JPS62183380A - 透光性印画物の形成方法 - Google Patents

透光性印画物の形成方法

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JPS62183380A
JPS62183380A JP2417786A JP2417786A JPS62183380A JP S62183380 A JPS62183380 A JP S62183380A JP 2417786 A JP2417786 A JP 2417786A JP 2417786 A JP2417786 A JP 2417786A JP S62183380 A JPS62183380 A JP S62183380A
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recorded image
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heating
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JP2417786A
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Kenji Hasegawa
研二 長谷川
Ryuichi Arai
竜一 新井
Takashi Akitani
高志 秋谷
Masahiko Hikuma
昌彦 日隈
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Canon Inc
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    • B41M7/0081After-treatment of prints, e.g. heating, irradiating, setting of the ink, protection of the printed stock using electromagnetic radiation or waves, e.g. ultraviolet radiation, electron beams
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、透光性印画物の形成方法に関し、更に詳しく
言えば、不透明若しくは半透明の被記録材に任意の画像
を記録後、形成された記録画像を加熱処理して、記録画
像の透明化を行い、透光性や耐水性等に優れた透光性印
画物を形成する方法に関する。
(従来の技術) 近年、オーバーヘッドプロジェクタ−(OHP)等の普
及により、透過光を観察するための印画物の必要性が増
大しており、またこのような印画物の形成方法としてイ
ンクジェット方式が利用されつつある。
このような透光性印画物の形成は、通常透光性の高い被
記録材、例えばプラスチックフィルムを被記録材として
行われている。
一方、インクジェット方式は通常水性のインクを使用す
るため、上記のプラスチックフィルムをそのまま使用す
ると、インクの吸収性やインクの定着が不十分であり、
満足する画像を形成することができない。そのためにプ
ラスチックフィルムの記録面に水性インクを速やかに吸
収および定着し得る透光性のインク吸収層を水溶性〜親
水性ポリマーから形成するのが一般的である。
しかしながらインクジェット方式がより高速化、フルカ
ラー化、高画質化するに従い、このようなインク吸収層
では十分な対応ができなくなり、そのために高いインク
吸収性を確保するために、インク吸収層を不透明または
半透明であるが、高いインク吸収性を示す多孔性インク
吸収層とし、記録後に記録画像を透明化する方法が提案
されている(特開昭59−178281号公報参照)。
(発明が解決しようとしている問題点)上記の記録後に
透明化する方法は、熱可塑性樹脂粒子等を含有する不透
明あるいは半透明の多孔性インク吸収層を加熱により溶
融して均質化し透明化するものであり、従来の方法では
熱効率等の点から加熱すべき部分をヒートロール等の高
温体に接触して加熱する方法が採用されていた。
しかしながら、このような加熱方法では、溶融あるいは
軟化したインク吸収層がヒートロールに付着したり、溶
融あるいは軟化時のインク吸収層の変形により記録画像
が変形したり、損傷する等の問題が生じている。
従って本発明の目的は、上記の如き問題点を解決し、記
録画像を変形したり損傷したりしない透光性印画物の形
成方法を提供することであり、このような本発明の目的
は以下の本発明により達成された。
(発明の開示) すなわち1本発明は、記録後に記録画像を加熱処理して
透明化する透光性印画物の形成方法において、上記加熱
処理を、発熱体が記録面に非接触の状態で行うことを特
徴とする透光性印画物の形成方法である。
本発明を更に詳細に説明すると、本発明者は上述の如き
従来技術の問題点を解決すべく鋭意研究の結果、記Q後
に記録画像を加熱処理する場合において、従来技術の如
く発熱体を直接記録面に接触させることなく記録面を加
熱処理することによって、記録画像が何ら変形したり損
傷を受けることなく、優れた透光性印画物が形成される
ことを知見したものである。
本発明で使用する被記録材は、加熱処理によって透明化
し得るものである限り、いずれの被記録材でもよいが、
好適なものは、支持体としての透明性基材と、その上に
設けられた加熱処理によって透明化可能な多孔性インク
吸収層からなるものである。
上記の如き被記録材は、一般的には透明性基材上に多孔
性インク吸収層を形成して得られるものであり、このよ
うな透明性基材として好適な例としては、例えば、ポリ
エステル系樹脂、ジアセテート系樹脂、トリアセテート
系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフ
ィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポ
リカーボネート系樹脂、ポリサルホン系樹脂、ポリ塩化
ビニル系樹脂、ポリイミド系樹脂、セロハン(商標)、
セルロイド(商標)等のフィルムもしくは板等およびガ
ラス板等が挙げられる。このような透明性基材の厚みは
、一般的には10〜s、ooo終m程度である。
上記の如き透明性基村上に形成するインク吸収層は、水
性インクによる記録時には優れたインク吸収性を有し、
記Qvkには加熱処理によって透明化するものであるこ
とを特徴としている。
このようなインク吸収層は、熱可塑性樹脂粒子と高分子
結着剤を主成分として多孔性の層として形成することに
よって得られる。このような多孔性インク吸収層を形成
する方法は、いずれの方法でもよいが、好ましい方法は
、透明性基村上にまずアンカーコート層として、例えば
、NBRラテックス、SBRラテックス、ポリエチレン
イミン、スチレン−マレイン酸共重合体等を含む塗工液
を公知の方法により塗工して、この層が粘着性のある間
に、例えば、アクリル樹脂、スチレン・アクリル酸共重
合体、ポリオレフィン樹脂、エチレン−プロピレン共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルエー
テル、ボリエステル、ポリアミド等の熱可塑樹脂粒子を
散布し、乾燥させる方法、更には、上記の如き熱可塑性
樹脂粒子を、高分子結着剤溶液中に分散させておき、こ
れを公知の方法で透明性基村上に塗布し、乾燥する方法
である。
インク吸収層の形成に使用する高分子結着剤としては1
例えば、アルブミン、ゼラチン、カゼイン、でんぷん、
カチオンでんぷん、アラビアゴム、アルギン酸ソーダ等
の水溶性〜親水性天然樹脂、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアミド、ポリア
クリルアミド、ポリエチレンイミン、ポリビニルピロリ
ドン、四級化ポリビニルピロリドン、ポリビニルピリシ
リウムハライド、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アル
キド樹脂、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、イオ
ン変性ポリビニルアルコール、ポリエステル、ポリアク
リル酸ソーダ等の水溶性〜親水性合成樹脂等が挙げられ
る。
また前記の如き水溶性〜親水性ポリマーの外に、アクリ
ル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリビニ
ルブチラール系樹脂、エチレン−酢酸ビニル系樹脂、ス
チレン−アクリル酸エステル系樹脂、ポリオレフィン系
樹脂、ポリスチレン系樹脂、アイオノマー系樹脂、ポリ
ビニルエーテル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ブタジェンゴム、アク
リロニトリルブタジェンゴム等の如き熱可塑性樹脂が使
用でき、これらの樹脂は有機溶剤の溶液でも、水性エマ
ルジョンでも使用できる。
インク吸収層に包含させる熱可塑性樹脂粒子としては、
上記の疎水性の熱可塑性樹脂の粒子、例えば、アクリル
樹脂、ポリエチレン、プロピレン等のポリオレフィン樹
脂、ポリスチレン樹脂、エチレン−アクリル酸エステル
コポリマー、エチレン−酢酸ヒニルコボリマー、エチレ
ン−プロピレンコポリマー、ポリビニルエーテル、ポリ
塩化ビニル、ポリエステル、ポリアミド等の熱可塑性樹
脂粒子が挙げられ、これらの一種以上が用いられる。
これらの粒子としては、粒杼が0.1〜1100p、好
ましくは0.2〜50ILm程度であり、添加する量は
、形成される多孔性インク吸収層中で、熱可塑性樹脂粒
子/高分子結着剤(重量比)=3/l〜20/1.より
好ましくは5/l〜15/lである。
尚、インク吸収層には、上記の成分の外にも、分散剤、
蛍光染料、pH7A節剤、消泡剤、潤滑剤、防腐剤、界
面活性剤、浸透剤等の各種の添加剤が任意に配合させ得
る。
このような材料から多孔性インク吸収層を形成する一方
法としては、上記の高分子結着剤および熱可塑性樹脂粒
子からなり、必要に応じて適当な添加剤を含む混合物を
適当な溶剤に溶解または分散させて塗工液を調製し、該
塗工液を例えばロールコーチインク法、ロッドバーコー
ティング法、スプレーコーチインク法、エアナイフコー
ティング法等の公知の方法により透明性基材上に塗工し
、その後速やかに乾燥させる方法が好ましく、上記の如
き材料をホットメルトコーティングする方法あるいは上
記の如き材料から一旦単独の多孔性インク吸収層用シー
トを形成しておき、該シートを上記透明性基材にラミネ
ートする如き他の方法でもよい。
以上の如き多孔質被記録材は、水性インクにより記録を
実施する場合には、その記録面が多孔性であることから
、優れたインク吸収性を示し、記録後短時間で水性イン
クが乾燥した状態になるので、記録中あるいは記録後に
装置の一部や手が記録画像に触れても手等が汚れたり、
画像が乱れたりすることがなく、高速記録が可能である
。また、多孔性であることから、インク吸収層は必ずし
も水溶性〜親水性の高いポリマーから形成する必要もな
く、耐水性の高い疎水性のポリマーからも自由に形成で
きるため、高湿度条件下や水滴が付着しても表面が粘着
性化することがなく、高い耐水性および耐ブロッキング
性を示すものである。
以上の如き被記録材に記録を行う方法は、ペン、フェル
トペン、その他一般的な筆記具による方法等いずれの方
法でもよく、特に限定されるものではないが、特に有用
な方法はインクジェット方式である。
本発明方法において前記の記録媒体にインクを付与して
記録を行うためのインクジェット記録方法は、インクを
ノズルより効果的←離脱させて、射程体である記録媒体
にインクを付与し得る方式であればいかなる方式でもよ
く、それらの方式の代表的なものは、例えばアイイーイ
ーイートランス アクジオン オン インダストリイア
プリケイシオンズ(IEEE  Trans acti
ons on Industr7Applicatio
ns )  Vol 、 I A−13、No、1 (
1977年2.3月号)、日経エレクトロニクスの19
76年4月18日号、1973年1月29日号および1
374年5月6日号に記載されている。これらに記載の
方式は、本発明の方法に好適なものであり、その幾つか
を説明すると、先ず静電吸引方式があり、この方式では
、ノズルとノズルの数龍前方に置いた加速電極との間に
強電界を与えて、ノズルよりインクを粒子化して次々に
引出し、引出したインクが偏向電極間を飛翔する間に情
報信号を偏向電極に与えて記録する方式と、インク粒子
を偏向することなく、情報信号に対応してインク粒子を
噴射する方式とがあり、いずれも本発明の方法に有効で
ある。
第2の方式としては、小型ポンプでインクに高圧を加え
、ノズルを水晶振動子等で機械的に振動させることによ
り、強制的に微少インク粒子を噴射する方式であり、噴
射されたインク粒子は噴射と同時に、情報信号に応じて
帯電させる。帯電したインク粒子は偏向電極板間を通過
する際、帯電量に応じて偏向される。この方式を利用し
た別の方式としてマイクロドツトインクジェット方式と
称される方式もあり、この方式では、インク圧力、励振
条件をある範囲の適性値に保ち、ノズル先端より大小二
種類のインク小滴を発生し、この中小径小滴のみを記録
により利用するものである。この方式の特徴は、従来差
みの太いノズル口径でも微少小滴群を得ることができる
第3の方式としてはピエゾ業子方式があり、この方式で
は、インクに加える圧力手段として、他方式の如くポン
プの様な機械的手段でなく、ピエゾ素子を利用する。ピ
エゾ素子に電気信号を与えて機械的変位を生じさせるこ
とにより、インクに圧力を加え、ノズルより噴射させる
方式である。
また、特開昭54−51837号公報に記載されている
方法で、熱エネルギーの作用を受けたインクが急激な体
積変化を生じ、この状態変化による作用力によって、イ
ンクをノズルから吐出させるインクジェット方式も有効
に使用することができる。
本発明方法において使用するインクとしては。
従来公知のインクはいずれも使用できるものであり、特
にインクジェット方式を用いる場合の好ましいインクは
、水溶性染料と液媒体とからなる水性インクである。
インクの必須成分である水溶性染料としては、直接染料
、酸性染料あるいは食品用色素等の水溶性染料が好まし
く用いられる。
例えば、直接染料としては、 CA、ダイレクトブラック 2.4.9.11.14.
17、19.22.27.32. 3B、38.41.
48.49.51.5B、82.71、?4.75.7
7.78.80,105 、 108 .107  、
 108 .112  、 113 .117  、 
132  、 148 .154  、 194  。
C,1,ダイレクトイエロー 1.2,4.8.11.
12.24.2B、  27.28.33.34.39
.41. 42.44.48、50.51.58.72
.85.8B、87.88,98.100  、 11
0  ; c、r、ダイレクトオレンジ 8,8.10.2B、2
9.39、41.49.51.102 。
C,1,ダイレクトレッドl、2.4.8,9,11.
13、1?、20.23.24.28.31.33.3
7.39.44.4B、47.48.51.513.8
2.1113.73.75.77.80.81.83.
84.85.80.84.99.101 、 108゜
110 、 145 、.189 、197 、220
 、224 、225゜228 、227 、230 
 ; C,1,ダイレクトヴアイオレット 1,7.9 .1
2.35.48.51.90.94:C,1,ダイレク
トブルー 1.2,6,8.15.22.25.34.
88.70.71.72、?5.711f、78.8o
、81、82.83.86.90.88、108  、
 108  、 11゜120  、 123  、 
158  、 183  、 185  、 192 
 、 193 .194 .195 .19B  、1
913  、 200  、 201  、 202 
.203 .207 .218 .23Ei  、23
7 .239 .248 .258 ; CA、グイレクトグIJ−71,8、8、28,33゜
37.63.64; C,1,ダイレクトブラウンIA 、 2 、8 、2
5.27.44.58.35.100 、101 、1
08 、112 、173゜194 、195 、20
9 、210 、211  ;酸性染料としては、C,
1,アシッドブラック1.2 、7 、1B、17.2
4.26.28.31.41.48.52.58.60
.63.84.107 、109 、 112 、11
8.119 、121 、122 、131 、155
 、158 :C,1,アシッドイエロー 1 、 3
 、4 、7 、 11゜12、13.14.17.1
8.19.23.25.28.34.3B、38.40
.41.42.44.49.53.55.59.61.
71.72.7B、78.9θ、m 、 114 、1
18 、122.135 、181 、172 ; c、r、アシッドオレンジ 7.8.10.33.56
゜64; C,1,アシッドレッド1.4.6.8.13.14.
15、18、13.21.2B、27.30.32.3
4.35.37.40.42.51. 52.54. 
57.80.82.83.85.87.88.89,9
2.94.97.106 .108 .110 .11
9  。
121、 131  、 133  、 134  、
 135  、 154  、 155 .172  
、 178  、 180  、 184  、 18
8  、 187 .243  。
249  、 254  、 258  、 280 
 、 289  、 31?  、  318  。
C,1,アシッドヴアイオレット ?、11. 15.
34.41.43.49.75; C01,アシッドブルー 1 、 ? 、 9 、22
.23.25゜2?、 29.40.41.43.45
.49.51.53.55.5B、59.82.7B、
80.81.83.90.92.93.102゜104
 、 111 、113.117 、120 、124
 、128.145 、 187 、171 、175
 、183.229 、234.238; C,1,アシッドグリーン3.8.12.1B、19.
20.25.27.41; C,1,アシッドブラウン4.1−1;更に食品用色素
としては、 C11,フードブラック2; C,1,フードイエロー 3.4,5  ;C,1,フ
ードレッド2,3,7,9,14.52.87゜92.
94.102 、104 、105 、108 ;C,
1,フードヴアイオレット2; C,t、フードブルー1.2 ; C6!、フードグリーン2,3等が挙げられるが、もち
ろんこれらに限定されるものではない。
これらの水溶性染料は、一般に水または水と有機溶剤か
らなる液媒体中に溶解して使用するものであり、これら
の液媒体成分としては、好ましくは水と水溶性に各種有
機溶剤等との混合物が使用されるが、イン、り中の水分
含有量が、20乃至90重量%の範囲内となるよう調整
するのが好ましい。
上記水溶性の有機溶剤としては、例えばメチルアルコー
ル、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソ
プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、5ec−
ブチルアルコール、terL−ブチルアルコール、イソ
ブチルアルコール、等の炭素原子数が1〜4のフルキル
アルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコール
等のケトンまたはケトンアルコール類;テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等のエーテル類:ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレンゲ
リコール類;エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,2.6−へキサントリオール チオグリコール
、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のフ
ルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むフルキレングリ
コール類:グリセリン;エチレングリコールメチルエー
テル、ジエチレングリコールメチル(またはエチル)エ
ーテル、トリエチレングリコールモノメチル(またはエ
チル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエー
テル類等が挙げられる。これらの多くの水溶性有機溶剤
の中でも、ジエチレングリコール等の多価アルコール、
トリエチレングリコールモノメチル(またはエチル)エ
ーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーチル類が
好ましいものである。多価アルコール類は、インク中の
水が蒸発し、水溶性染料が析出することに基づくノズル
の目詰まり現象を防止するための湿潤剤としての効果が
大きいため、特に好ましいものである。
インクには可溶化剤を加えることもできる。代表的な可
溶化剤は、含窒素複素環式ケトン類であり、その目的と
する作用は、水溶性染料の液媒に対する溶解性を飛躍的
に向上させることにある。
例えば、N−メチル−2−ピロリドン、1.3−ジメチ
ル−2−イミダゾリジノンが好ましく用いられる。
このような成分から調製されるインクは、それ自体で記
録特性(信号応答性、液滴形成の安定性、吐出安定性、
長時間の連続記録性、長時間の記録休止後の吐出安定性
)、保存安定性、記録媒体への定着性に優れたものであ
るが、これらの特性を更に改善するために、各種添加剤
を更に含有させてもよい。例えばポリビニルアルコール
、セルロース類等の水溶性樹脂等の粘度調節剤;カチオ
ン、アニオンまたはノニオン系の各種界面活性剤;ジェ
タノールアミン、トリエタノールアミン等の表面張力調
整剤;緩衝液によるPH調整剤等を挙げることができる
また、インクを帯電させるタイプのインクジェット記録
方法に使用されるインクを調合するためには、塩化リチ
ウム、塩化アンモニウム、塩化ナトリウム等の無機塩類
等の比抵抗調整剤が添加される。尚、熱エネルギーの作
用によってインクを吐出させるタイプのインクジェット
記録方式に適用する場合には、熱的な物性値(例えば、
比熱、熱膨張係数、熱伝導率等)が調整されることもあ
る。
以上の如くして多孔性インク吸収層に形成された記録画
像の加熱処理による透明化は、発熱体(あるいは高温体
、熱源)が直接記録面に接触しない方法である限り、い
ずれの方法でもよく、好ましい方法としては、例えば、
赤外線、レーザー光、電子線、マイクロ波等の輻射線を
使用して加熱する方法および熱風加熱力法が挙げられる
。また、本発明における加熱処理は、発熱体が直接記録
面に接触しない限り、いずれの方法でもよいものであっ
て、例えば、被記録材の裏面(記録面でない面)からの
加熱処理であればヒートロール等の固体高温体あるいは
高温液体等を接触させる方式でもよく、また、高温体が
記録面に直接接触しない限り、上記の方法を組み合わせ
たものでもよい。
上記の如き方法により、前記の如き被記録材に、形成し
た記録画像を加熱するが、この加熱の条件としては、記
録面である多孔性インク吸収層が一旦、溶融あるいは軟
化して被記録材全体が透明化する温度および時間であれ
ばよく、多孔性インク吸収層を形成している材料の種類
や層の厚みあるいは記録面と発熱体までの距離等によっ
て一部には決められないが、一般的には約70〜200
℃の温度で約0.5〜30分間程度の条件で十分な透明
化が達成できる。このような加熱処理によって、記録画
像を有する被記録材は十分な透明性を有する透光性印画
物となる。
本発明で言う充分な透光性とは、透光性記録物の直線透
過率が、10%以上呈することをいう。
直線透過率が10%以上であれば、例えばOHPにより
記録画像をスクリーンへ投影して観察することが可能で
あり、更に記録画像の細部が鮮明に観察されるためには
、直線透過率が10%以上であることが望ましい。
ここで言う直線透過率T(%)とは、サンプルに垂直に
入射し、サンプルを透過し、サンプルから少なくとも8
cm以上はなれた入射光路の延長線上にある受光側スリ
ットを通過し、検出器に受光される直線光の分光透過率
を、例えば323型日立自記分光光度計(日立製作新製
)等を使用して測定し、更に測定された分光透過率より
、色の三刺激値のY値を求め、次式より求められる値で
ある。
T=Y/¥、X 100       (1)T ;直
線透過率 Y :サンプルのY値 Yo ;ブランクのY値 従って、本発明で言う直線透過率は、直線光に対するも
のであり、拡散透過率(サンプルの後方に積分球を設け
て拡散光をも含めて透過率を求める。)や、不透明度(
サンプルの裏に、白および黒の裏当てを出ててそれらの
比から求める。)等の拡散光により透光性を評価する方
法とは異なる。
光学技術を利用した機器などで問題となるのは直線光の
挙動であるから、それらの機器で使用しようとする透光
性記録物の透光性を評価する上で、透光性記録物の直線
透過率を求めることは。
特に重要である。
例えばOHPで投影画像を観察する場合、記録部と非記
録部とのコントラストが高く、鮮明で見やすい画像を得
るためには、投影画像における非記録部が明るいこと、
すなわち透光性記録物の直線透過率がある一定以上の水
準にあることが要求される。OHPでのテストチャート
による試験では、上記目的に適した画像を得るためには
、透光性記録物の直線透過率が、好ましくは10%以上
であることが必要とされる。したがって、この目的に適
した透光性記録物は、その直線透過率が10%以上であ
ることが必要である。
以上の如き本発明の方法によれば、水性インクにより記
録を実施する場合には、被記録材の記録面が多孔性であ
ることから、優れたインク吸収性を示し、記録後短時間
で水性インクが乾燥した状態になるので、記録中あるい
は記録後に装置の一部や手が記録画像に触れても手等が
汚れたり、画像が乱れたりすることがなく、高速記録が
可能である。
また、多孔性であることから、インク吸収層は必ずしも
水溶性〜親水性の高いポリマーから形成する必要もなく
、耐水性の高い疎水性のポリマーからも自由に形成でき
るため、高湿度条件下や水滴が付着しても表面が粘着性
化することがなく、高い耐水性および耐ブロッキング性
を示すものである。
また記録後に加熱処理によって透明化するに際しては、
上述の通り、加熱体が直接記録面に接触せず、透明化処
理が行われるため、記録画像に損傷を与えることがなく
、透明性が高く、色彩性、鮮明性等に優れた透明性の記
録画像を与えることができる。そしてこのような記録画
像は、画像を形成している水溶性染料が、インク吸収層
中に十分に包含され、表面に出ている部分が少ないこと
から、高い耐水性や高い耐光性を示し、優れた保存性を
も示すものである。
従って11本発明の方法によれば、スライドやOHP等
の光学機器により記録画像をスクリーン等への投影によ
り観察に用いるもの、カラー印刷のポジ版を作成する際
の色分解版、あるいは液晶等のカラーディスプレイに用
いるCMF等に有用であり、従来のものと比較して一層
優れた各種適性を有する透光性記録物を提供することが
できる。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明を更に詳細に
説明する。なお1文中、部または%とあるのは特に断り
のない限り重量基準である。
実施例1 透明性基材として厚さl 001Lmのポリエチレンテ
レフタレートフィルム(ルミラーQ−80゜東し製)を
用い、その表面に下記の組成の塗工液をバーツーター法
により乾燥時の膜厚が50#Lmとなるように塗工し、
80℃で10分間乾燥して白色不透明の多孔性被記録材
を調製した。
1工亘五虞 スチレンエマルジョン(LX303 、 固形分45%
、MFT富100℃、日本ゼオン製)100部 エチレン−酢酸ビニル共重合体エマ ルジ、 7 (V−100、固形分40%、NFT−7
5℃、三井石油化学製)      10部上記の被記
録材に対し、下記の4種のインクを用いて、発熱抵抗体
を用いバブルを発生させ、その圧力でインクを吐出させ
るオンデマンド型インクジェット記録ヘッドを有する記
録装置を使用してインクジェット記録を実施した。
7(組成) C,1,アシッドイエロー23       2部ジエ
チレングリコール       15部水      
                 85部赤〕二とり
 (組成) C,1,アシッドレッド92        2部ジエ
チレングリコール       15部水      
                 85部Li21(
組成) C,t、ダイレクトブルー88      2部ジエチ
レングリコール       15部水       
                85部里インク(組
成) C,1,ダイレクトブラック19     2部ジエチ
レングリコール       15部水       
               85部上記で得られた
記録画像を熱風オーブン中で140℃で1分間加熱処理
を施こして透明化を行い、透明性の記録画像を得た。
上記において得られた透光性記録物の評価結果を第1表
に示した。尚、第1表における各評価項目の測定は下記
の方法に従った。
(1)インク定着時間は、記録実施後の被記録材を、室
温下に放置し、記録画像に指触したときに、インクが乾
燥して指に付着しなくなる時間を測定した。
(2)直線透過率は、323型日立自記分光光度計(日
立製作所−製)を使用し、サンプルから受光側のマドま
での距離を約9cmに保ち、分光透過率を測定し、前記
(1)式により求めた。
(3)OHP適性は、光学機器の代表例として測定した
もので、記録画像をOHPによりスクリーンに投影し、
目視により観察して判定したもので、非記録部が明るく
、記録画像のOD(オプチカルデンシティ)が高く、コ
ントラストの高い鮮明で見やすい投影画像の得られるも
のをO1非記録部がやや暗く、記録画像のODがやめ低
く、ピッチ巾0.5膳■、太さ0.25層層の線が明瞭
に判別できないものをΔ、非記録部がかなり暗く、記録
画像のODがかなり低く、ピッチ巾L1、太さ0.3m
腸の線が明瞭に判別できないものあるいは非記録部と記
録画像の見分けがつかないものをXとした。
(4)総合評価は、インク吸収定着性が良く、インクジ
ェット記録適性に優れ、且つ十分な透明性があり、光学
機器適性を有するもの(0)と、記録適性は十分である
が、インク定着時間が長く、被記録材として不適当であ
るものあるいは記録適性および光学機器適性に欠けるも
の(×)との2種の評価を行った。
実施例2 実施例1と同様にして得た加熱処理前の記録物を、遠赤
外ヒーターMTS−200(JARD社製)を用い、1
40″c1分間の熱処理により透明化を行った。またこ
うして得られた透光性記録物を実施例1と同様にして評
価した。評価結果を第1表に示す。
比較例1 実施例1と同様にして得た加熱処理前の記録物を、両面
から接触するヒートロールを用いて加熱透明化を行った
が、記録面がロールに粘着し、画像が破壊されてしまっ
た。
#=  1−

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)記録後に記録画像を加熱処理して透明化する透光
    性印画物の形成方法において、上記加熱処理を、発熱体
    が記録面に非接触の状態で行うことを特徴とする透光性
    印画物の形成方法。
  2. (2)記録画像がインクジェット方式により形成された
    ものである特許請求の範囲第(1)項に記載の透光性印
    画物の形成方法。
  3. (3)記録画像が、透光性基材と該基材上に設けられた
    多孔性インク吸収層とからなる被記録材によって形成さ
    れている特許請求の範囲第(1)項に記載の透光性印画
    物の形成方法。
  4. (4)加熱処理を、輻射線により行う特許請求の範囲第
    (1)項に記載の透光性印画物の形成方法。
  5. (5)加熱処理を、熱風により行う特許請求の範囲第(
    1)項に記載の透光性印画物の形成方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1016544A2 (en) * 1998-12-28 2000-07-05 Canon Kabushiki Kaisha Recording medium, production process of the recording medium, and image forming process using the recording medium
US6811253B1 (en) 1999-08-04 2004-11-02 Ilford Imaging Uk Limited Ink jet printing method
US6902268B1 (en) 1999-11-18 2005-06-07 Ilford Imaging Switzerland Gmbh Printing process

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