JPH0317739B2 - - Google Patents

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JPH0317739B2
JPH0317739B2 JP1418585A JP1418585A JPH0317739B2 JP H0317739 B2 JPH0317739 B2 JP H0317739B2 JP 1418585 A JP1418585 A JP 1418585A JP 1418585 A JP1418585 A JP 1418585A JP H0317739 B2 JPH0317739 B2 JP H0317739B2
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Japan
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roller
banknote
arm
impeller
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Masataka Kawachi
Toshuki Murai
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、多数枚収納された紙葉類を1枚ずつ
分離送出する紙葉類送出装置に関するものであ
る。
〔発明の背景〕
従来の紙葉類の取扱い装置は、例えば特開昭59
−102730号公報に開示されているように、収納部
に集積された紙葉類を繰り出す繰り出し手段と紙
葉類を送出する送出段及びこれと対向して配設さ
れ紙葉類に摩擦抵抗を付与する分離手段を有して
いる。
このような装置において、紙葉類たとえば紙幣
が多数枚堆積すると紙幣の折れぐせやしわなどに
よつて紙幣群がふくらみ、特に中央の折れぐせに
よつて紙幣の強度が低下していると、紙幣の繰り
出し動作、分離送出動作が進行するにつれ、紙幣
の中央部が大きく山形にせり上り、送出された紙
幣がその中央部に強いZ字形の重ね折れを生じて
しまうという問題がある。本現象を第8図を用い
て詳しく説明する。
第8図aに多数枚堆積した紙幣B群とこれに当
接する繰り出し手段34、変形規制手段39及び
紙幣に作用される各種力100〜103の関係を
示した。
すなわち、紙幣B群は多数枚堆積し、繰り出し
手段34に押し付けられると、その中央部が凹状
になるように変形する。この状態で繰り出し手段
34が回転すると、紙幣Bに搬送力100が紙幣
送出方向に作用する。一方、繰り出し手段34の
下流側には図示していないが送出手段と分離手段
が配設され、繰り出される紙幣Bに抵抗力101
を付与する。また、紙幣Bの上面および前面に位
置する紙幣ガイドからは抵抗力101、更に、紙
幣上面の変形を規制するための変形規制手段とし
ての案内ローラ39を有する場合には、これによ
つても抵抗力103を受ける、最上位の紙幣と下
面の紙幣間にも摩擦抵抗力を生じるが図示してい
ない。繰り出し手段34による搬送力100が紙
幣Bの中央に作用するため、これらの抵抗力は、
紙幣両側部を中央に向つて移動させる方向の分力
を発生する。
この結果、第8図bに示すように、紙幣Bは中
央部が上方に凸状に変形する凸状変形部104が
発生する。このとき、紙幣Bが新しくて折れぐせ
もなく剛性が高い場合には、紙幣Bの座屈は生じ
ない。しかし、折れぐせなどの影響で紙幣中央部
の剛性が低い場合、第8図cに示すように第8図
bの凸部変形部104は、第8図cに示すように
座屈して折れる折れ部105が生じる。更に、紙
幣Bの移動が進行し、搬送ベルトやローラ等によ
つて中央の折れ部105が挾持押圧されると、第
8図dに示すようにZ字状の重ね折れ部106が
強く生じてしまう。
特に、預入紙幣を払出し紙幣として還流して使
用する紙幣取扱い装置においては、流通度の高い
紙幣、すなわち折れぐせやしわなどの多い軟柔な
紙幣が多くなるため、上記の重ね折れが頻発す
る。このような重ね折れぐせの強い紙幣を紙幣取
扱い装置により払出し紙幣として使用する場合、
装置内の判別部において判別不能になり、リジエ
クトされることになる。また、場合によつては誤
判別することになる。リジエクト頻度が高まる
と、払出紙幣量が減少し、装置の稼動率が低下し
また資金運用効率が低下するなどの問題につなが
る。また、誤判別が発生すると装置の信頼性が低
下する。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、剛性が低下した紙葉類の面外
変形を抑制し、異常な折れを生じないようにした
紙葉類送出装置を提供することにある。
〔発明の概要〕
本発明の特徴は、分離繰り出し手段の反紙葉類
送出側に、繰り出し手段により繰り出される紙葉
類と当接するように摩擦係数の高い摩擦部材を配
設し、この摩擦部材によつて繰り出し分離される
紙葉類の面内において、当該紙葉類の中央方向に
向つて紙葉類両側部が移動変形しようとする力に
抗する力を付与し、これによつて紙葉類中央部に
生じやすい重ね折れを防止することを特徴とす
る。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の紙葉類送出装置の具体的な実施
例を図面によつて説明する。
第1図は本発明の送出装置を備え、紙葉類とし
て紙幣を取扱う現金取引装置の現金取扱部を示す
ものである。この図において、この現金取扱部は
その本体1の前面側に入出金口2を備えている。
この入出金口2の一方側には入金紙幣Bを取込む
ための分離装置3が、また、他方側には払出し紙
幣Bを入出金口2に押し出す押出フオーク4が設
けられている。本体1内の中央部には鑑別部5が
設けられている。この鑑別部5は取込みあるいは
払出しする紙幣Bの真偽を判別する。本体1内の
後方中央部には、鑑別不能な紙幣Bを回収するリ
ジエクトボツクス6が設けられている。その上方
すなわち本体1内の後方上部には、裏向き紙幣B
を表向きに反転する表裏反転部7が配置されてい
る。前述した押出フオーク4の部分には、羽根車
スタツカ部8が設けられている。本体1内の中央
から下部には、本体1の後方から前方に紙幣リサ
イクル用の第1の金種ボツクス9と、同様に紙幣
リサイクル用の第2の金種ボツクス10と、始業
時、終業時に紙幣Bを供給、回収すると共に出金
不適な紙幣Bを回収する金庫11と、取込紙幣B
を一時保管する一時スタツク部12と、その下方
に位置する取忘れ紙幣回収ボツクス13とが配置
されている。前述した第1の金種ボツクス9、第
2の金種ボツクス10、金庫11及び一時スタツ
カ部12の各上部には羽根車スタツカ部14、分
離機構15及び繰出し機構16が配置されてい
る。前述した各部は搬送手段によつて連結されて
おり、搬送手段中の分岐部にはゲート部が設けら
れている。また、上述の現金取扱部の上には伝
票・カード機構、通帳印字機構が設置されてい
る。
上述した現金取扱部は、顧客により入出金口2
に挿入された紙幣Bを、一時スタツカ部12に一
時保管したのち金種別に第1の金種ボツクス9、
第2の金種ボツクス10及び金庫11に収納す
る。また顧客の要求により、第1の金種ボツクス
9及び第2の金種ボツクス10に収納した紙幣B
を、表裏反転機構7を通して表面を揃えて入出金
口2に払い出すことができる。
次に上述した羽根車スタツカ部及び分離機構の
構成を第2図〜第5図を用いて説明する。
これらの図において、フイードローラ20は、
その円周上の一部に摩擦部材21を備え、フレー
ム22に回転可能に支持した軸23上に2個設け
られる。この2個のフイードローラ20の両側に
は、第2図及び第3図に示すように軸23に同軸
にストツパローラ24が配設されている。ストツ
パローラ24は金属などの摩擦係数の低い材料で
構成されている。フイードローラ20及びストツ
パローラ24は、それぞれ円周方向に溝部20
A,24Aを有している。これらの溝部20A,
24Aと入組むようにして摩擦部材からなるゲー
トローラ25が配設されている。すなわち、フイ
ードローラ20とゲートローラ25、ストツパロ
ーラ24とゲートローラ25とが重合対設されて
いる。
一方、軸23の一端には、タイミングプーリ2
6が取付けられている。このプーリ26にはタイ
ミングベルト27が掛けられている。このベルト
27は図示していないモータに連結している。こ
れによつて軸23すなわちフイードローラ20は
回転制御される。軸23のフイードローラ20,
20間の部分には、歯車28が固着されている。
この歯車28は軸23まわりに揺動自在に装着さ
れたアーム29に回転自在に取付けた歯車30と
係合する。この歯車30の側方には、これと同軸
にカム31が取付けられており、歯車30と一体
に回転する。また、アーム29の一端に取付けた
自由回転軸32には、前記カム31と係合する位
置にゴムローラ33及び紙幣に搬送力を与えるた
めの高摩擦係数のゴムからなる紙幣の分離繰り出
し手段としてのピツクアツプローラ34が固着さ
れている。ピツクアツプローラ34は、紙幣の分
離繰り出し時、集積された紙幣群上面の長手方向
中央部に当接するように、この実施例ではゴムロ
ーラ33を挾むように2個配設されている。カム
31は、歯車28が1回転するとき、所定の回転
角度だけゴムローラ33と当接し、ピツクアツプ
ローラ34を回転させる。すなわち、カム31の
作用により、軸23が回転するとき、フイードロ
ーラ20とピツクアツプローラ34とは同期して
駆動されることになる。アーム29の腕部29a
には、紙葉類変形規制手段としての案内ローラ3
9が空転自在に配設されている。この案内ローラ
39は、その外周に、ゴムなどの摩擦部材74が
配設されている。そして、案内ローラ39は前述
のピツクアツプローラ34に対し反紙幣送出方向
に位置し、ピツクアツプローラ34と紙幣とが接
する面とほぼ同等かそれよりも高い位置で紙幣面
と接するように配設されている。通常、紙幣が多
数枚収積されると、紙幣の折れぐせやしわ等のた
めにふくらむので、例えば、水平に集積したとき
には、その紙幣群の姿勢を一定に保つのは難し
い。従つて、ピツクアツプローラ34が紙幣送出
側において紙幣群に当接すると、紙幣群の紙幣送
出側が自由となつているため、この部分が持上が
り、紙幣群の上部が紙幣送出側に前傾しようとす
る。この案内ローラ39は、ピツクアツプローラ
34が集積紙幣群の紙幣送出側に圧接したとき、
紙幣群は、そのふくらみ効果のために、紙幣送出
方向に前傾することを防ぐ作用をし、紙幣群の姿
勢を安定に保持する。
第6図は、第8図に対応して力の作用関係を示
したものである。前述のように、本実施例におい
ては紙幣変形規制手段としての案内ローラ39の
外周には、ゴムなどの摩擦部材74が配設されて
いる。この案内ローラ39は、紙幣送出方向に対
して僅かな抵抗力103しか作用しないが、紙幣
送出方向と直角な方向すなわち紙幣Bをその面内
で中央によせようとする方向に対しては、摩擦部
材74によつて発生する摩擦抵抗力107が作用
する。
この摩擦抵抗力107が適当な値になるよう、
摩擦部材74の摩擦係数や案内ローラ39の高
さ、配置、個数を選ぶことにより、中央部Z字状
の重ね折れの発生を防止することが可能となる。
ピツクアツプローラ34の揺動位置は、軸23
に揺動自在に取付けたアーム29の他端の移動量
をセンサ41によつて検知することにより得られ
る。このセンサ40の出力は、制御回路41を通
して後述する紙幣押圧手段の駆動モータ42に加
えられる。
ピツクアツプローラ34は、ピツクアツプロー
ラ34を反時計方向に回転させるように付勢する
ばね44と結合されている。そして、このばね4
4は作用により金庫11、金種ボツクス9,10
等の収納部内に収納集積した紙幣Bに圧接させら
れると共に後述する紙幣押圧手段が作動して紙幣
Bを上方に押し上げたときには、アーム29に当
接するストツパ43によつてその上限位置が規制
される。また、ピツクアツプローラ34等を備え
たアーム29は他の駆動手段で回転されるカム4
5及びこれに係合するローラ46とによつて収納
部内の集積紙幣上またはその上方に移動される。
また、アーム29には、フレーム22に支承され
た集積紙幣の抑え機能を兼ねるストツパ47がリ
ンク48によつて連結されている。このため、ス
トツパ47はアーム29の揺動に伴つて回転す
る。なお、紙幣Bへの押圧力は、ばね44の代り
に自重を利用して付与する方法でも良いことは云
うまでもない。
前述したフイードローラ20とゲートローラ2
5との近傍には、紙幣送出終了時にフイードロー
ラ20とゲートローラ25とにかみ込まれた紙幣
Bを収納部に戻すための紙幣押し戻し用のアーム
49が設けられている。このアーム49は回転可
能な軸50に取付けられている。軸50は駆動手
段により回転されるが、その回転動作はフイード
ローラ20が紙幣の給送分離時の回転方向とは逆
方向に所望量回転したのち、第4図に示す位置か
ら第5図に示す位置まで揺動する。この軸50の
揺動により、アーム49は紙幣Bを収納部に押し
戻す。
フレーム22には軸23と平行な軸51が回転
可能に支承されている。この軸51は図示しない
モータによつて駆動される。この軸51にはアー
ム52が左右対称に1対回転自在に支承されてい
る。アーム52の先端部には、片持支持の軸53
が設けられている。この軸53には、紙幣の受収
手段としての羽根車54が、回転自在に取付けら
れている。この羽根車54は軸51に固着した歯
車55とアーム52に設けた中間歯車56と羽根
車54と一体に取付けた歯車57とのかみ合いに
よつて回転させられる。
羽根車54の円周上には、複数枚の紙幣受収用
の羽根54Aが等間隔で取付けられ、図示してい
ない搬送路から送出された紙幣Bをローラ58,
59で挾持搬送し、羽根車54の羽根54A間に
押込むことができる。また、アーム52が51に
対して回転可能であるので、羽根車54は、ピツ
クアツプローラ34、案内ローラ39と同様に揺
動することができる。アーム52の動き、すなわ
ち、羽根車54の動きは、アーム52の端部に対
向して設けたセンサ60にて検出される。このセ
ンサ60の信号は、紙幣Bの集積量に対応して後
述する紙幣押圧手段の下降量を制御するために用
いられる。すなわち、第5図に示すように、羽根
車54によつて受収された搬送紙幣Bは、羽根車
54に挾持され回転するにしたがつて、収納部側
に送り込まれ、ストツパ47に当接した時点で羽
根車54から離脱させられる。
この結果、紙幣Bは、収納部内に順次集積する
ことになる。紙幣Bがある程度集積すると、羽根
車54は、集積した紙幣Bによつて上方に押し上
げられ、規定の位置まで上昇すると、この羽根車
54の上昇は、センサ60で検知される。このセ
ンサ60からの信号は、制御回路61を通して後
述する紙幣押圧手段の駆動モータ42に加えら
れ、集積紙幣を下降させる。これにより、羽根車
54は、常にほぼ一定の範囲で揺動するように制
御される。
次に、前述した紙幣押圧手段の構成を、第4図
及び第5図を用いて説明する。押板62は、収納
部の中で集積する紙幣Bを受収するものである。
この押板62は、フレーム22に設けた案内軸6
3、スクリユ軸64によつて支承されると共に上
下方向に駆動される。すなわち、駆動モータ42
の回転がベルト65によつてスクリユ軸64に伝
えられると、スクリユ軸64が正逆回転動するの
で、このスクリユ軸64にかみ合うナツト66を
介して、押板62を上下に移動する。このとき、
ピツクアツプローラ34によつて紙幣Bを分離す
るときには、アーム29の揺動によりセンサ40
が作動して、ピツクアツプローラ34及び案内ロ
ーラ39の位置を制御する。逆に云うならば、ピ
ツクアツプローラ34及び案内ローラ39の位置
が、フイードローラ20及びゲートローラ25に
対して適正な位置になるように、押板62の高さ
を制御する。同様に、紙幣Bを第5図に示すよう
にスタツクする場合には、アーム52の位置、す
なわち、羽根車54の位置を検出するセンサ60
の信号によつて、紙幣Bの集積量を検知し、紙幣
Bが集積して羽根車54が上方に押し上げられた
ときには、押板62を下降させて、羽根車54の
位置を下方に修正する。この結果、羽根車54が
その下限点を決めるストツパ67の位置を基準と
して、ほぼ一定範囲の高さに制御される。すなわ
ち、集積される紙幣Bによつて羽根車54が押し
上げられる力、逆に云うならば、羽根車54によ
つて紙幣Bを押し付ける押圧力を一定に保つこと
ができる。
次に、上述した現金取扱部の動作を説明する。
まず、収納部内に集積した紙幣を分離繰り出す
動作を第4図を用いて説明する。
収納部に集積した紙幣Bを分離送出する際に
は、アーム29がカム45とローラ46とによつ
て、第4図に示すようにほぼ水平の状態にセツト
される。このとき、アーム29の端部の案内ロー
ラ39は、集積した紙幣群の最上段の紙幣Bの反
分離送出側に当接して、この部分のせり上りを抑
える。
この状態で、駆動モータ42を駆動し、駆動ベ
ルト65を介してスクリユー軸64を回転させ
る。スクリユー軸64の回転により、押板62が
上昇し、収納部内の紙幣Bは徐々にピツクアツプ
ローラ34及び案内ローラ39に押し付けられ
る。押板62がさらに上昇し、集積された紙幣B
がピツクアツプローラ34及び案内ローラ39を
ばね44に打ち勝つて上昇させる。ピツクアツプ
ローラ34及び案内ローラ39がセンサ40で設
定した位置まで上昇すると、センサ40はその位
置を検出し、駆動モータ42の回転を停止させ
る。この駆動モータ42の停止により、押板62
の上昇は停止する。これにより、紙幣Bは分離可
能な状態に設定される。
次に、フイードローラ20を回転させると、軸
23に固着された歯車28からの動力がカム31
に伝達され、カム31の回転によつて、ピツクア
ツプローラ34がフイードローラ20と同期して
間欠的に回転する。この結果、ピツクアツプロー
ラ34に押し付けられている最上位の紙幣Bが、
フイードローラ20とゲートローラ25によつて
構成される分離部に送り込まれる。このとき、複
数枚の紙幣Bが同時に分離部に送り込まれると、
ゲートローラ25の摩擦抵抗によつて、紙幣Bは
1枚ずつに分離されて、下流側に送出される。
一方、案内ローラ39は、紙幣Bが繰り出され
るときに生じる紙幣Bとの接触摩擦力により回転
し、紙幣Bとは転がり接触する。
紙幣Bの分離が進み、ピツクアツプローラ34
と押板62との間の紙幣量が減少すると、ピツク
アツプローラ34及び案内ローラ39は、アーム
29により軸23のまわりに徐々に反時計方向に
回転するので、ピツクアツプローラ34及び案内
ローラ39を備えたアーム29も同様に反時計方
向に回転する。このため、センサ40からの信号
が消失する。そうすると、再び駆動モータ42が
作動して押板62を押し上げ、前述したと同様に
して紙幣Bをピツクアツプローラ34及び案内ロ
ーラ39に押し付けることになる。
以上のようにして、ピツクアツプローラ34は
一定の力で紙幣Bを押し付け、しかもフイードロ
ーラ20とゲートローラ25から構成される分離
部に対して、その動作高さを常に一定の範囲に保
つことができるため、ミスフイードの発生もな
く、常に安定して紙幣Bを分離することができ
る。
次に、紙幣分離繰り出し動作の終了時には、収
納部内の最上位の紙幣はフイードローラ20とゲ
ートローラ25との間に挾持されたままの状態と
なる。このままの状態では、羽根車54により紙
幣Bを受収集積することができないので、前述し
た紙幣Bのかみ込み戻し動作すなわち、フイード
ローラ20とゲートローラ25との間に挾持され
た紙幣Bを収納部内に押し戻す動作を行う。この
紙幣のかみ込み戻し動作を第4図を中心にして説
明すると、まず、駆動モータ42の駆動により、
押板62を所望量下降させる。次に、第3図に示
すカム45の回転によりアーム29を回転させ
て、ピツクアツプローラ34及び案内ローラ39
を上方に退避させる。次に紙幣押し戻し用のアー
ム49を第4図に示す実線の位置から反時計方向
に回転させて、フイードローラ20とゲートロー
ラ25との間に挾持された紙幣Bを収納部側に押
し戻すと同時に、フイードローラ20を分離時の
回転とは逆方向に回転させる。この一連の動作に
より、フイードローラ20とゲートローラ25と
の間にかみ込まれた紙幣Bを収納部に押し戻し、
ローラ20,25間の紙幣の噛み込みを解除する
ことができる。
次に、順次送られてくる紙幣Bを受収集積する
場合には、第5図に示すように、アーム29を軸
23回りに回転させてピツクアツプローラ34及
び案内ローラ39を紙幣Bの上面より羽根車54
の方向に退避させる。最終的には、アーム29の
腕部29a先端の案内ローラ39の外周を、羽根
車54の羽根54Aの取付け部の内側に位置させ
て、羽根車54に突入し、その羽根54Aによつ
て挾持された紙幣Bが案内ローラ39と接触しな
いようにする。
この状態のとき、分離動作時に退避していたス
トツパ47が、アーム29の回転に連動してフイ
ードローラ20の前面にセツトされる。また、押
板62は、紙幣Bの最上位面が羽根車54に接
し、これを押し上げるまで上昇する。紙幣Bの上
昇により羽根車54が上方に押されて軸51まわ
りに回転すると、アーム52の一端に対向して配
設したセンサ60が羽根車54の上位位置を検出
する。センサ60はその信号を制御回路61に加
えるので、制御回路61はモータ42に停止信号
を加える。これにより押板62は停止する。
以上の動作により、集積紙幣の有無、多少にか
かわらず紙幣Bを集積受収する押板62の初期位
置が決定される。次に、押板62を所定の量だけ
下降させる。
この状態で、紙幣Bの受収、集積動作を開始す
る。すなわち、集積すべき紙幣Bが搬送されるの
と同期して、羽根車54が第5図において反時計
方向に回転し、搬送ローラ58,59によつて挾
持された紙幣Bが羽根車54内に押し込まれる。
この紙幣Bは、羽根54Aによつて挾持され、ス
トツパ47と係合するまで羽根車54によつて回
転移送される。その後、紙幣Bはストツパ47に
衝突して羽根車54から離脱し、順次押板62上
または既集積紙幣B上に集積し続ける。この間、
押板62は停止しているが、紙幣Bの集積量が増
して羽根車54が上方に押し上げられると、アー
ム52が時計方向に回転し、センサ60を動作さ
せる。センサ60の信号により、駆動モータ42
が作動して押板62を下降させる。押板62が下
降すると、アーム52が反時計方向に回転して、
センサ60は再び最初の状態に戻る。この結果、
再び羽根車54と集積紙幣Bとの間に適当な空間
もしくは羽根車54の挾持力で紙幣Bを押し込
み、集積し得るような微弱な押圧力をもつた紙幣
集積状態が形成され、紙幣Bを連続的に受収及び
集積することができる。すなわち、紙幣Bの集積
量に追従して羽根車54が揺動し、羽根車54が
強く押し上げられる程紙幣Bが集積すると、押板
62が下降しし、常に紙幣Bを安定に受収集積し
得る状態を保つことができる。
次に、一連の紙幣受収集積動作を終了し、再び
紙幣Bを分離送出する場合には、第4図に示すよ
うに、ピツクアツプローラ34が紙幣Bの上面に
進出するので、これにより紙幣Bを繰り出すこと
ができる。以下、前述した分離動作を繰り返すこ
とになる。この分離動作において、案内ローラ3
9もピツクアツプローラ34に同期して紙幣Bの
上面に進出するので、紙幣は案内ローラ39によ
り紙幣の反紙幣送出側のせり上りなどの変形を規
制されるので、紙幣の姿勢が一定に保たれ、紙幣
を分離点に向つて安定に繰り出すことができる。
即ち、紙幣の上部にあるガイド部材等との干渉を
小さくでき、搬送抵抗を小さくすることができ
る。その結果、紙幣のミスフイードやスキユー
(斜行)、ジヤム等の発生を防止することができ
る。
さらに、案内ローラ39の外周に配設した高摩
擦部材の作用により、第8図bで示すような紙幣
中央部の凸状の変形部104や第8図cに示すよ
うな変形部105、及び第8図dで示すようなZ
字状の重ね折れ部106の発生を防止することが
できる。
以上説明した実施例においては、案内ローラ3
9は、アーム29の腕部29a先端に、駆動系を
連結しない空転支持構造にしているが、第7図に
示すように、駆動系を連結する支持構造にしても
よい。即ち、アーム29の腕部29a先端には、
案内ローラ39とこの案内ローラ39に連結され
たゴムローラ70が回転自在に設けられている。
また、このアーム29の腕部29aには、前述の
ゴムローラ70に圧接するようにゴムローラ71
が回転自在に設けられ、このゴムローラ71に圧
接するようにゴムローラ37が回転自在に設けら
れている。また、更に、このアーム29の腕部2
9aには、前述のゴムローラ37に係合するカム
36とこのカム36と一体に回転する歯車35が
回転自在に設けられている。そして、この歯車3
5は軸23に固着した歯車38と歯合つている。
紙幣分離送出時、案内ローラ39には、軸23の
回転力が歯車38,35、カム36及びゴムロー
ラ37,71,70を介して伝わり、案内ローラ
39は、ピツクアツプローラ34の間欠駆動に同
期して、間欠的に駆動される。
このように構成することにより、案内ローラ3
9を、駆動系を連結しない空転支持構造の場合と
同様の効果を奏する他に、紙幣の反紙幣送出側に
おいて、ピツクアツプローラ34に同期した繰り
出し力を与えることができる。このため、繰り出
される紙幣に大きな搬送力を与えることができ
る。更にこの搬送力は、集積された紙幣のうち最
上位の紙幣を送出した後も、残り、次の紙幣を分
離部側に送る力を与えることができる。
また、前述の案内ローラ39は、紙幣の繰り出
しが可能な摩擦係数をもつ材質を選定するなら
ば、アーム29の腕部29a先端に固定する固定
支持構造でもよいし、案内ローラにかえて面ガイ
ドにしても同様の作用、効果を得ることができ
る。
以上説明した各実施例は、紙葉類変形規制手段
としての案内ローラ39がアーム29と一体で揺
動退避する構造となつているが、本発明において
はそのような構造に限定されるものではない。即
ち、案内ローラ39をアーム29に配設せず、反
紙幣送出側のフレームに回転自在に支承されたア
ームに配設し、紙幣分離繰り出し時及び受収集積
時には、ピツクアツプローラと同期して、反紙幣
送出側に揺動・退避させるように動作させてもよ
い。
また、案内ローラを紙幣送出方向に直交する側
のフレームに回転自在に支承されたアームに配設
し、前述の場合と同様に、紙幣分離繰り出し時及
び受収集積時には、ピツクアツプローラと同期し
て紙幣送出方向と直交する方向に揺動・退避させ
るように動作させてもよい。また、案内ローラ3
9を配設するアームを2節リンクとし、案内ロー
ラ39が常に紙幣面に接触するような構成にして
もよいことはいうまでもない。
なお、上述の各実施例においては、ピツクアツ
プローラ34、案内ローラ39及び羽根車54の
位置を、それぞれ1位置オンオフ制御形式で検出
しているが、上限及び下限の両位置を検出する3
位置オンオフ制御形式に構成して、押圧力を制御
してもよいし、また連続制御系を構成して、ピツ
クアツプローラ34、案内ローラ39及び羽根車
54の位置と押圧力とを連続的に制御してもよ
い。
また、以上の説明ではピツクアツプローラ34
及び案内ローラ39を必要に応じて揺動退避する
構造にしているが、本発明を紙幣の払出し装置に
実施する場合には、揺動、退避させる必要はな
い。
また、上述の各実施例は紙幣を水平方向に集積
または分離繰り出しする構造を説明したが、紙幣
が立位状態の場合にも適用することができるもの
である。
また、上述の各実施例においては紙幣を受収
し、受収した紙幣を摩擦分離手段により分離送出
する構造になつているか、通常の分離機にも適用
できることはいうまでもない。また、摩擦分離方
式のかわりに真空吸着分離方式でも同じように適
用することができる。
以上の各実施例においては、繰り出される紙幣
面に当接し、紙幣の中央方向に向つて紙幣両側部
が移動変形しようとする力に抗する力を付与する
摩擦部材74は、案内ローラ39の外周に配設さ
れた場合について説明したが、本発明は、この構
造に限るものではなく、例えば、案内ローラ39
と別体に配置しても同様の作用、効果を得ること
ができることはいうまでもない。また、上述の各
実施例においては、紙葉類として、紙幣の場合の
取扱いについて説明したが、伝票など他の紙葉類
についても同様の作用、効果を得ることができ
る。
〔発明の効果〕 本発明によれば、剛性の低い紙葉類が中央部で
Z字状の重ね折れなどの大きな変形を生じること
がなく、装置の稼動率や信頼性を向上することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の装置の一例を備えた例として
現金自動取引装置の現金取扱い部を示す概略側面
図、第2図は本発明の装置の一実施例を説明する
一部切欠き斜視図、第3図は第2図の正面図、第
4図は第2図、第3図に示した実施例における紙
幣の分離繰り出し時を説明する要部概略側面図、
第5図は同じく紙幣の集積時を説明する要部概略
側面図、第6図は本発明の一実施例における要部
を説明する図、第7図は本発明の装置の他の実施
例を示す要部概略正面図、第8図は従来の装置に
おける要部を説明する図である。 B……紙幣、20……フイードローラ、21…
…摩擦部材、24……ストツパローラ、25……
ゲートローラ、29,49,52……アーム、3
4……ピツクアツプローラ、39……案内ロー
ラ、40,60……センサ、41,61……制御
回路、42……駆動モータ、43……ストツパ、
54……羽根車、58,59……搬送ローラ、6
2……押板、74……摩擦部材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 収納部9,10,11,12に集積した紙葉
    類Bを順次1枚ずつ分離し送出する紙葉類送出装
    置において、 前記収納部9,10,11,12には、紙葉類
    送出方向に対して集積紙葉類Bの後端側において
    左右対称でかつ紙葉類Bの繰り出し手段16,3
    4と紙葉類Bとが接する面とほぼ同等かそれより
    も高い位置で紙葉類Bと当接するように摩擦部材
    74を配設し、 前記摩擦部材74は、当接する紙葉類Bの送出
    方向に対する紙葉類搬送抵抗力103を小とし、
    紙葉類Bの送出方向と直角な方向に対しては当接
    する紙葉類Bに抵抗力107を付与するような機
    能を有するものであること、 を特徴とする紙葉類送出装置。
JP1418585A 1985-01-30 1985-01-30 紙葉類送出装置 Granted JPS61174040A (ja)

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JP1418585A JPS61174040A (ja) 1985-01-30 1985-01-30 紙葉類送出装置

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JPS61174040A JPS61174040A (ja) 1986-08-05
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JP3376094B2 (ja) * 1994-05-26 2003-02-10 京セラミタ株式会社 インクジェット記録装置

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