JPS61236841A - 柔軟性シート用導電性組成物 - Google Patents
柔軟性シート用導電性組成物Info
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- JPS61236841A JPS61236841A JP8001885A JP8001885A JPS61236841A JP S61236841 A JPS61236841 A JP S61236841A JP 8001885 A JP8001885 A JP 8001885A JP 8001885 A JP8001885 A JP 8001885A JP S61236841 A JPS61236841 A JP S61236841A
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- conductive
- olefin
- electrically
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
- Elimination Of Static Electricity (AREA)
- Conductive Materials (AREA)
- Resistance Heating (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は柔軟性に富み、機械的強度が大きく、着色が可
能で、導電性や電磁波遮蔽効果に優れた導電性組成物お
よびそのシートに関するものである。
能で、導電性や電磁波遮蔽効果に優れた導電性組成物お
よびそのシートに関するものである。
[従来の技術]
合成樹脂、合成ゴムなどの有機高分子材料は、優れた特
性および経済性を生かしてあらゆる産業分野に利用され
ている。しかし、これらは良好な電気絶縁体であるが故
に、帯電し易く、ICなどの電子精密部品や、可燃物、
爆薬などの危険物の製造設備や包装材料に使用する場合
には、導電性を付与した材料が使用されている。
性および経済性を生かしてあらゆる産業分野に利用され
ている。しかし、これらは良好な電気絶縁体であるが故
に、帯電し易く、ICなどの電子精密部品や、可燃物、
爆薬などの危険物の製造設備や包装材料に使用する場合
には、導電性を付与した材料が使用されている。
これらの材料は、一般には合成樹脂、ゴム等に対し導電
性フィラーを混合分散させたものが、コストも低く量産
化に適しているので、現在広く利用されている。中でも
カーボンブラックは、金属の粉末や繊維に比較して成形
が容易で補強効果もあり、かつ添加量を調節することに
よって、ある程度任意の導電度のものを得ることができ
る等、多くの利点を有するが、配合物が黒色に限定され
ているという欠点を有し、用途においても、自ずと制限
されることになる。特に電子精密部品の製造用作業台や
床、壁等には好適でない。
性フィラーを混合分散させたものが、コストも低く量産
化に適しているので、現在広く利用されている。中でも
カーボンブラックは、金属の粉末や繊維に比較して成形
が容易で補強効果もあり、かつ添加量を調節することに
よって、ある程度任意の導電度のものを得ることができ
る等、多くの利点を有するが、配合物が黒色に限定され
ているという欠点を有し、用途においても、自ずと制限
されることになる。特に電子精密部品の製造用作業台や
床、壁等には好適でない。
一方、エチレン−酢酸ビニル共重合体(以下rEVAJ
と略す)やエチレン−アクリル酸エチル共重合体等の
軟質樹脂、エチレン−プロピレン共重合体ゴム(以下r
EPR」と略す)等のゴムに前記導電性フィラーを混合
分散させて柔軟性を付与した導電性ゴムも周知であるあ
るが、やはり殆どのものがカーボンブラックを添加した
ものであり、上記の問題点を有している。そこで耐熱性
を有し柔軟性に富み、かつ自由に着色ができる導電性組
成物を得るために、上記の柔軟性を有するEVAやEP
R等にカーボンブラック以外の金属系フィラーを混合分
散させたところ、大量にフィラーを充填しなければ実用
的な導電性を付与することができず、また機械的強度も
低く、耐熱性も劣るものであった。更に、これらは経済
的に不利になるばかりでなく、成形品が重く、表面にべ
た付きが生じる等の問題点を有している。
と略す)やエチレン−アクリル酸エチル共重合体等の
軟質樹脂、エチレン−プロピレン共重合体ゴム(以下r
EPR」と略す)等のゴムに前記導電性フィラーを混合
分散させて柔軟性を付与した導電性ゴムも周知であるあ
るが、やはり殆どのものがカーボンブラックを添加した
ものであり、上記の問題点を有している。そこで耐熱性
を有し柔軟性に富み、かつ自由に着色ができる導電性組
成物を得るために、上記の柔軟性を有するEVAやEP
R等にカーボンブラック以外の金属系フィラーを混合分
散させたところ、大量にフィラーを充填しなければ実用
的な導電性を付与することができず、また機械的強度も
低く、耐熱性も劣るものであった。更に、これらは経済
的に不利になるばかりでなく、成形品が重く、表面にべ
た付きが生じる等の問題点を有している。
[発明が解決しようとする問題点]
本発明の目的は、軟質性を有する導電性材料における上
記のような現状に鑑み、耐熱性を有し、柔軟性に富み、
かつ自由に着色することが可能であり、より少ないフィ
ラー含有量で実用的な導電性能を発揮し得る、経済的に
も有利な導電性組成物およびそのシートを提供するもの
である。
記のような現状に鑑み、耐熱性を有し、柔軟性に富み、
かつ自由に着色することが可能であり、より少ないフィ
ラー含有量で実用的な導電性能を発揮し得る、経済的に
も有利な導電性組成物およびそのシートを提供するもの
である。
[問題点を解決するための手段]
本発明は上記の問題点を鋭意検討した結果、ある特定範
囲のエチレン−α−オレフィン共重合体を用いることに
より、従来の軟質性樹脂やゴムよりはるかに導電性が優
れた組成物が得られることを知り、本発明に達したもの
である。
囲のエチレン−α−オレフィン共重合体を用いることに
より、従来の軟質性樹脂やゴムよりはるかに導電性が優
れた組成物が得られることを知り、本発明に達したもの
である。
すなわち本発明は、導電性金属系フィラー5〜85重量
部、および沸騰n−ヘキサン不溶分が10重量%以上で
、示差走査熱量測定(D S C)で示す最大ピーク温
度が100℃以上に存在し、密度が0.86〜0.92
g/crr?の範囲にあるエチレン−α−オレフィン
共重合体を主成分とする樹脂15〜95重量部よりなる
導電性組成物およびそのシートを提供するものである。
部、および沸騰n−ヘキサン不溶分が10重量%以上で
、示差走査熱量測定(D S C)で示す最大ピーク温
度が100℃以上に存在し、密度が0.86〜0.92
g/crr?の範囲にあるエチレン−α−オレフィン
共重合体を主成分とする樹脂15〜95重量部よりなる
導電性組成物およびそのシートを提供するものである。
本発明に使用する特定のエチレン−α−オレフィン共重
合体は、沸り1n−ヘキサン不溶分(以下「−不溶分」
という)が10重量%以上で、示差走査熱量測定(以下
rDSCJという)で示す最大ピーク温度(以下r’f
raJという)が100℃以上に存在し、密度が0.8
60〜0.920 g/cm”の範囲にあるエチレン−
α−オレフィン共重合体である。エチレンと共重合する
α−オレフィンは、炭素数3〜12のオレフィンであり
、具体的にはプロピレン、ブテン−1,4−メチルペン
テン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1゜
ドデセン−1などである。これらのうち特に好ましいも
のは、プロピレン、ブテン−1,4−メチルペンテン−
1およびヘキセン−1である。またコモノマーとしてジ
エン類、例えば、ブタジェンや1,4−へキサジエンな
どを併用することができる。エチレン−α−オレフィン
共重合体中のα−オレフィン含有量は5〜40モル%で
あることが好ましい。
合体は、沸り1n−ヘキサン不溶分(以下「−不溶分」
という)が10重量%以上で、示差走査熱量測定(以下
rDSCJという)で示す最大ピーク温度(以下r’f
raJという)が100℃以上に存在し、密度が0.8
60〜0.920 g/cm”の範囲にあるエチレン−
α−オレフィン共重合体である。エチレンと共重合する
α−オレフィンは、炭素数3〜12のオレフィンであり
、具体的にはプロピレン、ブテン−1,4−メチルペン
テン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1゜
ドデセン−1などである。これらのうち特に好ましいも
のは、プロピレン、ブテン−1,4−メチルペンテン−
1およびヘキセン−1である。またコモノマーとしてジ
エン類、例えば、ブタジェンや1,4−へキサジエンな
どを併用することができる。エチレン−α−オレフィン
共重合体中のα−オレフィン含有量は5〜40モル%で
あることが好ましい。
以下に、未発・明において用いるエチレンとα−オレフ
ィンとの共重合体の製造方法について説明する。
ィンとの共重合体の製造方法について説明する。
まず、使用する触媒系は、例えば、マグネシウムおよび
チタンを含有する固体触媒成分に有機アルミニウム化合
物を組合わせた、いわゆるチーグラー触媒といわれるも
ので、該固体触媒成分としては、例えば、金属マグネシ
ウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マ
グネシウム、塩化マグネシウムなど、またはケイ素、ア
ルミニウム、カルシウムから選ばれる金属とマグネシウ
ム原子とを含有する複塩、複酸化物、炭酸塩、堪化物あ
るいは水酸化物など、さらにこれらの無機質固体化合物
を含酸素化合物、含硫黄化合物、芳香族炭化水素、ハロ
ゲン含有物質などで処理し、または反応させたものなど
のマグネシウムを含む無機質固体化合物にチタン化合物
を公知の方法によって担持させたものなどがある。
チタンを含有する固体触媒成分に有機アルミニウム化合
物を組合わせた、いわゆるチーグラー触媒といわれるも
ので、該固体触媒成分としては、例えば、金属マグネシ
ウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マ
グネシウム、塩化マグネシウムなど、またはケイ素、ア
ルミニウム、カルシウムから選ばれる金属とマグネシウ
ム原子とを含有する複塩、複酸化物、炭酸塩、堪化物あ
るいは水酸化物など、さらにこれらの無機質固体化合物
を含酸素化合物、含硫黄化合物、芳香族炭化水素、ハロ
ゲン含有物質などで処理し、または反応させたものなど
のマグネシウムを含む無機質固体化合物にチタン化合物
を公知の方法によって担持させたものなどがある。
上記の含硫黄化合物としては、例えば、水、アルコール
、フェノール、ケトン、アルデヒド、カルボン酸、エス
テル、ポリシロキサン、酸アミドなどの有機含酸素化合
物、および金属アルコキシド、金属のオキシ塩化物など
の無機含酸素化合物などがある。含硫黄化合物としては
、チオール、チオエーテルなどの有機含硫黄化合物、お
よび二酸化硫黄、二酸化硫黄、硫酸などの無機硫黄化合
物などがある。芳香族炭化水素としては、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、アントラセン、フェナンスレンなど
の各種の単環および多環の芳香族炭化水素化合物がある
。ハロゲン含有物質としては、墳素、塩化水素、金属塩
化物、有機ハロゲン化物などの化合物を例示することが
できる。
、フェノール、ケトン、アルデヒド、カルボン酸、エス
テル、ポリシロキサン、酸アミドなどの有機含酸素化合
物、および金属アルコキシド、金属のオキシ塩化物など
の無機含酸素化合物などがある。含硫黄化合物としては
、チオール、チオエーテルなどの有機含硫黄化合物、お
よび二酸化硫黄、二酸化硫黄、硫酸などの無機硫黄化合
物などがある。芳香族炭化水素としては、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、アントラセン、フェナンスレンなど
の各種の単環および多環の芳香族炭化水素化合物がある
。ハロゲン含有物質としては、墳素、塩化水素、金属塩
化物、有機ハロゲン化物などの化合物を例示することが
できる。
チタン化合物としては、チタンのハロゲン化物、アルコ
キシハロゲン化物、アルコキシド、ハロゲン化酸化物な
どがある。チタン化合物としては、4価のチタン化合物
と3価のチタン化合物が好適であり、4価のチタン化合
物としては、具体的には一般式T+ (OR)nXa−
nで示されるものが好ましい。
キシハロゲン化物、アルコキシド、ハロゲン化酸化物な
どがある。チタン化合物としては、4価のチタン化合物
と3価のチタン化合物が好適であり、4価のチタン化合
物としては、具体的には一般式T+ (OR)nXa−
nで示されるものが好ましい。
ここでRは炭素数1〜20のアルキル基、アリール基ま
たはアラルキル基を示し、Xはハロゲン原子を示し、n
はO≦n≦4である6例えば、四塩化チタン、四臭化チ
タン、四ヨウ化チタン、モノメトキシトリクロロチタン
、ジメトキシジクロロチタン、トリメトキシモノクロロ
チタン、テトラメトキシチタン、モノエトキシトリクロ
ロチタン、ジェトキシジクロロチタン、トリエトキシモ
ノクロロチタン、テトラエトキシチタン、七ノイソプロ
ボキシトリクロロチタン、ジイソプロポキシジクロロチ
タン、トリイソプロポキシモノクロロチタン、テトライ
ソプロポキシチタン、モノブトキシトリクロロチタン、
ジブトキシジクロロチタン、モノペントキシトリクロロ
チタン、モノフェノキジトリクロロチタン、ジフェノキ
シジグ60チタン、トリフエノキシモノクロロチタン、
テトラフェノキシチタンなどの例を挙げることができる
。
たはアラルキル基を示し、Xはハロゲン原子を示し、n
はO≦n≦4である6例えば、四塩化チタン、四臭化チ
タン、四ヨウ化チタン、モノメトキシトリクロロチタン
、ジメトキシジクロロチタン、トリメトキシモノクロロ
チタン、テトラメトキシチタン、モノエトキシトリクロ
ロチタン、ジェトキシジクロロチタン、トリエトキシモ
ノクロロチタン、テトラエトキシチタン、七ノイソプロ
ボキシトリクロロチタン、ジイソプロポキシジクロロチ
タン、トリイソプロポキシモノクロロチタン、テトライ
ソプロポキシチタン、モノブトキシトリクロロチタン、
ジブトキシジクロロチタン、モノペントキシトリクロロ
チタン、モノフェノキジトリクロロチタン、ジフェノキ
シジグ60チタン、トリフエノキシモノクロロチタン、
テトラフェノキシチタンなどの例を挙げることができる
。
3価のチタン化合物としては、四塩化チタン、四臭化チ
タンなどの四/\ロゲン化チタンを水素、アルミニウム
、チタンあるいは周期率表第工族から第■族の金属の有
機金属化合物により還元して得られる三ハロゲン化チタ
ンなどがある。また、一般式T+(OR)、X4−II
l(Rは炭素数1〜20のアルキル基、アリール基また
はアラルキル基、Xはハロゲン原子、およびmはO<m
<4)で示される4価ノハロゲン化アルコキシチタンを
、周期率表第工族から第■族の金属の有機金属化合物に
より還元して得られる3価のチタン化合物が挙げられる
。
タンなどの四/\ロゲン化チタンを水素、アルミニウム
、チタンあるいは周期率表第工族から第■族の金属の有
機金属化合物により還元して得られる三ハロゲン化チタ
ンなどがある。また、一般式T+(OR)、X4−II
l(Rは炭素数1〜20のアルキル基、アリール基また
はアラルキル基、Xはハロゲン原子、およびmはO<m
<4)で示される4価ノハロゲン化アルコキシチタンを
、周期率表第工族から第■族の金属の有機金属化合物に
より還元して得られる3価のチタン化合物が挙げられる
。
これらのチタン化合物のうち、4価のチタン化合物が特
に好ましい。
に好ましい。
他の触媒系の例としては、固体触媒成分として、いわゆ
るグリニヤール試薬などの有機マグネシウム化合物とチ
タン化合物との反応生成物を用い、これに有機アルミニ
ウム化合物を組合わせた触媒系を例示することができる
。有機マグネシウム化合物としては、たとえば、一般式
RMgX、 R214g、RMg(OR)などの有機マ
グネシウム化合物(Rは炭素数1〜20の有機残基、X
はハロゲン原子)およびこれらのエーテル錯合体、また
これらの有機マグネシウム化合物をさらに他の有機金属
化合物、例えば、有機ナトリウム、有機リチウム、有機
カリウム、有機ホウ素、有機カルシウム、有機亜鉛など
の各種の化合物を加えて変性したものを用いることがで
きる。
るグリニヤール試薬などの有機マグネシウム化合物とチ
タン化合物との反応生成物を用い、これに有機アルミニ
ウム化合物を組合わせた触媒系を例示することができる
。有機マグネシウム化合物としては、たとえば、一般式
RMgX、 R214g、RMg(OR)などの有機マ
グネシウム化合物(Rは炭素数1〜20の有機残基、X
はハロゲン原子)およびこれらのエーテル錯合体、また
これらの有機マグネシウム化合物をさらに他の有機金属
化合物、例えば、有機ナトリウム、有機リチウム、有機
カリウム、有機ホウ素、有機カルシウム、有機亜鉛など
の各種の化合物を加えて変性したものを用いることがで
きる。
また他の触媒系の例としては、固体触媒成分として、
S+02、Al2O3などの無機酸化物と前記の少なく
ともマグネシウムおよびチタンを含有する固体触媒成分
を接触させて得られる固体物質を用い。
S+02、Al2O3などの無機酸化物と前記の少なく
ともマグネシウムおよびチタンを含有する固体触媒成分
を接触させて得られる固体物質を用い。
これに有機アルミニウム化合物を組合わせたものを例示
することができる。無機酸化物としては、5iOAIO
の他にCaO1B203、S n 02などを挙げ2゛
23 ることができ、またこれらの酸化物の複酸化物もなんら
支障なく使用できる。
することができる。無機酸化物としては、5iOAIO
の他にCaO1B203、S n 02などを挙げ2゛
23 ることができ、またこれらの酸化物の複酸化物もなんら
支障なく使用できる。
これら各種の無機酸化物とマグネシウムおよびチタンを
含有する固体触媒成分を接触させる方法としては公知の
方法を採用することができる。すなわち、不活性溶媒の
存在下あるいは不存在下に、温度20〜400℃、好ま
しくは50〜300℃で、通常5分〜20時間反応させ
る方法や、共粉砕処理による方法などがあり、またこれ
らの方法を適宜組合わせることにより反応させてもよい
。
含有する固体触媒成分を接触させる方法としては公知の
方法を採用することができる。すなわち、不活性溶媒の
存在下あるいは不存在下に、温度20〜400℃、好ま
しくは50〜300℃で、通常5分〜20時間反応させ
る方法や、共粉砕処理による方法などがあり、またこれ
らの方法を適宜組合わせることにより反応させてもよい
。
これらの触媒系において、チタン化合物を有機カルボン
酸エステルとの付加物として使用することもでき、また
前記のマグネシウムを含む無機固体化合物を有機カルボ
ン酸エステルと接触処理させた後に使用することもでき
る。また、有機アルミニウム化合物を有機カルボン酸エ
ステルとの付加物として使用しても差支えない、更に、
あらゆる場合において、有機カルボン酸エステルの存在
下に調製された触媒系を使用することも何ら支障な〈実
施できる。
酸エステルとの付加物として使用することもでき、また
前記のマグネシウムを含む無機固体化合物を有機カルボ
ン酸エステルと接触処理させた後に使用することもでき
る。また、有機アルミニウム化合物を有機カルボン酸エ
ステルとの付加物として使用しても差支えない、更に、
あらゆる場合において、有機カルボン酸エステルの存在
下に調製された触媒系を使用することも何ら支障な〈実
施できる。
ここで有機カルボン酸エステルとしては各種の脂肪族、
脂環族、芳香族カルボン醸エステルが用いられ、その内
炭素数7〜12の芳香族カルボン酸エステルが好ましい
、具体的には、安息香酸、アニス酸、トルイル酸のメチ
ル、エチルなどのアルキルエステルなどの例を挙げるこ
とができる。
脂環族、芳香族カルボン醸エステルが用いられ、その内
炭素数7〜12の芳香族カルボン酸エステルが好ましい
、具体的には、安息香酸、アニス酸、トルイル酸のメチ
ル、エチルなどのアルキルエステルなどの例を挙げるこ
とができる。
上記の固体触媒成分と組合わせるべき有機アルミニウム
化合物の具体的な例としては、一般式%式%) R3A12x3の有機アルミニウム化合物(Rは炭素数
1〜20のアルキル基、アリール基またはアラルキル基
、Xはハロゲン原子を示し、Rは同一でもまた異なった
ものでもよい)で示される化合物が好ましく、トリエチ
ルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘ
キシルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム、ジエ
チルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムエト
キシド、エチルアルミニウムセスキクロリド、およびこ
れらの混合物などが挙げられる。
化合物の具体的な例としては、一般式%式%) R3A12x3の有機アルミニウム化合物(Rは炭素数
1〜20のアルキル基、アリール基またはアラルキル基
、Xはハロゲン原子を示し、Rは同一でもまた異なった
ものでもよい)で示される化合物が好ましく、トリエチ
ルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘ
キシルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム、ジエ
チルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムエト
キシド、エチルアルミニウムセスキクロリド、およびこ
れらの混合物などが挙げられる。
有機アルミニウム化合物の使用量は特に制限されないが
、通常、チタン化合物に対して0.1からt、oooモ
ル倍使用することができる。
、通常、チタン化合物に対して0.1からt、oooモ
ル倍使用することができる。
また、前記の触媒系をα−オレフィンと接触させた後、
重合反応に用いることによって、その重合活性を大幅に
向上させ、未処理の場合よりも一層安定した状態で反応
を行なうことができる。このとき使用するα−オレフィ
ンとしては、種々のものがあるが、好ましくは炭素数3
〜12のα−オレフィンであり、さらに好ましくは炭素
数3〜8のα−オレフィンである。これらのα−オレフ
ィンの例としては、プロピレン、ブテン−1、ペンテン
−1,4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1,オクテ
ン−1,デセン−1、ドデセン−1およびこれらの混合
物がある。触媒系とα−オレフィンとの接触時の温度お
よび時間は広い範囲で選択することができ、例えば0〜
200℃、好ましくはO〜110’0で1分〜24時間
で接触処理をすることができる。接触させるα−オレフ
ィンの量も広い範囲で選択できるが、通常、前記固体触
媒成分1g当り1g〜50に、、好ましくは5g〜30
kg程度のα−オレフィンで処理し、前記固体触媒成分
1g当り1g〜500gのα−オレフィンを反応させる
ことが望ましい。このとき接触時の圧力は任意に選ぶこ
とができるが、通常は−1〜100 kg/cm2・G
の圧力下に接触させることが望ましい。
重合反応に用いることによって、その重合活性を大幅に
向上させ、未処理の場合よりも一層安定した状態で反応
を行なうことができる。このとき使用するα−オレフィ
ンとしては、種々のものがあるが、好ましくは炭素数3
〜12のα−オレフィンであり、さらに好ましくは炭素
数3〜8のα−オレフィンである。これらのα−オレフ
ィンの例としては、プロピレン、ブテン−1、ペンテン
−1,4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1,オクテ
ン−1,デセン−1、ドデセン−1およびこれらの混合
物がある。触媒系とα−オレフィンとの接触時の温度お
よび時間は広い範囲で選択することができ、例えば0〜
200℃、好ましくはO〜110’0で1分〜24時間
で接触処理をすることができる。接触させるα−オレフ
ィンの量も広い範囲で選択できるが、通常、前記固体触
媒成分1g当り1g〜50に、、好ましくは5g〜30
kg程度のα−オレフィンで処理し、前記固体触媒成分
1g当り1g〜500gのα−オレフィンを反応させる
ことが望ましい。このとき接触時の圧力は任意に選ぶこ
とができるが、通常は−1〜100 kg/cm2・G
の圧力下に接触させることが望ましい。
α−オレフィンを処理する際は、使用子る有機アルミニ
ウム化合物の全量を前記固体触媒成分と組合わせた後、
α−オレフィンと接触させてもよい、また、使用する有
機アルミニウム化合物の内一部を前記固体触媒成分と組
合わせた後、α−オレフィンと接触させ、残りの有機ア
ルミニウム化合物を重合の際に別途に添加して重合反応
を行なってもよい、また、触媒系とα−オレフィンとの
接触時に水素ガスが共存しても差支えなく、また窒素、
アルゴン、ヘリウムなどの不活性ガスが共存しても何ら
支障はない。
ウム化合物の全量を前記固体触媒成分と組合わせた後、
α−オレフィンと接触させてもよい、また、使用する有
機アルミニウム化合物の内一部を前記固体触媒成分と組
合わせた後、α−オレフィンと接触させ、残りの有機ア
ルミニウム化合物を重合の際に別途に添加して重合反応
を行なってもよい、また、触媒系とα−オレフィンとの
接触時に水素ガスが共存しても差支えなく、また窒素、
アルゴン、ヘリウムなどの不活性ガスが共存しても何ら
支障はない。
重合反応は通常のチーグラー型触媒によるオレフィンの
重合反応と同様にして行なわれる。すなわち反応はすべ
て実質的に酸素、水などを絶った状態で、気相または不
活性溶媒の存在下、またはモノマー自体を溶媒として行
なわれる。オレフィンの重合条件は、温度は20〜30
0℃、好ましくは40〜200℃であり、圧力は常圧な
いし70 kg/cm” −G 、好ましくは2kg/
cm2・Gないし60 kg/crr?・Gである0分
子量は重合温度、触媒のモル比などの条件を変えること
によってもある程度調節できるが、重合系中に水素を添
加することにより効果的に行なわれる。もちろん、水素
濃度や重合温度などの重合条件が異なった2段階ないし
それ以上の多段階の重合反応も支障な〈実施できる。
重合反応と同様にして行なわれる。すなわち反応はすべ
て実質的に酸素、水などを絶った状態で、気相または不
活性溶媒の存在下、またはモノマー自体を溶媒として行
なわれる。オレフィンの重合条件は、温度は20〜30
0℃、好ましくは40〜200℃であり、圧力は常圧な
いし70 kg/cm” −G 、好ましくは2kg/
cm2・Gないし60 kg/crr?・Gである0分
子量は重合温度、触媒のモル比などの条件を変えること
によってもある程度調節できるが、重合系中に水素を添
加することにより効果的に行なわれる。もちろん、水素
濃度や重合温度などの重合条件が異なった2段階ないし
それ以上の多段階の重合反応も支障な〈実施できる。
以上のようにして得られた本発明のエチレン−α−オレ
フィン共重合体の密度(JIS K 6780による)
は0.860〜0.920 g/crtr’、好ましく
は0.870−0.910 g/crrPテあり、DS
CによるTmは100℃以上、好ましくは110℃以上
で、更に4不溶分は10重量%以上、好ましくは20〜
95重量%である。密度が0.860 g/crn3以
下では引張強度が劣り、また成形品表面がべた付くので
好ましくない、また密度が0.920 g/crrp以
上では、組成物が固くなりシート等の用途に適さない。
フィン共重合体の密度(JIS K 6780による)
は0.860〜0.920 g/crtr’、好ましく
は0.870−0.910 g/crrPテあり、DS
CによるTmは100℃以上、好ましくは110℃以上
で、更に4不溶分は10重量%以上、好ましくは20〜
95重量%である。密度が0.860 g/crn3以
下では引張強度が劣り、また成形品表面がべた付くので
好ましくない、また密度が0.920 g/crrp以
上では、組成物が固くなりシート等の用途に適さない。
また、T+sが100℃以下であると組成物の耐熱性が
劣り実用上好ましくない。更に、4不溶分が10重量%
以下のものでは、導電率の高い組成物が得られず、引張
強度が低くなり、成形品の表面がべた付くので好ましく
ない。
劣り実用上好ましくない。更に、4不溶分が10重量%
以下のものでは、導電率の高い組成物が得られず、引張
強度が低くなり、成形品の表面がべた付くので好ましく
ない。
なお、本発明におけるq不溶分およびDSCの測定方法
はつぎの通りである。
はつぎの通りである。
〔4不溶分の測定法〕
熱プレスを用いて厚さ200 gmのシートを成形し、
そのシートから縦横20mmX 30mmのシートを3
枚切取り、それを2重管式ソックスレー抽出器を用いて
、沸11n−ヘキサンで5時間抽出を行なう、n−ヘキ
サン不溶分を取り出し、真空乾燥(7時間、真空下、5
0℃)の後、次式により4不溶分を算出する。
そのシートから縦横20mmX 30mmのシートを3
枚切取り、それを2重管式ソックスレー抽出器を用いて
、沸11n−ヘキサンで5時間抽出を行なう、n−ヘキ
サン不溶分を取り出し、真空乾燥(7時間、真空下、5
0℃)の後、次式により4不溶分を算出する。
(DSC略こよるTmの測定法〕
熱プレス成形した厚さ100 p、taのフィルムから
約5mgの試料を秤量し、それをDSC装置にセットし
、170℃に昇温してその温度で15分間保持した後、
降温速度2.5℃/分で0°Cまで冷却 パ
する。次に、この状態から昇温速度10℃/分で170
℃まで昇温して測定を行なう、0℃から170℃に昇温
する間に現われたピークの内、最大ピークの頂点の位置
の温度をもってT+sとする。
約5mgの試料を秤量し、それをDSC装置にセットし
、170℃に昇温してその温度で15分間保持した後、
降温速度2.5℃/分で0°Cまで冷却 パ
する。次に、この状態から昇温速度10℃/分で170
℃まで昇温して測定を行なう、0℃から170℃に昇温
する間に現われたピークの内、最大ピークの頂点の位置
の温度をもってT+sとする。
本発明の導電性金属系フィラーとは、金属の粉末状体、
m雄状体、フレーク状体からなる金属または金属酸化物
、金属被覆物等が挙げられ、これらの具体的な金属とし
ては、アルミニウム、鉄。
m雄状体、フレーク状体からなる金属または金属酸化物
、金属被覆物等が挙げられ、これらの具体的な金属とし
ては、アルミニウム、鉄。
亜鉛、コバルト、ニッケル、クロム、チタン、マンガン
、アンチモン、銅、金、銀、錫等、およびそれらの合金
からなる群から選ばれた少なくとも1種を用いることが
できる。
、アンチモン、銅、金、銀、錫等、およびそれらの合金
からなる群から選ばれた少なくとも1種を用いることが
できる。
特に本発明においては、金属酸化物およびその混合物が
顕著な効果を発揮する。これら金属酸化物には、表面に
酸化アルミニウム膜を形成した酸化亜鉛や酸化アンチモ
ンの膜を形成した酸化チタンあるいは酸化錫等が知られ
ている。
顕著な効果を発揮する。これら金属酸化物には、表面に
酸化アルミニウム膜を形成した酸化亜鉛や酸化アンチモ
ンの膜を形成した酸化チタンあるいは酸化錫等が知られ
ている。
本発明の組成物は前記特定範囲のエチレン−α−オレフ
ィン共重合体を主成分とする樹脂成分が15〜95重量
%と、導電性金属系フィラー5〜85重量%、好ましく
は、樹脂成分/フィラー比が20〜90710〜80(
重量)、更に好ましくは30〜80/20〜70(重量
)の範囲で適用される。上記金属系フィラーが5重量%
未渦においては導電性の効果が小さく、一方85重量%
を超える場合においては成形加工性が悪くなり、かつ機
械的強度が弱く、従って成形品が硬くかつ脆くなる。
ィン共重合体を主成分とする樹脂成分が15〜95重量
%と、導電性金属系フィラー5〜85重量%、好ましく
は、樹脂成分/フィラー比が20〜90710〜80(
重量)、更に好ましくは30〜80/20〜70(重量
)の範囲で適用される。上記金属系フィラーが5重量%
未渦においては導電性の効果が小さく、一方85重量%
を超える場合においては成形加工性が悪くなり、かつ機
械的強度が弱く、従って成形品が硬くかつ脆くなる。
また本発明においては、上記のエチレン−α−オレフィ
ンを主成分とするオレフィン系重合体組成物も用いるこ
とができるが、エチレン−α−オレフィン共重合体とオ
レフィン系重合体の組成比は、エチレン−α−オレフィ
ン共重合体が60重量%以上、好ましくは70重量%以
上である。
ンを主成分とするオレフィン系重合体組成物も用いるこ
とができるが、エチレン−α−オレフィン共重合体とオ
レフィン系重合体の組成比は、エチレン−α−オレフィ
ン共重合体が60重量%以上、好ましくは70重量%以
上である。
上記のオレフィン系重合体としては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリブテン−1、ポリ−4−メチル−ペ
ンテン−1等のオレフィン単独重合体、あるいは上記の
特定範囲のエチレン−α−オレフィン共重合体を除外し
たエチレン、プロピレン、ブテン−1,4−メチル−ペ
ンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1等の相互共重
合体、エチレン−プロピレン共重合体ゴム(EPR)、
エチレン−プロピレン−ジエンJ[合体=rム(EPD
M)、エチレンとビニルエステル、不飽和カルボン酸、
不飽和カルボン酸エステル等との共重合体、ポリインブ
チレンおよびそれらの混合物等が挙げられる。
リプロピレン、ポリブテン−1、ポリ−4−メチル−ペ
ンテン−1等のオレフィン単独重合体、あるいは上記の
特定範囲のエチレン−α−オレフィン共重合体を除外し
たエチレン、プロピレン、ブテン−1,4−メチル−ペ
ンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1等の相互共重
合体、エチレン−プロピレン共重合体ゴム(EPR)、
エチレン−プロピレン−ジエンJ[合体=rム(EPD
M)、エチレンとビニルエステル、不飽和カルボン酸、
不飽和カルボン酸エステル等との共重合体、ポリインブ
チレンおよびそれらの混合物等が挙げられる。
本発明の組成物には金属融化物およびエチレン−α−オ
レフィン共重合体の他に、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
老化防止剤、金属不活性化剤、滑剤、可塑剤、アンチブ
ロック剤、造核剤、難燃剤、着色剤等を適宜添加するこ
とができる。また着色性を損なわない程度に他の導電性
フィラーを併用する事も有効である。
レフィン共重合体の他に、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
老化防止剤、金属不活性化剤、滑剤、可塑剤、アンチブ
ロック剤、造核剤、難燃剤、着色剤等を適宜添加するこ
とができる。また着色性を損なわない程度に他の導電性
フィラーを併用する事も有効である。
また、本発明の組成物を製造するに際し、金属酸化物の
表面を表面処理剤やカップリング剤で処理すると、混線
作業が容易になり、金属酸化物の分散が良好になるので
好ましい、特に好ましい処方を行なうと強度や靭性の向
上がもたらされる。
表面を表面処理剤やカップリング剤で処理すると、混線
作業が容易になり、金属酸化物の分散が良好になるので
好ましい、特に好ましい処方を行なうと強度や靭性の向
上がもたらされる。
ここで使用される表面処理剤には、ステアリン酸、オレ
イン酸、パルミチン酸などの脂肪酸や樹脂酸並びにその
金属塩、あるいはアミド化合物等があり、カップリング
剤には、チタネート系、シラン系、アルミネート系、ジ
ルコアルミネート系等がある。これらのうち代表的なも
のを列挙すると、チタネート系としては、イソプロピル
トリステアロイルチタネート、イソプロピルトリドデシ
ルベンゼンスルホニルチタネート、イソプロピルトリス
(ジオクチルパイロホスフェート)チタネート、テトラ
イソプロピルビス(ジオクチルホスファイト)チタネー
ト、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オキシアセ
テートチタネート等があり、シラン系としては、ビニル
トリクロロシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロビルト
リメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、ヘキサメチルジシラザン等がある。
イン酸、パルミチン酸などの脂肪酸や樹脂酸並びにその
金属塩、あるいはアミド化合物等があり、カップリング
剤には、チタネート系、シラン系、アルミネート系、ジ
ルコアルミネート系等がある。これらのうち代表的なも
のを列挙すると、チタネート系としては、イソプロピル
トリステアロイルチタネート、イソプロピルトリドデシ
ルベンゼンスルホニルチタネート、イソプロピルトリス
(ジオクチルパイロホスフェート)チタネート、テトラ
イソプロピルビス(ジオクチルホスファイト)チタネー
ト、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オキシアセ
テートチタネート等があり、シラン系としては、ビニル
トリクロロシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロビルト
リメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、ヘキサメチルジシラザン等がある。
本発明にこれ等表面処理剤やカップリング剤を使用する
場合、その使用量は金属酸化物100重量部に対し0.
1〜lO重量部の範囲が好ましい。
場合、その使用量は金属酸化物100重量部に対し0.
1〜lO重量部の範囲が好ましい。
一般的に0.1重量部以下では効果が現れず、また10
重量部以上使用しても効果の一層の増大は認められない
。
重量部以上使用しても効果の一層の増大は認められない
。
本発明の組成物を製造するには種々の方法を採用するこ
とが出来る。その−例としては、エチレン−α−オレフ
ィン共重合体と金属酸化物(必要に応じて表面処理を施
したもの、以下同じ)をバンバリーミキサ−や加圧ニー
ダ−などで溶融混練した後、ロール等でシート状に成形
し、その後ペレット化したり、あるいは直接ロールで溶
融混練しペレット化する方法がある。
とが出来る。その−例としては、エチレン−α−オレフ
ィン共重合体と金属酸化物(必要に応じて表面処理を施
したもの、以下同じ)をバンバリーミキサ−や加圧ニー
ダ−などで溶融混練した後、ロール等でシート状に成形
し、その後ペレット化したり、あるいは直接ロールで溶
融混練しペレット化する方法がある。
他の例としは、混練押出機や二軸押出機で直接ペレット
化する方法があり、この際、原料の両者を予め混合した
後に押出機に供することも、あるいは両者を別々に供す
ることも出来る。これは連続製造法であるので、前者の
バンバリーミキサ−法やロール法のようなバッチ方式よ
りも生産性が高くなり好ましい方法である。
化する方法があり、この際、原料の両者を予め混合した
後に押出機に供することも、あるいは両者を別々に供す
ることも出来る。これは連続製造法であるので、前者の
バンバリーミキサ−法やロール法のようなバッチ方式よ
りも生産性が高くなり好ましい方法である。
[実施例]
以下に、本発明を実施例により更に詳°シ〈説明するが
、この実施例で用いたエチレン−α−オレフィン共重合
体は、実質的に無水の塩化マグネシーム、1,2−ジク
ロルエタンおよび四塩化チタンから得られた固体触媒成
分と、トリエチルアルミニウムから成゛る触媒を用いて
、エチレンとプロピレンまたはブテン−1の重合を行な
って製造したものである。
、この実施例で用いたエチレン−α−オレフィン共重合
体は、実質的に無水の塩化マグネシーム、1,2−ジク
ロルエタンおよび四塩化チタンから得られた固体触媒成
分と、トリエチルアルミニウムから成゛る触媒を用いて
、エチレンとプロピレンまたはブテン−1の重合を行な
って製造したものである。
実施例1
導電性酸化亜鉛粉末r 23−KJ (白水化学工業
■製、商品名)50重量部と、チタネート系カップリン
グ剤としてイソプロピルトリステ70イルチタネート(
味の素■製rt7s J ) 2重量部をヘンシェルミ
キサーで混合し、チタネート処理酸化亜鉛を得た。この
酸化亜鉛40重量部と、密度二〇、906 g/cm”
、メルトインデックス(旧):l1g/10分、Tm:
121”0、Q不溶分:87重量%のエチレンとプロピ
レンの共重合体(粉末)50重量部とをヘンシェルミキ
サーで混合し、スクリュー径50mmの混練押出機(ナ
カタニ機械■製rNVcニー50J )を用いて本発明
の組成物(ペレット)を製造した。このペレットを使用
し、Tダイを有するシート成形機で厚み0.7 mmの
シートを成形した。このシートの導電性(体積固有抵抗
)は3X 106Ω・cat’あり、帯電防止シートと
して使用できる導電性を有していた。また、このシート
は良好な柔軟性を有しており、引張強度は54kg/c
m2、引張伸びは810%とシートとして好ましい物性
を有していた。
■製、商品名)50重量部と、チタネート系カップリン
グ剤としてイソプロピルトリステ70イルチタネート(
味の素■製rt7s J ) 2重量部をヘンシェルミ
キサーで混合し、チタネート処理酸化亜鉛を得た。この
酸化亜鉛40重量部と、密度二〇、906 g/cm”
、メルトインデックス(旧):l1g/10分、Tm:
121”0、Q不溶分:87重量%のエチレンとプロピ
レンの共重合体(粉末)50重量部とをヘンシェルミキ
サーで混合し、スクリュー径50mmの混練押出機(ナ
カタニ機械■製rNVcニー50J )を用いて本発明
の組成物(ペレット)を製造した。このペレットを使用
し、Tダイを有するシート成形機で厚み0.7 mmの
シートを成形した。このシートの導電性(体積固有抵抗
)は3X 106Ω・cat’あり、帯電防止シートと
して使用できる導電性を有していた。また、このシート
は良好な柔軟性を有しており、引張強度は54kg/c
m2、引張伸びは810%とシートとして好ましい物性
を有していた。
(注)引張試験はJIS K 87ElOに準拠した。
実施例2
エチレン−α−オレフィン共重合体として、密度: 0
.917 g/cff13、XI: 1.5g/l 0
分、1層:123℃、偽不溶分:98重量%のエチレン
とブテン−1との共重合体を使用した以外は実施例1と
同じ方法で組成物およびシートを製造した。
.917 g/cff13、XI: 1.5g/l 0
分、1層:123℃、偽不溶分:98重量%のエチレン
とブテン−1との共重合体を使用した以外は実施例1と
同じ方法で組成物およびシートを製造した。
得られたシートは良好な柔軟性を有しており、体積固有
抵抗は2X 108Ω・CM、引張強度は66kg/a
m”、引張伸びは73096であった。
抵抗は2X 108Ω・CM、引張強度は66kg/a
m”、引張伸びは73096であった。
実施例3
23−Kを70重量部、TTSを2.8重量部、エチレ
ン−プロピレン共重合体を27,2重量部とした他は実
施例1と同じ方法で組成物およびシートを製造した。得
られたシートは良好な柔軟性を有しており、体積固有抵
抗は7X 10’Ω・Cl11、引張強度は51 kg
/crn2、引張伸びは710%であった。
ン−プロピレン共重合体を27,2重量部とした他は実
施例1と同じ方法で組成物およびシートを製造した。得
られたシートは良好な柔軟性を有しており、体積固有抵
抗は7X 10’Ω・Cl11、引張強度は51 kg
/crn2、引張伸びは710%であった。
実施例4
導電性酸化物として酸化錫・酸化アンチモン粉末(三菱
金属■製rr−IJ )を40重量部、TTSを1.8
重量部、エチレン−プロピレン共重合体を58.2重量
部とした他は実施例1と同じ方法で組成物およびシート
を製造した。得られたシートは良好な柔軟性を有してお
り、体積固有抵抗は4X 107Ω” cm、引張強度
は56 kg/cm” 、引張伸びは790%であった
。
金属■製rr−IJ )を40重量部、TTSを1.8
重量部、エチレン−プロピレン共重合体を58.2重量
部とした他は実施例1と同じ方法で組成物およびシート
を製造した。得られたシートは良好な柔軟性を有してお
り、体積固有抵抗は4X 107Ω” cm、引張強度
は56 kg/cm” 、引張伸びは790%であった
。
実施例5
実施例1の酸化亜鉛の代りにアルミニウムフレーク(米
国サイエンティフィックアドバンス社製)を40重量部
とした以外は、実施例1と同様に行なった結果、体積固
有抵抗は3×102Ω・CIlであったΦ 比較例1 エチレン−α−オレフィン共重合体として、密度: 0
.860 g/crr?、XI: 1.9g/l 0分
、Tm:32°C(小さいピーク)、〜不溶分:0%の
エチレン−プロピレンゴム(商品名: EPO2P、日
本台成ゴム■製)を使用した以外は実施例1と同じ方法
で組成物およびシートを製造した。得られたシートは良
好な柔軟性を有しているが、シート同士がべた付き、引
張強度はl Okg/crrr’、引張伸びは700%
であり、体積固有抵抗は108Ω・cm以上であった。
国サイエンティフィックアドバンス社製)を40重量部
とした以外は、実施例1と同様に行なった結果、体積固
有抵抗は3×102Ω・CIlであったΦ 比較例1 エチレン−α−オレフィン共重合体として、密度: 0
.860 g/crr?、XI: 1.9g/l 0分
、Tm:32°C(小さいピーク)、〜不溶分:0%の
エチレン−プロピレンゴム(商品名: EPO2P、日
本台成ゴム■製)を使用した以外は実施例1と同じ方法
で組成物およびシートを製造した。得られたシートは良
好な柔軟性を有しているが、シート同士がべた付き、引
張強度はl Okg/crrr’、引張伸びは700%
であり、体積固有抵抗は108Ω・cm以上であった。
比較例2
エチレン−α−オレフィン共重合体に代えて、Ml:
20g/I 0分の酢酸ビニル含量20%のEVAを使
用した以外は実施例1と同じ方法で組成物およびシート
を製造した。得られたシートは良好な柔軟性を有してい
るが、引張強度は123kg/CrrI2、引張伸びは
70%であり、体積固有抵抗は108Ω・co以上であ
った。
20g/I 0分の酢酸ビニル含量20%のEVAを使
用した以外は実施例1と同じ方法で組成物およびシート
を製造した。得られたシートは良好な柔軟性を有してい
るが、引張強度は123kg/CrrI2、引張伸びは
70%であり、体積固有抵抗は108Ω・co以上であ
った。
比較例3
23−Kを25重量部、TTSを1重量部、エチレン−
プロピレン共重合体を74重量部とした以外は実施例1
と同じ方法で組成物およびシートを製造した。得られ゛
たシートの体積固有抵抗は10”Ω・Cl11以上であ
った。
プロピレン共重合体を74重量部とした以外は実施例1
と同じ方法で組成物およびシートを製造した。得られ゛
たシートの体積固有抵抗は10”Ω・Cl11以上であ
った。
[発明の効果]
以上述べたように1本発明の組成物は、白色の導電性粉
末を使用しているので自由に着色することができ、軟質
のエチレン−α−オレフィン共重合体を使用しているた
め、柔軟性に富み、しかも強度や伸びが優れており、特
に導電性が良好であるという種々の特性を有しており、
更に容易に成形加工ができるという利点を有している。
末を使用しているので自由に着色することができ、軟質
のエチレン−α−オレフィン共重合体を使用しているた
め、柔軟性に富み、しかも強度や伸びが優れており、特
に導電性が良好であるという種々の特性を有しており、
更に容易に成形加工ができるという利点を有している。
従って、本発明の組成物は、シート状の成形品用として
特に適しており、IC工場等のクリーンルームのフロア
シート、壁材、作業台、マット等、危険物を取扱う工場
の床やマット等、コンピユータ室のフロアシートやデス
クマット等、ICの運搬容器の内貼り等に好適に使用で
きる。また、7ィルム状の成形品として、電子部品の包
装材料やクリーンルームのカーテン等にも使用できる。
特に適しており、IC工場等のクリーンルームのフロア
シート、壁材、作業台、マット等、危険物を取扱う工場
の床やマット等、コンピユータ室のフロアシートやデス
クマット等、ICの運搬容器の内貼り等に好適に使用で
きる。また、7ィルム状の成形品として、電子部品の包
装材料やクリーンルームのカーテン等にも使用できる。
更に、静電気消散装置、電気加熱要素、電磁波遮蔽材(
EMI)としても活用できるものである。
EMI)としても活用できるものである。
Claims (4)
- (1)導電性金属系フィラー5〜85重量部、および沸
騰n−ヘキサン不溶分が10重量%以上で、示差走査熱
量測定で示す最大ピーク温度が100℃以上に存在し、
密度が0.86〜0.92g/cm^3の範囲にあるエ
チレン−α−オレフィン共重合体を主成分とする樹脂1
5〜95重量部よりなる導電性組成物。 - (2)前記導電性金属系フィラーが金属酸化物である特
許請求の範囲第1項に記載の導電性組成物。 - (3)導電性金属系フィラー5〜85重量部、および沸
騰n−ヘキサン不溶分が10重量%以上で、示差走査熱
量測定で示す最大ピーク温度が100℃以上に存在し、
密度が0.86〜0.92g/cm^3の範囲にあるエ
チレン−α−オレフィン共重合体を主成分とする樹脂1
5〜95重量部よりなる導電性シート。 - (4)前記導電性金属系フィラーが金属酸化物である特
許請求の範囲第3項に記載の導電性シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60080018A JPH0615642B2 (ja) | 1985-04-15 | 1985-04-15 | 柔軟性シート用導電性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60080018A JPH0615642B2 (ja) | 1985-04-15 | 1985-04-15 | 柔軟性シート用導電性組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61236841A true JPS61236841A (ja) | 1986-10-22 |
JPH0615642B2 JPH0615642B2 (ja) | 1994-03-02 |
Family
ID=13706559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60080018A Expired - Lifetime JPH0615642B2 (ja) | 1985-04-15 | 1985-04-15 | 柔軟性シート用導電性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0615642B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61281153A (ja) * | 1985-06-07 | 1986-12-11 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 導電性フイルムの製造方法 |
JPS6220540A (ja) * | 1985-07-19 | 1987-01-29 | Dainichi Color & Chem Mfg Co Ltd | 導電性樹脂組成物 |
US5091742A (en) * | 1989-03-29 | 1992-02-25 | Canon Kabushiki Kaisha | Camera having an auto focusing device |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58104930A (ja) * | 1981-12-18 | 1983-06-22 | Takiron Co Ltd | 帯電防止性プラスチツクシ−ト又はフイルム |
JPS59122525A (ja) * | 1982-12-28 | 1984-07-16 | Takiron Co Ltd | 帯電防止性プラスチツクシ−ト又はフイルム |
-
1985
- 1985-04-15 JP JP60080018A patent/JPH0615642B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US5091742A (en) * | 1989-03-29 | 1992-02-25 | Canon Kabushiki Kaisha | Camera having an auto focusing device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0615642B2 (ja) | 1994-03-02 |
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