JPS62119720A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPS62119720A
JPS62119720A JP25884085A JP25884085A JPS62119720A JP S62119720 A JPS62119720 A JP S62119720A JP 25884085 A JP25884085 A JP 25884085A JP 25884085 A JP25884085 A JP 25884085A JP S62119720 A JPS62119720 A JP S62119720A
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fatty acid
vinyl chloride
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邦綱 佐々木
Yoshitaka Yasufuku
安福 義隆
Toshiaki Shibue
俊明 渋江
Kazumasa Matsumoto
和正 松本
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ、産業上の利用分野 本発明は磁気テープ、磁気シート等の磁気記録媒体に関
するものである。
口、従来技術 近年、磁気記録媒体、特に短波長記録を要求されるビデ
オ用磁気記録媒体においては、今まで以上に微粒子化、
高磁力化された磁性粉が使用される傾向が強くなってい
る。ところが磁性粉は、微粒子化や高磁力化するほど、
個々の粒子の凝集力が強まり、その結果、短波長記録の
高い再生出力や良好なS/N比を得るために必要な分散
性や表面平滑性が十分に満足されなくなる。また、かか
る記録媒体は、記録再生時に激しく磁気ヘッドに摺接す
るため、繰返し使用によって磁性塗膜が摩耗し、塗膜中
に含有される磁性粉が脱落しやすく磁気ヘッドの目詰り
といった好ましくない結果を生ぜしめる。
このため、磁性粉の粒度分布を調整して磁性粉の結合剤
中での分散性を向上させたり、界面活性剤を分散剤とし
て使用したり、または結合剤中の親水性基、例えば水酸
基、ホスホ基、スルホ基、或いはカルボキシ基等の導入
によって変性し、特性の改善を行う方法が提案されてい
る。
例えばポリエステル樹脂にスルホン酸金属塩残基を導入
することによって、特開昭56−74824号、同56
−74827号等には表面平滑性(グロス)及び支持体
に対する接着性の向上、特開昭56−13519号、同
56−74826号、同56−74828号、同56−
74829号等には分散性、界面張力に係わる充填性の
改善についての開示があり、該スルホン酸金属塩基導入
ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ニトロセルロー
ス、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂等の組合せによるバイ
ンダー組成の提案が数多くなされている。
更に、塩化ビニル系樹脂は機械的強度が大きいことから
、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化
ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共
重合体或は塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール
−無水マレイン酸共重合体等が賞用される。
前記塩化ビニル系樹脂のスルホン酸金属塩残基による変
性については特開昭57−44227号に開示されてお
り、まずOH基を含有する塩化ビニル系樹脂と、例えば
1分子中に塩素原子とスルホン酸金属塩残基を含有する
化合物との間で脱塩酸反応を行わしめ、スルホン酸金属
塩残基の導入された変性塩化ビニル系樹脂を得るもので
ある。
また、フリーのスルホ基(SO3H)’Fr含有する塩
化ビニル系共重合体については、特開昭58−1080
32号に開示する所がある。
しかし、このようなフリーのスルホ基を有する重合性モ
ノマーから得られた塩化ビニル系共重合体は、磁性粉の
分散性には有利な場合があるが、分散後に塗布するまで
に著しい粘度上昇を示し、塗布不能になることが多かっ
た。又、出来あがった磁性層についても、支持体や他の
各層(バックコート層、磁性層等)との間で保存中に粘
着をおこしやすく、磁性層のハガレを起こすこともあっ
た。このような種々の欠点により、出来あがった磁気媒
体の性能は著しく不満足なものであった。
一方、これらの欠点を改善すべく、当該スルホ基を金属
塩にすることも提案されているが、これによって多少の
改善は認められ、一応の評価に耐え得る記録媒体は得ら
れるようになったものの、性能的には未だ不満足であり
、また評価段階での新たな問題として、繰返し使用した
ときの出力低下が大きいことが判り、重大な問題となっ
た。
特に、平滑な面は得られるものの、平滑な面は反面で摩
擦の増加につながり、特に高温になると非常に走行が悪
くなる。これは、工程中、カレンダ一工程で問題となり
、カレンダーヒートロールに磁性層の一部がくっつき、
ロール表面を汚すことになり、さらにそれがテープの性
能低下につながる。
ハ3発明の目的 本発明の目的は、磁性粉の分散性に優れると共に、耐久
性も良好であり、磁性層の潤滑性が良好であって静止画
像耐久性に優れ、走行安定性、S/Nに優れた磁気記録
媒体を提供することにある。
二6発明の構成及びその作用効果 即ち、本発明は、磁性粉と結合剤とを含有する磁性層を
有する磁気記録媒体において、スルホ基及び/又はホス
ホ基をアルカリ金属塩の形で含有する前記結合剤(少な
くとも塩化ビニル系樹脂)と、脂肪酸及び/又は脂肪酸
エステルとが前記磁性層に含有され、かつ25℃におけ
る動摩擦係数が0.30以下であることを特徴とする磁
気記録媒体に係るものである。なお、本発明の上記「動
摩擦係数」は後述する実施例中に定義した通りである。
本発明によれば、上記結合剤は、スルホ基及び/又はホ
スホ基をアルカリ金属塩の形で含有しているので磁性塗
料粘度が低くなり、磁性粉の分散性が向上して磁性層の
表面平滑性が良好となる。
しかも、磁性層中には上記の脂肪酸及び/又は脂肪酸エ
ステルを含有せしめ、25℃における動摩擦係数を0.
30以下とすることが必要であることが判った。また、
この系では、スチル耐久性も向上することが判った。更
に、前記結合剤がエポキシ基を有していると、さらに走
行が安定することが判った。
本発明に係る結合剤、特に塩化ビニル系共重合体は、塩
化ビニルモノマー、スルホン酸もしくはリン酸のアルカ
リ塩を含有した共重合性モノマー及び必要に応じ他の共
重合性モノマーを共重合することによって得ることがで
きる。この共重合体はビニル合成によるものであるので
合成が容易であり、且つ共重合成分を種々選ぶことがで
き、共重合体の特性を最適に調整することができる。
スルホン酸もしくはリン酸の塩の金属はアルカリ金属(
特にナトリウム、カリウム、リチウム)であり、特にカ
リウムが溶解性、反応性、収率等の点で好ましい。
スルホン酸塩を含有する上記の共重合性モノマーとして
は、 CHz = CHS Os M 。
CHt = CHCHz S Os M 。
CHz−C(CH3)CHasOxM。
CHz= CHCHzOCo CH(CHtCOOR)
 S 03M。
CHz= CHCH!OCHzCH(OH) CH!S
 OsM。
CHz=C((CH3)C00CtHaS03゜CHz
 = CHCOOCa Hs S Ox M 1CHz
=CHCONHC(CH3)ICH!SO3M。
が挙げられる。
またリン酸塩としては、 CHz−CHCHzOCHzCH(OH)CHz−0−
PO3MY’、CHz= CHCON HC(CH3)
2CH20−P 03MY”。
CHz= CHCHzO(CHzCHzO)m P O
zMX”上記に於いてMはアルカリ金属、Rは炭素原子
数1〜20個のアルキル基、YlはH,M又はCHz=
 CHCHzOCHzCH(OH) CHz−1Y2は
HSM又は CHa−CHCON HC(CHa)zc Hz−1X
Iは OHまたは0M5X”は CHz”” CHCHzC(CHzCf(zO) m−
1OH又はOMである。またnは1〜100、mは1〜
100の正数である。
また必要に応じ共重合させる共重合性上ツマ−としては
、公知の重合性モノマーがあり、例えば種々のビニルエ
ステル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メタクリ
ロニトリル、スチレン、アクリル酸、メタクリル酸、種
々のアクリル酸エステル、メタクリ酸エステル、エチレ
ン、プロピレン、イソブチン、ブタジェン、イソプレン
、ビニルエーテル、了り−ルエーテル、アリールエステ
ル、アクリルアミド、メタクリルアミド、マレイン酸、
マレイン酸エステル等が例示される。
本発明による上記結合剤は乳化重合、溶液重合、懸濁重
合、塊状重合等の重合法により重合される。
いずれの方法に於いても必要に応じて分子量調節剤、重
合開始剤、モノマーの分割添加あるいは連続添加などの
公知の技術が応用できる。
本発明において用いられる上記結合剤中の前記酸性基の
塩含有モノマー量は0.01〜30モル%であるのが好
ましい。該塩含有上ツマー量が多すぎると、溶剤への溶
解性が悪くまたゲル化が起こりやすい。また塩含有モノ
マー量が少なすぎると所望の特性が得られなくなる。
上記の塩化ビニル系共重合体は更に、エポキシ基又は水
酸基を含有しているのが好ましい。一般的に、バインダ
ー成分の硬いものとして、例えばビデオテープでは塩ビ
ー酢ビの共重合体がポリウレタン(軟い成分)と併用さ
れている。この塩ビー酢ビ共重合体は部分加水分解され
たもので、次式のように示されるものであった。
:共重合ユニットを示す。
ここでCH,Go−0−の基は、硬化剤等との架橋反応
には寄与しにくいものと考えられる。そこで、この磁気
媒体用として優れた、部分加水分解された塩ビー酢ビ共
重合体の特性を失うことなく、さらに分散性と架橋反応
性(架橋剤以外であってもよい)に優れ、また優れた平
面性を提供できるバインダーとして、本発明によって、
スルホ又はホスホ基のアルカリ金属塩を含んだ不飽和化
合物を共重合成分の一つとするとともに、CH3Coに
代えて、 等のエポキシ基を含有させる。このバインダーの共重合
ユニットは例えば次の如くである。
(X:スルホ又はホスホ基のアルカリ金属塩を含んだモ
ノマーユニット部分) 前記結合剤としての特に塩化ビニル系共重合体は、磁気
媒体の耐久性を向上するウレタン樹脂と併用されるのが
よい。
更に従来知られている各種樹脂を併用してもよい。併用
される熱可塑性樹脂としては、軟化温度が150℃以下
、平均分子量が約toooo〜200000、重合度が
200〜2000程度のもので、例えば塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合
体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、アクリル
酸エステル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エ
ステル−塩化ビニリデン共重合体、アクリル酸エステル
−スチレン共重合体、メタクリル酸エステル−アクリロ
ニトリル共重合体、メタクリル酸エステル塩化ビニリデ
ン共重合体、メタクリル酸エステル−スチレン共重合体
、ポリフッ化ビニル、塩化ビニリデン−アクリロニトリ
ル共重合体、ブタジェン−アクリロニトリル共重合体、
ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール、セルロース誘
厚体(セルロースアセテートブチレート、セルロースダ
イアセテート、セルローストリアセテート、セルロース
プロピオネート、ニトロセルロース等)、スチレンブタ
ジェン共重合体、ポリエステル樹脂、クロロビニルエー
テルアクリル酸エステル共重合体、アミノ樹脂、各種の
合成ゴム系の熱可塑性樹脂及びこれらの混合物等が使用
される。
また、熱硬化性樹脂又は反応型樹脂としては塗布液の状
態では約200.000以下の分子量であり、縮合、付
加等の反応により分子量は無限大のものとなる。更に、
これらの樹脂のなかで、樹脂が熱分解するまでの間に軟
化又は溶融しないものが好ましい。具体的には例えばフ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂
、アルキッド樹脂、シリコン樹脂、アクリル系反応樹脂
、高分子量ポリエステル樹脂とイソシアネートプレポリ
マーの混合物、メタクリル酸塩共重合体とジイソシアネ
ートプレポリマーの混合物、ポリエステルポリオールと
ポリイソシアネートの混合物、尿素ホルムアルデヒド樹
脂、低分子量グリコール/高分子量ジオール/トリフェ
ニルメタントリイソシアネートの混合物、ポリアミン樹
脂及びこれらの混合物等が例示される。
前記した樹脂は、−303M、−0303M、−COO
M、  PO(OM’ )z (但しMは水素又はアル
カリ金属、M′は水素、アルカリ金属又は炭化水素残基
)等の親水性極性基を含有した樹脂であってもよい。
本発明に使用可能な塩化ビニル系共重合体とウレタン樹
脂との配合比としては、本発明に係る塩化ビニル系共重
合体が90〜10重量部、より好ましくは80〜20重
量部であるのが望ましい。上記配合比が90重量部を越
えると塗膜がもろくなりすぎ塗膜の耐久性が著しく劣化
し、また支持体との接着性も悪くなる。また上記配合比
が10重量部未満であると、磁性粉の粉落ちがおこり易
(なる。
更に本発明に係る結合剤を含有する磁性塗料には更にポ
リイソシアネート系硬化剤を添加することにより、耐久
性を向上することができる。このようなポリイソシアネ
ート系硬化剤としては、例えば、トリレンジイソシアネ
ート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサンジ
イソシアネート等の2官能イソシアネート、コロネート
しく日本ポリウレタン工業■製)、デスモジュールしく
バイエル社製)等の3官能イソシアネート、または両末
端にイソシアネート基を含有するウレタンプレポリマー
などの従来から硬化剤として使用されているものや、ま
た硬化剤として使用可能であるポリイソシアネートであ
ればいずれも使用できる。また、そのポリイソシアネー
ト系硬化剤の量は全結合剤量の5〜80重量部用いる。
次に本発明に使用する上記の脂肪酸は一塩基性であって
も二塩基性であってもよい。炭素原子数6〜30.更に
は10〜22の脂肪酸が好ましい。脂肪酸を例示すると
以下の通りである。
(1)カプロン酸 (2)カプリル酸 (3)カプリン酸 (4)ラウリン酸 (5) ミリスチン酸 (6)パルミチン酸 (7)ステアリン酸  ゛ (8)イソステアリン酸 (9)リルン酸 (10)リノール酸 (11)オレイン酸 (12)エライジン酸 (13)ベヘン酸 (14)マロン酸 (15)コハク酸 (16)マレイン酸 (17)グルタル酸 (18)アジピン酸 (19)ピメリン酸 (20)アゼライン酸 (21)セバシン酸 (22) 1.12−ドデカンジカルボン酸(23)オ
クタンジカルボン酸 本発明において使用する上記の脂肪酸エステルの例は次
の通りである。
(1)オレイルオレート (2)イソ、セチルステアレート (3)ジオレイルマレエート (4)ブチルステアレート (5)ブチルパルミテート (6)ブチルミリステート (7)オクチルミリステート (8)オクチルパルミテート (9)アミルステアレート (10)アミルパルミテート (11)イソブチルオレエート (12)ステアリルステアレート (13)ラウリルオレート (14)オクチルオレート (15)イソブチルオレート (16)メチルオレート (17)イソトリデシルオレート (18)  2−エチルへキシルステアレート(19)
メチルステアレート (20)  2−エチルベキシルパルミテート(21)
イソプロピルパルミテート (22)イソプロピルミリステート (23)メチルラウレート (24)セチル−2−エチルへキサレート(25)ジオ
レイルアジペート (26)ジエチルアジペート (27)ジイソブチルアジペート (28)ジイソデシルアジペート (29)イソオクチルパルミテート (30)イソオクチルミリステート (31)イソセチルステアレート これらの脂肪酸及び/又は脂肪酸エステルの含有量は、
磁性粉100重量部に対し0.5〜20wt%、好まし
くは1〜10wt%である。
そして、本発明の磁性層は、主に上記した各成分によっ
て動摩擦係数を25℃で0.30以下に調整されること
が必須不可欠である。この摩擦係数が0.30を越える
と、走行性、高スチル耐久性が著しく悪くなるからであ
る。
第1図は、本発明による磁気記録媒体、例えば磁気テー
プを示すものであり、支持体1上に下びき層2(この層
は必要に応じて設けられない場合した結合剤、脂肪酸、
脂肪酸エステル及び磁性粉が含有せしめられている。
上記支持体1は、帯電防止、転写防止等の目的で磁性層
を設けた側の反対の面が、第2図の如くいわゆるバック
コート(Backcoat ) 4が施されるのがよい
磁性層に用いられる磁性粉、特に強磁性粉としては、γ
F e t O3、Co含有量−Fe、O,、F133
04 、Co含有Fe50.等の酸化鉄磁性粉:Fe、
Ni、Co5Fe−N1−Go金合金Fe−Mn−Zn
合金、Fe−Ni−Zn合金、1’;’ e−Co−N
i−Cr合金、Fe−Co−N1−P合金、Co−Ni
合金等、F 13 、、N 1 % C。
等を主成分とするメタル磁性粉:CrO2等各種の強磁
性粉が挙げられる。
磁性層には、前記の他に、添加剤として分散剤、潤滑剤
、研磨剤、帯電防止剤等が加えられてもよい。
併用できる分散剤としては、前記の脂肪酸のアルカリ金
属(Li、Na、に等)またはアルカリ土類金属(Mg
、Ca、Ba)からなる金属石鹸;前記の脂肪酸エステ
ルの弗素を含有した化合物;前記の脂肪酸のアミド;レ
シチン;トリアルキルポリオレフィンオキシ第四アンモ
ニウム塩(アルキルは炭素数1〜5個、オレフィンはエ
チレン、プロピレンなど)等が使用される。この他に炭
素数12以上の高級アルコール、及びこれらの他に硫酸
エステル等も使用可能である。これらの分散剤は磁性粉
100重量部に対して0.5〜20重量部の範囲で添加
される。
潤滑剤としては、ジアルキルポリシロキサン(アルキル
は炭素数1〜5個) 、C0OR(R−H又はc、xC
z。のアルキル基)で変性されたジアルキルポリシロキ
サン、ジアルコキシポリシロキサン(アルコキシは炭素
数1〜4個)、モノアルキルモノアルコキシポリシロキ
サン(アルキルは炭素数1〜5個、アルコキシは炭素数
1〜4個)、フェニルポリシロキサン、フロロアルキル
ポリシロキサン(アルキルは炭素数1〜5個)などのシ
リコンオイル;グラファイトなどの導電性微粉末;二硫
化モリブデン、二硫化タングステンなどの無wA微粉末
;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン塩化ビ
ニル共重合体、ポリテトラフルオロエチレンなどのプラ
スチック微粉末;α−オレフィン重合物;常温で液状の
不飽和脂肪族炭化水素(n−オレフィン二重結合が末端
の炭素に結合した化合物、炭素数約20);フルオロカ
ーボン類などが使用できる。これらの潤滑剤は磁性粉1
00重量部に対して0.2〜30重量部の範囲で添加さ
れる。
研磨剤としては、一般に使用される材料でアルミナ、炭
化゛ケイ素、酸化クロム(Crz03)、コランダム、
人造コランダム、ダイアモンド、人造ダイアモンド、ザ
クロ石、エメリー(主成分:コランダムと磁鉄鉱)等が
使用される。これらの研磨剤はモース硬度が5以上であ
り、平均粒子径が0.05〜5μmの大きさのものが使
用され、特に好ましくは0.1〜2μmである。これら
の研磨剤は磁性粉100重量部に対して0.5〜20重
量部の範囲で添加される。
帯電防止剤としては、カーボンブラック、カーボンブラ
ソクグラフトボリマーなどの導電性微粉末;サポニンな
どの天然界面活性剤;アルキレンオキサイド系、グリセ
リン系、グリシドール系などのノニオン界面活性剤;高
級アルキルアミン類、第四級アンモニウム塩類、ピリジ
ンその他の複素環類、ホスホニウム類などのカチオン界
面活性剤;カルボン酸、スルホン酸、リン酸、硫酸エス
テル基、リン酸エステル基等の酸性基を含むアニオン界
面活性剤;アミノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノア
ルコールの硫酸またはリン酸エステル類等の両性活性剤
などが使用される。上記の導電性微粉末は磁性粉100
重量部に対して0.2〜20重量部が、界面活性剤は0
.1〜10重量部の範囲で添加される。これらの界面活
性剤は単独または混合して添加してもよい。これらは帯
電防止剤として用いられるものであるが、時としてその
他の目的、例えば分散、磁気特性の改良、潤滑性の改良
、塗布助剤として適用される場合もある。
他に添加剤として次のものを用いてもよい。リン酸、ス
ルファミド、グアニジン、ピリジン、アミン、尿素、ジ
ンククロメート、カルシウムクロメート、ストロンチウ
ムクロメートなどが使用できるが、特にジシクロヘキシ
ルアミンナイトライト、シクロヘキシルアミンクロメー
ト、ジイソプロピルアミンナイトライト、ジェタノール
アミンホスフェート、シクロヘキシルアンモニウムカー
ボネート、ヘキサメチレンジアミンカーボネート、プロ
ピレンジアミンステアレート、グアニジンカーボネート
、トリエタノールアミンナイトライト、モルフォリンス
テアレートなど(アミン、アミドまたはイミドの無機酸
塩または有機酸塩)を使用すると防錆効果が向上する。
これらは強磁性微粉末100重量部に対して0.01〜
20重量部の範囲で使用される。
又、磁性層の構成゛材料は有機溶剤と混合して磁性塗料
を調製し、これを支持体上に塗布するが、その磁性塗料
の溶剤としてはケトン(例えばアセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン)
、アルコール(例えばメタノール、エタノール、プロパ
ツール、ブタノール)、エステル(例えばメチルアセテ
ート、エチルアセテート、ブチルアセテート、エチルラ
クテート、グリコールアセテートモノエチルエーテル)
、グリコールエーテル(例えばエチレングリコールモノ
エチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル
、ジオキサン)、芳香族炭化水素(例えばベンゼン、ト
ルエン、キシレン)、脂肪族炭化水素(例えばヘキサン
、ヘプタン)、ニトロプロパン等が挙げられる。この磁
性塗料を塗布する支持体はポリエステル(例えばポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタ
レート)、ポリオレフィン(例えばポリエチレン、ポリ
プロピレン)、セルロース誘導体(例えばセルロースト
リアセテート、セルロースダイアセテート、セルロース
アセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオ
ネート)、ポリカーボネート、ポリ、塩化ビニル、ポリ
イミド、ポリアミド、ポリヒドラジド類、金JiiE(
例えばアルミニウム、銅)、紙等から成っていて良い。
ホ、実施例 以下、本発明を具体的な実施例につき説明する。
以下に示す成分、割合、操作順序等は、本発明の精神か
ら逸脱しない範囲において種々変更しうる。
なお、下記の実施例において「部」はすべて「重量部」
を表わす。
:し 沸系共重合体を次のようにして合成した。
下記の組成物を反応容器に仕込みN2置換し反応させた
メチルイソブチルケトン     86重量部酢酸メチ
ル          280 〃塩化ビニル    
      150 〃酢酸ビニル         
  50 〃CHz −CHCHz OCOCH(S 
O3K ) CH* COOCa H’ t t6 〃 ジイソプロピルパーオキシジカーボネート(重合開始剤
)          2 〃上記処方組成を攪拌しな
がら53℃に上げ、処方中の重合開始剤1に対し9のメ
チルイソブチルケトンを加えた。15時間後30℃に冷
却し残存塩化ビニルを回収し更に減圧下に回収を行った
。このようにして固形分32%、粘度70cps (2
5℃)の共重合体溶液480重量部をえた。これをバイ
ンダーAとする。そして、次の磁性塗料を調製した。
バインダーA             15部ポリウ
レタン            7部(ニスタン570
1 :グッドリッチ社製)Co−r−Fez owl 
      100部分散剤(レシチン)      
     3部アルミナ              
1部カーボンブラック           6部脂肪
酸(パルミチン酸)         1部脂肪酸エス
テル            1部(イソオクチルパル
ミテート) シクロヘキサノン         150部メチルエ
チルケトン         70部トルエン    
          30部上記成分をボールミルに仕
込み、分散させた後、この塗料に3官能イソシアネ一ト
5部を添加し、リバースロールコータ−にて支持体上に
5μm厚みに塗布してスーパーカレンダーをかけ、17
2インチ幅にスリットしてビデオテープとした。このテ
ープの25℃での動摩擦係数を測定したところ、0.2
2であった。
去豊五二l 実施例−1において、バインダーAに代えて、ホスホ基
のアルカリ金属塩を有する不飽和化合物を共重合成分と
する塩化ビニル系樹脂(実施例−1のバインダーAにお
いて、 CH2=CHCFI!0COCH(SO3X)CH,C
00CIH,ff6重量部のうち0.5重量部を CHz = CHCON HC(CHy ) z CH
z OP Os K zに代えて得られたもの:バイン
ダーBとする)を用いた以外は、実施例−1と同様の操
作を行なった。
ス11引二1 実施例−1において、脂肪酸を除き、脂肪酸エステル2
部を用いた以外は、実施例−1と同様の操作を行なった
叉施勇二土 実施例−1において、脂肪酸エステルを除き、脂肪酸2
部を用いた以外は、実施例−1と同様の操作を行なった
。なお、この例ではバルミチン酸に代えてオレイン酸を
使用した。
尖施五二立 実施例−1において、バインダーAに代えて、スルホ基
のアルカリ金属塩を有する不飽和化合物を共重合成分(
バインダーAにおいて、CHz =CHCHz OCO
CH(S Ox K ) CHz COOCs H+ 
6重量部のうち1重量部を CHt = CHCON HC(CH3) z CHz
 S Os Kとする)とし、さらにエポキシ基を含む
塩化ビニル系樹脂(得られた共重合体組成物にさらにC
I  CHz  CHCH2を反応させたちの:バイン
ダーCとする)を用いた以外は、実施例−1と同様の操
作を行なった。
1較週二上 実施例−1において、バインダーAに代えて、スルホ基
を有する不飽和化合物 を共重合成分とする塩化ビニル系樹脂(バインダーDと
する)を用いた以外は、実施例−1と同様の操作を行な
った。
止較五二主 実施例−1において、脂肪酸と脂肪酸エステルを除いた
以外は、実施例−1と同様の操作を行なった。
以上のサンプルの緒特性を示す。
塗料粘度 :25℃にてB型粘度計(60r、p、11
 )にて測定。
動摩擦係数:25℃にてテープ走行性試験機TBT−3
00D (横浜システム研究所)にてクロムメッキステ
ンレス4Φビンにテープを180’巻きっけ、テープス
ピード1cm/sec、入口テンション20gで測定し
、次式にてμ、を算出 μy = −f! n −(x・・・出口テンション(
g))π      20 ジッター: VTRシフター・メーカーMK−612A
(目黒電波)にて測定。
スチル:スチルモードでRF小出力1dB低下するまで
の時間。
次に、実施例−1において、脂肪酸と脂肪酸エステルの
種類及び量を変えた以外は、実施例−1と同様の操作を
行ない、種々の動摩擦係数を持つサンプルを作製した。
そのサンプルのジッター及びスチルと動摩擦係数との関
係を第3図に示す。
この結果から、本発明に基いて磁性層を形成すれば、磁
性粉は分散性にすぐれ、走行性、耐久性が良好となり、
従って磁気特性、電気特性にすぐれることが分る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すものであって、第1図及び
第2図は磁気テープ二側の一部分の各拡大断面図、 第3図は動摩擦係数による特性変化を示すグラである。 なお、図面に示した符号において、 1・・・・非磁性支持体 2・・・・下びき層 3・・・・磁性層 4・・・・バックコート層 である。 代理人 弁理士  逢 坂   宏 第1図 第2図 第3図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、磁性粉と結合剤とを含有する磁性層を有する磁気記
    録媒体において、スルホ基及び/又はホスホ基をアルカ
    リ金属塩の形で含有する前記結合剤と、脂肪酸及び/又
    は脂肪酸エステルとが前記磁性層に含有され、かつ25
    ℃における動摩擦係数が0.30以下であることを特徴
    とする磁気記録媒体。
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JPS63131319A (ja) * 1986-11-20 1988-06-03 Toyobo Co Ltd 磁気記録媒体
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