JPS62124265A - Ti合金板材の製造法 - Google Patents
Ti合金板材の製造法Info
- Publication number
- JPS62124265A JPS62124265A JP26220885A JP26220885A JPS62124265A JP S62124265 A JPS62124265 A JP S62124265A JP 26220885 A JP26220885 A JP 26220885A JP 26220885 A JP26220885 A JP 26220885A JP S62124265 A JPS62124265 A JP S62124265A
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- JP
- Japan
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- alloy
- hot rolling
- transformation point
- hot
- thickness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕。
この発明は、航空礪やジェットエンジンなどの製造に用
いられているTi合金板材の製造法に関するものである
。
いられているTi合金板材の製造法に関するものである
。
従来、一般に、上記の分野などで各種のTi合金板材が
用いられているが、これらのTi合金板材は、例えば直
径:500mφのインゴットから熱間鍛造にて厚さ:2
00mの厚板素材を成形し、ついでこの厚板素材に、加
熱と圧延とをそれぞれ20回繰り返し施して厚さ12M
の板材とすることによってInされている。
用いられているが、これらのTi合金板材は、例えば直
径:500mφのインゴットから熱間鍛造にて厚さ:2
00mの厚板素材を成形し、ついでこの厚板素材に、加
熱と圧延とをそれぞれ20回繰り返し施して厚さ12M
の板材とすることによってInされている。
しかし、上記の従来方法にJ3いては、熱間圧延工程の
後半、すなわちTi合金熱延板素材の板厚が漸次薄くな
るにつれて、温度低下が茗しく、変形抵抗が増大するよ
うになるために、わずかな圧延旧で加熱しな(プればな
らず、この結果加熱−圧延の繰り返し工数が多くなり、
工数および熱澁の面でコスト高の原因となるばかりでな
く、最小板厚にも制限があり、せいぜい2H程度の板厚
のものしか製造することができないのが現状である。
後半、すなわちTi合金熱延板素材の板厚が漸次薄くな
るにつれて、温度低下が茗しく、変形抵抗が増大するよ
うになるために、わずかな圧延旧で加熱しな(プればな
らず、この結果加熱−圧延の繰り返し工数が多くなり、
工数および熱澁の面でコスト高の原因となるばかりでな
く、最小板厚にも制限があり、せいぜい2H程度の板厚
のものしか製造することができないのが現状である。
そこで、本発明者等は、上述のような観点から、熱間圧
延工程における加熱−圧延の工数をできるだけ少なくし
た状態で所望の板厚のTi合金板材を製造すべく研究を
行なった結果、 熱間圧延工程の所定板厚のTi合金熱延根素月を2枚以
上重ね合わせ、その重ね合ねV面全周にモって溶接を施
して、これを一体重ね体とし、ついで、この一体重ね体
に対して、 熱間圧延終了温度二T1合金のβ変態点〜Ti合金のβ
変態点−100”C1 熱間圧延終了温度:Ti合金のβ変態点−350℃以上
、 の条件で熱間圧延を施すと、この熱間圧延条件において
は、Ti合金の組織は、α+β相の2相共存組織で、析
出しているα相の粒径が小さく、かつα相粒界のβ相自
体の変形抵抗も小さい状態にあるために、α相にはほと
んど変形が加わらないことから、圧延を容易に行なうこ
とができ、しかも一体重ね体なので、一枚の素材に比し
て温度低下が緩慢となることと相まって、加熱回数を低
減することができ、かつ2M以下の板厚のTi合金板材
の製造も可能であるという知見を得たのである。
延工程における加熱−圧延の工数をできるだけ少なくし
た状態で所望の板厚のTi合金板材を製造すべく研究を
行なった結果、 熱間圧延工程の所定板厚のTi合金熱延根素月を2枚以
上重ね合わせ、その重ね合ねV面全周にモって溶接を施
して、これを一体重ね体とし、ついで、この一体重ね体
に対して、 熱間圧延終了温度二T1合金のβ変態点〜Ti合金のβ
変態点−100”C1 熱間圧延終了温度:Ti合金のβ変態点−350℃以上
、 の条件で熱間圧延を施すと、この熱間圧延条件において
は、Ti合金の組織は、α+β相の2相共存組織で、析
出しているα相の粒径が小さく、かつα相粒界のβ相自
体の変形抵抗も小さい状態にあるために、α相にはほと
んど変形が加わらないことから、圧延を容易に行なうこ
とができ、しかも一体重ね体なので、一枚の素材に比し
て温度低下が緩慢となることと相まって、加熱回数を低
減することができ、かつ2M以下の板厚のTi合金板材
の製造も可能であるという知見を得たのである。
この発明は、上記知見にもとづいてなされたものであり
、したがって熱間圧延開始温度が、゛「i合金のβ変態
点を越えて高くなると、組織的にβ相単相となり、針状
のα相が析出するようになってα相の形状を制御するこ
とができなくなり、この結果Ti合金の特性低下をもた
らし、一方、その温度がβ変態点−100℃未満になる
と、変形抵抗が急激に上臂するようになり、圧延効率が
低下し、加熱回数の増加をもたらすようになることから
、熱間圧延開始温度を、Ti合金のβ変態点〜Ti合金
のβ変態点−100℃と定めた。また、熱間圧延終了温
度がβ変態点−350℃未満になると、合金自体の変形
抵抗が増大するようになると共に、α相が成長し、一方
粒界のβ相の割合が相対的に少なくなり、かつβ相中の
合金成分濃度も高くなってβ相自体の変形抵抗も上背す
るようになり、この結果α相に大きな変形が加わり、望
ましくない圧延集合組織が形成されて、特性のうち、特
に曲げ性および成形性が低下するようになることから、
その温度をβ変態点−350℃以上と定めた。
、したがって熱間圧延開始温度が、゛「i合金のβ変態
点を越えて高くなると、組織的にβ相単相となり、針状
のα相が析出するようになってα相の形状を制御するこ
とができなくなり、この結果Ti合金の特性低下をもた
らし、一方、その温度がβ変態点−100℃未満になる
と、変形抵抗が急激に上臂するようになり、圧延効率が
低下し、加熱回数の増加をもたらすようになることから
、熱間圧延開始温度を、Ti合金のβ変態点〜Ti合金
のβ変態点−100℃と定めた。また、熱間圧延終了温
度がβ変態点−350℃未満になると、合金自体の変形
抵抗が増大するようになると共に、α相が成長し、一方
粒界のβ相の割合が相対的に少なくなり、かつβ相中の
合金成分濃度も高くなってβ相自体の変形抵抗も上背す
るようになり、この結果α相に大きな変形が加わり、望
ましくない圧延集合組織が形成されて、特性のうち、特
に曲げ性および成形性が低下するようになることから、
その温度をβ変態点−350℃以上と定めた。
つぎに、この発明の方法を実施例により具体的に説明す
る。
る。
実施例 1
Ti −6%At−4%Vの組成(1埴%)をもった厚
さ:6MのTi合金熱延板素材を2枚用意し、この素材
を重ね合せた状態で、TIG溶接により川ね合わせ面全
周にそって空気孔を形成しながら溶接を施して一体重ね
体を成形し、ついで、この−・体重ね体に対して、熱間
圧延開始温度を上記のl′i合金のβ変態点である99
0℃より40℃低い950℃とし、−万態間圧延終了温
度を640℃とした条件で6回つづの加熱−圧延を癌し
て全体厚さを3.8mmとした後、溶接部を切断して解
体し、温度ニア20℃で焼鈍し、矯正し、脱スケールし
、酸洗することによって板厚: 17MのTi合金板材
を製造した。
さ:6MのTi合金熱延板素材を2枚用意し、この素材
を重ね合せた状態で、TIG溶接により川ね合わせ面全
周にそって空気孔を形成しながら溶接を施して一体重ね
体を成形し、ついで、この−・体重ね体に対して、熱間
圧延開始温度を上記のl′i合金のβ変態点である99
0℃より40℃低い950℃とし、−万態間圧延終了温
度を640℃とした条件で6回つづの加熱−圧延を癌し
て全体厚さを3.8mmとした後、溶接部を切断して解
体し、温度ニア20℃で焼鈍し、矯正し、脱スケールし
、酸洗することによって板厚: 17MのTi合金板材
を製造した。
実施例 2
一体重ね体を、T1−8%へff1−1%Mo−1%■
の組成(以上11%)をもった板厚:4MのTi合金熱
延板素材:3枚で構成し、かつ熱間圧延開始温度を10
00℃とし、−万態間圧延終了温度を700℃とし、か
つ加熱−圧延の回数をそれぞれ5回とする以外は実施例
1におけると同一の条件で板厚:1mのTi合金mt4
を製造した。
の組成(以上11%)をもった板厚:4MのTi合金熱
延板素材:3枚で構成し、かつ熱間圧延開始温度を10
00℃とし、−万態間圧延終了温度を700℃とし、か
つ加熱−圧延の回数をそれぞれ5回とする以外は実施例
1におけると同一の条件で板厚:1mのTi合金mt4
を製造した。
ついで、上記実施例1.2で得られたTi合金板材につ
いて、引張強さ、0.2%体力、および伸びを測定し、
さらにJISZ2248に基づき、■ブロック法にて、
曲げ角度を1056とした条件で曲げ試験を行ない、破
断が生じない最小のR/l (ただしR:曲げの内側平
径、t:板厚)を求めた。これらの結果を第1表に示し
た。
いて、引張強さ、0.2%体力、および伸びを測定し、
さらにJISZ2248に基づき、■ブロック法にて、
曲げ角度を1056とした条件で曲げ試験を行ない、破
断が生じない最小のR/l (ただしR:曲げの内側平
径、t:板厚)を求めた。これらの結果を第1表に示し
た。
第1表に示される結果は、同一組成の従来Ti第 1
表 合金板材のもつ特性とほぼ同等の値を示すものである。
表 合金板材のもつ特性とほぼ同等の値を示すものである。
上述のように、この発明の方法によれば、通常の方法で
¥1造されたTi合金板材と同等の特性を有し、かつ2
履以下の板厚をもった薄肉のT1合金板材を、特に熱間
圧延工程における後半での加熱−圧延の繰り返し工数を
著しく低減した状態で製造することができるのである。
¥1造されたTi合金板材と同等の特性を有し、かつ2
履以下の板厚をもった薄肉のT1合金板材を、特に熱間
圧延工程における後半での加熱−圧延の繰り返し工数を
著しく低減した状態で製造することができるのである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 熱間圧延途中の所定板厚のTi合金熱延板素材を2枚以
上重ね合わせ、その重ね合わせ面全周にそって溶接を施
して、これを一体重ね体とし、ついで、この一体重ね体
を、 熱間圧延開始温度:Ti合金のβ変態点〜Ti合金のβ
変態点−100℃、 熱間圧延終了温度:Ti合金のβ変態点 −350℃以上、 の条件で熱間圧延し、圧延後解体することを特徴とする
Ti合金板材の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26220885A JPS62124265A (ja) | 1985-11-21 | 1985-11-21 | Ti合金板材の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26220885A JPS62124265A (ja) | 1985-11-21 | 1985-11-21 | Ti合金板材の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62124265A true JPS62124265A (ja) | 1987-06-05 |
JPS635466B2 JPS635466B2 (ja) | 1988-02-03 |
Family
ID=17372575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26220885A Granted JPS62124265A (ja) | 1985-11-21 | 1985-11-21 | Ti合金板材の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62124265A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017018508A1 (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-02 | 新日鐵住金株式会社 | チタン複合材および熱間圧延用チタン材 |
WO2017018509A1 (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-02 | 新日鐵住金株式会社 | チタン複合材および熱間圧延用チタン材 |
WO2017018517A1 (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-02 | 新日鐵住金株式会社 | 熱間圧延用チタン素材 |
-
1985
- 1985-11-21 JP JP26220885A patent/JPS62124265A/ja active Granted
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017018508A1 (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-02 | 新日鐵住金株式会社 | チタン複合材および熱間圧延用チタン材 |
WO2017018509A1 (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-02 | 新日鐵住金株式会社 | チタン複合材および熱間圧延用チタン材 |
WO2017018517A1 (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-02 | 新日鐵住金株式会社 | 熱間圧延用チタン素材 |
JP6137423B1 (ja) * | 2015-07-29 | 2017-05-31 | 新日鐵住金株式会社 | チタン複合材および熱間圧延用チタン材 |
KR20180030122A (ko) * | 2015-07-29 | 2018-03-21 | 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 | 열간 압연용 티탄 소재 |
CN107847994A (zh) * | 2015-07-29 | 2018-03-27 | 新日铁住金株式会社 | 钛复合材料以及热轧用钛材 |
CN107847993A (zh) * | 2015-07-29 | 2018-03-27 | 新日铁住金株式会社 | 热轧用钛坯料 |
JPWO2017018517A1 (ja) * | 2015-07-29 | 2018-05-24 | 新日鐵住金株式会社 | 熱間圧延用チタン素材 |
JPWO2017018508A1 (ja) * | 2015-07-29 | 2018-06-07 | 新日鐵住金株式会社 | チタン複合材および熱間圧延用チタン材 |
US20180200766A1 (en) * | 2015-07-29 | 2018-07-19 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Titanium material for hot rolling |
RU2704986C2 (ru) * | 2015-07-29 | 2019-11-01 | Ниппон Стил Корпорейшн | Титановый материал для горячей прокатки |
US10913242B2 (en) | 2015-07-29 | 2021-02-09 | Nippon Steel Corporation | Titanium material for hot rolling |
US10920300B2 (en) | 2015-07-29 | 2021-02-16 | Nippon Steel Corporation | Titanium composite material and titanium material for hot rolling |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS635466B2 (ja) | 1988-02-03 |
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