JPS6031265Y2 - サイリスタ - Google Patents

サイリスタ

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Publication number
JPS6031265Y2
JPS6031265Y2 JP7655278U JP7655278U JPS6031265Y2 JP S6031265 Y2 JPS6031265 Y2 JP S6031265Y2 JP 7655278 U JP7655278 U JP 7655278U JP 7655278 U JP7655278 U JP 7655278U JP S6031265 Y2 JPS6031265 Y2 JP S6031265Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
cathode
emitter
gate
base layer
layer
Prior art date
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Expired
Application number
JP7655278U
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English (en)
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JPS54179071U (ja
Inventor
克己 赤羽根
順一 滝田
荘史 鈴木
Original Assignee
株式会社日立製作所
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は短絡エミッタ構造をもつサイリスタに係り、特
に高電圧、大電流を優れた性能で制御できる電力用サイ
リスタに関する。
第1図に従来から使用されているサイリスタの断面構造
の概略を示す。
通常高耐圧、大電流サイリスタでは普通高温において増
大するもれ電流によるブレークオーバを防止し、急峻な
立上りをもつ電圧をサイリスタに印加したとき誤点弧し
ない性能すなわちdV /dt耐量の高い性能を必要と
するため、nエミツタ層は短絡エミッタ構造としている
第1図において、pnpn柵の半導体基体1のpエミッ
タ層p0にはアノード2、短絡穴5を設けたnエミッタ
層nzにはカソード3、カソード3の近くの露出したp
ベース層paにはゲート4が設けられている。
アノード2・カソード3の間に順方向に所定の電圧を印
加しておき、ゲート4ヘカソード2に対して正となるよ
うな電圧を印加した両者間にゲート電流を流すと、サイ
リスタがターンオンする現象は下記の様に考えられる。
先ずゲート4よりカソード3へ向って流れる電流はpベ
ース層1)Bを通り、ゲート4へ最も近くの短絡穴5を
通ってカソード2へ至る。
の電流とpベース層pBの抵抗により電位降下が生じ、
pベース層とnエミツタ層間のL接合が順方向に充分バ
イアスされ、よってnエミッタ層ncより電子が注入さ
れる。
注入された電子は未だ耐圧阻止接合であるお接合付近に
生じている電界によってnベース層nBへ至り、J11
層付近のnベース層nBの電位を下げpエミッタ層pg
から正孔の注入をうながす。
この一連のステップが次々と短時間に繰返され、ゲート
4付近のnエミッタ層nEがターンオンし、初期ターン
オン領域6が生ずる。
しかし高速動作を必要とするため半導体基体1内部のラ
イフタイムを極端に短かくしていたり、あるいは短絡穴
を非常に多く設けすぎて短絡エミッタが効きすぎると、
初期ターンオン後のターンオン領域の広がり速度が遅く
なる。
著しい場合は広がりが遅いため、スイッチング時に発生
する損失はほとんど狭い初期ターンオン領域6で発生す
る。
このため温度が局部的に上昇し、遂には半導体基体が融
解してサイリスタが破壊してしまう場合がある。
特に破壊した素子ではゲート近傍の露出したnエミツタ
層にて半導体基体が融解して穴がおいていることが多い
これは、ヒートシンクとなるカソード3で覆われていな
いため放熱効果も少なく、温度上昇し易いことも原因で
ある。
そこで、第2図の如くゲート4の近傍のカソード3を丁
度nエミツタ層n。
のゲート側全部を覆う様に設けた場合であるが、実際に
は製作上、完全に露出したpベース層p8には接触させ
ずnエミツタ層n5上のみに設けることは困難である。
ゲート電流を流す、場所によってゲート電流は点線矢印
のように通常はaの経路のみのはずが、bの経路の如く
表面付近を通って直接カソード3へ流れ、aの経路を流
れる成分が場所によりバラツキ均一な初期ターンオン領
域が得られず好ましくない。
本考案の目的は上記した従来技術の欠点をなくし、ター
ンオン時のスイッチングパワ耐量の優れた信頼性の高い
電力用サイリスタを提供するにある。
本考案は、pゲート層のカソードで覆われる部分の厚さ
をカソードで覆われない部分の厚さより薄<シ、かつ、
エミツタ層のカソードが設けられる部分の厚さを一様と
することによって、ゲート電流により点弧する初期ター
ンオン領域が表面に露出したれエミツタ層下でなく、カ
ソード下で生ずる様にしたことである。
第3図a ”−cは本考案になるサイリスタの一実施例
の断面を概略的に示す。
第3図aにおいて半導体基体1は交互に導電型の異なる
pエミッタ層pE、 nベース層nB、 pベース層p
n、nエミッタ層nEの4層から戊り、各々相隣接する
2つの層間には、pエミッタ接合J1、中央接合J2、
nエミッタ接合J3の3つの接合が形成されている。
モしてpエミッタ層pgの表面にはアノード2、nエミ
ッタ層ntzの表面にはカソード3、露出したpベース
層pBの表面にはゲート4がそれぞれ抵抗接触している
nエミッタ層nsには多数個の短絡穴5が設けられてお
り、pベース層pBがカソード3で短絡されている。
本実施例において従来例第1図と異なる点は、ゲート4
近傍のカソード3で被覆されていないnエミツタ層n5
が薄く、すなわち、pベース層p0が厚く、一方カソー
ド3で被覆されているnエミッタ層nEは厚く、pベー
ス層pBは薄くしカソード3で被覆されている部分のn
エミッタ層ntxの厚さが一様となっている点である。
かかる構造により、カソード3に対しアノード2の順方
向に所定の電圧を印加し、ゲート電流をゲート4からカ
ソード3へ流した場合のターンオン現象を下記に述べる
ゲート電流はゲート4近くのnエミツタ層n0の下のp
ベース層pBを通り近くの短絡穴5を介してカソード3
へ至る。
カソード3下のpベース層p Bが薄いため、この部分
では比較的シート抵抗が高くA点からB点までに電位は
余り低下しない。
またpベース層pBが拡散によって形成されている場合
A点よりB点おほうがnエミツタ層n8下のpベース層
paの不純物濃度が少なく、シたがって、接合J3の1
)uilt in電圧が低い。
さらにpベース層pBがB点の方が薄いのでpベース層
pBに注入された電子は比較的容易にnベース層nBへ
達する。
つまりnエミッタ層n。−pベース層pB nベース層
nBで構成されるnpn )ランジスタ部分の電流増幅
率はB点の方が高い。
以上の理由によりA点よりもB点で初期ターンオン開始
する。
従つ放熱効果の良いカソード3の下で初期ターンオン領
域6が生じ、さらにゲート4に近い短絡穴の付近であり
、カソード3の下のnエミッタ層nEは一様な厚さにな
っているので、領域6の付近の過剰キャリアはゲート付
近の短絡穴を越えてより内側のnエミツタ層n0を順バ
イアスし易く、広がりが冬着され、またスイッチングパ
ワ耐量も向上する。
また、カソード3に対し、アノード2が正電位となる順
方向電圧はJ22層で阻止されるが、カソード3下のn
エミッタ層n11:の厚さは一様であるため、nエミツ
タ層nmの一部がアノード2側に突出することによって
生ずる阻止電圧の低下はなく、即ち、高耐圧のサイリス
タが得られる。
なおかかる部分的に深い個所を有するnエミツタ層n5
は、n型半導体にp型不純物を拡散法等によってpnp
構造とした後、カソード3の下のnエミッタ部分にn型
不純物を選択的に拡散し、しかる後カソード3で覆われ
ない部分も選択拡散すれば第3図aの構造が得られる。
第3図すは本考案の他の応用例の一つである。
第3図aとの違いはゲート4近くの露出したnエミッタ
層ns下のpベース層pnを厚くしたことである。
初期ターンオン時はpベース厚さがB点の方が薄いため
、A点、B点の電位の違いが少なく、またnpn )ラ
ンリスク効果による電流増幅率がB点の方が高いため初
期ターンオン領域5はB点で生じ、第3図aと同様な効
果が期待できる。
なお、A点下のnベース層n8は比較的薄くなるが、通
常のサイリスクではpベース層pnより数倍以上のnベ
ース層nBを厚くしているので、この影響はほんど無視
できる。
なお本応用例ではn型半導体にあらかじめp型不純物を
カソード3以外の部分に選択的に拡散し、さらに両面よ
りp型不純物を拡散してpnp構造とし、続いてnエミ
ツタ層n8を選択拡散する。
第3図Cは、pnp構造の半導体の一方の表面のゲート
部付近以外を部分的に除去し、ゲート部付近では除去し
た部分を超える様に所定の部分にnエミッタ層nEを選
択的に拡散することにより得られる。
かかる構造においても第3図a、 bと同様な作用効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は従来の短絡エミッタ構造サイリスタの
断面略図、第3図a ” cは本考案になるサイリスク
の一実施例の構造を示す断面略図である。 1・・・半導体基体、2・・・アノード、3・・・カソ
ード、4・・・ゲート、5・・・短絡穴、6・・・初期
ターンオン領域。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 pnpnの連続した相隣接する4層を有する半導体基体
    と、少なくとも外側の2つのエミツタ層に接触する2個
    の主電極および一方の中間層に接続したゲート電極を具
    備し、少なくとも一方のエミッタ接合の短絡のため、ゲ
    ート電極を具備する側の一方のエミツタ層にほぼ一定間
    隔に多数個の短絡穴を設けることにより露出した一方の
    中間層を対応する一方の主電極で短絡したサイリスタに
    おいて、 上記一方の中間層の上記一方の主電極で覆われる部分の
    厚さを上記一方の主電極で覆われない部分の厚さより薄
    <シ、かつ、上記一方のエミツタ層の上記一方の主電極
    が設けられている部分の厚さは一様であることを特徴と
    するサイリスク。
JP7655278U 1978-06-07 1978-06-07 サイリスタ Expired JPS6031265Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7655278U JPS6031265Y2 (ja) 1978-06-07 1978-06-07 サイリスタ

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JP7655278U JPS6031265Y2 (ja) 1978-06-07 1978-06-07 サイリスタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS54179071U JPS54179071U (ja) 1979-12-18
JPS6031265Y2 true JPS6031265Y2 (ja) 1985-09-18

Family

ID=28991941

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JPS54179071U (ja) 1979-12-18

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