JPS62129319A - 金属箔張積層板の製法 - Google Patents

金属箔張積層板の製法

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JPS62129319A
JPS62129319A JP26171185A JP26171185A JPS62129319A JP S62129319 A JPS62129319 A JP S62129319A JP 26171185 A JP26171185 A JP 26171185A JP 26171185 A JP26171185 A JP 26171185A JP S62129319 A JPS62129319 A JP S62129319A
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JP
Japan
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metal foil
clad laminate
acrylates
weight
polyphenylene oxide
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Pending
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JP26171185A
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English (en)
Inventor
Shuji Maeda
修二 前田
Takaaki Sakamoto
坂本 高明
Munehiko Ito
宗彦 伊藤
Takahiro Heiuchi
隆博 塀内
Takayoshi Koseki
高好 小関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕・ この発明は、衛星通信などのXバンド(10GHz)6
N域などの、いわゆる超高周波領域において誘電特性が
優れるとともに、寸法安定性、耐熱性および熱放散性等
にも優れた金属箔張積層板の製法に関する。
〔背景技術〕
衛星通信などに用いられるXバンド(IOGH2)領域
、いわゆる超高周波領域で使用する積層板には、優れた
高周波特性、殊に誘電特性において優れていることが要
求される。
熱可塑性樹脂であるポリフェニレンオキサイドが、高周
波特性、金属箔との接着力に優れるなどの理由で近年注
目されている。しかし、ポリフェニレンオキサイドは、
用途によっては、耐熱性。
耐薬品性、物理的強度(剛性)等の物性を向上させる必
要がある。
他方、高周波回路設計の際、回路幅などの寸法精度が大
きな問題となっている。このため、積層板には、寸法安
定性が良く、つまり、熱膨張係数が小さく、反りも小さ
いという特性も求められている。また、積層板には、高
温時の剛性が十分あり、熱放散性も十分あることが求め
られている。
そこで、熱によっては架橋しないが優れた高周波特性を
有するポリフェニレンオキサイドを、その特性を損なう
ことなく、耐熱性を改良して用いる金属箔張積層板の製
法が開発された。すなわち、ポリフェニレンオキサイド
、架橋性ポリマおよび/または架橋性モノマを含むポリ
フェニレンオキサイド系樹脂組成物からなるシートを金
属箔とともに加熱加圧等を行って積層成形して金属箔張
積層板を得る方法である。このようにして得られた金属
箔張積層板は、高周波特性および耐熱性が優れている。
ところが、前記製法により得られる金属箔張積層板は、
寸法安定性が悪く、積層成形時の金属箔と樹脂の膨張率
が異なるため、金属箔にエツチングを施したあと、反り
が生じるという問題があった。また、耐溶剤性が悪く、
高温時の剛性が不足し、熱放散性が不充分であるという
問題もあった〔発明の目的〕 この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであ
って、高周波特性および耐熱性が優れるとともに、寸法
安定性が良く、反りが生じる恐れが少なく、そのうえ、
高温時十分な剛性を有するとともに、十分な熱放散性も
有するものを得ることのできる金属箔張積層板の製法を
提供する。ことを目的としている。
〔発明の開示〕
発明者らは、前記目的を達成しようとして研究を重ねた
。その結果、金属板を用いるようにすればよいこと、お
よび、このようにするとともに、前記ポリフェニレンオ
キサイド系樹脂組成物に無機充填材を含ませるようにす
ればよりよくなるということを見出し、ここに、この発
明を完成したした・かって、この発明は、ポリフェニレ
ンオキサイド、ならびに、架橋性ポリマおよび/または
架橋性モノマを含むポリフェニレンオキサイド系樹脂組
成物を介して、金属箔と金属板とを積層成形する金属箔
張積層板の製法を第1の要旨とし、ポリフェニレンオキ
サイド、架橋性ポリマおよび/または架橋性モノマ、無
機充填材を含むポリフェニレンオキサイド系樹脂組成物
を介して、金属箔と金属板とを積層成形する金属箔張積
層板の製法を第2の要旨としている。
以下に、この発明の詳細な説明する。
ここで、ポリフェニレンオキサイド(ポリフェニレンエ
ーテルともいう。以下、rPPOJと記す)は、たとえ
ば、つぎの一般式 で表されるものであり、その−例としては、ポリ(2・
6−シメチルー1・4−フェニレンオキサイド)が挙げ
られる。
このようなPPOは、たとえば、U S P 4059
568号明細書に開示されている方法で合成することが
できる。たとえば、2,6−キシレノールを、触媒の存
在下で、酸素を含む気体およびメタノールと酸化カップ
リング反応させて、ポリ (2・6−シメチルー1・4
−フェニレンオキサイド)を得る方法であるが、この方
法に限らない。ここで、触媒としては、銅(I)化合物
、N−N’ −ジーtert−ブチルエチレンジアミン
、ブチルジメチルアミンおよび臭化水素を含むものであ
る。メタノールは、これを基準にして2〜15重量%の
水を反応混合系に加え、メタノールと水の合計が5〜2
5重量%の重合溶媒となるようにして用いる。特に限定
するものではないが、たとえば、重量平均分子! (M
w)が50.000、分子量分布M W / M n=
4.2(Mnは数平均分子量)のポリマが好ましく使用
される。
架橋性ポリマとしては、とくにこれらに限定される訳で
はないが、たとえば、l・2−ポリブタジエン、1・4
−ポリブタジエン、スチレンブタジェンコポリマ、変性
1・2−ポリブタジエン(マレイン変性、アクリル変性
、エポキシ変性)。
ゴム類などが挙げられ、それぞれ、単独でまたは2つ以
上併せて用いられる。ポリマ状態は、エラストマーでも
ラバーでもよいが、成膜性を向上させるということから
特に高分子量のラバー状がよい。
この発明で用いるPPO系樹脂組成物を下記のキャステ
ィング法によりシートにする際に、その成膜性を良くす
るという点からは、ポリスチレンをこの発明の目的達成
を妨げない範囲で用いるようにするのが好ましい。なお
、ポリスチレンは、高分子量のものが成膜性を向上させ
るということから望ましい。
架橋性モノマとしては、たとえば、■エステルアクリレ
ート類、エポキシアクリレート類、ウレタンアクリレー
ト類、エーテルアクリレート類。
メラミンアクリレート類、アルキドアクリレート類、シ
リコンアクリレート類などのアクリル酸類、■トリアリ
ルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、エチレ
ングリコールジメタクリレート、ジビニルベンゼン、ジ
アリルフタレートなどの多官能モノマ、■ビニルトルエ
ン、エチルビニルベンゼン、スチレン、パラメチルスチ
レンなどの単官能モノマ、■多官能エポキシ類などが挙
げられ、それぞれ、単独であるいは2つ以上併せて用い
られるが、特にこれらに限定される訳ではない。
架橋性モノマとしては、トリアリルシアヌレートおよび
/またはトリアリルイソシアヌレートを用いるのが、P
POと相溶性が良く、成膜性、架橋性、耐熱性および誘
電特性の面で好ましいのでよい。
架橋性ポリマおよび/または架橋性モノマは、架橋(硬
化)させることにより、PPOの特性を損なわずに耐熱
性などを向上させるなどのために用いられる。これらは
、いずれか一方のみを用いるようにしてもよいし、併用
するようにしてもよいが、併用するほうが、より特性改
善に効果がある。
無機充填材としては、フレーク状無機物、酸化7)L/
ミニウム(Atz 02 )、’、”リカ(SiOz)
、二酸化チタン(T i Oz ) 、ガラス繊維、ガ
ラスチップ、シリカバルーン、ガラスバルーン等が用い
られる。粒状のものは微小なものがよい。
その粒子サイズは約501Im以下であることが好まし
く、1〜20μmの範囲内にあるのが好ましい。
酸化アルミニウム、二酸化チタン、シリカ、その他周知
の誘電率の高い誘電材料を無機充填材として用いるよう
にすると、得られる金属箔張積層板の誘電率を比較的高
くして、高い誘電率の積層板を必要とする用途に使用す
ることができるようになる。誘電材料の種類および/ま
たは量を調節することによって、積層板の誘電率を広い
範囲で調節することも可能である。誘電率を高くする目
的に限れば、無機充填材でなくとも、他の種類の誘電率
の高い充填材が用いられてもよい。樹脂組成物中の無機
充填材の上限は、積層板が多孔質となったり、強度を損
なう等の好ましくない傾向を呈しはじめる点である。
無機充填材は、この発明で用いるPPO系樹脂組成物の
シートなどの固化物中において、骨格の役割をはたして
その固化物の強度を向上させ、また、薬品の浸入を防ぐ
働きもする。もちろん、寸法安定性にも寄与している。
前記のような原材料を配合してPPO系樹脂組成物とす
る。
以上の原材料の配合割合は、特に限定されないが、PP
0IO〜95重量部(無機充填材を用いない場合、より
好ましくは、50〜95重量部、無機充填材を用いる場
合、より好ましくは20〜80重量部)に対し、架橋性
ポリマを5〜50重量部(より好ましくは、5〜45重
量部)および/または架橋性モノマを1〜20重量部、
無機充填材1〜500重量部(無機充填材を用いる場合
)の割合とするのが好ましい。また、特に限定されない
が、架橋性モノマ1重量部に対し、架橋性ポリマを20
重量部以下の割合で用いるのが好ましい。ただし、PP
Oと、ポリスチレンおよび/またはスチレンブタジェン
コポリマと併用する場合には、 の配合重量比とするのが好ましい。
このほか、PPO系樹脂組成物には、普通、開始剤が用
いられる。開始剤としては、ジクミルパーオキサイド、
 tert−ブチルクミルパーオキサイド、ジーter
 t−ブチルパーオキサイド、2・5−ジメチル−2・
5−ジー(tert−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3
,2・5−ジメチル−2・5−ジー(ter t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキサン、α・α′−ビス(tert−
ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン〔1・
4(または1・3)−ビス(ter t−ブチルパーオ
キシイソプロピル)ベンゼンともいう〕などの過酸化物
1日本油脂側のビスタミルなどがあげられ、それぞれ、
単独でまたは2つ以上併せて用いられるが、これらに限
定されない。開始剤の配合割合は、上記の配合割合に対
して、0.1〜5重量部(より好ましくは、0゜1〜3
重量部)にするのが好ましい。
上記配合による原料は、通常、溶剤(溶媒)に溶かして
混合(溶液混合)される(無機充填材は、普通、溶けな
い)。この場合、PPO系樹脂組成物の5〜50重量%
溶液とするのが好ましい。
混合後、溶剤を除去することにより、PPO系樹脂組成
物が得られる。前記溶剤としては、トリク00エチレン
、トリクロロエタン、クロロホルム、塩化メチレン、ク
ロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素、ベンゼン、ト
ルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、アセトン、四
塩化炭素などがあり、特にトリクロロエチレンが好まし
く、これらをそれぞれ単独でまたは2つ以上混合して用
いることができるが、これらに限定されない。なお、混
合は他の方法によってもよい。
この発明に用いるPPO系樹脂組成物は、たとえば、上
記のように原料を溶剤に溶かして混合し、適宜のものに
流延または塗布されるなどして薄層にされたのち乾燥さ
せられて溶剤を除去されること(キャスティング法)に
より、シートとすることができる。このキャスティング
法によれば、樹脂を溶融させなくてもよく、コストがか
かるカレンダー法によらず、しかも低温でPPO系樹脂
組成物のシートをつくることができるのである。
なお、シートは、硬化物となっていてもよい。
この発明で用いるPPO系樹脂組成物は、たとえば、そ
のPPO系樹脂組成物からなるシートおよび/またはそ
のPPO系樹脂組成物を含浸した基材(以下、「プリプ
レグ」と記す)としていれば取扱性がよくて、所望の厚
みの積層板を形成しやすくなる。なお、ここでシートと
は、フィルム、膜、テープなどといわれているものを含
み、厚み方向に直交する面の広がり、長さについては特
に限定はなく、厚みについても用途などに応じて種々設
定することが可能である。
この発明で用いるPPO系樹脂組成物からなるシートは
、たとえば、上記のキャスティング法によりつくること
ができるが、この方法以外の方法によってもよい。
前記キャスティング法について詳しく述べれば、上記p
po系樹脂組成物またはその原材料を上記の溶剤に5〜
50重量%の割合で溶かして(無機充填材は、普通、溶
けない)混合した溶液を、鏡面処理した鉄板またはキャ
スティング用キャリアーフィルムなどの上に、たとえば
、5〜700(好ましくは、5〜500)μmの厚みに
流延(または、塗布)し、十分に乾燥させて溶剤を除去
することによりシートを得るというものである。
上記キャスティング用キャリアーフィルムとしては、特
に限定するわけではないが、ポリエチレンテレフタレー
ト(以下、rPETJと略す)フィルム、ポリエチレン
フィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィ
ルム、ポリイミドフィルムなど上記溶剤に不溶のものが
好ましく、かつ、離型処理されているものが好ましい。
キャスティング用キャリアーフィルムに流延(または、
塗布)されたPPO系樹脂組成物溶液は、風乾および/
または熱風による乾燥などで溶剤を除去される。乾燥時
の設定温度は、その上限が溶剤の沸点よりも低いか、ま
たは、キャスティング用キャリアーフィルムの耐熱温度
よりも低いこと(キャスティング用キャリアーフィルム
上で乾燥を行う場合)が好ましく、その下限が乾燥時間
や処理性などによって決められ、たとえば、トリクロロ
エチレンを溶剤とし、PETフィルムをキャスティング
用キャリアーフィルムとして用いる場合には、室温から
80℃までの範囲が好ましく、この範囲内で温度を高く
すれば乾燥時間の短縮が可能となる。
なお、このようにして作製されたPPO系樹脂組成物の
シートは、ラジカル開始剤を用いた熱架橋、光架橋、放
射線を利用した架橋などを行うことによって、さらに、
引張り強さ、衝撃強さ、破裂強さ、耐熱性などを高める
ことができる。
前記プリプレグは、どのような方法でつくっても良いが
、一般的に以下のような方法でつくることができる。
すなわちppo系樹脂組成物またはその原料を、上記の
溶剤に、たとえば、5〜50重量%の割合で完全溶解(
無機充填材は、普通、溶けない)させ、この溶液中に基
材を浸漬(ディッピング)するなどして、基材にこれら
のPPO系樹脂組成物を含浸させ付着させる。この場合
、乾燥などにより溶剤を除去するだけでもよいし、半硬
化させていわゆるBステージにするなどしてもよい。こ
うしてつくるプリプレグの樹脂含有量は、特に限定しな
いが、30〜50重量%とするのが好ましい。基材は、
ガラスクロス、アラミツドクロス。
ポリエステルクロス、ナイロンクロスなど樹脂含浸可能
なりロス状物、それらの材質からなるマット状物および
/または不織布などの繊維状物、クラフト紙、リンター
祇などの紙などが用いられるが、これらに限定されない
。このようにして、プリプレグを作製すれば、樹脂を溶
融させなくてもよいので、比較的低温でより容易に行え
る。
金属箔としては、銅箔、アルミニウム箔等が用いられ、
金属板としては、アルミニウム板、鉄板等が用いられる
。金属箔および金属板は、接着表面が平滑でかつ導電性
の良いものが、誘電特性を良好にするうえで好ましい。
また、特に限定されないが、金属箔の厚みは10〜70
−程度、金属板は0.1〜1011程度が適当である。
上記のようなPPO系樹脂組成物、金属箔および金属板
を用い、たとえば、以下のようにして金属箔張積層板を
つくるが、これに限定されない。
PPO系樹脂組成物のシートが上記キャスティング法に
より作製されたシートであれば、配合されている開始剤
の分解温度よりも低く、用いた溶剤の沸点よりも高い温
度で充分に乾燥させ、残留溶剤をなくす。このようにし
て作製したシートおよび/または上記のようにして作製
したプリプレグを所定の設計厚みとなるように所定枚組
み合わせ、これを金属箔と金属板の間にはさむようにし
て積層し、加熱圧締する等して樹脂を溶融させて、シー
ト同士、シートとプリプレグ、プリプレグ同士、シート
と金属箔、プリプレグと金属箔、シートと金属板、プリ
プレグと金属板を互いに接着させて金属箔張積層板を得
る。この融着のみにより強固な接着が得られるが、この
ときの加熱でラジカル開始剤による架橋反応が行われれ
ば、いっそう強固な接着が得られるようになる。架橋反
応は紫外線照射などにより行われてもよい。熱架橋。
光架橋が行われないときには、放射線照射による架橋を
行えばよい。また、熱架橋、光架橋が行われたあとに放
射線照射による架橋を行ってもよい。従って、シート同
士、プリプレグ同士、シートとプリプレグ、シート匪金
属箔、プリプレグと金属箔、シートと金属板、プリプレ
グと金属板との間で耐熱性の優れた接着が実現できるの
である。
ここで、シートとプリプレグの組み合わせであるが、特
に限定しないが、上下対称の組合せが成形後、二次加工
(エツチング等)後のそり防止という点から好ましい。
また、金属箔との接着界面、および、金属板との接着界
面にはそれぞれシートがくるように組み合わせたほうが
接着力という点では好ましい。積層板の誘電特性をより
良くするという点からは、プリプレグは用いずに、シー
トのみを用いるようにするのが好ましい。金属箔とシー
トの接着、および、金属板とシートの接着はそれぞれシ
ートの熱融着性を利用できるので、積層圧締温度はシー
トのガラス転移点以上で、だいたい160〜300”C
ぐらいの範囲が好ましい。ppo系樹脂組成物の固化物
では硬化前に若干樹脂が流れるので金属に対して良好な
融着性を示す。ただし、接着剤を併用しても構わない。
圧締は、シート同士、シートとプリプレグ、プリプレグ
同士、金属箔とシート、金属箔とプリプレグ、金属板と
シートおよび金属板とプリプレグの接合、積層板の厚み
調整のために行うので、圧締条件は必要に応じて選択さ
れる。また、加熱により架橋を行う場合、架橋反応は、
使用する開始剤の反応温度等に依存するので、開始剤の
種類に応じて加熱温度を選ぶとよい。加熱時間も開始剤
等の種類に応じて選ぶとよい。たとえば、温度150〜
300℃5時間10〜60分間程度である。圧締のため
の圧力は50kg/cnl程度とするのがよい。あらか
じめ、シートおよび/またはプリプレグを所定枚加熱積
層成形しておき、これを金属箔と金属板の間にはさむよ
うにして重ね合わせて、再び加熱圧締するようであって
も良い。
架橋性ポリマとして放射線架橋性ポリマを用い、架橋性
モノマとして放射線架橋性モノマを用いた場合は、金属
箔および金属板と、シートおよび/またはプリプレグを
接着した後、放射線架橋を行うと良い。
このようにして得られた金属箔張積層板は、PP01架
橋性ポリマおよび/または架橋性モノマが用いられるの
で、高周波特性および耐熱性が優れ、そのうえ、金属板
が用いられているので、寸法安定性が良く、エツチング
加工時に反りが生じる恐れが少なく、高温時十分な剛性
を有するとともに十分な熱放散性も有する。また、曲げ
加工性、絞り加工性も良好である。PPO系樹脂組成物
が無機充填材を含むようにしているものは、それらの特
性に加えて、寸法安定性、耐熱性がいっそう向上し、耐
溶剤性も向上するといった効果が得られる。
なお、前記説明では、樹脂組成物をシートおよび/また
はプリプレグにして用いているが必ずしもこのようにす
る必要はない。
つぎに、実施例および比較例について説明する(実施例
1) PPO単体60重量部、架橋性ポリマとしてスチレンブ
タジェンコポリマ(SBS、旭化成工業■アサプレン)
20重量部および1・2−ポリブタジエン(1・2−P
Bu、日本曹達側製)9重量部、架橋性モノマとしてト
リアリルイソシアヌレート(TAIC,日本化成■製)
10重量部、反応開始剤として2・5−ジメチル−2・
5−ジ(tert−)゛チルパーオキシ)ヘキシン−3
(日本油脂■製のパーヘキシン25B)1重量部をトリ
クロロエチレン(東亜合成化学工業側のトリクレン)に
溶解させて25重量%濃度の溶液とし、脱泡装置付反応
器で均質になるまで十分に攪拌した。このあと、脱泡を
行い、溶液ブレンド物となったPPO系樹脂組成物溶液
を得た。このPPO系樹脂組成物溶液を、塗工機を用い
てPETフィルム上に厚み400fmとなるよう塗布し
た。そのまま風乾させ、さらに50℃で乾燥させた後、
生成したPPO系樹脂組成物のシート(フィルム)をP
ETフィルムから離型し、さらに、120℃で30分間
乾燥させた。乾燥後のシート(フィルム状樹脂固化物、
厚み約10100Irを10枚積層し、300miX3
0(1w1に成形したのち、その片面に35℃1mO銅
箔を、他面に厚み0.5wIのアルミニウム板をそれぞ
れ重ね合わせ、240℃、50kg / cfflの条
件で30分間圧締して金属箔張積層板を得た。
(実施例2〜8) 第1表に示されている配合の原材料および厚みの金属板
を用いるようにしたほかは、実施例1と同様にして金属
箔張積層板をつくった。
(実施例9) PPO単体25重量部、架橋性ポリマとしてスチレンブ
タジェンコポリマ(SBS、旭化成工業■アサプレン)
5重量部および1・2−ポリブタジエン(1・2−PB
u、日本曹達■製)3重量部、架橋性モノマとしてトリ
アリルイソシアヌレート(TA I C,日本化成01
製)3重量部、反応開始剤として2・5−ジメチル−2
・5−ジー(ter t−ブチルパーオキシ)ヘキシン
−3(日本油脂(樽製のパーヘキシン25B)0.5重
量部をトリクロロエチレンに溶解させてほぼ20重量%
濃度の溶液とし、これに無機充填材として二酸化チタン
(富士チタン工業■製)66重量部を加えて、脱泡装置
付反応器で均質になるまで十分に攪拌した。このあと、
脱泡を行い、溶液ブレンド物となったPPO系樹脂組成
物を得た。この樹脂組成物を、塗工機を用いてPETフ
ィルム上に厚み5001tmとなるよう塗布した。その
まま風乾させ、さらに、乾燥機で50℃で10分間乾燥
させたのち、生成したPPO系樹脂組成物のシート(フ
ィルム)をPETフィルムから離型し、さらに、120
°Cで30分間乾燥させた。乾燥後のシート(フィルム
状樹脂固化物、厚み約10100j1を10枚積層し、
300■mX300mに成形したのち、その片面に35
.1/11の銅箔を、他面に厚み1.0鰭のアルミニウ
ム板をそれぞれ重ね合わせ、240’C。
50kg/catの条件で30分間圧締して金属箔張積
層板を得た。
(実施例10〜12) 第1表に示されている配合の原材料および厚みの金属板
を用いるようにしたほかは、実施例9と同様にして金属
箔張積層板をつくった。
(実施例13..14) 二酸化チタンの代わりに酸化アルミニウム(アルミナ、
住友アルミニウム製錬■製)を用い、第1表に示されて
いる配合の原材料および厚みの金属板を用いるようにし
たほかは、実施例9と同様にして金属箔張積層板をつく
った。
(比較例1〜4) 第1表に示されている配合の原材料を用いるとともに、
金属板の代わりに厚み0.035■lの銅箔を用いて両
面銅張とするようにしたほかは、実施例1と同様にして
金属箔張積層板をつくった。
実施例1〜14および比較例1〜4で得られた積層板に
つき、物性を調べた結果を第1表に示す。ただし、反り
につレゾζは、300 tm X 300 mmに成形
された積層板の片面の銅箔をエツチングによって全面除
去したのち、平面上に、積層板の除去面を上方にして置
いたときの各角部と平面間の平均距離を測定することと
した。
第1表にみるように、実施例1〜14より得られた金属
箔張積層板は比較例1〜4で得られたものに比べ、寸法
安定性が優れ、反りも非常に小さいことがわかる。耐ト
リクロロエチレン性も実施例1〜14で得られたものの
ほうがよい。実施例9〜14で得られた積層板は、比較
例1〜4のものより耐熱性が優れていることがわかる。
無機充填材を用いている実施例9〜14のものは、無機
充填材を用いていない実施例1〜8のものに比べ、耐熱
性が優れ、寸法安定性が高く、反りも小さいことがわか
る。架橋性ポリマとしてSBSのみを用いている実施例
5〜8のものは、架橋性ポリマとしてSBSと1・2 
 PBuを併用している実施例1〜4のものに比べ、耐
熱性が小さいことがわかる。さらに、実施例9〜14の
ものは、二酸化チタンや酸化アルミニウムが用いられて
いるので、実施例1〜8や比較例1〜4のものに比べ、
誘電率が高くなっていることがわかる。実施例9〜14
のものの誘電率の測定結果より、二酸化チタンや酸化ア
ルミニウムなど無機充填材の使用割合および/または種
類を変えて広範囲にわたって誘電率を調節することが可
能であるということもわかる。
〔発明の効果〕 この発明の第1の要旨にかかる金属箔張積層板の製法は
、ポリフェニレンオキサイド、架橋性ポリマおよび/ま
たは架橋性モノマを含むポリフェニレンオキサイド系樹
脂組成物を介して、金属箔と金属板とを積層成形するの
で、高周波特性および耐熱性が優れるとともに、寸法安
定性が良く、反りが生じる恐れが少なく、そのうえ、十
分な熱放散性も有するものを得ることができる。
この発明の第2の要旨にかかる金属箔張積層板の製法は
、ポリフェニレンオキサイド、架橋性ポリマおよび/ま
たは架橋性モノマ、ならびに、無機充填材を含むポリフ
ェニレンオキサイド系樹脂組成物を介して、金属箔と金
属板とを積層成形するので、高周波特性および耐熱性が
優れるとともに寸法安定性が良く、反りが生じる恐れが
少なく、耐溶剤性が良く、そのうえ、十分な熱放散性も
有するものを得ることができる。この第2の要旨にかか
る製法においては、使用する無機充填材の種類および/
または量を調節することによって誘電率を適宜変えるこ
とができる。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリフェニレンオキサイド、ならびに、架橋性ポ
    リマおよび/または架橋性モノマを含むポリフェニレン
    オキサイド系樹脂組成物を介して、金属箔と金属板とを
    積層成形する金属箔張積層板の製法。
  2. (2)ポリフェニレンオキサイド系樹脂組成物が、ポリ
    フェニレンオキサイドを10〜95重量部、架橋性ポリ
    マを5〜50重量部および/または架橋性モノマを1〜
    20重量部の割合でそれぞれ含む特許請求の範囲第1項
    記載の金属箔張積層板の製法。
  3. (3)架橋性ポリマが、1・2−ポリブタジエン、1・
    4−ポリブタジエン、スチレンブタジエンコポリマ、変
    性1・2−ポリブタジエン、ゴム類からなる群の中から
    選ばれた少なくとも1種である特許請求の範囲第1項ま
    たは第2項記載の金属箔張積層板の製法。
  4. (4)架橋性モノマが、エステルアクリレート類、エポ
    キシアクリレート類、ウレタンアクリレート類、エーテ
    ルアクリレート類、メラミンアクリレート類、アルキド
    アクリレート類、シリコンアクリレート類、トリアリル
    シアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、エチレン
    グリコールジメタクリレート、ジビニルベンゼン、ジア
    リルフタレート、ビニルトルエン、エチルビニルベンゼ
    ン、スチレン、パラメチルスチレンおよび多官能エポキ
    シ類からなる群の中から選ばれた少なくとも1種である
    特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の
    金属箔張積層板の製法。
  5. (5)ポリフェニレンオキサイド系樹脂組成物がシート
    として用いられる特許請求の範囲第1項ないし第4項の
    いずれかに記載の金属箔張積層板の製法。
  6. (6)シートがキャスティング法により作られたもので
    ある特許請求の範囲第5項記載の金属箔張積層板の製法
  7. (7)ポリフェニレンオキサイド、架橋性ポリマおよび
    /または架橋性モノマ、ならびに、無機充填材を含むポ
    リフェニレンオキサイド系樹脂組成物を介して、金属箔
    と金属板とを積層成形する金属箔張積層板の製法。
  8. (8)ポリフェニレンオキサイド系樹脂組成物が、ポリ
    フェニレンオキサイドを10〜95重量部、架橋性ポリ
    マを5〜50重量部および/または架橋性モノマを1〜
    20重量部、無機充填材を1〜500重量部の割合でそ
    れぞれ含む特許請求の範囲第7項記載の金属箔張積層板
    の製法。
  9. (9)架橋性ポリマが、1・2−ポリブタジエン、1・
    4−ポリブタジエン、スチレンブタジエンコポリマ、変
    性1・2−ポリブタジエン、ゴム類からなる群の中から
    選ばれた少なくとも1種である特許請求の範囲第7項ま
    たは第8項記載の金属箔張積層板の製法。
  10. (10)架橋性モノマが、エステルアクリレート類、エ
    ポキシアクリレート類、ウレタンアクリレート類、エー
    テルアクリレート類、メラミンアクリレート類、アルキ
    ドアクリレート類、シリコンアクリレート類、トリアリ
    ルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、エチレ
    ングリコールジメタクリレート、ジビニルベンゼン、ジ
    アリルフタレート、ビニルトルエン、エチルビニルベン
    ゼン、スチレン、パラメチルスチレンおよび多官能エポ
    キシ類からなる群の中から選ばれた少なくとも1種であ
    る特許請求の範囲第7項ないし第9項のいずれかに記載
    の金属箔張積層板の製法。
  11. (11)無機充填材が、誘電率の高いものである特許請
    求の範囲第7項ないし第10項のいずれかに記載の金属
    箔張積層板の製法。
  12. (12)無機充填材が、酸化アルミニウム、二酸化チタ
    ンおよびシリカからなる群の中から選ばれた少なくとも
    1種である特許請求の範囲第7項ないし第11項のいず
    れかに記載の金属箔張積層板の製法。
  13. (13)ポリフェニレンオキサイド系樹脂組成物がシー
    トとして用いられる特許請求の範囲第7項ないし第12
    項のいずれかに記載の金属箔張積層板の製法。
  14. (14)シートがキャスティング法により作られたもの
    である特許請求の範囲第7項ないし第13項のいずれか
    に記載の金属箔張積層板の製法。
JP26171185A 1985-08-26 1985-11-20 金属箔張積層板の製法 Pending JPS62129319A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5834565A (en) * 1996-11-12 1998-11-10 General Electric Company Curable polyphenylene ether-thermosetting resin composition and process

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