JPS6150807B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動車におけるラジエータとコンデン
サの取付方法に関するものである。

クーラー付き自動車において、エンジン冷却系
統のラジエータとコンデンサを車体前面のラジエ
ータパネル部に並列配置に取付ける場合、従来は
ラジエータパネルの開口部の中央部附近に、取付
座面を突出形成し、該座面にラジエータ及びコン
デンサの中央側端部を結合固定する方策を採るの
が普通である。（例えば実開昭53−90330号公報参
照）。

上記のような従来の方策では、ラジエータパネ
ルの開口部の中央部附近に取付座面を設ける作業
が厄介なる上に、該開口部の開口面積が上記取付
座面分だけ少なくなりり、通風量がそれだけ減少
し、エンジン冷却性能及び冷房性能にも影響を与
える等、不都合なことが多い。

本発明は上記のような問題に対処することを目
的とするもので、以下附図実施例につき説明す
る。

第１，２図において、１はダウンフロータイプ
のラジエータで、ラジエータコア１１、該ラジエ
ータコア１１の両側に一体的に設けられたコ字状
断面のラジエータメンバー１２、該ラジエータコ
ア１１の上部及び下部に設けられたアツパタンク
１３及びロアタンク１４等よりなり、インレツト
パイプ１５よりアツパタンク１３に入つたエンジ
ン冷却水はラジエータコア１１部を流下する間に
流通空気にて冷却されてロアタンク１４に入りア
ウトレツトパイプ１６より再びエンジンに送られ
るようになつている。

２はコンデンサで、該コンデンサ２はコンデン
サコア２１及び該コンデンサコア２１の両側端縁
に一体的に設けられたコンデンサメンバー２２よ
りなる。

３は左右のホイールエプロン６に両側端部を固
着されたラジエータパネルで、該ラジエータパネ
ル３には開口部３１が形成されている。

該ラジエータパネル３の開口部３１にラジエー
タ１及びコンデンサ２を装着するに当り、予じめ
ラジエータ１の一方のラジエータメンバ１２にコ
ンデンサ２の一方のコンデンサメンバ２２を嵌め
合せ、これをボルト４、ナツト５にて締付け、ラ
ジエータ１とコンデンサ２をほぼ同一面をなすよ
う一体的に連結固定する。

このように一体的に連結固定されたラジエータ
１とコンデンサ２をラジエータパネル３の開口部
３１に当てがい、ラジエータ１のコンデンサ２と
の結合側のラジエータメンバ１２の上下端部をラ
ジエータパネル開口部３１の上下端縁中央部にボ
ルト、ナツトにて締付固定すると共に他方のラジ
エータメンバ１２及びサコンデンサメンバ２２を
ラジエータパネル３の開口部３１の左右の端縁部
にボルト、ナツトにてそれぞれ締付固定する。

上記のように本発明によれば、ラジエータ１と
コンデンサ２をその一側を予じめ連結固定して両
者をほぼ同一面をなす一体物とした上で、ラジエ
ータパネル３に取付ける方策を採つているので、
取付作業性の大幅な向上をはかり得ると共に、ラ
ジエータパネル開口部の中央部附近に開口部内に
突出させて設けねばならなかつたラジエータとコ
ンデンサの取付座面を完全に省略することがで
き、構成の著しい簡略化及びコストダウンをはか
ることができると共に、ラジエータ、コンデンサ
の取付作業の簡易化をはかることができ、更に該
取付座面の全廃によりラジエータパネル開口部の
有効開口面積が従来に比し大幅に大となり、エン
ジン冷却性能及び冷房性能の向上をはかり得ると
言う大なる利益をもたらし得るものである。

尚、ラジエータとコンデンサはそれぞれの一側
を互に嵌め合せた上ボルト、ナツト等にて締付固
定しているので、両者のラジエータパネルへの取
付強度に問題を生じるようなことは全くない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法によるラジエータとコンデ
ンサの取付状態の一例を示す正面図、第２図は第
１図のＡ―Ａ断面図である。 １…ラジエータ、２…コンデンサ、３…ラジエ
ータパネル、１１…ラジエータコア、１２…ラジ
エータメンバ、２１…コンデンサ、２２…コンデ
ンサメンバ、３１…開口部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ラジエータとコンデンサをラジエータパネル
   開口部に取付けるに当り、予めラジエータコアの
   側縁に一体的に設けられた略コ字状断面のラジエ
   ータメンバに、コンデンサコアの側縁に一体的に
   設けられたコンデンサメンバを嵌め合せ、これを
   ボルト、ナツト等にて締付固定して両者をほぼ同
   一面をなす一体物とした上、両者をラジエータパ
   ネル開口部周縁部に結合固定して取付けることを
   特微とする自動車におけるラジエータとコンデン
   サの取付方法。