JPH01320135A - 二軸配向ポリエステルフィルム - Google Patents

二軸配向ポリエステルフィルム

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JPH01320135A
JPH01320135A JP15333788A JP15333788A JPH01320135A JP H01320135 A JPH01320135 A JP H01320135A JP 15333788 A JP15333788 A JP 15333788A JP 15333788 A JP15333788 A JP 15333788A JP H01320135 A JPH01320135 A JP H01320135A
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聡 西野
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は二軸配向ポリエステルフィルムに関するもので
ある。
[従来の技術] 二軸配向ポリエステルフィルムとしては、ポリエステル
に架橋ポリマ粒子を含有せしめたフィルムが知られてい
る(たとえば特開昭59−217755.61−181
837号公報)。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記従来の二軸配向ポリエステルフィルムは、
フィルムの加工工程、たとえば包装用途における印刷工
程、磁気媒体用途における磁性層塗イ「・カレンダー工
程あるいは感熱転写、コンデンサ、蒸着、グラフィック
用途などにおけるフィルム加、■の工程速度の増大(高
速化)にともない、接触するロールによってフィルム表
面が削られて発生した粉が工程上、製品性能上のトラブ
ルになるという欠点が最近、問題となってきている。
また、フィルムの使用雰囲気も高温、高湿という苛酷な
条件が多くなり、該条件での走行時にフィルム表面に多
数の傷が入るという問題点も出てきている。
本発明はかかる問題点を改善し、表面が削られにクク(
以下耐削れ性良好という)、高温高湿下での走行でも傷
がつきにくい(以下耐スクラッチ性良好という)フィル
ムを提供することを課題とする。
[課題を解決するための手段] ポリエステルと10%加熱減量時温度が350℃以上の
不活性有機高分子粒子からなる組成物を主たる成分とす
るフィルムであって、該不活性イj機高分子粒子の単一
粒子指数が0.5以上、フィルムの少なくとも片面の摩
擦係数yと表面パラメータJ(β/σ)の関係が下式(
1)及び(2〉を満足することを特徴とする二軸配向ポ
リエステルフィルムとしたものである。
y≧0.171・J(β/σ)+0.15  [1)y
≦0.171・f(β/σ)+0.24  (2)ここ
で、σは突起高さ分イ1の標準偏差、βは突起の平均扁
平度である。
本発明におけるポリエステルは、エチレンテレフタレー
ト、エチレンα、β−ビス(2−クロルフェノキシ)エ
タン−4,4−ジカルボキシレート、工ヂレン2.6−
ナフタレート単位から選ばれた少なくとも一種の構造単
位を主要構成成分とする。ただし、本発明を阻害しない
範囲内、好ましくは15モル%以内であれば他成分が共
重合されていてもよい。
本発明における不活性有機高分子粒子は特に限定されな
いが、ポリエステルと共有結合などを起こさない不活性
粒子でおることが必要である。ポリエステルと共有結合
などを起こすと、耐スクラッチ性が不良となるので好ま
しくない。このような不活性有機高分子粒子の例として
は、ジビニルベンゼン/スチレン共重合(架橋)体、ポ
リイミド、シリコーン樹脂粒子などが挙げられる。ただ
し粒径を所定の大きざに調節する場合に粉砕などの方法
ではなく乳化重合などの粒子製造条件で所定の大きさに
した粒子であることが必要である。
粉砕法などによる粒子では耐スクラッチ性、耐削れ性が
不良となるので好ましくない。
さらに、本発明における有機高分子粒子は、加熱減量曲
線における103重量減量時温度が35O′C1好まし
くは370’C1さらに好ましくは4oo’c以上であ
ることが必要である。103重量減量時温度が上記の範
囲より低いと耐スクラッチ性が不良となるので好ましく
ない。103重量減量時温度の上限は特に限定されない
が通常600℃程度が製造上の限界である。
本発明における有機高分子粒子の平均粒径は特に限定さ
れず、上記の103重量減量時温度によっても必要な粒
径が変わるが、0.1〜1.0μm、好ましくは0.1
〜0.48μmの範囲である場合に本発明範囲の摩擦係
数yと表面パラメータJ(β/σ)の関係が1qられヤ
すくなるので特に望ましい。
また、本発明に用いる有機高分子粒子の真球度(長径/
短径)が1.2以下、好ましくは1.1以下の場合に耐
削れ性、耐スクラッチ性がより一層良好となるので特に
望ましい。
本発明における有機高分子粒子のフィルム中含有量(2
種以上の有機高分子粒子を含有する場合はその合計量)
は特に限定されず、その粒子の1O%重量減量時温度に
よっても、本発明範囲の摩擦像rIlyと表面パラメー
タJ′(β/σ)の関係を1昇るために必要な含有量は
大きく変わるが、0゜01〜8.0重量%、好ましくは
0.03〜5゜0重量%、さらに好ましくは0.1〜2
.0重量%である場合に耐削れ性、耐スクラッチ性がよ
り一層良好となるので特に望ましい。
本発明における有機高分子粒子の結晶化促進係数が一2
0〜20℃、特に、−20〜10’Cの範囲の場合に耐
削れ性、耐スクラッチ性がより一層良好となるので望ま
しい。
本発明フィルムは、上記組成物を主要成分とするが、本
発明の目的を阻害しない範囲内で、無機粒子、内部析出
粒子を含有していてもよいし、また他種ポリマをブレン
ドしてもよい。本発明における内部析出粒子とは、ポリ
エステル重合時に添加したカルシウム化合物、マグネシ
ウム化合物、リチウム化合物の少なくとも一種の化合物
とポリエステル構成成分とが結合して生成する粒子であ
る。なお、本発明の内部析出粒子には、本発明の目的を
阻害しない範囲内で、リン元素および微量の他の金属成
分、たとえば、亜鉛、コバルト、アンチモン、ゲルマニ
ウム、チタンなどが含まれていてもよい。また酸化防止
剤、熱安定剤、滑剤、紫外線吸収剤、核生成剤などの無
機または有機添加剤が通常添加される程度添加されてい
てもよい。
本発明フィルムは上記組成物を二軸配向せしめたフィル
ムでおる。無配向フィルム、−軸配向フィルムでは、耐
スクラッチ性、耐削れ性が不良となるので好ましくない
また、その二軸配向の程度を表わす面配向指数は特に限
定されないが、0.935〜0.975、特に0.94
0〜0.970の範囲である場合に、耐スクラッチ性、
耐削れ性がより一層良好となるので特に望ましい。
本発明フィルムは、フィルム中の有機高分子粒子の単一
粒子指数が0.5以上、好ましくは0゜7以上、ざらに
好ましくは0.9以上であることが必要である。フィル
ム中の有機高分子粒子の単一粒子指数が上記の範囲より
小さいと耐スクラッチ性、耐削れ性が不良となるので好
ましくない。
なお、単一粒子指数の上限は特に限定されないが、完全
に単分散した場合では1となり、1を越えることは理論
的に有り得ない。
本発明フィルムは、少なくとも片面について、摩擦係r
llyと該表面パラメータJ′(β/σ)の関係が下式
(1)及び(2)を、好ましくは(3)及び(4)を、
ざらに好ましくは(5)及び(6)を満足することが必
要である(ここで、σは表面突起の高さ分布の標準偏差
、βは突起の平均扁平度である)。
y≧0.171・J(β/σ)+0.15  (1)y
≦0.171・f(β/σ)+0.24  (2)y≧
0.171・f(β/σ)+0.17  (3)y≦0
.171・f(β/σ)+0.23  (4)y≧0.
171・J(β/σ)+0. 18  (5)y≦0.
171・J(β/σ)+0.22  (6)フィルムの
両表面ともが、上記式において、摩擦係数yが上記の範
囲より小ざい場合は耐削れ性が不良となり、逆に大きい
と耐スクラッチ性が不良となるので好ましくない。
本発明フィルムは、少なくとも片面について、表面形態
パラメータJ(β/σ)が0.1〜0゜7、好ましくは
0.15〜0.65、ざらに好ましくは0.25〜0.
62の範囲である場合に耐スクラッチ性、耐削れ性がよ
り一層良好となるので特に望ましいくここで、σは表面
突起の高さ分布の標準偏差、βは突起の平均扁平度でお
る)。
本発明フィルムは平均粒径の異なる有機高分子粒子を併
用するなどして、特開昭59−217755号公報など
で規定される重量平均直径と数平均直径の比を1.1以
上にした場合に、耐スクラッチ性、耐削れ性がより一層
良好となるので望ましい。
本発明フィルムは、少なくとも片面の表面突起について
、突起の平均間隔が20μm以下、特に15μm以下の
場合に耐スクラッチ性が特に良好となるので望ましい。
本発明フィルムは少なくとも片面の突起高ざの平均値H
が20〜500nm、特に30〜300nmである場合
に耐スクラッチ性、耐削れ性がより一層良好となるので
望ましい。
本発明フィルムは少なくとも片面のRZが60〜400
nm、好ましくは70〜3500mである場合に耐スク
ラッチ性がより一層良好となるので特に望ましい。
本発明フィルムは、幅方向の屈折率が1.655〜1.
700.特に、1.675〜1.700の範囲の場合に
、耐スクラッチ性、耐削れ性がより一層良好となるので
望ましい。
次に本発明フィルムの製造方法について説明する。
まず、所定のポリエステルに不活性有機高分子粒子を含
有せしめる方法としては、重合前、重合中、重合俊のい
ずれに添加してもよいが、ポリエステルのジオール成分
であるエチレングリコールに、スラリーの形で混合、分
散せしめて添加する方法、ざらにスラリー段階で絶対濾
過精度が0゜5〜4.5μm、好ましくは1.5〜3μ
mのフィルターで濾過した後重合に供する方法が本発明
範囲の表面パラメータJ(β/σ)と摩擦係数yの関係
、単一粒子指数を得るのにきわめて有効である。また、
粒子の含有量を調節する方法としては、高濃度のマスタ
ーペレット、好ましくは1〜5重量%の粒子濃度のマス
ターペレットを製膜時に稀釈する方法が本発明範囲の表
面パラメータf(β/σ)と摩擦係数yの関係および望
ましい範囲の突起高さの平均値を得るのに有効である。
また、エチレングリコールのスラリーを140〜200
℃、特に180〜200℃の温度で30分〜5時間、特
に1〜3時間熱処理する方法が、マスクペレットの結晶
化パラメータ△TCCIを好ま゛しい範囲とし、本発明
範囲の表面パラメータJ(β/σ)と摩擦係数yの関係
を得るのに有効である。
また、高濃度、好ましくは1〜5手串%のマスターペレ
ットの固有粘度を調整して、結晶化パラメータΔTCQ
を65〜80’Cにしておき、固有粘度の調整によって
製膜前にこのマスタペレットよりも結晶化パラメータΔ
TCgの大きい、好ましくは結晶化パラメータΔTGC
Iが75〜95℃の実質的に不活性有機高分子粒子を含
有しないポリエステルのペレットで希釈して該粒子の含
有量を調節することが、有機高分子粒子を用いて本発明
範囲の表面パラメータJ(β/σ)と摩擦係数の関係、
単一粒子指数および望ましい範囲の突起高さの平均値、
RZを得るのにきわめて有効である。
かくして、所定量の不活性有機高分子粒子を含有するペ
レット(高濃度のマスタペレットと実質的に粒子を含有
しないポリエステルペレットの混合物〉を十分乾燥した
のち、公知の溶融押出機に供給し、270〜330℃で
スリット状のダイからシート状に押出し、キャスティン
グロール上で冷却固化せしめて未延伸フィルムを作る。
この場合、未延伸フィルムに押出し成形する時の、口金
スリット間隙/未延伸フィルム厚さの比を5〜30、好
ましくは8〜20の範囲にすることが、本発明範囲の単
一粒子指数、表面パラメータJ(β/σ)と摩擦係数y
の関係をjqるのにきわめて有効である。
次にこの未延伸フィルムを二軸延伸し、二軸配向せしめ
る。延伸方法としては、逐次二軸延伸法または同時二軸
延伸法を用いることができる。ただし、最初に長手方向
、次に幅方向の延伸を行なう逐次二軸延伸法を用い、長
手方向の延伸を、3段階、好ましくは4段階以上に分け
て、長手方向の総延伸倍率を3.5〜5.5倍で行なう
方法は本発明範囲の表面パラメータf(β/σ)と摩擦
係数yの関係、望ましい範囲の突起高さの平均価、RZ
を得るのにきわめて有効である。また、1段目の長手方
向の延伸温度を(ポリマのガラス転移点−20℃)〜(
ポリマのガラス転移点+5℃)の範囲とし、それ以降の
延伸温度をこの範囲以上とするのが本発明範囲の表面パ
ラメータJ(β/σ)と摩擦係数の関係、単一粒子指数
を1昇るのに有効である。延伸速度は5000〜100
000%/分の範囲が好適である。幅方向の延伸方法と
してはステンタを用いる方法が一般的である。延伸倍率
は、3.0〜5.0倍の範囲が適当である。
幅方向の延伸速度は、1000〜20000%/分の範
囲が好適である。次にこの延伸フィルムを熱処理する。
この場合の熱処理温度は170〜220℃、時間は0.
5〜60秒の範囲が適当で必る。ざらに、熱処理時に幅
方向に1.05〜1゜3倍、特に1.05〜1.2倍の
延伸を行なうのが、本発明の望ましい範囲の突起間隔、
屈折率を得るのに有効である。
[作用] 本発明はフィルム中に有機高分子粒子を含有せしめ、製
法の工夫により表面パラメータと摩擦係数の関係および
粒子の単一指数を特定範囲としたので無機粒子にりも柔
らかいという有機高分子粒子の特徴が最大限に発揮され
、本発明の効果が得られたものと推定される。
[物性の測定方法ならびに効果の評価方法]本発明の特
性値の測定方法並びに効果の評価方法は次の通りである
(1)  有機高分子粒子の平均粒径 フィルムからポリエステルをプラズマ低温灰化処理法(
たとえばヤマト科学製PR−503型)で除去し粒子を
露出させる。処理条件はポリエステルは灰化されるが有
機高分子粒子はダメージを受けない条件を選択する。こ
れをSEM(走査型電子顕微鏡)で観察し、粒子の画像
(粒子によってできる光の濃淡)をイメージアナライザ
ー(たとえばケンブリッジインス1〜ルメントIQTM
900)に結び付け、観察箇所を変えて粒子数5000
個以上で次の数値処理を行ない、それによって求めた数
平均径りを平均粒径とする。
D=Σ[)i /N ここで、Diは粒子の円相当径、Nはfl!l数である
(2)ガラス転移点Tg、冷結易化温度Tccパーキン
エルマー社製のDSC(示差走査熱早計)■型を用いて
測定した。DSCの測定条件は次の通りである。すなわ
ち、試$11On+gをDSC装置にセットし、300
 ’Cの温度で5分間溶融した後、液体窒素中に急冷す
る。この急冷試料を10℃/分で昇温し、ガラス転移点
T(Jを検知する。
ざらに昇温を続け、ガラス状態からの結晶化発熱ピーク
温度をもって冷結晶化温度TCCとした。
ここでTCCとTCIの差(Tcc−Tc+)をΔ王c
gと定義する。
<3>10%加熱減m時温度 島津製作所製の熱川母分析装置T030M型を用いて、
窒素中、昇温速度10℃/分で測定した。
なお、試料重量は5mC]とした。
(4)結晶化促進係数(単位は℃) 上記方法でポリエステルのΔTCQ (1)、このポリ
エステルに有機高分子粒子を1重量%含有uしめたポリ
エステルのΔTcq (II>を測定し、ΔTCCI 
(I>とΔTCg(I)の差[ΔTCQ(I>−ΔTC
g(II)]をもって、粒子の結晶化促進係数とした。
(5)屈折率 ナトリウムD線(589nm>を光源として、アツベ屈
折率計を用いて測定した。71クント液にはヨウ化メチ
レンを用い、25℃165%RHにて測定した。
(6))面配向指数 上記の方法で、二軸配向フィルムの厚さ方向の屈折率(
Aとする)および溶融プレス後10℃の水中へ急冷して
作った無配向(アモルファス)フィルムの厚さ方向の屈
折率(Bとする)を測定し、A/Bをもって面配向指数
とした。
(7>  Ra、RZ、突起の平均間隔3mm小冊究所
製の高精度薄膜段差測定器ET−10を用いて測定した
。条件は下記のとおりであり、20回の測定の平均値を
もって値とした。
・触針先端半径=0.5μm ・触針荷重  : 5mQ ・測定長   :1mm ・カットオフ1直:0.08mm なお、RZ、突起の平均間隔Smの定義は、たとえば、
奈良治部著1表面粗さの測定・評価法」(総合技術セン
ター、1983)に示されているものである。ガイドピ
ンの表面粗度はレプリカで測定した。
(8)  単一粒子指数 フィルムの断面を透過型電子顕微鏡(TEM)で写真v
A察し、有機高分子粒子を検知する。12察倍率を10
0000倍程度にすれば、それ以上分けることができな
い1個の粒子が観察できる。粒子の占める全面積をA、
その内2個以上の粒子が凝集している凝集体の占める面
積をBとした時、(A−8>/Aをもって、単一粒子指
数とする。
TEM条件は下記のとおりであり1視野面積:2μ尻の
測定を場所を変えて、500視野測定する。
・装置:日本電子製JEM−1200EX・rIA寮倍
率: 100000倍 ・加速電圧: 100kV ・切片厚さ;約1000オングストローム(9)  表
面突起分布の標準偏差σ、平均高さH2検出器方式の走
査型電子顕微鏡[ESM−3200、エリオニクス(株
)製]と断面測定装置[PMS−1、エリオニクス(株
〉製]においてフィルム表面の平坦面の高さをOとして
走査した時の突起の高さ測定値を画像処理装置[IBA
S2000、カールツアイス(株)製1に送り、画像処
理装置上にフィルム表面突起画像を再構築する。次に、
この表面突起画像で突起部分を2値化して1qられた個
々の突起の面積から円相当径を求めこれをその突起の平
均径とする。また、この2値化された個々の突起部分の
中で最も高い値をその突起の高さとし、これを個々の突
起について求める。この測定を場所をかえて500回繰
返し、測定された突起についてその高さ分布を突起高ざ
O(平坦面)を中心とする正規分布の半分とみなして最
小2乗法で近似してσ、ト1を求めた。また、突起の平
均扁平度βは個々の突起の直径と高さの比、直径/高さ
の平均値である。なお走査型電子顕微鏡の倍率は、10
00〜aooo倍の間の値を選択する。
(10)真球度 上記(1〉の測定において、下式で求められる個々の粒
子の長径(平均値)/短径(平均値)の比である。
長径=ΣD1i/N 短径=ΣD2i/N [)li、 [)2iはそれぞれ個々の粒子の長径(最
大径)、短径(最小径〉、Nは総個数である。
01)粒子の含有量 ポリエステルを溶解し不活性有機高分子粒子は溶解させ
ない溶媒で粒子を遠心分離し、粒子の全体重量に対する
比率(重量%)をもって粒子含有量とする。
(t2)摩擦係数y テープ走行性試験機TBT−300型(■横浜システム
研究新製)を使用し、20℃、60%R1」雰囲気で走
行させ、初期の摩擦係数を下記の式より求めた(フィル
ム幅は1i2インチとした)。
V=0.733 log(T2/TI >ここでT1は
入側張力、T2は出側張力である。
ガイド径は6mmφであり、ガイド材質は5US(表面
粗度Ra=40nm> 、巻き付は角は18Q O1走
行速度は3.3cm/秒である。
0■ 固有粘度[η] (単位はdl/Cl)オルソク
ロルフェノール中、25℃で測定した溶液粘度から下記
式から計算される値を用いる。
すなわち、 η8./C=[η]十K[η]2・に こで η8.=(溶液粘度/溶媒粘度)−1、Cは溶媒
100m1あたりの溶解ポリマ重量(g/100m1 
、通常1.2>、Kはハギンス定数(0,343とする
)。また、溶液粘度、溶媒粘度はオストワルド粘度計を
用いて測定した。
(ロ)耐スクラッチ性 フィルム(幅1i2インチ)をテープ走行性試験機を使
用して、ガイドピン(表面粗度:RRa−100n>上
を走行させ(走行速度500m/分、巻き付は角:18
0°、雰囲気:50’C180%RH、テープ荷重20
0q)だ後いったん巻き取る。このリールを再度上記の
テープ走行性試験機にセットして走行させるという操作
を10回繰り返した後、フィルム面に入った傷を顕微鏡
で観察(AI蒸着でシャドウィング)し、はとんど傷が
ない場合は耐スクラッチ性良好、傷が、フィルム幅あた
り5本以上入った場合耐スクラッチ性不良と判定した。
0タ 耐削れ性 フィルムを幅1i2インチにテープ状にスリン1〜した
ものに片刃を垂直に押し必で、ざらに0゜5mm押し込
んだ状態で20cm走行させる(走行張カニ 500Q
、走行速度:6.7cm/秒)。この時片刃の先に付着
したフィルム表面の削れ物の高さを顕微鏡で読みとり、
削れ間としたく単位はμm)。少なくとも片面について
、この削れ量が3μm以下の場合は耐削れ性:良好、3
μmを越える場合は耐削れ性:不良と判定した。この削
れ量:3μmという値は、印刷工程やカレンダーエ稈な
どの加工工程で、フィルム表面が削れることによって、
工程上、製品性能上の1〜ラブルがおこるが否かを厳し
く判定するための臨界点である。
[実施例] 本発明を実施例に基づいて説明する。
実施例1 平均粒径0.3μmの有機高分子粒子としてジビニルベ
ンゼン/スチレン共重合体粒子を含有するエチレングリ
コールスラリーを調整した。このエチレングリコールス
ラリーを190℃で1.5時間熱処理した後、テレフタ
ル酸ジメチルとエステル交換反応後、絶対濾過精度が2
μmのフィルターで濾過したスラリーを用いて重縮合し
、有機高分子粒子を1重量%含有するポリエチレンプレ
フタレートの粒子マスターベレットを作った。この時、
重縮合時間を調面し固有粘度を0.60とした。このマ
スタベレットの結晶化パラメータ八TCgは70℃であ
った。また、常法によって、実質的に粒子を含有しない
ポリエチレンテレフタレーI〜製造しく結晶化パラメー
タΔTCCIは85℃)、上記の有機高分子粒子を1重
量%含有するポリエチレンテレフタレートの粒子マスタ
ーベレットと混合し、所定の含有量に調節した(第1表
〉次にこの混合ベレットを180’Cで3時間減圧乾燥
(3Torr) L/た。このベレットを押出機に供給
し、300℃で溶融し静電印加キサス1へ法を用いて表
面温度30’Cのキャスティング・ドラムに巻きつけて
冷却固化し未延伸フィルムを作った。
この時、口金スリット間隙/未延伸フィルム厚さの比を
10として未延伸フィルムを作った。この未延伸フィル
ムを長手方向に4.5倍延伸した。
この延伸は2組ずつのロールの周速差で、4段階で行な
った(延伸温度は1/2/3/4段階それぞれ70/1
10/100/120℃であった)。
この−軸延伸フィルムをステンタを用いて延伸速度20
00%/分で100℃で幅方向に4.0倍延伸し、幅方
向に1.07倍の延伸をかけなから190’Cにて5秒
間熱処理し、厚さ15μmの二軸配向フィルムを得た。
このフィルムの本発明パラメータは第2表に示したとお
り本発明範囲内であり、耐スクラッチ性、耐削れ性は第
2表に示したとおり、いずれも良好であった。なおこの
フィルムの片面、反対面の表面パラメータは同じであっ
た。
実施例2〜5、比較例1〜6 平均粒径の異なるいくつかの種類の有機高分子粒子、無
機粒子を含有するエチレングリコールスラリーを調整し
た。これらのエチレングリコールスラリーを絶対濾過精
度が異なるフィルターで濾過した後、テレフタル酸ジメ
チルとエステル交換反応後、重縮合し、粒子を1重足%
含有するポリエチレンテレフタレートの粒子マスターベ
レットを作った。このマスターベレット、実質的に粒子
を含有しないポリエチレンテレフタレートのベレットの
固有粘度を調節し第1表に示したΔTCCIとした。こ
れらのベレットを第1表のように組み合わせて、所定の
濃度に調整した。一部については平均粒径の異なる粒子
を組み合わせて用いた。
これらの混合ベレットを180’Cで3時間減圧乾燥(
3Torr) L/た後、押出機に供給し、300’C
で溶融押出し、口金スリット間隙/未延伸フィルム厚さ
の比を種々変更して、静電印加キャスト法を用いて表面
温度30℃のキャスティング・ドラムに巻きつけて冷却
固化し未延伸フィルムを作った。この未延伸フィルムを
延伸の段数および温度を種々変更して長手方向に5.0
倍延伸した。この−軸延伸フィルムをステンタを用いて
幅方向に4.0倍延伸した。この時の温度は、100’
C1速度は5000%/分であった。ざらに、幅方向に
1.05倍延伸しながら200’Cにて5秒間熱処理し
、厚さ15μmの二軸配向フィルムを得た。
これらのフィルムの耐スクラッチ性、耐削れ性は第2表
に示したとありであり、本発明パラメータが本発明範囲
内の場合は耐スクラッチ性、耐削れ性ともに優れたもの
であったが、そうでない場合は耐スクラッチ性、耐削れ
性を両立するフィルムはjqられないことがわかる。な
お、第2表における実験例では、フィルムの表、裏で表
面パラメータは同じであった。また、粒子が無機粒子で
ある場合には製法、パラメータを如何に工夫をしても耐
スクラッチ性、耐削れ性を両立するフィルムは得られな
かった。
[発明の効果] 本発明は有機高分子粒子を用い、フィルム表面パラメー
タと摩1察係数の関係、粒子の単一指数を特定範囲とし
たので耐スクラッチ性、耐削れ性がともに優れたフィル
ムが1qられたものであり、苛酷な条件で走行してもフ
ィルムに傷がつきにくく、またフィルムが削られて粉が
発生することもないため、各用途でのフィルム加工速度
の増大に対応できるしのである。本発明フィルムの用途
は特に限定されないが、加エエ稈で発生するフィルム表
面の傷、粉が製品性能上特に問題となる磁気記録媒体用
ベースフィルムとして特に有用である。また、本発明フ
ィルムのうちフィルムの片面のみの表面パラメータが本
発明範囲のものは本発明範囲の表面パラメータを有する
面が走行面(磁気記録媒体用では磁性層を塗イ「シない
面、その他の用途では印刷やラミネートなどの塗イti
などの処理が施されない面)として用いることが必要で
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ポリエステルと10%加熱減量時温度が350℃以上の
    不活性有機高分子粒子からなる組成物を主たる成分とす
    るフィルムであって、該不活性有機高分子粒子の単一粒
    子指数が0.5以上、フィルムの少なくとも片面の摩擦
    係数yと表面パラメータ√(β/σ)の関係が下式(1
    )及び(2)を満足することを特徴とする二軸配向ポリ
    エステルフィルム。 y≧0.171・√(β/σ)+0.15(1)y≦0
    .171・√(β/σ)+0.24(2)ここで、σは
    突起高さ分布の標準偏差、βは突起の平均扁平度である
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06128394A (ja) * 1992-10-19 1994-05-10 Toray Ind Inc 二軸配向フィルム
JPH07144360A (ja) * 1993-11-25 1995-06-06 Toray Ind Inc 二軸配向フィルム

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JPH06128394A (ja) * 1992-10-19 1994-05-10 Toray Ind Inc 二軸配向フィルム
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