JPS6147475A - フツ素化無水フタル酸の製法 - Google Patents

フツ素化無水フタル酸の製法

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JPS6147475A
JPS6147475A JP16928684A JP16928684A JPS6147475A JP S6147475 A JPS6147475 A JP S6147475A JP 16928684 A JP16928684 A JP 16928684A JP 16928684 A JP16928684 A JP 16928684A JP S6147475 A JPS6147475 A JP S6147475A
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JP
Japan
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reaction
phthalic anhydride
benzonitrile
anhydride
formula
Prior art date
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Pending
Application number
JP16928684A
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English (en)
Inventor
Osamu Kaieda
修 海江田
Koitsu Hirota
広田 幸逸
Hideki Ito
伊東 秀記
Tomoaki Nakamura
智明 中村
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、塩素原子を1または2個有する無水フタル酸
をベンゾニトリル媒体中で190℃から330℃の温度
範囲でフッ素化剤、とくにフッ化カリウムあるいはフッ
化カリウムおよびフッ化セシウムと反応させる込わゆる
ハロゲン交換反応によるフッ素原子1または2個有する
無水フタル酸の製法に関する。
芳香族ハロゲン化物にフッ化アルカリ等を作用させてハ
ロゲン原子をフッ素原子と交換させる、いわゆるハロゲ
ン交換反応は古くから知られている。その際溶媒として
一般的には、ジメチルスルホキシド(DMSO) 、ス
ルホラン(TMS O,)。
など非プロトン性極性溶媒が主に用いられ、溶媒の沸点
以下の温度でハロゲン交換反応を行っている〔例えば石
川、有機合成化学協会誌、第25巻、第808頁(19
67年)、M、 HadI 1cky。
Chemistry of Organic Fluo
rine Compounds、第112頁(1976
年) John Wiley & 5ons出版等〕。
場合によっては、反応速度を速めるためにクラウン化合
物のような相間移動触媒を加えている例もある。
しかしながら、上記の方法で一般的に用いられている溶
媒は収率を向上させるために温度を高くしたり、長時間
使用すると、溶媒の分解反応あるいは溶媒と原料あるい
は生成物間に副反応が生じ結局収率を向上できない。ま
た溶媒の回収、再使用等において工業的に使用するのが
容易でない等の欠点を有している。これらの溶媒が高温
度で使用できない欠点を回避するために無溶媒でオート
クレーブを使用して190〜500℃の高温度で反応を
行う方法も一般的である。
3−クロロ無水フタル酸から3−フルオロ無水フタル酸
を合成する方法が、例えばA、 Hel fer。
J 、 Org、 Chem、 、第25巻、第834
頁(1960年)に記載されており、また3、6−ジク
ロ0−水フタル酸から3,6−ジフルオロ無水フタル酸
を合成する方法が、例えばE、 D、 Bergman
nら、J、Chem。
Soc、、1964年第1194頁に記載されてぃ゛・
・るが、これらの方法では、フッ化カリウムをフッ素化
剤として用いて、無溶媒で行なっている。
しかしながら溶媒を使わないため、発熱反応による温度
制御が難しく、また反応終了後容器に多量の炭化物が固
着したりして工業的実施は困難な方法といえる。
本発明者らは、フッ素原子を1または2個有する無水7
タル酸を製造するに際し、上記の一般的方法では合成が
困難で、たとえ合成できても欠点が多く工業的実施は不
可能と考え、可能な方法を鋭意検討した結果、ベンジエ
) IJルを溶媒に用いて自然発生圧下、塩素原子を1
または2個有する無水フタル酸を190〜330℃の温
度範囲で、フッ素化剤、とくにフッ化カリウムあるいは
フッ化カリウムおよびフッ化セシウムと反応させてハロ
ゲン交換することによってフッ素原子を1または2個有
する無水フタル酸誉i易に収率よく製造できることを見
い出し本発明を完成させた。
本発明は、具体的には、3−クロロ無水フタル酸から3
−フルオロ無水フタル酸、4−クロロ無水フタル酸から
4−フルオロ無水フタル酸、3.6−ジクロロ無水フタ
ル酸から3,6−ジフルオロ無水フタル酸、4,5−ジ
クロロ無水フタル酸から4,5−ジフルオロ無水フタル
酸、3.4−ジクロロ無水フタル酸から3,4−ジフル
オロ無水フタル酸、また3、5−ジクロロ無水フタル酸
から3,5−ジフルオロ無水フタル酸等をそれぞれ製造
する方法として適用される。   ゛本発明を以下更忙
詳細に説明する。
本発明における溶媒ベンゾニトリルは、・熱的に安定な
ため、塩素原子を1ま゛たは2個有する無水フタル酸を
ハロゲン交換してフッ素原子を1または2個有する無水
フタル酸にするのに必要な温度と考えられる190〜3
30℃の温度範囲でも使用でき、また他の溶媒にみられ
るような溶媒と原料あるいは生成物間との副反応がない
利点がある。またこの溶媒を使用することによって無溶
媒での製法と異なり、温度制御が容易で多量の炭化物が
生成するのを防止できる利点があり、工業的実施に際し
高収率で目的物がえられる有利性を持つ。
ハロゲン交換反応に使用されるフッ素化剤は一般にはフ
ッ化セシウム、フッ化カリウム、フッ化ナトリウムなど
のフッ化アルカリや7ツ化バリウム、フッ化カルシウム
などアルカリ土類金属のフッ化物塩を用いる例が多い。
また場合によっては、フッ化アンチモン等の遷移金属の
フッ化物も用いられる。本発明にお込ても一般に用いら
れているフッ素化剤ならばあらゆるものが使用できる。
この中でも取り扱いが容易で実用上商業的に容易に入手
できるフッ化カリウムが特に好ましい。またフッ化カリ
ウム1モルに対して0.3モル以下の比率でフッ化セシ
ウムを加えるのも特に好ましい。
フッ素化剤は、原料の塩素原子1または2個有する無水
フタル酸中のフッ素原子に置換されるクロル原子に対し
少なくとも当量以上必要であり、フッ化カリウムの場合
モノクロロ無水フタル酸1モルに対しフッ化カリウム1
モル〜2モルま光ジクロロ無水フタル酸1モルに対しフ
ッ化カリウム2モル〜4モルの範囲が適当である。
本発明の反応温度は190〜330℃の範囲が好ましい
。特に210〜280℃の温度範囲が好ましい。
低温度で反応させた場合塩素がフッ素に完全に置換され
ていない化合物が生成し易くなり、高温度では脱炭酸化
合物あるいは炭化物が生成し、いずれもフッ素原子1ま
たは2個を有する無水フタル酸の収率が低下する。
本発明では自然発生圧力下で反応させるために210℃
から300℃の温度範囲で約2 kg/CIt〜9 k
liF / cr&ゲージ圧を示すが、窒素のような不
活性ガスで更に加圧しても良い。
反応時間は、反応温度によって異なるが、約2時間から
48時間の範囲が適当である。
原料の塩素原子1または2個を有する無水フタル酸は、
溶媒100重量部に対して約5部から50部の範囲で反
応系に加えられるとよい。
一般にハロゲン交換反応は、できるだけ無水条件下で行
うのが反応速度を高め、また副反応をさけるため好まし
いと云われている。
一般に使用されるDM80 、 TMSO,、DMF。
NMP 、 DM80.などの非プロトン性極性溶媒は
吸湿性が高く、かなりの水分が含有されている。
そのため反応に先だってベンゼン、トルエンなどを加え
て水分を共沸混合物としてあらかじめ蒸留除去する必要
がある。本発明においては、ベンゾニトリルは吸湿性が
ないためその操作を原則的には必要としない。しかしな
がら、フッ素化剤として使用するフッ化カリウムなどは
吸湿性が高いため、場合によってはベンゼン、トルエン
などを加えて水分をあらかじめ共沸混合物として蒸留除
去するのが良い。
本発明では、反応系に相間移動触媒を存在させても良い
。即ち、相間移動触媒を存在させると反応速度が速くな
り、反応時間を短縮できる利点があるからである。
相間移動触媒としては、ジベンゾ−18−クラウン−6
−エーテル等のクラウン化合物、分子量300〜600
のポリエチレングリコール等が使用できる。
添加量としては塩素原子を1または2個有する無水フタ
ル酸1モルに対して0.01モル〜0.25モルが適当
である。
本発明の溶媒であるベンゾニトリルは、蒸留によって生
成物と容易に分離でき、次の反応に溶媒として再使用で
きる。
以下本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 200ccステンレス容器のオートクレーブにベンゾニ
トリル100g、4−クロロ無水フタ#酸40 g(0
,219モル)、微粒子状の乾燥フッ化カリウム19.
11i(0,329モル)を仕込み、反応容器内の空気
を窒素ガスで置換した後、250℃、27時間加熱撹拌
した。反応終了後室温まで冷却し懸濁している塩化カリ
ウムおよび未反応のフッ化カリウムを濾過で除去した。
母液のベンゾニトリル溶液を充填剤; 8B521 m
カラム槽温度80℃のガスクロマトグラフで分析したと
ころ、仕込みの4−クロロ無水フタル酸に対して4−フ
ルオロ無水フタル酸69.3モルチがえられた。母液中
のベンゾニトリルを精密蒸留装置を用いて除去し、釜残
をベンゼンで再結晶して融点77〜79℃の4−フルオ
ロ無水フタル酸をえた。
実施例・2〜6 実施例1と同じ容器を使って表−1に示すように仕込ん
で、反応を行い表−1に示す結果をえた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)一般式( I )で示されるクロル化無水フタル酸
    をベンゾニトリル媒体中で190〜330℃の範囲の温
    度で、フッ素化剤と自然発生圧下に反応せしめることを
    特徴とする一般式(II)で示されるフッ素化無水フタル
    酸の製法。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (ただし、式中、nは1または2である。)▲数式、化
    学式、表等があります▼(II) (ただし、式中、nは1または2である。)(2)フッ
    素化剤がアルカリ金属およびアルカリ土類金属のフッ化
    物塩からなる群から選ばれた少なくとも1種である特許
    請求の範囲(1)記載の方法。 (3)フッ素化剤がフッ化カリウムである特許請求の範
    囲(1)または(2)記載の方法。 (4)フッ素化剤がフッ化カリウムとフッ化セシウムと
    の混合物である特許請求の範囲(1)または(2)記載
    の方法。 (5)相間移動触媒の存在下反応せしめてなる特許請求
    の範囲(1)、(2)、(3)または(4)記載の方法
JP16928684A 1984-08-15 1984-08-15 フツ素化無水フタル酸の製法 Pending JPS6147475A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0276872A (ja) * 1988-09-10 1990-03-16 Sds Biotech Kk 4,5−ジフルオロフタル酸無水物の製造方法
CN103044371A (zh) * 2012-12-12 2013-04-17 巨化集团技术中心 一种4-氟代苯酐的制备方法

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