JPS6219142Y2

JPS6219142Y2 -

Info

Publication number: JPS6219142Y2
Application number: JP1980102317U
Authority: JP
Priority date: 1980-07-18
Filing date: 1980-07-18
Publication date: 1987-05-16
Also published as: JPS5725529U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、ボンネツトの両側に前部補助苗台を
設けた乗用田植機に関する。

乗用田植機においては補助苗を機体上に多数搭
載しておき、植付作業中植付部の苗のせ台上の苗
が減少したとき前記補助苗を苗のせ台上に補給し
て植付作業を続行できるようにしている。従来こ
の種の乗用田植機の補助苗台としては運転席後方
に苗のせ台と平行に補助苗台を配置した型式のも
のがあるが、この型式のものでは機体の寸法が長
くなり、乗用田植機がコンパクトにまとまらない
という欠点を有し、また補助苗がある場合とない
場合とで機体の前後バランスのくずれが大きいと
いう欠点を有しており、更にこの型式のもので補
助苗を多段に載置し得るように構成したものにお
いては後方視界が悪くなるという短所をも有して
いた。

本考案は、上述事情により、補助苗を機体前部
のボンネツト部の両側に搭載すべく前部補助苗台
を設けると共に、該前部補助苗台上の苗の取出し
が容易にできるように前部補助苗台とボンネツト
部との間に運転席のステツプに連続する足場フレ
ームを設け、かつ該足場フレームが、前輪より上
方の高さ位置において略々水平状に延設されて、
ステツプと相俟つて前輪のフエンダーを構成し、
もつて上述した欠点等を解消した乗用田植機を提
供することを目的とするものである。

以下、図面に沿つて、本考案による実施例を説
明する。

乗用田植機１は、第１図および第２図に示すよ
うに、前輪２及び後輪３により支持されている機
体５の前部にエンジン等を内蔵するボンネツト部
６が配設されており、またその後部にハンドル７
及び座席９よりなる運転席１０が配設されてお
り、かつ該運転席１０の下方には横方向に拡がつ
て比較的広い面積の足のせ面となるステツプ８が
設置されている。そして、上記ボンネツト部６か
ら運転席１０にわたつてそれらの両側に左右に分
割して補助苗台１１，１２が配設されている。ま
た、機体５の後方にはリンク装置１３により植付
部１５が牽引、支持されており、植付部１５は６
列の植付杆１６及び苗のせ台１７並びに３列のフ
ロート１９を有している。補助苗台１１，１２
は、第１図、第２図においてその全体を示し、ボ
ンネツト部６の両側の前部補助苗台２０と運転席
１０の両側の後部補助苗台２１とから成つてい
る。また、第２図に示したようにボンネツト部６
の両側に位置する前部補助苗台２０とボンネツト
部６との間には運転席１０のステツプ８に連続す
る足場フレーム１４が設置されており、かつ該足
場フレーム１４は第１図及び第２図に詳示するよ
う、前輪２より上方の高さ位置において該前輪車
軸２ａの垂直線上より前方まで略々水平状に延設
されて、前輪２用のフエンダーをも構成してい
る。

尚、前部補助苗台２０は、第３〜５図において
詳示するように補助苗箱２２を各１枚分収納可能
なスペースＬを有すると共に、その後端の仕切り
２３に回動可能で、補助苗箱２２が載置していな
い場合にはスプリング２５によつて、第３図に示
すように、上方に持上げられるようにした長さｌ
なる枠体２６を備えており、また後部補助苗台２
１は、その後側即ち苗のせ台１７側に補助苗箱２
２を各１枚分収納可能なスペースＬを有すると共
に、その前端の仕切り２７から前方にＬ／５程突
出した張出し部２９を備えていて、上記前部補助
苗台２０の枠体２６と上記後部補助苗台２１の張
出し部２９とで、第５図に示すように、補助苗箱
２２が各１枚分収納できる中央補助苗台３０が形
成されるようになつている。

本実施例は以上のような構成を有するので、オ
ペレータは植付作業開始前にボンネツト部６の両
側に配設した前部補助苗台２０と運転席１０の両
側の後部補助苗台２１並びに中央補助苗台３０に
計６枚の補助苗を搭載しておき植付作業にかかる
ことができる。次で、植付作業中に植付部１５の
苗のせ台１７上の苗が減少したとき、オペレータ
は運転席１０から前記補助苗台２０，２１，３０
上の補助苗を取出して苗のせ台１７上へ補給して
植付作業を続行することができる。

特に、前部補助苗台２０からの補助苗の取出し
においては、オペレータはボンネツト部６の両側
で前部補助苗台２０との間に設けてある足場フレ
ーム１４を利用することにより補助苗の取出しが
容易且つ安全に行うことができるものである。

なお、本実施例において、上記前部補助苗台２
０の枠体２６はスプリング２５の作用で補助苗箱
２２を取り除いた後は上方に持上がるようにし
て、オペレータが運転席１０に容易に乗り降りし
得るようにしているが、上記枠体２６と上記張出
し部２９との間隔をオペレータの昇降に支障ない
ように適宜選択することにより、枠体２６を張出
し部２９と同様に前部補助苗台２０に固定した構
造としてもよい。

以上説明したように、本考案の乗用田植機は、
ボンネツト部の両側に前部補助苗台を設けると共
に、該前部補助苗台とボンネツトとの間に運転席
のステツプに連続する足場フレームを設けたもの
であるため、ボンネツト部の両側をも補助苗の搭
載場所として利用できるものであり、従来のよう
に運転席後方に多段の補助苗台を配設したものの
ように、補助苗の有無に拘らず機体の前後バラン
スがくずれることなく極めて安定した走行性能が
得られるものである。

また、ボンネツト部両側に設置した足場フレー
ムが、運転席のステツプより連続して、かつ前輪
より上方の高さ位置において略々水平状に延設さ
れているので、操作者は圃場に足を入れることな
く、水平状の足場フレームにて機体の前方まで行
くことができ、前部補助苗の取出しを容易かつ安
全に行うことができ、かつ該足場フレームの存在
により前輪の操舵角が影響を受けることがなく、
従来通りの小さい半径で機体を施回することがで
きるものでありながら、該足場フレーム及びステ
ツプが連続して前輪用フエンダーを構成している
ので、前輪にてはね上げられる泥土が運転席及び
前部補助苗台に飛散することを防止して、苗及び
運転席に泥土が付着することによる不具合を減少
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を適用した乗用田植機の全体側
面図、第２図はその全体平面図、第３図及び第４
図はそれぞれ補助苗台の異なる状態を示す側面
図、第５図はその平面図である。１……乗用田植機、２……前輪、２ａ……車
輪、３……後輪、５……機体、６……ボンネツト
部、８……ステツプ、１０……運転席、１１，１
２……補助苗台、１４……足場フレーム、１５…
…植付部、２０……前部補助苗台、２１……後部
補助苗台、２６……枠体。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】前輪及び後輪にて支持される機体の前部にエン
ジンを内蔵するボンネツト部を配設し、かつ該機
体の後部に運転席を配設し、更に該機体後方に植
付部を昇降自在に支持してなる乗用田植機におい
て、前記機体の前記ボンネツト部両側に前部補助苗
台を設けると共に、該前部補助苗台とボンネツト
部との間に足場フレームを設け、かつ該足場フレ
ームが、前記運転席のステツプに連続して形成さ
れると共に前記前輪より上方の高さ位置において
略々水平状に延設されて、前輪のフエンダーを兼
用していることを特徴とする乗用田植機。