JPH06320621A - シュリンクフィルム - Google Patents

シュリンクフィルム

Info

Publication number
JPH06320621A
JPH06320621A JP11313793A JP11313793A JPH06320621A JP H06320621 A JPH06320621 A JP H06320621A JP 11313793 A JP11313793 A JP 11313793A JP 11313793 A JP11313793 A JP 11313793A JP H06320621 A JPH06320621 A JP H06320621A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
thermal shrinkage
shrink
heat
stretching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11313793A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Chiisako
雅司 竪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Diafoil Co Ltd
Original Assignee
Diafoil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Diafoil Co Ltd filed Critical Diafoil Co Ltd
Priority to JP11313793A priority Critical patent/JPH06320621A/ja
Publication of JPH06320621A publication Critical patent/JPH06320621A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 収縮特性の優れたシュリンクフィルムを提供
する。 【構成】 結晶性ポリエステルからなり、100℃雰囲
気下で30秒間処理後のフィルム面内の最小熱収縮率
(S)が20〜90%、かつ100℃雰囲気下で30秒
間処理後のフィルム面内の最大熱収縮応力(σ)が5.
0×104〜5.0×106 Paであるシュリンクフィ
ルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は包装材料等を中心として
用いられる熱収縮ポリエステルフィルムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、熱収縮フィルムの原料として広く用いられてきた塩
化ビニルに代わり、焼却時に塩化水素など環境に有害な
物質を生成しないポリエステル樹脂からなる熱収縮フィ
ルムが用いられるようになってきつつある。ところが、
ポリエステルは塩化ビニル等に比べ優れた強度を有する
反面、熱収縮フィルムとして用いる場合、十分な熱収縮
率を得るために高倍率の延伸を施すと熱収縮応力も高く
なり、熱収縮により密着させようとする母体、例えばプ
ラスチックボトルやアルミ容器等を変形させてしまうこ
とがある。また、熱収縮応力が大きいため、急激な熱収
縮が起き収縮斑を生じることもある。そこで収縮率は保
ったまま熱収縮応力を低減させることが求められてい
る。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題に
鑑み鋭意検討の結果、結晶性ポリエステルからなり、熱
収縮率が高く、熱収縮応力が低いフィルムによれば、上
記課題を解決することを見いだし、本発明を完成するに
至った。すなわち、本発明の要旨は、結晶性ポリエステ
ルからなり、100℃雰囲気下で30秒間処理後のフィ
ルム面内の最小熱収縮率(S)が20〜90%、かつ1
00℃雰囲気下で30秒間処理後のフィルム面内の最大
熱収縮応力(σ)が5.0×104〜5.0×106
aであるシュリンクフィルムに存する。
【0004】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
用いられるポリエステルは、ジカルボン酸、ジオール、
ヒドロキシカルボン酸の縮合重合によって得られるエス
テル基を含むポリマーあるいはそれらポリマー混合物
で、エチレンテレフタレートを主たる成分とする結晶性
のものである。混合物の場合は、混合前のポリエステル
は実質的にホモポリマーであってもよい。エチレンテレ
フタレート成分以外の成分として、例えばイソフタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカル
ボン酸や、アジピン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボ
ン酸と、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノール等のジオールと、場合によってはp−ヒド
ロキシ安息香酸や6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸等の
ヒドロキシジカルボン酸より重縮合して得られるエステ
ル成分が含まれる共重合ポリエステルあるいは混合ポリ
エステルである。これらの中でもイソフタル酸が好適で
ある。これはイソフタル酸あるいはジメチルイソフタレ
ートは比較的安価であること、エチレンテレフタレー
ト、エチレンイソフタレートおよびそれら共重合体ある
いは混合物のガラス転移点がポリエチレンテレフタレー
トのものとほとんど変わらず、延伸性もほとんど差異が
ないことから、既存のポリエチレンテレフタレートフィ
ルム製造機を用いることができるため等の理由による。
【0005】これらのポリエステルは共重合または混合
物いずれの場合であっても、エチレンテレフタレート成
分が65〜90mol%であることが好ましく、さらに
好ましくは67〜85mol%、特に好ましくは67〜
83mol%のものである。エチレンテレフタレート成
分が90mol%を超えると、結晶性が増加する傾向が
あり、65mol%未満では、加熱成形性が低下する恐
れがある。原料ポリエステルが共重合体の場合、一般に
延伸効率が同じとなる延伸温度で同一延伸倍率だけ延伸
を施した場合、主たるユニットであるエチレンテレフタ
レート以外のユニットのモル比が増加するほど結晶性が
低下するので、延伸による分子鎖歪を固定する働きをす
る結晶の生成がポリエチレンテレフタレートホモポリマ
ーに比べ少なくなるため熱収縮率が増加する。さらに詳
細な機構は不明であるが、結晶性低下にともない熱収縮
応力も低下することが経験的に知られているので、熱収
縮率を保ったまま熱収縮応力を減じるためには共重合化
等による結晶性低下は好ましい。
【0006】ポリエステルには作業性を向上させるた
め、一般にシリカ、炭酸カルシウム等からなる粒子を添
加し、延伸で表面突起を形成させ、フィルムに滑り性を
付与する。本発明のフィルムは100℃雰囲気下で30
秒間処理後のフィルム面内の最小熱収縮率(S)が20
〜90%、好ましくは25〜80%、さらに好ましくは
30〜70%であって、100℃雰囲気下で30秒間処
理後の最大熱収縮応力(σ)が5.0×104 Pa〜
5.0×106 Pa、好ましくは3.0×105 Pa〜
4.0×106 Pa、さらに好ましくは5.0×105
Pa〜3.0×106Paである。
【0007】熱収縮率Sが20%未満では、熱収縮フィ
ルムに必要な熱収縮量が十分ではなく、また熱収縮率S
が90%を超えるためには少なくとも延伸比を10倍以
上としなければならないため、工業的に製造することは
難しい。また、熱収縮応力σが5.0×104 Pa未満
では、フィルムが収縮して容器などに密着する力が弱く
なり過ぎるため好ましくなく、5.0×106 Paを超
えると、熱収縮時に熱収縮で密着させる母体、例えばプ
ラスチックボトルやアルミ容器等を変形させる恐れがあ
り好ましくない。
【0008】本発明の熱収縮フィルムはその製造方法は
問わないが、以下にその製膜方法の1つを例示する。原
料となる共重合ポリエステル、あるいはポリエステル混
合物のうち、最も高い融点あるいは軟化点を有する成分
の融点あるいは軟化点以上で溶融押出し、ガラス転移点
以下まで急冷固化し実質的に無定形のシート状成形物を
得る。一般に延伸温度を高めるにつれ、配向効率が低下
するが、前述の無定形ポリエステルシートをロール延伸
機を用いて延伸した場合にシート面内の屈折率のうち最
大のものと最小のものの差が0.01以下となる延伸温
度をT1(℃)とする。この時、(T1−10)℃以上の
温度で長手方向に延伸を行う。配向効率は著しく小さい
ため延伸比は用途に応じて2〜10倍と様々であるが、
長手方向の厚み斑が良化する延伸比、あるいは長手方向
に必要な収縮率より高い収縮率を与える延伸比を定める
のが好ましい。
【0009】こうして得られた1軸延伸フィルムをさら
にテンター延伸機を用いて横方向に延伸を施す。横延伸
においても縦延伸同様に配向効率の小さい延伸温度、例
えば100℃以上で延伸を行うが、横延伸で与えられる
熱量が多すぎると分子鎖の緩和が進み、縦延伸で与えた
収縮特性が減ずるため、高い横延伸温度の場合はライン
スピードを高めるなどして分子緩和を制限しなければな
らない。横延伸比も縦延伸同様必要な収縮率よりも高め
の収縮率を与える延伸比で行う。さらに引き続きテンタ
ー内で熱処理を行う。熱処理は分子鎖の緩和により熱収
縮率と熱収縮応力を低下させる効果がある。結晶性原料
においては熱収縮率は低下する方向であるものの熱収縮
応力は増加する場合もあるので、各方向に与えられる熱
収縮率、熱収縮応力を目的とする値になるように処理温
度、処理時間を適宜制御する。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げてさらに詳細に
説明するが、本発明の要旨を越えない限り、以下の実施
例によって限定されるものではない。なお、実施例中の
評価方法は下記のとおりである。実施例および比較例
中、「部」とあるのは「重量部」を示す。 (1)熱収縮率[%] 測定方向50mm、その直角方向10mmの矩形試料を
切り出し、試料を100℃オイルバス中に30秒間浸し
た後、試料の測定方向の長さを測りこれをL[mm]と
する。次式に従い熱収縮率を算出する。本発明における
最小熱収縮率とはフィルム面内各方向の熱収縮率を測定
したうちの最小値をいう。ここでいうフィルム面内各方
向とは厚み方向に垂直な全ての方向を表す。 熱収縮率=(50−L)/50×100 (2)熱収縮応力[Pa] 測定方向50mm、その直角方向10mmの矩形試料を
切り出し、試料の一端を固定し、もう一方の端に荷重検
知器を取り付け、100℃オイルバス中に浸し、30秒
間の荷重変化を測定する。このうち最大荷重f[dyn
e]のとき次式に従い最大熱収縮応力を算出する。な
お、d[μm]は最初の試料厚みとする。本発明におけ
る最大収縮応力とはフィルム面内各方向の熱収縮応力を
測定したうちの最大値をいう。 熱収縮応力=103 ×f/d
【0011】実施例1 テレフタル酸ジメチル82部、イソフタル酸ジメチル2
2部、エチレングリコール60部および酢酸カルシウム
一水塩0.1部を反応器にとり、エステル交換反応を行
った。すなわち反応開始温度を170℃とし、メタノー
ルの留出と共に徐々に反応温度を上昇させ、4時間後、
230℃まで昇温し、実質的にエステル交換反応を終了
させた。
【0012】次いで、粒径1.5μmの無定形酸化珪素
粒子を含有するエチレングリコールスラリーとリン酸
0.04部を添加した後、三酸化アンチモン0.04部
を添加し、常法により重縮合反応を行った。すなわち、
温度を徐々に高めると共に圧力を徐々に減じ、2時間後
温度は280℃、圧力は0.3mmHgとし、酸化珪素
粒子を0.05部含有するポリエステルを得た。得られ
たポリエステルを乾燥して250℃で溶融押出し、40
℃まで急冷固化してシート状成形物を得、このシートを
ロール延伸機で120℃で4倍長手方向に延伸する。さ
らにテンター延伸機で100℃で4倍横方向に延伸を行
い、引き続きテンター内で60℃で熱処理を3秒間行っ
てフィルムを得た。なお、最終厚みが30μmとなるよ
うに溶融押出の吐出量を調節した。得られたフィルムを
(株)キンレイ製鍋焼うどんのアルミニウム容器の蓋材
として熱収縮密着させたところ容器は変形しなかった。
【0013】実施例2 実施例1と同様の方法でイソフタル酸成分33mol%
の共重合ポリエステルを溶融押出温度を180℃とした
以外は実施例1と同様の製膜条件で厚み30μmのフィ
ルムを得た。得られたフィルムを(株)キンレイ製鍋焼
うどんのアルミニウム容器の蓋材として熱収縮密着させ
たところ容器は変形しなかった。
【0014】実施例3 PETG(イーストマンコダック社製1,4−シクロヘ
キサンジメタノール系共重合ポリエチレンテレフタレー
ト)とポリエチレンテレフタレートを2:1のモル比と
なるよう混合した原料を用い、溶融押出温度280℃と
する以外は実施例1と同様の条件で厚み30μmのフィ
ルムを得た。得られたフィルムを(株)キンレイ製鍋焼
うどんのアルミニウム容器の蓋材として熱収縮密着させ
たところ容器は変形しなかった。
【0015】比較例1 実施例1において、ロール延伸温度を80℃とし、縦方
向に3倍、テンター延伸温度を80℃とし、横方向に
3.5倍延伸を行う以外は実施例1と同様の方法で厚さ
30μmのフィルムを得た。得られたフィルムを(株)
キンレイ製鍋焼うどんのアルミニウム容器の蓋材として
熱収縮密着させたところ容器は変形した。
【0016】比較例2 比較例1において、横延伸後のテンター熱固定温度を1
20℃とする以外は比較例1と同様の方法で厚さ30μ
mのフィルムを得た。得られたフィルムを(株)キンレ
イ製鍋焼うどんのアルミニウム容器の蓋材として熱収縮
密着させようとしたが熱収縮量が十分ではなく、蓋とす
ることができなかった。得られたフィルムの特性をまと
めて下記表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】本発明のフィルムは優れた収縮特性を有
するものであり、その工業的価値は高い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶性ポリエステルからなり、100℃
    雰囲気下で30秒間処理後のフィルム面内の最小熱収縮
    率(S)が20〜90%、かつ100℃雰囲気下で30
    秒間処理後のフィルム面内の最大熱収縮応力(σ)が
    5.0×104〜5.0×106 Paであるシュリンク
    フィルム。
JP11313793A 1993-05-14 1993-05-14 シュリンクフィルム Pending JPH06320621A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11313793A JPH06320621A (ja) 1993-05-14 1993-05-14 シュリンクフィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11313793A JPH06320621A (ja) 1993-05-14 1993-05-14 シュリンクフィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06320621A true JPH06320621A (ja) 1994-11-22

Family

ID=14604502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11313793A Pending JPH06320621A (ja) 1993-05-14 1993-05-14 シュリンクフィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06320621A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002087853A1 (en) * 2001-04-26 2002-11-07 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Heat-shrinkable polyester film roll and process for producing the same
WO2003039841A1 (fr) * 2001-08-01 2003-05-15 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Rouleau de film polyester thermoretractable

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002087853A1 (en) * 2001-04-26 2002-11-07 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Heat-shrinkable polyester film roll and process for producing the same
US7939174B2 (en) 2001-04-26 2011-05-10 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Heat-shrinkable polyester film roll and a process for producing the same
WO2003039841A1 (fr) * 2001-08-01 2003-05-15 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Rouleau de film polyester thermoretractable

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960000590B1 (ko) 수축성 폴리에스테르 필름
JPH0733064B2 (ja) ポリエステル系収縮フィルム
JP4232004B2 (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
JPH08187777A (ja) 耐熱性ポリエステルフィルムの製造方法
JPH01267024A (ja) 二軸延伸ポリエステルフィルム
JP4802371B2 (ja) 熱収縮性ポリエステル系フィルムの製造方法
JP3939470B2 (ja) 熱収縮性ポリエステル系フイルム
JPH08244114A (ja) ポリエステル系収縮フィルム
JPH06320621A (ja) シュリンクフィルム
JP2611415B2 (ja) 成形用二軸延伸ポリエステルフィルム、成形転写用フィルムおよび成形容器用フィルム
JP2000094513A (ja) ポリエステルフィルム
JP3507572B2 (ja) 包装用ポリエステルフィルム
JPH11246684A (ja) 熱収縮ポリエステルフィルム
JPH0329763A (ja) 蛍光灯収縮包装用ポリエステルフィルム
JP2010253832A (ja) 光学用フィルムのフィルムロール
JPH0825477A (ja) 熱収縮性ポリエステルフィルム
JPH0196641A (ja) フォトレジスト用二軸延伸ポリエステルフィルム
JPH0832498B2 (ja) 転写フィルム用ポリエステルフィルム
JP2000063537A (ja) ポリエステルフィルム
JPH02202428A (ja) ポリエステル系収縮フィルム
JP2943183B2 (ja) 積層成形体
JP3351473B2 (ja) 熱収縮性ポリエステル系フイルム
JPH07196821A (ja) 深絞り成形同時転写用ポリエステルフィルム
JP2006124662A (ja) 二軸延伸ポリ乳酸フィルムおよびそれからなる成形体、基板
JP2005029593A (ja) ひねり包装用ニ軸延伸ポリエステル樹脂フイルム