JPS62146837A - 紙葉類取扱い装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、搬送されてくる紙葉類を収納部に集積し、必
要に応じて収納部から１枚ずつ分離取り出す紙葉類取扱
い装置に関するものである。

〔発明の背景〕

従来の紙葉類取扱い装置は、例えば、特開昭５８−２２
００４３号公報に開示されているように、収納部に集積
された紙葉類を繰り出す繰り出し手段として真空ドラム
を用い、真空により紙葉類を吸着して分離取り出しを行
っている。従来のこの方式では、真空を発生するための
装置が必要であり装置が大きくなること、及び紙葉類に
折れぐせや破れなどがあると吸着動作が不安定となり、
紙葉類の取り出しミスを生ずるなど、紙葉類の分離取り
出し性能が劣化する。また、収納部に集積される紙葉類
の集積量により紙葉類が受収内手段を押し付けるように
なり、集積不良を発生するなど集積性能が低下する。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、紙葉類の集積量に関係なく紙葉類の集
積性能の向上を図った紙葉類取扱い装置を提供すること
にある。

〔発明の概要〕

本発明の特徴は１紙葉類の受収案内手段として羽根車受
取案内手段を用い、繰り出し手段として摩擦繰り出し手
段を用い、前記繰り出し手段は、揺動可能な構造とし、
紙葉類の集積時には、紙葉類面より退避させて紙葉類の
集、積を可能とし、紙葉類の繰り出し時には、集積紙葉
類の繰り出し面に当接させて紙葉類の分離繰り出しを可
能にしている。また、前記受収案内手段と紙葉類の集積
面との間の空間量、及び前記繰り出し手段と紙葉類の係
合位置及び押圧力をそれぞれ制御するようにしている。

〔発明の実施例〕

以下１本発明の紙葉類取扱い装置の具体的な実施例を図
面によって説明する。

第１図は本発明の装置を備え、紙葉類として紙幣を取扱
う現金自動取引装置の現金取扱部を示すものである。こ
の図において、この現金取扱部はその本体１の前面側に
入出金口２を備えている。

この入出金口２の一方側には入金紙幣Ｂを取込むための
分離装置３が、また、他方側には払い出し紙幣Ｂを入出
金口２に押し出す押出フォーク４が設けられている。本
体１内の中央部には鑑別部５が設けられている。この鑑
別部５は取込みあるいは払出しする紙幣Ｂの真偽を判別
する。本体１内の後方中央部には、鑑別不能な紙幣Ｂを
回収するりジエクトボックス６が設けられている。その
上方すなわち本体１内の後方上部には、裏向き紙幣Ｂを
表向きに反転する表裏反転部７が配置されている。前述
した押出しフォーク４の部分には、羽根車スタッカ部８
が設けられている１本体１内の中央から下部には、本体
１の後方から前方に紙幣リサイクル用の第１の金種ボッ
クス９と、同様に紙幣リサイクル用の第２の金種ボック
ス１０と、始業時、終業時に紙幣Ｂを供給９回収すると
共に出金不適な紙幣Ｂを回収する金庫１１と、取込紙幣
Ｂを一時保管する一時スタッカ部１２と、その下方に位
置する゛取忘れ紙幣回数ボックス１３とが配置されてい
る。前述した第１の金種ボックス９゜第２の金種ボック
ス１０．金種１１及び一時スタッカ部１２の各上部には
羽根車スタッカ部１４゜分離機構１５及び繰り出し機構
１６が配置されている。前述した各部は搬送手段によっ
て連結されており、搬送手段中の分岐部にはゲート部が
設けられている。また、上述の現金取扱部の上には伝票
・カード機構、通帳印字機構が設置されている。

上述した現金取扱部は、顧客により入出金口２に挿入さ
れた紙幣Ｂを、一時スタッカ部１２に一時保管したのち
金種別に第１の金種ボックス９゜第２の金種ボックス１
０及び金庫１１に収納する。

また顧客の要求により、第１の金種ボックス９及び第２
の金種ボックス１０に収納した紙幣Ｂを、表裏反転機構
７を通して表面を揃えて入出金口２に払い出すことがで
きる。

次に上述した羽根車スタッカ部及び分離機構の構成を第
２図〜第５図を用いて説明する。

これらの図において、フィードローラ２０は、その円周
上の一部に摩擦部材２１を備え、フレーム２２に回転可
能に支持した軸２３上に２個設けられる。この２個のフ
ィードローラ２０の両側には、第２図及び第３図に示す
ように軸２３に同軸はストッパローラ２４が配設されて
いる。ストッパローラ２４は金属などの摩擦係数の低い
材料で構成されている。フィードローラ２０及びストッ
パローラ２４はそれぞれ円周方向に溝部２０Ａ。

２４Ａを有している。これらの溝部２０Ａ、２４Ａと入
組むようにして摩擦部材からなるゲートローラ２５が配
設されている。すなわち、フィードローラ２０とゲート
ローラ２５、ストッパーローラ２４とゲートローラ２５
とが重合対設されている。

一方、軸２３の一端には、タイミングプーリ２６が取付
けられている。二のプーリ２６にはタイミングベルト２
７が掛られている。このベルト２７は図示していないモ
ータに連結している。これによって軸２３．すなわちフ
ィードローラ２０及びストッパローラ２４は回転制御さ
れる。軸２３フィードローラ２０．２０間の部分には、
歯車２８が固着されている。この歯車２８は軸２３まわ
りに揺動自在に装着されたアーム２９に回転自在に取付
けた歯車３０と係合する。この歯車３０の側方には、こ
れと同軸にカム３１が取付けられており、歯車３０と一
体に回転する。また、アーム２９の一端に取付けた自由
回転軸３２には、前記カム３１と係合する位置にゴムロ
ーラ３３及び紙幣に搬送力を与えるための高摩擦係数の
ゴムからなる紙幣の繰り出し手段としてのピックアップ
ローラ３４が固着されている。カム３１は、歯車２８が
１回転するとき、所定の回転角度だけゴムローラ３３と
当接し、ピックアップローラ３４を回転させる。すなわ
ち、カム３１の作用により、軸２３が回転するとき、フ
ィードローラ２０とピックアップローラ３４とは同期し
て駆動されることになる。このピックアップローラ３４
は１紙幣の繰り出し時、紙幣Ｂの長手方向中央部で当接
しているが、紙幣の繰り出し時紙幣Ｂの長手方向両側部
にも当接するように第１の紙葉類変形規制手段としての
第１の案内ローラ７０が軸２３を回転中心とするアーム
７１に配設されている。この第１の案内ローラ７０は、
ピックアップローラ３４と紙幣との当接面とほぼ同じ位
置かそれよりも高い位置に配設され中央のピックアップ
ローラ３４と同様に駆動される。すなわち、この第１の
案内ローラ７０は、アーム７０ａの側部に回転自在に取
付けた歯車３５．カム３６．ゴムローラ３７を介して軸
２３に固着した歯車３８によって、前述のピックアップ
ローラ３４と同期して間欠的に駆動される。

この第１の案内ローラ７０の軸を回転中心とするアーム
７２の先端には、紙幣Ｂ群の姿勢を安定に保持するため
、すなわち、ピックアップローラ３４が集積紙幣群に圧
接したとき、紙幣群がそのふくらみ効果のために紙幣送
出方向に前傾することを防ぐための第２の紙葉類変形規
制手段としての第２の案内ローラ３９が回転自在に取付
けられている。この第２の案内ローラ３９は、ピックア
ップローラ３４に対して反分離送出側に位置し、紙幣の
繰り出し時、ピックアップローラ３４と紙幣Ｂとが接す
る面とほぼ同等かそれよりも高い位置で紙幣Ｂと接する
。

第２図に示すようにアーム７１ａおよび７２ａは、アー
ム２９とはそれぞれ独立した部材から構成されている。

すなわちアーム２９，７１は軸２３のまわりにそれぞれ
揺動可能であり、またア−ム７２は第１の案内ローラ７
０の軸まわりに揺動可能である。アーム７１の揺動量は
アーム２９に配設されるストッパ（図示せず）によって
規制されており、アーム７２の揺動量は、アーム７１に
配設されるストッパ（図示せず）によって規制されてい
る。

ピックアップローラ３４、第１の案内ローラ７０及び第
２の案内ローラ３９の揺動位置は、軸２３に揺動自在に
取付けたアーム２９の他端の移動量をセンサ４０によっ
て検知することにより得られる。このセンサ４０の出力
は、制御回路４１を通して後述する例えばステッピング
モータなどの紙幣押圧手段の駆動モータ４２に加えられ
る。

アーム２９は、ピックアップローラ３４を、アーム７１
は第１の案内ローラ７０を、及びアーム７２は第２の案
内ローラ３９をそれぞれ反時計方向に回転させるように
付勢するばね４４，４４ａ。

４４ｂと結合されている。そしてとのばね４４゜４４ａ
、４４ｂの作用により前述のピックアップローラ３４、
第１の案内ローラ７０及び第２の案内ローラ３９は金庫
１１、金種ボックス９，１０等の収納部内に収納集積し
た紙幣Ｂに圧接させられると共に後述する紙幣抑圧手段
が作動して紙幣Ｂを上方に押し上げたときには、アーム
２９に当接するストッパ４３およびアーム２９．アーム
７１に設けられるストッパ（図示せず）によってそれぞ
れその上限位置が規制される。また、ピックアップロー
ラ３４等を備えたアーム２９は、他の駆動手段で回転さ
れるカム４５及びこれに係合するローラ４６とによって
、収納部内の集積紙幣上またはその上方に移動される。

集積紙幣の上方に移動される時アーム２９に配設される
ストッパ２９ａとアーム７１が係合し、またアーム７１
に配設されるストッパ（図示せず）とアーム７２が係合
することにより、アーム７１．アーム７２も第５図の位
置に移動される。またアーム２９及びアーム７１には、
フレーム２２に支承された集積紙幣の抑え機能を兼ねる
３個のストッパ４７ａ。

４７ｂ、４７ｂがリンク４８ａ、４８ｂによってそれぞ
れ連結されている。このため、ストッパ４７ａ、４７ｂ
はアーム２９の揺動に伴って回転する。なお、紙幣Ｂへ
の押圧は、ばね４４，４４ａ。

４４ｂの代りに自重を利用して付与する方法でも良いこ
とは云うまでもない。

前述したフィードローラ２０とゲートローラ２５との近
傍には、紙幣送出終了時にフィードローラ２０とゲート
ローラ２５とにかみ込まれた紙幣Ｂを収納部に戻すため
の紙葉類噛み込み解除手段としての紙幣押し戻し用アー
ム４９が設けられている。このアーム４９は回転可能な
軸５０に取付けられている。軸５０は例えばＤＣモータ
などの駆動手段（図示せず）により回転されるが、その
回転動作はフィードローラ２０が紙幣の分離送出時の回
転方向とは逆方向に所望量回転したのち、第４図に示す
位置から第５図に示す位置まで揺動する。この＠５０の
揺動により、アーム４９は紙幣Ｂを収納部に押し戻す。

紙幣の受収案内手段としての羽根車５４はフレーム２２
に軸２３と平行に支承され、かつ回転可能な軸５３に固
着して取付けられている。この軸５３の一端にはタイミ
ングプーリ５１が取付けられている。このプーリ５１に
はタイミングベルト５２が掛けられている。このベルト
５２は図示しないモータに連結されている。これによっ
て軸５３すなわち、羽根車５４は回転させられる。

羽根車５４の円周上には、複数枚の紙幣受収用の羽根５
４Ａが等間隔で取付けられ、図示していない搬送路から
送出された紙幣Ｂをローラ５８゜５９で挾持搬送し、羽
根車５４の羽根５４Ａ間に押し込むことができる。紙幣
集積手段の位置または集積紙幣の上端位置はフレーム２
２に対向して配設されるセンサ例えばフォトセンサ６０
にて検出される。このフォトセンサ６０のＯＮ、ＯＦＦ
状態信号は紙幣Ｂの集積量に対応して後述する羽根車と
集積紙幣との空間量制御手段を構成する紙葉類集積部材
である押板６２の上昇下降量を制御するために用いられ
る。この押板６２の位置の初期値は、受収動作開始前に
フォトセンサ６０がＯＮ状態になるまで押板６２を上昇
させて確定する。

次に押板６２を設定値だけ下降させる。この設定値は、
通常紙幣取引最大枚数は１００枚なので、新券なら最低
１０ｗｍ、通流度１．５の流通券なら１５ｍｍ必要であ
る。しかし、実際は、取引には新券、流通券が混在する
ので、上記の設定値は２０〜２５＋ｍ＋程度にすればよ
い。

この結果、羽根車５４と押板６２または集積紙幣の最上
位面との間に空間が形成される。この状態で羽根車５４
を駆動して受収動作を行うと、第５図に示すように、羽
根車５４によって受収された搬送紙幣Ｂは、羽根車５４
に挾持され回転するに従って、収納部側に送り込まれ、
ストッパ４７ａ、４７ｂに当接した時点で羽根車５４か
ら離脱させられ、空間中を落下して押板６２上または既
集積紙幣上に順次重ねられる。

この結果１紙幣Ｂは収納部内の空間に順次集積すること
になる。設定空間量が小さい場合は収納部に紙幣Ｂがあ
る程度集積すると、フォトセンサ６０はその最上位面を
検出してＯＮの状態になる。

このフォトセンサ６０からのＯＮ状態信号は、制御回路
６１を通して後述する空間量制御手段の駆動モータ４２
に加えられ、押板６２を下降させ集積紙幣を下降させる
。紙幣群の下降により、フォトセンサ６０をＯＦＦ状態
にする。このフォトセンサ６０のＯＦＦ状態信号により
再び押板６２の初期値が確定されることになり新たな空
間を形成するために設定量だけ押板６２を集積中に下降
させる。

空間量は任意に設定できるため、１受収動作が終了する
まで羽根車５４と集積紙幣の上端が接しないように十分
大きな空間量を設定してもよい。

いずれの場合も、常に受収動作開始前に所定量の空間を
形成させるため、安定な紙幣の集積が可能となる。この
ように、本実施例では、紙葉類分離取出し状態における
紙幣抑圧手段を、紙葉類集積状態においては空間制御手
段として利用される。

次に前述した空間量制御手段の構成を第４図及び第５図
を用いて説明する。押板６２は収納部の中で集積する紙
幣Ｂを受収するものである。この押板６２はフレーム２
２に設けた案内軸６３、スフリユ軸６４によって支承さ
れると共に上下方向に駆動される。すなわち、駆動モー
タ４２の回転がベルト６５によってスクリュ軸６４に伝
えられると、スクリュ軸６４が正逆回転動するので、こ
のスクリュ軸６４にかみ合うナツト６６を介して押板６
２を上下に移動する。このとき、ピックアップローラ３
４によって紙幣Ｂを分離するときには、アーム２９の揺
動によりセンサフォト４０が作動して、ピックアップロ
ーラ３４の位置を制御Ｗる。逆に云うならば、ピックア
ップローラ３４の位置がフィードローラ２０及びゲート
ローラ２５に対して適正な位置になるように、押板６２
の高さを制御する。

同様に、紙幣Ｂを第５図に示すように収納部に集積する
場合には、フォトセンサ６０の信号によって、紙幣Ｂの
集積の上端を検知し、押板の下降により空間を形成する
。受収動作を開始し紙幣Ｂが集積して、その最上位面を
フォトセンサ６０が検出したときには、設定量だけ押板
６２を下降させる。この結果１羽根車５４と集積紙幣上
端との空間量が集積中または次の受取動作前に設定され
る。

設定空間量が小さい場合は受収動作中にフォトセンサ６
０がＯＮ状態になるが、この場合は紙幣の集積中に新た
な空間を設定すべく押板６２は設定量だけ連続して下降
するように制御される。

次に、上述した現金取扱部の動作を説明する。

まず、収納部内に集積した紙幣を分離繰り出す動作を第
４図を用いて説明する。

収納部に集積した紙幣Ｂを分離送出する際には、アーム
２９がカム４５とローラ４６とによって、第２図に示す
ようにほぼ水平の状態にセットされる。このとき、アー
ム７２の端部の第２の案内ローラ３９は集積した最上段
の紙幣Ｂに接し、紙幣Ｂの反分離送出側のせり上りを抑
える。また、第１の案内ローラ７０も同様に紙幣Ｂの両
側部上に接触し、紙幣Ｂの長手方向両側端部のせり上り
を抑える。

この状態で、駆動モータ４２を駆動し、駆動ベルト６５
を介してスクリュー軸６４を回転させる。

これにより、押板６２が上昇し、収納部内の紙幣Ｂは徐
々にピックアップローラ３４に押付けられる。押板６２
がさらに上昇し：集積された紙幣Ｂがピックアップロー
ラ３４をばね４４に打つ勝ってピックアップローラ３４
が上昇してセンサ４０で設定した位置まで上昇すると、
センサ４０はその位置を検出し駆動モータ４２の回転を
停止させる。これにより、押板６２の上昇は停止する。

これにより、紙幣Ｂは分離可能な状態に設定される。

次に、フィードローラ２０を回転させると、軸２３に固
着された歯車２８からの動力がカム３１に伝達され、カ
ム３１の回転によって、ピックアップローラ３４がフィ
ードローラ２０と同期して間欠的に回転する。この結果
、ピックアップローラ３４に押付けられている最上位の
紙幣Ｂがフィードローラ２０とゲートローラ２５によっ
て構成される分離部に送り収まれる。このとき、複数枚
の紙幣Ｂが同時に分離部に送り込まれると、ゲートロー
ラ２５の摩擦抵抗によって、紙幣Ｂは１枚ずつに分離さ
れて、下流側に送出される。

紙幣Ｂの分離が進み、ピックアップローラ３４と押板６
２との間の紙幣量が減少すると、ピックアップローラ３
４は、アーム２９により軸２３のまわりに徐々に反時計
方向に回転するので、ピックアップローラ３４を備えた
アーム２９も同様に反時計方向に回転する。このため、
センサ４０からの信号が消失する。そうすると、再び駆
動モータ４２が作動して押板６２を押上げ、前述したと
同様にして紙幣Ｂをピックアップローラ３４に押付ける
ことになる。

以上のようにして、ピックアップローラ３４は一定の力
で紙幣Ｂを押付け、しかもフィードローラ２０とゲート
ローラ２５から構成される分離部に対して、その動作高
さを常に一定の範囲に保つことができるため、ミスフィ
ードの発生もなく、常に安定した紙幣Ｂを分離すること
ができる。

次に、紙幣の分離送出動作の終了時には、収納部内の最
上位の紙幣はフィードローラ２０とゲートローラ２５と
の間に挾持されたままの状態となる。このままの状態で
は、羽根車５４により紙幣Ｂを受収集積することができ
ないので、前述した紙幣Ｂのかみ込み戻し動作すなわち
、ブイ−トローラ２０とゲートローラ２５との間に挾持
された紙幣Ｂを収納部内に押し戻す動作を行う。この紙
幣のかみ込み戻し動作を第４図を中心にして説明すると
、まず、駆動モータ４２の駆動により、押板６２を所望
量下降させる。次に、カム４５の回転によりアーム２９
を回転させて、ピックアップローラ３４．第１の案内ロ
ーラ７０．第２の案内ローラ３９及びストッパ４７ａ、
４７ｂを上方に退避させる。次に紙幣押し戻し用のアー
ム４９を第４図に示す実線の位置から反時計方向に回転
させて、フィードローラ２ｏとゲートローラ２５との間
に挾持された紙幣Ｂを収納部側に押し戻すと同時に、フ
ィードローラ２０を分離送出時の回転とは逆方向に回転
させる。この一連の動作により、フィードローラ２０と
ゲートローラ２５との間にかみ込まれた紙幣Ｂを収納部
内に押し戻し、フィードローラ２０とゲートローラ２５
間の紙幣の噛み込みを解除することができる。

次に、順次送られていくる紙幣Ｂを受収集積する場合に
は、第５図に示すように、アーム２９を軸２３回りに回
転させてピックアップローラ３４゜第２の案内ローラ７
０及び第２の案内ローラ３９を紙幣Ｂの上面より羽根車
５４の方向に退避させる。最終的にはアーム７２の先端
の第２の案内ローラ３９の外周を羽根車５４の羽根５４
Ａの取付は部の内側に位置させて、羽根車５４に突入し
その羽根５４Ａによって挾持された紙幣Ｂが第２の案内
ローラ３９と接触しないようにする。

この状態のとき、分離送出動作時に退避していたストッ
パ４７ａ、４７ｂが、アーム２９の回転に連動してフィ
ードローラ２０の前面にセットされる。また、押板６２
は、フォトセンサ６０が紙幣Ｂの最上位面を検出するま
で上昇する。フォトセンサ６０はその信号を制御回路６
１に加えるので、制御回路６１はモータ４２に停止信号
を加える。これにより押板６２は停止する。

以上の動作により、集積紙幣の有無、多少にかかわらず
紙幣Ｂを集積受収する押板６２の初期位置が決定される
。次に、押板６２を所定の量だけ下降させ、受取動作開
始前に設定された空間を形成させる。

この状態で、紙幣Ｂの受取、集積動作を開始する。すな
わち、集積すべき紙幣Ｂが搬送されるのと同期して羽根
車５４が第５図において反時計方向に回転し、搬送ロー
ラ５Ｂ、５９によって挾持された紙幣Ｂが羽根車５４内
に押し込まれる。この紙幣Ｂは、羽根５４Ａによって挾
持されストッパ４７と係合するまで羽根車５４によって
回転移送される。その後、紙幣Ｂはストッパ４７に衝突
して羽根車５４から離脱し、空間中を落下して順次押板
６２上または既集積紙幣Ｂ上に集積し続ける。この間、
押板６２は停止しているが、設定空間量が小さい場合は
紙幣Ｂの集積量が増し続けると集積紙幣の最上位面を検
出してフォトセンサ６０を動作させることになる。フォ
トセンサ６０の信号により、駆動モータ４２が作動して
所定の空間量だけ押板６２を下降させる。この結果、再
び羽根車５４と集積紙幣Ｂとの間に所定の空間が形成さ
れ、紙幣Ｂを連続的に受収及び集積することができる。

すなわち、紙幣Ｂの集積量に追従してフォトセンサ６０
が集積紙幣の最上位面を検出するたびに、押板６２が下
降し、新たな空間を形成させるため常に紙幣Ｂを安定に
受収集積し得る状態を保つことができる。

次に、一連の紙幣受収集積動作を終了し、再び紙幣Ｂを
分離し取り出す場合には、第４図に示すように、ピック
アップローラ３４、第１の案内ローラ３４、第２の案内
ローラ３９及びストッパ４７ａ、４７ｂが紙幣Ｂの上面
に進出するので、これにより紙幣Ｂを繰り出すことがで
きる。以下、前述した紙幣の繰り出しおよび分離送出動
作を繰り返すことになる。この動作において、紙幣は位
置する第１の案内ローラ７０により紙幣両端側のせり上
り変形が規制されるので、紙幣分離時に生じる紙幣端部
側と紙幣分離部でのガイドとの干渉を小さくすることが
できる。また前述した第１の案内ローラ７０は回転駆動
されるので１紙幣に大きな搬送力を与えることができる
。さらに、紙幣は第２の案内ローラ３９により紙幣の反
分離側のせり上り変形を規制されるので、紙幣の姿勢が
一定に保たれ、紙幣を分離点に向って安定に繰り出すこ
とができる。すなねち、紙幣の上部にある他のガイド部
材等との干渉を弱め、搬送抵抗を小さくすることができ
る。その結果、紙幣のミスフィードやスキュー（斜行）
の発生を防止することができる。

また、上述の実施例においては、側方の第１の案内ロー
ラ７０を、駆動系により回転駆動させるようにしたが、
この第１の案内ローラ７０を第６図に示すように、駆動
系を連結しない空転支持構造にしてもよい。このように
構成しても、前述して実施例と同様な効果を得ることが
できると共にその駆動系の省略により装置の小形化、低
価格化を図ることができる。更に、上記の第１の案内ロ
ーラ７０は紙幣間との摩擦係数の小さい部材で形成すれ
ば、空転支持構造に代え固定支持構造にしてもよいし、
ローラに代えて面ガイドとしても前述と同様の効果を得
ることができる。

なお、上述の実施例においては、ピックアップローラ３
４．第１の案内ローラ７０．及び第２の案内ローラ３９
の位置を、それぞれ２位置オンオフ制御形式で検出して
いるが、上限および下限の面位置を検出する位置オンオ
フ制御形式に構成して、押圧力を制御してもよいし、ま
た連続制御系を構成して、ピックアップローラ３４の位
置と押圧力とを連続的に制御してもよい。

また、上述の実施例は紙幣を水平方向に集積または取り
出す構造を説明したが１紙幣が立位状態の場合にも適用
することができるものである。

以上説明した各実施例においては、紙葉類として紙幣の
取扱いの場合について説明したが、伝票など他の紙葉類
についても同様の作用効果を得ることができることは云
うまでもない。

〔発明の効果〕

本発明によれば、折れや破れた状態の紙葉類を含む紙葉
類の羽根車受収案内手段による集積開始時において、紙
葉類と受取案内手段との空間量を一定に保つことができ
、紙葉類の集積性能を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の装置の一例を備えた例として現金自動
取引装置の現金取扱い部を示す概略側面図、第２図は本
発明の装置の一実施例を説明する一部切欠き斜視図、第
３図は第２図の正面図、第４図は第２図、第３図に示し
た実施例における紙幣の繰り出し時を説明する要部概略
側面図、第５図は同じく紙幣の集積時を説明する要部概
略側面図、第６図は、本発明の装置の他の実施例を示す
要部概略正面図である。 Ｂ・・・紙幣、２０・・・、フィードローラ、２１・・
・摩擦部材、２４・・・ストッパローラ、２５・・・ゲ
ートローラ、２９．４９，７１，７２・・・アーム、３
４・・・ピックアップローラ、３９・・・第２の案内ロ
ーラ、４０゜６０・・・センサ、４１．６１・・・制御
回路、４２・・・駆動モータ、４３・・・ストッパ、５
４・・・羽根車、５８゜５９・・・搬送ローラ、６２・
・・押板、７０・・・第１の案内ローラ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、搬送手段により搬送されてきた紙葉類を紙葉類集積
   手段により収納部に集積し、集積された紙葉類を収納部
   から紙葉類分離取り出し手段により１枚ずつ分離し取り
   出す紙葉類取扱い装置において、前記紙葉類集積手段は
   、筐体に設けられ前記搬送手段により搬送されてくる紙
   葉類をその進入を案内しながら回転する羽根車受収案内
   手段と、この羽根車受収案内手段に受収された紙葉類を
   所定の位置にて離脱させるための係止手段と前記羽根車
   受収案内手段と収納部に集積された紙葉類との間の空間
   量を制御する空間量制御手段を備え、前記紙葉類分離取
   り出し手段は、筐体に回動可能に設けられ前記収納部に
   集積された紙葉類の一面側に当接してこれを繰り出す繰
   り出し手段し、前記繰り出し手段の回動に協動して紙葉
   類を送出側に分離送出する分離送出手段と、前記繰り出
   し手段と紙葉類の係合位置及び押圧力を制御する押圧制
   御手段を備えたことを特徴とする紙葉類取扱い装置。 ２、空間量制御手段は、集積紙葉類の集積最上位面また
   は紙葉類集積部材の上端位置を検出する検出手段と、こ
   の検出手段からの検出信号により収納部の紙葉類集積部
   材を移動させる駆動手段とを備えることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載の紙葉類取扱い装置。 ３、繰り出し手段には、繰り出し手段を紙葉類集積状態
   においては集積面より退避させ、紙葉類分離取り出し状
   態においては、集積紙葉類に対接させるように回動する
   ための回動手段を連結したことを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の紙葉類取扱い装置。