JPS614744A - 遮音カ−ペツトバツキング用組成物 - Google Patents

遮音カ−ペツトバツキング用組成物

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JPS614744A
JPS614744A JP59123856A JP12385684A JPS614744A JP S614744 A JPS614744 A JP S614744A JP 59123856 A JP59123856 A JP 59123856A JP 12385684 A JP12385684 A JP 12385684A JP S614744 A JPS614744 A JP S614744A
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olefin
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Takashi Mizoe
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一雄 松浦
Mitsuharu Miyoshi
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 本発明は無機充填剤を高度に配合した高密度のカーペッ
トパッキング用組成物に関する。爆らに詳しくは特定の
エチレン・α−オレフィン共重合体を用いることによシ
、柔軟性に富み、低温特性および耐熱性にすぐれ、高密
度に無機充填剤の配合を可能にした遮音カーペットパッ
キング用組成物を提供するものである。
〔発明の背景〕
従来カーペットのバッキング材としてはラテックス系、
エラストマー系、合成樹脂系およびアスファルト系など
が知られている(特公昭46−8839号、特公昭48
−20199号、特公昭52−17851号、特公昭5
3−4525号など)。
しかしながらこれらの公知のバンキング材をカーペット
基材に用いた場合にはバッキング材の十分な厚みが得ら
れずカーペントのパイル原糸の「はつれ」が生じ易いと
か、カーペット表地にバンキング材の色相がしみ出すと
か、充填剤を高濃度に配合すると柔軟性が不足するとか
の問題がある。
近年、自動車の居住性や装飾性の向上を目的として自動
車用カーにットが開発されているが、自動車用カーにッ
トは従来からのカーペットに必要とされる糸抜は防止性
、寸法安定性、固定性(置敷性)、弾力性などの他に車
内の装飾、保温、吸音効果と遮音効果などの諸性能の具
備が必要である。きらに自動車のおかれる環境に伴い、
低温特性と同時に耐熱性も要求される。
吸音および遮音効果は自動車のエンジン音などの室外か
らの騒音を下げて室内の居住性を向上烙せるために必要
であり、この効果はバンキング材の単位面積あたシの質
量に比例するため、高密度である程度の厚さが必要であ
る。
バッキング材用素材として代表的に使用されているエチ
レン−酢酸ビニル共重合体(EVA)があるが、EVA
は無機充填剤の配合量が多くなるにつれて、均一な配合
物を得るには困難を伴い、均一な配合物が得られたとし
ても硬くてもろいものとなシカ−ペラトノくツキンダ用
組成物としては使用できないものであった。
〔発明の構成〕
以上のことから本発明者らは前記の諸問題を解決し、す
ぐれた遮音カーイツトパッキング用組成物を得るために
種々検討の結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、エチレン・α−オレフィン共重合
体および無機充填剤を必須成分とする遮音カーイツトバ
ッキング用組成物において、該エチレン・α−オレフィ
ン共重合体が少なくともマグネシウムおよびチタンを含
有する固体触媒成分および有機アルミニウム化合物から
なる触媒を用いてエチレンと炭素数8〜12のα−オレ
フィンを共重合させて得られる下記(1)〜(1■)の
性状を有するエチレン・α−オレフィン共重合体である
ことを特徴とする遮音カーイツトバッキング用組成物で
ある。
(1)メルトインデックス  0.01〜50fJ/1
0rnin。
(11)密度    0.87〜0.90 g/cm”
 %(iii)  示差走査熱量測定法CDEC)にお
いて、その最大ピーク温度(TrrL)が100℃以上
、Ov)  沸騰n−ヘキサン不溶分が20重量%以上
〔発明の効果〕 、本発明によって得られる遮音カーペットパッキング用
組成物は下記のごとき効果(特徴)を有する。
(1)該組成物は無機充填剤が高濃度に配合され、単位
面積あたりの質量が大きく遮音効果にすぐれる。
(2)素材であるエチレン・α−オレフィン共重合体は
密度が低いにもかかわらすDSCによる最大ピーク温度
(TrrL)が高く柔軟性と耐熱性にすぐれる。
(3)本発明の組成物は以上のような効果(特徴)を発
揮して自動車用カー4ツトの他に各種カーペット基材や
人工芝のバッキング材として使用される。
〔発明の詳細な説明〕
い)エチレン・α−オレフィン共重合体本発明において
用いられるエチレン・α−オレフィン共重合体のメルト
インデックスCJIS  K6’160による、以下M
Iと略す)は0.01〜50 g/ 10rninであ
り、好ましくは0.1〜10g/10m1nである。M
Iが0.0IJ7/ 10 rni n未満では加工性
が劣シ、50 j?/ 10rninを越えると引張特
性や伸びが悪化し好ましくない。
密度CJIS  K6760による)は0.87〜0.
90,9/cIn3であシ、0.89〜0.90g/c
m”が望1しく、密度が0.90 、!9/cm’を越
えると組成物の柔軟性が不足し、また0、 87 jj
 7cm”未満では機械的強度が低下する。
示差走査熱量測定法(DSC)による最大ピーク温度(
T、)は100℃以上、好捷しくに115℃以上である
Trnが100℃未満では組成物の耐熱性が不足する。
沸騰n−ヘキサン不溶分は20重量%以上、好1しくは
30〜95重量%である。沸騰n−ヘキサン不溶分は非
晶質部分および低分子量成分の含有率の目安となるもの
であり、不溶分が20重量%未満であると低分子量成分
や非晶質部分が多く耐熱性や機械強度が低下する。
なお、本発明における沸騰ルーへキサン不溶分およびD
ECの測定方法はつぎのとおりである。
〔沸騰n−ヘキサン不溶分の測定法〕
熱プレスを用いて、厚さ200μmのシートを成形し、
そこから縦横それぞれ20mmX80mmのシートを3
成功勺取シ、それを2重管式ソックスレート抽出器を用
いて、沸騰n−ヘキサンで5時間抽出を行なう。ルーへ
キサン不溶分を取シ出し、真空乾燥(7時間、真空下、
50℃)後、次式によシ沸騰n−ヘキサン不溶分を算出
する。
〔DSCによる測定法〕
熱プレス成形した厚さ100μmのフィルムから約5m
gの試料を精秤し、それをDEC装置にセットし、17
0℃に昇温しでその温度で15mjn保持した後降温速
度2.5℃/minでO′Cまで冷却する。次に、この
状態から昇温速度10℃/miルで170℃まで昇温し
て測定を行う。0℃から170℃に昇温する間に現われ
たピークの最大ピークの頂点の位置の温度をもってTr
rLとする。
本発明におけるエチレン・α−オレフィン共重合体は上
記の緒特性をすべて満たすことによって、所望の性質を
発揮することができる。
エチレンと共重合するα−オレフィンは炭素数3〜12
のものである。具体的には、プロピレン、ブテン−1,
4−メチル被ンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1
、テセンー1、ドデセン−1などを挙げることができる
。これらのうち特に好ましいのは、プロピレン、ブテン
−1,4−メチルペンテン−1およびヘキセン−1であ
る。エチレン・α−オレフィン共重合体中のα−オレフ
ィン含量は5〜40モルチであることが好ましい。
以下に、本発明において用いるエチレンとα−オレフィ
ンの共重合体の製造法について説明する。
まず使用する触媒系は、少なくともマグネシウムおよび
チタンを含有する固体触媒成分に有機アルミニウム化合
物を組み合わせたもので、該固体触媒成分としてはたと
えば金属マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグ
ネシウム、酸化マグネシウム、塩化マグネシウムなど、
またケイ素、アルミニウム、カルシウムから選ばれる金
属とマグネシウム原子とを含有する複塩、複酸化物、炭
酸塩、塩化物あるいは水酸化物など、さらにはこれらの
無機質固体化合物を含酸素化合物、含硫黄化合物、芳香
族炭化水素、−・ロゲン含有物質で処理又は反応させた
もの等のマグネシウムを含む無機質固体化合物にチタン
化合物を公知の方法によシ担持させたものが挙げられる
上記の含酸素化合物としては、例えば水、アルコール、
フェノール、クトン、アルデヒド、カルボン酸、エステ
ル、ポリシロキサン、酸アミド等の有機含酸素化合物、
金属アルコキシド、金属のオキシ塩化物等の無機含酸素
化合物を例示することができる。含硫黄化合物としては
、チオール、チオエーテルの如き有機含硫黄化合物、二
酸化硫黄、三酸化硫黄、硫酸の如き無機硫黄化合物を例
示することができる。芳香族炭化水素としては、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、アントラセン、7エナンスレ
ンの如き各種単環および多環の芳香族炭化水素化合物を
例示することができる。
ハロゲン官有物質としては、塩素、塩化水素、金属塩化
物、有機ハロゲン化物の如き化合物等を例示することが
できる。
チタン化合物としては、チタンのハロゲン化物、アルコ
キシハロゲン化物、アルコキシド、ハロゲン化酸化物等
を挙げることができる。チタン化合物としては4価のチ
タン化合物と3価のチタン化合物が好適であシ、4価の
チタン化合物としては具体的には一般式Ti C0R)
 nX+−n (ここでRは炭素数1〜2oのアルキル
基、アリール基またはアラルキル基を示し、Xはハロゲ
ン原子を示す。nは0≦ル≦4である。)で示されるも
のが好すしぐ、四塩化チタン、四臭化チタン、四ヨウ化
チタン、モノメチキシトリクロロチタン、ジメトキシジ
クロロチタン、トリットキシモノクロロチタン、テトラ
メトキシチタン、モノブトキシトリクロロチタン、ジェ
トキシジクロロチタン、トリエトキシモノクロロチタン
、テトラエトキシチタン、モノイソプロポキシトリクロ
ロチタン、ジイソプロポキシジクロロチタン、トリイン
プロポキシモノクロロチクン、テトライノプロポキシチ
タン、モノブトキシトリクロロチタン、ジブトキシジグ
00チタン、モノベントキラトリクロロチタン、モノフ
ェノキジトリクロロチタン、ジフェノキシジクロロチタ
ン、トリエトキシモノクロロチタン、テトラフェノキシ
チタン等を挙げることができる。8価のチタン化合物と
しては、四塩化チタン、四臭化チタン等の四ハロゲン化
チタンを水素、アルミニウム、チタンあるいは周期率表
■〜■族金属の有機金属化合物により還元して得られる
三−・ロゲン化チタンが挙げられる。また一般式Ti(
OR)−ζ−□(ここでRは炭素数1〜20のアルキル
基、アリール基またはアラルキル基を示し、Xはハロゲ
ン原子を示す。mは0〈m〈4である。)で示される4
価のハロゲン化アルコキシチタンを周期率表I〜■族金
属の有機金属化合物により還元して得られる8価のチタ
ン化合物が挙げられる。
これらのチタン化合物のうち、4価のチタン化合物が特
に好ましい。
これらの触媒の具体的なものとしては、たとえばM g
 O−RX−T i Ct、系(特公昭51−3514
号公報)、Mg−8iC4+−ROH−TiCL、系(
%公明50−23864号公報)、MgCLz  az
(□R)3  T iCl<系(%公明51−152号
公報、特公昭52−15111号公報)、MgCLz−
8ict、−ROH−TiCl2系(特開昭49−10
6581号公報)、h’fg (0OCR) 2−At
 (OR) 3−TiCL、系(特公昭52−1171
0号公報八Mq−へOC1,−T i CL、系(特公
昭51−158号公報)、M g Ct2−ALOCl
 −T i Ct4系(特公昭54−15316号公報
)、MgCL2AL (OR) nX3−n、S’ s
 (oRQrrLX−4−771−Tict、系(特開
昭56−95909号公報)などの固体触媒成分(前記
式中において、R,R’は有機残基、Xはハロゲン原子
を示す)に有機アルミニウム化合物を組み合わせたもの
が好ましい触媒系の例としてあげられる。
他の触媒系の例としては固体触媒成分として、いわゆる
グリニヤ化合物などの有機マグネシウム化合物とチタン
化合物との反応生成物を用い、これに有機アルミニウム
化合物を組み合わせた触媒系を例示することができる。
有機マグネシウム化合物としては、たとえば、一般式R
MQX。
R2MQ、RMQCOR)などの有機マグネシウム化合
物(ここで、R1−1:炭素数1〜20の有機残基、X
はハロゲンを示す)およびこれらのエーテル錯合体、ま
たこれらQ有機マグネシウム化合物を式らに、他の有機
金属化合物たとえば有機ナトリウム1有機リチウム、有
機カリウム、有機ホウ素、有機カルシウム、有機亜鉛な
どの各種化合物を加えて変性したものを用いることがで
きる。
これらの触媒系の具体的な例としては、例えばRMQ、
X−1’ i C4系(特公昭50−89470号公報
)、RMgX−フェノール−T i Ct4系(%公明
54−12958号公報)、RMg、¥−ハロゲン化7
x7−ルーTiCLa(特公昭54−129b4号公報
)、RMgX Co2 TiCl2 (%開明57−7
8009号公報)等の固体触媒成分に有機アルミニウム
化合物を組み合わせたものを挙げることができる。
また他の触媒系の例としては固体触媒成分として、S 
i Q2 、A I40s等の無機酸化物と前記の少な
くともマグネシウムおよびチタンを含有する固体触媒成
分を接触はせて得られる固体物質を用い、これに有機ア
ルミニウム化合物を組み合わせたものを例示することが
できる。無機酸化物としてはs i 02、At20s
の他にCGO,,1hOs、5rLO2等を挙げること
ができ、またこれらの酸化物の複酸化物もなんら支障な
く使用できる。これら各種の無機酸化物とマグネシウム
8よびチタンを含有する固体触媒成分を接触させる方法
としては公知の方法を採用することができる。すなわち
、不活性溶媒の存在下あるいは不存在下に温度20〜4
00℃、好ましくは50〜aoo℃で通常5分〜20時
間反応させる方法、共粉砕処理による方法、あるいはこ
れらの方法を適宜組み合わせることによシ反応させても
よい。
これらの触媒系の具体的な例としては、例えば、5iO
2−ROH11(g Ct2  T i Ct4系(特
開昭56−47407号公報)、Si 02−R−0−
R’ −MgO−AtCL3−T i CL。
系(%開明57−187305号公報)、S i 02
−MgCt2At(QA’)s−TzC44Si(□R
’b系(%開明58−21405号公報)(前記式中に
おいてR、R’は炭化水素残基を示す。)等に有機アル
ミニウム化合物を組み合わせたものを挙げることができ
る。
これらの触媒系において、チタン化合物を有機カルボン
酸エステルとの付加物として使用することもでき、また
前記したマグネシウムを言む無機固体化合物を有機カル
ボン岐エステルと接触処理させたのち使用することもで
きる。
また、有機アルミニウム化合物を有機カルボン酸エステ
ルとの付加物として使用しても何ら支障がない。さらに
は、あらゆる場合において、有機カルボン酸エステルの
存在下に調整された触媒系を使用することも伺ら支障な
〈実施できる。
ここで有機カルボン酸エステルとしては各種の脂肪族、
脂環族、芳香族カルボン酸エステルが用いられ、好まし
くは炭素数7〜12の芳香族カルボン酸エステルが用い
られる。具体的な例としては安息香酸、アニス酸、トル
イル酸のメチル、エチルなどのアルキルエステルをあげ
ることができる。
上記した固体触媒成分と組み合わせるべき有機アルミニ
ウム化合物の具体的な例としては一般式Ra A t 
、 R2AtX、RAt& 、&ALOR,RAt(O
R)XおよびR5At2Xsの有機アルミニウム化合物
(ここでRは炭素数1〜20のアルキル基、アリール基
またはアラルキル基、Xはノ・ロゲン原子を示し、Rは
同一でもまた異なってもよい)で示される化合物が好ま
しり、トリエチルアルミ、ニウム、トリインブチルアル
ミニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリオクチルア
ルミニウム、ジエチルアルミニウムクロリド、ジエチル
アルミニウムエトキシド、エチルアルミニウムセスキク
ロリド、およびこれらの混合物等があげられる。
有機アルミニウム化合物の使用量はとくに制限されない
が通常チタン化合物に対して0.1〜1000モル倍使
用することができる。
ぼた、前記の触媒系をα−オレフィンと接触させたのち
重合反応に用いることによって、その重合活性を大巾に
向上させ、未処理の場合によシも一層安定に運転するこ
ともできる。このとき使用するα−オレフィンとしては
種々のものが使用可能であるが、好1しくけ炭素数3〜
12のα−オレフィンであり、さらに好ましくは炭素数
3〜8のα−オレフィンが望ましい。これらのα−オレ
フィンの例としてはたとえばプロピレン、ブテン−1、
被ンテンー1.4−メチル4ンテン−1、ヘキセン−1
、オクテン−1、デセン−1、ドデセン−1等およびこ
れらの混合物などをあげることが工きる。触媒系とα−
オレフィンとの接触時の温度、時間は広い範囲で選ぶこ
とができ、たとえば0〜200℃、好ましくは0〜11
0℃で1分〜24時間で接触処理させることができる。
接触させるα−オレフィンの量も広い範囲で選べるが、
通常、前記固体触媒成分II当勺1g〜50,000g
、好1しくは5I〜ao、ooog程度のα−オレフィ
ンで処理し、前記固体触媒成分lI当り1g〜500g
のα−オレフィンを反応させることが望ましい。このと
き、接触時の圧力は任意に選ぶことができるが通常、−
1〜100 /c91cm2・Gの圧力下に接触させる
ことが望ましい。
α−オレフィン処理の際、使用する有機アルミニウム化
合物を全量、前記固体触媒成分と組み合わせたのちα−
オレフィンと接触させてもよいし、また、使用する有機
アルミニウム化合物のうち一部を前記固体触媒成分と組
み合わせたのちα−オレフィンと接触させ、残シの有機
アルミニウム化合物を重合のさいに別途添加して重合反
応を行なってもよい。また、触媒系とα−オレフィンと
の接触時に、水素ガスが共存しても支障なく、また、窒
素、アルコ゛ン、ヘリウムなどその他の不活性ガスが共
存しても何ら支障ない。
重合反応は通常のチダラー型触媒によるオレフィンの重
合反応と同様にして行われる。すなわち反応はすべて実
質的に酸素、水などを絶った状態で、気相、または不活
性溶媒の存在下、またはモノマー目体を溶媒として行わ
れる。
オレフィンの重合条件は温度は20〜300℃、好1し
くけ40〜200℃であシ、圧力は常圧ないし70榴/
cm ”・G1好1しくは2 jc9/cm’ Gない
し60 kg7cm” ・Gである。
分子量の調節は重合温度、触媒の干ル比などの重合条件
を変えることによってもある程度調節できるが、重合系
中に水素を添加することによシ効果的に行われる。もち
ろん、水素濃度、重合温度などの重合条件の異なった2
段階ないしそれ以上の多段階の重合反応も何ら支障な〈
実施できる。
本発明のエチレン・α−オレフィン共重合体と、固体触
媒成分としてバナジウムを含有するものを使用して得ら
れるエチレン・α−オレフィン共重合体とは明確に区別
される。
両者は共重合体を構成するモノマーが同一の場合であっ
て、かつ密度が同一であっても、DSCによるTrrL
は本発明の共重合体の方が高く、沸騰n−ヘキサン不溶
分は本発明の共重合体が20重量−以上であるのに対し
後者は不溶分が任在しないか、または極めて少量である
。このような共重合体自体の相違に起因して、本発明の
組成物基材に使用したときには、本発明の共重合体は後
者に比較して、耐熱性3よび強Kがすぐれているととも
に、本発明の用途に要求される諸性能のバランスがすぐ
れている。さらに触媒残渣として共重合体に存在するバ
ナジウムはチタンとは異なシ毒性が問題となるため、触
媒除去工程が不可欠であるのに対し、本発明のごとくチ
タンを使用する場合には触媒残渣の毒性問題は生ぜず、
マグネシウム担体と組み合わせた高活性触媒を使用する
本発明の共重合体では触媒除去工程が不要となるので極
めて経済的である。
(5)無機充填剤 本発明に用いる無機充填剤は通常、ゴムやプラスチック
に用いられる充填剤を使用することができる。この充填
剤はたとえば「ゴム工業便覧〈新版〉」(社団法人七本
ゴム協会、昭和54年第2版発行)の「■、補強剤およ
び充てん剤」の項に記載されているようなものである。
具体的には炭酸カルシウム類、クレー類、シリカ類、ア
ルミナ類、メルク類、硫酸バリウム、硫酸カルヅウム、
亜鉛華、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、カ
ーボンブランクなどであυ、これらの中では炭酸カルシ
ウム類が最も好ましい。
また必要によって上記充填剤は表面処理剤(シランカッ
プリング剤、有機チタネート類など)で処理して用いて
もよい。
さらに必要によシ、酸化防止剤、帯電防止剤、難燃化剤
および着色剤のごとき添加剤を本発明の組成物が有する
前記の効果(特徴)がそこなわれない範囲ならば添加し
てもよい。
(0組成割合 エチレン・α−オレフィン共重合体と無機充填剤の組成
割合はエチレン・α−オレフィン共重合体:無機充填剤
−15〜60 : 85〜40(重量%)であ択好まし
くは無機充填剤量が65〜75重量饅である。無機充填
剤が40重量多以下では得られる組成物の単位面積あた
りの質量が低くなダ遮音効果が良好でなくなる。
また無機充填剤量が85重量%を越えると成形加工性が
不良となる。
(5)組成物の製造および成形 本発明の組成物はロール、ニーダ−、プラベンダー、バ
ンバリーミキサ−などの混合装置や一軸または二軸の押
出機で混練して得ることができる。加熱温度は110〜
250℃好ましくは150〜220℃、配合時間は8〜
40m1n好1しくけ5〜2OWL侃で十分均一に混合
される。配合物はそのあと押出機などにより110〜2
50℃で押し出し、パウダー、ペレット、フィルム、シ
ートなどに成形することができる。また配合後直ちにフ
ィルム状またはシート状に押し出してカーイツト基材に
直接バッキング加工することができる。あらかじめパウ
ダー状に調製した配合物は、カーイツト基材の裏面に均
一に散布したのち加熱融着することによってバンキング
することができる。ベレン、ト状に成形した配合物は、
押出機などによってフィルム状またはシート状に押し出
して、カーペット基材にバッキング加工することができ
る。またフィルム、シートに成形した配合物は、このフ
ィルム、シートおよびカーイツト基材を加熱もしくは接
着剤を用いて張り合わせることによってバンキング加工
をすることができる。このようにカーペット基材にバッ
キングされた上に、必要あらば烙らに織布、不織布、プ
ラスチックフィルム、紙、フェルトなどを積層すること
ができる。
本発明の組成物がバンキング材として使用できるカーペ
ット基材は、織カーペット、編カーペット、タフテツド
カJット、ニードルパンチカーペット、人工芝などであ
シ、特にタフテッドカーペットに好ましく使用できる。
〔実施例および比較例〕
以下に実施例をのべるが、これらは本発明を具体的に説
明するためのものであシ、本発明はこれらに限定される
ものではない。
なお実施例および比較例で用いられる前記以外の測定方
法につぎのとおシである。
引張強度:JIS  K2SO3に準じて50ynVm
inの引張速度で測定。
折シ曲げテスト=2龍厚シートを180°折り曲げた時
のシートの状態を目視で判定。
(1)実施例および比較例に使用するポリマーはっぎの
とおシである。
実施例1 (α)固体触媒成分の合成 実質的に無水の塩化マグネシウム10g、1,2−ジク
ロルエタン0.5.9および四塩化チタン1.98gを
直径zインチのステンレススチール製ボールが25個入
った内容積400属のステンレススチール製ポットに入
れ窒素雰囲気上室温で16時間ボールミリングを行い、
固体触媒成分を得た。
(b)気相重合 気相重合装置としてはステンレス製オートクレーブを用
い、ブロワ−1流量調節器および乾式サイクロンでルー
プをつくシ、オートクレーブはジャケットに温水を流す
ことによ多温度を調節した。
80℃に調節したオートクレーブに上記固体触媒成分を
50m9/hr、およびトリエチルアルミニウムを5 
mmo l /hrの速度で供給し、水素、エチレンお
よびブテン−1をそれぞれ所定濃度となるように調整し
ながら各々のガスを供給し、かつブロワ−によυ系内の
ガスを循環させて全圧を10 ky/cm”・Gに保つ
ようにして重合を行なった。
得られた共重合体のメルトインデックスは0.85g/
10m1:yb、密度は0.898 g /cm”、D
SCの最大ピーク温度(Tn、、)は119.0℃、沸
騰n−ヘキサン不溶分は61重量%であった。
なお実施例2は実施例1と同一の共重合体で配合割合を
変更したものである。
実施例3 実質的に無水の塩化マグネシウム、アントラセンおよび
四塩化チタンから得られた固体触媒成分とトリエチルア
ルミニウムからなる触媒を用いてエチレンとプロピレン
とを気相共重合して得られたエチレン・プロピレン共重
合体。
この共重合体のメルトインデックスはQ97.9/10
rni n、密度は0.898 g /cm”、DSC
の最大ピーク温度は122.0℃、沸騰n−ヘキサン不
溶分は78重量%であった。
比較例1 実施例1において供給ガス組成を変えて密度の高い(0
,918g/cm”)エチレン・ブテン−1共重合体を
得た。
比較例2 バナジウム系触媒で得られたエチレン・プロピレン共重
合体。
比較例8 高圧ラジカル共重合で得られるエチレン−酢酸ビニル共
重合体。
(2)試験方、法 実施例1〜3および比較例1〜8のポリマーと炭酸カル
シウム(日東粉化(株)製、S、S”80)とを表1に
記載の割合で混合し、175℃、5分間ニーダ−で混線
後、厚さ2mmのシートに熱加圧成形し、各種物性を測
定した。結果を表1に示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エチレン・α−オレフィン共重合体および無機充
    填剤を必須成分とする遮音カーペットパッキング用組成
    物において、該エチレン・α−オレフィン共重合体が少
    なくともマグネシウムおよびチタンを含有する固体触媒
    成分および有機アルミニウム化合物からなる触媒を用い
    てエチレンと炭素数3〜12のα−オレフィンを共重合
    させて得られる下記(i)〜(iv)の性状を有するエ
    チレン・α−オレフィン共重合体であることを特徴とす
    る遮音カーペットパッキング用組成物。 (i)メルトインデックス 0.01〜50g/10m
    in、(ii)密度 0.87〜0.90g/cm^3
    、(iii)示差走査熱量測定法(DSC)において、
    その最大ピーク温度(Tm)が100℃以上、 (iv)沸騰n−ヘキサン不溶分が20重量%以上。
  2. (2)エチレン・α−オレフィン共重合体15〜60重
    量%および無機充填剤85〜40重量%から成る特許請
    求の範囲第1項記載の遮音カーペットパッキング用組成
    物。
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