JPH06128394A - 二軸配向フィルム - Google Patents
二軸配向フィルムInfo
- Publication number
- JPH06128394A JPH06128394A JP4279984A JP27998492A JPH06128394A JP H06128394 A JPH06128394 A JP H06128394A JP 4279984 A JP4279984 A JP 4279984A JP 27998492 A JP27998492 A JP 27998492A JP H06128394 A JPH06128394 A JP H06128394A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- particles
- biaxially oriented
- oriented film
- laminated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Abstract
ある有機粒子を含有し、少なくとも片面の突起個数を2
×103 〜5×105 個/mm2 とした二軸配向フィル
ム。 【効果】 特定の強度の有機粒子を用い、フィルム表面
突起数を特定範囲としたので、フィルム表面が傷つきに
くく、また、磁気媒体用とした時に、優れた画質、ドロ
ップアウト特性を得ることができる。
Description
する。
エステルフィルムとしては、ポリエステルに単分散有機
粒子を含有せしめたフィルムが知られている(例えば特
開昭59−217755号公報)。
は、例えば、磁気媒体用途における磁性層塗布、カレン
ダー工程、あるいは、できたビデオテープ等をダビング
してソフトテープ等を製造する工程等の工程速度の増大
に伴い、接触するロールやガイドでフィルム表面に傷が
つくという欠点があった。また、従来のものでは、上記
ダビング時の画質低下のために、ビデオテープにした時
の画質、すなわち、S/N(シグナル/ノイズ比)も不
十分という欠点があった。
程でフィルムに傷がつきにくく(以下耐スクラッチ性に
優れるという)、しかもダビング時の画質低下の少ない
(以下耐ダビング性に優れるという)二軸配向フィルム
を提供することを目的とする。
二軸配向フィルムは、10%変形強度が3〜30kgf
/mm2 である有機粒子を含有し、少なくとも片面の突
起個数が2×103 〜5×105 個/mm2 であること
を特徴とする。
マは、特に限定されないがポリエステルが好ましい。ポ
リエステルとしては特に限定されないが、エチレンテレ
フタレ−ト、エチレンα,β−ビス(2-クロルフェノキ
シ)エタン-4,4'-ジカルボキシレ−ト、エチレン2,6-ナ
フタレ−ト単位から選ばれた少なくとも一種の構造単位
を主要構成成分とする場合に耐スクラッチ性、耐ダビン
グ性がより良好となるので好ましい。なかでも、エチレ
ンテレフタレ−トを主要構成成分とするポリエステルの
場合に耐ダビング性、耐スクラッチ性がより一層良好と
なるので特に好ましい。なお、本発明を阻害しない範囲
内で、2種以上のポリエステルを混合しても良いし、共
重合ポリマを用いても良い。
形強度が3〜30kgf/mm2 である有機粒子が含有
される。10%変形強度が3kgf/mm2 より小さい
と、粒子が軟らかいためフィルム表面の突起が変形し摩
擦が大きくなるため、耐スクラッチ性が悪化する。一
方、10%変形強度が30kgf/mm2 より大きい
と、粒子が硬くフィルム表面の突起も硬くなるため、ガ
イドロ−ル等と接触した場合外力により削れが発生し、
耐スクラッチ性、耐ダビング性が悪化する。10%変形
強度は好ましくは4〜25kgf/mm2 、より好まし
くは5〜20kgf/mm2 である。
が、ジビニルベンゼン粒子および/またはシリコーン粒
子が好ましい。ジビニルベンゼン粒子とは、架橋成分と
してジビニルベンゼンを主体とするものをいう。つま
り、ジビニルベンゼンが粒子成分の51%以上、好まし
くは60%以上、さらに好ましくは75%以上のもので
ある。他の成分としては、特に限定されないが、例えば
エチルビニルベンゼン、ジエチルベンゼン等の架橋しな
い成分があげられる。また、シリコーン粒子とはオルガ
ノポリシロキサン(CH3 −SiO3/2 )を主成分とす
る。
しくは0.01〜3μm、より好ましくは0.05〜2
μm、最も好ましくは0.1〜1μmである。粒径が上
記範囲を外れると、耐スクラッチ性、耐ダビング性がと
もに良好とならない。
0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜5重量
%、さらに好ましくは0.1〜3重量%である。
ッチ性、耐ダビング性の点から、上記の有機粒子の他
に、さらに他の粒子を含有してもよい。他の粒子として
は、特に限定されないが、結晶形がδ型、θ型、η型、
γ型のアルミナ、ジルコニア、シリカ等の凝集粒子、ま
たは、炭酸カルシウム粒子、コロイダルシリカ粒子、チ
タン粒子等が好ましく例示される。これらの粒子を複数
併用して用いてもよい。
マと有機粒子を主要成分とするが、本発明の目的を阻害
しない範囲内で他種ポリマをブレンドしてもよいし、ま
た酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線吸収剤などの有
機添加剤が通常添加される程度添加されていてもよい。
を二軸配向せしめたフィルムである。一軸あるいは無配
向フィルムでは耐スクラッチ性が不良となるので好まし
くない。この配向の程度は特に限定されないが、高分子
の分子配向の程度の目安であるヤング率が長手方向、幅
方向ともに350kg/mm2 以上である場合に耐スクラッ
チ性がより一層良好となるので特に好ましい。分子配向
の程度の目安であるヤング率は通常、1500kg/mm2
程度が製造上の限界である。
範囲内であっても、フィルムの厚さ方向の一部分、例え
ば表層付近のポリマ分子の配向が無配向、あるいは一軸
配向になっていない、すなわち厚さ方向の全部分の分子
配向が二軸配向である場合に耐スクラッチ性、耐ダビン
グ性がより一層良好となる。特にアッベ屈折率計、レー
ザーを用いた屈折率計、全反射レーザーラマン法などに
よって測定される分子配向が、表面、裏面ともに二軸配
向である場合に耐スクラッチ性、耐ダビング性がより一
層良好となる。
ムの状態であっても良いが、少なくとも一層以上の本発
明のフィルムと他のフィルムとを積層してなる積層フィ
ルムの状態であっても良い。
性、耐ダビング性の点から、前記の少なくとも有機粒子
を含有するフィルムが、少なくとも2層構造からなる積
層フィルムの1つの最外層であることが好ましい。
耐スクラッチ性、耐ダビング性の点から、前記の少なく
とも有機粒子を含有するフィルムが、少なくとも3層構
造からなる積層フィルムの1つの最外層であることが好
ましい。
は、特に限定されないが、耐スクラッチ性、耐ダビング
性の点から、0.005〜3μm、好ましくは0.01
〜2μm、さらに好ましくは0.02〜1μmである。
フィルム層の厚さtの関係は、0.2d≦t≦10d、
好ましくは0.5d≦t≦5d、さらに好ましくは0.
5d≦t≦3dの場合に、特に耐スクラッチ性、耐ダビ
ング性が良好となるので望ましい。
ルム層以外の層を構成するポリマは、特に限定されない
がポリエステルが好ましい。ポリエステルとしては特に
限定されないが、エチレンテレフタレ−ト、エチレン
α,β−ビス(2-クロルフェノキシ)エタン-4,4'-ジカ
ルボキシレ−ト、エチレン2,6-ナフタレ−ト単位から選
ばれた少なくとも一種の構造単位を主要構成成分とする
場合に耐スクラッチ性、耐ダビング性がより良好となる
ので好ましい。なかでも、エチレンテレフタレ−トを主
要構成成分とするポリエステルの場合に耐ダビング性、
耐スクラッチ性がより一層良好となるので特に好まし
い。
ルム層以外の層を構成するポリマ中に粒子を含有してい
てもかまわない。この場合、炭酸カルシウム、アルミ
ナ、シリカ、チタン、カーボンブラック等が例示され
る。
片面の突起個数が2×103 〜5×105 個/mm2 で
あることが必要である。少なくとも片面の突起個数が上
記範囲より少なくても、また多くても耐ダビング性、耐
スクラッチ性が悪化する。少なくとも片面の突起個数
は、好ましくは3×103 〜4×105 個/mm2 、よ
り好ましくは5×103 〜3×105 個/mm2 であ
る。
リエステルフィルムの場合について説明する。
める方法としては、ジオ−ル成分であるエチレングリコ
ールにスラリーの形で分散せしめ、このエチレングリコ
ールを所定のジカルボン酸成分と重合せしめるのが好ま
しい。また粒子の水スラリーを直接所定のポリエステル
ペレットと混合し、ベント式の2軸混練押出機を用いて
ポリエステルに練り込む方法は、本発明の効果をより一
層良好とするのに非常に有効である。
記方法で高濃度マスターを作っておき、それを製膜時に
粒子を実質的に含有しないポリエステルで希釈して粒子
の含有量を調節する方法が有効である。
要に応じて乾燥したのち、公知の溶融積層用押出機に供
給し、スリット状のダイからシ−ト状に押出し、キャス
ティングロ−ル上で冷却固化せしめて未延伸フィルムを
作る。すなわち、2または3台の押出し機、2または3
層のマニホ−ルドまたは合流ブロックを用いて、溶融状
態のポリエステルを積層する。この場合、凝集粒子を含
有するポリマ流路に、スタティックミキサー、ギヤポン
プを設置する方法は本発明の効果をより一層良好とする
のに有効である。
軸配向せしめる。延伸方法としては、逐次二軸延伸法ま
たは同時二軸延伸法を用いることができる。ただし、最
初に長手方向、次に幅方向の延伸を行なう逐次二軸延伸
法を用いるのがよい。長手方向の延伸を3段階以上に分
けて、総縦延伸倍率は3.0〜6.5倍、温度は80〜
150℃、延伸速度は5,000 〜50,000%/分の範囲で行
なう方法が有効である。幅方向の延伸方法としては例え
ばステンタを用いる方法があげられ、幅方向延伸倍率は
3.0〜5.0倍、延伸速度は1,000 〜20,000%/分、
温度は80〜160℃の範囲が好ましい。
場合の熱処理温度は170〜220℃、特に170〜2
10℃、時間は0.5〜60秒の範囲が好適である。
法]本発明の特性値の測定方法並びに効果の評価方法は
次の通りである。
し、粒子を露出させる。処理条件はポリマは灰化される
が粒子は極力ダメージを受けない条件を選択する。その
粒子を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、粒子画像
をイメージアナライザで処理する。SEMの倍率はおよ
そ2000〜10000倍、また、1回の測定での視野
は1辺がおよそ10〜50μmから適宜選択する。観察
箇所をかえて粒子数5000個以上で粒径とその体積分
率から、次式で体積平均径dを得る。 d=Σdi ・Nvi ここで、di は粒径、Nvi はその体積分率である。
メージを受ける場合には、以下の方法を用いても良い。
フィルム断面を透過型電子顕微鏡(TEM)を用い、3
000〜100000倍で観察する。TEMの切片厚さ
は約1000オングストロームとし、場所をかえて50
0視野以上測定し、上記式から体積平均径dを求める。
し、粒子をポリエステルから遠心分離し、粒子の全体重
量に対する比率(重量%)をもって粒子含有量とする。
場合によっては赤外分光法の併用も有効である。
1型)を使用して、負荷速度:0.0145gf/s、
0〜1gfまでの負荷を加えて変形量を測定した。そし
て、粒子が10%変形した時の荷重P(kgf)から、
下式に従い、S10(この測定を計10回行い、10回の
平均値をS10とした)を計算した。 S=2.8P/πd2 (kgf/mm2 ) ここで、dは粒径(mm)を表している。
中の粒子についても測定が可能であり、例えばo−クロ
ロフェノールやアルカリ等でポリエステルを溶解し、粒
子のみを分離、乾燥して同様の方法で測定することがで
きる。また、粒子径が0.5μm未満の粒子は、該粒子
と同一組成の1〜3μmの粒子のS10を該粒子のS10と
定義した。
法)、IR(赤外分光法)あるいはコンフォーカル顕微
鏡などで、その粒子濃度のデプスプロファイルを測定す
る。片面に積層したフィルムにおける表層では、表面と
いう界面のために粒子濃度は低く、表面から遠ざかるに
つれて粒子濃度は高くなる。
は、深さ[I]で一旦極大値となった粒子濃度がまた減
少し始める。この濃度分布曲線をもとに極大値の粒子濃
度の1/2になる深さ[II](ここで、II>I)を
積層厚さとした。さらに、無機粒子などが含有されてい
る場合には、二次イオン質量分析装置(SIMS)を用
いて、フィルム中の粒子のうち最も高濃度の粒子に起因
する元素とポリエステルの炭素元素の濃度比(M+ /C
+ )を粒子濃度とし、ポリエステルA層の表面からの深
さ(厚さ)方向の分析を行う。そして上記同様の手法か
ら積層厚さを得る。なお、フィルム断面観察あるいは薄
膜段差測定機などによって求めることもできる。
折率計を用いて測定した。マウント液にはヨウ化メチレ
ンを用い、25℃、65%RHにて測定した。ポリマの
二軸配向性は長手方向、幅方向、厚さ方向の屈折率をN
1 、N2 、N3とした時、(N1 −N2 )の絶対値が
0.07以下、かつ、N3 /[(N1 +N2 )/2]が
0.95以下であることをひとつの基準とできる。ま
た、レーザー型屈折率計を用いて屈折率を測定しても良
い。さらに、この方法では測定が難しい場合は全反射レ
ーザーラマン法を用いることもできる。レーザー全反射
ラマンの測定は、Jobin-Yvon社製Ramanor U−1000
ラマンシステムにより、全反射ラマンスペクトルを測定
し、例えばPETの場合では、1615cm-1(ベンゼ
ン環の骨格振動)と1730cm-1(カルボニル基の伸
縮振動)のバンド強度比の偏光測定比(YY/XX比な
ど。ここでYY:レーザーの偏光方向をYにしてYに対
して平行なラマン光検出、XX:レーザーの偏光方向を
XにしてXに対して平行なラマン光検出)が分子配向と
対応することを利用できる。ポリマの二軸配向性はラマ
ン測定から得られたパラメータを長手方向、幅方向の屈
折率に換算して、その絶対値、差などから判定できる。
この場合の測定条件は次のとおりである。 光源 アルゴンイオンレ−ザ−(5145A) 試料のセッティング フィルム表面を全反射プリズムに圧着させ、レ−ザのプ
リズムへの入射角(フィルム厚さ方向との角度)は60
゜とした。 検出器 PM:RCA31034/Photon Counting System(Hamamatsu C1
230) (supply 1600V) 測定条件 SLIT 1000μm LASER 100mW GATE TIME 1.0sec SCAN SPEED 12cm-1/min SAMPLING INTERVAL 0.2cm -1 REPEAT TIME 6
インストロンタイプの引っ張り試験機を用いて、25
℃、65%RHにて測定した。
エリオニクス(株)製]と断面測定装置[PMS−1、
エリオニクス(株)製]において、フィルム表面の平坦
部の高さを0とし走査したときの突起の高さ測定値を画
像解析装置[IBAS2000、カールツアイス(株)
製]に送り、フィルム表面突起画像を再構築する。次
に、この表面突起画像で突起部分を2値化して得られた
個々の突起について、場所をかえて500回繰り返し、
突起個数を求めた。走査型電子顕微鏡(SEM)の倍率
は1000〜8000倍の間の値を選択する。なお、場
合によっては高精度光干渉式3次元表面解析装置(WY
KO社製TOPO−3D、対物レンズ:40〜200
倍、高解像度カメラ使用が有効)を用いて得られる高さ
情報を上記SEMの値に読み替えて用いても良い。
をテ−プ走行性試験機を使用して、ガイドピン(表面粗
度:Raで100nm)上を走行させる(走行速度25
0m/分、走行回数1パス、巻き付け角:60゜、走行
張力:90g)。この時、フィルムに入った傷を顕微鏡
で観察し、幅1μm以上の傷がテ−プ幅あたり2本未満
は優、2本以上10本未満は良、10本以上は不良と判
定した。優が望ましいが、良でも実用的には使用可能で
ある。
塗布し、磁気配向させ、乾燥させる。さらに、小型テス
トカレンダ−装置(スチ−ルロール/ナイロンロール、
5段)で、温度:70℃、線圧:200kg/cmでカ
レンダ−処理した後、70℃、48時間キュアリングす
る。上記テ−プ原反を1/2インチにスリットし、パン
ケーキを作成した。このパンケーキから長さ250mの
長さをVTRカセットに組み込みVTRカセットテープ
とした。 (磁性塗料の組成) ・Co含有酸化鉄:100重量部 ・塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体:10重量部 ・ポリウレタンエラストマ:10重量部 ・ポリイソシアネート):5重量部 ・レシチン:1重量部 ・メチルエチルケトン:75重量部 ・メチルイソブチルケトン:75重量部 ・トルエン:75重量部 ・カーボンブラック:2重量部 ・ラウリン酸:1.5重量部 このテープに家庭用VTRを用いてテレビ試験波形発生
器により100%クロマ信号を記録し、その再生信号か
らカラ−ビデオノイズ測定器でクロマS/Nを測定しA
とした。また上記と同じ信号を記録したマスタ−テープ
のパンケーキを磁界転写方式のビデオソフト高速プリン
トシステム(スプリンタ)を用いてAを測定したのと同
じ試料テープ(未記録)のパンケーキへダビングした後
のテープのクロマS/Nを上記と同様にして測定し、B
とした。このダビングによるクロマS/Nの低下(A−
B)が3dB未満の場合は耐ダビング性:優、3dB以
上5dB未満の場合は良、5dB以上は不良と判定し
た。優が望ましいが、良でも実用的には使用可能であ
る。
明する。
μmのジビニルベンゼン粒子の水スラリーを直接ポリエ
チレンテレフタレートペレットと混合し、ベント式の2
軸混練押出機を用いて練り込み、ポリエチレンテレフタ
レ−トのマスタペレットを得た。さらに、粒子を含有し
ないポリエチレンテレフタレートのマスタペレットを得
た。
A:無粒子、ジビニルベンゼン粒子、ポリマB:無粒
子)、180℃で8時間減圧乾燥(3Torr)した後、そ
れぞれ押出機1、押出機2に供給し290℃、280℃
で溶融した。これらのポリマを高精度瀘過した後、矩形
合流部にて3層積層とした(A/B/A)。
度25℃のキャスティング・ドラムに巻きつけて冷却固
化し、未延伸フィルムを作った。この時、口金スリット
間隙/未延伸フィルム厚さの比を10とした。また、そ
れぞれの押出機の吐出量を調節し総厚さ、熱可塑性樹脂
A層の厚さを調節した。
方向に3.5倍延伸した。この延伸は2組ずつのロ−ル
の周速差で、4段階で行なった。この一軸延伸フィルム
をステンタを用いて延伸速度2,000 %/分で100℃で
幅方向に4.0倍延伸し、定長下で、200℃にて5秒
間熱処理し、総厚さ15μm、積層部厚さ0.5μmの
二軸配向積層フィルムを得た。このフィルムの特性は表
1、表2に示したとおりであり、耐スクラッチ性、耐ダ
ビング性が良好であった。
2) 実施例1と同様にして、粒子の種類、粒径、10%変形
強度、表面突起数等を変更したフィルムを得た。表1、
表2に示すように本発明範囲のフィルムは耐スクラッチ
性、耐ダビング性が良好であるが、そうでないものは耐
スクラッチ性、耐ダビング性を両立することができな
い。
定の強度の有機粒子を用い、フィルム表面突起数を特定
範囲としたので、フィルム表面が傷つきにくく、また、
磁気媒体用とした時に、優れた画質、ドロップアウト特
性を得ることができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 10%変形強度が3〜30kgf/mm
2 である有機粒子を含有し、少なくとも片面の突起個数
が2×103 〜5×105 個/mm2 であることを特徴
とする二軸配向フィルム。 - 【請求項2】 請求項1に記載の二軸配向フィルムが、
少なくとも2層構造からなる積層フィルムの1つの最外
層として積層されてなることを特徴とする二軸配向フィ
ルム。 - 【請求項3】 請求項1に記載の二軸配向フィルムが、
少なくとも3層構造からなる積層フィルムの1つの最外
層として積層されてなることを特徴とする二軸配向フィ
ルム。 - 【請求項4】 前記有機粒子の平均粒径d(nm)と該
最外層の層厚さt(nm)との関係が 0.2d≦t≦10d ・・・ (1) である請求項2または3の二軸配向フィルム。 - 【請求項5】 前記有機粒子が、ジビニルベンゼン粒子
および/またはシリコーン粒子である請求項1の二軸配
向フィルム。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4279984A JP2998457B2 (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | 二軸配向フィルム |
CA002103840A CA2103840A1 (en) | 1992-08-12 | 1993-08-11 | Biaxially oriented film |
US08/104,759 US5458964A (en) | 1992-08-12 | 1993-08-12 | Biaxially oriented film comprising organic particles |
KR1019930015629A KR100275173B1 (ko) | 1992-08-12 | 1993-08-12 | 이축배향필름 |
DE69327489T DE69327489T2 (de) | 1992-08-12 | 1993-08-12 | Biaxial orientierte Folie |
EP19930306378 EP0583169B1 (en) | 1992-08-12 | 1993-08-12 | Biaxially oriented film |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4279984A JP2998457B2 (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | 二軸配向フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06128394A true JPH06128394A (ja) | 1994-05-10 |
JP2998457B2 JP2998457B2 (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=17618689
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4279984A Expired - Lifetime JP2998457B2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-10-19 | 二軸配向フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2998457B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100462168B1 (ko) * | 1995-10-02 | 2005-06-28 | 도레이 가부시끼가이샤 | 용기성형용이축연신폴리에스테르필름 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01320135A (ja) * | 1988-06-20 | 1989-12-26 | Toray Ind Inc | 二軸配向ポリエステルフィルム |
JPH02202925A (ja) * | 1989-02-01 | 1990-08-13 | Teijin Ltd | ポリエチレン―2,6―ナフタレートフイルム |
JPH0584821A (ja) * | 1991-09-26 | 1993-04-06 | Toray Ind Inc | 二軸配向積層フイルム |
-
1992
- 1992-10-19 JP JP4279984A patent/JP2998457B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01320135A (ja) * | 1988-06-20 | 1989-12-26 | Toray Ind Inc | 二軸配向ポリエステルフィルム |
JPH02202925A (ja) * | 1989-02-01 | 1990-08-13 | Teijin Ltd | ポリエチレン―2,6―ナフタレートフイルム |
JPH0584821A (ja) * | 1991-09-26 | 1993-04-06 | Toray Ind Inc | 二軸配向積層フイルム |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100462168B1 (ko) * | 1995-10-02 | 2005-06-28 | 도레이 가부시끼가이샤 | 용기성형용이축연신폴리에스테르필름 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2998457B2 (ja) | 2000-01-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0277431A (ja) | 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム | |
KR100275173B1 (ko) | 이축배향필름 | |
JP2998456B2 (ja) | 二軸配向フィルム | |
JP3293229B2 (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルム | |
JP2998457B2 (ja) | 二軸配向フィルム | |
JP2820176B2 (ja) | 二軸配向積層フイルム | |
JP2812136B2 (ja) | 二軸配向積層フィルム | |
JPH06136147A (ja) | 二軸配向フィルム | |
JP3687127B2 (ja) | 二軸配向ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートフィルム | |
JP2922070B2 (ja) | 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム | |
JPH06116407A (ja) | 二軸配向フィルム | |
JPH0760832A (ja) | 二軸配向フィルム | |
JP2803770B2 (ja) | 二軸配向積層フイルム | |
JP2803772B2 (ja) | 二軸配向積層フイルム | |
JP2803774B2 (ja) | 二軸配向積層フイルム | |
JP2804434B2 (ja) | 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム | |
JPH07144360A (ja) | 二軸配向フィルム | |
JPH03140336A (ja) | 二軸配向熱可塑性樹脂フイルム | |
JPH06313051A (ja) | 二軸配向フィルム | |
JPH07137128A (ja) | 二軸配向フィルム | |
JP2867789B2 (ja) | 二軸配向積層フイルム | |
JPH0762115A (ja) | 二軸配向フイルム | |
JPH0693113A (ja) | 二軸配向フィルム | |
JPH06298953A (ja) | 二軸配向フィルム | |
JPH04259548A (ja) | 二軸配向ポリエステルフイルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071105 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081105 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081105 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091105 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091105 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101105 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101105 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111105 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121105 Year of fee payment: 13 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |