JPS6148271B2 - - Google Patents

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JPS6148271B2
JPS6148271B2 JP3328478A JP3328478A JPS6148271B2 JP S6148271 B2 JPS6148271 B2 JP S6148271B2 JP 3328478 A JP3328478 A JP 3328478A JP 3328478 A JP3328478 A JP 3328478A JP S6148271 B2 JPS6148271 B2 JP S6148271B2
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JP
Japan
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emitter
layer
short
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circuited
Prior art date
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Expired
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JP3328478A
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English (en)
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JPS54124983A (en
Inventor
Tsutomu Nakagawa
Akira Kawakami
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP3328478A priority Critical patent/JPS54124983A/ja
Publication of JPS54124983A publication Critical patent/JPS54124983A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、シヨートエミツタをもつたpnpn
構造の半導体装置の性能向上を計るための改良に
関するものである。
通常、p形エミツタ層、n形ベース層、p形ベ
ース層およびn形エミツタ層からなるpnpn4層構
造を有する半導体装置に急峻なる立上り電圧
(dv/dt)を順方向に加えると、上記半導体装置
はオン状態に移行する。オン状態へ移行しない最
大のdv/dtを臨界オン電圧上昇率(dv/dt耐
量)という。電力用のpnpn4層構造の半導体装置
では、回路構成上から急峻なdv/dtが印加され
ることが多く、dv/dt耐量を上げるために、一
般には、例えばp形ベース層に、半導体基体のn
形エミツタ層側の主表面にn形エミツタ層を貫通
して露出した露出部を形成し、この露出部とn形
エミツタ層の主面への露出部とを金属電極(カソ
ード電極)によつて短絡させるシヨートエミツタ
構造が用いられている。これは、dv/dt印加時
に、p形ベース層とn形ベース層とにより形成さ
れるpn接合の容量Cとdv/dtとが発生させる変
位電流IDISをn形エミツタ層とp形ベース層と
により形成されるpn接合に流入させることな
く、シヨートエミツタを通してカソード電極へ流
出させ、n形エミツタ層からの注入を少なくする
ことにより、dv/dt耐量を向上させることを目
的としている。
シヨートエミツタを設けたものは、dv/dt耐
量は向上するが、シヨートエミツタを設けた分だ
け、n形エミツタ層の面積が減少するため、有効
導通面積が減り、その分だけ、オン電圧が大きく
なる欠点があつた。
以下、従来構造のシヨートエミツタを有する
pnpn4層構造の半導体装置を、サイリスタを例に
とり、図によつて説明する。
第1図は従来のサイリスタの要部の縦断面図で
ある。第1図において、1はn形ベース層(nB
層)、2はp形ベース層(PB層)、3はp形エミ
ツタ層(PE層)、4はn形エミツタ層(nE層)
である。nE層4、PB層2、nB層1およびPE
3が半導体基体を構成している。5はPB層2が
E層4を貫通するエミツタ短絡部分でシヨート
エミツタを構成している。また、6はカソード電
極、7はアノード電極、8および9はそれぞれ半
導体基体のnE層4側の第1の主表面およびPE
3側の第2の主表面、d1はエミツタ短絡部分5の
直径、D1はエミツタ短絡部分5のピツチ、r1は変
位電流IDISに対するPB層2の横方向抵抗、r2
エミツタ短絡部分5の縦方向抵抗である。
第1図に示すような従来のサイリスタを製造す
るには、n形の半導体基体に、ガリウム(Ga)、
アルミニウム(Al)などのp形の不純物を両面
から拡散し、PB層2およびPE層3を形成し、そ
の後、リン(P)、アンチモン(Sb)などのn形
の不純物をPB層2側の表面から選択的に拡散す
ることによつてnE層4とシヨートエミツタとを
設けていたため、第2図に示す第1図の−線
に沿つた不純物分布からわかるようにエミツタ短
絡部分5の不純物濃度は高々1018/cm3程度であつ
た。第3図に第1図の−線に沿つた不純物分
布を示す、第3図において、横軸は第1の主表面
からの深さ、縦軸は不純物濃度を示している。こ
のような不純物分布からなるシヨートエミツタを
持つサイリスタにおいて、dv/dt耐量を1000V/
μs以上にする場合には、r1およびr3を所定の値
以下にすることが必要で、エミツタ短絡部分5の
ピツチD1を1〜2mm、エミツタ短絡部分5の直
径d1を300μm以上にしなければならなかつた。
エミツタ短絡部分5の直径d1が大きいと、有効な
導通面積が減ることによりオン電圧が増大するこ
とや、サイリスタのターンオン時の導通領域の拡
がりに悪い影響を与えることはよく知られてい
る。また、サイリスタをオンさせた後、カソード
電極−アノード電極間の電圧を逆転させ、サイリ
スタをオフ状態へ移行させ、次にカソード電極−
アノード電極間に順電圧を再印加する。いわゆる
ターンオフ時においては、再印加する順電圧の
dv/dtによつてターンオフ時間は変化すること
もよく知られている。ターンオフ時間のdv/dt
依存性は、dv/dtによる変位電流の他に、nB
1中の残留キヤリアによる電流がPB層2を流
れ、PB層2中の抵抗による電位降下によつて、
E層4から電子の注入を引き起こすためであ
る。
この発明は、上記の点に鑑みてなされたもので
あり、ベース層がエミツタ層を貫通するエミツタ
短絡部分の比抵抗を下げその直径を小さくするこ
ととエミツタ短絡部分の垂直投影下にある第1ベ
ース層および第2ベース層のキヤリアライフタイ
ムを短縮することとによつてシヨートエミツタ構
造にすることによるオン電圧の増大を緩和し、タ
ーンオフ時間のdv/dt依存性を減少させた半導
体装置を提供することを目的としたものである。
以下、実施例に基づいてこの発明を説明する。
第4図はこの発明によるサイリスタの一実施例の
要部の縦断面図である。第4図において、第1図
と同一の符号は第1図にて示したものと同様のも
のを表わしている。5aはこの発明によるエミツ
タ短絡部分、d2,D2はそれぞれエミツタ短絡部
分5aの直径およびピツチ、r12は変位電流IDI
と残留キヤリアによる電流ICに対するこの実施
例のPB層2の横方向抵抗、r22はエミツタ短絡
部分5aの縦方向抵抗である。第5図は第4図の
−線に沿つた不純物分布を示し、第6図は第
4図の−線に沿つた不純物分布を示し、第7
図は第4図の−線に沿つたキヤリアライフタ
イムの分布をエミツタ短絡部分の位置と対応させ
て示す。第6図において、横軸は第1の主表面か
らの深さ、縦軸は不純物濃度を示す。第7図にお
いて、縦軸はキヤリアライフタイムτを示し、キ
ヤリアライフタイムτの小さい部分はエミツタ短
絡部分の垂直投影部に対応している。
この実施例においては、第5図、第6図および
第7図に示すように、エミツタ短絡部分5aにホ
ウ素を不純物とした表面濃度1020/cm3のp形層を
形成しているので、r22を従来構造のサイリスタ
のr2と等しくする場合には、エミツタ短絡部分5
aの直径を約1/10の30μmまで減少させ、エミツ
タ短絡部分5aのピツチも約1/10の200μm程度
まで減少させることができる。従つて、カソード
面積に対するシヨートエミツタ占有面積を減少さ
せることができる。かつ、エミツタ短絡部分5a
の直径が従来に比して1/10と小さいので、ターン
オン時の導通領域の広がりにはほとんど障害とな
らない。また、PB層2のエミツタ短絡部分5a
間の横方向抵抗が従来のサイリスタに比して1/10
となり、dv/dtによる変位電流IDISと残留キヤ
リアによる電流ICによつて生じる電位降下が小
さくなり、ターンオフ時間のdv/dt依存性が小
さくなる結果、オン電圧とターンオフ時間との関
係が著しく改善される。さらに、1020/cm3程度の
ホウ素を不純物としてエミツタ短絡部分5aに拡
散しているので、半導体基体中へ金などの重金属
を拡散し、キヤリアライフタイムを制御する場
合、よく知られているように、ホウ素を高濃度に
含む領域の主表面から他の主表面へ結晶欠陥が導
入され、この結晶欠陥部分へ自動的に多くの重金
属が拡散される。この結果、第7図に示したよう
にキヤリアライフタイムがエミツタ短絡部分5a
のピツチで変化した分布を示す。このキヤリアラ
イフタイムの分布のピツチは、nB層1の厚さと
ほぼ等しいので、残留キヤリアは、縦方向へ流出
すると同時に横方向への拡散によつても消減す
る。すなわち、同一ターンオフ時間を得るために
は、この発明を実施した場合には、従来のものに
比べnB層1中のキヤリアライフタイムは長くて
もよいことになる。このことは、ターンオン時に
はオン電圧の低減を、オフ時にはオフ電流の低減
をもたらすことになる。
この発明は上記のようにサイリスタのオン電圧
の低減、ターンオン拡がり速度の改善、およびタ
ーンオフ時間のdv/dt依存性改善によるオン電
圧とターンオフ時間との関係の改善に有効な作用
を発揮することがわかる。
例えば40mmφの高速サイリスタで、従来例では
オン電圧2.1V/1200A、ターンオフ時間20μsで
あつたものが、この発明を実施した場合、オン電
圧1.6V/1200A、ターンオフ時間15μsという特
性を得た。また、ターンオン時の導通領域の拡が
りは従来構造のサイリスタが0.05mm/μsであつ
たものが、この発明の実施例では0.08mm/μsに
まで増大していることが、赤外線検出法による導
通領域の観察によつて確認された。
また、シヨートエミツタ領域にのみ不純物を高
濃度に拡散しているので、サイリスタのゲート電
流、ゲート電圧、オフ電圧、保持電流などの他の
特性にはなんら悪影響を及ぼさないことも確認さ
れた。
上記の実施例においては、シヨートエミツタ領
域の不純物濃度を1020/cm3にした場合について説
明したが、従来のサイリスタのシヨートエミツタ
領域の不純物濃度1018/cm3よりも高い不純物濃度
にすれば、不純物濃度を増加させたことによる比
抵抗の低下に見合うだけ、シヨートエミツタ領域
の面積の低減とエミツタ短絡部分間の間隔の短縮
とができるわけであるが、シヨートエミツタ領域
を1019/cm3以上の不純物濃度とし、エミツタ短絡
部分の間隔をn形ベース層の厚さとほぼ等しくし
た時から顕著な効果が生じる。
従来装置の説明もこの発明の実施例の説明もサ
イリスタについて行つたが、この発明はpnpn4層
構造からなるスイツチング領域を半導体基体中に
備え、ベース層が隣接したエミツタ層を貫通して
電極に接しているエミツタ短絡部分を有するシヨ
ートエミツタ構造を備えたその他の半導体装置に
も広く適用することができる。
以上詳述したように、この発明による半導体装
置においては、エミツタ短絡部分の半導体基体の
表面部におけるホウ素による不純物濃度を1019
cm3以上にし、かつ、エミツタ短絡部分に対応する
B層、nB層のキヤリアライフタイムを重金属の
拡散により他の4層領域に比べ短縮したので、従
来のシヨートエミツタ方式の半導体装置よりオン
電圧とターンオフ時間のdv/dt依存性とを低減
し、ターンオン拡がり速度を増大することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のサイリスタの要部の縦断面図、
第2図および第3図はそれぞれ第1図の−線
および−線に沿つた不純物分布図、第4図は
この発明によるサイリスタの一実施例の要部の従
断面図、第5図および第6図はそれぞれ第4図の
−線および−線に沿つた不純物分布図、
第7図は第4図の−線に沿つたキヤリアライ
フタイムの分布図である。 図において、1はn形ベース層、2はp形ベー
ス層、3はp形エミツタ層、4はn形エミツタ
層、5,5aはエミツタ短絡部分、8は第1の主
表面、9は第2の主表面、d1,D1はそれぞれエ
ミツタ短絡部分5の直径およびピツチ、d2,D2
はそれぞれエミツタ短絡部分5aの直径およびピ
ツチである。なお、図中同一符号はそれぞれ同一
または相当部分を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 第1の主表面から第2の主表面にわたつてn
    形エミツタ層、p形ベース層、n形ベース層およ
    びp形エミツタ層が順次隣接して配設されると共
    に上記p形ベース層の一部分が上記n形エミツタ
    層を貫通して上記第1の主表面に露出したエミツ
    タ短絡部分が複数個配置されたシヨートエミツタ
    方式の4層構造領域を有する半導体基体を備えた
    ものにおいて、上記エミツタ短絡部分がホウ素を
    不純物として含有しその表面不純物濃度1019/cm3
    以上であり、かつ重金属を第1の主表面および第
    2の主表面の少なくとも一方から拡散することに
    より上記エミツタ短絡部分に対応する領域のキヤ
    リアライフタイムを他の領域より短かくしたこと
    を特徴とする半導体装置。 2 エミツタ短絡部分の直径を30μm以下、エミ
    ツタ短絡部分間の間隔をn形ベース層の厚さ以下
    にしたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の半導体装置。 3 拡散された重金属が金であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の半導体装置。
JP3328478A 1978-03-22 1978-03-22 Semiconductor device Granted JPS54124983A (en)

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JPS5828869A (ja) * 1981-08-12 1983-02-19 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置
JPS61145864A (ja) * 1984-12-20 1986-07-03 Fuji Electric Co Ltd サイリスタ
JPS61287268A (ja) * 1985-06-14 1986-12-17 Res Dev Corp Of Japan Gtoサイリスタ
US4855799A (en) * 1987-12-22 1989-08-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Power MOS FET with carrier lifetime killer

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