JPS61255950A - 耐熱性にすぐれる難燃性エチレン系重合体組成物 - Google Patents

耐熱性にすぐれる難燃性エチレン系重合体組成物

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JPS61255950A
JPS61255950A JP9839785A JP9839785A JPS61255950A JP S61255950 A JPS61255950 A JP S61255950A JP 9839785 A JP9839785 A JP 9839785A JP 9839785 A JP9839785 A JP 9839785A JP S61255950 A JPS61255950 A JP S61255950A
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JP
Japan
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density
flame
weight
ethylene
heat resistance
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Pending
Application number
JP9839785A
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English (en)
Inventor
Shigeki Yokoyama
繁樹 横山
Masaji Sunada
砂田 政次
Satoshi Kaneko
智 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は特定範囲のエチレン−α−オレフィン共重合体
および線状低密度ポリエチレン等を基体とし、可撓性を
有し、耐熱性、機械的特性および電気的特性のすぐれる
難燃性エチレン系重合体組成物に関する。
(0)従来技術 ポリエチレンは物理的性質および化学的性質にすぐれる
ところから押出成形、射出成形、回転成形等の種々の成
形法で、フィルム、シート、バイブ、容器等に成形され
、家庭用、工業用としての多くの用途に用いられる最も
需要の多い汎用樹脂である。
上記ポリエチレンは易燃性であるため、難燃化するため
の方法が従来から種々提案されている。
その最も一般的な方法は、該ポリエチレンにハロゲンま
たはリン等を含有する難燃剤を添加することにより難燃
化することができる。その難燃化の度合は添加する難燃
剤の添加量とともに増加する。しかしながら、その添加
量の増加は、一方では機械的強度、加工性等の低下をも
たらすばかりでなく、可撓性、耐寒性答を著しく損う欠
点硬石している。また、これら従来の難燃性組成物は、
防災上の見地から、より高度に難燃化することが要求さ
れ、又一部にはそれが義務づけられるような傾向にある
昨今において、燃焼時に有害ガスの発生がなく、低煙性
で無公害型の難燃剤として、水酸化マグネシウム、水酸
化アルミニウム等の無機系難燃剤は、そのニーズに合致
し、急速に需要を高めつつある(例えばそれらの技術と
しては、特開昭51−132254号、同56−136
832号、同60−13832号公報等がある)。
しかるに、従来、市販されているポリエチレンにおいて
は、無機系難燃剤の受容性が悪く、離燃効果が低い。ま
た、充填通を高めると、機械的強度や可撓性、加工性等
が低下し、実用に供し得ないという欠点を有している。
一方、上記無機系難燃剤の充填率を高めるためにエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、あるいは塩素化ポリエチレン
、エチレン−プロピレン共重合体ゴム等の軟質性樹脂を
用いる例がよく知られるところであるが、機械的強度や
耐熱性、耐油性等の点で劣るものとなる。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 本発明は上記の点に鑑み、耐熱性、機械的強度、低温特
性等にすぐれる難燃性エチレン系重合体組成物を提供す
るものであり、特に電気的特性にすぐれるところから、
必要に応じて架橋し、Ti線、ケーブル等の絶縁・外被
等の電気材料として供される他、バッキング、シール材
、ホース類、フィルム等の押出成形品、射出成形品等の
成形用途向けや、マスターバッチ等として利用されるも
のである。
(ニ)問題点を解決する手段 本発明はa) 密度が0.86〜0.91g、’aR3
、沸騰1n−ヘキサン不溶分が10重母%以上で、かつ
示差走査熱量測定で示される最大ビーク温度(Tm )
が100℃以上であるエチレン−α−オレフィン共重合
体50〜90重量%、b) 密度が0.91〜0.97
g/cIR3であり、かつa)成分の密度より高いエチ
レン−α−オレフィン共共重合体1御〜50 る樹脂成分100重固%に、 C) 難燃剤5〜200重量部 を含有してなる耐熱性にすぐれる難燃性エチレン系重合
体組成物を提供するものである。
本発明のa)成分であるエチレン−α−オレフィン共重
合体とは、エチレンと炭素数3〜12のα−オレフィン
の共重合体である。具体的なα−オレフィンとしては、
プロピレン、ブテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘ
キセン−1、オクテン−1、デセン−1、ドデセン−1
等を挙げることができる。これらのうち特に好ましいの
は、プロピレンとブテン−1である。エチレン−α−オ
レフイン共重合体中のα−オレフィン含最は5〜40モ
ル%であることが好ましい。
以下に、本発明において用いるエチレンとα−オレフィ
ンの共重合体の製造法について説明する。
まず使用する触媒系は、マグネシウムおよびチタンを含
有する固体触媒成分に有機アルミニウム化合物を組み合
わせたもので、該固体触媒成分としては、例えば金属マ
グネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、
酸化マグネシウム、塩化マグネシウム等、またケイ素、
アルミニウム、カルシウムから選ばれる金属とマグネシ
ウム原子とを含有する複塩、複酸化物、炭酸塩、塩化物
あるいは水酸化物等、さらにはこれらの無機質固体化合
物を含酸素化合物、含硫黄化合物、芳香族炭化水素、ハ
ロゲン含有物質で処理または反応させたもの等のマグネ
シウムを含む無機質固体化合物にチタン化合物を公知の
方法により担持させたものが挙げられる。
上記の含酸素化合物としては、例えば水、アルコール、
フェノール、ケトン、アルデヒド、カルボン酸、ニス゛
アル、ポリシロキサン、酸アミド等の有機含酸素化合物
、金属アルコキシド、金属のオギシ塩化物等の無機含酸
素化合物を例示することができる。含硫黄化合物として
は、ヂオール、チオエーテルの如き有機含硫黄化合物、
二酸化硫黄、三酸化硫黄、硫酸の如き無機硫黄化合物を
例示することができる。芳香族炭化水素としては、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、アントラセン、フェナンス
レンの如き各種単環および多環の芳香族炭化水素化合物
を例示することができる。ハロゲン含有物質としては、
塩素、塩化水素、金属塩化物、有機ハロゲン化物の如き
化合物等を例示することができる。
チタン化合物としては、チタンのハロゲン化物、アルコ
キシハロゲン化物、アルコキシド、ハロゲン化酸化物等
を挙げることができる。チタン化合物としては4価のチ
タン化合物と3価のチタン化合物が好適であり、4価の
チタン化合物としては具体的には一般式Ti(OR) 
 X   (ここで  4−n Rは炭素数1〜20のアルキル基、アリール基またはア
ラルキル基を示し、Xはハロゲン原子を示し、nは0≦
n≦4である)で示されるものが好ましく、四塩化チタ
ン、四臭化チタン、四ヨウ化チタン、モノブトキシトリ
クロロチタン、ジメトキシジクロロチタン、トリメトキ
シモノクロロチタン、テトラメトキシチタン、モノエト
キシトリクロロチタン、ジェトキシジクロロチタン、ト
リメトキシモノクロロチタン、テトラエトキシチタン、
モノイソプロポキシトリクロロチタン、ジイソプロポキ
シジクロロチタン、トリイソプロポキシモノクロロチタ
ン、テトライソプロポキシチタン、モノブトキシトリク
ロロチタン、ジブトキシジクロロチタン、モノペントキ
シトリクロロチタン、モノフェノキジトリクロロチタン
、ジフェノキシツク0ロチタン、トリフエノキシモノク
ロ0チタン、テトラフェノキシチタン等を挙げることが
できる。
3価のチタン化合物としては、四塩化チタン、四臭化チ
タン等の四ハロゲン化チタンを水素、アルミニウム、チ
タンあるいは周期1人工〜■族金属の有機金属化合物に
より還元して得られる三ハロゲン化チタンが挙げられる
。また一般式Ti(OR)  X   (ここではRは
炭素数1〜 4−m 20のアルキル基、アリール基またはアラルキル基を示
し、Xはハロゲン原子を示し、mはO≦m≦4である)
で示される4価のハロゲン化アルコキシチタンを周期律
表工〜■族金属の有機金属化合物により還元して得られ
る3価のチタン化合物が挙げられる。
これらのチタン化合物のうち、4価のチタン化合物が特
に好ましい。
他の触媒系の例としては固体触媒成分として、いわゆる
グリニヤール化合物等の有機マグネシウム准合物とチタ
ン化合物との反応生成物を用い、これに有機アルミニウ
ム化合物を組み合わせた触媒系を例示することができる
。有機マグネシウム化合物としては、例えば、一般式R
Ma X。
R2M(1、RMa  (OR)等の有機マグネシウム
化合物(ここでRは炭素数1〜20の有機残基、Xはハ
ロゲンを示す)およびこれらのエーテル錯合体、またこ
れらの有機マグネシウム化合物を、さらに他の有機金属
化合物、例えば有機ナトリウム、有機リチウム、有機力
°リウム、有機ホウ素、有機カルシウム、有機亜鉛等の
各種化合物を加えて変性したものを用いることができる
また他の触媒系の例としては1.固体触媒成分として、
$102、Al2O2等の無機酸化物と前記の少なくと
もマグネシウムおよびチタンを含有する固体触媒成分を
接触させて得られる固体物質を用い、これに有機アルミ
ニウム化合物を組み合わせたものを例示することができ
る。無機酸化物としては、5i02.Al2O2の他に
CaO1B203 、Sn 02等を挙げることができ
、またこれらの酸化物の複酸化物を何ら支障な(使用で
きる。これら各種の無8111化物とマグネシウムおよ
びチタンを含有する固体触媒成分を接触させる方法とし
ては公知の方法を採用することができる。
すなわち、不活性溶媒の存在下あるいは不存在下に温度
20〜400℃、好ましくは50〜300℃で通常5分
・〜20時間反応させる方法、共粉砕処理による方法、
あるいはこれらの方法を適宜組み合わせることにより反
応させてもよい。
これらの触媒系において、チタン化合物を有機カルボン
酸エステルとの付加物として使用することもでき、また
前記したマグネシウムを含む無機固体化合物を有機カル
ボン酸エステルと接触処理させたのち使用することもで
きる。また、有機アルミニウム化合物を有機カルボン酸
エステルとの付加物として使用しても何ら支障がない。
さらには、あらゆる場合において、有機カルボン酸エス
テルの存在下に調製された触媒系を使用することも何ら
支障な〈実施できる。
ここで有機カルボン酸エステルとしては各種の脂肪族、
脂環族、芳香族カルボン酸エステルが用いられ、好まし
くは炭素数7〜12の芳香族カルボン酸エステルが用い
られる。具体的な例としては安息香酸、アニス酸、トル
イル酸のメチル、エチル等のアルキルエステルを挙げる
ことができる。
上記した固体触媒成分と組み合わせるべき有機アルミニ
ウム化合物の具体的な例としては一般式%式% R3Aj2x3の有機アルミニウム化合物(ここでRは
炭素数1〜20のアルキル基、アリール基またはアラル
キル基、Xはハロゲン原子を示し、Rは同一でもまた異
なってもよい)で示される化合1が好ましく、トリエチ
ルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘ
キシルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム、ジエ
チルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムエト
キシド、エチルアルミニウムセスキクロリドおよびこれ
らの混合物等が挙げられる。
有機アルミニウム化合物の使用量は特に制限されないが
通常チタン化合物に対して0.1〜1000モル倍使用
することができる。
また、前記の触媒系をα−オレフィンと接触させたのち
重合反応に用いることによって、この重合活性を大巾に
向上させ、未処理の場合よりも一層安定に運転すること
もできる。このとき使用するα−オレフィンとしては種
々のものが使用可能であるが、好ましくは炭素数3〜1
2のα−オレフィンであり、さらに好ましくは炭素数3
〜8のα−オレフィンが望ましい。これらのα−オレフ
ィンの例としては、例えばプロピレン、ブテン−1、ペ
ンテン−1,4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、
オクテン−1、デセン−1、ドデセン−1等およびこれ
らの混合物等を挙げることができる。触媒系とα−オレ
フィンとの接触時の温度、時間は広い範囲で選ぶことが
でき、例えば0〜220℃、好ましくはO〜110’C
で1分〜24時間で接触処理させることができる。接触
させるα−オレフィンの覆も広い範囲で選べるが、通常
、前記固体触媒成分1g当り1〜 50、ooog、好;It、<は5〜30’、ooog
程度のα−オレフィンで処理し、前記固体触媒成分1g
当り1〜500gのα−オレフィンを反応させることが
望ましい。このとき、接触時の圧力は任意に選ぶことが
できるが、通常、−1〜100Kg/ci・Gの圧力下
に接触させることが望ましい。α−オレフィン処理の際
、使用する有機アルミニウム化合物を全8、前記固体触
媒成分と組み合わせたのちα−オレフィンと接触させて
もよいし、また、使用する有機アルミニウム化合物のう
ち一部を前記固体触媒成分と組み合わせたのちα−オレ
フィンと接触させ、残りの有機アルミニウム化合物を重
合の際に別途添加して重合反応を行なってもよい。また
、触媒系とα−オレフィンとの接触時に、水素ガスが共
存しても支障なく、また、窒素、アルゴン、ヘリウム等
その他の不活性ガスが共存しても何ら支障ない。
重合反応は通常のチーグラー型触媒によるオレフィンの
重合反応と同様にして行なわれる。すなわち反応はすべ
て実質的に酸素、水等を絶った状態で、気相、または不
活性溶媒の存在下、またはモノマー自体を溶媒として行
なわれる。オレフィンの重合条件は温度は20〜300
℃、好ましくは40〜200℃であり、圧力は常圧ない
し70#/d−G、好ましくは2幻/d・Gないし60
Kl/d−Gである。分子通の調節は重合温度、触媒の
モル比等の重合条件を変えることによってもある程度調
節できるが、重合系中に水素を添加することにより効果
的に行なわれる。もちろん、水素濃度、重合温度等の重
合条件の異なった2段階ないしそれ以上の多段階の重合
反応も何らに支障な〈実施できる。
この様にして製造される本発明のa)成分であるエチレ
ン−α−オレフィン共重合体は1、(イ)密度が0.8
6〜0.91g/aII3(ロ)沸りIn−ヘキサン不
溶分が10重量%以上、 (ハ)示差走査熱m測定(DSC)で示される最大ピー
ク温度(TIN )が100’C以上であることが肝要
である。
上記密度が0.919/cm3を超える場合には組成物
としての可撓性がなくなる懸念を生じ、密度が0.86
iJ/cIR3未満においては融点が低くなり、耐熱性
の劣るものとなる。
また、エチレン−α−オレフィン共重合体の沸騰n−ヘ
キサン不溶分が10重量%未満においては、非晶質部分
や低分子同成分が多くなり、耐油性および強度の劣るも
のとなる。
一方、示差走査熱m測定(DSC)の最大ピーク温度(
TI )が100℃未満のものはやはり耐熱性の劣るも
のとなる。
該エチレン−α−オレフィン共重合体のメルトインデッ
クス(以下Mlと略す)は0.05〜509/10分、
好ましくは0.1〜20g/10分の範囲である。
なお、本発明における沸騰n−ヘキサン不溶分およびD
SCの測定方法は次の通りである。
[沸騰n−ヘキサン不溶分の測定法] 熱プレスを用いて、厚さ200μmのシートを成形し、
そこから縦横それぞれ20amX30agIのシートを
3枚切り取り、それを2重管式ソックスレー抽出器を用
いて、沸111n−ヘキサンで5時間抽出を行なう。n
−ヘキサン不溶分を取り出し、真空乾燥(7時間、真空
下、50℃)後、次式により沸騰n−ヘキサン不溶分を
算出する。
沸11!n−ヘキサン不溶分(重量%)=(抽出流シー
ト重お/未抽出シート重量)×100(重量%) [DSGによる測定法] 熱プレス成形した厚さ100μmのフィルムから約5J
!Iyの試料を秤量し、それをDSC装置にセットし、
170℃に昇温してその温度で1510保持した後降温
速度り、5℃/分で0℃まで冷却する。次に、この状態
から昇温速度10℃/分で170℃まで昇温して測定を
行なう。0℃から170℃に昇温する間に現われたピー
クの最大の頂点の位置の温度をもってTIとする。
本発明で用いるエチレン−α−オレフィン共重合体は固
体触媒成分としてバナジウムを含有するものを使用して
得られるエチレン−α−オレフィン共重合体とは明確に
区別される。
すなわち、従来のエチレンプロピレン共重合体等はほと
んど結晶性を有しておらず、結晶部分が存在しても極め
て微」であり、OSCによる最大ピーク温度(T+ )
も100℃には満たない。
このことは耐熱性や機械的強度等を要求される用途には
用いることができないことを示すものである。
本発明のb)成分であるエチレン−α−オレフィン共重
合体には、低、中、高密度のエチレン−α−オレフィン
共重合体が包含されるものであって、密度が0.91〜
0.97 g/cIR3の範囲のもので、かつa)成分
の密度よりも常に高い密度のものが用いられるもので、
特に密度が0.91〜0.94g/a3の範囲のもの、
すなわち、通常、線状低密度ポリエチレンと呼ばれてい
るものが、前記a)成分との相溶性や成形加工性および
可撓性等を容易に保持できるという点で好ましい。
上記b)成分のエチレン−α−オレフィン共重合体のメ
ルトインデックスは0.05〜50g/10分、好まし
くは0.1〜20g/10分の範囲から選択される。
本発明のC)成分である難燃剤としては、ハロゲン系難
燃剤、リン系難燃剤、無機系難燃剤等の添加型難燃剤が
用いられ、ハロゲン系難燃剤としては、テトラブロモビ
スフェノールA (TBA)、ヘキサ10モベンゼン、
デカブロモジフェニルニーデル、テトラブロモエタン(
Ta2)、テトラブロモブタン(TBB)、ヘキサブロ
ムシクロデカン(HBCD)等の臭素系および塩素化パ
ラフィン、塩素化ポリフェニル、塩素化ポリエチレン、
塩化ジフェニル、パークロロペンタシクロデカン、塩素
化ナフタレン等の塩素系が挙げられ、三酸化アンチモン
等と併用することによって、より効果を発揮する。
また、リン系難燃剤としては、トリクレジルホスフェー
ト、トリ(β−クロロエチル)ボスフェート、トリ(ジ
クロロプロピル)ホスフェート、トリ(ジブロモプロピ
ル)ホスフェート、2.3−ジブロモプロピル−2,3
−クロロプロピルホスフェート等のリン酸エステルもし
くはハロゲン化リン酸エステル等が主に挙げられる。
更に、本発明の無in燃剤としては、水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化ジルコニウム、塩基性
炭酸マグネシウム、ドロマイト、ハイドロタルサイト、
水酸化カルシウム、水酸化バリウム、酸化スズの水和物
、硼砂等の無機金属化合物の水和物、ホウ酸亜鉛、メタ
ホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、炭酸亜鉛、炭酸マグ
ネシウム−カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム
、酸化マグ、ネシウム、酸化モリブデン、酸化ジルコニ
ウム、酸化スズ、酸化アンチモン、赤リン等が挙げられ
る。これらは1種でも2種以上を併用してもよい。この
中でも特に、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム
、塩基性炭酸マグネシウム、ハイドロタルサイトからな
る群から選ばれた少なくとも1種が難燃効果が良く、経
済的にも有利である。またこれら11燃剤の粗系は種類
によりて異なるが、水酸化マグネシウム、水酸化アルミ
ニウム等においては平均粒系20μ以下が好ましい。
上記難燃剤の量は樹脂100重量部に対して5〜200
重量部、好ましくは10〜150重石部の範囲である。
該難燃剤の量が5重量部未満においては難燃効果が小さ
く、200重厘部を超えると機械的強度・伸びが低下し
、可撓性が失なわれ、脆くなり、かつ低温特性も悪化す
る。
本発明においては上記添加型難燃剤の少なくとも1種が
用いられ、特にハロゲン系難燃剤を用い     ”る
場合においては二酸化アンチモンと併用されることが好
ましい。また本発明では無機充填材と難燃剤とを併用す
ることにより、!IM剤の添加准を減少させることもで
きるし、他の特性を付与させることもできる。
本発明で用いられる無機充填材としては、粉粒状、平板
状、鱗片状、針状、球状または中空状および繊維状等が
挙げられ、具体的には、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、硫酸カルシウム、珪砂カルシウム、クレー、珪藻
土、タルク、アルミナ、珪砂、ガラス粉、酸化鉄、金属
粉、三酸化アンチモン、グラファイト、炭化珪素、窒化
珪素、シリカ、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、カーボ
ンブラックなどの粉粒状充填剤、雲母、ガラス板、セリ
サイト、パイロフィライト、アルミフレークなどの金属
箔、黒鉛などの平板状もしくは鱗片状充填材、シラスバ
ルーン、金属バルーン、ガラスバルーン、軽石などの中
空状充填材、ガラスg&維、炭素繊維、グラファイト繊
維、ウィスカー、金属繊維、シリコンカーバイドm維、
アスベスト、ウオラストナイトなどの鉱物繊維などの例
を挙げることができる。
これらの添加量は本発明の組成物100!1iffi部
に対して、100重量部程度まで適用される。
上記添加量が100111部を超えると成形品の衝撃強
度等の機械的強度が低下するので好ましくない。
本発明の組成物は、a)密度が0.86〜0、91g/
cm3、沸騰n−ヘキサン不溶分10重量%以上で、か
つ示差走査熱量測定(DSC)で示される最大ピーク温
度(■■)が100℃以上である特定範囲のエチレン−
α−オレフィン共重合体50〜90重量%と、b)密度
が0.91〜0.97gcII3の範囲にあり、かつa
)成分の密度より高い線状低密度ポリエチレンもしくは
中高密度のエチレン−α−オレフィン共重合体10〜5
0重量%からなる樹脂成分100重用部に対して、c)
It燃剤5〜200ifa部を含有してなる耐熱性にす
ぐれる難燃性組成物である。
上記b)成分の配合量は、a)成分に対して10〜50
1fi1%まで配合することができる。該b)成分が1
0重足%未満においては耐熱性の向上が差程望めず、5
0重量%を超える場合においては、可撓性や加工性等の
特性が損なわれる懸念を生じる。
本発明においては、特定のエチレン−α−オレフィン共
重合体に線状低密度ポリエチレン等を配合することによ
り、可撓性を失なわずに、耐熱性、難燃剤もしくは無機
充填材の充填率を向上させることができる。
また、本発明においては、前記無機難燃剤すしくは無機
充填材を使用する場合においては、該無機材料の表面を
ステアリン酸、オレイン酸、バルミチル酸等の脂肪酸ま
たはそれらの金属塩、パラフィン、ワックス、ポリエチ
レンワックスまたはそれらの変性物、有機シラン、有機
ボラン、有機チタネート等で被覆するなどの表面処理を
施すことが好ましい。
本発明の組成物は、特定範囲のエチレン−α−オレフィ
ン共重合体等の樹脂類と難燃剤、所望により無機充填材
、添加剤等をバンバリーミキサ−1′    加圧ニー
ダ−1混練押出機、二軸押出機、ロール等の通例用いら
れる混線機により溶融混練し、ペレット化笠に処して、
成形品またはマスターバラヂ等として供される他、上記
樹脂成分と難燃剤、添加剤等をトライブレンドしたもの
でもよい。
本発明では、他の合成樹脂、酸化防止剤、滑剤、有機・
無機系の各種顔料、紫外線防止剤、分散剤、銅害防止剤
、中和剤、発泡剤、可塑剤、気泡防止剤、架橋剤、流れ
性改良剤、ウェルド強度改良剤、核剤等の添加剤を本発
明の効果を著しく損わない範囲で添加しても差支えない
(ホ)実施例 次に実施例を述べる。
施例1〜7および比較例1〜6 く使用樹脂〉 実質的に無水の塩化マグネシウム、1.2−ジクロルエ
タンおよび四塩化チタンから得られた固体触媒成分とト
リエチルアルミニウムからなる触媒を用いて、エチレン
とプロピレンおよびプ1ンー1との重合を行ない、下記
に示されるような各種a)成分であるエチレン−α−オ
レフィン共重合体を得た。
1ム處一方 (A)エチレン−ブテン−1共重合体 (M I −1,0g/10分、密度=  0.905
g/cm3)(B)エチレン−ブテン−1共重合 体(M I = 0.89/10分、密度= 0.90
09/ca3)(C)エチレン−プロピレン共重合 体(M I −0,5g/10分、密度= 0.890
9/cIR3)Uスー】 (D)エチレン−ブテン−1共重合体 (M I = 0.8g/10分、密度= 0.935
g/m3)(商品名二日石すニレックスAM1720、
日本石油化学−社製) (E)エチレン−ブテン−1共重合体 (M I = 1.09/10分、密度= 0.922
9/Cl13)(商品名:0石すニレツクスAF232
0、日本石油化学■社製) 上記a)成分およびb)成分の所定量からなる樹脂成分
100重お部に難燃剤として水酸(Uマグネシウム(商
品名:キスマ5B、協和化学−社製)所定aを添加し、
物性評価した結果を第1表に示した。
また比較例5.6として、a)成分の代わりに、本発明
の範囲外である市販の下記の樹脂を用いて、実施例1と
同様に行なった結果を第1表に示した。
(F)エチレン−ブテン−1共重合体 (M I −4,09/10分、密度−0.88797
cm3)(商品名:タフマーA 4085、三井石油化
学■社製) (G)エチレン−プロピレン共重合体 (M I −1,99/10分、密度=  0.86g
/cm3)(商品名:EPO2、日本合成ゴム■社製)
〜施例8〜9およびヒ 例7 実施例1および3で用いたa)成分に難燃剤としてハロ
ゲン系難燃剤テトラプロモビスフIノールAの誘導体(
商品名:ファイヤーガード3000、余人化成−社製)
を所定過添加し、評価した結果を第2表に示した。
また比較例として、比較例5で用いたエチレン−ブテン
−1共重合体(商品名:タフマーA 4085、三井石
油化学−社製)で評価した結果を第2表に示した。
〈試験法〉 上−1五豆1 厚さ1TrL/7FLのシートから3号ダンベルを打ち
扱いた試験片で、テンシロンを用い、引張速度200a
m/分の速度で測定した。
2、 、性(加熱 形率) 厚さ6m/m、直径10m/mの円柱を100℃のオイ
ルバス中で、荷m2.64幻で加圧し、30分後の変形
率を求めた。
3、fi’Δ並 uL−規格のV−2に基づく。(すなわち、平均自己消
火時間25秒以下、かつ最大消火時間が30秒以下であ
る。) ゛L−1亙崖1 (0,1)・・・0.2863−A、S、T、M試料の
燃焼時間が3分以上継続して燃、焼するか、燃焼長さが
50m/m以上燃え続けるに必要な最低の′Pa素濃度
(へ)発明の作用効果 上述の様に、本発明の難燃性組成物は、特定のエチレン
−α−オレフィン共重合体を用いているので、可撓性を
失なわずに耐熱性、難燃剤等の充填率を向上せしめるこ
とができるので、難燃剤として無機金属化合物の水和物
、例えば水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等を
使用することにより、燃焼時に有害ガスの発生がなく、
低煙性で無公害型の難燃性組成物となり、高度に難燃化
することが要求されている詐今のニーズと合致するもの
となる。
また、本発明の難燃性組成物は線状低密度ポリエチレン
等が配合されているため、耐熱性に富み、かつ電気的特
性にすぐれていることから、架橋されて、あるいは架橋
されずに、電線、ケーブル等の電気絶縁材、外被材等の
電気材料として用いることができる。特に、腐食ガス通
を規定している原子力研究所を初めとした各種発電プラ
ント用ケーブル、化学、IJw4、石油等のプラント用
ケーブル、耐火電線や一般家屋内配線等の高度のH燃性
を要求される場所で好適に使用される。
また、フィルム、シート、パイプ等の押出成形品あるい
は射出成形品等の成形用途向けや、マスターバッチ等と
して利用され、繊維、電気、電子、自動車、船舶、航空
機、建築、土木等の諸分野でパネル、包装梱包資材、家
具、家庭用品等として活用される。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)a)密度が0.86〜0.91g/cm^3、沸
    騰n−ヘキサン不溶分が10重量%以上で、かつ示差走
    査熱量測定で示される最大ピーク温度(Tm)が100
    ℃以上であるエチレン−α−オレフィン共重合体50〜
    90重量%、 b)密度が0.91〜0.97g/cm^3であり、か
    つa)成分の密度より高いエチレン−α−オレフィン共
    重合体10〜50重量%からなる樹脂成分100重量%
    に、 c)難燃剤5〜200重量部 を含有してなる耐熱性にすぐれる難燃性エチレン系重合
    体組成物。
  2. (2)前記b)成分が密度0.91〜0.94g/cm
    ^3の線状低密度ポレエチレンである特許請求の範囲1
    項に記載の耐熱性にすぐれる難燃性エチレン系重合体組
    成物。
  3. (3)前記難燃剤がハロゲン系難燃剤、無機金属化合物
    の水和物からなる群から選ばれた少なくとも1種である
    特許請求の範囲第1項または第2項に記載の耐熱性にす
    ぐれる難燃性エチレン系重合体組成物。
  4. (4)前記無機金属化合物の水和物が水酸化アルミニウ
    ムまたは水酸化マグネシウムである特許請求の範囲第3
    項に記載の耐熱性にすぐれる難燃性エチレン系重合体組
    成物。
  5. (5)a)密度が0.86〜0.91g/cm^3、沸
    騰n−ヘキサン不溶分が10重量%以上で、かつ示差走
    査熱量測定(DSC)で示される最大ピーク温度(Tm
    )が100℃以上であるエチレン−α−オレフィン共重
    合体50〜90重量%、b)密度が0.91〜0.94
    g/cm^3であり、かつa)成分の密度より高い線状
    低密度ポリエチレン10〜50重量%からなる樹脂成分
    100重量%に、 c)難燃剤5〜200重量部 を含有してなる耐熱性にすぐれる難燃性エチレン系重合
    体組成物からなる電気材料用組成物。
  6. (6)前記難燃剤がハロゲン系難燃剤、無機金属化合物
    の水和物からなる群から選ばれた少なくとも1種である
    特許請求の範囲第5項に記載の電気材料用組成物。
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