JPS62116522A - 抗腫瘍剤 - Google Patents

抗腫瘍剤

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JPS62116522A
JPS62116522A JP60256854A JP25685485A JPS62116522A JP S62116522 A JPS62116522 A JP S62116522A JP 60256854 A JP60256854 A JP 60256854A JP 25685485 A JP25685485 A JP 25685485A JP S62116522 A JPS62116522 A JP S62116522A
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JP
Japan
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antitumor agent
cells
cell
group
subunit
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Pending
Application number
JP60256854A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Koga
弘 古賀
Bunya Aoki
青木 文彌
Masayoshi Ono
尾野 雅義
Shunichi Hata
畑 俊一
Masakazu Mizoguchi
正和 溝口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な抗腫瘍剤に関する。更に詳しくは、活性
化された免疫系担当細胞から産生される腫瘍細胞に親和
性の高い蛋白質性作用因子に、単独では細胞に対しほと
んど毒性を示さないが細胞内に吸収されることによって
強い細胞毒性を表わす蛋白質性因子番架橋剤を用いて結
合させた抗腫瘍性蛋白質複合体に関する。
抗腫瘍剤(抗癌剤)としては主として化学療法剤と免疫
療法剤が知られている。前者は効力は強いが毒性も強く
抗腫細胞と正常細胞との間の選択毒性が小さい。一方、
後者は生体の免疫系を介して効果を表わすために、前者
に比し毒性は弱いが効力も弱い。これらの欠点を改良す
るために、近年、癌細胞の表面に存在する癌特異抗原に
対するモノクローナル抗体、あるいはこの抗体の殺癌細
胞性を高める目的でモノクローナル抗体に化学療法剤や
蛋白毒素を架橋剤を用いて結合させた複合体を用いて癌
の治療が試みられ一応の成果が得られてきている。これ
らの薬物は対応する抗原を何する癌細胞に対しては選択
性が高く、効力も強いことが明らかにされたが対応抗原
を有しない細胞に対してはほとんど効果は認められなか
った。一般に癌特異抗原は普遍性に乏しく、また変化し
やすいことが知られており、広域スペクトルで選択性の
高い薬剤を得るには癌細胞に普遍的で、正常細胞には存
在しない抗原の発見が必要である。
免疫系担当細胞は種々の因子を放出するが、作用因子と
よばれ、標的細胞に直接傷害性を示す因子群が知られて
おり、今後更に新しい特質が発見されると思われる。こ
れらの因子群、例えば腫瘍壊死因子(TNF)やリンフ
ォトキシンは腫瘍細胞に対し選択的に攻撃し壊死させる
作用のあることが見い出され、抗癌剤としての開発が進
められている。その抗癌作用の機構は最近癌細胞にかな
り普遍的に存在するりセブターを介することが明らかに
されてきた。
以上の従来技術を背景に本発明者らは、これらの作用因
子と蛋白毒素を架橋剤で結合させた一般式(1)で表わ
される蛋白複合体が優れた抗癌作用を示すことを見い出
し本発明とした。
A −X −B         (1)〔Aは活性化
された免疫系担当細胞から産生される腫瘍細胞に親和性
の高い蛋白質作用因子を、Bは単独では細胞に対しほと
んど毒性を示さないが、細胞内に注入されることによっ
て強い細胞毒性を表わす蛋白質性因子を、Xは架橋基を
表わす。〕活性化された免疫担当細胞から産生される腫
瘍細胞に親和性の高い蛋白質性作用因子としては現在ま
でにTNF、  リンフォトキシン、0H−1、KBS
1X物質等が知られているが、新たな作用因子発見l\
向けて世界的に精力的に研究が進められており、今後も
新物質の発見が期待できる。
単独では細胞に対し無毒であるが、細胞内に注入される
ことによって強い細胞毒性を示す蛋白質性因子としては
ジフテリア毒素のフラグメントA1リシンのサブニー”
ノ)A、アブリンのサブユニ。
トム1フイトラツカ・アメリカーナ蛋白質(PAP)、
ゼロニン等が知られている。
蛋白質どうしを結合するための架橋剤としては従来ゲル
タールアルデヒド、トルエンジイソシアネート、ジエチ
ルマロンイミデート、クロラムブ/ル等が知られていた
が、これらは選択性が乏しく、両組白質に多くのアミノ
基が存在するとき、分子内架橋、同一成分どうしのホモ
ダイマー、高分子結合体等を生じる。そこでこれを改良
した架橋剤としてい(つか開発されてきた。これ、らの
うちN−サクンンイミジル3−(2−ピリジルジチオ)
プロピオネート(SPDP)またはその誘導体は、選択
性に優れていること、架橋基中にジスルフィド結合を導
入できるために緩やかな還元によって容易に元の成分が
再生できること等の利点を有するために架橋剤として繁
用されている。すなわち、本発明においては式(1)に
おける架橋基Xは式(2)で示すことができる。
−4N H−CO−X’−)−S  −S (X”−(
N1H−N2H)n(2)l       ml  2 −n(2)〔X′、X″  は炭素数が1〜5個の分枝
を有するかあるいは宵しないアルキレン基である。N1
1N2は式(1)のAまたはB中のアミン基に由来する
窒素原子である。mおよびnはOまたは1である。
SおよびN2は硫黄原子であり、mまたはnがOのとき
は式(1)のAまたはBのチオール基に由来する。〕 式(1)の化合物の合成はジェイ・カールソ/(J、 
Carlsson)  らの方l去(Biochem、
 7゜1978年、  173巻、 723〜737ペ
ーン) に準じて行うことができる。すなわち、5PD
Pまたはその誘導体でAまたはBのアミ7基をアシル化
し、ついでBまたはAがチオール基を有しているときは
そのまま、BまたはAがチオール基を有していないとき
は、BまたはAのアミノ基を5PDPまたはその誘導体
でアシル化しついでジチオスレイトール等の還元剤で還
元してチオール基を導入したあと両者を反応させること
により合成することができる。AまたはBと架橋剤との
反応は、AまたはBのpH5〜9の緩衝液の溶液に、0
〜40°Cで撹拌しながら少量の溶媒、例えばメタノー
ル、エタノール等のアルコール類に溶かした架橋剤を加
え10分〜10時間行わせる。ついで反応混合物をゲル
ろ過または透析することにより未反応の架橋剤や低分子
1生成物が除かれる。本生成物のジスルフィド基の還元
は、これをpH5〜9の緩衝液にとかし、0〜40°C
で撹拌しながら、少僅の上記緩衝液にとかしたジチオス
レイトール、2−メルカプトエタノール等の還元剤を加
え10分〜10時間反応させることによって行うことが
できる。ついで反応混合物のゲルろ過等により低分子物
質を除くことができる。本発明の蛋白複合体を得るには
このようにして合成した、AまたはBを5PDPまたは
その誘導体によってアシル化した化合物をpH5〜9の
緩衝液にとかした溶液に、チオール基を有するBまたは
AをI)H5〜9の緩衝液にとかした溶液か、あるいは
、BまたはAを5PDPまたはその誘導体によってアシ
ル化したあと還元することによりチオール基を導入した
化合物をpH5〜9の緩衝液にとかした溶液を加え0〜
40 ’Cで10分〜10時間反応させる。反応混合物
から生成物の分離、精製は通常用いられる操作、例えば
分子ふるいのカラムクロストグラフィー等によって行う
ことができる。
本発明の式(1)で示される抗腫瘍性蛋白質複合体はA
鎖中の特定部分を介して腫瘍細胞にかなり広く存在する
りセプターに結合し、ついで細胞内にとりこまれ、複合
体それ自分または細胞内で遊離したA鎖およびB鎖によ
る強い細胞毒性により殺腫瘍細胞性を表わすと考えられ
る。ここで用いられている蛋白質Bは、通常単独では細
胞内へ侵入できないのでほとんど無毒であるが、何らか
の方法で細胞内へ吸収されると、その1〜数分子が細胞
を死滅させることができるといわれている。
つまり、本発明の複合体で生体に投与され、もし細胞外
でBが遊離されても、Bの毒性は心配する必要がない。
また、複合体が腫瘍細胞内へとり込まれたときはAおよ
びBの相加または相乗効果により強い殺腫瘍細胞作用を
表わす。
以下、実施例により本発明を詳述する。
実施例1 腫瘍壊死因子(TNF)とジフテリア毒素の
フラグメントAとの複合体 の合成 ヒ トT N F  (分子量17,000)1.7m
g  を0.1M−塩化ナトリウム−0,1M−リン酸
塩緩衝液(pH7,5)1mg  にとかし、23℃で
撹拌しなからN−サクシンイミジル3−(2−ピリジル
ジチオ)プロピオネートの10mM エタノール溶液0
.025m1  を加え、同温度で40分間反応させた
。反応物は0.1 M−塩化ナトリウム−0,1M−リ
ン酸塩緩衝液(pH7,5)  を用いてセフアデツク
スG−25のゲルろ過を行い過剰の試薬および低分子量
生成物を除いた。こうして得られた活性ジスルフィド基
を含む架橋剤をアミド結合導入したTNF (1,7m
g)  の0.1M−塩化ナトリウム−0°、IM−リ
ン酸塩緩衝液(pH7,5)  の溶液1ml  に、
ジフテリア毒素のフラグメントA2.5mg を0.1
M−塩化ナトリウム−0,1M−リン酸塩緩衝液(pH
7,5) 1mg  にとかした溶液を加え23℃で4
0分間反応させた。反応生成物は0.3M−塩化ナトリ
ウム中でセファロース6Bのゲルろ過によって精製した
。得られた生成物は、放出されたピリジン−2−チオン
の量およびドデシル硫酸ナトリウムポリアクリルアミド
ゲル電気泳動(SDS−PAGE)により、平均1分子
のジフテリア毒素のフラグメントAがTNFにジスルフ
ィド結合していた。
実施例2 腫瘍壊死因子(TNF)とりシンのサブユニ
ットAとの複合体の合成 実施例1で合成した、活性ジスルフィド基を含む架橋剤
をアミド結合導入したT N F (1,7mg)の0
.1M−塩化ナトリウム−0,1M−リン酸塩緩衝m(
pH7,5)  の溶液1ml  に、りシンのサブユ
ニットA3.6mgを0.1M−塩化ナトリウム−O,
L M−リン酸塩緩衝液(pH7,5) 1mg にと
かした溶液を加え23℃で40分間反応させた。
実施例1と同様に処理し、平均1分子のり/ンのサブユ
ニ、・トAがTNFにジスルフィド結合した目的物を得
た。
実施例3 リンフォトキシンとジフテリア毒素のフラグ
メントAとの複合体の合成 ヒトリンフォトキシン(分子量20.000) 0.2
mg とN−サクシンイミジル3−(2−ピリジルジチ
オ)プロピオネートの1mMエタノール溶液0、025
m1  とを実施例1と同様に反応させ、活性ジスルフ
ィド基を含む架橋剤がアミド結合で導入されたリンフォ
トキシンが得られた。
上記生成物(0,2mg)  とジフテリア毒素のフラ
グメントA (0,25mg)  とを実施例1と同様
に反応させ、平均1分子のジフテリア毒素のフラグメン
トAがリンフォトキシンにジスルフィド結合した目的物
を得た。
実施例4 リンフォトキシンとりシンのサブユニッ)A
との複合体の合成 実施例3で得られた活性ジスルフィド基を含む架橋剤が
アミド結合で導入されたリンフオドキン7 (0,2m
g)  とりシンのサブユニットA(0,36mg) 
 とを実施例2と同様に反応させ、平均1分子のりシン
のサブユニットAがリンフォトキシンにジスルフィド結
合した目的物を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は5DS−PAGEのパターンである。 ディスク1はTNF、ディスク2はジフテリア毒素のフ
ラグメントA1ディスク3はリシンのサブユニットA1
ディスク4はリンフォトキシン、ディスク5は実施例1
の複合体、ディスク6は実施例2の複合体、ディスク7
は実施例3の複合体、ディスク8は実施例4の複合体を
それぞれ示す。 十1図 1234567S

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)下記一般式(1)で表わされる抗腫瘍剤。 A−X−B(1) 〔Aは活性化された免疫系担当細胞から産生される腫瘍
    細胞に親和性の高い蛋白質性作用因子を、Bは単独では
    細胞に対しほとんど毒性を示さないが、細胞内に注入さ
    れることによって強い細胞毒性を表わす蛋白質性因子を
    、Xは架橋基を表わす。〕2)Aが腫瘍壊死因子(TN
    F)である特許請求の範囲第1項記載の抗腫瘍剤。 3)Aがリンフォトキシンである特許請求の範囲第1項
    記載の抗腫瘍剤。 4)BがリシンのサブユニットAである特許請求の範囲
    第1項記載の抗腫瘍剤。 5)Bがジフテリア毒素のフラグメントAである特許請
    求の範囲第1項記載の抗腫瘍剤。 6)Xが下記一般式(2)で表わされる特許請求の範囲
    第1項記載の抗腫瘍剤。 −(N_1H−CO−X′)−_mS_1−S_2−(
    X″−CO−N_2H)−_n(2)〔X′、X″は炭
    素数が1〜5個の分枝を有するかあるいは有しないアル
    キレン基である。N_1、N_2はAまたはB中のアミ
    ノ基に由来する窒素原子である。 mおよびnは0または1である。S_1およびS_2は
    硫黄原子である。mまたはnが0のときはS_1または
    S_2はAまたはBのチオール基に由来する硫黄原子で
    ある。〕
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0622082A4 (en) * 1992-07-28 1996-12-04 Toray Industries IMMUNOCOMPLEX.
KR100530369B1 (ko) * 2002-05-27 2005-11-22 이영환 항암물질에 나노입자를 결합시킨 주사 제형의 약물 시스템

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0622082A4 (en) * 1992-07-28 1996-12-04 Toray Industries IMMUNOCOMPLEX.
KR100530369B1 (ko) * 2002-05-27 2005-11-22 이영환 항암물질에 나노입자를 결합시킨 주사 제형의 약물 시스템

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