JPS6312672Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、乗用苗植機の補給用苗を受ける補
給苗枠に関し、狭いスペースを利用し、有効に補
給用の苗を受けようとする。

このため、この考案は、次のような技術的手段
を講ずる。即ち、運転席１側部の苗受枠８の前側
でステツプ２上近くに予備苗を搭載する補給用苗
受枠３を前後方向に出退可能に設けてなる乗用苗
植機の補給苗枠の構成とする。

苗植作業を行うときは、補給用苗受枠３をステ
ツプ部２上に出してこの部分に苗をのせて運行し
苗植作用途中で苗植装置の苗がなくなればこの補
給用の苗を苗植装置へ補給すれば、そのまゝ苗植
作業が続行でき、苗植作用を行わないときは、こ
の補給用苗受枠３を退けておけば、作業者はステ
ツプ部２上の開きによつてこの部分からの搭乗昇
降を容易に行い邪魔にならない。

なお、図面において、４は車体で、前車輪５、
後車輪６、運転席１、ハンドル７、及び運転席１
の左右下部に操縦者搭乗のためのステツプ部２，
２を設けている。運転席１の左右両側部には床付
苗を複数枚のせることのできる苗受枠８，８を設
け、片方の苗受枠８の前側でステツプ部２上には
補給用苗である床付苗一枚分を設けることのでき
る補給用苗受枠３をピン９で枢着して折畳自在と
なしている。

車体４の後部には苗植装置が連結されるが、苗
植装置は、フロート１０、苗タンク１１、及び苗
植付杆１２等からなり、図例では苗タンク１１及
び植付杆１２は５条植用に設けられている。又、
これに合せて苗受枠８，８は各二枚分の苗を受け
ることができるようになつている。

苗植作業は機体の前進走行によつて行うが、苗
は苗受枠８，８上及び補給用苗受枠３上にのせて
おき、搭乗は補給用苗受枠３のない側のステツプ
部２から行う。作業中に各苗タンク１１内の苗が
なくなると、作業者は運転席１位置から補給用の
苗を各受枠８，８から取り出しながら補給し、補
給用苗受枠３の苗をも取り出して補給して苗植作
業を続行できる。この補給用苗受枠３の苗がなく
なるとこの受枠３を後方の苗受枠８上に折り畳ん
でおけばこの下部のステツプ部２を利用して昇降
できる。そして、畦畔部近くに来て、苗受枠８へ
予備苗を補給するときには補給用苗受枠３を前方
へ突出ならしめて、運転者がこの補給用苗受枠３
に積み込まれる苗を苗受枠８へ移し替えることに
よつて容易に苗補給を行うことができ、最後にこ
の補給用苗受枠３にも苗を搭載することができる
のである。

以上、この考案は前記の構成としたから、予備
苗を苗受枠へ搭載することが容易にできると共に
苗受枠が外側方へ張出さないために機体幅を広げ
なくてよく、前後に拡張できるために運転席から
苗を取出して補給し易くなり、また、ステツプか
ら乗降するときは退逃させることによつて、妨害
にならないで容易に乗降できる作用効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の一実施例を示すもので、第１図
は平面図、第２図は側面図、第３図は一部の斜面
図である。 図中、符号１は運転席、２はステツプ部、３は
補給用苗受枠を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 運転席１側部の苗受枠８の前側でステツプ２上
   近くに予備苗を搭載する補給用苗受枠３を前後方
   向に出退可能に設けてなる乗用苗植機の補給苗
   枠。