JPS6141585A - 被記録材 - Google Patents

被記録材

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JPS6141585A
JPS6141585A JP16282484A JP16282484A JPS6141585A JP S6141585 A JPS6141585 A JP S6141585A JP 16282484 A JP16282484 A JP 16282484A JP 16282484 A JP16282484 A JP 16282484A JP S6141585 A JPS6141585 A JP S6141585A
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JP
Japan
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ink
pva
recording
receiving layer
recording material
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JP16282484A
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English (en)
Inventor
Naonobu Eto
直伸 江藤
Hidemasa Mori
英正 毛利
Michiaki Hida
道昭 飛田
Hirosuke Okura
大蔵 宏祐
Shunzo Kono
河野 俊三
Ryuichi Arai
竜一 新井
Mamoru Sakaki
坂木 守
Shigeo Togano
戸叶 滋雄
Kazuo Iwata
岩田 和夫
Hiromi Shibazaki
柴崎 弘美
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5254Macromolecular coatings characterised by the use of polymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. vinyl polymers

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、インクジェット記録法に好適に用いられる被
記録材に関し、特にインク受容性に優れ、且つ記録画像
の鮮明性に優れた被記録材に関する。
(従来技術) インクジェット記録法は、種々のインク(記録液)吐出
方式、例えば、静電吸引方式、圧電素子を用いて記録液
に機械的振動また変移を与える方式、記録液を加熱して
発泡させその圧力を利用する方式等により、インクの小
滴を発生さて飛翔させ、それらの一部若しくは全部を紙
などの被記録材に付着させて記録を行うものであるが、
騒音の発生が少なく、高速印字、多色印字の行なえる記
録法として注目されている。
インクジェット記録用のインクとしては、安全性、記録
特性の面から主に水を主成分とするものが使用され、ノ
ズルの目詰り防止および吐出安定性の向上のために多価
アルコール等が添加されている場合が多い。
このインクジェット記録法に使用される被記録材として
は、従来、通常の紙やインクジェット記録用紙と称され
る基材上に多孔質のインク受容層を設けてなる被記録材
が使用されてきた。しかし、記録の高速化あるいは多色
化等インクジェット記録装置の性能の向上と普及に伴な
い、被記録材に対してもより高度で広範な特性が要求さ
れつつある。すなわち、高解像度、高品質の記録画像を
得るためのインクジェット記録用の被記録材としては、 (1)インクの被記録材への受容が可及的速やかである
こと、 (2)インクドツトが重複した場合でも、後で付着した
インクが前に付着したドツト中に流れ出さないこと、 (3)インク液滴が被記録材上で拡散し、インクドツト
の径が必要以上に大きくならないこと、(4)インクド
ツトの形状が真円に近く、またその円周が滑めらかであ
ること、 (5)インクドツトのOD(光学濃度)が高く、ドツト
周辺がぼけないこと、 等の基本的諸要求を満足させる必要がある。
更に、多色インクジェット記録法によりカラー写真に匹
敵する程度の高解像度の記録画質を得るには、上記要求
性能に加え、 (6)インクの着色成分の発色性に優れたものであるこ
と、 (7)インクの色の数と同数の液滴が同一箇所に重ねて
付着することがあるので、インク定着性が特に優れてい
ること、 (8)表面に光沢があること、 (9)白色度の高いこと、 等の性能が加重して要求される。
また、インクジェット記録法による記録画像は、従来は
専ら表面画像観察用に使用されてきたが、インクジェッ
ト記録装置の性能の向上や普及に伴ない表面画像観察用
以外の用途に適した被記録材が要求されつつある。表面
画像観察用以外の被記録材の用途としては、スライドや
0HP(オーバーヘットプロジェクタ−)等の光学機器
により、記録画像をスクリーン等へ投影してそれらの画
像を観察するのに用いるもの、カラー印刷のポジ版を作
成する際の色分解版、液晶等のカラーディスプレイに用
いるCMF(カラーモザイクフィルター)等が挙げられ
る。
被記録材が表面画像観察用に使用される場合には、主に
記録画像の拡散光が観察されるのに対し、これらの用途
における被記録材においては主に記録画像の透過光が問
題となる。従って、透光性、特に直線透光率に優れたも
のであることが前述の一般的なインクジェット記録用の
被記録材の要求性能に加重されて要求される。
(発明が解決しようとしている問題点)。
しかしながら、これら要求性能を全て満たした被記録材
は未だ知られていないのが実状である。
また、従来の表面画像観察用の被記録材の多くは、表面
に多孔性のインク受容層を設け、その多孔性空隙中に記
録液を受容させ記録剤を定着させる方式を用いていたの
で、多孔性であることに基づき被記録材の表面に光沢が
なかった。一方、インク受容層の表面が非多孔性の場合
には記録実施後インク中の多価アルコール等の不揮発性
成分が被記録材表面に長時間残存し、インクの乾燥定着
時間が長いために、記録画像に接触すると衣服が汚れた
り、記録画像が損なわれたりするという欠点があった。
本発明の目的は、特にインク受容性および記録画像の鮮
明性に優れたインクジェット記録用の被記録材を提供す
ることにある。
本発明の他の目的は、インク受容性、記録画像の鮮明性
、耐水性および表面光沢に優れたフルカラーインクジェ
ット記録用の被記録材を提供することにある。
本発明のもう一つの目的は、スライドやOHP等の光学
機器により記録画像をスクリーン等への投影により観察
に用いるもの、カラー印刷のポジ版を作成する際の色分
解版、あるいは液晶等のカラーディスプレイに用いるC
MF等の透過光観測用に用いることのできるインクジェ
ット記録用の被記録材を提供することにある。
上記および他の本発明の目的は、以下の本発明のよって
達成される。
(発明の開示) すなわち、本発明は、主としてポリビニルアルコール(
以下PVAという)とポリビニルピロリドン(以下PV
Pという)の混合物よりなるインク受容層を有する被記
録材において、PVAとPVPの混合重量比が、3:1
乃至1:5であることを特徴とするインクジェット用櫨
記録材である。
本発明の詳細な説明すると、本発明の被記録材は、その
記録面がPVAとPVPとの特定比率の混合物を含有し
てなることを主たる特徴としており、主としてそれによ
り本発明の目的が達成されるものである。
本発明の被記録材は、一般に支持体としての基材とその
表面に設けた記録面、すなわちインク受容層とからなる
ものであり、例えば特に好ましい態様として、 (1)基材およびインク受容層のいずれも透光性であり
被記録材全体として透光性である態様、(2)インク受
容層の表面が平滑で光沢のある態様、等があげられる。
また、それぞれにインク受容層が、支持体としての機能
を同時に兼備したものであってもよい。
以上の如きいくつかの好ましい態様を代表例して本発明
を更に詳しく説明すると、本発明を主として特徴づける
PVPとは、ビニルピロリドンまたはビニルピロリドン
と他の共重合性モノマーとの混合物を公知の方法により
重合して得られるホモポリマーまたはコポリマーで、水
あるいはアルコール、ケトン等の有機溶剤にも溶解しや
すい性質を有している。本発明は、このようなPVPを
被記録材のインク受容層形成用材料としたところ、高い
インク受容性を有するものであった。しかし、このよう
なPVPからなるインク受容層は、被膜の強度が弱く、
また吸湿性が強いために、吸湿した際には、被膜の強度
はさらに弱くなり、同時に粘着性も出てくるという問題
があった。
一方、PVAは、酢酸ビニルのホモポリマーあるいは、
酢酸ビニルと、例えば塩化ビニル、エチレン、マレイン
酸、イタコン酸、アクリル酸、スチレン等のビニル系ポ
リマーとのコポリマーを、酸あるいはアルカリにより、
所定のケン化度にケン化することにより得られるもので
ある。PVAは、ケン化の程度(ケン化度)により、そ
れぞれ水に対する溶解性、親水性、二次転移温度、被膜
強度等の物性が異なり、インク受容性も変化する。
、そこで、本発明者等は、インク受容性が高く、高湿時
にも被膜強度が低下せず、粘着性もないインク受容層を
有する被記録材を得るべく、鋭意研究、検討を続けた結
果、ついに前記PVAと前記PVPを特定の重量比、す
なわち3:l乃至l:5の割合で混合して、インク受容
層を形成することにより、それぞれ単独で用いる場合お
よび、それらの単独作用から予測されない程度の優れた
インク受容性を有する被記録材が得られることを見いだ
し、本発明に至ったものである。
本発明に用いるPVAとしては、ケン化度が85so1
%以上のものを用いるのが好適であり、これよリケン化
度が低いと、PVPと混合して被膜を形成する際に白濁
してしまい好ましくない。
重合度としては、なるべく強度の大な被膜を形成するも
の、例えばt、ooo以上が好ましい。
一方、・本発明に用いるPVPとしても、なるべく強度
の強!/)被膜を形成するものが好ましく、重合度35
0以−ヒ、より好ましくは3,000以−]二のものが
良い。
PVAとPVPの混合比は、混合するPVAのケン化度
によっても異なるが、PVAのケン化度が85乃至95
mo1%の場合は、PVA : PVP=3:1−1:
3が好適であり、ケン化度が95ido1%以上の場合
は、PVA : PVP= 1 : 2〜1:5が好適
である。これよりPVPが多いと、被膜強度の低下、記
録面のベタツキ等があり、一方、上記範囲より少ないと
、インク受容層のインク受容性が低下して好ましくない
本発明において、PVAとPVPとの混合物がこのよう
な予想外の相乗効果を奏する理由としては、PVPは、
インク受容性が高いにもかかわらず、インクを受容した
記録部では、インク受容層がインクに溶解して未定着状
態と同じようになり、被膜としての強度を回復するのに
時間がかかり、結果として被膜強度が回復したときがイ
ンクを受容したのと同じことになる。しかし、本発明に
おいては、併用するPVAが、形成される被膜の強度を
補強し、高湿時にも記録面の粘着化を防■にし、インク
による記録部においても、強い湿潤被膜を形成している
ため、PVP単独に比べてより速いインク受容性を示す
ことになるものと考えられる。このようなPVAとPV
Pとの混合による効果は、いずれの単独使用からも予測
できないものであり、更に、このような相乗効果は、任
意の混合比で得られるのではなく、前述の如き特定範囲
の混合比の場合のみ、得られるものであった。
また、本発明でインク受容層の支持体として用いる基材
としては、透明性、不透明性等従来公知の基材はいずれ
も使用でき、透明性基材として好適な例としては、例え
ばポリエステル系樹脂、ジアセテート系樹脂、トリアセ
テート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリイミド系樹脂、セロハ
ン、セルロイド等のフィルムもしくは板およびガラス板
等があげられる。また不透明性基材として好ましいもの
としては、例えば一般の紙、布、木材、金属板、合成紙
等の外、上記の透明性基材を公知の手段により不透明性
化処理したものがあげられる。
以上のごとき主要材料を用いて本発明の被記録材が形成
されるが、前記(1)の好ましい態様は、基材およびイ
ンク受容層の双方とも透光性であり、被記録材全体とし
て透光性である態様である。この態様の被記録材は、特
に透光性に優れたもので、光学機器により記録画像をス
クリーン等へ投影するOHP等の場合に主に用いられ、
透過光観察用被記録材として有用である。
このような透光性被記録材は、前記のごとき透光性基材
上に、前記のごときPVAとPVPとの混合物単独ある
いはこの混合物と他の透光性ポリマーとの混合物から、
透光性インク受容層を形成することにより調製すること
ができる。
このようなインク受容層を形成する方法としては、上記
のPVAとPVPとの混合物単独あるいはこれらの混合
物と他の適当なポリマーとの混合物を適当な溶剤に溶解
または分散させて塗工液を調製し、該塗工液を例えばロ
ールコーティング法、ロットバーコーティング法、スプ
レーコーティング法、エアナイフコーティング法等の公
知の方法により透光性基村上に塗工し、その後速やかに
乾燥させる方法が好ましく、上記のPVAとPVPとの
混合物単独あるいは他のポリマーとの混合物をホットメ
ルトコーティングする方法あるいは上記の如き材料から
−I単独のインク受容層用−トを形成しておき、該シー
トを上記基材にラミネートする如き他の方法でもよい。
上記の如き方法において、PVAとPVPとの混合物に
、更に混合して使用できる他のポリマーの好ましい例と
しては、アルブミン、ゼラチン、カゼイン、でんぷん、
カチオンでんぷん、アラビアゴム、アルギン酸ソーダ等
の天然樹脂、ポリアミド、ポリアクリルアミド、四級化
ポリビニルピロリドン、ポリエチレンイミン、ポリビニ
ルビリシリウムハライド、メラミン樹脂、ポリウレタン
、カルボキシメチルセルロース、ポリエステル、ポリア
クリル酸ソーダ、SBRラテックス、NORラテックス
、ポリビニルホルマール、ポリメチルメタクリレート、
ポリビニルブチラール、ポリアクリロニトリル、ポリ塩
化ビニル、ポリ酢酸ビニル、フェノール樹脂、アルキッ
ド樹脂等の合成樹脂があげられ、これらの材料の1種以
上が所望により使用される。このような透光性ポリマー
を前記PVAとPVPとの混合物と混合して使用する場
合には、PVAとPVPとの混合物と他のポリマーとを
、重量比で5:1〜1:5の範囲で使用する。
また、上記の如き方法においてインク受容層のインク受
容性をより向」ニさせるために、被記録材の透光性を損
なわない程度に、例えばシリカ、クレー、タルク、ケイ
ソウ士、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、ケイ酸アルミニウム、合成ゼオライト、アルミナ、
酸化亜鉛、リトポン、サチンホワイト等の充填剤をイン
ク受容層中に分散させることもできる。
以−ヒのようにして形成される(1)の態様の被記録材
は、充分な透光性を有している透光性被記緑林である。
本発明で言う充分な透光性とは、被記録材の直線透光率
が、少なくとも2%以上呈することを言い、好ましくは
直線透光率が10%以上であることが望ましい。
直線透光率が2%以上であれば、例えばOHPにより記
録画像をスクリーンへ投影して観察することが可能であ
り、更に記録画像の細部が鮮明に観察されるためには、
直線透光率が105以上であることが望ましい。
ここで言う直線透光率T(%)とは、サンプルに垂直に
入射し、サンプルを透過し、サンプルから少なくとも8
C■以上はなれた入射光路の延長線−ヒにある受光側ス
リットを通過゛し、検出器に受光される直線光の分光透
過率を、例えば323型日立自記分光光度計(日立製作
所製)等を使用して測定し、更に測定された分光透過率
より、色の三刺激値のY値を求め、次式より求められる
値である。
T=Y/Y、X100   (1) T ;直線透光率 Y ;サンプルのY値 Y、ニブランクのY値 従って、本発明で言う直線透光率は、直線光に対するも
のであり、拡散透光率(サンプルの後方に積分球を設け
て拡散光をも含めて透光率を求める。)や、不透明度(
サンプルの裏に、白および黒の裏当てを当ててそれらの
比から求める。)等の拡散光により透光性を評価する方
法とは異なる。
光学技術を利用した機器などで問題となるのは直線光の
挙動であるから、それらの機器で使用しようとする被記
録材の透光性を評価する一ヒで、被記録材の直線透光率
を求めることは、特に重要である。
例えばOHPで投影画像を観察する場合、記録部と非記
録部とのコントラストが高く、鮮明で見やすい画像を得
るためには、投影画像における非記録部が明るいこと、
すなわち被記録材の直線透光率がある一定以−Lの水準
にあることが要求される、OHPでのテストチャートに
よる試験では、上記目的に適した画像を得るためには、
被記録材の直線透過率が2%以上、より鮮明な画像を得
るためには、好ましくは、10%以上であることが必要
とされる。したがって、この目的に適した被記録材は、
その直線透過率が2%以上であることが必要である。
前記(2)の好ましい態様は、前記(1)の1種の態様
でもあり、そのインク受容層の表面が平滑で、JISZ
8741に基ずく45度鏡面光沢が、30%以上である
ことを特徴とする。該タイプの被記録材は特に表面光沢
に優れ、フルカラーで鮮明性に優れた表面画像観察用の
被記録材として特に有用である。この態様における被記
録材は透明性でも不透明性でもよく、前記の透明性およ
び不透明性のいずれの基材も使用することができる。ま
たこれらの基材上に形成するインク受容層も透明性でも
不透明性でもよい。インク受容層の形成に使用する材料
および方法等は前記(1)の態様と同様であるが、前記
の充填剤等をインク受古層の表面が平滑性を保持できる
限り、インク受容層が不透明になる程度に使用してもか
まわない。
また必要に応じて、前述の塗■方法の他にキャストコー
ティング法を用いたり、光沢ロールによる光沢出しをし
てもよい。
以上の如き本発明においては、基材上に形成するインク
受容層の厚さは、通常、1〜200 pLm程度、好ま
しくは5〜1100B程度である。
以−ヒの如くして本発明の被記録材が得られるが、本発
明者の詳細な研究によれば、上記の如く形成したインク
受容層の表面に、該インク受容層の高湿度下における表
面粘着性化を防止するために、インクを自由に透過させ
、且つ表面を保護できる機能を有するインク透過層を形
成することにより、更に優れた被記録材が得られること
を知見した。
このようなインク透過層とは、上記の如くして形成され
たインク受容層上に設けられた天然または合成樹脂製の
薄層であって、その表面にインクの小滴が付着したとき
に、該小滴が、互いに隣接する他の小滴と過大に重複し
ない程度に接触面積を速やかに(例えば数秒間内)拡大
させ、且つインク受容層への浸透、およびインク受容層
によるインクの受容を促進させる機能を有するものであ
る。
本発明者は、上述の如き機能をインク受容層に賦与すべ
く鋭意研究したところ、全く予想外にも、前記インク受
容層上へ、インク受容層を構成するポリマーと同程度ま
たは親水性の程度の劣るポリマーからなる薄層を形成す
ることにより、上記の機能が容易に達成されることを知
見したものである。このような機能が、例えば水に対し
て全く、あるいは殆ど溶解しないポリマーの薄膜によっ
ても達成されたことは、誠に驚くべきことであった。
上記の如き機能を有するインク透過層は、インク受容層
を形成しているポリマー材料に対して相対的に親水性の
劣るポリマーにより、約1101L以下、好ましくは約
0.1〜54mの厚さの薄膜を形成することにより達成
された。このような薄膜の形成に有用なポリマー材料と
しては、酢酸ビニル、アクリル酸エステル、エチレン、
塩化ビニル、その他のビニルモノマーからなるホモポリ
マーあるいはコポリマー、および−上記の如きビニルモ
ノマーと各種親木性ビニルモノマーとからなるポリマー
、更に、ビニロン、ポリウレタン、セルロース誘導体、
ポリエステル、ポリアミド等のポリマー、および前述の
インク受容層形成用親水性ポリマーの単独、あるいは混
合物からインク受容層に対比してインク受容層よりも親
水性の劣るものとして選択するのが好適である。
また、選択するポリマーは、有機溶剤の溶液でもよいが
、水性媒体中のエマルジョン、有機溶剤あるいは水性媒
体中の微分散体としての形状で使用するのが好ましい。
有機溶剤溶液として使用する場合は、比較的稀薄な溶液
あるいは形成される層が上記範囲内となる濃度で使用す
るのが好ましい。
上記の如き材料を使用して、インク透過層を形成する方
法は、前記のインク保持層を形成するのと同様な方法が
採用できる。
以上の如きインク透過層を設けた本発明の被記録材は、
そのインク透過層の親水性が、インク受容層の親水性よ
りも劣るにもかかわらず、本発明の被記録材は、この様
なインク透過層の存在しない従来の被記録材に比して、
インク受容性およびインク定着性が顕著に向上している
のは驚くべきことである。現在、その理論的根拠は不明
であるが、本発明者の単なる想像によれば(本発明は、
このような単なる想像によって、何ら限定されるもので
はない)、上記インク透過層は、必ずしも連続被膜では
なく、水性インクが、インク受容層へ浸透できる極微な
間隙がインク透過層中に無数に存在しているとともに、
その表面がミクロ単位で不規則であり、その結果、付着
したインク小滴が素早くその表面で拡散して、それらの
接触面積が拡大、し、従ってインク、受容層によるイン
ク吸収性および定着性が顕著に促進されているものと考
えられる。また、本発明の被記録材はそのインク透過層
が、インク受容層に比較して親水性の低いポリマーから
形成されているので、例えば高温高湿の雰囲気において
も、一旦受容されたインクが表面に浸出して、機器、オ
ペレーターあるいは周囲を汚染することがなく、また、
高温高湿下で表面がベタついたりすることもない。
更に、本発明においては1以上の如き各種の態様の被記
録材において、その記録面に、有機または無機の微細な
粉体な、約0.01〜約1.0g/m″の割合で付与す
ることによって、得られる被記録材のプリンター内にお
ける搬送性や積重ね時の耐ブロツキング性、耐指紋性等
を更に向上させることができる。
以上、本発明の被記録材の代表的な態様を例示して本発
明を説明したが、勿論本発明の被記録材はこれらの態様
に限定されるものではない。なお、いずれの態様の場合
においても、インク受容層および/またはインク透過層
には、分散剤、蛍光染料、pn調節剤、消泡剤、潤滑剤
、防腐剤、界面活性剤等の公知の各種添加剤を包含させ
ることができる。
なお、本発明の被記録材は必ずしも無色である必要はな
く、着色された被記録材であってもよい。
以上の如きPVAとPVPとの混合物を含有する本発明
の被記録材によれば、異色の記録液が短時間内に同一箇
所に重複して付着した場合にも記録液の流れ出しやしみ
出し現象がなく、高解像度の鮮明で優れた発色性の耐水
性のある画像が得られる。しかも、従来のインクジェッ
ト用被記録材では見られなかった表面光沢の優れたもの
を提供することも可能であり、また、スライドやOHP
等の光学機器により記録画像をスクリーン等への投影に
より観察に用いるもの、カラー印刷のポジ版を作成する
際の色分解版、あるいは液晶等のカラーディスプレイに
用いるCMF等、従来の表面画像観察用以外の用途に適
用することができる。
以下、実施例に従って本発明の方法を更に詳細に説明す
る。なお、文中、部とあるのは重量基準である。
実施例1 透光性基材として厚さ100JJ、■のポリエチレンテ
レフタレートフィルム(東し製)を使用し、このフィル
ム上に下記の組成の塗工液を、乾燥後の膜厚が8pLm
となるようにバーコーター法により塗工し、80℃で1
0分間の条件で乾燥し、本発明の透光性被記録材を得た
塗工液組成: PVA−220(クラレ製)      5部PVPK
−90(GAF製)      5部水       
                    90部この
ようにして得られた本発明の被記録材は、無色透明なも
のであった。
実施例2〜6および比較例1〜5 基材として、実施例1で用いたのと同じポリエチレンテ
レフタレートフィルムを使用し、インク受容層として、
表1に示した組成物のそれぞれをバーコーター法により
、インク吸収層の乾燥膜厚が8gmとなるように塗布し
、これを80℃lO分間の条件で各々乾燥させ、5種の
本発明の透光性液記録材(実施例2〜6)と比較のため
の被記録材(比較例1〜5)を得た。
下記塗工液B−1,8−2およびB−3を、それぞれ乾
燥膜厚が31Lm、5ILmおよび2ILmとなるよう
に塗布し、70℃で10分間乾燥させて、更にインク透
過層を形成し、本発明の被記録材を得た。
塗工液B−1組成; カルボキシメチルセルロース (セロゲンBS、第−工業製薬製)   2部水   
                       98
部塗工液B−2組成; ポリアクリル酸エステル (グイカラツクS、1235)     5部エタノー
ル             95部塗工液B−3組成
; ポリ酢酸ビニル(モビニール303、 ヘキスト製)            10部水   
                       90
部上記の実施例および比較例の被記録材に対し。
下記の4種のインクを用いて、ピエゾ振動子によってイ
ンクを吐出させるオンデマンド型インクジェット記録ヘ
ッド(吐出オリフィス径60pL腸、ピエゾ振動子駆動
電圧70V、周波数2KHz)を有する記録装置を使用
してインクジェット記録を実施した。
黄インク(組成) C0!、ダイレクトイエロー86   2部ジエチレン
グリコール     20部ポリエチレングリコール#
200  10部水                
      70部赤インク(組成) C,1,アシッドレッド35     2部ジエチレン
グリコール     20部ポリエチレングリコール#
200 10部水                 
     70部青インク(組成) C,1,ダイレクトブルー86   2部ジエチレング
リコール     20部ポリエチレングリコール#2
00  to部水                 
     70部黒インク(組成) C,1,フードブラック2      2部ジエチレン
グリコール     20部ポリエチレングリコール#
200 10部水                 
     70部本実施例の被記録材の評価結果を第1
表に示した。第1表における各評価項目の測定は下記の
方法に従った。
(1)インク定着時間は、記録実施後被記録材を室温下
(20℃65%RH)に放置し、記録画像に指触したと
きに、インクが乾燥して指に付着しなくなる時間を測定
した。
(2)ドツト濃度は、JISK7505を印字マイクロ
ドツトに応用してサクラマイクロデンシドメーターPD
M−5(小西六写真工業(株)製)を用いて黒ドツトに
つき測定した。
(3)OHP適性は、光学機器の代表例として測定した
もので、記録画像をOHPによりスクリーンに投影し、
目視により観察して判定したもので、非記録部が明るく
、記録画像のOD(オプチカルデンシティ)が高く、コ
ントラストの高い鮮明で見やすい投影画像の得られるも
のをO1非記録部がやや暗く、記録画像のODがやや低
く、ピッチ巾0.5嘗m、太さo、251■の線が明瞭
に判別できないものをΔ、非記録部がかなり賠く、記録
画像のODがかなり低く、ピッチ巾1 m’s、太′さ
0.3mmの線が明瞭に判別できないものあるいは非記
録部と記録画像の見分けがつかないものを×とした。
(4)直線透光率は、323型日立自記分光光度計(日
立製作所輛製)を使用し、サンプルから受光側のマドま
での距離を約9c■に保ち、分光透過率を測定し、前記
(1)式により求めた。
(以  下  余  白 ) 1  ≧ 8 宏 1  ≧ g 屯 。    次 四 −= Oミ 屯 。    次        th 。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)主としてポリビニルアルコールとポリビニルピロ
    リドンの混合物よりなるインク受容層を有する被記録材
    において、ポリビニルアルコールとポリビニルピロリド
    ンの混合重量比が、3:1乃至1:5であることを特徴
    とするインクジェット用被記録材。
JP16282484A 1984-08-03 1984-08-03 被記録材 Pending JPS6141585A (ja)

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ID=15761926

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5616447A (en) * 1994-09-08 1997-04-01 Tdk Corporation Optical disc having printable label layer
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