JPS62100274A - 食品の保存法と食品保存用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はエチルアルコールを利用する食品の保存方法及
び同方法に使用するエチルアルコールを含有する乾いた
流動性粉末！密封してなる食品保存用具に関する。

（従来の技術） エチルアルコール？利用する食品の保存方法には種々な
る手段が提案されている。その中で最も代表的な方法は
本願出願人が共願人である特公昭５５−２２７３号公報
に開示され１こ方法及び本願と同じ発明者により開発さ
れた特公昭５９−３００７２号公報に開示された方法で
ある。

前者は吸着体からのエタノールガスの発散の難易を利用
した発明で、後者は各種フィルム（孔の無いもの）のエ
タノールガス透過の難易を利用した発明である。

前者の公報に吸着物質？フィルム製の小袋に入れ几吸看
体？利用する実施例が開示されているがこのフィルムは
有孔のもので後に述べる様な欠点がある、後者の方法は
本願の原発間の方法であるがこの方法に使用されるエチ
ルアルコールガスを発生する用具は特定されにエチルア
ルコールガス透過度以上であって且保存せんとする食品
に応じて選択したエチルアルコールガス透過度を有する
フィルムにて構成され１こ「いれもの」に５０容量％以
上のエチルアルコールの液体？密封してアルコールの蒸
発ケ調節可能とした食品保存用具である。

上記の本願の原発明の方法はエチルアルコール発生源と
してエチルアルコールの液体？使用する為に「いれもの
」に分注する操作が容易である事等商業生産上有利な点
が多いが、反面液状のエチルアルコールを使用する為に
以下に述べる問題点をか＼えている。

即ち、例えばフィルムで構成された小袋？「いれもの」
として使用する場合に、液状のエチルアルコール？その
小袋に充填すると、静水圧が小袋の内面に全面的にか＼
す、特に衝撃？受はり場合等にシール部から液が漏れる
おそれがある。又液の入つ１こ「いれもの」が食品の収
納体中に配置されていると、消費者であるお客に液が漏
れはしないかとの不安感や異和感？与え、商品価値？落
すことになり兼ねない。又、原発明の実施態様に開示さ
れている様な、液状のエチルアルコールで濡れた粉末等
は、流動性が悪く生産性の点で大きな支障となる。

更に、　ＥＶＡ　（エチレン酢ビ共重合体）フィルム等
フィルムの種類によって、液状のエチルアルコールと接
触することにより、フィルムが膨潤する傾向がある。こ
の場合収納体中に共存法る食品が面接その膨潤しＴこフ
ィルムに接触すると、エタノールが液状で食品に吸収さ
れ、その風味を害するおそれがある。

本願の発明者は、本願の原発明に係るこれらの問題の解
決手段？、鋭意検討した結果本追加発明に到達した。

（発明の構成及び効果〕 本発明の要旨は「少なく共一面が、エチルアルコールガ
ス透過度２０Ｆ／ｍ”／２４ｈｒ１５０％ＲＨ／４０℃
以上で且保存せんとする食品に応じて選択したエチルア
ルコールガス透過度を有するフィルムにて構成された「
いれもの」に、エチルアルコール？含有する乾いπ流動
性粉末を密封してなる食品保存用具を食品の収納体の内
部に同食品と共存せしめアルコールの蒸発ケ調節可能と
した食品の保存法ｊ及び「少なく共一面がエチルアルコ
ールガス透過度２０　ｆ／ｒｒ？／２４　ｈｒ１５０１
ＲＨ／４０℃以上で且保存せんとする食品に応じて選択
したエチルアルコールガス透過度！有するフィルムにて
構成された「いれもの」に、エチルアルコール？含有す
る乾いた流動性粉末！密封してアルコールの蒸発？調節
可能とした食品保存用具」である。

上記のエチルアルコールガスＭ３ｆＡ４２０ｔ／ｄ／２
４　ｈｒ１５０％ＲＨ／４０℃以上とは、４０℃にて相
対湿度５０チの環境下にて２４時間の間に当該フィルム
ＩＲ当り通過するエチルアルコールガスの重量が２０２
以上であることを示す。その測定は後述の如り９５°局
方エチルアルコールを使用し一般に樹脂フィルムの蒸気
透過量測定に使用されるＪＩＳ−０２０８に準じて行う
。

本発明に使用するエチルアルコールは５０容量嗟以上エ
チルアルコールを含有するエチルアルコール−水混合液
が好ましい。その理由はエチルアルコールの濃度がこれ
以上低いと食品を保存する効果が弱くなる為である、 上記の本発明の要旨中の「エチルアルコールケ含有する
乾いた流動性粉末」は、全体として流動性がありエチル
アルコールケ含有する粉末であることを示す。なお、そ
の流動性はこの粉末全体として安息角が５０度以下が好
ましく、４５度以下が更に好ましい。粉末の流動性は本
食品保存用具の曲業生産土「いれもの」Ｋこの粉末を分
注する際の訃率ｔあげる為に必臂々セ件なセ件である。

なお、本発明の粉末はエチルアルコールを保持出来るも
のであればよいが多孔質のものが好ましい。

本発明に使用されるフィルムは原発９と同様であって、
例えばその原発明の詳細な脱甲に開示されている（特公
昭５９−３００７２号公報参照）本明細＠第１表の中か
ら選択される、この表は各種のフィルムのエチルアルコ
ールガス透ＪＵｖ９ｓ度測定に使用される方法（ＪＩＳ
Ｚ−０２０８）に準じて測定した値を示すものである。

本発明は少なく共一面がエチルアルコールガス透迎度が
前記の特定数値以上のフィルムで構成され１こ「いれも
の」を使用することが必須要件であって、エチルアルコ
ールガスを若干透過するがこの条件？満１こさぬものと
か、又は、穴のおいている所謂有孔フィルムを使用した
「いれもの」に係るものは本発明から除外される。前者
では食品保存の効果が挙がらないし、後者は孔から食品
に耐層した油等の不純物が「いれもの」内の粉末に捕捉
されてその性能が落ちると共に不潔感？呼ぶからである
。

本発明に使用するフィルムのエチルアルコールガス透過
度の大きい程収納体中の食品に対し早急に殺菌作用が発
揮されるので、所謂特に足の速い日蒔の悪い食品に対し
ては使用するフィルムの透過度が１００以上のものが好
ましく、又それが５００以上のものがさらに好ましい。

原発明では既に述べた様にエチルアルコールを液状でｒ
′いれもの」に封入するので静水圧がその内面にか−り
衝撃を受けた場合等シール部から液が漏れるおそれがあ
る。又、原発明では、液の入つ１こ「いれもの」ビ食品
の収納体中に配置するので消費者に液が漏れる不安感や
異和感？起すおそれがある。本発明では、エチルアルコ
ールの発生源にエチルアルコール？含有する乾いた流動
性粉末馨使用するので、上記の如き問題点は殆んど解決
される。

本発明では、液状のエチルアルコールの代りにエチルア
ルコール？含有する乾いた流動性粉末を使用するので、
フィルムがエチルアルコールで膨潤する心配がない。従
って、膨潤したフィルムに食品が接触してエチルアルコ
ールが液状で直接食品に移行して風味？害する心配もな
い。

（試験具の１） 所定のフィルムで構成され１こ５Ｃｒｎ角の小袋に日周
軽質無水ケイ酸２２に日周エタノール３１を担持しＬ安
息角４２′？の流動性良好な乾いに粉末を充填し密封し
た。この食品保存用具（以下保存用具と略称）を各種の
所定フィルムに対しそれぞれ２ケ単備した。

次いで茶まんじゅう（水分活性０．８９５）１００？’
！ａ’　２０　ｃｍＸ　３０　ｃｍのＫＯＰ／ＰＥ　（
２０μ／３０μ）製の袋中へ、前記の保存用具と共に密
封し２５℃ＲＨ８０％の条件下で保存した。なお、保存
用具無添加の対照区も設けた。各試験区につきカビの発
生を観察しＴこ。その結果？第２表に示めした。上記の
ＫＯＰ／ＰＥ（２０μ／３０μ〕は、厚み２０μの塩化
ビニリゾ７’ｌコ−）Ｌｌこ厚み３０μの低密度ポリエ
チレンフィルム？意味する。なお、各２ケから成る試験
区の１ケは味覚テスト用とした。

（試験具の２） 供試食品の茶まんじゅう？これより日持ちするチョコレ
ートケーキ（水分活性０．８ＲＯ）１００Ｆに替え１こ
以外、試験具の１と全く同様に処理しカビ発生の有無？
観察した。その結果？第３表に示しＴＳ。

（試験具の３） 供試食品をチョコレートケーキ（水分活性０．８１０）
より更に日持ちの良いサキイカ（水分活性０．７３５）
に替えた以外は、試験具の１と全く同様に処理し、カビ
の発生ン観察した。その結果！第４表に示しＣ（） 上記の試験具の１〜３の結果からアルコール粉末？充填
する小袋の材質は、エチルアルコールガス透過度が２０
　’／ｍ’／　２４　ｈｒ／　５０％ＲＨ／４０℃以上
のフィルムで構成されたものに食品の日持ち効果が認め
られることが理解される。透過度が２０２以上のなかで
は、水分活性の高い足の早い食品（→伽←轡 大きいフィルムが特に好ましく、透過度の小さいフィル
ムでは若干効果が減じＴこ。しかし対象食品の水分活性
が低下−ｆるにしたがい、透過度の小さなフィルムで良
い日持ち効果が認められた。

また試験具のｌでは、全く味覚に影響がなかった和紙／
ＥＶＡフィルムの試験区が、試験具の３では、試、験開
始１ケ月後に開封し味覚テスＩ”Ｙしたところ、開封時
にアルコール臭があり食しては明らかに苦味？感じＴこ
。一方ＰＥ、Ｎｙ／ＰＥ及びＰＶＡフィルムの試験区に
おいては同じ１ケ月後の味覚テストで食品に異味異臭Ｙ
ｇめなかった。なお、ＰＶＡフィルムは相対湿度により
エチルアルコールガス透過度が変化する（相対湿度の上
昇につれ透過度が増加する）性質があり、このフィルム
の試験区では対象の食品の水分活性に関係なく良好な結
果馨示めした。

（試験具の４） 和紙（ｌｉ当り４０２のもの）にＥＶＡ（酢酸ビニール
１９％のエチレン酢ビ共重合樹脂）３０μヲラミ、１−
−）したフィルムで作つｒＬ　５　ｔｙｎ　Ｘ　５　ｃ
ｍの小袋へ日局エタノール（９５％）２Ｆ乞液状の１ま
充填し二保存用具５ヶ、ケイ酸アルミ１−５　’へ日局
エタノール（９５％）２２乞担持せしめ二粉末（安息角
４８°）を充填しアこもの５ケ及びエチルアルコールガ
ス透過度４，５００　？　／ｌｔＸ／　２４　ｈｒ　／
　５０％ＲＨ／４０℃の有孔ポリエチレンフィルム（厚
み３０μ）に和紙Ｃ４０ｆ／イ）？ラミネートしたフィ
ルムで製造しＵ　５　ｃｍ　Ｘ　５−の小袋に上記のエ
タノール？担持せしめ１こケイ酸アルミ粉末３．５２？
充填しＬもの５ケケ準備しＴこ。

上記の３種類各５ヶの小袋（食品保存用、目−）それぞ
れ１袋をバラムク−ヘン２００Ｆと共にＫＯＰ／ＰＥラ
ミフィルム製の２０α×３０ｃｒＩＴの袋に入れ密封し
た。食品保存用具の小袋７添加しないパームクーヘン２
００２だけを密封１−１こ区も用意１１、各試験区共２
５℃ＲＨ８０％の室に保存し、カビの発生の状況を観察
した。その結果？第５表に示したＯ 第５表に示される通り、比較例であるエチルアルコール
が液体で充填されているもの及び比較例である有孔ポリ
エチレンフィルムの小袋に粉末ケ充填しにものに、食品
の日持ち効果のバラツキが認められろ。

これはエチルアルコール？液体で充填しＴこもの：エフ
イルムが若干膨潤しシール不良が生じその為に発生した
ピンホールよりエチルアルコールが流出した結果である
と判明しり。又、有孔ポリエチレンフィルム製の小袋に
エタノールケ担持したケイ酸アルミ粉末？充填したもの
は、パームクーヘンの油がポリエチレンの孔かワ小宕カ
に便へしケイΦ支アルミ７鱈末＋；Ｉｔ　、ＡＬ　　ゴ
ブノールの気Ａとμ朽・ηＬ１：島−ｔ、７１７尤ざ之
少。

’　　７　　　　”　　１７　　　　　　、　　　　　
　　、ｈ第　　　５　　　表 庄　−２士、＋＋については第２表の注参照され１こい
。

手続補正前（方式） 昭和６１年２月夕　日

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）少なく共一面が、エチルアルコールガス透過度２
   ０ｇ／ｍ＾２／２４ｈｒ／５０％ＲＨ／４０℃以上で且
   保存せんとする食品に応じて選択したエチルアルコール
   ガス透過度を有するフィルムにて構成された「いれもの
   」に、エチルアルコールを含有する乾いた流動性粉末を
   密封してなる食品保存用具を食品の収納体の内部に同食
   品と共存せしめアルコールの蒸発を調節可能とした食品
   の保存法。
2. （２）少なく共一面が、エチルアルコールガス透過度２
   ０ｇ／ｍ＾２／２４ｈｒ／５０％ＲＨ／４０℃以上で且
   保存せんとする食品に応じて選択したエチルアルコール
   ガス透過度を有するフィルムにて構成された「いれもの
   」に、エチルアルコールを含有する乾いた流動性粉末を
   密封してアルコールの蒸発を調節可能とした食品保存用
   具。