JPS6161225A - 磁気記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、ビデオテープ、オーディオテープ、磁気ディ
スク等の磁気記録媒体及びその製造方法に閃するもので
ある。より詳細には、本発明は磁性ｍ中の磁性粉及び／
又（ま必要により研磨材の分散性を向上させることによ
り、種々の特性が改良された磁気記録媒体及びその製造
方法に関するものである。

従来技術 従来、磁気テープ等の磁気記録媒体は、針状もしくは粒
状の磁性−を化れあるいは強磁性体粉末、分散剤、バイ
ンダーあるいは油滑剤等を一緒にしてざ−ルミルで分散
混合し、得られた混合物をポリエステルフィルム等の基
材フィルムに塗布した後、乾燥して磁性層を形成する方
法で作るのが普通であった。

一方、近年になって、磁気記録媒体の記録密度が高くな
り、これに伴って磁気記録媒体のＳ／Ｎ比の向上、表面
特性の改口が強く求められるようになった。かかる目的
を達成するために従来種々の方法が行われており、磁性
粉末、添加剤等のバインダー中への分散性を改良するこ
とを目的として行われる分散剤の於加はそれらの内の代
表的な例である。しかしながら、従来の分散剤の添加の
仕方は、磁性粉末、添加剤、バインダーの混合物に分散
剤を単に添加して混合分散させるものであった。かかる
方法によって分散剤を添加しても、固体粉末の分散の困
匈性の故に分散効果はそれ程達成されず、従って、Ｓ／
Ｎ比等の向上の程度もきわめてわずかであった。

また、用いられる分散剤にしても通常の界面活性剤に限
られるものであった。

発明の要約 本発明者は、磁性粉末、添加剤等のバインダー中への分
散を改善することにより相持性の改良された磁気記録媒
体を得ると共に、分散性向上剤の使用範囲の拡大を自差
して鋭意研究した結果、あらかじめ磁性粉、又は研磨材
を用いる場合には必要によりさらに研だ材にもポリカル
ビン酸コホ゛リマーを吸引させ、こうして得た表面処理
された磁性粉又はこれとさらに必要により研磨材をバイ
ンダー等に混合することにより、極めて良好な分散が得
られることを見出して本発明をなすに至った。

発明の目的 本発明の主たる目的は、磁性粉、研磨材をバインダー中
に均一に分散させることにより、光沢度、角形比等の表
面特性の改良された磁気記録媒体を得ることにある。

本発明の別の目的は、磁性粉、研磨材のバインダー中へ
の分散性向上剤の使用範囲を拡大することにある。

発明の構成 上記の目的は、磁性粉、必要により研磨材をバインダー
中に分散して成る磁性層を有する磁気記録媒体を製造す
るに際し、ポリカルボン酸コポリマーの分子量が１００
０００以下でカルボキシル基の水素原子を塩基性基にて
置換したものを磁性く攪拌し、得られた混合物をバイン
ダーに混合して成る磁気記録媒体によって達成される。

本発明で使用するポリカルボン酸コポリマーは。

共重合体分子中に複数個のカルボキシル基を含むもの、
またはそれらのカルボキシル基の一部または全部をアル
カリで中和したものであり、より具体的には２旧のカル
ボン戯モノマーの共重合体、カルボン２とスチレン等の
モノマーとの共重合体、及びこれらをアルカリで一部又
は全部中和したものなどであり、カルボン酸七ツマ−と
しては七ノーまたはポリカルボン酸モノマーが含まれる
。例えばスチレンとマレイン酸との共重合体、アクリル
酸とマレイン酸との共重合体、マレイン酸とジイソブチ
レンとの共重合体、これらの一部または全部の中和によ
りカルボキシル基の水素を塩基性基で置換したものなど
が使用できる。しかし、一般にポリカルボン酸コポリマ
ーは中和して用いることが望ましい。何故なら磁性粉が
例えばコバルト被着型などの場合にｌまカルボン酸の解
だｔにより−ｌｊ＋＋ガ＋Ｌｈ片…講９１←ｒプ際詣も
講４ｎで千７−−詔あり、また磁性粉が金に異物の場合
にはさびの発生などの原因となるからである。

本発明において、ポリカルボン酸コポリマーをあらかじ
め磁性粉に、研磨材を汀（加する場合は。

磁性粉か又はこれと研磨材に加える。

ポリカルボン醋コどリマーと磁性粉又はこれと必要によ
り研ｊす材とを固体同志で混合する場合には、ポリカル
ボン酸コポリマーの良好な分散を得るため、ポリカルボ
ン酸コポリマー及び磁性粉、研磨材の特径は、共に、小
さい方が好ましい。ポリカルボン酸コポリマーと磁性粉
又はさらに必要により研磨材との混９合比は、磁性粉又
はさらにこれと必要により研磨材に対しポリカルボン酸
コポリマーが磁性粉又はこれと研磨材に対し０．５〜１
０１ｆｆ％含む。

ポリカルボン酸コポリマーと磁性粉及び／又は研磨材粉
末とを混合するには通常ミキサーを用いる。

また、本発明において、ｄ？ポリカルボン酸コポリマー
、溶剤に溶解した溶液状で用いるのがこのましい。この
場合、ホ゛リカルボンｒＩｌコポリマーを、溶解した溶
液に磁性粉又はこれと必要により研磨利を加えてよく折
拌し、得られた混合物をバインダーに混合する。ポリカ
ルボン酸コポリマーを、溶解する溶剤としては任意のも
のを使用できるが、水、エタノール等がこのましい。溶
剤中のポリカルボン酸）ポリマーの濃度は、２〜５０％
、好ましくは５〜４０％である。溶剤を多飯に使用する
場合は、磁性粉及び／又は、必要により研磨材を溶液か
ら分ｘｉ　ｔ、　、好ましくは分解した磁性粉、研旺材
を乾燥させて用いる。分離方法としては、ろ過、遠心分
離などの通常の方法を用いることが出来る。ポリカルボ
ン酸コポリマーの溶液から分離した磁性粉、研磨材の表
面には、ポリカルボン酸コポリマーが吸着されており、
このように磁性粉、研磨材の表面に確実に吸着されたポ
リカルざン酸フボリマーにより該磁性粉、研Ｚ材をバイ
ンダー中に混合した際に一層良好な分散が得られるもの
ト考えられる。かかるポリカルボンｆｉ！コポリマーの
磁性粉、＠磨材への吸着は、ＣＨＮ分析法、抽出法、熱
分解ガスクロマトグラフィ（ｐｃｃ）法等の方法によっ
てｆａ　Ｆ４する事ができる。ポリカルボン酸フボリマ
ーの溶解及びポリカルボン酸コポリマーの磁性粉、研磨
材への吸着を容易にする点から、ポリカルボン酸コポリ
マーの溶液に磁性粉及び／又は、必要により研訂材を加
えて得た混合物を加熱するのが好ましい。この場合、混
合物の温度が高い程、ポリカルボン酸コポリマーの磁性
粉、研磨材への吸着は容易におこなわれるが、あまり高
湿にすることはかかる効果の上昇が期待できず経済的に
損であり、かつポリカルボン酸コポリマーが分解するた
めに好ましくない。ポリカルボン酸コポリマーの溶液中
の９度は、磁性粉、研磨材へのポリカルボン酸コポリマ
ーの吸着を容易にする点から一般に高い方が好ましい。

ポリカルボン原フボリマーの吸着量は、磁性粉及び／又
は、必要により研Ｓ材に対して０．５〜１ａｍｔｎ％、
好ましくはｃＬ７〜７重Ｌ〔％である。

本発明において・ｊ不要に応じて添加する研磨材はアル
ミナ、酸化チタン、窒化チタン、楚化クロム、酸化クロ
ム等である。上述のようにして得たポリカルボン酸コポ
リマーと磁性粉との混合物にバインダー、必要により研
磨材等の添加剤を加え、ボールミル等によりよく混合す
る。ポリカルボン酸コポリマーと研磨材との混合物の場
合には、磁性粉、バインダー、必要により添加剤を加え
てボールミル等を用いてよく混合する。こうして得た混
合物をポリエステル等の基材フィルム上に塗布し、表面
加工をおこなう。磁性層を塗布したフィルムを熱硬化し
て磁気記録媒体を得る。

上述の方法により得られた本発明の磁気記録媒体は、磁
性粉、必要により研磨材がバインダー中に均一に分散し
、その結果、光沢度、角形比等のすぐれた頁面特性を有
するものであった。

以下、本発明の実施例を詳細に説明する。実施例中、都
、−は重量にもとすく。

組成物Ａ 成　　　分　　　　　　　　　　　　　　　　　　」４
壌化ビニル−ａ″［ん？ビニル共重合体　　　　　　　
　２゜ホ゛リエステル樹脂　　　　　　　　　　　　　
　　　１３■滑剤（シリコーンオイル）　　　　　　　
　　　　　５メチル・エチル・ケトン　　　　　　　　
　　　１００メチル・イソブチル・ケトン　　　　　　
　　　１００シクロヘキサノン　　　　　　　　　　　
　　　１００実施例１ ポリカルボンらｙコホ゛リマー（マレイン酸とシイ（コ
バルト・ドープ）１００ＴＪＸ［部に加え、ミキサーを
用いてよく混合した。

こうして得られた混合物と＋ｇ成物Ａとをボールミルに
装入し十分に６６合した後、多官能芳香欽イソシアネー
ト（コルネートＬ：日本ポリウレタン工業製）５部を加
えて更によく混合した。得られた混合物を厚さ１２μの
ポリエステルを基材とするフィルムに乾燥厚みが、６μ
になるように塗布し、表面加工を行った。磁性層を塗布
したフィルムを６０”Ｃのｉ苦瓜で、４８時間熱処理硬
化させた後、切断し、磁気テープを得た。

こうして得た磁気テープについて光沢度、角形比を測定
した。光沢度は（株）村上色彩技術研究所の鏡面光沢度
測定装置を用い、角度６０度において測定し、角形比は
束英工業製のパイプレイテインダ・サンプル・マグネッ
トメーターを用いて測定した。得られた結果を添付図に
示す。

実施例２ 実施例１と同じポリカルボン酸；ポリマーの５％水溶液
１０００部にγ−Ｆ　ａｔ　Ｏｓ粉末（コバルト・１’
−７’）　１００１％を加え、ホモミキサー（特殊機化
工業ｆＭ）で十分に攪拌した後、６０℃に加熱し、更に
攪拌した。γ−Ｆ　ｅｌ　Ｏ３粉末をろ過により溶液と
分離し、乾燥した。処理後のｒ−Ｆｅｔｏｎ粉末をＣＨ
Ｎ　分析したところポリカルボン酸コポリマーがγ−Ｆ
　＠　！　Ｏｓに対し５５％吸着していた。

この表面処理された７−Ｆｅｆｆｉ０３の置皿と組成物
Ａとボー／ｐｌルに装入して実施例１と同様の操作をお
こない、磁気テープを得た。

こうして得た電気テープについて実施例１と同様の測定
を行った。得られた結果を図に示す。

比較例１ ｒ　−Ｆ　Ｏ２ｏ、粉末（コバルト・　ドープ）１００
部と、Ｉｆｇ成物Ａをボールミルに装入して実施例１と
同様の操作をおこない、磁気テープを得た。

こうして得た磁気テープについて実施例１と同様の測定
を行った。得られた結果を図に示す。

図から明らかなように、本発明の方法により得られた磁
気記録媒体の光沢度、角形比が向上し、表口特性が改良
されている。

【図面の簡単な説明】

第１．２図は本発明の実施例及び比較例で得られた磁気
記録媒体の光沢度、角形比をそれぞれ示めしている。 第１図 第２図 手続補正占 昭和６０年　８月１９０ 特許庁長官　宇　７テ　道　部　殿 下（′１・の表示　　昭和５９イ（−特　願第　［８２
８４５５発明の名ｆｉ、　　研気記ｅ答体反びそのりす
清方法補正をする者

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、磁性粉にポリカルボン酸コポリマーを吸着または被
   着したものを、バインダー中に分散してなる磁性層を形
   成したことを特徴とする磁気記録媒体。 ２、磁性層には研磨材粉が含有されている特許請求の範
   囲第１項に記載の磁気記録媒体。 ３、研磨材粉はポリカルボン酸コポリマーで被着されて
   いる特許請求の範囲第２項に記載の磁気記録媒体。 ４、ポリカルボン酸コポリマーが磁性粉及び／又は研磨
   材に対し０．５〜１０重量％含まれる特許請求の範囲第
   １項又は、第２項記載の磁気記録媒体。 ５、ポリカルボン酸コポリマーの分子量が １０００００以下である特許請求の範囲第１項、第３項
   、又は、第４項記載の磁気記録媒体。 ６、ポリカルボン酸コポリマーのカルボキシル基の水素
   原子を塩基性基にて置換あるいは中和したことを特徴と
   する磁気記録媒体。 ７、磁性粉、必要により研磨材をバインダー中に分散し
   て成る磁性層を有する磁気記録媒体の製造方法において
   、ポリカルボン酸コポリマーを磁性粉及び必要により研
   磨材に十分に混合し、得られた混合物をバインダーに混
   合することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。 ８、ポリカルボン酸コポリマーが溶剤に溶解した溶液で
   ある特許請求の範囲第７項記載の製造方法。 ９、溶剤が水である特許請求の範囲第８項記載の製造方
   法。 １０、ポリカルボン酸コポリマーの分子量が１００００
   ０以下である特許請求の範囲第７項又は第８項記載の製
   造方法。