JP2768468B2 - 溶融型熱転写インク画像受容シート - Google Patents
溶融型熱転写インク画像受容シートInfo
- Publication number
- JP2768468B2 JP2768468B2 JP63100109A JP10010988A JP2768468B2 JP 2768468 B2 JP2768468 B2 JP 2768468B2 JP 63100109 A JP63100109 A JP 63100109A JP 10010988 A JP10010988 A JP 10010988A JP 2768468 B2 JP2768468 B2 JP 2768468B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- receiving sheet
- image
- thermal transfer
- layer
- image receiving
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/26—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
- B41M5/40—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used characterised by the base backcoat, intermediate, or covering layers, e.g. for thermal transfer dye-donor or dye-receiver sheets; Heat, radiation filtering or absorbing means or layers; combined with other image registration layers or compositions; Special originals for reproduction by thermography
- B41M5/42—Intermediate, backcoat, or covering layers
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/26—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
- B41M5/40—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used characterised by the base backcoat, intermediate, or covering layers, e.g. for thermal transfer dye-donor or dye-receiver sheets; Heat, radiation filtering or absorbing means or layers; combined with other image registration layers or compositions; Special originals for reproduction by thermography
- B41M5/42—Intermediate, backcoat, or covering layers
- B41M5/426—Intermediate, backcoat, or covering layers characterised by inorganic compounds, e.g. metals, metal salts, metal complexes
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/26—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
- B41M5/40—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used characterised by the base backcoat, intermediate, or covering layers, e.g. for thermal transfer dye-donor or dye-receiver sheets; Heat, radiation filtering or absorbing means or layers; combined with other image registration layers or compositions; Special originals for reproduction by thermography
- B41M5/42—Intermediate, backcoat, or covering layers
- B41M5/44—Intermediate, backcoat, or covering layers characterised by the macromolecular compounds
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Paper (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、溶融型熱転写インク画像受容シートに関す
るものである。更に詳しく述べるならば、本発明は、濃
度階調画像再現が可能な熱転写プリンター用溶融インク
画像受容シートであって、溶融した転写インク画像をシ
ャープに受容し、中間調の再現性が良く、転写された単
色あるいは多色のインク画像を鮮明に受容し、文字や画
像を高解像度で印写することが可能で、カールや寸法変
化が極めて少なく、フルカラープリンター・システムに
使用することのできる溶融型熱転写インク画像受容シー
トに関するものである。
るものである。更に詳しく述べるならば、本発明は、濃
度階調画像再現が可能な熱転写プリンター用溶融インク
画像受容シートであって、溶融した転写インク画像をシ
ャープに受容し、中間調の再現性が良く、転写された単
色あるいは多色のインク画像を鮮明に受容し、文字や画
像を高解像度で印写することが可能で、カールや寸法変
化が極めて少なく、フルカラープリンター・システムに
使用することのできる溶融型熱転写インク画像受容シー
トに関するものである。
インク画像の溶融型熱転写方式は、小型ノンインパク
トプリンターの主流として、文書・漢字プリンター用の
みならず、小型のカラープリンター用としても使われる
ことが多く、このため、中間調再現の鮮明な画像が得ら
れるシステムと用紙とが要望されていた。高解像度、カ
ラー再現性の高い用紙と、コンパクトな装置とが実現す
れば、ビデオ、コンピューターグラフィックスなどのフ
ルカラー画像のハードコピーが可能となり、その多彩な
応用が期待される。
トプリンターの主流として、文書・漢字プリンター用の
みならず、小型のカラープリンター用としても使われる
ことが多く、このため、中間調再現の鮮明な画像が得ら
れるシステムと用紙とが要望されていた。高解像度、カ
ラー再現性の高い用紙と、コンパクトな装置とが実現す
れば、ビデオ、コンピューターグラフィックスなどのフ
ルカラー画像のハードコピーが可能となり、その多彩な
応用が期待される。
溶融型インク画像熱転写方式のプリンターにおいて、
フィルム、薄紙等の基材と熱溶融インク層とからなるイ
ンクシートが使用される。このインクシートに受容シー
トを重ね合わせ、画像信号に応じて、サーマルヘッドか
ら伝えられる熱により受容シートに熱溶融インクが必要
部分だけ転写され、画像を形成する。カラープリンター
の場合、イエロー、マゼンタ、シアン、黒などの色別の
画像を転写し、重ね合わせて所要のカラーを合成する。
フィルム、薄紙等の基材と熱溶融インク層とからなるイ
ンクシートが使用される。このインクシートに受容シー
トを重ね合わせ、画像信号に応じて、サーマルヘッドか
ら伝えられる熱により受容シートに熱溶融インクが必要
部分だけ転写され、画像を形成する。カラープリンター
の場合、イエロー、マゼンタ、シアン、黒などの色別の
画像を転写し、重ね合わせて所要のカラーを合成する。
この様な熱転写方式に於て、従来の２値濃度の面積階
調方式の画像に代って、いわゆる濃度階調方式が提案さ
れた。この方式には例えば昇華性染料を用いて、昇華量
をサーマルヘッドの加熱量で制御する方式などがある
が、最近、溶融インクを用い、インク層に充填剤を含有
させて溶融インクの転写量を制御したり、融点の異なる
インクを多重塗工して転写量を制御するなどの熱溶融型
濃度階調転写方式が提唱され、その展開が注目されてい
る。
調方式の画像に代って、いわゆる濃度階調方式が提案さ
れた。この方式には例えば昇華性染料を用いて、昇華量
をサーマルヘッドの加熱量で制御する方式などがある
が、最近、溶融インクを用い、インク層に充填剤を含有
させて溶融インクの転写量を制御したり、融点の異なる
インクを多重塗工して転写量を制御するなどの熱溶融型
濃度階調転写方式が提唱され、その展開が注目されてい
る。
熱溶融インク転写プリンターは、面積階調方式であっ
ても、受容シートの平滑さなどの特性によって転写画像
の鮮明さが左右されるため、どのような用紙でも同一の
高水準な印字、画像が可能なわけではない。そこで、そ
れぞれのプリンターに適合する画像受容適性を受容シー
トに付与するための様々な技術が公表されている。面積
階調方式の熱転写プリンター用受容シートにおいては、
良好な転写画像を得る為に、ベック平滑度が10〜50秒程
度の通常の上質紙を、スーパーカレンダー等を用いて平
滑化処理し、そのベック平滑度を100秒以上とすると、
転写画像の鮮明度が改善されることが知られている。更
に、熱転写プリンターの転写特性を改善する為、吸油性
顔料を主成分とする塗工層を紙上に設けることによって
濃淡ムラなく転写画像を得ようとする提案（特開昭57−
182487）がなされている。この場合、印刷用コート紙に
用いられるほとんどの顔料が利用可能なものとして列記
されており、熱転写受容性に一定の改善が得られてい
る。
ても、受容シートの平滑さなどの特性によって転写画像
の鮮明さが左右されるため、どのような用紙でも同一の
高水準な印字、画像が可能なわけではない。そこで、そ
れぞれのプリンターに適合する画像受容適性を受容シー
トに付与するための様々な技術が公表されている。面積
階調方式の熱転写プリンター用受容シートにおいては、
良好な転写画像を得る為に、ベック平滑度が10〜50秒程
度の通常の上質紙を、スーパーカレンダー等を用いて平
滑化処理し、そのベック平滑度を100秒以上とすると、
転写画像の鮮明度が改善されることが知られている。更
に、熱転写プリンターの転写特性を改善する為、吸油性
顔料を主成分とする塗工層を紙上に設けることによって
濃淡ムラなく転写画像を得ようとする提案（特開昭57−
182487）がなされている。この場合、印刷用コート紙に
用いられるほとんどの顔料が利用可能なものとして列記
されており、熱転写受容性に一定の改善が得られてい
る。
上記の様な熱転写方式に於て、特殊なインクシートを
用い、それによって、インクシート上のインク層から、
それを押圧しているサーマルヘッドの段階的な加熱に応
じて、所定量のインクを受容シートに転写させて、濃度
階調の中間調フルカラー画像を受容シート上にプリント
することが可能になっている。
用い、それによって、インクシート上のインク層から、
それを押圧しているサーマルヘッドの段階的な加熱に応
じて、所定量のインクを受容シートに転写させて、濃度
階調の中間調フルカラー画像を受容シート上にプリント
することが可能になっている。
濃度階調の熱転写プリント方式においては、連続的に
変化する転写濃度に応じて、数十μｍのドットの色濃度
を高精度で再現性良く制御する事が必要であり、高解像
度の要求は、面積階調方式に比べて一段と厳しくなって
いる。
変化する転写濃度に応じて、数十μｍのドットの色濃度
を高精度で再現性良く制御する事が必要であり、高解像
度の要求は、面積階調方式に比べて一段と厳しくなって
いる。
このような要求に対してセルロース繊維が表面に露出
している非塗工上質紙が十分に対応できないことは明ら
かである。更に、イエロー、シアン、マゼンタなどの単
色を多色重ね印写してレッド、ブルー、グリーンを始め
とする無数の中間色を合成し、その色相と濃度の均一性
を各ドットの重なりによる画像として再現性良く得るこ
とは、ベック平滑度が100秒以上の上質紙、或は塗工紙
を用いても困難である。
している非塗工上質紙が十分に対応できないことは明ら
かである。更に、イエロー、シアン、マゼンタなどの単
色を多色重ね印写してレッド、ブルー、グリーンを始め
とする無数の中間色を合成し、その色相と濃度の均一性
を各ドットの重なりによる画像として再現性良く得るこ
とは、ベック平滑度が100秒以上の上質紙、或は塗工紙
を用いても困難である。
しかしながら、サーマルヘッドの加熱に対応する溶融
インクの転写量を制御する方式のプリンターにおいて
は、受容シートのインク受容層のインク受理能の均一性
が、画像の再現性に重大な影響を与えており、従来の塗
工又は非塗工の熱転写受容シートを用いると、ベタ部の
濃度ムラ、網点の不安定な転写などがみられ、良好な中
間調画像は得られなかった。
インクの転写量を制御する方式のプリンターにおいて
は、受容シートのインク受容層のインク受理能の均一性
が、画像の再現性に重大な影響を与えており、従来の塗
工又は非塗工の熱転写受容シートを用いると、ベタ部の
濃度ムラ、網点の不安定な転写などがみられ、良好な中
間調画像は得られなかった。
本発明の目的は、転写インクよりなる点状、及びベタ
の低濃度から高濃度まで鮮明な記録像を中間調濃度をム
ラなく安定して再現することが出来るフルカラープリン
ター用溶融型熱転写インク画像受容シートを提供するこ
とである。
の低濃度から高濃度まで鮮明な記録像を中間調濃度をム
ラなく安定して再現することが出来るフルカラープリン
ター用溶融型熱転写インク画像受容シートを提供するこ
とである。
本発明の溶融型熱転写インク画像受容シートは、木材
パルプを主成分とする紙からなる支持体と、 前記支持体の一表面上に押出しラミネート法により形
成され、かつ、顔料含有率20重量％以下のポリオレフィ
ン系樹脂を主成分として含有する表面側中間層と、 前記表面側中間層上に直接形成され、かつ、50〜85重
量％の顔料と、50〜15重量％の結着樹脂材料との混合物
を主成分として含有し、表面平滑化処理された熱転写イ
ンク画像受容層と、 前記支持体の反対側面上に押出しラミネート法により
形成され、かつ、ポリオレフィン系樹脂を主成分として
含有する裏面層と、 を有することを特徴とするものである。
パルプを主成分とする紙からなる支持体と、 前記支持体の一表面上に押出しラミネート法により形
成され、かつ、顔料含有率20重量％以下のポリオレフィ
ン系樹脂を主成分として含有する表面側中間層と、 前記表面側中間層上に直接形成され、かつ、50〜85重
量％の顔料と、50〜15重量％の結着樹脂材料との混合物
を主成分として含有し、表面平滑化処理された熱転写イ
ンク画像受容層と、 前記支持体の反対側面上に押出しラミネート法により
形成され、かつ、ポリオレフィン系樹脂を主成分として
含有する裏面層と、 を有することを特徴とするものである。
本発明の溶融型熱転写インク画像受容シートは、熱転
写インクを吸収接着して受容する顔料表面平滑化表面側
画像受容層と耐熱性と均一性を兼ね備えた支持体を組み
合わせて用いることにより、従来の難点を解決すること
に成功した。
写インクを吸収接着して受容する顔料表面平滑化表面側
画像受容層と耐熱性と均一性を兼ね備えた支持体を組み
合わせて用いることにより、従来の難点を解決すること
に成功した。
第１図に示された形態の溶融型熱転写受容シート１に
おいて、紙からなる支持体２一面に、直接形成結着さ
れ、かつポリオレフィン系樹脂を主成分とする表面側中
間層３と、支持体２の他の面の上に形成、結着され、か
つ、好ましくはマット化されたポリオレフィン系樹脂を
主成分とする裏面層４とが形成されている。
おいて、紙からなる支持体２一面に、直接形成結着さ
れ、かつポリオレフィン系樹脂を主成分とする表面側中
間層３と、支持体２の他の面の上に形成、結着され、か
つ、好ましくはマット化されたポリオレフィン系樹脂を
主成分とする裏面層４とが形成されている。
表面側中間層３中には、白色顔料が分散していること
が好ましく、この中間層３の表面上に熱転写インク画像
受容層５が形成・結着されている。
が好ましく、この中間層３の表面上に熱転写インク画像
受容層５が形成・結着されている。
支持体として用いられる基紙の種類、形状、寸法など
に、格別の限定はないが、一般には上質紙および板紙が
望ましい。紙の上にポリオレフィン系樹脂を主成分と表
面側中間層が押出しラミネートされるが、受容シートの
平坦性は、基紙の地合、表面性、平坦性に左右されるか
ら、基紙には地合が良好であることおよび表面性が良好
であることが要求される。表面側中間層に用いられるポ
リオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリブテン、ポリペンテン並びにこれらの共重
合体およびそれらの混合物が例示され、このポリオレフ
ィン系樹脂の白色顔料が混和されていてもよい。
に、格別の限定はないが、一般には上質紙および板紙が
望ましい。紙の上にポリオレフィン系樹脂を主成分と表
面側中間層が押出しラミネートされるが、受容シートの
平坦性は、基紙の地合、表面性、平坦性に左右されるか
ら、基紙には地合が良好であることおよび表面性が良好
であることが要求される。表面側中間層に用いられるポ
リオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリブテン、ポリペンテン並びにこれらの共重
合体およびそれらの混合物が例示され、このポリオレフ
ィン系樹脂の白色顔料が混和されていてもよい。
表面側中間層に用いられる白色顔料は、二酸化チタ
ン、硫化亜鉛、酸化亜鉛、硫酸カルシウム、亜硫酸カル
シウム、硫酸バリウム、クレー、焼成クレー、タルク、
カオリン、炭酸カルシウム、シリカ、珪酸カルシウムな
どのような、従来ポリオレフィン系樹脂に配合、練り込
み用として知られているものから自由に選択出来る。白
色顔料は、高白色度を有すること、溶融押し出しラミネ
ーターに使用でき、得られる樹脂層の平坦度や基紙との
接着性を害さないなどの用件を満足するものであること
が好ましい。一般に、白色顔料を含む場合樹脂層中の顔
料含有率は、20％（重量）以下である。白色顔料含有率
が20％以上になると白色顔料含有ポリオレフィン系樹脂
からなる表面側中間層の強度が不足して膜割れを生じや
すくなる。
ン、硫化亜鉛、酸化亜鉛、硫酸カルシウム、亜硫酸カル
シウム、硫酸バリウム、クレー、焼成クレー、タルク、
カオリン、炭酸カルシウム、シリカ、珪酸カルシウムな
どのような、従来ポリオレフィン系樹脂に配合、練り込
み用として知られているものから自由に選択出来る。白
色顔料は、高白色度を有すること、溶融押し出しラミネ
ーターに使用でき、得られる樹脂層の平坦度や基紙との
接着性を害さないなどの用件を満足するものであること
が好ましい。一般に、白色顔料を含む場合樹脂層中の顔
料含有率は、20％（重量）以下である。白色顔料含有率
が20％以上になると白色顔料含有ポリオレフィン系樹脂
からなる表面側中間層の強度が不足して膜割れを生じや
すくなる。
白色顔料を含む、又は含まない中間層形成用ポリオレ
フィン系樹脂は、溶融押し出しラミネーターを用いてフ
ィルム状に押し出され、支持体上にラミネートされる。
得られた中間層の表面は、高平坦性を有し、それが白色
顔料を含む場合は、高白色度を有している。このような
中間層は、当然受容層表面を高平坦性化および高白色度
化し、従って優れた高精細、高感度、高階調の画像の形
成を可能にする。
フィン系樹脂は、溶融押し出しラミネーターを用いてフ
ィルム状に押し出され、支持体上にラミネートされる。
得られた中間層の表面は、高平坦性を有し、それが白色
顔料を含む場合は、高白色度を有している。このような
中間層は、当然受容層表面を高平坦性化および高白色度
化し、従って優れた高精細、高感度、高階調の画像の形
成を可能にする。
本発明の熱転写受容シートにおいて、支持体の裏面層
も、ポリオレフィン系樹脂を好ましくは押し出しラミネ
ート法により押し出して形成される。必要に応じ、例え
ば樹脂を支持体上に押し出しラミネートする時に、予め
所望のパターンにマット化された表面を有する冷却ロー
ルを樹脂層表面に圧着し、冷却ロールのマット化面を樹
脂層表面にエンボスして、裏面層をマット化することが
できる。裏面層は受容シートのカールを防止することが
出来、又、受容シート裏面を、マット化することによっ
て裏面上に印字、筆記を可能にする。
も、ポリオレフィン系樹脂を好ましくは押し出しラミネ
ート法により押し出して形成される。必要に応じ、例え
ば樹脂を支持体上に押し出しラミネートする時に、予め
所望のパターンにマット化された表面を有する冷却ロー
ルを樹脂層表面に圧着し、冷却ロールのマット化面を樹
脂層表面にエンボスして、裏面層をマット化することが
できる。裏面層は受容シートのカールを防止することが
出来、又、受容シート裏面を、マット化することによっ
て裏面上に印字、筆記を可能にする。
本発明の受容シートにおいて、表面側中間層上に、顔
料と結着樹脂材料との混合物を主成分として含有する熱
転写インク画像受容層が形成されている。
料と結着樹脂材料との混合物を主成分として含有する熱
転写インク画像受容層が形成されている。
この画像受容層に用いられる顔料としては、吸油性の
高いものが好ましく、例えば焼成クレー、微粉末シリカ
等が好ましく用いられる。従来知られている印刷用塗工
紙に用いられるカオリン等各種のクレー、炭酸カルシウ
ム、二酸化チタン、水酸化アルミニウム、サチン白、タ
ルク、亜硫酸カルシウム、その他も、それを単独又は２
種以上を混合して使用することが出来る。
高いものが好ましく、例えば焼成クレー、微粉末シリカ
等が好ましく用いられる。従来知られている印刷用塗工
紙に用いられるカオリン等各種のクレー、炭酸カルシウ
ム、二酸化チタン、水酸化アルミニウム、サチン白、タ
ルク、亜硫酸カルシウム、その他も、それを単独又は２
種以上を混合して使用することが出来る。
画像受容層に含まれる顔料／結着樹脂混合物におい
て、顔料の量は、用途に応じて、50〜85重量％の範囲内
において適宜に定めることができる。また、結着用樹脂
の量は、50〜15重量％であることが更に好ましい。
て、顔料の量は、用途に応じて、50〜85重量％の範囲内
において適宜に定めることができる。また、結着用樹脂
の量は、50〜15重量％であることが更に好ましい。
画像受容層に用いられる結着樹脂材料は、例えばスチ
レン−ブタジエン系、メチルメタクリレート−スチレン
−ブタジエン系、酢酸ビニル系、またはアクリル系等の
重合体、共重合体エマルジョンを、それぞれ単独に、又
は２種以上を混合して使用するのが好ましい。又、ポリ
ビニルアルコール、澱粉、カゼインなどの水溶性高分子
接着剤も単独に又は、２種以上を混合して使用してもよ
く、更に、トルエン等の有機溶剤に可溶な高分子接着剤
を結着樹脂材料として用いて画像受容層を形成すること
も可能である。
レン−ブタジエン系、メチルメタクリレート−スチレン
−ブタジエン系、酢酸ビニル系、またはアクリル系等の
重合体、共重合体エマルジョンを、それぞれ単独に、又
は２種以上を混合して使用するのが好ましい。又、ポリ
ビニルアルコール、澱粉、カゼインなどの水溶性高分子
接着剤も単独に又は、２種以上を混合して使用してもよ
く、更に、トルエン等の有機溶剤に可溶な高分子接着剤
を結着樹脂材料として用いて画像受容層を形成すること
も可能である。
また塗工時及びプリント時の必要に応じて画像受容層
形成用塗料中に消泡剤、分散剤、導電剤、濡れ剤、等を
含有させてもよい。画像受容層を形成した後、その表面
にスーパーカレンダーなどで表面平滑化処理を行なうこ
とにより、転写画像の均一性が改善される。
形成用塗料中に消泡剤、分散剤、導電剤、濡れ剤、等を
含有させてもよい。画像受容層を形成した後、その表面
にスーパーカレンダーなどで表面平滑化処理を行なうこ
とにより、転写画像の均一性が改善される。
本発明の熱転写インク画像受容シートの厚さ、剛度等
は、その用途によって、すなわちカラープリント、コン
ピューターグラフィックス、ラベル、カードなどの何れ
に用いられるかによって、適宜に選択されるが、通常厚
さは60〜200μｍとすることが好ましい。
は、その用途によって、すなわちカラープリント、コン
ピューターグラフィックス、ラベル、カードなどの何れ
に用いられるかによって、適宜に選択されるが、通常厚
さは60〜200μｍとすることが好ましい。
本発明を下記実施例により更に説明する。
実施細１ 支持体として、170g/m2の上質紙の表面に、10重量％
の二酸化チタンを含むポリエチレン樹脂が30g/m2の重量
で溶融押し出しラミネートして表面側中間層を形成し、
その表面にコロナ放電処理を施した。一方、支持体の裏
面上に、重量25g/m2のポリエチレン樹脂を溶融押し出し
ラミネートし、その表面をマット化して、重量225g/m2
の中間シートを製造した。
の二酸化チタンを含むポリエチレン樹脂が30g/m2の重量
で溶融押し出しラミネートして表面側中間層を形成し、
その表面にコロナ放電処理を施した。一方、支持体の裏
面上に、重量25g/m2のポリエチレン樹脂を溶融押し出し
ラミネートし、その表面をマット化して、重量225g/m2
の中間シートを製造した。
下記組成の塗料−１を調製した。
塗料−１ 焼成クレー 100部 （アンシレックス 米エンゲルハルト社） カルボキシル変性スチレン ブタジエン共重合体ラテックス 20部 （商標:JSR 0668、日本合成ゴム社製） ポリアクリル酸ソーダ（分散剤） ２部 コロナ放電処理された表面側中間層上に、塗料−１を
30g/m2の割合で塗工し、スーパーカレンダー処理によっ
て表面を平滑化し、受容シートを得た。画像受容層表面
のベック平滑度（王研式）は20000秒であり、裏面の平
滑度は250秒であった。
30g/m2の割合で塗工し、スーパーカレンダー処理によっ
て表面を平滑化し、受容シートを得た。画像受容層表面
のベック平滑度（王研式）は20000秒であり、裏面の平
滑度は250秒であった。
得られた画像受容シートを下記プリント工程に供し、
その性能を評価した。
その性能を評価した。
評価 厚さ６μｍのポリエステルフィルムを基材とし、この
上に充填材としてカーボンブラックを50部含有している
ワックス−染料インク層を設けたイエロー、マゼンタ、
シアン３色のそれぞれのインクシートを用いて、市販の
熱転写プリンターのサーマルヘッドで段階的に加熱し
て、受容シートに熱転写させて、各色の中間調の単色及
び色重ねの画像をプリントした。この受容シート上の画
像について、画像鮮明度、ドットの均一性、ブタ部均一
性及び熱によるカールを目視で評価した。
上に充填材としてカーボンブラックを50部含有している
ワックス−染料インク層を設けたイエロー、マゼンタ、
シアン３色のそれぞれのインクシートを用いて、市販の
熱転写プリンターのサーマルヘッドで段階的に加熱し
て、受容シートに熱転写させて、各色の中間調の単色及
び色重ねの画像をプリントした。この受容シート上の画
像について、画像鮮明度、ドットの均一性、ブタ部均一
性及び熱によるカールを目視で評価した。
評価結果を５段階の評価で第１表に示す。５段階評価
においても、５は性能が優秀なもの、４は良好なもの、
３は通常のもの、２は性能が劣るもの、１は性能が著し
く劣るもの、を表わす。
においても、５は性能が優秀なもの、４は良好なもの、
３は通常のもの、２は性能が劣るもの、１は性能が著し
く劣るもの、を表わす。
実施例２ 支持体として64g/m2の上質紙を用い、その両面にポリ
エチレン樹脂を、それぞれ、15g/m2の量でラミネートし
た。表面側中間層上に下記の塗料−２を20g/m2の割合で
塗工して画像受容層を形成し、実施例１−と同様にし
て、スーパーカレンダー処理によって表面を平滑化し、
受容シートを得た。
エチレン樹脂を、それぞれ、15g/m2の量でラミネートし
た。表面側中間層上に下記の塗料−２を20g/m2の割合で
塗工して画像受容層を形成し、実施例１−と同様にし
て、スーパーカレンダー処理によって表面を平滑化し、
受容シートを得た。
塗料−２ 微粒子シリカ 100部 （徳山曹達 トクシールGUN） カルボキシル変性スチレン ブタジエン共重合体ラテックス 20部 （JSR 0668 日本合成ゴム） 生成したシートの画像受容層面のベック平滑度（王研
式）18000秒であり、裏面の平滑度は250秒であった。
式）18000秒であり、裏面の平滑度は250秒であった。
この受容シートのプリント適性評価を第１表に示す。
比較例１ 支持体として実施例２記載の上質紙と同一のものをポ
リエチレンラミネートを施さずにそのまま用い、塗料−
１を35g/m2の割合で塗工し、スーパーカレンダー処理に
よって表面を平滑化し、比較受容シートを得た。
リエチレンラミネートを施さずにそのまま用い、塗料−
１を35g/m2の割合で塗工し、スーパーカレンダー処理に
よって表面を平滑化し、比較受容シートを得た。
得られた比較受容シートの画像受容層面のベック平滑
度（王研式）は8500秒であり、裏面の平滑度は400秒で
あった。
度（王研式）は8500秒であり、裏面の平滑度は400秒で
あった。
この比較シートのプリント特性評価を第１表に示す。
比較例２ 支持体として無機顔料を含む多層構造の合成紙ユポFP
G 110（厚さ 110μｍ、王子油化合成紙）を用いた。こ
の支持体の一面に塗料−２を20g/m2の割合で塗工し、ス
ーパーカレンダー処理によって表面を平滑化し、比較受
容シートを得た。
G 110（厚さ 110μｍ、王子油化合成紙）を用いた。こ
の支持体の一面に塗料−２を20g/m2の割合で塗工し、ス
ーパーカレンダー処理によって表面を平滑化し、比較受
容シートを得た。
得られた比較受容シートの画像受容層面のベック平滑
度（王研式）は15000秒であり、裏面の平滑度は400秒で
あった。
度（王研式）は15000秒であり、裏面の平滑度は400秒で
あった。
この比較シートのプリント特性評価を第１表に示す。
〔発明の効果〕 本発明の溶融型熱転写インク画像受容シートは画像の
階調性、低濃度、高濃度の均一性のいずれも優秀なもの
であり画像の発色濃度が高く、プリント後の熱カールが
少なく、かつ画像の鮮やかさ、および自然感のいずれも
優秀なものであって、従来法の欠点を解消して、高解像
度の溶融転写プリントを可能ならしめるものである。
階調性、低濃度、高濃度の均一性のいずれも優秀なもの
であり画像の発色濃度が高く、プリント後の熱カールが
少なく、かつ画像の鮮やかさ、および自然感のいずれも
優秀なものであって、従来法の欠点を解消して、高解像
度の溶融転写プリントを可能ならしめるものである。
第１図は、本発明の溶融型熱転写インク画像受容シート
の一実施態様の断面説明図である。 １……受容シート、２……支持体、３……表面側中間
層、４……裏面層、５……画像受容層。
の一実施態様の断面説明図である。 １……受容シート、２……支持体、３……表面側中間
層、４……裏面層、５……画像受容層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B41M 5/38 - 5/40
Claims (1)
- 【請求項１】木材パルプを主成分とする紙からなる支持
体と、 前記支持体の一表面上に押出しラミネート法により形成
され、かつ、顔料含有率20重量％以下のポリオレフィン
系樹脂を主成分として含有する表面側中間層と、 前記表面側中間層上に直接形成され、かつ、50〜85重量
％の顔料と、50〜15重量％の結着樹脂材料との混合物を
主成分として含有し、表面平滑化処理された熱転写イン
ク画像受容層と、 前記支持体の反対側面上に押出しラミネート法により形
成され、かつ、ポリオレフィン系樹脂を主成分として含
有する裏面層と、 からなる溶融型熱転写インク画像受容シート。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63100109A JP2768468B2 (ja) | 1988-04-25 | 1988-04-25 | 溶融型熱転写インク画像受容シート |
| GB8908220A GB2217866B (en) | 1988-04-15 | 1989-04-12 | Thermal transfer image-receiving sheet |
| US07/645,315 US5177053A (en) | 1988-04-15 | 1991-01-24 | Thermal transfer image-receiving sheet |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63100109A JP2768468B2 (ja) | 1988-04-25 | 1988-04-25 | 溶融型熱転写インク画像受容シート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01271289A JPH01271289A (ja) | 1989-10-30 |
| JP2768468B2 true JP2768468B2 (ja) | 1998-06-25 |
Family
ID=14265209
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63100109A Expired - Fee Related JP2768468B2 (ja) | 1988-04-15 | 1988-04-25 | 溶融型熱転写インク画像受容シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2768468B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02307786A (ja) * | 1989-05-22 | 1990-12-20 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 熱転写記録用受像シート |
| US4999335A (en) * | 1989-12-11 | 1991-03-12 | Eastman Kodak Company | Thermal dye transfer receiving element with blended polyethylene/polypropylene-coated paper support |
| DE4116994A1 (de) * | 1991-05-24 | 1992-11-26 | Schoeller Felix Jun Papier | Mehrschichtiges bildempfangsmaterial fuer thermische farbstoffuebertragungsverfahren und verfahren zu seiner herstellung |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0684119B2 (ja) * | 1985-02-25 | 1994-10-26 | 日清紡績株式会社 | 感熱転写用受像紙 |
| JPS6221590A (ja) * | 1985-07-22 | 1987-01-29 | Sony Chem Kk | 昇華転写用印画紙 |
| JPS62170391A (ja) * | 1986-01-24 | 1987-07-27 | Nec Corp | 熱転写記録用紙 |
| JP2565866B2 (ja) * | 1986-02-25 | 1996-12-18 | 大日本印刷株式会社 | 被熱転写シ−ト |
| JPH0822626B2 (ja) * | 1986-04-02 | 1996-03-06 | 松下電器産業株式会社 | 熱転写記録方法 |
-
1988
- 1988-04-25 JP JP63100109A patent/JP2768468B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01271289A (ja) | 1989-10-30 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5266550A (en) | Heat transfer image-receiving sheet | |
| US4971950A (en) | Support sheet for thermal transfer image-receiving sheet and method of producing same | |
| CA1305635C (en) | Image-receiving sheet for thermal transfer printing | |
| US5143904A (en) | Thermal transfer dye image-receiving sheet | |
| EP0893274A1 (en) | Thermal transfer image-receiving sheet with a barrier layer | |
| JPS62278082A (ja) | 塗工シ−ト | |
| JP2768468B2 (ja) | 溶融型熱転写インク画像受容シート | |
| JPS62278088A (ja) | 熱転写受容シ−ト | |
| US6013602A (en) | Thermal transfer image-receiving sheet | |
| JP2930309B2 (ja) | 熱転写画像受容シート | |
| JP2516639B2 (ja) | 熱転写用受容シ―ト | |
| JPS6369685A (ja) | 塗工シ−ト | |
| JP2566354B2 (ja) | 感熱転写用受像紙 | |
| JPS62162589A (ja) | 熱転写プリンタ−による中間調画像形成方法 | |
| JP2579983B2 (ja) | 熱転写プリンター用受容シート | |
| JPH058556A (ja) | 熱転写受像シート | |
| JPH0696350B2 (ja) | 熱転写プリンター用受容シート | |
| JPS62202788A (ja) | 熱転写による中間調画像形成方法 | |
| JP2528981B2 (ja) | 染料熱転写画像受容シ―ト | |
| JP2686610B2 (ja) | 熱転写シートの製造方法 | |
| JPS62278087A (ja) | 熱転写受容シ−ト | |
| JPH01263081A (ja) | 熱転写画像受容シート | |
| JPS61171386A (ja) | 転写型感熱記録用被転写紙 | |
| JP3367250B2 (ja) | 熱転写受容シート | |
| JP2999537B2 (ja) | 画像形成方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |