JPS63178144A - 二軸配向ポリエステルフイルム - Google Patents

二軸配向ポリエステルフイルム

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JPS63178144A
JPS63178144A JP897387A JP897387A JPS63178144A JP S63178144 A JPS63178144 A JP S63178144A JP 897387 A JP897387 A JP 897387A JP 897387 A JP897387 A JP 897387A JP S63178144 A JPS63178144 A JP S63178144A
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JP
Japan
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film
particles
crosslinked acrylic
biaxially oriented
polyester
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Application number
JP897387A
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English (en)
Inventor
Norihiro Nomi
能美 慶弘
Kinji Hasegawa
欣治 長谷川
Hisashi Hamano
浜野 久
Hideo Kato
秀雄 加藤
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C55/00Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor
    • B29C55/005Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor characterised by the choice of materials
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2067/00Use of polyesters or derivatives thereof, as moulding material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2105/00Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped
    • B29K2105/04Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped cellular or porous

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は二軸配向ポリエステルフィルムに関し、更に詳
しく特定の球状架橋アクリル粒子を含有し、耐削れ性に
優れ、更に滑り性の改首された二軸配向ポリエステルフ
ィルムに関する。
し従来技術] ポリエチレンテレフタレートフィルムに代表されるポリ
エステルフィルムは、その優れた物理的。
化学的特性の故に、広い用途に用いられ、例えば磁気テ
ープ用、コンデンサー用、写真用、包装用。
OHP用等に用いられている。
ポリエステルフィルムにおいてはその滑り性や耐削れ性
がフィルムの製造工程および各用途における加工工程の
作業性の良否、さらにはその製品品質の良否を左右する
大きな要因となっている。
これらが不足すると、例えばポリエステルフィルム表面
に磁性層を塗布し、磁気テープとして用いる場合には、
磁性層塗布時におけるコーティングロールとフィルム表
面との摩擦が激しく、またこれによるフィルム表面の摩
耗も激しく、極端な場合にはフィルム表面へのしわ、擦
り傷等が発生する。また磁性層塗布後のフィルムをスリ
ットしてオーディオ、ビデオまたはコンピューター用テ
ープ等に加工した後でも、リールやカセット等からの引
き出し、巻き上げその他の操作の際に、多くのガイド部
、再生ヘッド等との間で摩耗が著しく生じ、擦り傷、歪
の発生、さらにはポリエステルフィルム表面削れ等によ
る白粉状物質を析出させる結果、磁気記録信号の欠落、
即ちドロップアウトの大きな原因となることが多い。
一般にフィルムの滑り性の改良には、フィルム表面凹凸
を付与することによりガイドロール等との間の接触面積
を減少せしめる方法が採用されており、大別して(1)
フィルム原料を用いる高分子の触蝶残渣から不活性の微
粒子を析出せしめる方法と、■不活性の無機微粒子を添
加せしめる方法が用いられている。これら原料高分子中
の微粒子は、その大きさが大きい程、滑り性の改良効果
が大であるのが一般的であるが、磁気テープ、特にビデ
オ用のごとき精密用途には、その粒子が大きいこと自体
がドロップアウト等の欠点発生の原因ともなり得るため
、フィルム表面の凹凸は出来るだけ微細である必要があ
り、これら相反する特性を同時に満足すべき要求がなさ
れているのが現状である。
また、上記不活性微粒子を含有するポリエステルからな
るフィルムは、通常二軸延伸によって該微粒子とポリエ
ステルの境界に剥離が生じ、該微粒子の囲りにボイドが
形成されている。このボイドは、微粒子が大きいほど、
形状が板状より球状はど、また微粒子が単一粒子で変形
しにくいほど、そしてまた未延伸フィルムを延伸する際
に延伸面積倍率が大きいほど、また低温で行うほど大き
くなる。このボイドは、大きくなればなる程突起の形状
がゆるやかな形となり摩耗係数を高くすると共に繰り返
し使用時に生じた二軸配向ポリエステルフィルムのボイ
ド上の小さな傷(スクラッチ)によっても粒子の脱落が
起り、耐久性を低下させるとともに削れ粉発生の原因と
なっている。不活性微粒子として炭酸カルシウム、酸化
チタン、カオリン等を添加することが従来から良く行な
われているが、これら微粒子は大きなボイドを形成する
ことから上述の問題を内在しており、この改善も望まれ
ている。
[発明の目的] 本発明者は、これら不都合を解消し、不活性微粒子周辺
のボイドが小さく且つフィルム表面が適度に粗れること
によってフィルムの滑り性と耐削れ性が向上し、しかも
各用途に適した表面性の二軸配向ポリエステルフィルム
を得るために鋭意検討の結果、本発明に至ったものであ
る。
従って、本発明の目的は、ボイドが小さく、フィルム表
面の粗れが均一で表面凹凸がそろっており、滑り性、耐
削れ性に優れた二軸配向ポリエステルフィルムを提供す
ることにある。
[発明の構成・効果] 本発明の目的は、本発明によれば、ポリエステル中に平
均粒径が0.1〜4μmでありかつ粒径比(長径/短径
)が1.0〜1.2である球状架橋アクリル粒子をo、
 oos〜1重量%分散含有させてなる二軸配向ポリエ
ステルフィルムによって達成される。
ここで、球状架橋アクリル粒子の長径、短径。
面積用相当径は、粒子表面に金薄膜層を蒸着したのち走
査型電子顕微鏡にて例えば1万〜3万f8に拡大した像
から求め、平均粒径1粒径比を次式で求める。
平均粒径−測定粒子の面積用相当径の総和/測定粒子数 粒径比=シリカ粒子の平均長径/該粒子の平均短径 本発明におけるポリエステルとは芳香族ジカルボン酸を
主たる酸成分とし、脂肪族グリコールを主たるグリコー
ル成分とするポリエステルである。
かかるポリエステルは実質的に線状であり、そしてフィ
ルム形成性特に溶融成形によるフィルム形成性を有する
。芳香族ジカルボン酸としては、例えばテレフタル酸、
ナフタレンジカルボン酸、イソフタル酸、ジフェノキシ
エタンジカルボン酸。
ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボ
ン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸。
ジフェニルケトンジカルボン酸、アンスラセンジカルボ
ン酸等を挙げることができる。Wa肪族グリコールとし
ては、例えばエチレングリコール、トリメチレングリコ
ール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリ
コール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレグリコ
ール等の如き炭素数2〜10のポリメチレングリコール
あるいはシクロヘキサンジメタツールの如き脂環族ジオ
ール等を挙げることができる。
本発明にiいて、ポリエステルとしては例えばアルキレ
ンテレフタレート及び/又はアルキレンナフタレートを
主たる構成成分とするものが好ましく用いられる。
かかるポリニスデルのうちでも例えばポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレートはも
ちろんのこと、例えば全ジカルボン酸成分の80モル%
以上がテレフタル酸及び/又は2.6−ナフタレンジカ
ルボン酸であり、全グリコール成分の80モル%以上が
エチレングリコールである共重合体が好ましい、その際
全酸成分の20モル%以下はテレフタル酸及び/又は2
,6−ナフタレンジカルボン酸以外の上記芳香族ジカル
ボン酸であることができ、また例えばアジピン酸。
セパチン酸等の如き脂肪族ジカルボン酸;シクロヘキサ
ン−1,4−ジカルボン酸の如き脂環族ジカルボン酸等
であることができる。また、全グリコール成分の20モ
ル%以下は、エチレングリコール以外の上記グリコール
であることができ、あるいは例えばハイドロキノン、レ
ゾルシン、 2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン等の如き芳香族ジオール;1.4−ジヒドロキ
シメチルベンゼンの如き芳香族を含む脂肪族ジオール;
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール。
ポリテトラメチレングリコール等の如きポリアルキレン
グリコール(ポリオキシアルキレングリコール)等であ
ることもできる。
また、本発明で用いるポリエステルには、例えばヒドロ
キシ安息香酸の如き芳香族オキシ酸:ω−しドロキシカ
プロン酸の如き脂肪族オキシ酸等のオキシカルボン酸に
由来する成分を、ジカルボン酸成分およびオキシカルボ
ン酸成分の総量に対し20モル%以下で共重合或は結合
するものも包含される。
さらに本発明におけるポリエステルには実質的に線状で
ある範囲の量、例えば全酸成分に対し2モル%以下の量
で、3官能以上のポリカルボン酸又はポリヒドロキシ化
合物、例えばトリメリット酸、ペンタエリンリトール等
を共重合したものも包含される。
上記ポリエステルは、それ自体公知であり、且つそれ自
体公知の方法で製造することができる。
上記ポリエステルとしては、0−り四ロフェノール中の
溶液として35℃で測定して求めた固有粘度が約0.4
〜0.9のものが好ましい。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムはそのフィルム
表面に多数の微細な突起を有している。
それらの多数の微細な突起は本発明によればポリエステ
ル中に分散して含有される多数の球状架橋アクリル粒子
に由来する。
球状架橋アクリル粒子を分散含有するポリエステルは、
通常ポリエステルを形成するための反応時、例えばエス
テル交換法による場合のエステル交換反応中あるいは重
縮合反応中の任意の時期、また直接重合法による場合の
任意の時期に、球状架橋アクリル粒子(好ましくはグリ
コール中のスラリーとして)を反応系中に添加すること
により製造することができる。好ましくは、重縮合反応
の初期例えば固有粘度が約0.3に至るまでの間に、球
状架橋アクリル粒子を反応系中に添加するのが好ましい
本発明のおいてポリエステル中に分散含有させる球状架
橋アクリル粒子は平均粒径が0.1〜4μmでありかつ
は粒径比(長径/短径)が1.0〜1.2である架橋ア
クリル粒子である。この球状架橋アクリル粒子は個々の
形状が極めて真球に近い球状であって、狭い粒度分布、
ポリエステルに対する良好な親和性を示す点に特徴があ
る。
球状架橋アクリル粒子の平均粒径は、0.1〜4μm、
好ましくは0.3〜2μmである。この平均粒径が0.
1μm未満では、滑り性や耐削れ性の向上効果が不充分
であり、好ましくない、また、平均粒径が4μmを超え
ると、フィルム表面が粗れずぎて好ましくない、また球
状架橋アクリル粒子の粒径比は1.0〜1.2.好まし
くは1.0〜1.1゜更に好ましくは1.0〜1.05
である。
また球状架橋アクリル粒子は粒度分布がシャープである
ことが好ましく、分布の急峻度を表わす相対標準偏差が
0.5以下、更に好ましくは0,4以下、特に0.3以
下であることが好ましい。
この相対標準差は次式で表わされる。
相対標準偏差= ここで、Di;個々の粒子の面積用相当径(μm)D=
面面積和相当径平均値 (=(Σ Di)/nl(μm) i=1 n:粒子の測定個数 を表わす。
相対標準偏差が0.5以下の球状架橋アクリル粒子を用
いると、該粒子が球状で且つ粒度分布が極めて急峻であ
ることから、フィルム表面突起の高さが極めて均一とな
る。更にフィルム表面の個々の突起は、滑剤周辺のボイ
ドが小さいために突起形状が非常にシャープであり、従
って同じ突起の数であっても滑り性が極めて良好となる
球状架橋アクリル粒子は、上述の条件を満たせば、その
製法、その他に何ら限定されるものではない。
例えば、球状架橋アクリル粒子は、(メタ)グリル酸エ
ステル(例えばメチルメタクリレート。
ブチルアクリレート等の様な不飽和非イオン性モノマー
、マレイン酸ジアルキルエステルの様な不飽和ジカルボ
ン酸エステル、スチレンの様な不飽和ビニル化合物、ア
クリロニトリルの様な不飽和ニトリル、不飽和カルボン
酸の様な官能性モノマー、ヒドロキシエチルメタクリレ
ートの様なヒト0キシルを有するモノマー、グリシジル
メタクリレートの様なエポキシド基を有するモノマー、
不飽和スルホン酸等から選ばれる1種もしくは2種以上
のモノマーと、重合体粒子を三次元構造にするための架
橋剤として、他室能ビニル化合物1例えばジビニルベン
ゼン、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチ
ロールプロパントリアクレート、ジアリルフタレート等
とを、水溶性高分子が保護コロイドとして溶存した水性
媒体中で乳化重合させて重合体粒子のエマルジョンを調
整し、このエマルジョンから重合体粒子を回収して乾燥
し、しかる後これをジェットミルにて解砕し、次いで分
級することによって得られる。
本発明で用いる球状架橋アクリル粒子は、ポリエステル
の重合時に溶解又は溶融することはなく、かつフィルム
成形時のポリマーを溶融さぜる際に溶融することはない
球状架橋アクリル粒子の添加量は、ポリエステルに対し
てo、 oos〜i2I!n%とする必要があり、好ま
しくは0.01〜0.5重量%、更に好ましくは0.0
5〜0.3重量%である。添加量が0.005重量%未
満では、滑り性や耐削れ性の向上効果が不充分となり、
一方1重量%を越えると表面平坦性が低下し、好ましく
ない。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは従来から蓄積
された二軸配向フィルムの製造法に順じて製造できる0
例えば、球状架橋アクリル粒子を含有するポリエステル
を溶融製膜して非晶質の未延伸フィルムとし、次いで該
未延伸フィルムを二軸方向に延伸し、熱固定し、必要で
あれば弛緩熱処理することによって製造できる。その際
、フィルム表面特性は、球状架橋アクリル粒子の粒径。
量等によって、また延伸条件によって変化するので従来
の延伸条件から適宜選択する。また密度。
熱収縮率等も延伸、熱処理時の温度1倍率、速度等によ
って変化するので、これらの特性を同時に満足する条件
を定める9例えば、延伸温度は1段目延伸温度(例えば
縦方向延伸温度二T1)が(Tg−10)〜(7g+4
5)”Cの範囲(但し、Tg:ポリエステルのガラス転
移温度)から、2段目延伸温度(例えば横方向延伸温度
二T2)が(T  +15)〜(T1+40)’Cの範
囲から選択するとよい、また、延伸倍率は一軸方向の延
伸倍率が2.5以上、特に3倍以上でかつ面積倍率が8
倍以上、特に10倍以上となる範囲から選択するとよい
、更にまた、熱固定温度は180〜250℃、更には2
00〜230℃の範囲から選択するとよい。
フィルムの厚みは1〜100μが好ましい。
本発明における二軸配向ポリエステルフィルムは従来の
ものに比してボイドが極めて小さいフィルムであるが、
このボイドが小さい理由は、球状架橋アクリル粒子のポ
リエステルへの親和性の良さと、更に粒子そのものが極
めて真球に近いことから、延伸において粒子周辺の応力
が均等に伝播し、ポリエステルと滑剤の界面の一部に応
力が集中しないことによるとMI#される。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは、均一な凹凸
表面特性、ずぐれな滑り性及び耐耐れ性を有し、すりき
ず、白粉等の発生鼠が著しく少ないという特徴を有する
。この二軸配向ポリエステルフィルムはこれらの特性を
活かして各種の用途に広く用いることができる。例えば
、磁気記録用例えばビデオ用、オーディオ用、コンピュ
ーター用などのベースフィルムとして用いると、優れた
電磁変換特性、滑り性、走行耐久性等が得られる。
またコンデンサー用途に用いると、低い摩擦係数。
すぐれた巻同性、低いつぶれ荷重、高い透明性等が得ら
れる。上述のように、この二軸配向ポリエステルフィル
ムは磁気記録蝶棒のベースフィルム、特に磁気テープの
ベースフィルムに用いるのが好ましいが、これに限定さ
れるものでなく、電気用途、包装用途および蒸着用フィ
ルム等の他の分野へも広く適用する事が出来る。
[実施例] 以下、実施例を掲げて本発明を更に説明する。
なお本発明における種々の物性値および特性は以下の如
く測定されたものである。
(1)  粒子の粒径 粒子粒径の測定には次の状態がある。
1)架橋アクリル粉体から、平均粒径、粒径比等を求め
る場合 2)フィルム中の架橋アクリル粒子の平均粒径、粒径比
等を求める場合。
1)架橋アクリル粉体からの場合: Th顕試料台上に架橋アクリル粉体を個々の粒子ができ
るだけ重ならないように散在せしめ、金スパッター装置
によりこの表面に金薄膜蒸着層を厚み200 人〜30
0 人で形成せしめ、走査型電子顕微鏡にて10000
〜30000倍で観察し、日本レギュレーター@製ルー
ゼックス50Gにて、少なくとも100個の粒子の長径
(Dli)、短径(DSi)及び面積円相当径(Di>
を求める。そして、これらの次式で表わされる数平均値
をもって、架橋アクリル粒子の長径(D 1 ’) 、
短径(Ds)、平均粒径(D>を表わす。
2)フィルム中の架橋アクリル粒子の場合:試料フィル
ム小片を走査型電子顕ta鏡用試料台に固定し、日本電
子@製スパッターリング!装置(JFC−1100型イ
オンスパツターリング装置)を用いてフィルム表面に下
記条件にてイオンエツチング処理を施した。条件はペル
ジャー内に試料を設置し、約10−3Torrの真空状
態まで真空度を上げ、電圧0.25KV、電流1.25
11Aにて約10分間イオンエツチングを実施した。更
に同装置にてフィルム表面に金スパッターを施し、走査
型電子顕微鏡にて10000〜30000倍で観察し、
日本レギュレーター@製ルーゼヅスク500にて少なく
とも100個の粒子の長径(Dli)、短径(D Si
)及び面積用相当径(Di)を求める。以下、上記1)
と同様に行なう。
(2)フィルム表面粗さくRa) 中心線平均粗さくRa)としてJIS−80601で定
義される値であり、本発明では■小板研究所の触針式表
面粗さ計(SURFCOflDERSE −30C)を
用いて測定する。測定条件等は次の通りである。
(a)触針先端半径 = 2μm (b)測定圧力 :  30■ (C)カットオフ :   0.25m+(d)測定長
 :、    0.5m+(e)データーのまとめ方 同−試料について5回繰返し測定し、最も大きい値を1
つ除き、残り4つのデーターの平均値の小数点以下4桁
目を四捨五入し、少数点以下3桁目まで表示する。
(3)ボイド比 上記(1)−2)の方法に従ってフィルム中(表面)の
滑剤周辺を暴露し、少なくとも50個の固体微粒子の長
径とボイドの長径を測定し、次式ボイドの長径 ボイド比=□ 固体の微粒子の長径 で求めるボイド比の数平均値で表わす。
(4)フィルムの摩擦係数(μk) 温度20℃、湿度60%の環境で、111 / 2イン
チに裁断したフィルムを固定棒(表面粗さ063μm)
に角度θ=152 /180πラジアン(152°)で
接触させて毎分200 cmの速さで移動(摩擦)さぜ
る、入口テンション′r1が35gとなるようにテンシ
ョンコントローラーを調整した時の出口テンション(T
2:g)をフィルムが90m送行したのちに出【]テン
ション検出機で検出し、次式で走行摩耗係数μkを算出
する。
uk= (2,303/θ) 10(J  (’I”2
/’r”1)=0.86810g(’I’2/ 35 
)(5)削れ性 ベースフィルムの走行面の削れ性を5段のミニスーパー
カレンダーを使用して評価した。カレンダーはナイロン
ロールとスチールロールの5段カレンダーであり、処P
1!温度は80℃、フィルムにかかる線圧は200kg
/■、フィルムスピードは50m/分で走行させた。走
行フィルムは全長2000 m走行させた時点でカレン
ダーのトップローラ−に付着する汚れでベースフィルム
の削れ性を評価した。
く4段階判定〉 ◎ ナイロンロールの汚れ全くなし Oナイロンロールの汚れほとんどなし X ナイロンロールが非常に汚れる XXナイロンロールがひどく汚れる (6)ヘーズ(曇り度) JIS−K  674に準じ、日本精密光学社製、積分
球式HT Rメーターによりフィルムのヘーズを求めた
比敦例1 ジメチルテレフタレートとエチレングリコールとを、エ
ステル交換触媒として酢酸マンガンを、重合触媒として
三酸化アンチモンを、安定剤として亜隣酸を、更に滑剤
として平均粒径1.2μm、粒径比10.0のカリオン
を用いて常法により重合し、固有粘度(オルソクロロフ
ェノール、35℃)0.62のポリエチレンテレフタレ
ートを得た。
このポリエチレンテレフタレートのベレットを170℃
、3時間乾燥後押出機ポツパーに供給し、溶融温度28
0〜300℃で溶解し、この溶融ポリマーを1間のスリ
ット状ダイを通して表面仕上げ0.38程度、表面温度
20℃の回転冷却ドラム上に押出し、200μmの未延
伸フィルムを得た。
このようにして得らた未延伸フィルムを85℃にて予熱
し、更に低速、高速のロール間で15am上方より90
0℃の表面温度のIRヒーター1本にて加熱して3.5
倍に延伸し、急冷し、続いてステンターに供給し105
℃にて横方向に3.7倍に延伸した。得られた二軸配向
フィルムを205℃の温度で5秒間熱固定し、厚み15
μmの熱固定二軸配向フィルムを得た。
得られたフィルムはボイド比1.7であり、且つカレン
ダーでは白粉が付着し、不満足なものであった。
更にこのフィルムの特性を第1表に示す。
比較例2 カオリンの代りに平均粒径0.8μm、粒径比1.5の
炭酸カルシウムを用いる以外は比較例1と同様にして、
ポリエチレンテレフタレートのペレットを得た。
このベレットを用いて、比較例1と同様にして厚み15
μmの二軸配向フィルムを得た。このフィルムはボイド
比2.5であり、走行性は良いものの、カレンダ一工程
にて白粉が発生した。
更にこのフィルムの特性を第1表に示す。
比較例3 カオリンの代りに平均粒径0.4μm1粒径比2.0の
酸化チタンを用いる以外は比較例と同様にして、ポリエ
チレンテレフタレートのペレットを得た。
このベレットを用いて、比較例1と同様にして厚み15
μmの二軸配向フィルムを得た。このフィルムのボイド
比は2.0であり、フィルム表面は平坦に設計出来るも
のの、走行性が悪く、カレンダ一工程や走行系で白粉が
発生し、このままの状態ではテープとして利用出来ない
ため、裏面への易滑層塗布処理を余儀なくされた。
このフィルムの特性を第1表に示す。
実施例1〜5及び比較例4.5 カオリンの代わりに、エチレンゲルコールジメタクリレ
ート5重量%、メチルメタクリレート65重量%、アク
リロニトリル10重量%及びグリシジルメタクリレート
20重量%から合成され、かつ第1表に示す平均粒径及
び粒子粒径比に調整された球状架橋アクリル微粒子を用
いる以外は比較例1と同様に行ってポリエチレンテレフ
タレートのペレットを得た。
このベレットを用いる以外は比較例1と同様に行って厚
み15μmの熱固定二軸配向ポリエステルフィルムを得
た。このフィルムの特性を第1表に示す。
実施例で得た二軸配向フィルムはいずれも表面平坦であ
るにも拘らず優れた滑り性を示すとともにカレンダ一工
程でも耐削れ性も極めて良好で、いずれも優れた品質の
ものであった。
実施例6.7 実施例3.4おける延伸倍率を縦方向4.5倍、横方向
3.6倍に変更する以外は実施例3.4と同様に行って
、二軸配向ポリエステルフィルムを得た。このフィルム
の特性を第1表に示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ポリエステル中に平均粒径が0.1〜4μmであり
    かつ粒径比(長径/短径)が1.0〜1.2である球状
    架橋アクリル粒子を0.005〜1重量%分散含有させ
    てなる二軸配向ポリエステルフィルム。 2、球状架橋アクリル粒子の下記式で表わされる相対標
    準偏差が0.5以下である特許請求の範囲第1項記載の
    二軸配向ポリエステルフィルム。 相対標準偏差= √{■^n_i_=_1[(Di−■)^2/n]}/
    ■ここで Di:個々の粒子の面積円相当径(μm) ■:面積円相当径の平均値 {=([■^n_i_=_1] Di)/n}(μm)
    n:粒子の個数 を表わす。
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