JPS5935664A - 冷延性にすぐれたα+β型チタン合金熱延板の製造方法 - Google Patents
冷延性にすぐれたα+β型チタン合金熱延板の製造方法Info
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- JPS5935664A JPS5935664A JP14647582A JP14647582A JPS5935664A JP S5935664 A JPS5935664 A JP S5935664A JP 14647582 A JP14647582 A JP 14647582A JP 14647582 A JP14647582 A JP 14647582A JP S5935664 A JPS5935664 A JP S5935664A
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- rolling
- rolled
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22F—CHANGING THE PHYSICAL STRUCTURE OF NON-FERROUS METALS AND NON-FERROUS ALLOYS
- C22F1/00—Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working
- C22F1/16—Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working of other metals or alloys based thereon
- C22F1/18—High-melting or refractory metals or alloys based thereon
- C22F1/183—High-melting or refractory metals or alloys based thereon of titanium or alloys based thereon
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- Organic Chemistry (AREA)
- Heat Treatment Of Nonferrous Metals Or Alloys (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、薄肉板への加工が容易な、冷延性にすぐれ
たα+β型チタン合金熱延板の製造方法に関するもので
ある。
たα+β型チタン合金熱延板の製造方法に関するもので
ある。
チタン及びチタン合金は、一般にすぐれた耐食性を有す
るとともに高い比強度を備えていることから、航空・宇
宙機器はもちろん、化学工業における反応槽、熱交換器
、タービン材、塩素イオンが共存する環境下で使用する
構造物や機器類等に幅広く採用されるように々つできて
おり、中でも、チタン材料一般に共通する特性のほかに
、特に溶接性にもすぐれ、高温クリープに対してもすぐ
れた性能を発揮するということから、α+β型チタン合
金の需要が近年益々増加する兆しを見せてきている。
るとともに高い比強度を備えていることから、航空・宇
宙機器はもちろん、化学工業における反応槽、熱交換器
、タービン材、塩素イオンが共存する環境下で使用する
構造物や機器類等に幅広く採用されるように々つできて
おり、中でも、チタン材料一般に共通する特性のほかに
、特に溶接性にもすぐれ、高温クリープに対してもすぐ
れた性能を発揮するということから、α+β型チタン合
金の需要が近年益々増加する兆しを見せてきている。
ところで、従来、このようなチタンあるいはチタン合金
材は、例えば破壊靭性や疲労性能を向上させるような場
合を除けば、主として、■ 標準規格に十分合致した機
械的性質が得られること、 ■ 健全な微細ミクロ組織を実現できること、の2点に
留意して、できるだけ低温の加熱の下で熱間加工を実施
し、低温の鍛練効果が十分に得られるように製造される
のが普通であった。
材は、例えば破壊靭性や疲労性能を向上させるような場
合を除けば、主として、■ 標準規格に十分合致した機
械的性質が得られること、 ■ 健全な微細ミクロ組織を実現できること、の2点に
留意して、できるだけ低温の加熱の下で熱間加工を実施
し、低温の鍛練効果が十分に得られるように製造される
のが普通であった。
もちろん、α+β型チタン合金板を製造する際にも同様
の熱間加工法が採用されており、特に最終仕」二げ熱延
において加熱温度や終止温度をできるだけ低くするとい
う低温加工が例外な〈実施されていた。
の熱間加工法が採用されており、特に最終仕」二げ熱延
において加熱温度や終止温度をできるだけ低くするとい
う低温加工が例外な〈実施されていた。
しかしながら、低温熱延した場合には5α+β型チタン
合金の熱間加工性が必ずしも他の金属材料に比べて良好
であるとはいえないことから、表面割れや耳割れ等の熱
延欠陥を生じやすく、また、このようにして製造された
α+β型チタン合金板は、熱延仕」二げ品としては良好
な性能を有するものが得られるけれども、冷間圧延性が
極めて悪く、20〜30%以下の圧下率であっても、第
1図に示すようなテール割れ、耳割れ、及び表面割れ等
の圧延割れを発生して冷延不能という事態を引起すもの
であった。したがって、このような熱延板をもとにして
薄板を製造しようとすると、低圧下冷延−中間焼鈍−低
圧下冷延 の工程を繰返して薄肉化を図る必要があり、多大な圧延
焼鈍工程を有するので、板厚’3mmJ5下程度の薄板
金工業的規模で製造することは実際」−不可能とされて
いたのである。
合金の熱間加工性が必ずしも他の金属材料に比べて良好
であるとはいえないことから、表面割れや耳割れ等の熱
延欠陥を生じやすく、また、このようにして製造された
α+β型チタン合金板は、熱延仕」二げ品としては良好
な性能を有するものが得られるけれども、冷間圧延性が
極めて悪く、20〜30%以下の圧下率であっても、第
1図に示すようなテール割れ、耳割れ、及び表面割れ等
の圧延割れを発生して冷延不能という事態を引起すもの
であった。したがって、このような熱延板をもとにして
薄板を製造しようとすると、低圧下冷延−中間焼鈍−低
圧下冷延 の工程を繰返して薄肉化を図る必要があり、多大な圧延
焼鈍工程を有するので、板厚’3mmJ5下程度の薄板
金工業的規模で製造することは実際」−不可能とされて
いたのである。
第1図は、α+β型チタン合金熱延板を冷間圧延した際
に発生する圧延割れの形態を模式的に示したものであり
、このように、割れはチタン合金冷延板1の圧延方向端
部に生ずるテール割れ2゜圧延方向と直角方向端部に生
ずる耳割れ3.及び板面に生ずる表面割れ4の3種類に
明白に分類することができる。
に発生する圧延割れの形態を模式的に示したものであり
、このように、割れはチタン合金冷延板1の圧延方向端
部に生ずるテール割れ2゜圧延方向と直角方向端部に生
ずる耳割れ3.及び板面に生ずる表面割れ4の3種類に
明白に分類することができる。
このようなことから、熱延ミルのみでα+β型チタン合
金薄板を製造することも試みられたが、熱延ミルではそ
の能力上薄肉化に限度があり、所望の薄板を製造するの
は不可能てあった。
金薄板を製造することも試みられたが、熱延ミルではそ
の能力上薄肉化に限度があり、所望の薄板を製造するの
は不可能てあった。
本発明者等は、」二連のよ、うな観点から、α+β型チ
タン合金熱延板の冷延性を改善し、広い用途が期待され
るα+β型チタン合金の極薄板を工業的規模で量産すべ
く、そしてそのためには、まずα+β型チタン合金熱延
板の冷延性に影響する要因を究明すべきであるとの観点
に立って研究を行なった結果、 (al 一般に、チタン材料は水素脆化を防止するた
め、その加熱雰囲気は酸化性に保たれるが、チタン材料
の熱延時に、該材料が加熱炉中の酸化雰囲気にさらされ
たような場合、酸素が拐料表面から侵入して著しく硬い
表面硬化層を形成し、この硬化層がショツトブラスト、
機械研摩、あるいは酸洗などの通常のデスケーリング手
段によっても除去されずに冷延素材表面のある深さ以上
にわたって残留した場合、これが脆弱層となって冷延時
に微細な割れを生じ、切欠効果となって、板の耳割れを
促進する原因となること。そして、表面硬化層の大小に
最も大きく影響するのが加熱温度であること、 (b) α+β型チタン合金熱延板においては、その
結晶集合組織も冷延性能に強く影響するものであり、そ
して、冷延性に良好な結晶集合組織は熱延の際の加工温
度を高くすることによって確保できること、 (C) 一般に、ロール圧延時の熱延板の断面には、
圧縮応力と引張応力が作用することによって減厚しなが
ら圧延方向に展伸されるものであり、このとき引張応力
は、ロールと拐料間の摩擦力及び材料の表面側と内部の
温度差等によりその発生量が異なるが、α+β型チタン
合金においては、製造される熱延板の冷延性に、この圧
縮変形と引張変形の発生量の比率が大きく影響し、圧縮
変形に比べて引張変形が太きいとき、すなわち材料内に
生ずる剪断変形量が大きいほど冷延性能が低下すること
。そして、この剪断変形量は、主として加熱温度と終止
、温度によって決まり、この加熱温度と終止温度との差
(これはまた、材料の表面と内部の温度差をも意味する
)が小さいほど剪断変形量が小さくなって、冷延性能が
向上すること、以上(a)〜(C)に示す如き結論を得
るに至った。
タン合金熱延板の冷延性を改善し、広い用途が期待され
るα+β型チタン合金の極薄板を工業的規模で量産すべ
く、そしてそのためには、まずα+β型チタン合金熱延
板の冷延性に影響する要因を究明すべきであるとの観点
に立って研究を行なった結果、 (al 一般に、チタン材料は水素脆化を防止するた
め、その加熱雰囲気は酸化性に保たれるが、チタン材料
の熱延時に、該材料が加熱炉中の酸化雰囲気にさらされ
たような場合、酸素が拐料表面から侵入して著しく硬い
表面硬化層を形成し、この硬化層がショツトブラスト、
機械研摩、あるいは酸洗などの通常のデスケーリング手
段によっても除去されずに冷延素材表面のある深さ以上
にわたって残留した場合、これが脆弱層となって冷延時
に微細な割れを生じ、切欠効果となって、板の耳割れを
促進する原因となること。そして、表面硬化層の大小に
最も大きく影響するのが加熱温度であること、 (b) α+β型チタン合金熱延板においては、その
結晶集合組織も冷延性能に強く影響するものであり、そ
して、冷延性に良好な結晶集合組織は熱延の際の加工温
度を高くすることによって確保できること、 (C) 一般に、ロール圧延時の熱延板の断面には、
圧縮応力と引張応力が作用することによって減厚しなが
ら圧延方向に展伸されるものであり、このとき引張応力
は、ロールと拐料間の摩擦力及び材料の表面側と内部の
温度差等によりその発生量が異なるが、α+β型チタン
合金においては、製造される熱延板の冷延性に、この圧
縮変形と引張変形の発生量の比率が大きく影響し、圧縮
変形に比べて引張変形が太きいとき、すなわち材料内に
生ずる剪断変形量が大きいほど冷延性能が低下すること
。そして、この剪断変形量は、主として加熱温度と終止
、温度によって決まり、この加熱温度と終止温度との差
(これはまた、材料の表面と内部の温度差をも意味する
)が小さいほど剪断変形量が小さくなって、冷延性能が
向上すること、以上(a)〜(C)に示す如き結論を得
るに至った。
ところで、良好な冷延性を具備する熱延板を製造するた
めに必要な前記(al〜(C)に示されるような要件を
満たすには、熱延加熱温度をできるだけ低くするととも
に熱延終止温度をできるだけ高くするという、極めて狭
い温度範囲での熱延加工を施さなければならないが、一
般に、熱延に供するチタン素材は重量が小さくて冷却し
ゃすいため、このような厳しい条件での圧延を工業的規
模で実施することはほとんど不可能なことであった。
めに必要な前記(al〜(C)に示されるような要件を
満たすには、熱延加熱温度をできるだけ低くするととも
に熱延終止温度をできるだけ高くするという、極めて狭
い温度範囲での熱延加工を施さなければならないが、一
般に、熱延に供するチタン素材は重量が小さくて冷却し
ゃすいため、このような厳しい条件での圧延を工業的規
模で実施することはほとんど不可能なことであった。
そこで、本発明者等は、これらの条件を満足させ得るα
+β型チタン合金の熱延方法を見出すべく、さらに研究
を続けた結果、例えば、第2図に示すように、α+β型
チタン合金熱延板素月5の表裏両面に特定の拐質並びに
厚さの金属板6.6を重ねて3層構造物とした後に熱延
を行なえば、被覆材となる金属板の保温効果によって、
α+β型チタン合金材の熱延を狭い温度域内で十分に完
了させることができ、特に、α+β型チタン合金材表面
部と内部の温度差を著しく減少できて剪断変形量を簡単
に減少できる上、圧延の際に表面側に生ずる引張応力を
被覆拐が吸収するので剪断変形量をさらに軽減し得るこ
とをも知見したのである。なお、第2図(a)は3層構
造物の平面図、第2図(b)はその側面図であり、符号
7は溶接部を示すものである。
+β型チタン合金の熱延方法を見出すべく、さらに研究
を続けた結果、例えば、第2図に示すように、α+β型
チタン合金熱延板素月5の表裏両面に特定の拐質並びに
厚さの金属板6.6を重ねて3層構造物とした後に熱延
を行なえば、被覆材となる金属板の保温効果によって、
α+β型チタン合金材の熱延を狭い温度域内で十分に完
了させることができ、特に、α+β型チタン合金材表面
部と内部の温度差を著しく減少できて剪断変形量を簡単
に減少できる上、圧延の際に表面側に生ずる引張応力を
被覆拐が吸収するので剪断変形量をさらに軽減し得るこ
とをも知見したのである。なお、第2図(a)は3層構
造物の平面図、第2図(b)はその側面図であり、符号
7は溶接部を示すものである。
との発明は、上記知見に基づいてなされたものであって
、α+β型チタン合金熱延板の製造に際し、少なくとも
仕上げ熱延時に、材質が純チタン。
、α+β型チタン合金熱延板の製造に際し、少なくとも
仕上げ熱延時に、材質が純チタン。
軟鋼、及びフェライト系ステンレス鋼のいずれがであっ
て、しかも厚さが3 ml1以上である金属板でα+β
型チタン合金熱延板素材の両面を覆って3層構造とした
後、これを800℃〜β変態点の温度域に加熱し、引続
いて熱間圧延するとともに、5′70℃以」二で該圧延
を終了することによって、中間焼鈍なしの1回の冷延で
、70%前後の高圧下率をかけることを可能とし、容易
に薄肉化し得るα+β型チタン合金熱延板を得ることに
特徴を有するものである。
て、しかも厚さが3 ml1以上である金属板でα+β
型チタン合金熱延板素材の両面を覆って3層構造とした
後、これを800℃〜β変態点の温度域に加熱し、引続
いて熱間圧延するとともに、5′70℃以」二で該圧延
を終了することによって、中間焼鈍なしの1回の冷延で
、70%前後の高圧下率をかけることを可能とし、容易
に薄肉化し得るα+β型チタン合金熱延板を得ることに
特徴を有するものである。
々お、この発明の方法において対象となるα+β型チタ
ン合金とは、Ti−!6Ae−4V合金(β変態点:9
70〜1000℃)、 Ti−6Ait−6v −28
n合金(β変態点:950〜970℃)、Ti−3AM
−2,5V合金(β変態点:910〜930℃)。
ン合金とは、Ti−!6Ae−4V合金(β変態点:9
70〜1000℃)、 Ti−6Ait−6v −28
n合金(β変態点:950〜970℃)、Ti−3AM
−2,5V合金(β変態点:910〜930℃)。
Ti−2A+!、 −2Mn合金(β変態点:890〜
920℃) 、 Ti−6AQ −’2−8n−4Zr
−2Mo合金(β変態点:980〜1020℃)等の如
き、常温でα相とβ相とが混在する組織を有するチタン
合金の子べてを意味するものであって、特定の種類のも
のに限定されるものでないことはもちろんのことである
。
920℃) 、 Ti−6AQ −’2−8n−4Zr
−2Mo合金(β変態点:980〜1020℃)等の如
き、常温でα相とβ相とが混在する組織を有するチタン
合金の子べてを意味するものであって、特定の種類のも
のに限定されるものでないことはもちろんのことである
。
つぎに、この発明の方法において、重ね被覆用金属板の
材質及び板厚、被圧延材の加熱温度、及び圧延終止温度
を前記のように限定した理由を説明する。
材質及び板厚、被圧延材の加熱温度、及び圧延終止温度
を前記のように限定した理由を説明する。
■ 重ね被覆用金属板の材質及び板厚
重ね被覆用金属板が目的の機能を十分に発揮するために
は、 1)融点が熱延加熱温度よりも十分に高いこと、2)熱
延温度で酸化や燃焼が激しく生じないとと、 3)保温効率にすぐれていること、 4)熱間変形抵抗がα+β型チタン合金よりも十分に低
いこと、 が必要であり、これらを総合的に兼ね備えた最も実用的
な材料が、板厚:3mm以上の純チタン板。
は、 1)融点が熱延加熱温度よりも十分に高いこと、2)熱
延温度で酸化や燃焼が激しく生じないとと、 3)保温効率にすぐれていること、 4)熱間変形抵抗がα+β型チタン合金よりも十分に低
いこと、 が必要であり、これらを総合的に兼ね備えた最も実用的
な材料が、板厚:3mm以上の純チタン板。
軟鋼板、及びフェライト系ステンレス鋼なのである。
第1表は、比較的入手しやすい各種金属の物性を比較し
たものであるが、この中でもCu系金属及びAM系金金
属融点が低いために、本発明の方法に適用するのが適切
でないことは明白である。
たものであるが、この中でもCu系金属及びAM系金金
属融点が低いために、本発明の方法に適用するのが適切
でないことは明白である。
また、保温効率及び変形抵抗は、重ね被覆材を選定する
」二で特に重要な要素となるが、このうちの変形抵抗は
できるだけα+β型チタン合金より低い方が良好である
。すなわち、変形抵抗が高いと、熱延時に重ね被覆材と
α+β型チタン合金材との変形差が生じ、剪断変形量が
人になるからであり、この点からは、軟鋼、5IJs4
旨灼背汁冒チタンは良好な拐禦であることがわかる。
」二で特に重要な要素となるが、このうちの変形抵抗は
できるだけα+β型チタン合金より低い方が良好である
。すなわち、変形抵抗が高いと、熱延時に重ね被覆材と
α+β型チタン合金材との変形差が生じ、剪断変形量が
人になるからであり、この点からは、軟鋼、5IJs4
旨灼背汁冒チタンは良好な拐禦であることがわかる。
保温効果の点を考えると、熱延時の材料表面の冷却は、
主として圧延ロールの接触や大気への放冷によって起る
が、材質的には熱伝導率の小さい板厚を十分に大きくと
る必要があると推定される。
主として圧延ロールの接触や大気への放冷によって起る
が、材質的には熱伝導率の小さい板厚を十分に大きくと
る必要があると推定される。
そこで、保温効果に力える重ね被覆材の板厚の影響を調
べたのが第2表である。
べたのが第2表である。
第2表は、厚さ25朋のα+β型チタン合金板本体の両
面に種々の肉厚の重ね被覆金属板を重ね、これを900
℃に加熱してから30秒開放冷したときの、本体表面と
重ね被覆金属板外表面の第 2 表 温度差を比較したものである。
面に種々の肉厚の重ね被覆金属板を重ね、これを900
℃に加熱してから30秒開放冷したときの、本体表面と
重ね被覆金属板外表面の第 2 表 温度差を比較したものである。
第2表に示される結果からも、重ね被覆材の板厚を3間
以上にすると、重ね被覆材と本体との温度差がほぼ20
0℃となり、板厚の影響が少なく々ることかわかる。こ
の結果は、本体の板厚や重ね被覆材の材質が変化しても
ほとんど変わることがなかった。
以上にすると、重ね被覆材と本体との温度差がほぼ20
0℃となり、板厚の影響が少なく々ることかわかる。こ
の結果は、本体の板厚や重ね被覆材の材質が変化しても
ほとんど変わることがなかった。
このようなことから、前記1)〜4)項に記載される特
性をすべて満足する適当な重ね被覆材として、板厚’3
mmJg上の純チタン板、軟鋼板、及びフェライト系ス
テンレス鋼を選択したのである。
性をすべて満足する適当な重ね被覆材として、板厚’3
mmJg上の純チタン板、軟鋼板、及びフェライト系ス
テンレス鋼を選択したのである。
■ 加熱温度
加熱温度がα+β型チタン合金熱延板素材のβ変態点を
越えると、酸素の侵入によって生ずる素材の硬化深さが
大きくなり、冷延性が急激に劣化するようになる。一方
、加熱温度が800℃未満では、熱延可能温度範囲が狭
まって熱延能率が著しく阻害されるようになることから
、加熱温度を800℃〜β変態点と定めた。
越えると、酸素の侵入によって生ずる素材の硬化深さが
大きくなり、冷延性が急激に劣化するようになる。一方
、加熱温度が800℃未満では、熱延可能温度範囲が狭
まって熱延能率が著しく阻害されるようになることから
、加熱温度を800℃〜β変態点と定めた。
■ 熱延終止温度
熱延終止温度が570℃未満になると、冷延性を良好に
する結晶集合組織が得られなくなることから、熱延終止
温度を570℃以上と定めた。
する結晶集合組織が得られなくなることから、熱延終止
温度を570℃以上と定めた。
熱延終止温度は、重ね被覆板の表面を適当な方法、例え
ば接触温度計や高温輻射計などで測定すれば良く、本体
のチタン合金の温度を直接側る必要はないものである。
ば接触温度計や高温輻射計などで測定すれば良く、本体
のチタン合金の温度を直接側る必要はないものである。
なお、結晶集合組織の変態は圧延方向によってもある程
度左右され、いわゆるクロス圧延によって悪影響を受け
るの−で、粗圧延から仕上げ熱延まで一貫して同一方向
で熱延するのが好ましい。
度左右され、いわゆるクロス圧延によって悪影響を受け
るの−で、粗圧延から仕上げ熱延まで一貫して同一方向
で熱延するのが好ましい。
この発明の方法における圧延条件は、α十β型チタン合
金熱延板製造の際の仕上げ圧延時にのみ適用すれば、そ
れだけで冷延性向上の十分な効果を得られるものであり
、それ以前の、鋳塊、スラブ、粗圧延までの間の加工は
いずれの方法によっても差支えないものである。
金熱延板製造の際の仕上げ圧延時にのみ適用すれば、そ
れだけで冷延性向上の十分な効果を得られるものであり
、それ以前の、鋳塊、スラブ、粗圧延までの間の加工は
いずれの方法によっても差支えないものである。
第3図は、この発明の方法によってTi−6A9−4V
合金(β変態点:970℃)を熱延した場合の、加熱−
終止温度関係図上に冷延後の耳割れ発生圧下率を示した
ものであり、加熱温度:970℃以下、終止温度:57
0℃以上、すなわち、第3図中の斜線部分の範囲内で熱
延することによって耳割れ発生圧下率:55%以上の良
好な冷延性能を備えたα十β型チタン合金冷延板が得ら
れることがわかる(なお、斜線部分の範囲内では、表面
割れは80%以」二の圧下率でも発生しなかった)。
合金(β変態点:970℃)を熱延した場合の、加熱−
終止温度関係図上に冷延後の耳割れ発生圧下率を示した
ものであり、加熱温度:970℃以下、終止温度:57
0℃以上、すなわち、第3図中の斜線部分の範囲内で熱
延することによって耳割れ発生圧下率:55%以上の良
好な冷延性能を備えたα十β型チタン合金冷延板が得ら
れることがわかる(なお、斜線部分の範囲内では、表面
割れは80%以」二の圧下率でも発生しなかった)。
そして、この発明の方法によれば、他の熱延条件、例え
ばパススケジュール、圧延比、仕上板厚。
ばパススケジュール、圧延比、仕上板厚。
ヒート回数、熱延素材履歴などをほぼ無視するととがで
き、この発明の方法における条件のみで、すぐれた冷延
性を有するα+β型チタン合金熱延板が得られるのであ
る。
き、この発明の方法における条件のみで、すぐれた冷延
性を有するα+β型チタン合金熱延板が得られるのであ
る。
さらに、結果的には、熱延時の表面割れや耳割れが皆無
となり、また、特開昭54.−6842号公報に記載さ
れているパック圧延の場合と同様に、表面酸化の極めて
少ない熱延板が得られ、デスケーリングが酸洗のみで容
易に達成できるという利点も生ずる。
となり、また、特開昭54.−6842号公報に記載さ
れているパック圧延の場合と同様に、表面酸化の極めて
少ない熱延板が得られ、デスケーリングが酸洗のみで容
易に達成できるという利点も生ずる。
なお、前記特開昭54.−684.2号公報には、金属
チタン又はチタン合金を被覆拐でパックして熱延するこ
とにより、表面疵の無い熱延板を製造することが開示さ
れているが、この発明のように、被覆材の材質や厚さ、
セして熱延加熱温度及び終止温度が所定のものに調整さ
れていないので、良好な冷延性を備えた熱延板を得るこ
とができないことはもちろんのことである。
チタン又はチタン合金を被覆拐でパックして熱延するこ
とにより、表面疵の無い熱延板を製造することが開示さ
れているが、この発明のように、被覆材の材質や厚さ、
セして熱延加熱温度及び終止温度が所定のものに調整さ
れていないので、良好な冷延性を備えた熱延板を得るこ
とができないことはもちろんのことである。
ついで、この発明を、実施例によって比較例と対比しな
がら説明する。
がら説明する。
実施例
まず1通常の方法で、An : 5.91重量係、V:
4.04重量%、 Fe: 0.13重量%、 Fe:
0.13重量%、O:0.13重量%、Ti及びその
他の不純物:残り、から成る組成のTi−6Aε−4V
合金熱延素材板(β変態点:970℃)を製造した。こ
の素材板の板厚は第3表に示されるようなものであった
。
4.04重量%、 Fe: 0.13重量%、 Fe:
0.13重量%、O:0.13重量%、Ti及びその
他の不純物:残り、から成る組成のTi−6Aε−4V
合金熱延素材板(β変態点:970℃)を製造した。こ
の素材板の板厚は第3表に示されるようなものであった
。
つぎに、これらの素材板を、それぞれ第3表に示される
ような条件で熱間圧延することによって所定厚さの熱延
板を製造し、得られた熱延板の冷延性能を測定したとこ
ろ、同じく第3表に示されるような値が得られた。
ような条件で熱間圧延することによって所定厚さの熱延
板を製造し、得られた熱延板の冷延性能を測定したとこ
ろ、同じく第3表に示されるような値が得られた。
なお、被圧延材を3層構造としたものは、いずれも厚さ
:3關の軟鋼板をチタン合金板本体両面に、第2図に示
すように重ねたものであシ、また、第3表における※印
はいずれも、本発明の方法の条件から外れた条件である
ことを示すものである。
:3關の軟鋼板をチタン合金板本体両面に、第2図に示
すように重ねたものであシ、また、第3表における※印
はいずれも、本発明の方法の条件から外れた条件である
ことを示すものである。
第2表に示される結果から、本発明方法によって製造さ
れたα+β型チタン合金熱延板の冷延性能は、仕−に板
厚や圧延方向によらず、いずれも、耳割れ発生圧下率:
55チ以上2表面割れ発生圧下率、80%以上という極
めてすぐれたものであった。
れたα+β型チタン合金熱延板の冷延性能は、仕−に板
厚や圧延方向によらず、いずれも、耳割れ発生圧下率:
55チ以上2表面割れ発生圧下率、80%以上という極
めてすぐれたものであった。
これに対して、熱延条件のいずれかが本発明方法の条件
から外れている比較法6,7,9,10゜及び1]によ
って製造された熱延板は、いずれも冷延性が極めて悪い
ことがわかる。
から外れている比較法6,7,9,10゜及び1]によ
って製造された熱延板は、いずれも冷延性が極めて悪い
ことがわかる。
また、比較法8は、チタン合金素材を単体のままで熱延
したものであるが、本発明法に匹敵する冷延性能を付与
させるためには、このように終止温度を730℃と高く
するとともに熱延方向を一定に定め、さらに仕」二げ板
厚を5 mm以下と、極く限られた条件範囲にしなけれ
ばならず、実用上不利なものである。
したものであるが、本発明法に匹敵する冷延性能を付与
させるためには、このように終止温度を730℃と高く
するとともに熱延方向を一定に定め、さらに仕」二げ板
厚を5 mm以下と、極く限られた条件範囲にしなけれ
ばならず、実用上不利なものである。
上述のように、この発明によれば、極めてすぐれた冷延
性を備え、容易に薄肉板となし得るα+β型チタン合金
熱延板を、工業的規模で確実に製造することができ、α
+β型チタン合金の適用範囲をさらに拡大できるなど、
工業上有用な効果がもたらされるのである。
性を備え、容易に薄肉板となし得るα+β型チタン合金
熱延板を、工業的規模で確実に製造することができ、α
+β型チタン合金の適用範囲をさらに拡大できるなど、
工業上有用な効果がもたらされるのである。
第1図は圧延割れの形態を表わした模式図、第2図は3
層構造とした被圧延材の概略構成図、第3図は加熱−終
止温度関係図上に冷延板の耳割れ発生圧下率を表示した
図面である。 図面において、 1・・・チタン合金冷延板、2・・・テール割れ、3・
・・耳割れ、 4・・・表面割れ、5・・・熱
延板素材、 6・・・重ね被覆金属板、7・・・
溶接部。 出願人 日本ステンレス株式会社 代理人 富 1) 和 夫 ほか1名葉1図 第2図
層構造とした被圧延材の概略構成図、第3図は加熱−終
止温度関係図上に冷延板の耳割れ発生圧下率を表示した
図面である。 図面において、 1・・・チタン合金冷延板、2・・・テール割れ、3・
・・耳割れ、 4・・・表面割れ、5・・・熱
延板素材、 6・・・重ね被覆金属板、7・・・
溶接部。 出願人 日本ステンレス株式会社 代理人 富 1) 和 夫 ほか1名葉1図 第2図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 少なくとも仕−Lげ熱延時に、純チタン、軟鋼。 及びフェライト系ステンレス鋼のいずれかの材質であっ
て、しかも厚さが3朋以」二である金属板でα+β型チ
タン合金熱延板素材の両面を覆って3層構造とした後、
これを800℃〜β変態点の温度域に加熱し、引続いて
熱間圧延するとともに、570℃以」二で該圧延を終了
することを特徴とする、冷延性にすぐれたα+β型チタ
ン合金熱延板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14647582A JPS5935664A (ja) | 1982-08-24 | 1982-08-24 | 冷延性にすぐれたα+β型チタン合金熱延板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14647582A JPS5935664A (ja) | 1982-08-24 | 1982-08-24 | 冷延性にすぐれたα+β型チタン合金熱延板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5935664A true JPS5935664A (ja) | 1984-02-27 |
Family
ID=15408476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14647582A Pending JPS5935664A (ja) | 1982-08-24 | 1982-08-24 | 冷延性にすぐれたα+β型チタン合金熱延板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5935664A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6372409A (ja) * | 1986-09-13 | 1988-04-02 | Nippon Steel Corp | 難加工材料の薄板製造法 |
JPS6380904A (ja) * | 1986-09-22 | 1988-04-11 | Nippon Steel Corp | チタン基合金の熱間加工法 |
JPS63176452A (ja) * | 1987-01-19 | 1988-07-20 | Nkk Corp | α+β型チタン合金板の製造方法 |
-
1982
- 1982-08-24 JP JP14647582A patent/JPS5935664A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6372409A (ja) * | 1986-09-13 | 1988-04-02 | Nippon Steel Corp | 難加工材料の薄板製造法 |
JPH0373361B2 (ja) * | 1986-09-13 | 1991-11-21 | Nippon Steel Corp | |
JPS6380904A (ja) * | 1986-09-22 | 1988-04-11 | Nippon Steel Corp | チタン基合金の熱間加工法 |
JPH0373362B2 (ja) * | 1986-09-22 | 1991-11-21 | Nippon Steel Corp | |
JPS63176452A (ja) * | 1987-01-19 | 1988-07-20 | Nkk Corp | α+β型チタン合金板の製造方法 |
JPH0373624B2 (ja) * | 1987-01-19 | 1991-11-22 | Nippon Kokan Kk |
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