JPS616314A - ピツチ系炭素繊維 - Google Patents

ピツチ系炭素繊維

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JPS616314A
JPS616314A JP59125048A JP12504884A JPS616314A JP S616314 A JPS616314 A JP S616314A JP 59125048 A JP59125048 A JP 59125048A JP 12504884 A JP12504884 A JP 12504884A JP S616314 A JPS616314 A JP S616314A
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spinning
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carbon fiber
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透 佐脇
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は新規でかつ特異な内部構造を有する高強度高モ
ジュラスのピッチ系炭素繊維に関するものである。
従来技術 炭素繊維は、当初レーヨンを原料として製造されたが、
その特性、経済性の点で、現在はポリ7クリロニトリル
(PAN )繊維を原料とするPAN系炭素炭素繊維石
炭又は石油系のピッチ類を原料とするピッチ系炭素繊維
によつて占められている。なかでも、ピッチを原料とし
て高性能グレードの炭素繊維を製造する技術は、経済性
にすぐれているため注目を集めており、例えば光学異方
性ピッチを溶融紡糸(7て得たピッチ繊維を不融化焼成
した炭素繊維は、それまでのピッチ系炭素繊維に比して
高強度高モジュラスのもQ)が得られている。
また、ピッチ系炭素繊維の内部断面構造を制御すること
Kより、更に高い物性が発現り得るということも見出さ
れている( Fuel 。
1980、  リ、839.%開昭59−53717号
等)。
すなわち、ピッチ系炭素繊維の断面構造としては、ラン
ダム、ラジアル、オニオン構造又はその複合構造が存在
し、ラジアル構造はクラックを生じやすくマクロ欠陥に
よる物性低下が生じるため好ましくないとされている。
また、ピッチ系炭素繊維におけるランダム構造は実際は
ラメラのサイズか小さいラジアル構造であり、強度的に
は好ま(、い構造であるが、ピッチ調製及び紡糸の高ド
ラフト又は急冷化が十分でないとクラックが生じやすく
製造条件が限定されて(る。
オニオン構造は、現象的には紡糸ピッチの粘性変化温度
よりも高い温度まで昇温させた後紡糸することによって
得られるが(特開昭59−53717号公報参照)、通
常の光学異方性ピッチにおいては、この粘性変化温度が
350℃以上の高温であるため紡糸の安定性が悪(、得
られる繊維もボイドな含んだものになりやすいため、ボ
イドレスのオニオン構造の繊維は溶融紡糸では安定に得
ることがむつかしい。
発明の目的 本発明の目的は、従来のピッチ系炭素繊維とは全く異っ
た断面構造を有し、従来のピッチ系炭素繊維に比べて飛
躍的に改善された物性を有I、ており、しかも製造上の
困難が少ない新規なピッチ系炭素繊維を提供することに
ある。
発明の構成 本発明者らは、強度、モジュラスなどの性能においてP
AN系炭素繊維に匹敵するか、も1− <はより優れた
ピッチ系炭素繊維を開発するためVC@意研究を行った
結果、紡糸用ピッチ原料を溶融紡糸する際、特定の工夫
を加えることKより、ピッチ分子の配列を意のままに制
御できることを究明し、従来のラジアル。
ランダム又はオニオン構造とは全く異なった特異な微細
構造を有]−かつPAN系炭素繊維に匹敵するすぐれた
性能を示す、新規なピッチ系炭素繊維が得られることを
見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った
すなわち、本発明の新規な炭素繊維は、その断面の少な
くとも一部にリーフ状ラメラ配列を有すること罠よって
特徴づけられるピッチ系炭素繊維である。
ここでい5リ一フ状ラメラ配列とは、炭素繊維の長さ方
向とはy垂直な方向に切断した断面を走査型電子顕微鏡
によつ℃観察するこ図に示すごとく、中心軸から対称に
15〜90°の角度で多数のラメラが両側に伸びた木の
葉状のラメラ配列を指し、従来全く知られていなかった
新規な構造である。
ここで、第1図〜第5図は本発明のピッチ系炭素繊維の
断面構造を模式的に示す見取図であり、第6図〜第9図
は該繊維の断面構造を示す走査型電子R微鏡写真である
第1図及び第8図の繊維ではリーフ状ラメラが4つ組み
合わさっており、第2図〜第4図及び第7図のものは3
つのリーフ状ラメラが組合さっており、また第5図及び
第6図は2つQ)リーフ状ラメラが組み合わさって1つ
のリーフ状ラメラの如く見えるものである。
また第9図は6つのリーフ状ラメラを有するものである
各リーフ状ラメラの中心軸は直線又は曲綜であってもよ
(、各リーフ状ラメラの大きさやリーフ状ラメラの獣は
特に制限されない。
一般に繊MI断面に内在するリーフ状ラメラの数が多い
場合はそれぞれのリーフ状ラメラは相対的に小さくなり
、数が少ない場合はそれぞれのリーフ状ラメラは大きく
なる。一般に繊維断面に内在するリーフ状ラメラの数は
2〜8個が好ましい。また、リーフ状ラメラが。
繊緋断面積に占める割面(面積比率)は少くとも30%
が好マ(、<、50チ以上が特に好ましい。
すなわち、本発明の炭素繊維には、多(の場合、リーフ
状ラメラ配列を有するリーフ状#1造の部分(ト)とそ
の周りの構造が不明確な部分CB)とが存在するがAの
面積/(A+B)の面積の割合が少くとも30%以上、
特に50チ以上有することが好ましい。
本発明に係る炭素繊維の断面形状(外形)は、第1図、
第2図、及び第8図のような円形、第5図及び第6図の
ような楕円形、第4図及び第7図のようなトライローバ
ル形を含むマルチローバル形、第9図のような六角形等
を含む各種のマルチアングル形のほか、偏平形1曲玉形
、中空等任意の形状をとることができる。
繊維の直径は円形断面忙換算して5〜50μの範囲にす
るのが好ましく、繊維長は任意に選択できろ。
前記のような特殊なリーフ状ラメラ配列を有する本発明
の炭素繊維は、少なくとも300にり/−の強度と、少
なくとも15T/−のモジュラスとを兼ね備えており、
殆んどの場合、400縁/ xj以上の強度と20T/
mm2以上のモジュラスとを有するPAN系炭素績雑に
匹敵する物性を示す。特K、後述の実施例に示す如く、
製造条件によっては、500Ky/−を超える強度を示
す場合もあり、従来のピッチ系炭素繊維からは全く予想
できないようなすぐれた物性を有する。
本発明の炭素繊維のもつ、このようなすぐれた物性は、
該繊維の断面構造が前述のようなリーフ状ラメラ配列を
とっているため、不融化・焼成段階でのクラックの発生
が防止され、構造の緻密化が可能となり高強度・高モジ
ュラスが発現したものと考えられる。
このような優れた諸性能を有する本発明の炭素繊維は、
光学異方性領域を50チ以上有する紡糸用ピッチを溶融
(、た後、特定の形状を有する紡糸孔から溶融紡糸11
、これを不融化・焼成することによって容易にかつ安定
に製造することができる。次に、この製造方法について
詳細に説明する。
本発明の炭素繊維を製造するための原料としては、光学
異方性領域を50%以上、好ま1 <は80%以上有す
るピッチを用いる。光学性異方性領域の割合が50チ未
満の光学異方性ピッチは、可紡性が悪く、均質かつ安定
な物性のものがmられないばかりでなく、得られる炭素
繊維の物性も低いものとなる。
紡糸用ピッチの融点は250℃〜350℃が好ましい。
また紡糸用ピッチのキノリン可溶部の割合は30重量%
以上が好ましく、特に30〜80重t%が好適であるう
これらのパラメーターは原料ピッチによって異なるが通
常は相関があり、光学異方性量が多い程融点が高く、キ
ノリン可溶部の割合は低(なる。
本発明において好適に用いられる結糸用ピッチ領域の割
合(以下、光学異方性量という)が多い程よい。このよ
うなピッチは糸が均質であり、可紡性にすぐれている。
このような紡糸用ピッチの原料としては、例えばコール
タール、コールタールピッチ。
石炭液化物のような石炭系重質油や、石油の常圧残留油
、減圧蒸留及びこれらの残油の熱処理によって副生ずる
タールやピッチ、オイルサンド、ビチューメンのような
石油系重質油を精製(、たものを用い、これを熱処理、
溶剤抽出、水素化処理等を組合せて処理することによっ
て得られる。
本発明の炭素繊維を製造するには、前述の如き紡糸用ピ
ッチを溶融紡糸する際の紡糸口金の紡糸孔(ノズル)形
状が特に重要であるうすなわち、前述の如き紡糸用ピッ
チの溶融物を次式+11 (11を同時に満足するスリ
ット状部を有する特殊な紡糸孔を通じて溶融紡糸する。
かかる紡糸孔としては、該紡糸孔における中心線距離を
Ln  とし、それに対応するぬれぶち幅をWn  と
したとき、(但しn==1〜10の整数) Ln  の
少なくとも1つが、1.5 <Ln / Wn <20
  ・・・・・−(11を同時に満足するものを使用す
る。
かかる紡糸孔としては、直線状又は曲線状の単一スリッ
トからなる紡糸孔、互いに交差した直線状又は曲線状の
複数のスリットからなる紡糸孔、互いに独立(、た複数
のスリットを組合せて1つの紡糸孔単位としたもの等が
あげられ、例えば第10図〜第17図に例示する紡糸孔
が使用される。これらQ)紡糸孔のうち、単一のスリッ
トからなる第10図〜第12図の紡糸孔では、各スリッ
トの中心線の長さLが中心線距離であり、各スリットの
最大幅(中心線と直交する方向の最大距離)Wlがぬれ
ぶち幅となる。
また、複数のスリットが交差した第13図〜第16図の
紡糸孔では交差部の内接円を除いた部分の各スリットの
中心線の長さL+、Lt。
L、、  L、、  L、、  L、が中心線距離であ
り、それぞれのスリットにおける最大幅(各中心線と直
交する方向の最大距離)Wl、舅、 Wm−W+−W、
W6が各中心線距離に対応するぬれぶち幅となる。
更に、互いに独立した2つのスリットを組合せて1つの
紡糸孔単位とした第17図の紡糸孔では、各々のスリッ
トの中心線の長さLHL、が中心線距離となり、各々の
スリットの最大幅(中心線と直交する方向の最大距離)
Wl。
W、が各中心線距離に対応するぬれぶち幅となる。
本発明の炭素繊維を形成するには、前記Ln及びWn 
 の少なくとも1組が前記式1) (1)を同時に満足
する必要があるが、Ln + Wn が複数組存在する
ときは、その全部又は殆んどが前記式(1) (H)を
同時に満足するのが好ましい。
本発明者らの研究によれば、第10図〜第12図及び第
17図の如き交差部を有【、ないスリットの場合には、
なかでも、 3 <Ln  / Wn (15を満足するものが、ま
た第13図〜第15図及び第16図の如き交差部を有す
るスリットの場合には、 1.5 <Ln  / Wn <10  を満足するも
のが、好ましいリーフ状ラメラ配列を形成し易く、特に
好適であることが確認された。
これに対(7、従来のピッチ繊維の溶融紡糸に使用され
ている円形紡糸孔を有する紡糸口金を用いた場合や、L
n /Wn が前記範囲外の異形紡糸孔(例えば正三角
形、正多角形等の紡糸孔)を有する紡糸口金を用いた場
合には、炭素繊維の断面がリーフ状ラメラ配列となり得
す、ラジアル構造となって1.ま5゜溶融紡糸におけろ
紡糸温度は、融点より40〜100℃高い温度を採用す
る。本発明でいう融点とは、DSCで測定されろ値であ
り、測定方法は後述するが、紡糸用ピッチの融解開始温
度である。本発明において、紡糸温度は紡糸口金温度で
あり、この温度は繊維断面形状(外形)及び内部のリー
フ状構造の生成に大きく影響する。紡糸温度が高いと繊
維断面は紡糸孔形状からの変化が太き(円形断面に近づ
く。更に高くすると可紡性が低下し、得られる糸もボイ
ドな含んだものとなる。一方、紡糸口金温度が低い程得
られる繊維断面形状は紡糸孔形状に近くなる。更に低く
するとドラフト率が低下し繊維径を細くすることが困難
となる、リーフ構造の中心軸は、紡糸口金温度が高い程
、直線からの変形が太き(なるため、リーフ構造そのも
σ9も変形し判別しにくくなるが、リーフ構造であるこ
とにかわりはな(、繊維は高度の物性を発現する。
具体例をあげるとY字形紡糸孔を有する紡糸口金を用い
て紡糸する場ば、紡糸口金温度が低いと繊維断面形状(
外形)はトライローノz外形となり、温度を上げるKっ
れてトライアングルから円形へ連続的に変化する。リー
フ構造は、紡糸口金温度が低いと、中心軸も直線状で構
造も明瞭であるが、温度を上げるにつれて中心軸が繊維
断面形状(外形)の変化と対応(、て変形(1、構造も
やや不明瞭になる。
@適st1し・そ紡糸孔から光学異方性ピッチを紡糸す
ると、何故リーフ状ラメラ配列を生ずるかは未だ充分解
明されておらず、今後の詳細な検討を待たねばならない
が、およそ次の様に考えられる。
光学異方性を有するピッチは板状分子と推定され、この
ような板状分子は紡糸口金のノズル(紡糸孔)内の等速
度線に対1.直角に配列1.易い。円形ノズル内の等速
度線は円状でありこれ罠分子が直角に配列するため、得
られるピッチ繊維の断面内でピッチ分子はラジアル状に
配列する。このため不融化焼成段階で、分子面間隔の収
縮時に応力歪みが生じ易(クラックを生じる。
これillし前述の中心線を有するノズル内の等速度線
はU字状となり、これに分子が直角に配列するとビッセ
分子は繊維断面内でリーフ状に配列する。この配列(言
、不融化・焼成段階での分子面間隔の収縮時に応力歪み
を吸収し易い配列であるため、分子は緻密に充填される
等の理由によりクランク発生がなくなり、着るしくすぐ
れた物性が発現すると考えられる。
このようなスリット状の紡糸孔から紡出された繊維は、
ドラフト率30以上、好ましくは50以上で引き取るこ
とが好適である。ここでドラフト率とは次式で定義され
る値であり、この値が大きいことは紡糸時の変形速度が
太き(、他の条件が同一の場合はドラフト率が大きい程
、急冷効果が大となる。
ドラフト率30以上、特に50以上で引き取ると、引続
く不融化・焼成処理により、好適な物性を発現しやすい
ので好ま1.い。
紡糸引取速度は、前述の紡糸条件では 1000m/分以上の高速でもきわめて円滑に紡糸する
ことができるが、通常300〜2000m/分の範囲が
好ま(−<用いられる。
前記のような特殊な紡糸口金を採用して得られたピッチ
繊維は次いで、酸素の存在下に不融化処理されろ。
この不融化処理工程は生産性および繊維物性を左右する
重要な工程で、できるだけ短時間で実施することが好ま
しい。このため、不融化温度、昇温速度、雰囲気ガス等
を紡糸ピッチ繊維に灯し適宜選択をする必要があるが、
本発明のピッチ繊維は、高融点の光学異方性ピッチを用
いていること及び、繊維断面形状が非円形(異形)であ
るとぎは、単位断面積当りの表面積が大きいこと等によ
り、通常の円形断面から紡糸された従来のピッチ繊維よ
りも処理時間を短縮することが可能である。
また、この工程においては、融着な防止するため無機系
微粉末等の融着防止剤を用いてもよい。
さらに不融化処理の短時間化のためK、不融化促進剤と
(、て、沃素、塩素等も好適に用いられる。このように
不融化処理した繊維は次に不活性ガス中において通常1
000〜]500℃の温度で焼成することにより本発明
の炭素繊維を得ることができる。このものをそのまま使
用してもよいが、さらに約3000℃程度までに加熱(
、て黒鉛化させてから使用することもできる。
発明の効果 前述の如き本発明のピッチ系炭素繊維は、その断面構造
がリーフ状ラメラ配列を有するためにクランクが防止さ
れ、さらに不融化・焼成段階での収縮が円滑におこなわ
れるため、強度、モジュラスが補線的に増大し、PAN
系炭素炭素繊維性を凌駕するものとなる。また、繊維断
面形状が非円形の場合は表面積が増加するため接着性が
改良され、複合材の補強繊維として好適洗用いられる。
各指標の測定法 次に本発明における紡糸用ピッチ及び繊維特性を表わす
各指標の測定法について説明する。
(a)  紡糸用ピッチの融点 バーキンエルマー社製DSC−ID  型を用い、アル
ミニウム製セル(内径5 m / m ) K100メ
ツシユ以下に粉砕したピッチ微粉末101グを入れ、上
から押えた後、窒素雰囲気中、昇温速度10℃/分で4
00℃近くまで昇温しつり測定(1、DSCのチャート
における融点を示す吸熱ピークをもって紡糸用ピッチの
融点とする。
(bl  紡糸用ピッチの光学異方性量反射型偏光顕微
鏡を用いて紡糸ピッチのmft、*微鏡写真を任意に5
枚と9、画偉解析処理装置を用いて、等方性領域の面積
分率(支))を出し、このものの平均値を光学異方性量
とする。
(cl  炭素繊維の物性 炭素繊維の繊維径(単糸径)、引張強度。
伸度、 モジ−s−5スはJIS R−7601r炭素
噴維試験方法」K従って測定¥杏。なお繊維径の測定は
、円形断面繊維についてはレーザーによる測定を行い、
非円形断面#J#については走査型電子顕微値写真より
n=15の断面積の平均値を算出する。なお、実施例等
においては繊維径を相当する断面積を有する円に換算【
−たときの直径で表示し、た。
(d)  リーフ状ラメラ配列の分率 炭素繊維断面の走査型電子顕微鏡写真より、断面積あた
りのリーフ状ラメラ配列部分の面積比率で表わす。
実施例 以下、実験例をあげて本発明をさらに詳細に説明するが
、本発明はこれらの実験例によって何ら限定されるもの
ではない。
なお、後述する各実施例及び比較例において使用した紡
糸口金の紡糸孔は、次の一覧表に示す通りである。なお
、表中のθは放射状スリットの各中心線のなす角をラジ
アンで表示したものである。
使用紡糸口金一覧表 実施例1〜4 市販のフールタールピッチを原料とし、特開昭59−5
3717号公報に記載の方法に準じ、全面流れ構造で光
学異方性量を88チ有し、キノリンネ溶部39%、融点
247℃の紡糸用ピッチを調製した。
該紡糸用ピッチを加熱ヒータを備えた定量フィーダーに
仕込み、溶融脱泡後、別に設けた加熱ゾーンを経て、前
掲の一覧表に示すY字形紡糸孔を有する口金(イjを用
いて、口金温度を変化させ紡糸を行なった。
この場合のフィーダー吐出量は0.06 m/分/孔、
フィーダ一部温度(T、)=320tl:、加熱ゾーン
温度(T、) = 320 ℃とし1口金温度(T、)
は330〜345℃の範囲内で変化させて紡糸し、引取
り速度soom/分で巻きとった。
このピッチ繊維なシリカ微粉末を融着防止剤として塗布
した後、乾燥空気中にて10℃/分の昇温速度で200
℃から300tl:まで昇温加熱し、300℃で30分
保持した。
次いで窒素雰囲気中にて500℃/分の昇温速度で13
00’Cまで昇温加熱し、5分間保持することKより焼
成を行い炭素PR維とした。得られた繊維の断面形状、
リーフ状ラメラ分率及び中性を第1表に示すつ 実施例5,6 実施例1と同じピッチを用い、前掲の一覧表に示す十字
形紡糸孔を有する口金(ロ)を使用して実施例1と同様
に紡糸(−た。ただしT、= 320℃、T、=320
℃、T、=330℃又は345℃とし、引取り速度は8
00m/分とした。
次いで実施例1と同一の条件で不融化・焼成した後の炭
素繊維の断面形状及び物性等を第1表に示す。
実施例7 前掲の一覧表に示す*形動糸孔を有する口金(ハ)を用
い、T、−340℃で実施例1と同様に紡糸・不融化・
焼成を行った。得られた炭素繊維の物性等を第1表に示
す。
実施例8 前掲の一覧表に示す一文字形紡糸孔を有する口金(ホ)
を用い、7.= 335℃で実施例1と同様に紡糸・不
融化・焼成を1−て得た炭素繊維σつ物性等を第1表に
示す。
実施例9 市販の石油系ピッチ(アッシュランド240)から、テ
トラハイドルフランに可溶でトルエンに不溶な留分を取
出1.て、窒素中440℃常圧で10分間熱処理するこ
とによりキノリンネ溶部35%、融点272℃、光学異
方性量85チの全面流れ構造の紡糸用ピッチを得た。
該紡糸用ピッチを実施例1と同様にして、Y字形紡糸孔
を有する口金イ)を用い’l’、= 340℃で紡糸し
引取り速度800??!/分で巻き取った。
実施例1と同一条件で不融化焼成をして得られた炭素繊
維の糸断面構造は実施例2と同じようなリーフ状ラメラ
配列を90−以上有していた。
その物性を第2表に示す。
子施例10 市販のコールタールピッチからキノリンに可溶でトルエ
ン((不溶な留分を重比1.た後、攪拌中460℃、1
0++m11g下で20分間減圧熱処理を施した。得ら
れたピッチは流れ構造を有しており、キノリンネ溶部4
2%、@点278℃。
光学異方性量87チであった。該紡糸用ピッチを実施例
1と同様KしてY字形紡糸孔を有する口金(イ)を用い
て、TI= 340℃で紡糸し引取り速度5oon/分
で巻取った。
実施例1と同一条件で不融化・焼成した炭素繊維の糸断
面構造はリーフ状ラメラ配列を90チ以上有していた。
その物性を第2表に示す。
比較例1 実施例1で用いた紡糸用ピッチを加熱ヒーターを備えた
定量フィーダーに仕込み、溶融脱泡後、加熱ゾーンを経
て、直径180μの円形断面紡糸孔を有する口金を用い
、吐出量0.06+d/分/孔、T、= T、= 32
0℃、T、=34Q℃で紡糸L1引取り速度aoom/
分で巻取った。
このピッチ繊維を実施例1と同一条件で不融化・焼成を
行ったところ、繊維断面はラジアル構造で、角度120
0程度のクランクが生じており、リーフ構造は全(認め
られなかった。その物性を第2表に併記するが、本発明
のものに比べて著しく低い値となった。
比較例2 実施例10で得られた融点278℃の紡糸ピッチを用い
、直径180μの円形断面紡糸孔を有する口金を用いて
、実施例1と同様K T、=34Q℃で紡糸し、引取り
速度800m/分で巻取った。
このピッチ繊維を実施例1と同一条件で不融化焼成した
ところ、繊維断面はラジアル構造で1200以上の角度
を有するクラックが生じていた。その物性を第2表に示
したが、強度は300に9/−未満であった。
比較例3 実施例1で得られた紡糸用ピッチを、前掲の一覧表に示
した*形の紡糸孔を有する口金(ホ)を用い、実施例1
と同様にしてT、= T、= 320℃。
T、= 340℃で紡糸し、引取り速度800frv%
で巻取った。
このピッチ繊維を実施例1と同一条件で不融化・焼成(
、たところ、繊維断面は、クラックを有し、はとんどラ
ジアル構造で、リーフ構造は外周部Kl 0%以下存在
する程度であった。
実施例11.12 溶融紡糸時にT、= 340℃、T、=36Q℃。
T、= 340℃となし引取り速度を、1000m/分
(実施例11 )、1200m/分(実施例12)と変
化させた以外は実施fI11と同一条件で紡糸(7、不
融化・焼成を実施【、た。得られた炭素繊維の物性を第
2表に示すう
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は、それぞれ本発明のピッチ系炭素繊維
の断面構造を模式的に示す見取図で、キ1す、トコ中す
)Aがリーフ状ラメラ配列を有する(1 7y状槽構造
分をボす。 第6図〜第9:・(は、それぞれ本発明のピッチ系炭素
績維ンこおける断面の走査型電子顕微鏡写真でt、る。 第10図〜第17図は、それぞれ本発明のピン手先炭素
繊維を製造する際に使用する紡糸口金の紡糸孔の形状を
例示する説明図であり、図中のり、、  L、・・L、
は中心線距離、W、 、 W、 W、はぬれGS幅を示
す、 肴許出願人 帝人株式会社 。 代理人 弁理士  約  1) 純  博    −1
−m−−′ 第1図  第2図 第3図  第4゜ 第5図 ?!:訃記 す 7 櫨 釘?命 で91頭 第10図   第11図 第16図 第17図 手彰′f:ネrtl正裏

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)繊維断面の少なくとも一部にリーフ状ラメラ配列
    を有することを特徴とするピッチ系炭素繊維。
  2. (2)リーフ状ラメラ配列を有する部分が繊維断面積の
    30%以上を占める特許請求の範囲第(1)項記載のピ
    ッチ系炭素繊維。
  3. (3)繊維の断面形状が実質的に円形である特許請求の
    範囲第(1)項又は第(2)項記載のピッチ系炭素繊維
  4. (4)繊維の断面形状が楕円形である特許請求の範囲第
    (1)項又は第(2)項記載のピッチ系炭素繊維。
  5. (5)繊維の断面形状がマルチアングル形である特許請
    求の範囲第(1)項又は第(2)項記載のピッチ系炭素
    繊維。
  6. (6)繊維の断面形状がマルチローバル形である特許請
    求の範囲第(1)項又は第(2)項記載のピッチ系炭素
    繊維。
  7. (7)繊維断面に2〜8個のリーフ状ラメラ配列を有す
    る特許請求の範囲第(1)項又は第(2)項記載のピッ
    チ系炭素繊維。
  8. (8)強度が300Kg/mm^2以上で、かつモジュ
    ラスが15T/mm^2以上である特許請求の範囲第(
    1)項又は第(2)項記載のピッチ系炭素繊維。
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