JPH0640969A - ジフルオロベンゼンの調製方法 - Google Patents

ジフルオロベンゼンの調製方法

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JPH0640969A
JPH0640969A JP33889691A JP33889691A JPH0640969A JP H0640969 A JPH0640969 A JP H0640969A JP 33889691 A JP33889691 A JP 33889691A JP 33889691 A JP33889691 A JP 33889691A JP H0640969 A JPH0640969 A JP H0640969A
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JP
Japan
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fluoride
fluoronitrobenzene
chloro
reaction
difluorobenzene
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Application number
JP33889691A
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English (en)
Inventor
James John Russell
ジョン ラッセル ジェームス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rhodia Chimie SAS
Rhodia Ltd
Original Assignee
Rhone Poulenc Chimie SA
Rhone Poulenc Chemicals Ltd
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Publication date
Application filed by Rhone Poulenc Chimie SA, Rhone Poulenc Chemicals Ltd filed Critical Rhone Poulenc Chimie SA
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/093Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 抗菌性質を有する、キノリン構造に基づく薬
物のための有用な化学的中間体であるジフルオロベンゼ
ンの合成に関する。 【構成】 下記一般式: 【化1】 〔式中、Halは弗素、塩素又は臭素を表わし、Yは水
素又はメチルを表わし、Zは水素又は弱い電子供与基又
は非電子供与基を表わし、そしてnは1又は2である〕
で表わされるフルオロニトロベンゼンとフルオリドイオ
ンの源とを反応せしめることを含んで成るジフルオロベ
ンゼンの調製方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、抗菌性質を有する、キノリン構
造に基づく薬物のための有用な化学的中間体であるジフ
ルオロベンゼンの合成に関する。
【0002】イギリス特許第830,832号は、アル
キル及びカルボキシル基により置換された複素環を有す
るN−アルキルキノロン構造の置換キノリン誘導体を記
載する。最近、キノロン基材の薬物が発明されており、
ここでキノロン核における炭素環式環が、ハロゲン原
子、特に弗素及び塩素原子により置換されている。その
ような化合物は、中でも、ヨーロッパ特許第000,2
03号及び第0,303,291号明細書、ベルギー特
許第863,429号、フランス特許第2,210,4
13号及び第2,257,292号及びアメリカ特許第
4,730,000号に開示されている。
【0003】これらのハロゲン置換されたN−アルキ
ル、N−シクロアルキル、N−アリール又はN−アラル
キルキノリン誘導体のいくつかを製造するための価値あ
る前駆体は、化合物1−クロロ−3,4−ジフルオロベ
ンゼンである。これは、容易に目的の中間体、すなわち
2,4−ハロゲノ−5−フルオロ安息香酸、たとえば2
−クロロ−4,5−ジフルオロ安息香酸に、アセチル化
及び続く、アセトフェノンの酸化により転換され得、そ
して従って、この安息香酸は、たとえばヨーロッパ特許
第0,303,291号明細書に開示される方法により
適切なキノロン構造体に転換され得る。
【0004】しかしながら、1−クロロ−3,4−ジフ
ルオロベンゼンは、商業的な規模で合成することは、ひ
じょうに難かしいことが証明されている。1−クロロ−
3,4−ジフルオロベンゼンの調製方法は、水性亜硝酸
ナトリウムによる水性塩酸中、3,4−ジフルオロアニ
リン溶液のジアゾ化、続く塩化第一銅/水性塩酸との反
応を包含する(JACS,1959,81,94〜10
1を参照のこと)。この反応は、容易に大規模に行なわ
れ得るが、出発材料3,4−ジフルオロアニリンは、既
知の商業的方法によりトン規模で経済的に調製され得
ず、そして従って、それは得るのに費用がかかり、そし
て困難である。
【0005】クロロ芳香族化合物と二弗化銀とを反応せ
しめることによって1−クロロ−3,4−ジフルオロベ
ンゼンを得ることがまた提案されているが〔J.Org.Che
m.,1980,45(18) 、3597〜3603〕、しかし二弗化銀は取
り扱うのに困難である高価な材料である。この他に、こ
の方法は複雑であり、そしてそれが経済的に価値がない
ようないくつかの段階から成る。
【0006】再び、標的化合物は、ビニルフルオロシク
ロブタンの熱分解により調製され得るが(アメリカ特許
第4754084号)、しかしその出発材料は高価であ
る。この他に、所望する生成物に対する選択性が低い。
【0007】1,2,4−トリクロロベンゼンはまた、
それは容易に入手できる材料であるので、出発材料とし
て使用されて来た。1つの方法において、それはジメチ
ルスルホン中、弗化カリウムと反応せしめられるが(J.
Fluorine Chem.,1972 〜73,(1),19〜26) 、その収率
はたった8%であり、従ってその方法は商業的に実行可
能ではない。その生成物が、所望する生成物を単離する
のにそれを困難にする異性体と共に混合され、そしてそ
の方法は、クロリドイオンからの腐蝕が予想され得るの
で、高価な材料から製造されるべき高価な圧縮装置で行
なわれるべきである。1,2,4−トリクロロベンゼン
がまた、420℃で弗化ブバルト上で、弗化ニトロシル
/弗化水素複合体混合物と反応せしめられた(フランス
特許第1385681号を参照のこと)。これらの試薬
は毒性且つ高価であり、そして所望する生成物の収率は
低い。
【0008】従って、1−クロロ−3,4−ジフルオロ
ベンゼンの生成について記載される方法は、商業的規模
での使用のために適切ではないと思われる。従って、特
定の弗素化されたキノロン抗菌薬物のための高まる需要
を満たすために、この化合物及び関連するジフルオロベ
ンゼンを得るための経済的に実施できるルートのための
必要性が存在する。
【0009】本発明によれば、下記一般式:
【化2】 〔式中、Halは弗素、塩素又は臭素、好ましくは塩素
を表わし、Yは水素又はメチル、好ましくは水素を表わ
し、Zは水素又は好ましくはニトロ基に対する4位置で
の弱い電子供与基又は非電子供与基、たとえば1〜1
0、特に1〜4個の炭素原子の線状又は枝分れ鎖のアル
キル、たとえばシクロアルキルアルキル又はアラルキ
ル、たとえばシクロヘキシルメチル又はベンジル、ニト
リル、フルオロアルキル又はポリシクロアルキル、たと
えば−CCl3 ,−CHCl2 ,−CH 2 Cl,−CO
Cl、又は−COF,−OR,−COR又は−COOR
(ここでRはC1-10アルキル又はアリール(たとえばフ
ェニル)であり)、アルデヒド、ジアルキルアミノ、た
とえば−CONMe2 、ハロ−スルホニル、たとえば−
SO2 Cl又は−SO2 F、又はアルキル又はフルオロ
アルキル−スルホニルオキシ、たとえば−OSO2 Rf
(ここでRfはペルフルオロアルキルであり)であり、
そしてnは1又は2であり(ここで、nが2である場
合、個々のZは同じか又は異なっていても良い)〕で表
わされるフルオロニトロベンゼンとフルオリドイオンの
源とを、非プロトン性溶媒下で反応せしめることを含ん
で成る、ジフルオロベンゼンの調製方法が提供される。
天然においては、Zが表わす置換基は、ニトロ基とフル
オリド源との間の反応を妨害すべきでない。
【0010】芳香族環上のニトロ基が非プロトン性溶媒
下でフルオリドイオンによる攻撃を受け、適切なフルオ
ロ芳香族化合物の形成をもたらす一般的な方法は、最初
に、G.C.Finger and C.W.Kruse,J.Amer,Chem.SoC.,195
6、78、6034〜6037により公開された。
【0011】好ましい出発材料は、Halが塩素であ
り、Yが水素であり、nが1であり、そしてZが水素又
はメチルから選択された4−位置での置換基、たぶん2
個又は好ましくは1個のハロゲン、好ましくは弗素によ
り置換された置換基であるものである。
【0012】好ましい出発材料は、5−クロロ−2−フ
ルオロニトロベンゼンである。5−クロロ−2−フルオ
ロニトロベンゼンは、非プロトン性溶媒、好ましくは相
トランスファー触媒が存在しない場合、双極性溶媒下
で、弗素の源に、2,5−ジクロロニトロベンゼン又は
好ましくは2−ブロモ−5−クロロニトロベンゼンを添
加することによって、直接的に又は間接的に反応混合物
中に導入され得る。次に5−クロロ−2−フルオロ−ニ
トロベンゼンは、1−クロロ−3,4−ジフルオロベン
ゼンへの次のフルオロ脱硝化の段階が生じる前、中間体
として現物形成される。
【0013】他の価値ある出発材料は、2−フルオロ−
5−ブロモニトロベンゼン及び2,5−ジフルオロ、ニ
トロベンゼンである。前者は、対応する2−フルオロ−
5−クロロ化合物について上記に記載されるのと同じ手
段で、非プロトン性溶媒下でフルオリドイオンの源に
2,5−ジブロモ−ニトロベンゼンを添加することによ
って現場生成され得る。
【0014】適切なフルオリド源は、当業者に良く知ら
れている。好ましいフルオリドは、アルカリ金属フルオ
リド、たとえばナトリウム、カリウム及びセシウムフル
オリド、又はいづれかの2種の混合物;又はこれらの3
種の混合物を包含する。高分子量アルカリ金属のフルオ
リドは一般的に良好な結果を付与するが、経済的理由の
ために、カリウムフルオリドの使用が特に好ましい。第
四アンモニウム又はホスホニウムフルオリド、たとえば
テトラアルキルアンモニウムフルオリド、好ましくはテ
トラメチルアンモニウムフルオリドがまた、使用され得
る。
【0015】反応は、溶媒の不在下で行なわれ得るが、
それは好ましくは、非プロトン性溶媒、たとえばジメチ
ルスルオキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、ベンゾニトリル、ジメチルスルホン、スルホ
ラン、N−メチルピロリドン(NMP)、1,3−ジメ
チル−2−イミダゾリジノン(DMI)、2−メチル−
ナフタレン、テトラリン及び1−クロロナフタレン下で
もたらされる。使用される溶媒の量は臨界ではない。
【0016】反応は実質的に無水条件を必要とし、すな
わち反応混合物中の水含有率は約1重量%以下であるべ
きである。好ましいように、アシルハリドニトリットイ
オントラップが下記のようにして使用される場合、反応
混合物は実質的に自己乾燥する。
【0017】もちろん、使用される溶媒は、反応混合物
の他の成分と適合すべきである。たとえば、アシルハリ
ドニトリットイオントラップが使用される場合、その溶
媒はアミド又はジメチルスルホキシドであることはでき
ない。その反応は、便利には、周囲圧力下でもたらさ
れ、そして高い反応温度(200℃以上)がしばしば、
反応の満足する速度を確保するために好ましいので、周
囲圧下で高温で煮沸し、そして選択された反応温度で安
定する溶媒を使用することが、これらの環境下で好まし
い。これらの必要条件を満たす適切な溶媒の選択は、当
業者に既知である。
【0018】反応は便利には、高温で行なわれる。一般
的な温度範囲は、使用される溶媒に依存して、20°〜
350℃である。より特定には、50°〜275℃の温
度範囲が便利には使用される。好ましい温度範囲は、1
30°〜275℃である。
【0019】ニトリットイオントラップは好ましくは、
反応の間、存在する。(R.L.Markezich,O.S.Zamek,D.E.
Danahue,and F.J.Williams,J.Org.Chem.,1977,42,3435
〜3436を参照のこと、4−ニトロフタル無水物のフルオ
ロ脱硝化の間、ニトリットイオンの効果の研究が存在す
る)。ニトリットイオントラップの例は、高い沸点のア
シルハリド、たとえばクロリド又はフルオリド、たとえ
ばベンゼンスルホニルクロリド、フタロイルジクロリ
ド、フタロイルジフルオリド、ベンゾイルクロリド、ピ
ロメリット酸テトラクロリド及びナフタレン−1,8−
ジカルボニルジクロリドを包含する。反応条件下で、ア
シルクロリドは、フルオリドと反応し、その対応するア
シルフルオリドを生成すると思われる。トラップは、一
般的、真の上限は存在しないが、予想される所望する生
成物1モル当たり、1〜5モルの量で使用されるべきで
ある。十分に効果的であるためには、それは過剰に存在
すべきである。
【0020】一般的に、フルオリドイオン源は、過剰に
存在すべきであるが、しかし真の上限は存在せず;それ
はいくつかのニトリットトラップと反応するので、最少
必要条件は、ニトロベンゼン出発材料のモル量に等しい
モル量+反応するのに必要な理論量である。典型的に
は、フルオリド1〜5モルが最少モル量で使用される。
【0021】好ましくは、反応は、特に使用される溶媒
が双極性でない場合、相トランスファー触媒(Markezic
h など, loc.cit を参照のこと) の存在下で行なわれ
る。相トランスファー触媒は、第四アンモニウム及びホ
スホニウム塩(ここで置換基は、アルキル、アラルキル
又はアリール又はそれらの組合せであり得る)を包含
し、そしてアニオンは典型的には、フルオリド、クロリ
ド又はブロミド、たとえばテトラメチルアンモニウムフ
ルオリド又はクロリド、テトラブチルアンモニウムブロ
ミド、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、トリカ
プリルメチルアンモニウムクロリド(ALIGUAT3
36(R))、テトラブチルホスホニウム、ブルミド、テ
トラフェニルホスホニウムブロミド、テトラフェニルホ
スホニウムクロリド、ベンジルトリメチルアンモニウム
クロリド及びベンジルトリフェニルホスホニウムブロミ
ド;クラウンエーテル、たとえば18−クラウン−6;
ポリエチレングリコール;及びN−アルキル−4−
N′,−N′−ジアルキルアミノピリジニウム塩、たと
えばN−ネオペンチル−4−(N′,N′−ジメチルア
ミノ)−ピリジニウムクロリド及びN−(2−エチルヘ
キシル)−4−(N′,N′−ジメチルアミノ)−ピリ
ジニウムクロリドである。相トランスファー触媒の組合
せが使用され得、そしてフルオリドイオン源は、それが
適切なカチオンを含む場合、相トランスファー触媒自体
である得ることが好ましい。好ましい相トランスファー
触媒は、テトラフェニルホスホニウムクロリド又はブロ
ミドである。
【0022】反応は、ガラス装置において大気圧下で行
なわれるが、しかしまた、適切な材料から製造された適
切なオートクレーブ、たとえばHastelloy C(R)におい
て、高圧(たとえば2000kPa まで) 下でも行なわれ
得る。
【0023】反応は便利には、適切な反応装置にすべて
の試薬(たとえば溶媒、フルオリドイオン源、有機ニト
ロ化合物、相トランスファー触媒及びニトリットトラッ
プ)を一緒に組合し、そして加工の前、その攪拌された
混合物を、特定の時間所望する温度に導びくことによっ
て行なわれ得るが、その反応を実施する他の方法も使用
され得る。たとえば、フルオリドイオン源、相トランス
ファー剤及び溶媒が、攪拌により混合され、そして反応
温度に導びかれ、そして次に、有機ニトロ化合物及びニ
トリットトラップの混合物を、反応混合物に漸進的に添
加され得る。再び、相トランスファー剤のアリコート
が、その反応の間、適切な濃度を維持するために添加さ
れ得る。操作工程におけるそのような変化は、その工程
の効率を有意に高めることができ、そして本明細書の範
囲内にあるものとして見なされる。
【0024】生成物は便利には、反応混合物から蒸留に
より単離され、そして生成物が反応温度以下の温度で煮
沸する場合、それは、それが形成されるにつれて好まし
く蒸留される。次の例は、本発明をさらに例示するもの
である。
【0025】
【実施例】例1フルオロ脱硝化による5−クロロ−2−フルオロ
ニトロベンゼンからの1−クロロ−3,4−ジフルオロ
ベンゼンの調製 温度計、機械攪拌機、及び隔壁入口を備えたS−トラッ
プアダプター及び還流冷却器を備えた250mlの三ツ首
丸底フラスコ中に、カリウムフルオリド(28.0g、
0.482モル)及びスルホラン(125.5g)を添
加した。そのシステムを、窒素によりパージし、そして
5−クロロ−2−フルオロニトロベンゼン(純度98.
6%の17.1g、0.096モル)、及びo−フタロ
イルジクロリド(純度95%の30.3g、0.142
モル)を添加した。この混合物を窒素下で、210℃で
3時間、そして220℃で5時間加熱した。この期間の
最後で、その混合物を冷却した。塩化メチレン(100
ml)を添加し、そして得られたスラリーを濾過した。濾
液を大気圧下で濃縮し、粗生成物177.2gを得た。
その組成は次の通りであった;1−クロロ−3,4−ジ
フルオロ−ベンゼン:5.1%、5−クロロ−2−フル
オロニトロベンゼン:1.7%、スルホラン:67.2
%、及び無水フタル酸:11.2%。従って、1−クロ
ロ−3,4−ジフルオロベンゼンへの反応収率は64%
であり、5−クロロ−2−フルオロニトロベンゼンの生
成物への転換率は82%であり、そして所望する生成物
1−クロロ−3,4−ジフルオロベンゼンへの選択性は
78%であった。粗生成物の分留又は水蒸気蒸留は、良
好な回収率で所望する純粋な生成物(大気圧下でb.p.は
127℃である)を生成した。
【0026】例2〜19:例2〜19を例2に類似する
態様で行なった。但し、使用される試薬及び条件は、例
1からのデータと共に、下記表に特定されている。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】 (1)転換:1−クロロ−3,4−ジフルオロベンゼン
への (2)収率:1−クロロ−3,4−ジフルオロベンゼン
への (3)選択性:1−クロロ−3,4−ジフルオロベンゼ
ンへの (4)5−クロロ−2−フルオロニトロベンゼン (5)テトラフェニルホスホニウムブロミド (6)o−フタロイルジクロリド (7)テトラフェニルホスホニウムクロリド (8)2,5−ジクロロニトロベンゼン (9)2,5−ジフルオロニトロベンゼン (10)1,2,4−トリフルオロベンゼン (11)5−ブロモ−2−フルオロニトロベンゼン
(0.076モル) (12)1−ブロモ−3,4−ジフルオロベンゼン
【0029】この表から、極性非プロトン性、好ましく
は高い沸点の溶媒、たとえばスルホランが二重交換(フ
ルオロ脱塩素化及びフルオロ脱硝化)のための良好な媒
体であり、そして約200℃〜約205℃の間の温度が
好ましい。
【0030】フルオロ脱硝化に関して、非極性溶媒は、
特に相トランスファー触媒としてホスホニウム誘導体に
より、同じ温度範囲でひじょうに良好な結果を与えるこ
とがまた見出され得る。二重交換が行なわれる本発明の
方法を用いて得られる収率は、高く、一般的に40%以
上であり、ある場合、50%以上であり、そしてさらに
ある場合、60%以上であることが、驚くべき事には見
出された。一般的にそのような収率は、好ましい条件を
用いて得られる。
【0031】収率または、単重交換方法、すなわちフル
オロ脱硝化において高い。収率は、50%以上であり、
ある場合、60%以上であり、そしてさらにある場合、
70%以上である。再び、そのような収率は一般的に、
好ましい方法の条件を使用することの結果である。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジフルオロベンゼンの調製方法であっ
    て、下記一般式: 【化1】 〔式中、Halは弗素、塩素又は臭素を表わし、Yは水
    素又はメチルを表わし、Zは水素又は弱い電子供与基又
    は非電子供与基を表わし、そしてnは1又は2である〕
    で表わされるフルオロニトロベンゼンとフルオリドイオ
    ンの源とを反応せしめることを含んで成る方法。
  2. 【請求項2】 前記Halが塩素を表わし、Yが水素を
    表わし、nが1であり、そしてZが水素又は4−メチル
    である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記出発材料が5−クロロ−2−フルオ
    ロニトロベンゼンである請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記5−クロロ−2−フルオロニトロベ
    ンゼンが、2,5−ジクロロニトロベンゼンとフルオリ
    ドイオンの源との反応により現場生成される請求項3記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 前記フルオリドイオンの源が弗化カリウ
    ム又はテトラメチルアンモニウムフロリドである請求項
    1〜4のいづれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記反応が非プロトン性溶媒中でもたら
    される請求項1〜5のいづれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記非プロトン性溶媒が、スルホラン、
    1−クロロナフタレン、2−メチルナフタレン、テトラ
    リン又はジメチルスルホキシドである請求項6記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 50°〜275℃の温度で行なわれる請
    求項1〜7のいづれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 相トランスファー触媒の存在下で行なわ
    れる請求項1〜8のいづれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記相トランスファー触媒がテトラメ
    チルアンモニウムクロリド又はテトラフェニルホスホニ
    ウムクロリド又はブロミドである請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 ニトリットイオントラップの存在下で
    行なわれる請求項1〜10のいづれか1項記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記ニトリットイオントラップがo−
    フタロイルジクロリドである請求項11記載の方法。
JP33889691A 1990-12-21 1991-12-20 ジフルオロベンゼンの調製方法 Pending JPH0640969A (ja)

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EP0493030A1 (en) 1992-07-01
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