JPH0312016B2 - - Google Patents

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JPH0312016B2
JPH0312016B2 JP59249508A JP24950884A JPH0312016B2 JP H0312016 B2 JPH0312016 B2 JP H0312016B2 JP 59249508 A JP59249508 A JP 59249508A JP 24950884 A JP24950884 A JP 24950884A JP H0312016 B2 JPH0312016 B2 JP H0312016B2
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paper sheets
feeding
roller
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paper
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Masataka Kawachi
Tamio Innami
Masao Okayama
Yoshio Fukutome
Shigeru Sasaki
Takeshi Ogasawara
Masami Noda
Yasuo Shirokai
Isao Kawaguchi
Shuichi Tokunaga
Akito Ishiguro
Itsuki Uchiumi
Mizuki Kaii
Ookuma
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、搬送された紙葉類を収納部に集積
し、必要に応じて収納部から1枚ずつ分離取り出
す紙葉類自動取扱い装置に関するものである。
〔従来の技術〕および〔発明が解決しようとする
課題〕 従来の紙葉類の自動取扱い装置は、例えば、特
開昭58−220043号公報に開示されているように、
収納部に集積された紙葉類を繰り出す繰り出し手
段として真空ドラムを用い、真空により紙葉類を
吸着して分離取り出しを行つている。従来のこの
方式では、真空を発生するための装置が必要であ
り装置が大きくなること、及び紙葉類に折れぐせ
や破れなどがあると吸着動作が不安定となり、紙
葉類の取り出しミスを生ずるなど、紙葉類の分離
取り出し性能が劣化することが考えられる。
本発明の目的は、紙葉類の集積及び分離繰り出
し動作の信頼性を向上し、装置の小形化を図つた
紙葉類自動取扱い装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するため、搬送手段
により搬送されてきた紙葉類を紙葉類集積手段に
より収納部に順次集積し、この集積された紙葉類
を前記収納部から紙葉類の分離取り出し手段によ
り順次1枚ずつ分離して取り出す紙葉類自動取扱
い装置において、前記紙葉類集積手段は、前記紙
葉類を受収して案内しながら回転する一対の羽根
車受収案内手段54を備え、前記分離取り出し手
段は、本体に揺動可能に軸支されかつ前記集積さ
れた紙葉類の積層上面に当接可能に配置されこの
紙葉類に繰り出し力を与える繰り出し手段34
と、この繰り出し手段により繰り出される前記紙
葉類の前縁側に設けられ前記繰り出し手段と協動
して前記紙葉類に送り出し力を与える送りローラ
20を含んでなる送出手段と、この送りローラに
対向して配設され送出される紙葉類に摩擦抵抗力
を付与して紙葉類を1枚ずつに分離する分離手段
25と、前記繰り出し手段に連結して揺動可能に
設けられ、紙葉類の分離取り出し時に前記繰り出
し手段34を紙葉類の積層上面に当接させ、紙葉
類の集積時に前記繰り出し手段を紙葉類の積層上
面から離れた位置に退避させる回動手段29とを
備えるとともに、紙葉類の積層上面の前記繰り出
し手段34が当接される位置から離れた複数の位
置の紙葉類の積層上面に当接させてその積層上面
に一定の押圧力を付与する押圧手段34,39
と、前記送りローラ20と前記分離手段25によ
り形成される前記収納部側のくさび状の空〓部に
繰り出された紙葉類を押し戻す揺動自在な押し戻
し用アーム49と、分離取り出し動作から集積動
作に切り換わるに際し、前記回動手段29により
前記繰り出し手段34を前記退避位置に移動させ
る駆動機構45,46と、前記繰り出し手段の退
避後、前記送りローラを逆転させる機構26,2
7と、前記送りローラの逆転後、前記押し戻し用
アームを前記くさび状空〓部に繰り出された紙葉
類を押し戻す方向に揺動させる駆動機構50とを
備えてなることを特徴とする。
〔作用〕
このように構成されることから、本発明によれ
ば、次の作用により上記目的が達成される。
まず、集積手段により収納部に集積された紙葉
類は、その積層上面に当接された繰り出し手段に
より繰り出される。このとき2枚以上の紙葉類が
送り出されたときは、分離手段を通過する際に分
離され、1枚ずつに分離されて送出される。この
繰り出し時において、紙葉類に折れくせが有つた
り、腰の弱くなつた古い紙葉類などがあつても、
押圧手段により繰り出し手段の位置から離れた位
置の紙葉類の積層上面が押圧されているので、紙
葉類の集積姿勢が安定化され、これによつて安定
した繰り出しが行われる。また、複数の位置で押
圧するようにしていることから、姿勢安定化のた
めの押圧力を分散させて小さくできるので、押圧
手段による繰り出し負荷を小さくでき、繰り出し
ミスを低減できる。その結果、紙葉類の斜行やジ
ヤムの発生を防ぐことができる。
なお、繰り出し手段により繰り出される紙葉類
は、紙葉類間の摩擦力により積層上面に隣接した
下層部の紙葉類も送りローラ部に繰り出され、送
りローラと分離手段により形成される空〓部の形
状に合わせてくさび状に突き出した状態になる。
この状態のまま、集積動作に切り換え、紙葉類が
集積されるのにあわせて集積上面を後退させて行
くと、前記くさび状の部分が分離手段や収納部の
前ガイドにひつかかり、円滑に後退できずその上
に紙葉類が集積されると集積状態が悪くなる。こ
の点、本発明は、分離取り出し動作から集積動作
に切り換わるに際し、各駆動機構が動作して、回
動手段により繰り出し手段と押圧手段が退避位置
に移動される。これにより、紙葉類の押し戻しに
対して、なんら抵抗が作用しなくなり、次いで送
りローラが逆転されると、分離部に噛み込まれて
いた紙葉類が収納部の方向に戻される。その後、
押し戻し用アームが揺動されて、くさび状空〓部
に繰り出された紙葉類を押し戻す。これによつ
て、集積のために集積紙葉類の最外面を下げて
も、分離手段または収納部の壁面(前ガイドプレ
ート)にひつかかるような部分がなくなり、集積
紙葉類は収納部の壁面に沿つて円滑に後退する。
したがつて、良好な集積状態が保たれるから、
次々と収納される紙葉類は、安定して集積される
ことになる。
このようにして、紙葉類の集積及び分離繰り出
し動作の信頼性が向上されるとともに、装置の小
形化が図れる。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の紙葉類自動取扱い装置の具体的
な実施例を図面によつて説明する。
第1図は本発明の装置を備え、紙葉類として紙
幣を取扱う現金自動取引装置の現金取扱部を示す
ものである。この図において、この現金取扱部は
その本体1の前面側に入出金口2を備えている。
この入出金口2の一方側には入金紙幣Bを取込む
ための分離装置3が、また、他方側には払い出し
紙幣Bを入出金口2に押し出す押出フオーク4が
設けられている。本体1内の中央部には鑑別部5
が設けられている。この鑑別部5は取込みあるい
は払出しする紙幣Bの真偽を判別する。本体1内
の後方中央部には、鑑別不能な紙幣Bを回収する
リジエクトボツクス6が設けられている。その上
方すなわち本体1内の後方上部には、裏向き紙幣
Bを表向きに反転する表裏反転部7が配置されて
いる。前述した押出しフオーク4の部分には、羽
根車スタツカ部8が設けられている。本体1内の
中央から下部には、本体1の後方から前方に紙幣
リサイクル用の第1の金種ボツクス9と、同様に
紙幣リサイクル用の第2の金種ボツクス10と、
始業時、終業時に紙幣Bを供給、回収すると共に
出金不適な紙幣Bを回収する金庫11と、取込紙
幣Bを一時保管する一時スタツク部12と、その
下方に位置する取忘れ紙幣回収ボツクス13とが
配置されている。前述した第1の金種ボツクス
9、第2の金種ボツクス10、金庫11及び一時
スタツカ部12の各上部には羽根車スタツカ部1
4、分離機構15及び繰り出し機構16が配置さ
れている。前述した各部は搬送手段によつて連結
されており、搬送手段中の分岐部にはゲート部が
設けられている。また、上述の現金取扱部の上に
は伝票・カード機構、通帳印字機構が設置されて
いる。
上述した現金取扱部は、顧客により入出金口2
に挿入された紙幣Bを、一時スタツカ部12に一
時保管したのち金種別に第1の金種ボツクス9、
第2の金種ボツクス10及び金庫11に収納す
る。また顧客の要求により、第1の金種ボツクス
9及び第2の金種ボツクス10に収納した紙幣B
を、表裏反転機構7を通して表面を揃えて入出金
口2に払い出すことができる。
次に上述した羽根車スタツカ部及び分離機構の
構成を第2図〜第5図を用いて説明する。
これらの図において、フイードローラ20は、
その円周上の一部に摩擦部材21を備え、フレー
ム22に回転可能に支持した軸23上に2個設け
られる。この2個のフイードローラ20の両側に
は、第2図及び第3図に示すように軸23に同軸
にストツパローラ24が配設されている。ストツ
パローラ24は金属などの摩擦係数の低い材料で
構成されている。フイードローラ20及びストツ
パローラ24は、それぞれ円周方向に溝部20
A,24Aを有している。これらの溝部20A,
24Aと入組むようにして摩擦部材からなるゲー
トローラ25が配設されている。すなわち、フイ
ードローラ20とゲートローラ25、ストツパロ
ーラ24とゲートローラ25とが重合対設されて
いる。
一方、軸23の一端には、タイミングプーリ2
6が取付けられている。このプーリ26にはタイ
ミングベルト27が掛けられている。このベルト
27は図示していないモータに連結している。こ
れによつて軸23すなわちフイードローラ20は
回転制御される。軸23のフイードローラ20,
20間の部分には、歯車28が固着されている。
この歯車28は軸23まわりに揺動自在に装着さ
れたアーム29に回転自在に取付けた歯車30と
係合する。この歯車30の側方には、これと同軸
にカム31が取付けられており、歯車30と一体
に回転する。また、アーム29の一端に取付けた
自由回転軸32には、前記カム31と係合する位
置にゴムローラ33及び紙幣に搬送力を与えるた
めの高摩擦係数のゴムからなる紙幣の分離繰り出
し手段としてのピツクアツプローラ34が固着さ
れている。カム31は、歯車28が1回転すると
き、所定の回転角度だけゴムローラ33と当接
し、ピツクアツプローラ34を回転させる。すな
わち、カム31の作用により、軸23が回転する
とき、フイードローラ20とピツクアツプローラ
34とは同期して駆動されることになる。このピ
ツクアツプローラ34は、紙幣Bの長手方向中央
部で当接しているが、紙幣Bの長手方向両側部に
も当接するようにピツクアツプローラ34がアー
ム29に配設されている。この側方のピツクアツ
プローラ34は中央のピツクアツプローラ34と
同様に駆動される。すなわち、この側方のピツク
アツプローラ34は、アーム29の側部に回転自
在に取付けた歯車35、カム36、ゴムローラ3
7を介して軸23に固着した歯車38によつて、
前述と同様に間欠的に駆動される。
アーム29の先端には、紙幣B群の姿勢を安定
に保持するため、すなわち、ピツクアツプローラ
34が集積紙幣群の紙幣送出側に圧接したとき、
紙幣群はそのふくらみ効果のために紙幣送出方向
に前傾することを防ぐための案内ローラ39が回
転自在に取付けられている。この案内ローラ39
はピツクアツプローラ34に対して反分離送出側
に位置し紙幣分離時、ピツクアツプローラ34と
紙幣Bとが接する面とほぼ同等かそれよりも高い
位置で紙幣Bと接する。
ピツクアツプローラ34の揺動位置は軸23に
揺動自在に取付けたアーム29の他端の移動量を
センサ40によつて検知することにより得られ
る。このセンサ40の出力は、制御回路41を通
して後述する紙幣押圧手段の駆動モータ42に加
えられる。
ピツクアツプローラ34は、ピツクアツプロー
ラ34を反時計方向に回転させるように付勢する
ばね44と結合されている。そしてこのばね44
の作用により金庫11、金種ボツクス9,10等
の収納部内に収納集積した紙幣Bに圧接させられ
ると共に後述する紙幣押圧手段が作動して紙幣B
を上方に押し上げたときには、アーム29に当接
するストツパ43によつてその上限位置が規制さ
れる。また、ピツクアツプローラ34等を備えた
アーム29は、他の駆動手段で回転されるカム4
5およびこれに係合するローラ46とによつて収
納部内の集積紙幣上またはその上方に移動され
る。また、アーム29には、フレーム22に支承
された集積紙幣の抑え機能を兼ねるストツパ47
がリンク48によつて連結されている。このた
め、ストツパ47はアーム29の揺動に伴つて回
転する。なお、紙幣Bへの押圧力は、ばね44の
代りに自重を利用して付与する方法でも良いこと
は云うまでもない。
前述したフイードローラ20とゲートローラ2
5との近傍には、紙幣送出終了時にフイードロー
ラ20とゲートローラ25とにかみ込まれた紙幣
Bを収納部に戻すための紙幣押戻し用のアーム4
9が設けられている。このアーム49は回転可能
な軸50に取付けられている。軸50は駆動手段
により回転されるが、その回転動作はフイードロ
ーラ20が紙幣の給送分離時の回転方向とは逆方
向に所望量回転したのち、第4図に示す位置から
第5図に示す位置まで揺動する。この軸50の揺
動により、アーム49は紙幣Bを収納部に押し戻
す。
フレーム22には軸23と平行な軸51が回転
可能に支承されている。この軸51は図示しない
モータによつて駆動される。この軸51にはアー
ム52が左右対称に1対回転自在に支承されてい
る。アーム52の先端部には、片持支持の軸53
が設けられている。この軸53には、紙幣の受収
手段としての羽根車54が、回転自在に取付けら
れている。この羽根車54は軸51に固着した歯
車55とアーム52に設けた中間歯車56と羽根
車54と一体に取付けた歯車57とのかみ合いに
よつて回転させられる。
羽根車54の円周上には、複数枚の紙幣受収用
の羽根54Aが等間隔で取付けられ、図示してい
ない搬送路から送出された紙幣Bをローラ58,
59で挟持搬送し、羽根車54の羽根54A間に
押し込むことができる。また、アーム52が軸5
1に対して回転可能であるので羽根車54は、ピ
ツクアツプローラ34と同様に揺動することがで
きる。アーム52の動き、すなわち、羽根車54
の動きはアーム52の端部に対向して設けたセン
サ60にて検出される。このセンサ60の信号は
紙幣Bの集積量に対応して後述する紙幣押圧手段
の下降量を制御するために用いられる。すなわ
ち、第5図に示すように、羽根車54によつて受
収された搬送紙幣Bは、羽根車54に挟持され回
転するに従つて、収納部側に送り込まれ、ストツ
パ47に当接した時点で羽根車54から離脱させ
られる。
この結果、紙幣Bは収納部内に順次集積するこ
とになる。紙幣Bがある程度集積すると、羽根車
54は集積した紙幣Bによつて上方に押上げら
れ、規定の位置まで上昇すると、この羽根車54
の上昇はセンサ60で検知される。このセンサ6
0からの信号は、制御回路61を通して後述する
紙幣押圧手段の駆動モータ42に加えられ集積紙
幣を下降させる。これにより羽根車54は常にほ
ぼ一定の範囲で揺動するように制御される。
次に前述した紙幣押圧手段の構成を第4図及び
第5図を用いて説明する。押板62は収納部の中
で集積する紙幣Bを受収ものである。この押板6
2はフレーム22に設けた案内軸63、スクリユ
軸64によつて支承されると共に上下方向に駆動
される。すなわち、駆動モータ42の回転がベル
ト65によつてスクリユ軸64に伝えられると、
スクリユ軸64が正逆回転動するので、このスク
リユ軸64にかみ合うナツト66を介して押板6
2を上下に移動する。このとき、ピツクアツプロ
ーラ34によつて紙幣Bを分離するときには、ア
ーム29の揺動によりセンサ40が作動して、ピ
ツクアツプローラ34の位置を制御する。逆に云
うならば、ピツクアツプローラ34の位置が、フ
イードローラ20及びゲートローラ25に対して
適正な位置になるように、押板62の高さを制御
する。
同様に、紙幣Bを第5図に示すようにスタツク
する場合には、アーム52の位置、すなわち、羽
根車54の位置を検出するセンサ60の信号によ
つて、紙幣Bの集積量を検知し、紙幣Bが集積し
て羽根車54が上方に押上げられたときには、押
板62を下降させて、羽根車54の位置を下方に
修正する。この結果、羽根車54がその下限点を
決めるストツパ67の位置を基準として、ほぼ一
定範囲の高さに制御される。すなわち、集積され
る紙幣Bによつて羽根車54が押し上げられる
力、逆に云うならば、羽根車54によつて紙幣B
を押し付ける押圧力を一定に保つことができる。
次に、上述した現金取扱部の動作を説明する。
まず、収納部内に集積した紙幣を分離繰り出す
動作を第4図を用いて説明する。
収納部に集積した紙幣Bを分離送出する際に
は、アーム29がカム45とローラ46とによつ
て、第4図に示すようにほぼ水平の状態にセツト
される。このとき、アーム29の端部の案内ロー
ラ39は集積した最上段の紙幣Bに接し、紙幣B
の反分離送出側のせり上りを抑える。また、側方
のピツクアツプローラ34も同様に紙幣B上に接
触し、紙幣Bの長手方向端部のせり上りを抑え
る。
この状態で、駆動モータ42を駆動し、駆動ベ
ルト65を介してスクリユー軸64を回転させ
る。これにより、押板62が上昇し、収納部内の
紙幣Bは徐々にピツクアツプローラ34に押付け
られる。押板62がさらに上昇し、集積された紙
幣Bがピツクアツプローラ34をばね44に打つ
勝つて上昇させる。ピツクアツプローラ34がセ
ンサ40で設定した位置まで上昇すると、センサ
40はその位置を検出し駆動モータ42の回転を
停止させる。これにより、押板62の上昇は停止
する。これにより、紙幣Bは分離可能な状態に設
定される。
次に、フイードローラ20を回転させると、軸
23に固着された歯車28からの動力がカム31
に伝達され、カム31の回転によつて、ピツクア
ツプローラ34がフイードローラ20と同期して
間欠的に回転する。この結果、ピツクアツプロー
ラ34に押付けられている最上位の紙幣Bがフイ
ードローラ20とゲートローラ25によつて構成
される分離部に送り込まれる。このとき、複数枚
の紙幣Bが同時に分離部に送り込まれると、ゲー
トローラ25の摩擦抵抗によつて、紙幣Bは1枚
ずつに分離されて、下流側に送出される。
紙幣Bの分離が進み、ピツクアツプローラ34
と押板62との間の紙幣量が減少すると、ピツク
アツプローラ34は、アーム29により軸23の
まわりに徐々に反時計方向に回転するので、ピツ
クアツプローラ34を備えたアーム29も同様に
反時計方向に回転する。このため、センサ40か
らの信号が消失する。そうすると、再び駆動モー
タ42が作動して押板62を押上げ、前述したと
同様にしてピツクアツプローラ34に紙幣Bを押
付けることになる。
以上のようにして、ピツクアツプローラ34は
一定の力で紙幣Bを押付け、しかもフイードロー
ラ20とゲートローラ25から構成される分離部
に対して、その動作高さを常に一定の範囲に保つ
ことができるため、ミスフイードの発生もなく、
常に安定して紙幣Bを分離することができる。
次に、紙幣分離繰り出し動作の終了時には、収
納部内の最上位の紙幣はフイードローラ20とゲ
ートローラ25との間に挟持されたままの状態と
なる。このままの状態では、羽根車54により紙
幣Bを受収集積することができないので、前述し
た紙幣Bのかみ込み戻し動作すなわち、フイード
ローラ20とゲートローラ25との間に挟持され
た紙幣Bを収納部内に押し戻す動作を行なう。こ
の紙幣のかみ込み戻し動作を第4図を中心にして
説明すると、まず、駆動モータ42の駆動によ
り、押板62を所望量下降させる。次に、第3図
に示すカム45の回転によりアーム29を回転さ
せて、ピツクアツプローラ34を上方に退避させ
る。次に紙幣押し戻し用のアーム49を第4図に
示す実線の位置から反時計方向に回転させて、フ
イードローラ20とゲートローラ25との間に挟
持された紙幣Bを収納部側に押し戻すと同時に、
フイードローラ20を分離時の回転とは逆方向に
回転させる。この一連の動作により、フイードロ
ーラ20とゲートローラ25との間にかみ込まれ
た紙幣Bを収納部に押し戻し、ローラ20,25
間の紙幣の噛み込みを解除することができる。
次に、順次送られてくる紙幣Bを受収集積する
場合には、第5図に示すように、アーム29を軸
23回りに回転させてピツクアツプローラ34及
び案内ローラ39を紙幣Bの上面より羽根車54
の方向に退避させる。最終的にはアーム29の先
端の案内ローラ39の外周を羽根車54の羽根5
4Aの取付け部の内側に位置させて、羽根車54
に突入しその羽根54Aによつて挟持された紙幣
Bが案内ローラ39と接触しないようにする。
この状態のとき、分離動作時に退避していたス
トツパ47が、アーム29の回転に連動してフイ
ードローラ20の前面にセツトされる。また、押
板62は、紙幣Bの最上位面が羽根車54に接
し、これを押上げるまで上昇する。紙幣Bの上昇
により羽根車54が上方に押されて軸51まわり
に回転すると、アーム52の一端に対向して配設
したセンサ60が羽根車54の上位位置を検出す
る。センサ60はその信号を制御回路61に加え
るので、制御回路61はモータ42に停止信号を
加える。これにより押板62は停止する。
以上の動作により、集積紙幣の有無、多少にか
かわらず紙幣Bを集積受収する押板62の初期位
置が決定される。次に、押板62を所定の量だけ
下降させる。
この状態で、紙幣Bの受収、集積動作を開始す
る。すなわち、集積すべき紙幣Bが搬送されるの
と同期して羽根車54が第5図において反時計方
向に回転し、搬送ローラ58,59によつて挟持
された紙幣Bが羽根車54内に押し込まれる。こ
の紙幣Bは、羽根54Aによつて挟持されストツ
パ47と係合するまで羽根車54によつて回転移
送される。その後、紙幣Bはストツパ47に衝突
して羽根車54から離脱し、順次押板62上また
は既集積紙幣B上に集積し続ける。この間、押板
62は停止しているが、紙幣Bの集積量が増して
羽根車54が上方に押上げられると、アーム52
が時計方向に回転し、センサ60を動作させる。
センサ60の信号により、駆動モータ42が作動
して押板62を下降させる。押板62が下降する
と、アーム52が反時計方向に回転して、センサ
60は再び最初の状態に戻る。この結果、再び羽
根車54と集積紙幣Bとの間に適当な空間もしく
は羽根車54の挟持力で紙幣Bを押し込み、集積
し得るような微弱な押圧力をもつた紙幣集積状態
が形成され、紙幣Bを連続的に受収及び集積する
ことができる。すなわち、紙幣Bの集積量に追従
して羽根車54が揺動し、羽根車54が強く押上
げられる程紙幣Bが集積すると、押板62が下降
し、常に紙幣Bを安定に受収集積し得る状態を保
つことができる。
次に、一連の紙幣受収集積動作を終了し、再び
紙幣Bを分離送出する場合には、第4図に示すよ
うに、ピツクアツプローラ34が紙幣Bの上面に
進出するので、これにより紙幣Bを繰り出すこと
ができる。以下、前述した分離動作を繰り返すこ
とになる。この分離動作において、紙幣は第3図
に示す側方に位置するピツクアツプローラ34に
より紙幣両端側のせり上り変形が規制されるの
で、紙幣分離時に生じる紙幣端部側と紙幣分離部
でのガイドとの干渉を小さくすることができる。
また前述したピツクアツプローラ34は回転駆動
されるので、紙幣に大きな搬送力を与えることが
できる。さらに、紙幣は案内ローラ39により紙
幣の反分離側のせり上り変形を規制されるので、
紙幣の姿勢が一定に保たれ、紙幣を分離点に向つ
て安定に繰り出すことができる。すなわち、紙幣
の上部にある他のガイド部材等との干渉を弱め、
搬送抵抗を小さくすることができる。その結果、
紙幣のミスフイードやスキユー(斜行)の発生を
防止することができる。
なお、上述の実施例においては、ピツクアツプ
ローラ34及び羽根車54の位置を、それぞれ1
位置オンオフ制御形式で検出しているが、上限お
よび下限の両位置を検出する3位置オンオフ制御
形式に構成して、押圧力を制御してもよいし、ま
た連続制御系を構成して、ピツクアツプローラ3
4や羽根車54の位置と押圧力とを連続的に制御
してもよい。
また、上述の実施例は紙幣を水平方向に集積ま
たは分離繰り出しする構造を説明したが、紙幣が
立位状態の場合にも適用することができるもので
ある。
また、上述の実施例においては、側方のピツク
アツプローラ34すなわち案内ローラ39の回転
面とほぼ平行な面に位置するピツクアツプローラ
34を、駆動系により回転駆動させるようにした
が、このピツクアツプローラ34を第6図に示す
ように、駆動系を連結しない空転支持構造にして
もよい。このように構成しても、前述した実施例
と同様な効果を得ることができると共にその駆動
系の省略により装置の小形化、低格価化を図るこ
とができる。更に、上記のピツクアツプローラ3
4は紙幣間との摩擦係数の小さい部材で形成すれ
ば、空転支持に代え固定支持しても前述と同様の
効果を得ることができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、折れや破れた状態の紙葉類を
含む紙葉類の羽根車受収案内手段による集積及び
摩擦繰り出し手段による分離繰り出し動作を高い
信頼性で行うことができ、また装置を小形化する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の装置の一例を備えた例として
現金自動取引装置の現金取扱い部を示す概略側面
図、第2図は本発明の装置の一実施例を説明する
一部切欠き斜視図、第3図は第2図の正面図、第
4図は第2図、第3図に示した実施例における紙
幣の分離繰り出し時を説明する要部概略側面図、
第5図は同じく紙幣の集積時を説明する要部概略
側面図、第6図は、本発明の装置の他の実施例を
示す要部概略正面図である。 B……紙幣、20……フイードローラ、21…
…摩擦部材、24……ストツパローラ、25……
ゲートローラ、29,49,52……アーム、3
4……ピツクアツプローラ、39……案内ロー
ラ、40,60……センサ、41,61……制御
回路、42……駆動モータ、43……ストツパ、
54……羽根車、58,59……搬送ローラ、6
2……押板。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 搬送手段により搬送されてきた紙葉類を紙葉
    類集積手段により収納部に順次集積し、この集積
    された紙葉類を前記収納部から紙葉類の分離取り
    出し手段により順次1枚ずつ分離して取り出す紙
    葉類自動取扱い装置において、 (A) 前記紙葉類集積手段は、 前記紙葉類を受収して案内しながら回転する
    一対の羽根車受収案内手段54を備え、 (B) 前記分離取り出し手段は、 本体に揺動可能に軸支されかつ前記集積され
    た紙葉類の積層上面に当接可能に配置されこの
    紙葉類に繰り出し力を与える繰り出し手段34
    と、 この繰り出し手段により繰り出される前記紙
    葉類の前縁側に設けられ前記繰り出し手段と協
    動して前記紙葉類に送り出し力を与える送りロ
    ーラ20を含んでなる送出手段と、 この送りローラに対向して配設され送出され
    る紙葉類に摩擦抵抗力を付与して紙葉類を1枚
    ずつに分離する分離手段25と、 紙葉類の分離取り出し時に前記繰り出し手段
    34を紙葉類の積層上面に当接させ、紙葉類の
    集積時に前記繰り出し手段を紙葉類の積層上面
    から離れた位置に退避させる回動手段29とを
    備えるとともに、 前記繰り出し手段に連結して揺動可能に設け
    られ、紙葉類の積層上面の前記繰り出し手段3
    4が当接される位置から離れた複数の位置の紙
    葉類の積層上面に当接させてその積層上面に一
    定の押圧力を付与する押圧手段34,39と、 前記送りローラ20と前記分離手段25によ
    り形成される前記収納部側のくさび状の空〓部
    に繰り出された紙葉類を押し戻す揺動自在な押
    し戻し用アーム49と、 分離取り出し動作から集積動作に切り換わる
    に際し、前記回動手段29により前記繰り出し
    手段34を前記退避位置に移動させる駆動機構
    45,46と、 前記繰り出し手段の退避後、前記送りローラ
    を逆転させる機構26,27と、 前記送りローラの逆転後、前記押し戻し用ア
    ームを前記くさび状空〓部に繰り出された紙葉
    類を押し戻す方向に揺動させる駆動機構50と
    を備えてなることを特徴とする紙葉類自動取扱
    い装置。
JP59249508A 1984-11-28 1984-11-28 紙葉類自動取扱い装置 Granted JPS61127539A (ja)

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