JPS62212132A - ポリエステルフイルム - Google Patents

ポリエステルフイルム

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JPS62212132A
JPS62212132A JP61054649A JP5464986A JPS62212132A JP S62212132 A JPS62212132 A JP S62212132A JP 61054649 A JP61054649 A JP 61054649A JP 5464986 A JP5464986 A JP 5464986A JP S62212132 A JPS62212132 A JP S62212132A
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polyester film
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喜代彦 伊藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、ポリエステルフィルムに関するもので、更に
詳しくは、主として磁気テープ、磁気ディスク用に適し
たポリエステルフィルムに関するものである。
[従来の技術] 今日、工業的に使用されているポリエステル、特にポリ
エチレンテレフタレートの2軸延伸フイルムは優れた性
質を有しており、産業上広く利用されている。しかし近
年生産量の伸びの著しい磁気テープ、磁気ディスク用の
フィルムでは、ポリエステルフィルムとガイドピン、ヘ
ッドあるいはロール部との耐摩耗性が弱く、実用上しば
しば問題であった。このためにポリエステルに特定の無
機や有機の添加剤を含有させ、その添加粒子の径や聞、
さらに添加後のフィルム表面粗さなどを特定して耐摩耗
性の向上が計られてきた。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、上記従来のポリエステルフィルムでは゛下記の
ような問題点を有している。
■ 易滑性すなわち、フィルム同土間での滑り性に優れ
ていても、テープ走行性すなわち金属ヘッドとテープの
滑り性が悪く、何回も繰り返してテープを走行すると走
行トルクが上昇し、走行スピードが低下し、最終的には
テープが走行しなくなる。
■ 見掛上走行性が優れている様にみえる場合でも、フ
ィルムがヘッドなどの摩耗によって白粉状物質が脱落し
、オーディオやビデオテープには致命的な欠陥でおる音
声や画像等の信号の乱れを引き起こす。
■ また、室温では走行特性に優れていても、高温高湿
(例えば40’C195RH%)下での走行性が悪化す
る。
■ 易滑性に優れたフィルムの場合、巻き取ったフィル
ム同士が滑り、フィルム端面が不揃いになりいわゆる迷
い巻きになりやすい。
本発明はかかる問題点を解決し、上記欠点のない優れた
ポリエステルフィルムを提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、平均粒径500〜’1500mμの不活性粒
子を0.001〜0.03重旧%含有したポリエステル
フィルムであって、該不活性粒子は、一次粒子として1
0〜100mμの平均粒径を有する粒子の凝集体であり
、かつ該ポリエステルフィルムの表層結晶化係数が0.
5〜0.7の範囲にあることを特徴とするポリエステル
フィルム、に関する。
本発明におけるポリエステルとは、ジカルボン酸とジオ
ールから縮重合により得られるエステル結合を有したポ
リマーであり、ジカルボン酸成分としては、テレフタル
酸、フタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、セパチン酸
、ナフタレンジカルボン酸、及びその誘導体などがあり
、また、ジオール成分としては、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレ
ングリコール、シクロヘキサンジメタツール、ジヒドロ
キシシクロヘキサン、レゾルシン、ハイドロキノン、ジ
ヒドロキシナフタレン、ポリエチレングリコールなとが
あり、更にP−(βヒドロキシエトキシ)安息香酸、P
−オキシ安息香酸、などのようなエキシ酸からもポリエ
ステルが得られる。ポリエステルの極限粘度は0.4以
上、好ましくは0.6〜1.0の範囲のものがよい。本
発明に適したポリエステルとしては、ポリエチレンテレ
フタレートなどがある。勿論、該ポリエステルに任意の
添加剤、例えば、滑り剤、熱安定剤、ブロッキング防止
剤、酸化防止剤、着色剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、
増(減)粘剤などを含有させてもよい。
ポリエステルに含有させる不活性粒子は、一次粒子が1
0〜ioomμ、好ましくは20〜80mμの平均粒径
からなる粒子の凝集体であり、その平均粒径は500〜
1500mμ、好ましくは、700〜1200mμであ
る。一次粒子の平均粒径が10mμ未満だと、凝集体の
凝集力が弱く、ポリマーの製造、フィルムの製膜工程で
の剪断力によって、凝集体が容易に崩壊し易く、500
mμ以上の凝集体が得にくい。
また、一次粒径が100mμを越えると、フィルム走行
時に脱落、剥離した粒子によって磁気記録の致命的な欠
陥である音声や画像などの信号の乱れ、ドロップアウト
現象を起こすようになる。
また、凝集体の平均粒径が500mμ未満だと、フィル
ムの易滑性や走行特性が悪化するのみならず、フィルム
のロール状の巻姿、すなわちスリット端面の不揃いや、
シワ、くぼみの発生などが起こり易くなる。また、該凝
集体の平均粒径が1500mμを越えるとポリエステル
フィルムの表面平滑性が低下し、スペーシングロスによ
るドロップアウトや電磁変換特性が悪化するのみならず
、ヘッドなどの摩耗によって、ポリエステルフィルム表
面から脱落する粒子によってドロップアウトを起こし易
くなる。
また、本発明で用いる不活性粒子は凝集粒子でなくては
ならない。凝集粒子でなく、均一な粒子の場合、フィル
ム走行時にフィルムに加わる応力で粒子がそのままの形
状、大きさでフィルムから剥離、脱落するために、磁気
記録用のベースフィルムとして用いた場合、音声や画像
などの信号の乱れ、ドロップアウト現象を起こすのみな
らず、走行性も大幅に悪化するようになる。ところが、
本発明のような特定粒径の凝集粒子を用いた場合、摩擦
、走行などのようにフィルムに応力が加わったとき、フ
ィルム表層に凹凸状となっている凝集粒子の一部が、男
開や崩壊あるいは破壊、粉砕といった物理的な微細化効
果により、フィルム表層から脱落、剥離する。その表層
粒子の厚さは、添加する粒子様、表面処理条件、延伸条
件によっても異なるが、おおよそ、添加した粒子の1/
20〜1/60程度の大きざである。この様に脱落した
粒子は、フィルム表層に単独であるいは複数個組なりあ
って付着することが多いが、その厚さは、添加粒子の1
/20〜1/40と小さいため、ドロップアウトになる
500mμ、好ましくは25Qmμ以上の高さにはなり
得ず、従って、表層粒子の脱落でドロップアウトになる
ことはなく、むしろ脱落した微細粒子によってテープ等
の走行性を大幅に向上させる様になるのである。
このように、本発明の凝集粒子は、その凝集力は強すぎ
ても弱すぎても好ましくない。強すぎるとフィルムに外
力が加わった時に適度にフィルム表層から凝集粒子の一
部が脱落せずに、計東粒子全体が脱落するようになり、
ドロップアウトなどの欠陥につながるし、また逆に凝集
力か弱すぎると、凝集粒子として平均粒径500〜15
00mμの粒子が得られず、その結果、走行性などが大
幅に低下してしまうのである。凝集力の目安として、凝
集粒子とガラスピーズのようなメディアとをエチレング
リコールなどの分散液に分散させ、高剪断力をかけて粗
大突起を消滅させ、粒子を均一分散化された後、沈降法
で測定した平均粒径(CAPA)が処理後で一次粒径の
2〜10倍、好ましくは3〜8倍の範囲にあるのが本発
明の凝集粒子としては好ましい。代表的な凝集粒子とし
ては、ジェット・アジターで分散させたTiO2、Zr
O2、CaCO3などがある。
もちろん、該凝集粒子以外に、好ましくは平均粒径が5
00mμ以下、より好ましくは150〜400mμの平
均粒径を有するような別の粒子、例えば、5102、T
iO2などを0.05〜0゜5重量%程度含有させると
易滑性、走行性、巻姿向上などに好ましく、本発明の効
果を更に顕著にするのである。
該不活性凝集粒子は、ポリエステルフィルムに対して0
.001〜0.03重量%、好ましくは、0.005〜
0.02重量%含有されるように添加する。含有量が0
.001重量%未満だと、易滑性、走行性、巻姿などが
劣り、また含有量が0゜03重量%を越えると、該ポリ
エステルフィルムの平滑性が低下し、摩耗によってポリ
エステルフィルム表面から白粉の粒子が脱落し易く、耐
摩耗性に劣ったものになるのみならず、該脱落粒子が多
数凝集して成長し、ドロップアウトの原因になる。
本発明ポリエステルフィルムの表層結晶化係数AXは、
0.50−0.70.好ましくは、0055〜0.67
の範囲になければならない。AXの値が0.50未満だ
とフィルム同士の滑り性や金属とフィルム間の走行性が
悪くなるためであり、逆にAxの値が0.7を超えると
、たとえ添加している粒子が特定の凝集粒子であっても
、フィルム走行時に、表層近傍にある粒子がそのままの
形状、大きさでフィルムから脱落、剥離し、その脱落し
た粒子に起因するドロップアウト現象を起こすのみなら
ず、走行性も大幅に悪化するためである。
更に本発明フィルムの密度dは1.385〜1゜398
 ((Jlof>と比較的低密度のものが好ましい。本
発明の効果であるドロップアウトのない、優れた走行性
を得ることができるからである。また、面配向係数も0
.130〜0.170の範囲のものも本発明の効果を顕
著にする。
次に本発明のポリエステルフィルムの製造方法について
説明する。
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
トなとで代表されるポリエステルを常法のエステル交換
法(DMT法)あるいは直接重合法により、ジカルボン
酸成分とジオール成分とから縮重合反応により得る。
特定粒径の不活性粒子は、ポリエステルの縮重合反応前
、反応中または反応後に添加することができるが、特に
縮重合反応前にエチレングリコールなどのジオール成分
にスラリーとして均一に分散させた状態で添加するのが
該微粒子のポリエステル中での均一分散にとって好まし
い。このとき必要に応じて適度な分散手法を併用し、粗
大突起の消滅や、粒径分布の均一化を図ってもよいが、
必まり強度な分散手法、例えばメディア分散などを併用
すると凝集粒子が一次粒子にまでに分離分散してしまう
ので好ましくない。もちろん、ポリエステルに上記添加
剤を練り込んでマスターチップとして、他のポリエステ
ルで希釈してフィルム中の含有量が0.001〜0.0
3重量%になる様にしてもよい。
次に、該ポリエステルを十分乾燥させ、溶融押出時に実
質上加水分解反応や熱分解反応が進行しない様にして溶
融押出を行い、次に該溶融ポリマーを口金から吐出し、
キャストする。本発明の場合、特に静電荷を荷電させた
電気的に絶縁されたキャストドラム上に落下密着させ帯
電状態のまま冷却固化させ、キャストシートを得るのが
好ましい。次に該シートを長手方向に85〜130℃で
1段又は多段階で3〜8倍延伸し、続いて幅方向に80
〜200℃で3〜6倍延伸し、100〜240℃で熱処
理をする。
必要に応じて、さらに長手方向及び/又は幅方向に再度
延伸後熱処理を行なってもよい。
かくして得られたポリエステルフィルムの表層結晶化係
数が特定の範囲にあるように製膜することが大切である
。このために、特に製膜条件としては、ロール式縦延伸
を採用する場合、縦延伸の終了を冷却ロールで行なわず
、ポリエステルのガラス転移温度T(11以上に保たれ
たニップ式の加熱ロールを用いることや前述した様な特
殊キャスト法を採用するのが好ましい。また、得られた
フィルムを火炎処理や、コロナ放電処理のような表層の
みを加熱する処理も本発明の効果を大きくする。
またポリエステルフィルムの厚さは4〜125μm、好
ましくは5〜80μm程度のものがよく用いられる。
[用途] かくして得られた本発明のポリエステルフィルムは、磁
気テープ、磁気ディスク用のベースフィルムとして、走
行性、特に高温高湿下での走行性、耐摩耗性に優れたド
ロップアウトのない磁気記録用ベースフィルムとして用
いるのが好ましい。
[発明の効果コ 本発明は、ポリエステルに特定粒径の特定粒子を特定量
含有させ、しかもポリエステルフィルムの表層結晶化係
数を特定の範囲に限定したので、ポリエステルフィルム
の走行性、特に高温高湿下での走行性に優れ、しかも耐
摩耗性にも優れ、その結果、ドロップアウトが極めて少
なくなるのみならず、スリット適性にも優れたフィルム
となるのである。
[特性の測定方法、評価方法] 本発明に関する測定方法及び評価方法は次のとおりであ
る。
■ 滑り性:ASTM−1894−63の方法に従い、
スリップテスターを用いて、静摩擦係数(μS)及び動
摩擦係数(μd)を測定した。
通常、フィルムとして易滑性に優れているとされる範囲
は、μSで1.0以下、μdで0.8以下である。
滑り性(μS) 1.6以上       × 1.0〜1.6未満   △ 0.7〜1.0未満   ○ 0.7未満       ◎ ■ 走行耐久性 テープ走行性試験glTBT−300型(株式会社横浜
システム研究所製)を使用し、25℃、50RH%及び
40℃85RH%雰囲気t−100回繰り返し走行させ
、初期のμにと100回繰り返し走行後のμkを過去の
式より求め、これら2つの値の差(100回繰り返し走
行後のμに一初期μk)で走行耐久性を表わした。
μk =0.73]10CI (Tt /To )ここ
でToは入側張力、T1は出側張力である。
ガイド径は8mmφであり、ガイド材質は5Us27(
表面粗度0.2S)、巻き付は角は18゜0、走行速度
は3.30m/秒でおる。
走行耐久性(耐摩耗性) (100回繰り返し後のμにと初期μにとの差)0.0
3未満       ◎ 0.03〜0.06未満  ○ 0.06〜1.2未満   △ 1.2以上        × ■ 表面粗さ:Ra(μm) 触針式表面粗さ計による測定値で示した(カットオフ値
0.25mm、測定長4mm、但しJIS−B−060
1に従った)。
表面粗さRa  (μm) 0.10以上       X 0.05〜0.10未満  △ 0.01〜0.05未満  O 0,01未満       ◎ ■ 白粉m(耐摩耗性を示す評価法) テープ走行性試験fiTBT−300(株式会社横浜シ
ステム研究所製)を使用し、25℃、50R1−1%の
雰囲気で300回繰り返し走行させた後、ガイド部に付
着した白色の削れ粉(白粉)を目視にて判定する。。
ここで、ガイド径はammφであり、ガイド材質は5U
S27 (表面粗度0.2S>、巻き付は角は1800
、テープ走行速度は3.30m/秒て必る。
白粉間判定基準 非常に少ない    ◎ 少ない       ○ やや多い      Δ 非常に多い     X ■ 平均粒径:フィルム中で特定粒子により突起となっ
た部分の周囲を光兼備観察により分解針先端でマーキン
フグし、その部分をスライドガラス上に固定する。プラ
ズマリアクター装置(例えばヤマト科学製PR−503
型)で突起のもとになる粒子がフィルム中から露出する
までに低温灰化する。配下した粒子を両面粘着テープで
剥ぎ取り、粒子の表面が露出した状態で試料台に固定す
る。該サンプルをFE−3EMで観察し、粒子の画像を
その粒子によってできる光の濃淡をイメージアナライザ
ー(例えばQTM900:ケンブリッジインストラメン
ト製)に結びつけ、観察箇所10箇所以上で次の数値処
理によって求めた数平均径φnを平均粒径とする。
Σdn/Σn=φn 但し、nは個数、dは実孔径である。
■ フィルム中の粗粒径は、粗大突起のあるところにプ
ラズマリアクターをあて、表層のポリエステルを配下除
去して、含有している粒子のみを取り出し、走査形電子
顕微鏡で判定する。
■ スリット端面の判断は、フィルム幅Bmmに切断し
たテープ状のフィルムを3インチ塩ビコアに長さ300
0m巻き取り、その両端面が完全に凹凸なく均一になっ
ているのを◎、1ケ所のみQ、5mm以内の乱れのある
場合を○、全く端面の揃っていないのを×1その中間を
Δとした。
■ 表層結晶化係数AXとは、FT−IRを用いて、幅
方向にATRスペクトルを測定する。
光線の入射角をフィルム面に対して45°に設定し、積
算回数300回で、波数1350〜1400cm−1の
領域を拡大して測定し、1386カイの結晶バンドと1
370カイの非晶バンドとの吸光度Aを求め、その比(
A l386/A 1370)を表層結晶化係数AXと
する。
■ 密度は、ASTM  D1505に従い、23℃で
密度勾配管法で測定する(単位Q/Cm3 )[相] 
極限粘度[η]は、ASTM  D1601に従い測定
する(単位dα)。
[実施例] 以下、本発明の効果を明確にするために実施例によって
説明する。
実施例1 一次粒径50mμの二酸化チタンTiO2の凝集粒子と
、コロイダルシリカ(平均粒径200mμの均一粒子)
とをエチレングリコールに分散させて、ジェットアジタ
ー分散法で均一に分散させ、6μ以上の粗粒を除去した
エチレングリコール液とジメチルテレフタレー1〜とを
酢酸リチウムをエステル交換反応触媒として混合させ、
加熱昇温し、脱メタノール反応でエステル交換反応を行
なった。
次にこの反応生成物にリン酸、トリエチルホスフェート
と共に三酸化アンチモンを添加し、常法に従って重合を
完了し、極限粘度[η]=0.65のポリエチレンテレ
フタレートを得た。
該ポリエチレンテレフタレートを180’Cで2時間真
空乾燥させた1多、押出はに供給し、285°Cで溶融
させ、丁ダイロ金から吐出した。このとき電気的に絶縁
され高電圧を印加されたキャスティングドラム(冷媒に
フロンガス使用)に密着冷却させた。即ち、溶融体コー
トに帯電させた状態のままでポリエチレンテレフタレー
トのガラス転移温度70’C以下に冷却させた。
かくして得られたキャストシートをニップされた2対の
加熱ロール間で125°Cで1.8倍、さらに同方向に
90’Cで3.1倍延伸し、続いて幅方向に95℃で4
倍延伸後、150°Cで3秒間熱固定し、更に同時2軸
延伸テンター内で、長手方向に1.4倍、幅方向に1.
1倍周時2軸延伸1多、185°Cで長手方向、の幅方
向にも2%のリラックスをさせながら、2秒間熱固定し
た。かくして1qられた厚さ9μmのポリエチレンテレ
フタレートのフィルム品質は第1表の通りである。
第1表に示したように、本発明品は、優れた滑り性、走
行性、表面平滑性を有するもので、更に粗粒もなく、ま
た走行時に削れが殆ど起こらず、従って、ドロップアウ
トのないフィルムであることが判る。
第1表 *凝集二酸化チタンの含有ffi:0.01重M%*凝
集二酸化チタンの平均粒径:0.75μm*コロイダル
シリカの含有ffi:0.20重ffi%*コロイダル
シリカの平均粒径:Q、20μm比較例1 実施例1で用いた凝集二酸化チタン粒子の代りに、同組
成の平均粒径800mμの均一粒子(凝集粒子ではない
)を用いる以外は、実施例1と全く同様にして厚さ9μ
mのポリエチレンテレフタレートフィルムを得た。評価
結果を第2表に示した。このように、平均粒径は同じで
あってでも、凝集粒子ではなく、均一粒子を用いると、
テープ走行時に該粒子がそのまま脱落して、走行耐久性
を低下させるのみならず、ドロップアウトを起こし、磁
気記録用のベースフィルムとしては使用できないことが
判る。
比較例2 実施例1で用いたキャスト法を変更して、Tダイ口金か
ら吐出した溶融シートに口金とキャスティングドラム間
に配置しであるタングステンワイヤーから静電荷を印加
させ、該溶融シートに帯電させた後、アースしであるキ
ャスティングドラム(冷媒に水使用)上に密着固化させ
た。
さらに、長手方向延伸方式を加熱ロールと50℃に冷却
した冷却ロールとの間で行なう方式に変更した。
このようにキャスト方式と、長手方向延伸方式を変更す
る以外は、実施例1と全く同様にして厚さ9μmのポリ
エチレンテレフタレートフィルムを19だ。結果を第2
表に示した。このように、添加剤が同一であっても、製
膜条件によって表層結晶化係数AXが変り、その結果、
走行耐久性、ドロップアウトなどに差が出てくることが
判る。
実施例2〜5、比較例3〜4 実施例1で用いた凝集二酸化チタンの添加量を第3表の
ように変更する以外は、実施例1と全く同様にして二軸
延伸フィルムを製膜した。
第3表より、添加量としては、0.001〜0゜03重
母%、好ましくは、(1005〜0.02重間%の範囲
が本発明にとって望ましいことが判る。
実施例6 実施例1で用いた一次粒径50mμのTlO2の代りに
、一次粒径20mμの酸化ジルコニアZrozを用いる
以外は、実施例1と同様にして厚さ9μmの二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートフィルムを1qだ。
かくして得られた凝集ZrO2は0.001重量%含有
されており、しがもその平均粒径は、950mμであっ
た。
表層結晶化係数AXは0.60、密度は1.395CJ
/Cm3.ΔNは0.148であり、また涜り性、走行
耐久性、表面粗さ、白粉量、スリット端面なとは、全て
優れた特性を示していた。
第2表 第3表

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 平均粒径500〜1500mμの不活性粒子を0.00
    1〜0.03重量%含有したポリエステルフィルムであ
    って、該不活性粒子は、一次粒子として10〜100m
    μの平均粒径を有する粒子の凝集体であり、かつ該ポリ
    エステルフィルムの表層結晶化係数が0.5〜0.7の
    範囲にあることを特徴とするポリエステルフィルム。
JP61054649A 1986-03-14 1986-03-14 ポリエステルフイルム Granted JPS62212132A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03115437A (ja) * 1989-09-29 1991-05-16 Toray Ind Inc 二軸配向ポリエステルフイルム

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61254328A (ja) * 1985-05-08 1986-11-12 Teijin Ltd 磁気記録用二軸延伸ポリエステルフイルム

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