JPH0198635A - 二軸配向ポリエステルフィルム - Google Patents

二軸配向ポリエステルフィルム

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JPH0198635A
JPH0198635A JP25648587A JP25648587A JPH0198635A JP H0198635 A JPH0198635 A JP H0198635A JP 25648587 A JP25648587 A JP 25648587A JP 25648587 A JP25648587 A JP 25648587A JP H0198635 A JPH0198635 A JP H0198635A
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晃一 阿部
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聡 西野
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は二軸配向ポリエステルフィルムに関するもので
ある。
[従来の技術] 二軸配向ポリエステルフィルムとしては、ポリエステル
にカーボンブラックを含有せしめたフィルムが知られて
いる(たとえば、特開昭61−154924、特開昭6
2−150515号公報など)。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、上記従来のカーボンブラックを含有する二軸配
向ポリエステルフィルムは、フィルムの加工工程、たと
えば磁気媒体用途におCプる磁性層塗布・カレンダー工
程などの工程速度の増大にともない、接触するロールな
どでフィルムの表面が削られることにより、加工工程上
、製品性能上のトラブルとなるという欠点が、最近、問
題となってきており、また、高速でダビング(記録の複
写)したり巻き返したりするソフト用磁気テープ(あら
かじめ映画などを録画しであるもの〉ではフィルムに傷
がつくという欠点が問題になってきている。また、高画
質化が進むにしたがって、出力特性も不十分であるとい
う欠点も表面化してきている。
本発明はかかる問題点を改善し、フィルムの耐スクラッ
チ性(itAのつきにくさ)、耐削れ性、磁気媒体とし
た時の出力特性に優れたフィルムを提供することを目的
とする。
[問題点を解決するための手段] ポリエステルとカーボンブラック粒子からなる組成物を
主たる成分とするフィルムであって、該カーボンブラッ
ク粒子の平均粒径が0.1〜1゜0μmの範囲、粒径分
布の標準偏差が0.5以下であり、かつ、フィルムの単
一粒子指数が0.5以上、少なくとも片面のRp(中心
線の深さ)とRa(中心線平均表面粗さ)の比RD/R
aが4〜18の範囲であることを特徴とする二軸配向ポ
リエステルフィルムとしたものである。 本発明におけ
るポリエステルは、エチレンテレフタレート、エチレン
α、β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン−4,4
°−ジカルボキシレート、エチレン2,6−ナフタレ−
市単位から選ばれた一層なくとも一種の構造単位を主要
構成成分とする。ただし、本発明を阻害しない範囲内、
好ましくは15−[ル%以内であれば他成分が共手合さ
れ゛ていてもよい。
また、エチレンテレフタレートを主要構成成分とするポ
リエステルの場合に耐スクラッチ性、耐削れ性、出力特
性がより一層良好となるので特に望ましい。
本発明におけるカーボンブラック粒子は、公知の種類の
ものを用いることができるが、ザーマルタイプが本発明
範囲の単一粒子指数をIHるのにきわめて有効である。
本発明におけるカーボンブラック粒子の平均粒径は0.
1〜1.0μm、好ましくは0.15〜0.6μm、さ
らに好ましくは、0.2〜0.4μmの範囲であること
が必要である。平均粒径が上記の範囲より小さい場合は
、耐スクラッチ性が不良となり、逆に大きい場合は耐削
れ性、出力特性が不良となるので好ましくない。
本発明におけるカーボンブラック粒子の平均粒径の標準
偏差は0.5以下、好ましくは0.45以下、ざらに好
ましくは0.41!下であることが必要である。標準偏
差が上記の範囲J:り大ぎいと耐削れ性、出力特性が不
良となるので好ましくない。標準偏差の下限は特に限定
されないが、0゜01程度が製造上の限界である。
本発明におけるカーボンブラック粒子のフィルム中含有
量は特に限定されないが、0.4〜2゜0重量%、好ま
しくは0.5〜1.0重量%である場合に本発明範囲の
RD/Ra比が得られやすく、耐スクラッチ性、出力特
性、耐削れ性がより一層良好となるので望ましい。
本発明におけるカーボンブラック粒子の結晶化促進係数
は特に限定されないが、結晶化促進係数が5〜30℃、
特に、10〜25℃の範囲の場合に耐削れ性、耐スクラ
ッチ性がより一層良好となるので望ましい。
本発明は、上記組成物を主成分とするが、本発明の目的
を阻害しない範囲内で、カーボンブラック粒子以外の無
機粒子あるいは内部析出粒子を併用してもよい。
本発明フィルムは、上記組成物を主要成分とするが、本
発明の目的を阻害しない範囲内で、他種ポリマをブレン
ドしてもよいし、また酸化防止剤、熱安定材、滑剤、紫
外線吸収剤、核生成剤などの無機または有機添加剤が通
常添加される程度添加されていてもよい。特に、水溶性
高分子がカーボンブラック粒子に対して3〜201ff
i%、好ましくは5〜15重ω%含有されている場合に
、出力特性がより一層良好となるので望ましい。この水
溶性高分子としては、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドンあるいはそれらの共重合体が好ましく、特
にポリビニルピロリドン/ビニルアセテート共手合体の
場合に出力特性がより一層良好となるので望ましい。
本発明フィルムは上記組成物を二軸配向けしめたフィル
ムである。未延伸フィルム、−軸配向フィルムでは、耐
スクラッチ性、耐削れ性か不良となるので好ましくない
また、その二軸配向の程度を表わす面配向指数は特に限
定されないが、0.935〜0.975、特に0.94
0〜0.970の範囲である場合に、耐スクラッチ性、
耐削れ性がより一層良好となるので特に望ましい。
本発明フィルムは、フィルム中のカーボンブラック粒子
の単一粒子指数が0.5以上、好ましくは0.7以上、
さらに好ましくは0.8以上であることが必要でおる。
単一粒子指数が上記の範囲より小さいと耐削れ性、出力
14性が不良となるので好ましくない。なま3、単一粒
子指数の上限は特に限定されないが、完全に単分散した
場合では1となり、1を越えることは理論的に有り1q
ない。
本発明フィルムは、少なくとも片面のRp/Ra比(単
位はともにnm)が4〜18、好ましく1;15〜15
、さらに好ましくは5〜12の範囲であることが必要で
ある。両面とこしのRp/Ra比が上記の範囲より小さ
いと、耐スクラッチ性が不良となり、逆に大きいと出力
特性、耐削れ性が不良となるので好ましくない。
また、本発明フィルムのRpは、50〜170nm、特
に、60〜130nmの範囲である場合に、耐スクラッ
チ性、出力特性がより一層良好となるので特に望ましい
本発明フィルムは、290’C1200sec−+での
溶融粘度が1000・〜10000ポイズ、特に200
0〜7000ポイズの範囲である場合に、耐削れ性がよ
り一層良好となるので特に望ましい。
本発明フィルムは、幅方向の屈折率が1.655〜1,
700、特に、1.675〜1.700の範囲の場合に
、耐スクラッチ性、出力特性がJ:り一層良好となるの
で望ましい。
本発明フィルムは、少なくとも片面の表面突起について
、突起高さの平均値が50〜120nm、特に60〜1
100nの場合に、耐スクラッチ性、出力特性がより一
層良好となるので望ましい。
本発明フィルムは、少なくとも片面の表面突起について
、突起の平均間隔が20.um以下、特に15μm以下
の場合に耐スクラッチ性が特に良好となるので望ましい
次に本発明フィルムの製造方法について説明する。
まず、所定のポリエステルにカーボンブラック粒子を含
有せしめる方法としては、重合前、重合中、重合俊のい
ずれに添加してもよいか、ポリエステルのジオール成分
であるエチレングリコ1−ルに、スラリーの形で混合、
分散せしめて添加する方法が本発明の粒径分布の標準偏
差、単一粒子指数、Rp/Ra比を満足さぜるのに有効
である。
また、粒子の含有量を調節する方法としては、高濃度、
好ましくは0.5〜3重徂%のマスターペレットを製膜
時に、実質的にカーボンブラック粒子を含有しないポリ
エステルのペレットで稀釈する方法が本発明の単一粒子
指数、RpLRa比を満足さ「るのに有効である。また
、エチレングリコールのスラリーの段階で水溶性高分子
をカーボンブラック粒子に対して5〜25ffiff1
%添加する方法は本発明の粒径分布の標準偏差、単一粒
子指数、RpLRa比を満足させるのに有効である。
また、エチレングリコールのスラリーの段階でガラスピ
ーズなどを媒体として撹拌を行ない、後にガラスピーズ
などの媒体を除去するという方法は本発明の粒径分布の
標準偏差、単一粒子指数、Rp/Ra比を満足させるの
に有効である。また、高9度、好ましくは0.5〜3重
量%のマスターペレットの固有粘1α、共重合成分を調
整して、ガラス転移点TCIと冷結晶化温度Tccとの
差(TCC−Tg) 、ΔTCgを75〜100℃の範
囲とし、かつ、該マスターポリマを実質的にカーボンブ
ラックを含有しないポリエステルで稀釈する時、該マス
ターポリマの△Tcgと実21的にカーボンブラックを
含有しないポリエステルの△TCqとの差(マスターポ
リマの△Tcg−実質的にカーボンブラックを含有しな
いポリエステルの△”rcg>を−15℃以上、好まし
くは+2℃以上にしておくことは、本発明範囲フィルム
の甲−粒子指数、ri: pLRa比を満足させるのに
極めて有効である。この場合の共重合成分としてはイソ
フタル酸成分、シクロへキシレンジメタツール成分が好
適でおる。
かくして、所定回のカーボンブラック粒子を含有するペ
レットと実質的にカーボンブラック粒子を含有しないポ
リエステルのペレットを所定割合で混合したペレットを
十分乾燥したのち、公知の溶融押出機に供給し、270
〜330℃でスリット状のグイからシート状に押出し、
キャスティングロール上で冷却固化せしめて未延伸フィ
ルムを作る。この場合、ダイのスリット幅(間隙)と未
延伸フィルムの厚さの比(スリット幅/未延伸フィルム
)を5〜30.好ましくは8〜20の範囲にすることが
本発明範囲の単一粒子指数、Rp/Ra比を得るのに有
効である。また、押し出し時の溶融ポリマの濾過を2段
階に分けて行ない、1段目はコールタ−カウンター法で
測定された95%カットオフ径が3.0〜10μmのフ
ィルター、2段目はコールタ−カウンター法で測定され
た95%カットオフ径が0.5〜3.5μmのフィルタ
ーで、かつ、フィルターのカットオフ径を1段目〉2段
目とすることが本発明範囲の単一粒子指数、Rp/Ra
比を得るのに有効である。また、押し出し温度として、
エクストルダーの供給ゾーンの温度を290〜310℃
、溶融・圧縮ゾーンの温度を供給ゾーンの温度より低く
して、−好ましくは260〜280℃で行なう方法は本
発明範囲の単一粒子指数を得るのに有効である。
次にこの未延伸フィルムを二輪延伸し、二軸配向uしめ
る。延伸方法としては、逐次二軸延伸法または同時二軸
延伸法を用いることができる。ただし、最初に長手方向
、次に幅方向の延伸を行なう逐次二軸延伸法を用い、長
手方向の延伸を、(ポリマのガラス転移点−20’C)
〜(ポリマのガラス転移点)の低い温度で延伸張力を高
くして、かつ、1000〜50000%/分の範囲の延
伸速度で行なう方法は本発明範囲の単一粒子指数、Rp
/Ra比を)7るのに有効である。また、長手方向の延
伸を2段階、特に3段階以上に分けて行なう方法は本発
明範囲の単一粒子指数、Rp/Ra比を17るのに有効
である。幅方向の延伸温度、速度は、80〜160°C
,1000〜20000%/分の範囲が好適である。延
伸倍率は長手、幅方向ともに3〜5倍が好適である。次
にこの延伸フィルムを熱処理する。この場合の熱処理条
件としては、幅方向に1.02〜1.1倍の微延伸下で
150〜220℃、好ま、シフは170〜200℃の範
囲で0.5〜60秒間が好適である。
[作用] 本発明はカーボ〉ブラック粒子を用いて、その平均粒径
、粒径分布の標準偏差、フィルムの単一粒子指数、Rp
/Ra比を特定範囲としたので、ポリエステルとの親和
性に富むカーボンブラック粒子の特性を最大限に引き出
せた結果、本発明の効果が1qられたものと推定される
[物性の測定方法ならびに効果の評価方法]本発明の特
性値の測定方法並びに効果の評価方法は次の通りである
(1)無機微粒子の平均粒径(μm) フィルムからポリエステルをプラズマ灰化処理法あるい
はO−クロルフェノール溶解法で除去し、これをエタノ
ールに分散させ、遠心沈降法(堀場製作所、CAPA5
00使用)で測定した体積平均径である。
(2)  無機微粒子の含有け(重量%)ポリエステル
100CIにO−クロルフェノール1゜0リツトルを加
え120℃で3時間加熱した俊、日立工機(珠製超遠心
155P−72を用い、30゜000 rpmで40分
間遠心分離を行ない、IS7られた粒子を100℃で真
空乾燥する。微粒子を走査型差動熱量計にて測定した時
、ポリマに相当する融解ピークが認められる場合には微
粒子にO−クロルフェノールを加え、加熱冷却後再び遠
心分離操作を行なう。溶解ピークが認められなくなった
時、微粒子を析出粒子とする。通常遠心分離操作は2回
で足りる。かくして分離された粒子の全体重ωに対する
比率(11%)をもって含有量とする。
(3)  ガラス転移点Tg、冷結晶化温度Tccパー
キンエルマー社製のDSC(示差走査熱量計)■型を用
いて測定した。DSCの測定条件は次の通りである。す
なわら、試料10mぴをDSC装置にセットし、300
 ’Cの温度で5分間溶融した復、液体窒素中に急冷づ
る。この急冷試料を10℃/分で昇温し、ガラス転移点
TCIを検知する。
ざらに昇温を続け、ガラス状態からの結晶化発熱ピーク
温度をもって冷結晶化温度Tccとした。
ここでTccとTqの差(Tcc−Tg>をΔTcgと
定義する。
(4)  結晶化促進係数(単位は°C)上記方法でカ
ーボンブラック粒子を1重母%含有するフィルムの△T
CCI(I>、およびこれからカーボンブラック粒子を
除去した同粘度のポリニスデルの△TCQ (II)を
測定し、△TCCI(I)と△Tcq (I>の差[△
Tccx (II> −△Tcg(I>]をもって、結
晶化促進係数とし1こ 。
〈5)屈折率 す1ヘリウムDI!(589nm)を光源として、アツ
ベ屈折率訓を用いて測定した。マウント液にはヨウ化メ
チレンを用い、25°C165%R1−1にて測定した
(6)  厚さ方向屈折率比 上記の方法で、二軸配向フィルムの厚さ方向の屈折率(
Aとする)および溶融プレス後10℃の水中へ急冷して
作った無配向(アモルファス)フィルムの厚さ方向の屈
折率(Bとする)を測定し、A/Bをもって厚さ方向屈
折率比とした。
(7)  溶融粘度 高化式フローテスターを用いて、温度290℃ずつ速度
200sec−1で測定した。
<8>Ra、Rp、突起の平均間隔3mm小細究所製の
高精度薄膜段差測定器FT−10を用いて測定した。条
件は次のとJ3りであり、20回の測定の平均値をもっ
て値とした。
・触$1先端半径=0.5μm ・触ヱ1荷重  : 5mq ・測定長   :1mm ・カットオフ(直:Q、08mm なお、Ra、Rp、突起の平均間隔3mの定義は、たと
えば、奈良治部著「表面粗さの測定・評価法」 (総合
技術センター、1983)に示されているものであり、
Rpは中心線深さと呼ばれ、表面の粗さ断面曲線におけ
る最大高さの山頂から中心線までの距離のことであり、
またRaは中心線平均粗さのことである。
(9)  単一粒子指数 フィルムの断面を透過型電子顕微鏡(TEM>で写真観
察し、カーボンブラックの粒子を検知づ−る。観察倍率
を100000倍にすれば、それ以上分けることができ
ない1個の粒子が観察できる。
粒子の占める全面積をA、その内2個以上の粒子が凝集
している凝集体の占める面積を8とした時、(A−LB
)/Aをもって、単一粒子指数とする。
’1− E M条件は下記の通りであり1視野面積:2
μ[η2の測定を場所を変えて、500視野測定する。
” 装置: 日本電子IEM−1200EX・観察倍率
: 100000倍 ・加速電圧: 100kV ・切片厚さ:約100073ングストローム(10) 
 突起の平均高さ 2検出器方式の走査型電子顕微鏡(ESM−3200、
エリオニクス■製)と断面測定装置(PMSi、エリオ
ニクス■製〉においてフィルム表面の平坦面の畠さをO
として走査した時の突起の高さ測定値を256階調のグ
レー値として画像処聞(装置(IBAS2000、カー
ルツアイス■製)に送り、このグレー値をもとにI B
AS 2000上にフィルム表面突起画像を再構築する
。次に、この表面突起画像で10階調以上のものを2値
化して得られた個々の突起の面積から円相光径を求めこ
れをその突起の平均径とする。また、この2値化された
個々の突起部分の中で最も高い値をその突起の高さとす
る。この測定を場所を変えて500回繰返し、測定され
た全ての突起についての平均伯を突起の平均高さとして
用いた。また1階調の高さは、任意設定地1−1を25
6で割った値であり、任意設置地トlは、通常測定する
フィルム表面のRa(単位=μm)に30を乗じた値を
用いる。また走査型電子顕微鏡の倍率は、2000〜8
000倍の間の値を選択し、フィルム表面のRaに応じ
て変更する。
01)固有粘度(極限粘度) 0−クロルフェノール中で25℃で測定した相対粘度の
値から求めた。
(財)出力特性 フィルムに下記組成の磁性塗料をグラビアロールにより
塗布し、磁気配向させ、乾燥さ−ける。さらに、小型テ
ストカレンダー装置(スチールロール/ナイロンロール
、5段)で、温度ニア0’C1線圧: 200ko/c
mでカレンダー処理した後、70°C148時間キユア
リングする。上記テープ原反を1/2インチにスリット
し、VTRカセットに組み込みVTRテープとした。こ
のテープに家庭用VTRを用いてシバツク製のテレビ試
験波形発生器(TG7/U706)により100%クロ
マ信号を記録し、その再生信号からシバツク製カラービ
デオノイズ測定器(925D/1)でクロマS/Nを測
定した。
OJ  耐スクラッチ性 フィルムを1/2インチにスリットし、1000m/分
の速度でガイド径:61IImφ、ガイド材質:5US
27 (表面粘度0.23)、巻き付は角=180°の
ガイドピンの上を走行させた後に、フィルム表面(走行
面)にアルミニウムを蒸着し、光学顕微鏡(微分干渉法
、vA察倍率=32倍)でついた傷を観察した。1/2
インチ幅あたりの傷の本数が0〜3本の場合は耐スクラ
ッチ性:良好、4本以上の場合は耐スクラッチ性:不良
と判定した。
Q4)  耐削れ性 フィルムを幅1/2インチにテープ状にスリットしたも
のに片刃を垂直に押しあて、さらに0゜5mm押し込ん
だ状態で2Qcm走行させる(走行張カニ 500にl
、走行速度:6.7Cm/秒)。コノ時片刃の先に付着
したフィルム表面の削れ物の高さを顕微鏡で読みとり、
削れ量とした(単位はμm)。この削れ量の両面の平均
値が5μm以下の場合は耐削れ性:良好、5μmを越え
る場合は耐削れ性:不良と判定した。この削れ母=5μ
mという値は、印刷工程やカレンダーエ稈などの加工工
程でフィルム表面が削れることによって、工程上、製品
性能上のトラブルがおこるか否かを厳しく判定するため
の臨界点でおる。
[実施例] 本発明を実施例に基づいて説明する。
実施例1〜4、比較例1〜6 平均粒径の異なるカーボンブラック(サーマルタイプ)
粒子を1重量%含有するエチレングリコールスラリーを
調整した。このスラリーに添加剤としてカーボンブラッ
ク粒子に対して10重量%のポリビニルピロリドン/ビ
ニルアセテート共重合体(モル比ニア0/30)を添加
し、スラリーとほぼ同体積の平均径50μmのガラスピ
ーズを加え、直径280111mの撹拌翼を有する攪拌
別で200 Orpmで6.5時間撹拌した。このエチ
レングリコールスラリーとテレフタル酸ジメチルとをエ
ステル交換反応後、重縮合し、粒子を1重量%合有する
ポリエチレンテレフタレートの粒子マスターペレットを
作った(実施例1)。この時エチレングリコールスラリ
ーの撹拌条件や添加剤の種類を変更した各種マスタペレ
ットを作った。また、マスタポリマの固有粘度を変更し
たものも作った。
これらのマスターペレットの八TCgは第1表に示した
とおりであった。これらの粒子マスターペレットと、実
質的にカーボンブラック粒子を含有しないエチレンテレ
フタレートのペレット(固有粘度:0.62、ΔTCg
ニア2℃)を、カーボンブラック粒子含有量が所定司と
なるよう混合したペレットを180℃で3時間減圧乾燥
(3TOrr)した。このペレットを押出機に供給し、
300℃で溶融押出し、静電印加キャスト法を用いて表
面Wlljll[30℃のキャスティング・ドラムに巻
きつけて冷却固化し未延伸フィルムを作った。この時、
押し出し時の濾過条件、口金のスリット幅/未延伸フィ
ルム厚さの比を種々変更して未延伸フィルムを作った。
この未延伸フィルムを80℃にて長手方向に4,5倍延
伸した。
この延伸はロールの周速差で行なわれ、延伸段数は種々
変更した。延伸速度の平均は10000%/分で温度は
100℃であった。この−軸延伸フィルムをステンタを
用いて延伸速度2000%/分で100℃で幅方向に3
.6倍延伸し、1゜01倍の微延伸下で、190℃にて
5秒間熱処理し、厚さ15μmの二軸配向フィルムを1
7だ。これらのフィルムの性能は第2表に示したとおり
であり、第1表および第2表から、本発明の必要要件を
満足するフィルムは耐削れ性、耐スクラッチ性、出力特
性がすべて優れたフィルムが得られるが、そうでない場
合は耐削れ性、耐スクラッチ性、出力特性のすべてが優
れたフィルムは得られないことがわかる。
第1表 [発明の効果] 本発明はカーボンブラック粒子を用いて、その平均粒径
、粒径分布の標準偏差、フィルムの単一粒子指数、Rp
/Ra比を特定範囲としたので、耐削れ性、耐スクラッ
チ性、出力特性に優れ、最近の苛酷な使用条件、すなわ
ち、印刷工程や磁気記録媒体の塗15、カレンダー工程
の高速化、ダビングや巻取り速度の高速化にも耐えうる
耐削れ性、耐スクラッチ性のずぐれたフィルムが得られ
、また、今後の磁気記録媒体の高画質化のための高出力
化にも対応できるものである。
本発明フィルムの用途は特に限定されないが、加工工程
、製品化工程が特にフィルムの表面にとって苛酷な磁気
記録媒体、特に、ソフト用ビデオテープのベースフィル
ムとして特□に有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  ポリエステルとカーボンブラック粒子からなる組成物
    を主たる成分とするフィルムであって、該カーボンブラ
    ック粒子の平均粒径が0.1〜1.0μmの範囲、粒径
    分布の標準偏差が0.5以下であり、かつ、フィルムの
    単一粒子指数が0.5以上、少なくとも片面のRp(中
    心線の深さ)とRa(中心線平均表面粗さ)の比Rp/
    Raが4〜18の範囲であることを特徴とする二軸配向
    ポリエステルフィルム。
JP25648587A 1987-10-12 1987-10-12 二軸配向ポリエステルフィルム Expired - Lifetime JPH0751637B2 (ja)

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JP25648587A Expired - Lifetime JPH0751637B2 (ja) 1987-10-12 1987-10-12 二軸配向ポリエステルフィルム

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1140453A (ja) * 1997-07-22 1999-02-12 Toray Ind Inc コンデンサ用ポリエステルフィルムおよびフィルムコンデンサ
JP2013129820A (ja) * 2011-11-21 2013-07-04 Toray Ind Inc ポリエステル組成物、ポリエステルフィルム、並びそれを用いたおよび太陽電池バックシート、ならびに、それらの製造方法
WO2015076112A1 (ja) * 2013-11-21 2015-05-28 東レ株式会社 二軸配向ポリエステルフィルムおよびその製造方法
JP2018196939A (ja) * 2017-05-23 2018-12-13 三菱ケミカル株式会社 押出成形装置及びシートの製造方法

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JPH0751637B2 (ja) 1995-06-05

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