JPS62121759A - ポリフエニレンオキサイド系樹脂組成物およびこの樹脂組成物からなるシ−ト - Google Patents

ポリフエニレンオキサイド系樹脂組成物およびこの樹脂組成物からなるシ−ト

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JPS62121759A
JPS62121759A JP26171285A JP26171285A JPS62121759A JP S62121759 A JPS62121759 A JP S62121759A JP 26171285 A JP26171285 A JP 26171285A JP 26171285 A JP26171285 A JP 26171285A JP S62121759 A JPS62121759 A JP S62121759A
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polyphenylene oxide
resin composition
acrylates
sheet
inorganic filler
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JP26171285A
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Takahiro Heiuchi
隆博 塀内
Takaaki Sakamoto
坂本 高明
Munehiko Ito
宗彦 伊藤
Shuji Maeda
修二 前田
Takayoshi Koseki
高好 小関
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、高周波領域において優れた誘電特性を示す
積層板などに用いられるポリフェニレンオキサイド系樹
脂組成物およびこの樹脂組成物からなるシートに関する
〔背景技術〕
ポリフェニレンオキサイドは、高周波特性に優れるなど
の理由で近年注目されている。しかし、用途によっては
、耐熱性、耐薬品性、物理的強度(剛性)等の物性を向
上させる必要がある。このような要望に応える方法のひ
とつとして、樹脂を架橋させることが行われる。架橋に
よる樹脂組成物の改質は効果的であり、かつ、確実な手
段と言える。しかし、ポリフェニレンオキサイドは通常
の熱硬化性樹脂のような簡単な処置によっては架橋(硬
化)させることができない。
また、高周波回路設計の際、回路幅などの寸法精度が大
きな問題となっている。ところが、従来の積層板では、
寸法安定性が悪く、つまり、熱膨張係数が大きく、現状
商品では十分とは言えない。寸法安定性を良くするため
樹脂組成物を改質することにより、ポリフェニレンオキ
サイドのもつ低い誘電率などの優れた特性が損なわれる
ようであっては困る。
このような理由で、従来、高周波特性および耐熱性が優
れ、寸法安定性も優れた金属箔張り積層板を簡単に得る
ことができなかった。
〔発明の目的〕
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであ
って、高周波特性および耐熱性が優れ、なおかつ寸法安
定性および耐溶剤性の良い積層板などを得ることのでき
るポリフェニレンオキサイド系樹脂組成物およびこの樹
脂組成物からなるシートを提供することを目的としてい
る。
〔発明の開示〕
この発明は、上記の目的を達成するために、ポリフェニ
レンオキサイド、ならびに、架橋性ポリマおよび/また
は架橋性モノマを含むポリフェニレンオキサイド系樹脂
組成物であって、無機充填材を含んでいてこの無機充填
材がバルーンであることを特徴とするポリフェニレンオ
キサイド系樹脂組成物を第1の要旨とし、ポリフェニレ
ンオキサイド、ならびに、架橋性ポリマおよび/または
架橋性モノマを含むポリフェニレンオキサイド系樹脂組
成物からなるシートであって、前記樹脂組成物が無機充
填材を含んでいてこの無機充填材がバルーンであること
を特徴とするシートを第2の要旨としている。
以下に、この発明の詳細な説明する。
ここで、ポリフェニレンオキサイド(ポリフェニレンエ
ーテルともいう。以下、rPPOJと記す)は、たとえ
ば、つぎの一般式 で表されるものであり、その−例としては、ポリ(2・
6−シメチルー1・4−フェニレンオキサイド)が挙げ
られる。
このようなPPOは、たとえば、U S P 4(15
9568号明細書に開示されている方法で合成すること
ができる。たとえば、2,6−キシレノールを、触媒の
存在下で、酸素を含む気体およびメタノールと酸化カン
プリング反応させて、ポリ (2・6−シメチルー1・
4−フェニレンオキサイド)を得る方法であるが、この
方法に限らない。ここで、触媒としては、銅(I)化合
物、N−N′−ジーtert−ブチルエチレンジアミン
、ブチルジメチルアミンおよび臭化水素を含むものであ
る。メタノールは、これを基準にして2〜15重四%の
水を反応混合系に加え、メタノールと水の合計が5〜2
5重量%の重合溶媒となるようにして用いる。
特に限定するものではないが、たとえば、重量平均分子
量(Mw)が50,000、分子量分布M w / M
 n=4.2(Mnは数平均分子量)のポリマが好まし
く使用される。
架橋性ポリマとしては、とくにこれらに限定される訳で
はないが、たとえば、1・2−ポリブタジエン、l・4
−ポリブタジエン、スチレンブタジェンコポリマ、変性
l・2−ポリブタジエン(マレイン変性、アクリル変性
、エポキシ変性)。
ゴム類などが挙げられ、それぞれ、単独でまたは2つ以
上併せて用いられる。ポリマ状態は、エラストマーでも
ラバーでもよいが、成膜性を向上させるということから
特に高分子量のラバー状がよい。
PPO系樹脂組成物を下記のキャスティング法によりシ
ートにする際に、その成膜性を良くするという点からは
、ポリスチレンをこの発明の目的達成を妨げない範囲で
用いるようにするのが好ましい。なお、ポリスチレンは
、高分子量のものが成膜性を向上させるということから
望ましい。
架橋性モノマとしては、たとえば、■エステルアクリレ
ート類、エポキシアクリレート類、ウレタンアクリレー
ト類、エーテルアクリレート類。
メラミンアクリレート類、アルキドアクリレート類、シ
リコンアクリレート類などのアクリル酸類、■トリアリ
ルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、エチレ
ングリコールジメタクリレート ジビニルベンゼン、ジ
アリルフタレートなどの多官能モノマ、■ビニルトルエ
ン、エチルビニルベンゼン、スチレン、パラメチルスチ
レンなどの単官能モノマ、■多官能エポキシ類などが挙
げられ、それぞれ、単独であるいは2つ以上併せて用い
られるが、特にこれらに限定される訳ではない。
架橋性モノマとしては、トリアリルシアヌレートおよび
/またはトリアリルイソシアヌレートを用いるのが、P
POと相溶性が良く、成膜性、架橋性、耐熱性および誘
電特性の面で好ましいのでよい。
架橋性ポリマおよび/または架橋性モノマは、架橋(硬
化)させることにより、PPOの特性を損なわずに耐熱
性などを向上させるなどのために用いられる。これらは
、いずれか一方のみを用いるようにしてもよいし、併用
するようにしてもよいが、併用するほうが、より特性改
善に効果がある。
バルーンである無機充填材(以下、単に「無機充填材」
と記す)としては、シリカバルーン、ガラスバルーンな
どがあげられ、それぞれ、単独でまたは2つ以上併せて
用いられるが、これらに限定されない。無機充填材は、
1100u以下の大きさのものを用いるようにするのが
好ましい。100μmよりも大きいと、この発明のPP
O系樹脂組成物またはその溶液を均一なものにすること
が難しくなるおそれがある。50#ff1以下であれば
、より好ましい。
無機充填材は、この発明のPPO系樹脂組成物の固化物
中において、その固化物の耐熱性2寸法安定性を向上さ
せ、しかも、中空であるため、その固化物の誘電率、誘
電損失を低いものとする働きをする。
このほか、PPO系樹脂組成物には、普通、開始剤が用
いられる。開始剤としては、ジクミルパーオキサイド、
 tert−ブチルクミルパーオキサイド、ジーter
 t−ブチルパーオキサイド、2・5−ジメチル−2・
5−ジー(tert−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3
,2・5−ジメチル−2・5−ジー(tert−ブチル
パーオキシ)ヘキサン、α・α′−ビス(ter t−
ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン〔l・
4(または1・3)−ビス(tert−ブチルパーオキ
シイソプロピル)ベンゼンともいう〕などの過酸化物1
日本油脂1mのビスタミルなどがあげられ、それぞれ、
単独でまたは2つ以上併せて用いられるが、これらに限
定されない。
以上の原材料の配合割合は、特に限定されないが、PP
01ならびに、架橋性ポリマおよび/または架橋性モノ
マ、さらに必要に応じて加えられる開始剤を50〜99
重量%(より好ましくは、60〜99重量%)、無機充
填材を1〜50重量%(より好ましくは、1〜40重量
%)の割合とするのが好ましい。なお、PP01ならび
に、架橋性ポリマおよび/または架橋性モノマ、さらに
必要に応じて加えられる開始剤の合計に対して、PPO
が7重量%以上、架橋性ポリマおよび/または架橋性モ
ノマが93重量%以下、開始剤が001〜5重量%とす
るのが好ましい。この範囲をはずれると、PPO系樹脂
組成物の成膜性がなくなり、下記のようにしてシートを
得ることができなくなるおそれがある。より好ましくは
、前記合計に対して、PPOが7重量%以上、架橋性ポ
リマが93重量%以下、架橋性モノマが70重■%以下
、開始剤が0.1〜5重量%以下であり、さらにより好
ましくは、PPOが10重量%以上、架橋性ポリマが2
0重量%以下、架橋性モノマが60重量%以下、開始剤
が0.5〜3重量%の範囲である。ただし、PPOと、
ポリスチレンおよび/またはスチレンブタジェンコポリ
マと併用する場合には、 の配合重量比とするのが好ましい。
上記配合による原料は、通常、溶剤(溶媒)に溶かして
(無機充填材は、普通、溶けない)混合(溶液混合)さ
れる。このとき、通常の方法にしたがい、カップリング
剤を用いてもよい。これは、無機充填材とこれ以外の樹
脂成分(モノマも含めて)との密着性を良好なものとし
、最終製品の物性を良好なものとするためである。溶剤
に溶かす場合、PPO系樹脂組成物の樹脂固形分量が、
溶剤に対して10〜30%の範囲にあるのが好ましい。
混合後、溶剤を除去することにより、PPO系樹脂組成
物が得られる。前記溶剤としては、トリクロロエチレン
、トリクロロエタン、クロロホルム、塩化メチレン、ク
ロロベンゼンなどのノぐロゲン化炭化水素、ベンゼン、
トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、アセトン、
四塩化炭素などがあり、特にトリクロロエチレンが好ま
しく、これらをそれぞれ単独でまたは2つ以上混合して
用いることができるが、これらに限定されない。なお、
混合は他の方法によってもよい。
この発明にかかるPPO系樹脂組成物は、たとえば、上
記のように原料を溶剤に溶かして混合し、適宜のものに
流延または塗布されるなどして薄層にされたのち乾燥さ
せられて溶剤を除去されること(キャスティング法)に
より、固化物とすることができる。このキャスティング
法によれば、樹脂を溶融させる必要がなく、コストがか
かるカレンダー法によらず、しかも低温でPPO系樹脂
組成物の固化物をつくることができるのである。
通常、このようなキャスティング法では、固化物はシー
ト(フィルム)となるが、固化物はシートに限定されな
い。なお、固化物は、硬化物も含めることにする。
この発明のPPO系樹脂組成物は、たとえば、プリント
配線用の基板などに用いられる。このような場合、その
PPO系樹脂組成物からなるシートおよび/またはその
PPO系樹脂組成物を含浸した基材(以下、「プリプレ
グ」と記す)があれば取扱性がよくて、所望の厚みの積
層板を形成しやすくなる。
この発明のPPO系樹脂組成物からなるシートは、たと
えば、上記のキャスティング法によりつくることができ
るが、この方法以外の方法によってもよい。
前記キャスティング法について詳しく述べれば、上記P
PO系樹脂組成物またはその原材料を上記の溶剤に溶か
して混合した溶液を、鏡面処理した鉄板またはキャステ
ィング用キャリアーフィルムなどの上に、たとえば、5
〜700 (好ましくは、5〜500)μmの厚みに流
延(または、塗布)し、十分に乾燥させて溶剤を除去す
ることによりシートを得るというものである。なお、こ
こでシートとは、フィルム、膜、テープなどといわれて
いるものを含み、厚み方向に直交する面の広がり、長さ
については特に限定はなく、厚みについても用途などに
応じて種々設定することが可能である。上記キャスティ
ング用キャリアーフィルムとしては、特に限定するわけ
ではないが、ポリエチレンテレフタレート(以下、rP
ETJと略す)フィルム、ポリエチレンフィルム、ポリ
プロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリイミ
ドフィルムなど上記溶剤に不溶のものが好ましく、かつ
、離型処理されているものが好ましい。
キャスティング用キャリアーフィルムに流延(または、
塗布)されたPPO系樹脂組成物溶液は、風乾および/
または熱風による乾燥などで溶剤を除去される。乾燥時
の設定温度は、その上限が溶剤の沸点よりも低いか、ま
たは、キャスティング用キャリアーフィルムの耐熱温度
よりも低いこと(キャスティング用キャリアーフィルム
上で乾燥を行う場合)が好ましく、その下限が乾燥時間
や処理性などによって決められ、たとえば、トリクロロ
エチレンを溶剤とし、PETフィルムをキャスティング
用キャリアーフィルムとして用いる場合には、室温から
80℃までの範囲が好ましく、この範囲内で温度を高く
すれば乾燥時間の短縮が可能となる。
なお、このようにして作製されたPPO系樹脂組成物の
固化物(たとえば、シート)は、ラジカル開始剤を用い
た熱架橋、光架橋、放射線を利用した架橋などを行うこ
とによって、さらに、引張り強さ、衝撃強さ、破裂強さ
、耐熱性などを高めることができる。
この発明のPPO系樹脂組成物からなるシートは、積層
板のばか接着用シートなど種々の用途に用いられる。
前記プリプレグは、どのような方法でつくっても良いが
、一般的に以下のような方法でつくることができる。
すなわちPPO系樹脂組成物またはその原料を、上記の
溶剤に、たとえば、5〜50重量%の割合で完全溶解さ
せ、この溶液中に基材を浸漬(ディッピング)するなど
して、基材にこれらのPPO系樹脂組成物を含浸させ付
着させる。この場合、乾燥などにより溶剤を除去するだ
けであってもよいし、半硬化させていわゆるBステージ
にしてもよい。こうしてつ(るプリプレグの樹脂含有量
は、特に限定しないが、30〜50重量%とするのが好
ましい。基材は、ガラスクロス、アラミツドクロス、ポ
リエステルクロス、ナイロンクロスなど樹脂含浸可能な
りロス状物、それらの材質からなるマント状物および/
または不織布などの繊維状物、クラフト紙、リンター紙
などの紙などが用いられるが、これらに限定されない。
このようにして、プリプレグを作製すれば、樹脂を熔融
−させなくてもよいので、比較的低温でより容易に行え
る。
この発明のPPO系樹脂組成物、これからなるシートを
用いた積層板(両面金属箔なし3片面または両面金属箔
張り)は、たとえば、以下のようにして作製されるが、
これに限定されない。この発明のシートが上記のように
して作製されたキャスティングシートであれば、配合さ
れている開始剤の分解温度よりも低く、用いた溶剤の沸
点よりも高い温度で充分に乾燥させ、残留溶剤をなくす
。このようにして作製したシートおよび/または上記の
ようにして作製したプリプレグを所定の設計厚みとなる
ように所定枚組み合わせ、必要に応じて金属箔も組み合
わせて積層し、加熱圧締する等して樹脂を溶融させて、
シート同士、シートとプリプレグ、プリプレグ同士、シ
ートと金属箔。
プリプレグと金属箔を互いに接着させて積層体を得る。
この融着のみにより強固な接着が得られるが、このとき
の加熱でラジカル開始剤による架橋反応が行われれば、
いっそう強固な接着が得られるようになる。架橋反応は
紫外線照射などにより行われてもよい。熱架橋、光架橋
が行われないときには、放射線照射による架橋を行えば
よい。また、熱架橋、光架橋が行われたあとに放射線照
射による架橋を行ってもよい。したがって、シート同士
、プリプレグ同士、シートとプリプレグ、シートと金属
箔、プリプレグと金属箔との間で耐熱性の優れた接着が
実現できるのである。
ここで、シートとプリプレグの組み合わせであるが、特
に限定しないが、上下対称の組合せが成形後、二次加工
(エツチング等)後のそり防止という点から好ましい。
また、金属箔との接着界面にはシートがくるよう−に組
み合わせたほうが接着力という点では好ましい。金属箔
とシートの接着はシートの熱融着性を利用できるので、
積層圧締温度はシートのガラス転移点以上で、だいたい
160〜300 ’Cぐらいの範囲が好ましい。PPO
系樹脂組成物の固化物では硬化前に若干樹脂が流れるの
で金属に対して良好な融着性を示す。ただし、接着剤を
併用しても構わない。
金属箔としては、銅箔、アルミニウム箔等が用いられる
圧締は、シート同士、シートとプリプレグ、プリプレグ
同士、金属箔とシートおよび金属箔とプリプレグの接合
、積層板の厚み調整のために行うので、圧締条件は必要
に応じて選択される。同時に、無機充填材を圧壊しない
ように条件を設定する。また、加熱により架橋を行う場
合、架橋反応は、使用する開始剤の反応温度等に依存す
るので、開始剤の種類に応じて加熱温度を選ぶとよい。
加熱時間も開始剤等の種類に応じて選ぶとよい。
たとえば、温度150〜300℃2時間lO〜60分間
程度である。圧締の圧力は20kg/cnt程度が好ま
しい。あらかじめ、シートおよび/またはプリプレグを
所定枚加熱積層成形しておき、これの片面あるいは両面
に金属箔を重ねて合わせて、再び加熱圧締するようであ
っても良い。
このようにして得られた積層板は、PPOの特性が損な
われず、誘電特性等の高周波特性および耐熱性が優れた
ものとなり、しかも、寸法安定性も優れたものとなるの
である。製造操作も、前記のように簡単である。
6つぎに、実施例および比較例を示すがこの発明は、実
施例に限定されない。
(実施例1〜6) 第1表に示す原料配合で、それぞれ、21の脱泡装置付
反応器でトリクレン(東亜合成化学工業(11製トリク
ロロエチレン)に溶解させ、均一溶液になるまで充分撹
拌したのち、脱泡を行い、PPO系樹脂組成物の溶液と
した。得られた溶液ブレンド物を、塗工機を用いてPE
Tフィルム上に厚み500μmとなるよう塗布した。こ
れを風乾させた後、50℃で乾燥させ、生成したシート
をPETフィルムから離型し、さらに120℃で30分
間乾燥させた。このシート(厚み約100μm)を8枚
積層し、さらにその両面に銅箔を1枚ずつ重ね合わせて
200℃、  20kg/cm2で30分間圧締して熱
融着と架橋を同時に行い、積層板を得た。
各積層板について、誘電率、誘電損失(正接)引きはが
し強さ、はんだ耐熱性、熱膨張係数について調べ、結果
を第2表に示した。
(比較例1,2) 市販のテフロン・ガラスクロスCCL (銅張り積層板
)およびFR4エポキシ・ガラスクロスCCLについて
、それぞれ実施例と同じ評価法で調べ、結果を第2表に
示した。
なお、第1表で、SBSはスチレンブタジェンコポリマ
を、TAICはトリアリルイソシアヌレートを、Aは2
・5−ジメチル−2・5−ジー(tert−ブチルパー
オキシ)ヘキシン−3をそれぞれあられす。
2・5−ジメチル−2・5−ジー(tert−ブチルパ
ーオキシ)ヘキシン−3は日本油脂01のバーヘキシン
25Bを、シリカバルーンは旭硝子−のシリカバルーン
Q−CEL300 (粒径100μm以下)を、トリク
ロロエチレンは東亜合成化学工業G1のトリクレンをそ
れぞれ用いた。
第2表にみるように、実施例1〜6の各PPO系樹脂組
成物からなるシートを用いた積層板は、半田耐熱性、引
きはがし強度が比較例1. 2のものと同等以上で、誘
電率および誘電損失が低く高周波特性が優れている。ま
た、実施例1〜6の積層板は、寸法安定性も優れたもの
となっていた。
〔発明の効果〕
この発明のppo系樹脂組成物は、PPO,ならびに、
架橋性ポリマおよび/または架橋性モノマを含むもので
あって、無機充填材も含んでいるので、それを用いれば
、高周波特性および耐熱性が優れていて、寸法安定性も
傍れた成形品を得ることができる。
この発明のシートは、上記の樹脂組成物からなるので、
これを用いれば、高周波特性および耐熱性が優れていて
、寸法安定性も優れた積層板を得ることができる。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリフェニレンオキサイド、ならびに、架橋性ポ
    リマおよび/または架橋性モノマを含むポリフェニレン
    オキサイド系樹脂組成物であって、無機充填材を含んで
    いてこの無機充填材がバルーンであることを特徴とする
    ポリフェニレンオキサイド系樹脂組成物。
  2. (2)ポリフェニレンオキサイド、ならびに、架橋性ポ
    リマおよび/または架橋性モノマを50〜99重量%、
    無機充填材を1〜50重量%の割合でそれぞれ含む特許
    請求の範囲第1項記載のポリフェニレンオキサイド系樹
    脂組成物。
  3. (3)ポリフェニレンオキサイド、ならびに、架橋性ポ
    リマおよび/または架橋モノマの合計に対して、ポリフ
    ェニレンオキサイド7重量%以上、架橋性ポリマおよび
    /または架橋性モノマ93重量%以下である特許請求の
    範囲第1項または第2項記載のポリフェニレンオキサイ
    ド系樹脂組成物。
  4. (4)架橋性ポリマが、1・2−ポリブタジエン、1・
    4−ポリブタジエン、スチレンブタジエンコポリマ、変
    性1・2−ポリブタジエン、ゴム類からなる群の中から
    選ばれた少なくとも1種である特許請求の範囲第1項な
    いし第3項のいずれかに記載のポリフェニレンオキサイ
    ド系樹脂組成物。
  5. (5)架橋性モノマが、エステルアクリレート類、エポ
    キシアクリレート類、ウレタンアクリレート類、エーテ
    ルアクリレート類、メラミンアクリレート類、アルキド
    アクリレート類、シリコンアクリレート類、トリアリル
    シアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、エチレン
    グリコールジメタクリレート、ジビニルベンゼン、ジア
    リルフタレート、ビニルトルエン、エチルビニルベンゼ
    ン、スチレン、パラメチルスチレンおよび多官能エポキ
    シ類からなる群の中から選ばれた少なくとも1種である
    特許請求の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載の
    ポリフェニレンオキサイド系樹脂組成物。
  6. (6)無機充填材が、シリカバルーンおよび/またはガ
    ラスバルーンである特許請求の範囲第1項ないし第5項
    のいずれかに記載のポリフェニレンオキサイド系樹脂組
    成物。
  7. (7)無機充填材が100μm以下の大きさである特許
    請求の範囲第1項ないし第6項のいずれかに記載のポリ
    フェニレンオキサイド系樹脂組成物。
  8. (8)ポリフェニレンオキサイド、ならびに、架橋性ポ
    リマおよび/または架橋性モノマを含むポリフェニレン
    オキサイド系樹脂組成物からなるシートであって、前記
    樹脂組成物が無機充填材を含んでいてこの無機充填材が
    バルーンであることを特徴とするシート。
  9. (9)ポリフェニレンオキサイド系樹脂組成物が、ポリ
    フェニレンオキサイド、ならびに、架橋性ポリマおよび
    /または架橋性モノマを50〜99重量%、無機充填材
    を1〜50重量%の割合でそれぞれ含む特許請求の範囲
    第8項記載のシート。
  10. (10)ポリフェニレンオキサイド系樹脂組成物が、ポ
    リフェニレンオキサイド、ならびに、架橋性ポリマおよ
    び/または架橋性モノマの合計に対して、ポリフェニレ
    ンオキサイド7重量%以上、架橋性ポリマおよび/また
    は架橋性モノマ93重量%以下である特許請求の範囲第
    8項または第9項記載のシート。
  11. (11)架橋性ポリマが、1・2−ポリブタジエン、1
    ・4−ポリブタジエン、スチレンブタジエンコポリマ、
    変性1・2−ポリブタジエン、ゴム類からなる群の中か
    ら選ばれた少なくとも1種である特許請求の範囲第8項
    ないし第10項のいずれかに記載のシート。
  12. (12)架橋性モノマが、エステルアクリレート類、エ
    ポキシアクリレート類、ウレタンアクリレート類、エー
    テルアクリレート類、メラミンアクリレート類、アルキ
    ドアクリレート類、シリコンアクリレート類、トリアリ
    ルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、エチレ
    ングリコールジメタクリレート、ジビニルベンゼン、ジ
    アリルフタレート、ビニルトルエン、エチルビニルベン
    ゼン、スチレン、パラメチルスチレンおよび多官能エポ
    キシ類からなる群の中から選ばれた少なくとも1種であ
    る特許請求の範囲第8項ないし第11項のいずれかに記
    載のシート。
  13. (13)無機充填材が、シリカバルーンおよび/または
    ガラスバルーンである特許請求の範囲第8項ないし第1
    2項のいずれかに記載のシート。
  14. (14)無機充填材が100μm以下の大きさである特
    許請求の範囲第8項ないし第13項のいずれかに記載の
    シート。
  15. (15)キャスティングシートである特許請求の範囲第
    8項ないし第14項のいずれかに記載のシート。
JP26171285A 1985-08-27 1985-11-20 ポリフエニレンオキサイド系樹脂組成物およびこの樹脂組成物からなるシ−ト Pending JPS62121759A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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