JPS6213447Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 自走式堆肥散布機に係り、堆肥散布箱の後方に
規制具、散布ドラム等を有した散布装置枠を着脱
自在に形成し、操縦席に散布装置を操作する調整
レバーを配置してなる堆肥散布機に関するもので
ある。

図面について構成を説明すると、ａは操縦席、
ｂは堆肥箱で、ｃは散布装置枠を示す。１２は主
ミツシヨンで、車台２の前部中央に配置され、前
部一側部に設けた原動機１１より入力して１の無
限軌道帯に動力を伝動するもので、操作は走行レ
バー１０で為される。操縦席ａは車台２の前部他
側部に配備されてある。

車台２の上部には堆肥箱ｂが配置され、この堆
肥箱の後面にはピン４とクランプ５とにより散布
装置枠ｃが着脱自在に連接されている。散布装置
枠ｃはくし状の規制具６と無数の爪を固着した散
布ドラム７を平行に横架してなる。

２２は主ミツシヨンの動力取出軸を示し、一方
は変速機１３を介して散布ドラムに伝動し、他方
はウオームボツクス１４を介して１５の偏心板を
回動す。この偏心板は滑動板１８に往復運動を与
えアーム２０を介して一方向の回転力のみ動作す
る否逆転クラツチ１７に伝動し、同軸の駆動鎖車
２５を図中のコンベアチエーン２４の矢印方向に
移送させる。

１９は変位軸で前記した滑動板１８の往復距離
を制御して、コンベアチエーンの移送速度を調整
するものであり、ロツド２１に連結され、その基
部は操縦席に近接した位置に設けた調整レバー９
に固着され遠隔操作される。

２３は調整板で上面に複数個の切欠を有して調
整レバー９の任意位置でストツパー作用をする。

散布装置枠ｃを堆肥箱ｂから取外すとき、まず
第２図に示す伝動帯２７を伝動車から外して伝動
部を離脱し、散布ドラム７を軸受２８に支承した
まま、クランプ５を開放して、散布装置枠ｃを下
方へ回動させる。その後ピン４を抜きとると散布
装置枠ｃは完全に取除かれて運搬車として利用さ
れる。

以上のように車台前方一側部に原動機を設け他
側部には操縦席を設けて、散布装置の調整レバー
を操縦席に近接的に配置し、堆肥箱には散布装置
枠を着脱自在に構成したので、コンパクトであ
り、重量は走行部に対し均一に分布されて、乗用
のまま小区画や湿田地の圃場に対し効率の良い堆
肥散布を可能にするとともに、散布装置枠を取除
くと、不整地用の接地圧の低い運搬車として利用
でき経済的である等の効果を提する。

又、本実施例による無限軌道帯を低圧タイヤの
多輪駆動にしても、接地圧の低い超湿地の走行は
可能なので、本考案の趣旨を変えるものではな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を実施した側面図、第２図は動
力伝達図、第３図は散布装置部の詳細図。 ａは操縦席、ｂは堆肥箱、ｃは散布装置枠、１
……無限軌道帯、２……車台、３……カム伝動カ
バー、４……ピン、５……クランプ、６……規制
具、７……散布ドラム、８……安全枠、９……調
整レバー、１０……走行レバー、１１……原動
機、１２……主ミツシヨン、１３……変速機、１
４……ウオームボツクス、１５……偏心板、１７
……非逆転クラツチ、１８……滑動板、１９……
変位軸、２０……アーム、２１……ロツド、２２
……動力取出軸、２３……調整板、２４……コン
ベアチエーン、２５……駆動鎖車、２６……軸、
２７……伝動帯、２８，２８′……軸受。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 無限軌道帯あるいは多輪駆動車を装備した車台
   前方一側部に原動機を設け、他側部に操縦席を設
   け、さらに車台の後方にコンベアチエーンを装備
   した堆肥箱を載置して、この堆肥箱には無数の爪
   を有した散布ドラムを備えた散布装置を平行に横
   架して散布装置枠を構成し、この散布装置枠をピ
   ンとクランプによつて着脱自在に連設するととも
   に、散布装置の調整レバーを操縦席に近接させて
   設け、この調整レバーとコンベアチエーンの移送
   速度の調整手段とを連動させて、散布量を遠隔操
   作をすることを特徴とした自走式堆肥散布機。