JPS635466B2 - - Google Patents
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- JPS635466B2 JPS635466B2 JP26220885A JP26220885A JPS635466B2 JP S635466 B2 JPS635466 B2 JP S635466B2 JP 26220885 A JP26220885 A JP 26220885A JP 26220885 A JP26220885 A JP 26220885A JP S635466 B2 JPS635466 B2 JP S635466B2
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- Japan
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- alloy
- hot rolling
- hot
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- 238000005098 hot rolling Methods 0.000 claims description 16
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Landscapes
- Metal Rolling (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
この発明は、航空機やジエツトエンジンなどの
製造に用いられているTi合金板材の製造法に関
するものである。 (従来の技術) 従来、一般に、上記の分野などで各種のTi合
金板材が用いられているが、これらのTi合金板
材は、例えば直径:500mmφのインゴツトから熱
間鍛造にて厚さ:200mmの厚板素材を成形し、つ
いでこの厚板素材に、加熱と圧延とをそれぞれ20
回繰り返し施して厚さ:2mmの板材とすることに
よつて製造されている。 (発明が解決しようとする問題点) しかし、上記の従来方法においては、熱間圧延
工程の後半、すなわちTi合金熱延板素材の板厚
が漸次薄くなるにつれて、温度低下が著しく、変
形抵抗が増大するようになるために、わずかな圧
延量で加熱しなければならず、この結果加熱―圧
延の繰り返し工数が多くなり、工数および熱量の
面でコスト高の原因となるばかりでなく、最小板
厚にも制限があり、せいぜい2mm程度の板厚のも
のしか製造することができないのが現状である。 (問題点を解決するための手段) そこで、本発明者等は、上述のような観点か
ら、熱間圧延工程における加熱―圧延の工数をで
きるだけ少なくした状態で所望の板厚のTi合金
板材を製造すべく研究を行なつた結果、 熱間圧延途中の所定板厚のTi合金熱延板素材
を2枚以上重ね合わせ、その重ね合わせ面全周に
そつて溶接を施して、これを一体重ね体とし、 ついで、この一体重ね体に対して、 熱間圧延開始温度:Ti合金のβ変態点〜Ti合
金のβ変態点―100℃、 熱間圧延終了温度:Ti合金のβ変態点―350℃
以上、 の条件で熱間圧延を施すと、この熱間圧延条件に
おいては、Ti合金の組織は、α+β相の2相共
存組織で、析出しているα相の粒径が小さく、か
つα相粒界のβ相自体の変形抵抗も小さい状態に
あるために、α相にほとんど変形が加わらないこ
とから、圧延を容易に行なうことができ、しかも
一体重ね体なので、一枚の素材に比して温度低下
が緩慢となることと相まつて、加熱回数を低減す
ることができ、かつ2mm以下の板厚のTi合金板
材の製造も可能であるという知見を得たのであ
る。 この発明は、上記知見にもとづいてなされたも
のであり、したがつて熱間圧延開始温度が、Ti
合金のβ変態点を越えて高くなると、組織的にβ
相単相となり、針状のα相が析出するようになつ
てα相の形状を制御することができなくなり、こ
の結果Ti合金の特性低下をもたらし、一方、そ
の温度がβ変態点―100℃未満になると、変形抵
抗が急激に上昇するようになり、圧延効率が低下
し、加熱回数の増加をもたらすようになることか
ら、熱間圧延開始温度を、Ti合金のβ変態点〜
Ti合金のβ変態点―100℃と定めた。また、熱間
圧延終了温度がβ変態点―350℃未満になると、
合金自体の変形抵抗が増大するようになると共
に、α相が成長し、一方粒界のβ相の割合が相対
的に少なくなり、かつβ相中の合金成分濃度も高
くなつてβ相自体の変形抵抗も上昇するようにな
り、この結果α相に大きな変形が加わり、望まし
くない圧延集合組織が形成されて、特性のうち、
特に曲げ性および成形性が低下するようになるこ
とから、その温度をβ変態点―350℃以上と定め
た。 〔実施例〕 つぎに、この発明の方法を実施例により具体的
に説明する。 実施例 1 Ti―6%Al―4%Vの組成(重量%)をもつ
た厚さ:6mmのTi合金熱延板素材を2枚用意し、
この素材を重ね合せた状態で、TIG溶接により重
ね合わせ面全周にそつて空気孔を形成しながら溶
接を施して一体重ね体を成形し、ついで、この一
体重ね体に対して、熱間圧延開始温度を上記の
Ti合金のβ変態点である990℃より40℃低い950
℃とし、一方熱間圧延終了温度を640℃とした条
件で6回つづの加熱―圧延を施して全体厚さを
3.8mmとした後、溶接部を切断して解体し、温
度:720℃で焼鈍し、矯正し、脱スケールし、酸
洗することによつて板厚:1.7mmのTi合金板材を
製造した。 実施例 2 一体重ね体を、Ti―8%Al―1%Mo―1%V
の組成(以上重量%)をもつた板厚:4mmのTi
合金熱延板素材:3枚で構成し、かつ熱間圧延開
始温度を1000℃とし、一方熱間圧延終了温度を
700℃とし、かつ加熱―圧延の回数をそれぞれ5
回とする以外は実施例1におけると同一の条件で
板厚:1mmのTi合金板材を製造した。 ついで、上記実施例1,2で得られたTi合金
板材について、引張強さ、0.2%体力、および伸
びを測定し、さらにJISZ2248に基づき、Vブロ
ツク法にて、曲げ角度を105゜とした条件で曲げ試
験を行ない、破断が生じない最小のR/t(ただ
しR:曲げの内側半径、t:板厚)を求めた。こ
れらの結果を第1表に示した。 (発明の効果) 第1表に示される結果は、同一組成の従来Ti
製造に用いられているTi合金板材の製造法に関
するものである。 (従来の技術) 従来、一般に、上記の分野などで各種のTi合
金板材が用いられているが、これらのTi合金板
材は、例えば直径:500mmφのインゴツトから熱
間鍛造にて厚さ:200mmの厚板素材を成形し、つ
いでこの厚板素材に、加熱と圧延とをそれぞれ20
回繰り返し施して厚さ:2mmの板材とすることに
よつて製造されている。 (発明が解決しようとする問題点) しかし、上記の従来方法においては、熱間圧延
工程の後半、すなわちTi合金熱延板素材の板厚
が漸次薄くなるにつれて、温度低下が著しく、変
形抵抗が増大するようになるために、わずかな圧
延量で加熱しなければならず、この結果加熱―圧
延の繰り返し工数が多くなり、工数および熱量の
面でコスト高の原因となるばかりでなく、最小板
厚にも制限があり、せいぜい2mm程度の板厚のも
のしか製造することができないのが現状である。 (問題点を解決するための手段) そこで、本発明者等は、上述のような観点か
ら、熱間圧延工程における加熱―圧延の工数をで
きるだけ少なくした状態で所望の板厚のTi合金
板材を製造すべく研究を行なつた結果、 熱間圧延途中の所定板厚のTi合金熱延板素材
を2枚以上重ね合わせ、その重ね合わせ面全周に
そつて溶接を施して、これを一体重ね体とし、 ついで、この一体重ね体に対して、 熱間圧延開始温度:Ti合金のβ変態点〜Ti合
金のβ変態点―100℃、 熱間圧延終了温度:Ti合金のβ変態点―350℃
以上、 の条件で熱間圧延を施すと、この熱間圧延条件に
おいては、Ti合金の組織は、α+β相の2相共
存組織で、析出しているα相の粒径が小さく、か
つα相粒界のβ相自体の変形抵抗も小さい状態に
あるために、α相にほとんど変形が加わらないこ
とから、圧延を容易に行なうことができ、しかも
一体重ね体なので、一枚の素材に比して温度低下
が緩慢となることと相まつて、加熱回数を低減す
ることができ、かつ2mm以下の板厚のTi合金板
材の製造も可能であるという知見を得たのであ
る。 この発明は、上記知見にもとづいてなされたも
のであり、したがつて熱間圧延開始温度が、Ti
合金のβ変態点を越えて高くなると、組織的にβ
相単相となり、針状のα相が析出するようになつ
てα相の形状を制御することができなくなり、こ
の結果Ti合金の特性低下をもたらし、一方、そ
の温度がβ変態点―100℃未満になると、変形抵
抗が急激に上昇するようになり、圧延効率が低下
し、加熱回数の増加をもたらすようになることか
ら、熱間圧延開始温度を、Ti合金のβ変態点〜
Ti合金のβ変態点―100℃と定めた。また、熱間
圧延終了温度がβ変態点―350℃未満になると、
合金自体の変形抵抗が増大するようになると共
に、α相が成長し、一方粒界のβ相の割合が相対
的に少なくなり、かつβ相中の合金成分濃度も高
くなつてβ相自体の変形抵抗も上昇するようにな
り、この結果α相に大きな変形が加わり、望まし
くない圧延集合組織が形成されて、特性のうち、
特に曲げ性および成形性が低下するようになるこ
とから、その温度をβ変態点―350℃以上と定め
た。 〔実施例〕 つぎに、この発明の方法を実施例により具体的
に説明する。 実施例 1 Ti―6%Al―4%Vの組成(重量%)をもつ
た厚さ:6mmのTi合金熱延板素材を2枚用意し、
この素材を重ね合せた状態で、TIG溶接により重
ね合わせ面全周にそつて空気孔を形成しながら溶
接を施して一体重ね体を成形し、ついで、この一
体重ね体に対して、熱間圧延開始温度を上記の
Ti合金のβ変態点である990℃より40℃低い950
℃とし、一方熱間圧延終了温度を640℃とした条
件で6回つづの加熱―圧延を施して全体厚さを
3.8mmとした後、溶接部を切断して解体し、温
度:720℃で焼鈍し、矯正し、脱スケールし、酸
洗することによつて板厚:1.7mmのTi合金板材を
製造した。 実施例 2 一体重ね体を、Ti―8%Al―1%Mo―1%V
の組成(以上重量%)をもつた板厚:4mmのTi
合金熱延板素材:3枚で構成し、かつ熱間圧延開
始温度を1000℃とし、一方熱間圧延終了温度を
700℃とし、かつ加熱―圧延の回数をそれぞれ5
回とする以外は実施例1におけると同一の条件で
板厚:1mmのTi合金板材を製造した。 ついで、上記実施例1,2で得られたTi合金
板材について、引張強さ、0.2%体力、および伸
びを測定し、さらにJISZ2248に基づき、Vブロ
ツク法にて、曲げ角度を105゜とした条件で曲げ試
験を行ない、破断が生じない最小のR/t(ただ
しR:曲げの内側半径、t:板厚)を求めた。こ
れらの結果を第1表に示した。 (発明の効果) 第1表に示される結果は、同一組成の従来Ti
【表】
合金板材のもつ特性とほぼ同等の値を示すもので
ある。 上述のように、この発明の方法によれば、通常
の方法で製造されたTi合金板材と同等の特性を
有し、かつ2mm以下の板厚をもつた薄肉のTi合
金板材を、特に熱間圧延工程における後半での加
熱―圧延の繰り返し工数を著しく低減した状態で
製造することができるのである。
ある。 上述のように、この発明の方法によれば、通常
の方法で製造されたTi合金板材と同等の特性を
有し、かつ2mm以下の板厚をもつた薄肉のTi合
金板材を、特に熱間圧延工程における後半での加
熱―圧延の繰り返し工数を著しく低減した状態で
製造することができるのである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 熱間圧延途中の所定板厚のTi合金熱延板素
材を2枚以上重ね合わせ、その重ね合わせ面全周
にそつて溶接を施して、これを一体重ね体とし、 ついで、この一体重ね体を、 熱間圧延開始温度:Ti合金のβ変態点〜Ti合
金のβ変態点―100℃、 熱間圧延終了温度:Ti合金のβ変態点―350℃
以上、 の条件で熱間圧延し、圧延後解体することを特徴
とするTi合金板材の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26220885A JPS62124265A (ja) | 1985-11-21 | 1985-11-21 | Ti合金板材の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26220885A JPS62124265A (ja) | 1985-11-21 | 1985-11-21 | Ti合金板材の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62124265A JPS62124265A (ja) | 1987-06-05 |
JPS635466B2 true JPS635466B2 (ja) | 1988-02-03 |
Family
ID=17372575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26220885A Granted JPS62124265A (ja) | 1985-11-21 | 1985-11-21 | Ti合金板材の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62124265A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107847993B (zh) * | 2015-07-29 | 2020-02-21 | 日本制铁株式会社 | 热轧用钛坯料 |
KR102100946B1 (ko) * | 2015-07-29 | 2020-04-14 | 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 | 티탄 복합재 및 열간 압연용 티탄재 |
JP6137423B1 (ja) * | 2015-07-29 | 2017-05-31 | 新日鐵住金株式会社 | チタン複合材および熱間圧延用チタン材 |
-
1985
- 1985-11-21 JP JP26220885A patent/JPS62124265A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62124265A (ja) | 1987-06-05 |
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