JPS62179653A - 限界電流式酸素センサ - Google Patents

限界電流式酸素センサ

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JPS62179653A
JPS62179653A JP61021112A JP2111286A JPS62179653A JP S62179653 A JPS62179653 A JP S62179653A JP 61021112 A JP61021112 A JP 61021112A JP 2111286 A JP2111286 A JP 2111286A JP S62179653 A JPS62179653 A JP S62179653A
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春義 近藤
Keiichi Saji
啓市 佐治
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英昭 高橋
Takashi Takeuchi
隆 武内
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 限界電流式のa素センサに関する。
(従来の技術) 酸素センサの一種として、限界電流式のものが知られて
おり、その−例としては、酸素イオン伝導体からなる板
あるいは円筒状の基板の一面に陽極を設け、それと対向
する他の面に陰極を設け、陰極側には外界から陰極を経
由して酸素イオン伝導体へ吸い込む酸素透過量を律速す
るための比較的大きな細孔を有する多孔質体の被覆を施
こした構成を有している。
このような比較的大きな細孔を有する多孔質層を酸素ガ
ス流の律速に用いる構成の従来の限界電流式酸素センサ
の特性は次式のように表わされる(特開昭57−486
48号公報参照)。
I、 ”   、?、   n n(1/ (1−Po
、/P))但し、■、:限界電流 F  :ファラデ一定数 S  :酸素流律速部の面積 Oo2;有効拡散係数 Po、  :酸素分圧 P  :全圧 R:ガス定数 T  :給体温度 Q  :多孔質層厚さ Qn =自然対数 酸素分圧比Po2<<1ならば近似的に1、:」匝l虹
−L」虹 RTQ      P となる。
この式から明らかなように、これまでの限界電流式酸素
センサの出力I、は酸素分圧と全圧の比Po、/Pにに
対応した出力となり、全圧Pが一定の場合においては酸
素分圧Po2に比例した値が得られるものの、全圧Pが
変動する場合には酸素分圧Pa、と出力I、の間に対応
関係がなくなるという性質があった。この性質は、一定
の全圧の条件下で酸素分圧を求めようとする場合にはさ
しつかえないが、全圧が変動する条件下で酸素分圧を求
めようとする場合には大きな障害になっていた。
また、本発明者等は先の出願(特開昭57−18215
6号公報参照)において、従来の酸素ガスの律速部とし
て多孔質層を用いた限界電流式酸素センサにおける出力
特性の直線性悪化の原因について考察した。酸素濃度と
出力電流の関係は直線的であるが、酸素濃度が5%を越
え、特に10〜20%というような高酸素濃度において
は、酸素濃度と出力電流との関係が直線的ではなくなる
という問題のある特性を持っており、その原因が酸素セ
ンサ素子側方からのガス拡散量が大きいことであること
を明らかにした。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、上記のような諸問題を解決することを目的と
するものである。
すなわち、本発明は全圧のいかんにかかわらず。
酸素分圧を正確に測定できる限界電流式酸素センサを提
供することを目的とするものである。
本発明は、また、高酸素分圧まで直線性良く測定できる
限界電流式酸素センサを提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明(第1の発明)は、上記目的を達成するために、
酸素イオン伝導体からなる板あるいは円筒状のものの一
面に陽極を設け、それと対向する他の面に陰極を設け、
陰極上に被測定ガス雰囲気から陰極と酸素イオン伝導体
の界面へ拡散などにより到達する酸素ガス量を制限する
拡散律速部を設けた限界電流式酸素センサにおいて、拡
散律速部として平均細孔径が20〜1000人の多孔質
層を用い、かつ、その多孔質層と陰極の間に平面方向の
ガスの拡散をよくするための部材を設けた基本的構成を
有する。
本発明(第2の発明)は、同じく限界電流式酸素センサ
において、拡散律速部として平均細孔径が20〜100
0人の多孔質層を用いるとともに、センサの側方からの
ガスの浸入を阻止するための手段を設けた基本的構成を
有する。
(作 用) 本発明は、上記構成のように酸素ガスの拡散を律速する
多孔質体の細孔径として、20〜1000人としたこと
により、その出力が酸素分圧比(酸素分圧/全圧)に対
応せずに、酸素分圧に比例するものが得られた。本発明
のセンサの出力が酸素分圧に比例する理由としては次の
ように考えられる。
従来の限界電流式酸素センサの場合には、外界から陰極
へ酸素の拡散を律速するための、面体にあけた小孔や多
孔質体の細孔径の寸法が、ガスの平均自由行程よりも、
かなり大きかった。このような条件下においては酸素分
圧と全圧の比に対応した出力であった。それは、拡散係
数が全圧に逆比例するためである。
一方、本発明の限界電流式酸素センサでは多孔質体の細
孔径をガスの平均自由行程の2倍以内にしている。細孔
径の寸法が小さくなればなるほど。
ガスの熱エネルギーによる分子運動の衝突が細孔壁との
間で起りやすくなる。細孔径の寸法がガスの平均自由行
程よりも、かなり大きい場合には、分子同士の衝突が殆
どである。
ガス分子の衝突が、分子同士で起るよりも、細孔壁との
間で主に起る場合には、拡散係数は全圧に逆比例すると
いう性質が無くなる。そして、そのような小寸法の細孔
内における分子の拡散量は。
対象とするガスの分圧に対応するようになり、全圧の影
響を受けにくくなる。
この考察を確認するために、多孔質体の細孔径(または
有孔函体にあけた小孔の径)を種々変えたサンプルを調
製し、酸素分圧と全圧の比(Po□/P)を一定値(0
,21)に保ちながら、酸素分圧を変化させたときの出
力を測定した。その結果を第1図に示す。図より明らか
なように、孔径が100μm以上ではa素分圧にかかわ
らず概ね一定の値になってしまうことがわかった。一方
、孔径がガスの平均自由行程の2倍以下である1000
Å以下では酸素分圧にほぼ比例した出力となっており、
とくに500Å以下では良好な出力特性が得られている
従って、酸素分圧にほぼ比例した出力のセンサを得るた
めには孔径として1000Å以下、望ましくは500Å
以下にすべきであることを見出した。しかし、細孔径が
あまり小さくなると応答が緩慢になるという問題を生ず
ることがわかった。特性の一例を第2図に示す。図より
明らかなように、細孔径が20Å以下になると、応答時
間が2秒以上になり不都合である。それゆえ、20Å以
上であることが望ましい。
本発明は、また、前記のようにガスの拡散律速部として
の多孔質層と、陰極との間に陰極の平面方向のガスの拡
散をよくするための部材を設けている。もしこの部材が
ないと、前記のように拡散律速部としての多孔質層の細
孔径が従来に比べてかなり小さいので、前記従来技術の
項において述べたような陰極面でのガス濃度分布の不均
一、即ち陰極表面に達するガスの濃度が陰極面上の中央
部と周辺部とでは不均一となる性質がより顕著にあられ
れることになる。従って、この場合過電圧支配領域にお
ける電流の勾配が大きくなって、センサに印加する駆動
電圧の変動があると、検出出力が影響を受けやすくなり
、また、高酸素濃度となるに従って検出特性が悪化する
。このように細孔径を小さくすることに伴う特性の悪化
を生じないようにするために上記平面方向のガスの拡散
をよくするための部材が大きな役割を果たし、欠くこと
のできないものである。
以上のように、本発明は酸素ガスの拡散を律速する多孔
質体の細孔径として20〜1000人とするとともに、
平面方向のガスの拡散をよくするための部材を設け、あ
るいはセンサの側方から浸入するのを阻止する手段を設
けることにより、全圧が変動しても酸素分圧に比例しし
かも直線性の良い出力を得ることができるものである。
(実施態様) 本発明における20〜1000人の細孔径を有する前記
多孔質層は、一実施態様によれば、プラズマ溶射によっ
て気孔率4〜7%、厚さ2〜50μmに形成されたもの
が好適であり、良好な特性が得られる。
本発明における前記平面方向のガスの拡散をよくするた
めの部材は、一実施態様によれば、気孔率8〜16%、
厚さ3〜30μmの多孔質層である。
気孔率と厚さをこの範囲とすることにより、平面方向の
ガス拡散を良好に保持できるとともに応答特性が悪化す
ることもない。また、構造が簡単であり、製造が容易で
ある。
また、他の実施態様によれば、前記多孔質層と陰極の間
にスペーサを介在させることによって形成される微小な
空室として構成される。ガス拡散を行なうのに抵抗とな
る部分が少ないので平面方向の拡散が極めて良好である
。この構成では、厚膜プロセスにより製造するので、量
産性に富み、低コストであるという利点がある。
また1本発明の他の実施態様によれば、前記基本的構成
(第2の発明)において、酸素イオン伝導体の外形と比
較して、陰極の外形が陰極上に設けた前記多孔質層の厚
さ分以上小さく構成される。
例えば、酸素イオン伝導体が円板状であり、その直径に
比べ陰極の大きさを小さく61両直径の差が前記多孔質
層の厚さの2倍以上となるように構成されるにの構成に
よりセンサの側方からの酸素の拡散に要する距離が長く
なり、拡散量を減することができる。その結果、陰極上
での濃度分布が不均一となるのを軽減することができ、
全圧の変化の影響を受けない酸素濃度の検出を直線性の
悪化なしに、または、むしろ直線性の向上を伴って実行
できる。
また、本発明の他の実施態様によれば、前記基本的構成
において、前記多孔質層をその周辺部より中央部にかけ
て緻密化し、残りの緻密化していない部分の被測定雰囲
気に接する部分(開口部)の面積を小さくし、開口部の
形状を陰極の周囲に多孔質層の厚さに相当する幅を加え
た形状より小さくする。例えば、酸素イオン伝導体の形
状が円板状であり、開口径を陰極の周囲に多孔質層厚さ
に相当する幅を加えた径よりも小さく構成する。この構
成によりセンサの側方からの酸素の流入が阻止されるの
で、酸素律速部の多孔質層の細孔径を小さくしたことに
よっても陰極上でのガスの濃度分布が不均一とはならな
いので、全圧の変化の影響を受けないで酸素濃度を検出
できるばかりでなく出力特性における直線性の向上が可
能となる。
さらに1本発明の他の実施態様によれば、気孔率10〜
18%、厚さ5〜50μmの多孔質の保護用コーティン
グ層を外側に被覆する。本発明による酸素ガス律速用の
多孔質層はその細孔径が前記のように小さいものである
ので、燃焼排気中のPb。
P、S、Ca、Zn、Ba等の化合物の微粒子がより詰
りやすい。しかし本実施態様のように、保護用コーティ
ング層を設けることによりそれらの微粒子は酸素ガス律
速用の多孔質層に到達しにくくなって、長期にわたって
、特性変化小なく使用できる。
(実施例) 第3図および第4図は本発明(第1発明)の限界電流式
酸素センサの一実施例を示すもので、固体電解質からな
る酸素イオン伝導体を基体として一端封じの円筒状を形
成し、陰極側に被?ll’l定ガスを導き、陽極側に基
準ガスとしての空気を導入する方式のものであって、第
3図は同実施例の限界電流式センサの要部(作動領域)
の拡大断面図であり、第4図はそのセンサの全体を示す
図である。
本センサは、固体電解質2を先端対じの円筒形に形成し
、その中はどに作動領域20が設定されている。作動領
域の範囲内では固体電解質2の両面に、内側には多孔質
な陽極3を密着させ、外側には多孔質の陰極4を密着さ
せである。
固体電解質2の素材としては、本実施例ではZrO□の
85〜95モル%に安定化剤としてY2O,またはYb
20.を5〜15モル%固溶させた安定化ジルコニアの
緻密な焼結体を用いている。
陰極4と陽極3は耐久性と応答時間の両面で良好な特性
が得られる厚さ0.5〜20μmの多孔質な白金電極と
して構成されている。
作動領域の範囲外では固体電解質の外側には電気絶縁層
13を密着させてあり、その外に陰極の続きのリード線
として作用させる部分が設けである。
作動領域内の陰極上には平面方向のガスの拡散をよくす
るための部材として気孔率8〜16%、厚さ3〜30μ
mの多孔質層10を設ける。この多孔質層10は、白金
の陰極4への密着性、耐久性、使用雰囲気での安定性、
熱特性等を調べて総合評価したところ、優れた素材とし
ては、安定化ジルコニア、アルミナ、スピネル、ステア
タイト、シャモット、ランタニア、イツトリア、ジルコ
ン酸カルシウム、 Sin、・A1□01.ガドリニア
、サマリア、インドリビア、スカンジア、エルビア、ハ
フニア、ジルコン酸バリウム、ジルコン酸マグネシウム
、珪酸マグネシウムジルコニムであり、それに次ぐもの
はフォルステライト、カルシア゛、11fO□・CaO
である。
更に上記多孔質層10の上に全圧のいかんにかかわらず
酸素分圧に比例した出力を得るための拡散律速部材とし
てプラズマ溶射によって形成された平均細孔径が20〜
1000人、気孔率4〜7%、厚さ2〜50μmの多孔
質層11が設けである。多孔質層は高温度では焼結が進
み気孔率が低下し、特性が変化しやすいものが多いので
、高温耐久性のあるものを用いる必要がある。この多孔
質層11に適した優れた素材は、安定化ジルコニア、ア
ルミナ、スピネル、ハフニア、ランタニア、イツトリア
、ジルコン酸バリウム、ジルコン酸カルシウム、ガドリ
ニア、サマリア、イットリビア、スカンジア、エルビア
、アルピン酸バリウム、ジルコン酸マグネシウムであり
、それに次ぐものは、カルシア。
11fO□・CaO1珪酸マグネシウム、珪酸マグネシ
ウムジルコニウムである。
そして作動領域外から1作動領域の端部にかけて陰極お
よびリード部保護用のM12が設けである。
なお、さらに作動領域の上にも多孔質の保護層を設ける
ことができ、その場合には被測定ガス中に含まれる測定
上有害な微粒子を除去するので。
精度良く測定でき、また耐久性が優れたものとなる。
第5図および第6図は本発明(第1発明)の他の実施例
を示す、もので、酸素ガスの拡散を律速する多孔質体の
平均細孔径として20〜1000人とするとともに、平
面方向のガスの拡散をよくするための部材をスペーサに
よって形成される空室によって設けた例を示すものであ
る。
同図に示すように、このセンサは、厚膜プロセスにより
、拡散律速部22を有するカバー21.陰極室のための
穴を設けた陰極室用スペーサ23、陰極24、固体電解
質(ポンプセル)25、陽極26.空気導入部用スペー
サ27、ヒータ埋込基板29を板状に形成し高温度で一
体焼結したものである。拡散律速部22は多孔質で形成
し、前述の平均細孔径にした。
また、陰極室用スペーサ23によって形成される陰極室
35として微小な空間を有するので、陰極上におけるガ
スの濃度分布の不均一が解消でき、過電圧支配領域にお
ける電流の勾配が小さくなり、高酸素分圧まで直線性の
良好な特性が得られた。また、厚膜プロセスにより製造
できるので、量産性に富み低コストである。
また、本実施例では多孔質コーティング31を施してお
り、その気孔率は10〜18%、厚さは5〜50μmが
好ましい。この多孔質コーティング層31を設けること
により燃焼排気中のPb、Pus、Ca、Zn、Ba等
の化合物の微粒子がコーティング層31へ付着し、前述
の拡散律速部へ到達しにくくなり、目詰りしにくくなっ
て、長期にわたって特性変化少なく使用できる。
また、多孔質コーティング層31に触媒として。
Pd、Rh、Ptのいずれか、または、それらの混合物
を担持すると、上記の化合物が付着しにくくなって、耐
久性の改善になお一層の効果がある。
第7図は拡散律速部として平均細孔径が20〜1000
人の多孔質層登用いるとともに、センサ側方からのガス
の浸入を阻止するための手段を設けた本発明(第2発明
)の限界電流式酸素センサの一実施例を示すものである
。図において、37は円板状の酸素イオン伝導体、38
は酸素イオン伝導体の上面中央部に白金をスパッタリン
グして形成した陰極、39は酸素イオン伝導体の下面中
央部に白金をスパッタリングして形成した陽極、40は
上記のように平均細孔径が20〜1000人となるよう
プラズマ溶射法により形成した多孔質層、41はリード
線である。陰極38の径は多孔質140の厚さ分以上小
さく形成されている。
多孔質層40の平均細孔径が従来に比べはるかに小さい
ので、通常の構造であればセンサの側方からの酸素の浸
入の影響を受は易いのであるが、本実施例では、上記の
ようにセンサの側方からの酸素の拡散に要する距離が長
くなる構造であるので、側方からの拡散量を減すること
ができる。従って。
陰極上での中心部と周辺の電流密度の差異が少なくなり
、多孔質層40の平均細孔径を小さく選定したことによ
る影響を除去ことができ、過電圧支配領域における電流
の平坦さをよくすることができた。また酸素分圧に対す
る電流の直線性が改善でき、酸素分圧の測定上限が拡大
できた。
第8図は、本発明(第2発明)の他の実施例を示すもの
で、42は固体電解質、43は固体電解質42の上面に
形成した陰極、44は固体電解質42の下面に形成した
陽極、45は拡散律速部として陰極43上に設けた平均
細孔径が20〜1000人の多孔質層、46は陽極44
上に被覆した保護用の多孔質層、47は多孔質層45の
周辺部から中央部にかけて多孔質層を緻密化し、残りの
緻密化していない部分の被測定雰囲気に接する部分(開
口部)の面積を一定以下に制限するように形成した緻密
部である。この実施例によれば、拡散律速部としての多
孔質層45の平均細孔径が従来に比べはるかに小さいこ
とによる直線性への悪影響は見られなかった。これは緻
密部を形成したことにより、開口部以外からの酸素の拡
散が起りにくくなったからである。開口部は小さいもの
程電流密度が低くなり、それにつれて過電圧支配領域で
の勾配が小さくなった。そして、高酸素濃度まで直線性
の良い電流出力が得られた。
なお、本発明は両端の開いた円筒状のセンサ、その地形
状の異なるいずれのセンサに対しても適用できる。また
、固体電解質を基体としたセンサにも、他の基体(多孔
質基板等)上に薄膜固体電解質を構成したセンサにも適
用できる。その場合には多孔質基板の平均細孔径を前述
のようにすればよい。
また、陰極上の多孔質層を2層または3層構造としたセ
ンサにも適用できる。その場合には、各層の内で酸素ガ
スの拡散の律速に寄与の大きい層の平均細孔径を前述の
ようにすればよい。
(発明の効果) 以上に述べたように、本発明は酸素ガスの拡散を律速す
る多孔質層の平均細孔径として20〜1000人の範囲
に選定するとともに、多孔質層と陰極の間に平面方向の
ガスの拡散をよくするための手段を設け、あるいはセン
サの側方からのガスの浸入を阻止するための手段を設け
たことにより、その出力が酸素分圧比(酸素分圧/全圧
)に対応せずに、酸素分圧に比例するものが得られ、全
圧の変動する条件下でも酸素分圧を正確に測定できる利
点がある。
【図面の簡単な説明】 第1図は拡散律速部としての多孔質層の平均細孔径をパ
ラメータとして酸素分圧と出力電流(相対値)との関係
を示す図である。 第2図は上記多孔質層の平均細孔径とセンサの応答時間
との関係を示す図である。 第3図および第4図は本発明(第1発明)の限界電流式
酸素センサの一実施例を示すもので、第3図は同実施例
の限界電流式センサの要部(作動領域)の拡大断面図で
あり、第4図はそのセンサの全体を示す図である。 第5図および第6図は本発明(第1発明)の限界電流式
酸素センサの他の実施例を示すもので、第5図は同実施
例の限界電流式センサの全体の分解斜視図、第6図はそ
のセンサの拡大断面図である。 第7図は拡散律速部として平均細孔径が20〜1000
人の多孔質層を用いるとともに、センサ側方からのガス
の浸入を阻止するための手段を設けた本発明(第2発明
)の限界電流式酸素センサの一実施例を示すものである
。 第8図は、本発明(第2発明)の他の実施例を示すもの
である。 2・・・固体電解質、20・・・作動領域、3・・・陽
極、4・・・陰極、10・・・多孔質層、11・・・多
孔質層(拡散律速部)、12・・・保護層、21・・・
カバー、22・・・拡散律速部、23・・・陰極室用ス
ペーサ、24・・・陰極、25・・・固体電解質(ポン
プセル)、26・・・陽極、27・・・空気導入部用ス
ペーサ、28・・・基準ガス室、29・・・ヒータ埋込
基板、 30・・・ヒータ、31・・・保護用多孔質層
、32・・・ヒータ用電源、 33.34・・・リード
線、37・・・固体電解質、38・・・陰極、39・・
・陽極、40・・・多孔質層、41・・・リード線、4
2・・・固体電解質、43・・・・陰極、44・・・陽
極、45・・・多孔質層、47・・・緻密部、48・・
・リード線。 特許出願人  株式会社豊田中央研究所第1図 ?均側咽〉 0           0.2+         
    0.42倶搬6fc PO2(Atm) 心慢曾ジ 8 第3図 3−14λり 4 隙権 13・!!Jル皆 第4図 20 外勅硬成 第5図 第6図 第 7 −q″〜 一一六 ス 壷 37・・1キ01 犯・・稽泣 39・喝控 ”T    40”’  多 j+、fl i41  
41、、、  リード島 −45,46゛ 多 コし〜「脅 ≧

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)酸素イオン伝導体からなる板あるいは円筒状のも
    のの一面に陽極を設け、それと対向する他の面に陰極を
    設け、陰極上に被測定ガス雰囲気から陰極と酸素イオン
    伝導体の界面へ拡散などにより到達する酸素ガス量を制
    限する拡散律速部を設けた限界電流式酸素センサにおい
    て、前記拡散律速部として平均細孔径が20〜1000
    Åの多孔質層を用い、その多孔質層と陰極の間に平面方
    向のガスの拡散をよくするための部材を設けたことを特
    徴とするもの。
  2. (2)拡散律速部としての前記多孔質層が、プラズマ溶
    射によって気孔率4〜7%、厚さ2〜50μmに形成さ
    れたものであることを特徴とする特許請求の範囲第(1
    )項記載の限界電流式酸素センサ。
  3. (3)前記平面方向のガスの拡散をよくするための部材
    が、気孔率8〜16%、厚さ3〜30μmの多孔質層で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の
    限界電流式酸素センサ。
  4. (4)前記平面方向のガスの拡散をよくするための部材
    が、前記多孔質層と陰極の間にスペーサを介在させるこ
    とによって形成される空室であることを特徴とする特許
    請求の範囲第(1)項記載の限界電流式酸素センサ。
  5. (5)前記拡散律速部としての前記多孔質層が、気孔率
    10〜18%厚さ5〜30μmの多孔質の保護用コーテ
    ィング層を外側に有することを特徴とする特許請求の範
    囲第(1)項記載の限界電流式酸素センサ。
  6. (6)酸素イオン伝導体からなる板あるいは円筒状のも
    のの一面に陽極を設け、それと対向する他の面に陰極を
    設け、陰極上に被測定ガス雰囲気から陰極と酸素イオン
    伝導体の界面へ拡散などにより到達する酸素ガス量を制
    限する拡散律速部を設けた限界電流式酸素センサにおい
    て、前記拡散律速部として平均細孔径が20〜1000
    Åの多孔質層を用いるとともに、センサ側方からのガス
    の浸入を阻止するための手段を設けたことを特徴とする
    もの。
  7. (7)前記センサ側方からのガスの浸入を阻止するため
    の手段が、酸素イオン伝導体の外形と比較して、陰極の
    外形を陰極上に設けた前記多孔質層の厚さ分以上小さく
    した構成であることを特徴とする特許請求の範囲第(6
    )項記載の限界電流式酸素センサ。
  8. (8)酸素イオン伝導体が円板状とし、その直径に比べ
    陰極の大きさを小さくし、両直径の差が前記多孔質層の
    厚さの2倍以上とした構成であることを特徴とする特許
    請求の範囲第(7)項記載の限界電流式酸素センサ。
  9. (9)前記センサ側方からのガスの浸入を阻止するため
    の手段が、前記多孔質層をその周辺部より中央部にかけ
    て緻密化し、残りの緻密化していない部分の被測定雰囲
    気に接する部分(開口部)の面積を小さくし、開口部の
    形状を陰極の周囲に多孔質層の厚さに相当する幅を加え
    た形状より小さくした構成であることを特徴とする特許
    請求の範囲第(6)項記載の限界電流式酸素センサ。
  10. (10)酸素イオン伝導体の形状が円板状であり、開口
    径を陰極の周囲に多孔質層厚さに相当する幅を加えた径
    よりも小さくしたことを特徴とする特許請求の範囲第(
    9)項記載の限界電流式酸素センサ。
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