JP2823205B2 - 昇華染料転写画像受容シート - Google Patents

昇華染料転写画像受容シート

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JP2823205B2 JP63150018A JP15001888A JP2823205B2 JP 2823205 B2 JP2823205 B2 JP 2823205B2 JP 63150018 A JP63150018 A JP 63150018A JP 15001888 A JP15001888 A JP 15001888A JP 2823205 B2 JP2823205 B2 JP 2823205B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は昇華性染料を加熱昇華転写して、画像を形成
するプリンターに用いられる昇華染料転写画像受容シー
トに関するものである。更に詳しく述べるならば、本発
明は、強度が高く、画像が鮮明均質、高解像度で、かつ
画像濃度が高く、画像記録特性が優秀である新規な昇華
染料転写画像受容シートに関するものである。
〔従来の技術〕
最近、熱転写記録方式を用いる、高画質のカラーハー
ドコピーの技術が急速に進歩しつゝある。特に、染料転
写方式のプリンターは、高品位の記録画像を簡単な操作
で得ることができ、その上、装置自体の信頼性が高く、
比較的装置の価格が安価であるなどの利点を有し、この
ため急速に発展しつゝある。
染料転写方式のプリンターでは、画像に対応したサー
マルヘッドから加えられる熱量をコントロールすること
によって、インクシートから画像受容シートへの染料の
転写量が連続的に制御される。染料の昇華温度をTs、画
像受容層のピーク温度をTp、加熱時間をtsとすると、こ
れらの要件と得られる画像濃度Dとの関係は、次の式で
モデル化される。
D=〔ts(Tp−Ts)〕1/2+Dp (Dpは用紙の色濃度) したがって3色(Y,M,C)、又は4色(Y,M,C,B)のイ
ンクシートから、加熱時間に応じて連続的に受容シート
転写される、それぞれの染料の転写量に応じて、転写画
像における連続的な濃度階調が可能となる。
このため、高品位の記録画像を得るために、転写した
染料の濃度が高く、画像の均一性が良好になるように、
顔料と接着用樹脂材料との混合物を主成分とする中間層
を、昇華染料転写画像受容層とシート状支持体との間に
設けた記録シートが提案されている。
また、特開昭61−248791号広報には、平均吸油量が35
〜140ml/g、粒径2〜20μmの顔料を含む画像受容層
を、支持体上に設けることが開示されている。
しかしながら、上記従来技術は、得られる画像の均一
性や画質等において必ずしも十分に満足できるものでは
なかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の昇華染料転写プリンター用シートは、天然パル
プを主原料とする紙、及びポリオレフィン系樹脂を主成
分とするフィルム、合成紙などの上に、直接に、又は下
塗り層を介して画像受容層を設けたものであった。一般
に、ポリオレフィン系合成紙を支持体とするものは、フ
ルカラー、高画質画像が得られるが、しかし記録時の熱
による変形があるという問題点があり、一方天然パルプ
紙を支持体とするものでは、画像の均一性が得られず、
又画像濃度が低いなどの問題点があって、これら両条件
を十分に満足できる記録シートは提供されていなかっ
た。
本発明は、良好な昇華染料転写記録適正を有し、即ち
記録シート表面に転写した染料濃度、つまり画像の濃度
が高く、均一性が良好で、記録シート自体の価格が安
く、更に加工適正が良好で、記録時の熱によるカールな
どの変形がなく、自然感の優れた昇華染料転写画像受容
シートを提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は前述の従来技術の欠点を解決するために
種々検討を重ねた結果、ベンゾグアナミン樹脂顔料と呼
ばれ、ガラス転移点が室温以上である高分子ミクロスフ
ェアーを、接着用樹脂材料と共にシート表面上に塗工し
て中間層を形成すると、その上に設けた昇華染料画像受
容層の画像受容性が良好で、即ち記録シート表面に転写
した染料濃度つまり画像濃度が高く、画像の均一性が良
好で、従って高品位な画像を与えると同時に、記録時の
熱によるカールのような変形がなく、更に加工適性が良
好で、自然感が優れた昇華染料転写画像受容シートが得
られることを見出した。すなわち、本発明の昇華染料転
写画像受容シートは、シート状支持体と、このシート状
支持体の少なくとも1面上に形成され、30〜88重量%の
ベンゾグアナミン樹脂顔料と、12〜70重量%の接着用樹
脂材料との混合物を主成分として含み、かつ、10〜80g/
m2の重量を有する中間層と、前記中間層上に形成され、
かつ昇華染料受容性重合体材料を含む昇華染料転写画像
受容層と、を含んでなることを特徴とするものである。
本発明に用いられるベンゾグアナミン樹脂顔料の粒子
の形状は球状で、その表面は多孔質であってもよく、或
は非多孔質であってもよく、又粒子内部に空孔があるの
を特徴とするものであってもよく、或は空孔を有しない
ものであってもよい。また、上記の特性の2以上を合わ
せ持ったものであってもよい。本発明に用いられる特定
のベンゾグアナミン顔料は、通常の無機顔料と違い、そ
の比重は2より小さく、断熱性が大きく、このため転写
時の熱効率が向上すると同時に、顔料の形状と粒径が均
一なため、塗工面の均一性と、その画像受容性の均一性
とが容易に達成することができ、更に、それに親油性を
付与することができる。
本発明の中間層において、上記特定ベンゾグアナミン
顔料以外の顔料、例えば一般にコート紙などに用いられ
る、白色の無機顔料をベンゾグアナミン顔料に併用する
ことが好ましい。このような無機顔料としてはタルク、
重質及び軽質炭酸カルシウム、焼成カオリン、カオリ
ン、シリカなどから選択使用することが好ましい。
無機顔料は断熱性、粒子の形状、粒径の均一性などに
おいて有機高分子顔料より劣るが、しかし耐熱性、耐溶
剤性が良好であるので、画像受容層の転写受容性などを
低下させず、従って画像品質に悪影響のない範囲で混用
することは中間層の耐熱性や耐溶剤性などを向上させる
のに有効である。
本発明の中間層中に用いられる接着用樹脂材料として
は、転写用インクシートと、画像受容層表面との密着性
を良くするために、Tg.(ガラス転移点)が0℃以下
の、比較的柔らかい被膜を形成するSBRラテックス、ア
クリル酸エステル共重合体等を単独又は他の接着剤と併
用して用いることが好ましい。
その他の接着樹脂材料としては、ポリビニールアルコ
ールなど各種の水溶性、溶剤可溶性または水分散性樹脂
材料が使用可能である。接着用樹脂材料の使用量を、中
間層の70重量%以上とすると、画像受容層の受容性が低
下し、画像の解像度が低下する。従って、接着性樹脂材
料の総量は、中間層固形重量の12〜70重量%であり、好
ましくは50重量%以下とする。しかし、接着用樹脂材料
の量が12重量%より低くなると、一般に接着力が不十分
となり、従って中間層の機械的強度が不十分となる。
一般的に言って、中間層の重量は10〜80g/m2、であ
り、好ましくは10〜40g/m2である。
中間層重量が10g/m2より小さいと、画像の濃度及び感
度が低下し、画像の均一性が悪くなる。また、80g/m2
り大きくなると、その効果が飽和し不経済であるばかり
でなく中間層の機械的強度が低下する。
シート状支持体としては、紙の他、用途によって合成
紙や各種プラスチックフィルムを用いることができる
が、特にサイズ度が10秒以上で、平滑度が30秒以上の上
質紙が安価であり、耐熱性も優れているので本発明のシ
ート状支持体として好ましいものである。
本発明に用いられるシート状支持体の厚みは10〜200
μm、坪量は10〜200g/m2であることが好ましい。シー
ト状支持体としては、パルプ、特に天然パルプを主原料
として含む紙を用いることができ、或は無機顔料を含む
多層構造の合成紙、例えばFPG150(王子油化合成紙社
製)などを用いることができる。
従来用いられる昇華染料画像の転写プリンターの昇華
染料としては、繊維工業で用いられる繊維染着用の染料
が使用されていた。しかしながら、既存の染料におい
て、その昇華温度が低いものは定着性や耐光性が悪く、
逆に定着性や耐光性が良いものは昇華温度が高く大きな
エネルギーが必要であるなどの問題があった。そこで現
在では、昇華染料転写カラープリンター用の特殊昇華染
料が開発されている。
昇華染料画像受容層としては、昇華染料が定着しやす
い樹脂、例えばポリエステル樹脂等に、増感剤、剥離
剤、白色顔料等を必要に応じて混合したものが用いられ
ている。昇華染料受容性重合体材料としては、ポリエス
テル樹脂として、ポリエチレンテレフタレート樹脂を初
めとする、テレフタル酸と多価アルコール類との重合
体、又は共重合体などを用いることができる。
本発明の画像受容シートは、シート状支持体の片面、
又は両面に、中間層形成用染料を塗布乾燥して中間層を
形成し、更にその上に昇華染料受容性重合体材料を含有
する塗料を塗布乾燥して、画像受容層を形成することに
よって製造される。
〔実施例〕
以下、実施例によって本発明を更に詳細に説明する。
なお、実施例において、「部」は固形分の重量部を示
し、また、中間層を被覆する前のシートを単に支持体と
記し、中間層のみを塗工したシートを記録用シート基材
と記し、その上に昇華性染料の画像受容層を設けたシー
トを記録シートと記すことにする。
実施例1 下記組成の中間層形成用塗料−1を調製した。
塗料−1 有機顔料、ベンゾグアナミン樹脂(商標:エポスター
S、日本触媒社製)100部 接着用樹脂材料、アクリル共重合体(商標:パラロイ
ドB82、ローム ハース社製)50部 上記成分を混合し、濃度40重量%の塗料−1を調製
し、支持体として用いられる上質紙(坪量64g/m2)上に
前記塗料−1を固形分30g/m2の割合で塗布、乾燥し、得
られた中間層表面にスーパーカレンダーによる平滑化処
理を施し、塗工面のベック平滑度(王研式)が1500秒、
反対面の平滑度が50秒の記録用シート基材を得た。
この記録用シート基材の中間層表面に昇華性染料染着
層としてポリエステル染料(商標:バイロン200、東洋
紡社製)を、固形分で10g/m2の重量で塗布し、昇華染料
転写受容層を形成した、得られた記録用シートの性能
を、市販の昇華転写プリンター(日立 VY−50)を用い
てプリント評価した。
プリント性能の評価項目は、発色濃度、均一性、発色
の鮮明度、熱カールであった。また、画像受容層の表面
強度は粘着テープテスト法で評価した。
評価結果を5段階の評価で第1表に示す。
発色濃度はマクベス濃度計で測定した。
発色の鮮明度、画像の均一性、プリント後の熱カール
は、官能評価し5段階でなした。
5段階評価 5…優秀である。
4…良好である。
3…普通程度である。
2…やゝ不良である(実用上やゝ問題がある。) 1…不良である(重大な欠点がある。) テスト結果を第1表に示す。
比較例1 実施例−4の塗料−4を支持体:上質紙(坪量(64g/
m2)に固形分で30g/m2の重量で塗布、乾燥し、得られた
中間層表面にスーパーカレンダーで平滑化処理を施し、
中間層表面のベック平滑度4000秒、反対側面の平滑度50
秒の記録用シート基材を得た。このシート基板上に、実
施例1と同様の画像受容層を形成した、得られた記録用
シートのテスト結果を第1表に示す。
比較例−2 記録用シート基材として無機顔料を含む多層構造の合
成紙ユポFPG150(厚さ150μm、王子油化合成紙)を用
いた。そのシート基材上に実施例1と同様の画像受容層
を形成した。得られた記録用シートのテスト結果を第1
表に示す。
〔発明の効果〕 本発明の昇華染料転写画像受容シートは、その画像受
容表面が強固で、得られる画像の均一性が良く、かつ画
像の発色濃度が高く、プリント後のシートの熱カールが
少く、シートの価格が安く、画像の鮮かさ、自然感のい
ずれも優秀であって、従来のシートの欠点を解消し、高
解像度の昇華染料転写プリントを可能にするものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 名倉 敏和 東京都江東区東雲1丁目10番6号 王子 製紙株式会社商品研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−299392(JP,A) 特開 昭61−121993(JP,A) 特開 昭62−105689(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状支持体と、 このシート状支持体の少なくとも1面上に形成され、30
    〜88重量%のベンゾグアナミン樹脂顔料と、12〜70重量
    %の接着用樹脂材料との混合物を主成分として含み、か
    つ10〜80g/m2の重量を有する中間層と、 前記中間層上に形成され、かつ昇華染料受容性重合体材
    料を含む昇華染料転写画像受容層と、 を含んでなる昇華染料転写画像受容シート。
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