JP3117546B2 - マッシュルーム入り包装体 - Google Patents

マッシュルーム入り包装体

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  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマッシュルームが合成樹
脂フイルムの包装袋により包装された後も、マッシュル
ームが適正な酸素雰囲気下で呼吸作用を継続させ、呼吸
作用によって発生した炭酸ガスを低レベルに抑えること
によって、マッシュルームの軸部の成長を防ぎ、さらに
呼吸作用による水蒸気を包装系外に出すことによって鮮
度保持をさせるための包装体に関するものである。さら
に詳しくはマッシュルームの呼吸作用に起因する低酸素
状態での嫌気呼吸をさせないような酸素雰囲気を保持し
つつ、しかも炭酸ガスによる軸の成長を防止することに
よって品質の劣化を防ぎ、また呼吸作用に起因する水滴
による品質の劣化を防止するような条件を保持する包装
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マッシュルームは収穫された後も呼吸作
用を持続する。このため収穫後の貯蔵・流通の間および
食するまでは、マッシュルームの品質劣化を防止するこ
とが必要である。また、マッシュルームの生産形態とし
て、工場による集中栽培がメインとなって来ており、包
装、消費地への配送、スーパー等での販売などといっ
た、工業製品と同様の流通形態をとるものが殆どであ
り、生産から販売まで種々の流通経路がとられ、このた
め製品であるマッシュルームの保護のためパック包装が
必要となってきている。このような情況のもとにおい
て、現在、一般市場で販売されているきのこは発泡スチ
ロール、または紙などのトレーに入れられて単層の無延
伸ポリプロピレンまたはポリエチレンなどからなる包装
袋で包装されるか、トレーに入れられてポリエチレン、
ポリ塩化ビニールまたはポリ塩化ビニリデン等のラップ
フイルムで包装されて流通・販売されている。マッシュ
ルームに用いられているこれらの包装袋は当然無孔であ
り、このためマッシュルームは包装された後、自己の呼
吸作用によって空隙部に存在する酸素を消費してしまっ
た後は無酸素状態の雰囲気中にさらされ、嫌気呼吸せざ
るをえない状態に置かれてしまっており、この嫌気呼吸
によってアルコールやアルデヒド等の発生のため、袋を
開けた時には異臭が発生し、とくに気温の高い夏場に於
いては殆どのものが強い臭気を発生していた。また、当
然のことながら呼吸作用によって発生する炭酸ガスによ
り、マッシュルームの傘の部分に蓄えられた養分を消化
して軸部が伸びるという現象を引き起こしてマッシュル
ーム本来の味を低下させてしまっている。これらのラッ
プフイルムによるストレッチ包装のものはラップフイル
ムのもつ粘着性を利用したものであり、均一の仕上がり
の包装体は得がたく、包装された個体間の差があり非常
に品質がばらついてしまう原因となっていた。
【0003】また、一般の野菜等の植物資材に関して、
酸素を供給し、鮮度を保つ方法として有孔フイルムを用
いる方法が提案されている(特開昭62-148247号公報、
特開昭63-119647号公報等)が、これらのフイルムは開
孔面積比率が2×10-2〜2×10%と極めて大きく、
これらのフイルムで包装しても袋内の酸素は殆ど大気状
態と変わらず、オープン状態と同じである。マッシュル
ームについても、鮮度保持の観点からこのようなフイル
ムを用いて包装することが考えられるが、これらのオー
プンに近い包装では、空気中の酸素量と同等となってし
まい、マッシュルームが流通過程等で褐変してしまうと
いう問題や、酸素量が多いためマッシュルームの呼吸作
用が活発となってしまい、水分の蒸散により萎れてしま
つたり、軟腐してしまうなどといった問題がある。また
ラップフイルムを用いた場合においても、完全に密封さ
れているものは嫌気呼吸をする状態になってしまい、密
封状態とならないものは前記のオープン包装と同様にな
ってしまい、したがってきのこ本来の味を残し、新鮮な
状態を保ったままで市場から食卓に供せるような包装材
料や包装方法は、いまだ発見されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、マッ
シュルームの鮮度を長時間保つための望ましい酸素濃度
雰囲気および低炭酸ガス濃度雰囲気を形成し、マッシュ
ルームの軸部の成長を抑え、異臭が発生せず、褐変が生
ぜず、萎れがなくしかも軟腐のない商品を供給するた
め、鋭意研究した結果なされたものであり、マッシュル
ームの生存に必要な最低量の酸素を供給し、低炭酸ガス
状態を形成し、マッシュルームを冬眠状態に保つことに
より、高酸素量の障害である褐変を抑えて、また炭酸ガ
スによる軸部の成長を抑え、しかもきのこの呼吸作用に
よる水滴からの品質劣化を防止し、鮮度の高いマッシュ
ルームを供給するためのきのこ用包装袋およびきのこ入
り包装体を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、マッシュルー
ムを密封した有孔合成樹脂フイルムよりなり、マッシュ
ルーム入り包装体において、有孔合成樹脂フイルムの水
蒸気透過率が800g/m2.d.atm以下であり、また有孔の
開孔面積比率が5×10-5×10-4%であり、マッ
シュルーム100g当たりの袋内表面積が200〜10
00cm2 であり、かつ呼吸作用によって発生する炭酸ガ
スを吸収するための炭酸ガス吸収剤を封入したことを特
徴とするマッシュルーム入り包装体であり、とくに、そ
の孔の平均孔径が20μ〜150μであり、その孔の個
数が1包装袋当たり複数個であることが好ましい。
【0006】本発明に用いる有孔フイルムとしては、マ
ッシュルームの包装に用いることのできるものであり、
水蒸気透過率が800 g/m2.d.atm 以下のフイルムであ
ればどのようなものであっても差し支えはないが、一般
には無延伸ポリプロピレン、延伸ポリプロピレン、ポリ
エチレン、ポリ塩化ビニール等が用いられるが、これ等
以外のポリエステル、ポリカーボネート等のフイルム、
さらにはこれらの複合フイルムであっても良いが、とく
に水蒸気透過率の面からは延伸ポリアミド、ポリビニー
ルアルコール、エチレン酢酸ビニル共重合体けん化物、
アセチルセルロース、セロファンなどが用いられるが、
これ等の合成樹脂フイルム同志またはこれらの合成樹脂
フイルムと他の素材とを組み合わせた複合フイルムが望
ましく、さらには、これらのフイルム表面に水蒸気透過
率に影響を与えないようなシーラント層を設けたもので
も、防曇処理したフイルムであっても何等差し支えはな
い。また、これらのフイルムの厚さは、包装するマッシ
ュルームの入れる量や流通経路等からの要求される強度
によって選択されるが、通常20〜40μのものが用い
られる。さらに、これらのフイルムは透明であっても、
不透明であっても良く、また表面に印刷を付したもので
あっても何等差し支えはない。
【0007】本発明の有孔フイルムを用いた包装袋は、
包装するマッシュルームの包装する量によってその開孔
面積比率が決められ、その開孔面積比率は5×10-5
×10-4%であることが必要である。この理由は包装
袋中の酸素量をマッシュルームの鮮度保持に適した条件
に保持するためのものであり、本発明者等の実験結果か
らは酸素濃度が3%以上18%以下が望ましく、この条
件を満たすための開孔面積比率は5×10-5×10
-4%となる。開孔面積比率が5×10-5%以下となれば
マッシュルームは包装された後の呼吸作用により、無酸
素状態となり嫌気呼吸を始めてしまい、異臭を発生す
る。また、開孔面積比率が×10-4%以上となれば包
装袋中の酸素量が多くなりすぎ、この酸素の影響を受け
て、マッシュルームは収穫時や流通過程等で受けた傷口
等から褐変現象を引き起こしてしまう。従ってマッシュ
ルームの包装袋として用いられる有孔フイルムの開孔面
積比率としては5×10-5×10-4である包装袋
を用いてなるマッシュルーム包装体である。
【0008】また、有孔フイルムにおける孔部の平均径
は出来るだけ小さいことが望ましく、一般的には20〜
150μ程度、好ましくは30〜100μである。孔径
は出来るだけ小さいことが望ましいが、20μ以下では
有孔フイルムの生産性が低下する。また、平均孔径が1
50μ以上であれば、適正な開孔面積比率を得るに必要
な孔数が減少して、鮮度保持の品質精度に不安が生じ
る。また、孔の形状は、円形や四角または三角形など、
どのような形状であってもよく、長径方向の平均径が1
50μ以下であれば何等差し支えはないが、円形が開孔
作業性等の面より望ましい。
【0009】また、マッシュルームの包装袋に用いる有
孔フイルムの袋当たりの孔の個数は開孔面積比と平均孔
径より算出されるが、できる限り複数個とすることが望
ましい。内容物の付着や外的条件たとえば値段表やバー
コード等のレッテル等の添着などで孔がふさがれてしま
う場合があるので、鮮度を保証するには複数個の孔が好
ましく、さらに袋あたり5個以上の孔をもち、孔1個あ
たりの影響度を20%以下にすることが望ましい。ま
た、マッシュルームの包装袋としては、三方シール袋、
四方シール袋またはガゼット袋などの形態の袋であって
も何等差し支えなく、またトレー、カップ等にマッシュ
ルームを充填し、これを有孔フイルムで包装する形態の
ものであっても何等差し支えない。
【0010】マッシュルームの包装袋の大きさはマッシ
ュルーム100gあたり袋内表面積が200〜1000
cm2 である必要がある。袋の内表面積で規定しているの
は、シール部分が計算に含まれないようにするためであ
る。マッシュルーム100g当たり袋内表面積が200
cm2 以下であると袋内のきのこの密度が高くなり、袋内
のきのこが部分的に酸素不足となってしまい、嫌気呼吸
に陥る傾向があり、好ましくない。更に、マッシュルー
ム100g当たり袋内表面積が1000cm2 以上となる
と、袋内のマッシュルームの密度が低くなり、袋内の初
期の酸素量も多く、前記の開孔面積比率では酸素の供給
量も多く、褐変しやすくなり、またフイルムの使用量が
多いため袋のコストも高くなってしまう。
【0011】さらに、マッシュルームの包装において、
本発明に使用する有孔合成樹脂フイルムの水蒸気透過率
が800 g/m2.d.atm 以下であることが必要であり、水
蒸気透過率が800g/m2.d.atm以上であればマッシュル
ームの水分が発散してしまい、乾燥気味となってしまい、
マッシュルームの鮮度が低下してしまう。本発明に用い
る有孔合成樹脂フイルムの水蒸気透過率は100 g/m2.
d.atm 以上であり500 g/m2.d.atm 以下が特に望まし
い。
【0012】また、マッシュルームの包装において、留
意しなければならないこととして、炭酸ガスの濃度があ
る。炭酸ガスの濃度は0〜5%に抑えることが必要であ
り、炭酸ガスの濃度が5%以上となると、マッシュルー
ムに炭酸ガス障害が発生してしまう。マッシュルームは
高炭酸ガス濃度であれば、成長が促進されてしまい、収
穫後にはマッシュルームの傘の部分に蓄えられた養分を
消化し、茎の部分が伸びてしまう。マッシュルームの傘
の部分の養分が茎の成長に使われてしまうということ
は、マッシュルームのもっていた元来の美味しさがそこ
なわれてしまう。マッシュルームの呼吸作用によって発
生する炭酸ガスの濃度を低水準に保つために、本発明に
おいては有孔合成樹脂フイルムの包装体と炭酸ガス吸収
剤とを組み合わせることによって、マッシュルームの本
来の美味しさと、鮮度を保持することが可能としたもの
であり、本発明に用いる炭酸ガス吸収剤としては、包装
体内の炭酸ガス濃度を5%以下の濃度に消費者が食する
まで保ちうるものであればどのようなものでも差し支え
ないが、当然のことながら食品であるマッシュルームに
用いるものであり、無害のものであることが必要であ
り、例えば不織布等でパックされた消石灰等が用いられ
る。
【0013】なお、マッシュルームに限るものではない
が、野菜等の鮮度保持には、当然ながら、その流通過
程、および店頭、消費までの温度管理が重要なポイント
であり、マッシュルームの呼吸量も当然これらの温度に
依存し、これらの温度が高くなるにつれてその呼吸量も
増加し消費される酸素量とこの呼吸作用により生ず炭酸
ガス濃度が高くなるが、本発明はこれらの温度を0〜1
5℃を想定したものであり、マッシュルームが生きてい
くのに必要量の酸素を補給し、さらに発生する炭酸ガス
を炭酸ガス吸収剤により低濃度におさえるものである。
またマッシュルームにおいては、当然のことながら、水
濡れによる品質低下が著しく影響を与えるものであり、
防曇性を付与したフイルムを用いることもある程度効果
があるが、水濡れ防止のためには、水蒸気透過性をもた
せ、包装系外に発散させることが重要でり、流通・保存
する温度と水蒸気透過率とはお互いに影響しあう関係に
ある。
【0014】
【実施例】《実施例1》内寸150×240mm、厚さ2
5μで水蒸気透過率300 g/m2.d.atm のアセチルセル
ロースフィルムに、開孔面積比率が1×10-4%となる
ように平均孔径80μの孔を14個あけた三方シールの
包装袋に、水洗、水きり処理をしたマッシュルームを1
00g(袋内表面積150×240×2mm2 =7200
0mm2 すなわち720cm2 )炭酸ガス吸収剤を20g充
填し、これをを密封シールし、5℃で保存し、その3日
後および5日後の鮮度を臭気発生状況、褐変および茎の
伸び状態を観察した結果を表1に示す 実施例》内寸150×240mm、厚さ25μで水蒸
気透過率150 g/m2.d.atm の延伸ポリアミドフイルム
に、開孔面積比率が9×10-5%となるよう平均孔径が
100μの孔を8個開けた三方シールの包装袋を用い、
実施例1で用いたと同様のマッシュルーム100g、炭
酸ガス吸収剤20gを充填し、これを密封シールし、実
施例1と同様に5℃で保存し、3日後および5日後の鮮
度を調べた結果を表1に示す
【0015】《比較例1》内寸150×240mm、厚さ
25μで水蒸気透過率300 g/m2.d.atm のアセチルセ
ルロースフィルムに、開孔面積比率が9×10-5%とな
るように平均孔径100μの孔を8個開けた三方シール
袋に、実施例1で用いたと同様のマッシュルームを10
0g充填し、そのまま密封シールし、実施例1と同様に
5℃で保存し、3日後および5日後の鮮度を調べた結果
を表2に示す。 《比較例2》内寸150×240mm、厚さ25μで水蒸
気透過率6 g/m2.d.atm の延伸ポリプロピレンフイルム
からなる無孔の三方シールの包装袋に、実施例1で用い
たのと同様のマッシュルームを100g充填し、密封シ
ールし、実施例1と同様に5℃で保存し、3日後および
5日後の鮮度を調べた結果を表2に示す。 《比較例3》内寸150×240mm、厚さ25μで水蒸
気透過率150 g/m2.d.atm の延伸ポリアミドフイルム
に、開孔面積比率が1×10-5%となるよう平均孔径が
50μの孔を7個開けた三方シールの包装袋を用い、実
施例1で用いたと同様のマッシュルームを100g充填
し、密封シールし、実施例1と同様に5℃で保存し、3
日後および5日後の鮮度を調べた結果を表2に示す。 《比較例4》内寸150×240mm、厚さ25μで水蒸
気透過率300 g/m2.d.atm のアセチルセルロースフィ
ルムに、開孔面積比率が5×10-3%となるよう平均孔
径が120μの孔を320個あけた三方シールの包装袋
を用い、実施例1で用いたと同様のマッシュルームを1
00g充填し密封シールし、実施例1と同様に5℃で保
存し、3日後および5日後の鮮度を調べた結果を表2に
示す。 《比較例5》内寸150×240mm、厚さ25μで水蒸
気透過率6 g/m2.d.atm の延伸ポリプロピレンフイルム
からなる無孔の三方シールの包装袋に、実施例1で用い
たと同様のマッシュルームを100g、炭酸ガス吸収剤
20gを充填し、密封シールし、実施例1と同様に保存
し、3日および5日後の鮮度を調べた結果を表2に示
す。 《比較例6》内寸150×240mm、厚さ25μで水蒸
気透過率150 g/m2.d.atm の延伸ポリアミドフイルム
に、開孔面積比率が1×10-5%となるよう平均孔径5
0μの孔を7個開けた三方シールの包装袋を用い、実施
例1で用いたと同様マッシュルームを100g、炭酸ガ
ス吸収剤20gを充填し、実施例1と同様に保存し、3
日および5日後の鮮度を調べた結果を表2に示す。 《比較例7》内寸150×240mm、厚さ25μで水蒸
気透過率300 g/m2.d.atm のアセチルセルロースフィ
ルムに、開孔面積比率が5×10-3%となるよう平均孔
径120μの孔を320個開けた三方シールの包装袋を
用い、実施例1で用いたと同様のマッシュルームを10
0g、炭酸ガス吸収剤20gを充填し、密封シールし、
実施例1と同様に保存し、3日及び5日後の鮮度を調べ
た結果を表2に示す。
【0016】
【表1】
【0017】
【0018】注: 臭気; ○:なし、×:あり 褐変; ○:なし、△:わずかにあり、×:あり 水漏れ; ○:なし、△:わずかにあり、×:あり 茎部の伸び;○:ほとんどなし、△:わずかに伸びてい
る、×:伸びている。
【0019】
【発明の効果】本発明のマッシュルーム包装体は、マッ
シュルームが生きていくのに必要な酸素量を供給しつ
つ、マッシュルームの嫌気呼吸のため発生する臭気をふ
せぎ、しかも呼吸作用によって発生する炭酸ガスを低濃
度に抑えることによってマッシュルームの茎部の成長を
抑え、マッシュルームのもつ本来の味を保ちながら、し
かも、過剰の酸素による褐変や呼吸作用に伴う水滴によ
る軟腐を防ぎ、マッシュルームの鮮度を保った状態で長
く保存・流通させることが可能となった。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23B 7/00 - 9/00 A23L 3/00 JICSTファイル(JOIS) JAFICファイル(JOIS)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マッシュルームを密封した有孔合成樹脂
    フイルムよりなるマッシュルーム入り包装体において、
    有孔合成樹脂フイルムが800g/m2.d.atm以下の水蒸気
    透過率を有し、開孔面積比率が5×10-5×10-4
    %であり、マッシュルーム100gあたりの袋内表面積
    が200〜1000cm2であり、かつ該包装体中に炭酸
    ガス吸収剤を封入していることを特徴とするマッシュル
    ーム入り包装体。
  2. 【請求項2】 有孔合成樹脂フイルムの有する孔の平均
    孔径が20〜150μである特許請求項1記載のマッシ
    ュルーム入り包装体。
  3. 【請求項3】 1つの包装体に有する前記孔の数が複数
    個である特許請求項1または2記載のマッシュルーム入
    り包装体。
  4. 【請求項4】 有孔合成樹脂フイルムの水蒸気透過率が
    100g/m2.d.atm以上であり、500g/m 2 .d.atm以下で
    ある請求項1,2または3記載のマッシュルーム入り包
    装体
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