JPS62151903A - 車両に搭載される電子制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、特に車両に搭載される例えばエンジン制御
装置のような電子的な制御システムを、オプション的に
設定される他の制御システムと共に効果的に管理できる
ようにする車両に搭載される電子制御装置に関する。

［背景技術］ 自動車のような車両にあっては、エンジン制御装置、ト
ランスミッション制御装置、オートドライブ制御装置、
アンチスキッド制御装置等の多数の電子的な制御システ
ムが搭載されるようになってきている。

これらの制御システムは、それぞれ独立的な機能を発揮
するものであるため、それぞれ独立的に設定されている
ものであり、その各制御システムにおいて、それぞれ独
自のセンサ機構を備えるように構成されている。

このように複数の制御システムが存在する場合にあって
は、その相互をバスによって結合することも考えられる
ものであるが、実際にはパスラインによって結合するこ
とはほとんど考えられていない。また、制御システム相
互をバス構造によって結合するとしても、それは標準的
に装備されている制御システムにおいては実行されるも
のであるが、オプション的に装備される制御システムに
応用することはできないものであり、このオプション品
にバス構造を適用する場合には、その全体のバス構造を
再検討しなければならない。

このようにオプション品のためにバス構造を設計するこ
とは、結果的に車両に搭載される電子的制御システムの
拡張性に乏しいものとするものであり、また汎用性に乏
しいものとなるものである。

また、このようにバス構造を設定した場合、バスに接続
されるように設計された全部のオプション品と通信を行
なうように構成されるものであり、バス構造に接続され
ることがなかったオプション品への無駄な通信のために
、有効な通信のバス利用率が低下するようになる。

［発明が解決しようとする問題点］ この発明は上記のような点に鑑みなされたもので、車両
のオプション品を含み多数の電子的な制御システムが搭
載設定されたような場合に、充分に汎用性のあるネット
ワーク網が設定可能にするようにして、上記制御システ
ムの管理が効果的に実行できるようにするものであり、
さらには上記ネットワーク網における利用効率を落とす
ことなく通信できるようにした車両に搭載される電子制
御装置を提供しようとするものである。

［問題点を解決するための手段］ すなわち、この発明に係る車両に搭載されるで電子制御
装置にあっては、車両に搭載される制御対象それぞれに
対応して設定される複数の制御コンピュータを備える。

これら制御コンピュータはネットワーク網に接続されて
いるもので、このネットワーク網にはさらにマスタコン
ピュータか接続されており、このマスタコンピュータは
、」１記ネットワーク網に接続されている上記制御コン
ピュータにより、データ量に応じたデータ転送速度が設
定されるようにしているものである。

［作用］ 」１記のように構成される電子制御装置にあっては、ネ
ットワーク網に標準装備される制御システムの制御用コ
ンピュータと共に、オプション品に対応する制御用コン
ピュータが接続設定されている場合、このネットワーク
網に接続されている制御用コンピュータからのデータ量
が常時マスタコンピュータで監視されるようになる。す
なわち、非常に汎用性、拡張性のある状態でネットワー
ク網が構成されるものであり、データ転送速度等が常時
ネットワーク網に接続されている制御コンピュータから
のデータ量によって設定され、その利用効率が最も適正
な状態に設定されるものである。

［発明の実施例］ 以下、図面を参照してこの発明の一実施例を説明７する
。第１図はその構成を示すもので、自動車等の車両内に
はデータバスによるネットワーク１１が形成されている
。このネットワーク１１には、例えば表示機能を有する
ようになる制御システムを構成するマスタコンピュータ
１２が接続されているものであり、さらにこのネットワ
ーク１１には、電子的なエンジン制御システムを構成す
るエンジン制御用コンピュータ１３、トランスミッショ
ンを電子的に制御するトランスミッション制御用コンピ
ュータ１４、オートドライブを実行するオートドライブ
制御用コンピュータ１５、電子的にサスペンションの状
態を車両走行状態に対応して制御するサスペンション制
御用コンピュータ１６、さらにスリップ発生状態でこの
スリ゛ツブ状態を制御するアンチスキッド制御用コンピ
ュータ１７等の標準装備される制御システムのコンピュ
ータが接続されている。そして、このようにネットワー
ク１１に接続されるマスタコンピュータ１２、および標
準装備される制御用コンピュータ１３〜１７に対しては
、それぞれ「００」およびｒ０１〜０５」の識別用のコ
ード番号が設定されている。

−に記ネットワーク１１には、さらに標準装備される制
御システム以外のオプション品となるラジオ制御用コン
ピュータ１８、エアコン制御用コンピュータ１９、コン
パクトディスク制御用コンピュータ２０、コンパス制御
用コンピュータ２１、スピークモニタ用コンピュータ２
２等が接続設定されるものであり、その他のオプション
品制御用のコンピュータ２３も適宜このネットワーク１
１に接続されるようになるものである。そして、上記オ
プションの制御用コンピュータ１８〜２２に対しても、
それぞれ識別コード番号「１０〜１４」が対応設定され
るものである。

この場合、車両に新しい電子制御システムが搭載される
毎に、その各制御システムにコード番号を付して」−記
ネットワーク１１に接続設定されるようにする。

このようにして、車両に搭載される電子的な複数の制御
システムからなる電子制御装置が構成されるものであり
、これらネットワーク１１に接続される複数の制御用コ
ンピュータ１３〜２２は、マスタコンピュータ１２によ
って監視されるようにしている。

この場合、上記制御用コンピュータ１３〜２２は、それ
ぞれ対応する制御目的に対応して独自に動作されるよう
になる。例えばエンジン制御用コンピュータ１３にあっ
ては、エンジンの回転数データ、吸入空気量データ、冷
却水温データ等を取り込み、これら取り込みデータに基
づいて、燃料噴射量、点火時期等のエンジン制御データ
を算出し、そのときのエンジン運転条件に最も適合した
状態で、エンジン制御を実行するものである。

このように電子的な制御は、各制御用コンピュータ１３
〜２２でそれぞれ実行されるものであるが、これら各コ
ンピュータの算出データ、並びにこの演算制御のために
使用された検出データ等は、適宜ネットワーク１１に送
り出され、他の制御用コンピュータでも使用されるよう
にして、より効果的な制御が各コンピュータで実行され
るようにしている。

また、ネットワーク１１に例えばダイアグノーシスコン
ピユータを接続するようにした場合には、上記各コンピ
ュータの状態をネットワーク１１を介して検出し、この
ダイアグノーシスコンピユータに記憶設定することがで
きるようになり、例えばサービス工場等における故障診
断が効果的に実行できるようになるものである。

」１記マスタコンピュータ１２による各制御用コンピュ
ータ１３〜２２の監視は、この各制御用コンピュータ１
３〜２２を初期状態において順次ポーリング動作を実行
し、このポーリングに対する応答の状態を判定するもの
である。特にオプション品に関しては、上記応答のない
ものは、ネットワーク１１にな接続されていないものと
判断し、以後の通信を実行しないようにするものである
。

第２図は上記のようなポーリング動作の流れを説明する
もので、例えばイグニッションスイッチが投入されるよ
うな初期状態において、このルーチンがマスタコンピュ
ータ１２において実行され、あるいは適宜周期毎にマス
タコンピュータ１２において実行されるようにるもので
ある。

すなわち、このルーチンが実行される最初のステップ１
０１にあっては、マスタコンピュータ１２に設定される
カウンタをｒＯＪに設定する。そして、ステップ１０２
でマスタコンピュータ１２がらネットワーク１１に識別
コード「ｏｌ」を出力するものであり、この識別コード
に対してエンジン制御用コンピュータ１３から応答があ
るが否がをステップ１０３で判定する。そして、応答が
ない場合にはステップ１０４で特定される時間Ｔの経過
を待ち、ステップ１０３で応答の存在を判別した状態で
ステップ１０５に進む。そして、このステップ１０５で
は上記カウンタの計数値を「＋１」する。

上記ステップ１０５の次には、あるいはステップ１０４
で１時間の経過が確認されたならばステップ１０６に進
み、ネットワーク１１に識別コード「ｏ２−を出力する
。そして、ステップ１０７でコード番号「０２」のトラ
ンスミッション制御用コンピユータ１４からの応答を待
つもので、その応答がない場合にはステップ１０８で１
時間経過を待つ。」−記ステップ１０７で応答が確認さ
れたならば、ステップ１０９でカウンタに「＋１」して
次のステップに進む。またステップ１０８で時間Ｔの経
過が確認された場合も次のステップに進む。

このようにして、ネットワーク１１に接続されると思わ
れる制御用コンピュータの識別コードを順次ネットワー
ク１１に出力し、このコード番号に対応する制御対象が
ネットワーク１１に接続されていて応答があるか否かを
判断して行（ものであり、応答がある毎にカウンタに「
＋１」する。したがって、このカウンタの計数値がネッ
トワーク１１に接続されている制御用コンピュータの数
に対応するようになるものである。

そして、最後にステップ１１に進み、識別コード「１４
」をネットワーク１１に出力し、ステップ１１１でスピ
ークモニタ制御用コンピュータ２２からの応答の存在を
判断する。そして、応答かあれはステップ１１２でカウ
ンタに「＋１」し、ステップ１１３で１時間の間応答が
ない場合には、ステップ１１２を経ることなくこのポー
リング動作を終了させる。

第３図は、上記のようなポーリング動作に続く通信速度
制御の流れを示すもので、第２図の流れで最後のステッ
プが終了した状態におけるカウンタの計数値に基づいて
、ステップ２０１でネットワーク１１に接続されている
デバイスの数が設定値Ｎ以上であるか否かを判定する。

そして、このカウンタ計数値がＮ以」−ではないと判定
された場合には、ステップ２０２に進み、その計数値が
Ｎより小さいＭ以」二であるか否かを判定する。

すなわた、ステップ２０１および２０２で、カウンタの
計数値であるネットワーク１１に接続されていて呼び出
しに対して応答のあった制御用コンピュータの数が、Ｎ
以」二の場合、ＮとＭとの間にある場合、さらにＭ以下
の場合に分類されるものであり、ステップ２０１でＮ以
」二と判定された場合にはステップ２０３に進む。また
、ステップ２０２でＭ以上と判定された場合にはステッ
プ２０４に進み、さらにステップ２０２でＭ以下と判定
された場合にはステップ２０５にそれぞれ進むものであ
る。

そして、例えばステップ２０３ではネットワーク１１を
構成するデータバスの通信速度を９６００ボーに設定す
るものであり、ステップ２０４および２０５ではそれぞ
れ通信速度を４８００ボーおよび２４００ボーに設定す
るものである。の場合、上記カウンタ計数値を判定する
基準となるＮおよびＭは、それぞれ「４」および「２」
である。

ここで上記ポーリング動作等を実行するマスタコンピュ
ータ１２は、他の制御用コンピュータを監視し、その監
視データを表示出力するものであり、その他に適宜ダイ
アグノーシス制御を実行する機能をも含むように構成さ
れ、さらにここで集計したデータ等をネットワーク１１
に接続した出力手段によって外部コンピュータに出力す
る機能等も有するように構成してもよいものである。

［発明の効果］ 以上のように構成される車両に搭載される制御装置にあ
ってたは、車両を制御する複数の電子的な制御システム
が、共通のネットワーク網に接続設定されるようになる
ものであり、その各システムがより効果的に動作制御さ
れるようになると共に、この各制御用コンピュータがマ
スタコンピュータによって総合的に監視されるようにな
る。またこのネットワーク網にはオプション品も簡単に
接続設定され、このオプション品もマスタコンピュータ
によって同時に監視されるようになるものであり、装置
の拡張性さらに汎用性を拡大するために大きな効果を発
揮し、またネットワーク網の通信速度も常に効率的な状
態に設定されるものである。すなわち、自動車等の車両
内の電子制御が非常に効果的に実行されるようになるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例に係る電子制御装置を説明
する構成図、第２図および第３図はそれぞれ上記制御装
置の動作の流れを説明するフローチャートである。 １１・・・ネットワーク（網）、１２・・・マスタコン
ピュータ（ネットワーク接続コンピュータの監視）、１
３〜】７・・・制御用コンピュータ（標準装備）、１８
〜２２・・・制御用コンピュータ（オプション品）。 出願人代理人　弁理士　鈴　江　武　彦第１図 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 車両に搭載される制御対象のそれぞれに対応して設定さ
   れる複数の電子的な制御機構を構成する複数の制御コン
   ピュータと、 上記車両内に設定され、上記複数の制御コンピュータが
   それぞれ接続設定されるデータバスによるネットワーク
   網と、 このネットワーク網に接続設定された上記複数の制御コ
   ンピュータを管理するマスタコンピュータとを具備し、 このマスタ制御用のコンピュータは、 上記ネットワーク網に接続設定される全ての制御コンピ
   ュータからのデータ量を検出する手段、この手段によっ
   て検出されたデータ量に対応したデータ転送速度を設定
   する手段、 を備えるように構成したことを特徴とする車両に搭載さ
   れる電子制御装置。