JPS62202790A - 熱転写記録用紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は熱転写記録方式に適した熱転写記録用紙に関
する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

近年、オフィスオートメーションの発展に従がい、臀通
紙への記録、カラー記録、高速性、メインテナンスフリ
ー、高解像度記録など、さまざまな機能を持ったプリン
タが要求されている。

熱転写記録方式は、これらの要求を満たす記録方式とし
て注目され、解像度６〜８ドツト／ｒｒｍのワードプロ
セッサ用プリンタ、パソコン用プリンタ、カラーＣＲＴ
用プリンタが開発され、市場に供給されている。しかし
、より活字に近い印字、より高速な記録、フルカラー化
が強く望まれている。

熱転写記録方式の画像形成はインクの加熱、用紙への転
写の２つのステップよりなる即ちインクリボンのインク
がサーマルヘッドなどの加熱手段により選択的に加熱さ
れ、溶融あるいは粘着性を増してインクを重ね合された
用紙に付着する。この後、インクリボンと用紙を剥離す
ることにより、用紙に付着したインクはインクリボンよ
り用紙に転写され、画像形成が終了する。従がって熱転
写記録方式では用紙へのインク転写確率が画像形成のポ
イントとなる。しかし、熱転写記録を高速で行なった場
合、あるいは、複数のインクを重ねてカラー記録を行な
った場合、画点のカケ１（第２図（ａ））、あるいは画
点のヌケ２（第２図（ｂ）などが生じ、高解像度記録で
は、特に著しく、文字の鮮明さに欠ける、カラー画像の
色ムラなどの問題が生じている。

そこで、インクの記録紙への転写を確実に行なうために
、記録紙のインク受容面の平滑性をベック平滑度で３０
０秒以上２５００秒以下、かつ、プリントサーフラフネ
スで０．６μ以上５μ以下として、インク転写を確実に
する熱転写記録用紙が提案されている。（特開昭６０−
１１０４８８号公報参照）、一般にベック平滑度５００
秒以上の平滑性はコート紙でなければ実現が難かしい、
コート紙は基紙の上にインク受容層である塗工層を設け
た構成となっている。この塗工層が厚いとアート紙のよ
うに事務所で汎用されるＰＰＣ用紙などの普通紙と感触
が異なり、ユーザーに異和感を与えがちであった。この
ため、普通紙に似て、かつインクを確実に転写できる平
滑性の良い記録紙が望まれていた。

〔発明の目的〕 この発明は以上の欠点を除去し、インクの転写確率が良
く、普通紙ライクの熱転写記録紙を提供することを目的
とする。

〔発明の概要〕

この発明は基紙とインク受容層からなるコート紙タイプ
の熱転写記録紙において、基紙のインク受容層形成面の
平滑性をベック平滑度で５０秒以上とすることにより、
インク受容層を厚くすることなく、インク受容層表面の
平滑化が達成でき、同時に普通紙に感触の似た熱転写記
録紙を実現するものである。またこのような特徴を持つ
基紙として感熱記録紙の基紙であるサーマル厚紙を用い
ることにより、インク転写性の一層すぐれた熱転写記録
用紙が実現されるものである。

〔発明の効果Ｊ この発明になる熱転写記録用紙により、普通紙ライクで
かつ、高解像度の画点形成が確実に行なえ、従がって１
画点のカケ、ヌケのない良好な画質の記録を得ることが
できる。

〔発明の実施例〕

次にこの発明になる熱転写記録用紙について第１図を以
って詳細に説明する。基紙３の表面に顔料４バインダ５
からなる塗工層６を設けた構成である。

基紙３には、一般にＮＢＫＰ　、　ＬＢＫＰ　、　ＮＢ
ＳＰ　、　ＬＢＳＰなどのさらしケミカルパルプ、　Ｇ
Ｐ、ＲＧＰ、ＴＭＰなどのメカニカルパルプ、セミケミ
カルパルプ、ケミグラウンドパルプなどに適度にサイジ
ングした、あるいは無サイズの中質紙、上質紙あるいは
ポリエステル。

ポリスチレンなどの熱可塑性樹脂フィルムあるいは合成
紙などが使用できるが、基紙自体の組成についてはとく
に限定されるものではない、また。

スーパーカレンダーなどにより平滑処理した基紙を使用
しても良い。

顔料４としては、針状軽質炭酸カルシウムなどの好まし
くは長経の平均が０．５μ未満の針状無機顔料、あるい
は粉末状の尿素ホルムアルデヒド樹脂、粉末状のポリス
チレン樹脂などの好ましくは平均粒径０．５μ未満の粒
状合成樹脂、あるいは平均粒径０．５μ未満の天然また
はホワイトカーボンなどの合成シリカ、クレー、タルク
、硫酸アルミニウム、二酸化チレン、酸化亜鉛などの無
機顔料が利用でき、好ましくは平均粒径０．１μ以下の
ホワイトカーボンなどの合成シリカ、軽質または重質の
炭酸カルシウムなどの無機顔料が利用できる。本発明に
使用される顔料は上述の形状１粒径の無機顔料および粒
状合成樹脂であるが、これら特定の顔料は顔料成分とし
て３０％以上含まれていれば、他の顔料として上記以外
の形状、粒径の顔料と併用しても良い、また、無機顔料
をロート油、ドデシル硫酸ナトリウム、有機アミン、金
属セッケン。

リグニンスルホン酸ナトリウムなどの非イオン、陽イオ
ン、両性活性剤で処理することにより、インクリボンの
インクとの濡れが良化され好適に使用できる。

バインダ４３はスチレン−ブタジェンゴム（ＳＢＲ）、
ニトリルゴム（ＮＢＲ）などのゴム系、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ウ
レタン樹脂、酢酸ビニル−エチレン共重合体、エチルセ
ルロース、石油樹脂などの非水溶性の高分子からなる接
着剤単独、あるいはカルナバワックス、木ロウなどの植
物性ワックス、密ロウ、セラツカロウなどの動物性ワッ
クス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワッ
クスなどの石油系ワックス、酸化ワックス、エステルワ
ックスなどの合成ワックスなどの固形ワックスとを併用
してなる。接着剤としての要件は成膜性と小さな、好ま
しくは４０ｄｙｎ／（３以下の表面エネルギーであるこ
とである。固形ワックスの接着剤に対する割合は、５〜
５０％、好ましくは５〜２５％である。これは５％以下
ではワックス配合の効果がなくなり、５０％以上では、
成膜性に問題が生ずるためである。

塗工層３４を形成する顔料４２とバインダ４３の割合は
固形分比で顔料１００に対して、バインダ１０〜５０で
ある。好ましくは顔料１００に対して１５〜４ｏである
。塗工Ｍ４４を形成する塗工液には各種の補助剤。

塗工層の耐水化剤、塗料塗工時の流動性改善剤、光沢仕
上剤、防腐剤、消泡剤、染料など必要に応じて入れるこ
とができる。

塗工層形成には、ブレードコータ、エアーナイフコータ
、ロールコータ、バーコータなどの通常の塗工機、ある
いはサイズプレス、ゲートロール装置などによりなされ
る。また塗工層を設けただけの紙の表面は平滑性および
均一性に劣るので。

塗布、乾燥後スーパーカルダンなどで圧縮し、平滑度を
肩整する。

良好なインク転写性を得るには熱転写記録用紙表面のベ
ック平滑度が３００秒以上、２５００秒以下であること
が知られている（特開昭６０−１１０４８号公報参照）
。

記録紙表面の平滑性は基紙の平滑性、塗工層の顔料／バ
インダ組成比、塗工量、顔料の形状、平滑化処理の影響
を受ける。特に基紙の平滑性は塗工層表面の平滑性に大
きな影響を与える。この発明は、この知見に基づいてな
されたもので、熱転写記録用紙に適した、ベック平滑度
で３００秒以上の塗工層平滑性を得るために基紙の塗工
層形成面の平滑性を規定したものである。

〔評価例１〕 ステキヒトサイズ度１２秒、米坪量６０＃／ｎｆ、ベッ
ク平滑度２０秒の上質紙をカレンダプレスにより平滑化
処理して、ベック平滑度、３０秒、４０秒、５０秒。

７０秒、１００秒、１５０秒、２００秒の基紙を作製し
た。この基紙に柱状の軽質炭酸カルシウムのスラリー１
００重量部（固形分）にスチレンブタジェン（以下ＳＢ
Ｒと略す）ラテックス溶液を３０重量部（固形分）混合
した塗料を塗布量６９／イの割合で塗布した。乾燥後、
１０ｋｇ／ａｍ　のカレンダー圧で平滑化処理を行なっ
た。同様に塗布量を１２ｉＦ／ｉ、　１８グ／−とした
記録紙を作製した。これら記録紙の平滑性をベック平滑
度測定器で測定したところ、第３図に示すように塗布量
を変えても、基紙の平滑性がベック平滑度５０秒以上で
あれば、記録面はベック平滑度３００秒以上の平滑性が
得られた。またインク転写性の評価を１２素子／ｍの発
熱素子密度を持つサーマルヘッドを備え、水平、垂直方
向とも、１２ドツト／ＩＩＭの解像度で画像記録する評
価装置を用いて行なった。評価は２ドツト×２ドツトで
構成される画点を紙送り速度２．５ｍ／秒で記録し、正
規の画点の大きさの７／８以上あるものの数を観察し、
総ｗＡ察数５０に対する百分率を求めた。その結果、第
４図に示すように、塗布量の変化に関わらず、ベック平
滑度５０秒以上の基紙の記録紙はいずれも、５０％以上
のインク転写性を示し熱転写記録用紙として満足すべき
ものであった。

次に基紙として感熱記録紙の基紙として用いられ、肖該
技術分野ではサーマル厚紙と呼ばれているベック平滑度
５５秒の紙を用いて、先と同様の塗料をｌｉ／ｒｒｒの
塗布量で塗布し、乾燥後、　１０ｋｇ／口のカレンダプ
レス圧で平滑化処理した。記録面の平滑性は、ベック平
滑度９４０秒であった。また。

インク転写性評価では、９５％以上の転写確率を示した
。サーマル厚紙を基紙とした熱転写記録用紙は第３図、
第４図と比較して明らかなように、同じ平滑性の上質紙
を基紙とした熱転写記録用紙より格段に優れた。平滑性
、インク転写性を示した。

以上この発明の実施例について詳述したが、この発明は
１以上の実施例に限定されるものではない１例えば、熱
転写記録法としては、インク担体上のインクを熱により
記録紙等に転写させる記録方法であるのなら何でもよく
、例えば溶融、流動。

昇華又は蒸発といった状態に変化させることを用いるも
の、サーマルヘッドを用いるもの、レーザモームを用い
るもの、通電転写によるもの等であれば良く、特に限定
されない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明になる熱転写記録用紙の構成を示す図
、第２図は熱転写記録における画点形成の問題点を説明
するための図、第３図は基紙の平滑性と、熱転写記録用
紙の記録面の平滑性の関係を示す図、第４図は基紙の平
滑性とインク転写性の関係を示す図である。 ３・・・基紙　　４・・・顔料　　５・・・バインダ６
・・・塗工層 代理人　弁理士　則　近　憲　佑 同　　　　竹　花　喜久男 第１図 （ａ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
（−ｇン第２図 第３図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）基紙の上にインク受容層を設けた熱転写記録用紙
   において、前記基紙のインク受容層を設ける面の平滑性
   がベック平滑度５０秒以上であることを特徴とする熱転
   写記録用紙。
2. （２）基紙がサーマル厚紙であることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載の熱転写記録用紙。