JPS6255276A - 車両用マツドガ−ド - Google Patents

車両用マツドガ−ド

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JPS6255276A
JPS6255276A JP18097885A JP18097885A JPS6255276A JP S6255276 A JPS6255276 A JP S6255276A JP 18097885 A JP18097885 A JP 18097885A JP 18097885 A JP18097885 A JP 18097885A JP S6255276 A JPS6255276 A JP S6255276A
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olefin
copolymer
titanium
alpha
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Noboru Yamaoka
山岡 昇
Kazuo Matsuura
一雄 松浦
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F210/00Copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F210/16Copolymers of ethene with alpha-alkenes, e.g. EP rubbers

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は自動車、自転車等の車軸による泥、水しぶき等
の飛散を防止するフラップ、すなわちマッドガードとし
てすぐれた性能を示す材料を提供するものである。
〈従来の技術〉 マッドガードは近年車両の高速化が普及するに伴って小
石、水しぶき等の衝撃による破損劣化が増大の傾向を示
し、また辺地での利用度の急増に伴い、道路の悪条件の
ため、とくに大型の運搬車等において比較的損耗の早い
ことが認められている。
マッドガードに要求される性能としては、使用状況から
極めて多種の耐久性が考えられるが、たとえば引張り特
性、耐屈曲性、耐摩耗性等のほか、柔軟性、低温特性、
耐熱性、耐油性などのすぐれていることが要求されてい
や。
従来の自動車および自転車等のマッドガードには通常ゴ
ム状シートが用いられ、形状・構造については各種の検
討が行われているものの、材質に関する研究は極めて少
なく、耐久性の点で必ずしも満足できるものではなかっ
た。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明は、上記の欠点を改良して各種の耐久性にすぐれ
た性能を示す車両用マッドガードを提供するものである
〈問題点を解決する手段〉 検討の結果、本発明者らは特定のエチレン・α−オレフ
ィン共重合体を用いることにより、すぐれた性能を有す
るマッドガードが得られることを見出だし、本発明に到
達した。
すなわち、本発明は少なくともマグネシウムおよびチタ
ンを含有する固体物質と有機アルミニウム化合物とから
なる触媒の存在下で、エチレンと炭素数3〜12のα−
オレフィンとを共重合させて得られる下記(i)〜(i
v)の性状を有するエチレン・α−オレフィン共重合体
を使用した車両用マッドガードに関する。
(i)メルトインデックスが0.01〜100g/10
m1n、好ましくは0.1〜50g/10m1n、より
好ましくは0.5〜20g710m1n、 (ji)密度が0.860〜0.910g/ffl、好
ましくは0.880〜0.910g/d、より好ましく
は0.890〜0.905g/d、 (iii )示差走査熱量測定法(DSC)においてそ
の最大ピークの温度が100℃以上、好ましくは110
℃〜125℃、 (iv)沸騰n−ヘキザン不溶分が10重量%以上、好
ましくは30〜97重量%。
本発明で用いるエチレン・α−オレフィン共重合体は上
記(i)〜(iv)の条件をすべて満足するものでなけ
ればならない。
〔条件(i)〕
まず、(i)のメルトインデックス(JIS K 67
60)が0.01g/10m1n未満であると流動性が
悪くなり、成形性が劣るため、均一な厚さのマッドガー
ドが得られず、一方100g/10m1nを越えると引
張強度が劣る。
〔条件(it)) (ii)の密度(JIS K 6760)が0.860
g/ci未満であるとマッドガードが軟かすぎて強度不
足、表面のべたつきが生じ、一方密度が0.910g/
a&を越えると硬質になり、柔軟性に欠けるため好まし
くない。
〔条件(m)〕
(iii)のDSCによる最大ピーク温度(Tm)は結
晶形態と相関する値であり、Tmが100℃未満である
とマッドガードの耐熱性、引張強度が不足し、表面にべ
たつきが生じて望ましくない。
〔条件(K)〕
つぎに、沸騰n−ヘキサン不溶分は非晶質部分の割合お
よび低分子量成分の含有率の目安となるものであり、不
溶分が10重景%未満であるときは非晶質部分および低
分子量成分が多くなり強度低下による性能不足や表面が
べたつき、ごみが付着しやすくなるなどの問題が生じる
とともに、マッドガードの形状保持が困難となる。1な
お、本発明におけるDSCおよび沸騰n−ヘキサン不溶
分の測定方法は次のとおりである。
(DSGによる測定法〕 熱プレス成形した厚さ100μmのフィルムから約5m
gの試料を精秤し、それをDSC装置にセットし、17
0℃に昇温しでその温度で15m1n保持した後降温速
度2.5℃/minで0℃まで冷却する。次に、この状
態から昇温速度10℃/minで170℃まで昇温しで
測定を行う。0℃から170℃に昇温する間に現われた
ピークの最大ピークの頂点の位置の温度をもって最大ピ
ーク温度(Tm)とする。
〔沸騰n−ヘキサン不溶分の測定法〕
熱プレスを用いて、厚さ200μmのシートを成形し、
201m1×3011III+のシートを3枚切り取り
、2重管式ソックスレー抽出器を用いて、沸騰n−ヘキ
サンで5時間抽出を行なう。n−ヘキサン不溶分を取り
出し、真空乾燥(7時間、真空下、50℃)後、次式に
より沸騰n−ヘキサン不溶分を算出する。
本発明におけるエチレン・α−オレフィン共重合体は上
記の諸特性をすべて満たすことによって、所望の性能を
発揮することができる。
エチレンと共重合するα−オレフィンは炭素数3〜12
のものである。具体的には、プロピレン、ブテン−1,
4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オクタン−1
、デセン−1、ドデセン−1などを挙げることができる
。これらのうち特に好ましいのは、プロピレン、ブテン
−1,4−メチルペンテン−1およびヘキセン−1であ
る。エチレン・α−オレフィン共重合体中のα−オレフ
ィン含量は5〜40モル%であることが好ましい。
以下に、本発明において用いるエチレンとα−オレフィ
ンの共重合体の製造法について説明する。
まず使用する触媒系は、少くしもマグネシウムおよびチ
タンを含有する固体触媒成分に有機アルミニウム化合物
を組み合わせたもので、該固体触媒成分としてはたとえ
ば金属マ”グネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグ
ネシウム、酸化マグネシウム、塩化マグネシウムなど、
またケイ素、アルミニウム、カルシウムから選ばれる金
属とマグネシウム原子とを含有する複塩、複酸化物、炭
酸塩、塩化物あるいは水酸化物など、さらにはこれらの
無機質固体化合物を含酸素化合物、含硫黄化合物、芳香
族炭化水素、ハロゲン含有物質で処理又は反応させたも
の等のマグネシウムを含む無機質固体化合物にチタン化
合物を公知の方法により担持させたものが挙げられる。
上記の含酸素化合物としては5例えば水、アルコール、
フェノール、ケトン、アルデヒド、カルボン酸、エステ
ル、ポリシロキサン、酸アミド等の有機含酸素化合物、
金属アルコキシド、金属のオキシ塩化物等の無機含酸素
化合物を例示することができる。含硫黄化合物としては
、チオール、チオエーテルの如き有機含硫黄化合物、二
酸化硫黄、二酸化硫黄、硫酸の如き無機硫酸化合物を例
示することができる。芳香族炭化水素としては、ベンゼ
ン、1−ルエン、キシレン、アントラセン、フェナンス
レンの如き各種単環および多環の芳香族炭化水素化合物
を例示することができる。ハロゲン含有物質としては、
塩素、塩化水素、金属塩化物、有機ハロゲン化物の如き
化合物等を例示することかできる。
チタン化合物としては、チタンのハロゲン化物、アルコ
キシハロゲン化物、アルコキシド、ハロゲン化酸化物等
を挙げることができる。チタン化合物としては4価のチ
タン化合物と3価のチタン化合物が好適であり、4価の
チタン化合物としては具体的には一般式T i (OR
)nX+−n (ここでRは炭素数1〜20のアルキル
基、アリール基またはアラルキル基を示し、又はハロゲ
ン原子を示す。
nはO≦n≦4である。、)で示されるものが好ましく
、四塩化チタン、四臭化チタン、四ヨウ化チタン、モノ
メトキシトリクロロチタン、ジメトキシジクロロチタン
、トリメトキシモノクロロチタン、テトラメトキシチタ
ン、モノエトキシトリクロロチタン、ジェトキシジクロ
ロチタン、トリエトキシモノクロロチタン、テトラエト
キシチタン、モノイソプロポキシトリクロロチタン、ジ
イソプロポキシジクロロチタン、トリイソプロポキシモ
ノクロロチタン、テトライソプロポキシチタン、モノブ
トキシトリクロロチタン、ジブトキシジクロロチタン、
モノペントキシトリクロロチタン、モノフェノキジトリ
クロロチタン、ジフェノキシジクロロチタン、トリフエ
ノキシモノクロロチタン、テトラフェノキシチタン等を
挙げることができる。3価のチタンを化合物としては、
四塩化チタン、四臭化チタン等の四ハロゲン化チタンを
水素、アルミニウム、チタンあるいは周期率■〜■族金
属の有機金属化合物により還元して得られる三ハロゲン
化チタンが挙げられる。また一般式Ti (OR)ll
lX4−m (::テRは炭素数1〜20のアルキル基
、アリール基またはアラルキル基を示し、又はハロゲン
原子を示す。mはO< m < 4である。)で示され
る4価ハロゲン化アルコキシチタンを周期率表I〜■族
金属の有機金属化合物により還元して得られる3価のチ
タン化合物が挙げられる。
これらのチタン化合物のうち、4価のチタン化合物が特
に好ましい。
これらの触媒の具体的なものとしては、たとえばM g
 O−RX −T i Cn 4系(特公昭51−35
14号公報) 、 M g −S i CQ 、 −R
OH−T i CΩ、系(特公昭50−23864号公
報)、MgCf12−Afl(OR)a  T iCQ
 I系(特公昭51−152号公報、特公昭52−15
111号公報) 、M g CQ 、 −S i CQ
 4−ROHT i CQ 4系(特開昭49−106
581号公報)、Mg(OOCR)2−AQ(OR)、
−TiCQ4系(特公昭52−11710号公報) 、
M g  P OCQ a  T 1CO4系(特公昭
51−153号公報)、MgCQ、−AIA OCQ 
−T i c Q 、系(特公昭54−15316号公
報)、MgCQ、−Afi(OR)ylX、−y、−8
i(OR’ )mx、l1l−T=cf14系(特開昭
56−95909号公報)などの固体触媒成分(前記式
中において、R,R’は有機残基、又はハロゲン原子を
示す)に有機アルミニウム化合物を組み合わせたものが
好ましい触媒系の例として挙げられる。
他の触媒系の例としては固体触媒成分として、いわゆる
グリニヤ化合物などの有機マグネシウム化合物とチタン
化合物との反応生成物を用い、これに有機アルミニウム
化合物を組み合わせた触媒系を例示することができる。
有機マグネシウム化合物としては、たとえば、一般式R
MgX、R2Mg、RMg(OR)などの有機マグネシ
ウム化合物(ここで、Rは炭素数1〜20の有機残基、
Xはハロゲンを示す)およびこれらのエーテル錯合体、
またはこれらの有機マグネシウム化合物をさらに、他の
有機金属化合物たとえば有機ナトリウム、有機リチウム
、有機カリウム、有機ホウ素、有機カルシウム、有機亜
鉛などの各種化合物を加えて変性したものを用いること
ができる。
これらの触媒系の具体的な例としては、例えばRM g
 X −T i CQ 4系(特公昭50−39470
号公報)、RMgX−フェノール−TiCQ4系(特公
昭54−12953号公報)、RMgX−ハl:Iゲン
化フェノールT iCQ 4系(特公昭54−1295
4号公報)、RMgX−Go、−T i C11,系(
特開昭57−73009号公報)等の固体触媒成分に有
機アルミニウム化合物を組み合わせたものを挙げること
ができる。
また他の触媒系の系としては固体触媒成分として、S 
i O,、A Q203等の無機酸化物と前記少なくと
もマグネシウムおよびチタンを含有する固体触媒成分を
接触させて得られる固体物質を用い、これに有機ウルミ
ニウム化合物を組み合わせたものを例示することができ
る。無機酸化物としてはSin、、AQ、03の他にC
ab、B2O3,5no8等を挙げることができ、また
これらの酸化物の複酸化物もなんら支障なく使用できる
。これら各種の無機酸化物とマグネシウムおよびチタン
を含有する固体触媒を接触させる方法としては公知の方
法を採用することができる。すなわち、不活性溶媒の存
在下あるいは不存在下に温度20〜400℃、好ましく
は50〜300℃で通常5分〜20時間反応させる方法
、共粉砕処理による方法、あるいはこれらの方法を適宜
組み合わせることにより反応させてもよい。
これらの触媒系の具体的な例としては、例えば、S l
 02  ROHM g Cax  T x CQ* 
(特開昭56−47407号公報) 、5in2−R−
0−R’ −MgO−AfiCΩ、−TiCl2.系(
特開昭57−187305号公報)、Sin、−MgC
Q、−Afl(OR)。
−TiCJR4−8i(OR’ )4系(特開昭58−
21405号公報)(前記式中においてR,R’は炭化
水素残基を示す。)等に有機アルミニウム化合物を組み
合わせたものを挙げることができる。
これらの触媒系において、チタン化合物を有機カルボン
酸エステルとの付加物として使用することもでき、また
前記したマグネシウムを含む無機固体化合物を有機カル
ボン酸エステルと接触処理させたのち使用することもで
きる。また、有機アルミニウム化合物を有機カルボン酸
エステルとの付加物として使用しても何ら支障がない。
さらには、あらゆる場合において、有機カルボン酸エス
テルの存在下に調整された触媒系を使用することも何ら
支障な〈実施できる。
ここで有機カルボン酸エステルとしては各種の脂肪族、
脂環族、芳香族カルボン酸エステルが用いられ、好まし
くは炭素数7〜12の芳香族カルボン酸エステルが用い
られる。具体的な例としては安息香酸、アニス酸、トル
イル酸のメチル、エチルなどのアルキルエステルを挙げ
ることができる。
上記した固体触媒成分と組み合わせるべき有機アルミニ
ウム化合物の具体的な例としては一般式R3AQ、R2
AQX、RAQX2.R,AQOR。
RAfi(OR)XおよびR3A n z X sの有
機アルミニウム化合物(ここでRは炭素数1〜20のア
ルキル基、アリール基またはアラルキル基、Xはハロゲ
ン原子を示し、Rは同一でもまた異なっていてもよい)
で示される化合物が好ましく、トリエチルアルミニウム
、トリイソブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミニ
ウム、トリオクチルアルミニウム、ジエチルアルミニウ
ムクロリド、ジエチルアルミニウムエトキシド、エチル
アルミニウムセスキクロリド、およびこれらの混合物等
が挙げられる。
有機アルミニウム化合物の使用量はとくに制限されない
が通常チタン化合物に対して0.1〜1000モル倍使
用することができる。
また、前記の触媒系をα−オレフィンと接触させたのち
重合反応を用いることによって、その重合活性を大巾に
向上させ、未処理の場合よりも一層安定に運転すること
もできる。このとき使用するα−オレフィンとしては種
々のものが使用可能であるが、好ましくは炭素数3〜1
2のα−オレフィンであり、さらに好ましくは炭素数3
〜8のα−オレフィンが望ましい。これらのα−オレフ
ィンの例としてはたとえばプロピレン、ブテン−1、ペ
ンテン−1,4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、
オクテン−1、デセン−1、ドデセン−]1等およびこ
れらの混合物などを挙げることができる。触媒系とα−
オレフィンとの接触時の温度、時間は広い範囲で選ぶこ
とができ、たとえば0〜200℃、好ましくは0〜11
0℃で1分〜24時間で接触処理させることができる。
接触させるα−オレフィンの量も広い範囲で選べるが、
通常、前記固体触媒成分1g当り1g〜50,000g
、好ましくは5g〜30,000 g程度のα−オレフ
ィンで処理し、前記固体触媒成分1g当り1g〜500
gのα−オレフィンを反応させることが望ましい、この
とき、接触時の圧力は任意に選ぶことができるが通常、
−1〜100kg/a# −Gの圧力下に接触させるの
が望ましい。
α−オレフィン処理の際、使用する有機アルミニウム化
合物を全量、前記固体接触成分と組み合わせたのちα−
オレフィンと接触させてもよいし、また、使用する有機
アルミニウム化合物のうち一部を前記固体触媒成分と組
み合わせたのちα−オレフィンと接触させ、残りの有機
アルミニウム化合物を重量の際に別途添加して重合反応
を行ってもよい。また、触媒系とα−オレフィンとの接
触時に、水素ガスが共存しても支障なく、また、窒素、
アルゴン、ヘリウムなどその他の不活性ガスが共存して
も何ら支障ない。
重合反応は通常のチグラー型触媒によるオレフィンの重
合反応と同様にして行われる。すなわち反応はすべて実
質的に酸素、水などを絶った状態で、気相、または不活
性溶媒の存在下、またはモノマー自体を溶媒として行わ
れる。オレフィンの重合条件は温度20〜300℃、好
ましくは40〜200℃であり、圧力は常圧ないし70
kg/cd−G、好ましくは2 kg/al−Gないし
60kg/cJ−Gである。
分子量の調節は重合温度、触媒のモル比などの重合条件
を変えることによってもある程度調節できるが5重合系
中に水素を添加することにより効果的に行われる。もち
ろん、水素温度、重合温度などの重合条件の異なった2
段階ないしそれ以上の多段階の重合反応も何ら支障な〈
実施できる。
本発明のエチレン・α−オレフィン共重合体と、固体触
媒成分としてバナジウムを含有するものを使用して得ら
れるエチレン・α−オレフィン共重合体とは明確に区別
される。
両者は共重合体を構成する七ツマ−が同一の場合であっ
て、かつ密度が同一であっても、DSCによるTmは本
発明の共重合体の方が高く、沸騰n−ヘキサン不溶分は
本発明の共重合体が10重重量以上であるのに対し後者
は不溶分が存在しないか、または極めて少量である。こ
のような共重合体自体の相違に起因して、マッドガード
に使用したときには、本発明の共重合体は後者に比較し
て、強度、柔軟性、温度特性等諸性能のバランスが優れ
ている。
本発明においては、前記した特定のエチレン・α−オレ
フィン共重合体に、他の方法で得られたポリオレフィン
を適宜配合することは、前記エチレン・α−オレフィン
共重合体の特性を損なわない限り行うことができる。こ
れら他のポリオレフィンの例としては、高圧法ポリエチ
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、リニア低密度ポ
リエチレン、プロピレン−ブテン−1共重合体、スチレ
ン−ブタジェンブロック共重合体やオレフィン系などの
熱可塑性エラストマー等が挙げられる。これらの配合割
合は、前記エチレン・α−オレフィン共重合体100重
量部に対して、100重量部以下が好ましい。
また、前記エチレン・α−オレフィン共重合体に、必要
に応じて安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、発泡剤、
帯電防止剤、難燃剤、染料、顔料、タルク、炭酸カルシ
ウム、カーボンブラック、シリカ、各種繊維等の充填剤
等を適宜配合することができる。特に本発明のエチレン
・α−オレフィン共重合体は従来のポリオレフィンと比
較して充填剤を多量に配合し得る。
本発明のマッドガードは、単独もしくは基材と積層して
用いられる。基材としては、織布、不織布等を挙げるこ
とができる。基材との積層によりマッドガードの強度が
向上する。
マッドガードを製造する方法としては、射出成形法や押
出成形法など各種の方法が採用できる。
なお、エチレン・α−オレフィン共重合体を主成分とし
他の配合物を配合するときは、混線工程を付加する。基
材と積層する場合は、このようにして得られたマッドガ
ードと基材を重ね加熱圧着するか、あるいはカレンダー
ロール等によりエチレン・α−オレフィン共重合体又は
これを主成分とする配合物の溶融物を基材に直接積層す
ることができる。
マッドガードの厚さは適宜であるが、好ましくは0.5
〜10mmの範囲が好ましい。マッドガードの表面に適
宜エンボス加工や印刷を施すこともできる。
〈実施例〉 以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発
明はこれらによって限定されるものではない。なお、実
施例および比較例における物性測定は下記の方法によっ
た。
〔試験用シートの作成〕
樹脂組成物を、厚さ2mm、縦×横が150meX15
0画のモールドに入れ、210℃で5分子熱後、同温度
で150kg/d、5分間加圧成形し、ついで30℃、
150kg/cdの加圧下で10分間冷却した。それを
50℃、20時間アニーリング後、室温で24時間放置
し、物性の測定を行った。
〔引張強度〕
JIS K 6301に準じて、3号ダンベルを用いて
試験片を作り、50閣/分の引張速度を測定した。
〔硬度〕
JIS K 6301に準じて試験片を作成し、C形試
験機を用いて測定した。  。
〔屈曲試験〕
JIS K 6301に準じて試験片を作成し、デマチ
ャ式試験機を用いて測定を行った。
〔耐油性〕
2l− JIS K 6301に準じて試験片を作成し、JIS
 a分抽を用いて23℃、22時間の体積変化率を求め
た。
実施例1 実質的に無水の塩化マグネシウム、1,2−ジクロルエ
タンおよび四塩化チタンから得られた固体触媒成分とト
リエチルアルミニウムからなる触媒を用いてエチレンと
ブテン−1とを共重合させてエチレン・ブテン−1共重
合体を得た。
このエチレン・ブテン−1共重合体のエチレン含量は8
7.9モル%、メルトインデックスは1.0g/10m
1n 、密度は0.895g/an?、D S Cの最
大ピーク温度は119℃、沸騰n−ヘキサン不溶分は7
2重量%であった。各種物性の評価結果を表1に示した
。  。
実施例2 実施例1と同一の触媒を用いて、エチレン・ブテン−1
共重合体を得た。
このエチレン・ブテン−1共重合体のエチレン含量は9
1.0モル%、メルトインデックス(MI)は−22= 5−1g/10m1n 、密度は0.903g/cJ、
 D S Cの最大ピーク温度は121℃、沸騰n−ヘ
キサン不溶分は78重量%であった。各種物性の評価結
果を表1に示した。
実施例3 実質的に無水の塩化マグネシウム、アントラセンおよび
四塩化チタンから得られた固体触媒成分とトリエチルア
ルミニウムからなる触媒を用いてエチレンとプロピレン
とを共重合させてエチレン・プロピレン共重合体を得た
。このエチレン・プロピレン共重合体のエチレン含量は
88.0モル%、MIは1.Og/10m1n 、密度
は0.901g/CiI、 D S Cの最大ピーク温
度は121℃、沸騰n−ヘキサン不溶分は79重量%で
あった。その評価結果を表1に示した。
比較例1 市販のエチレン・プロピレン共重合体ゴム(UP02P
:日本合成ゴム社品)を用いて、物性を測定した。この
共重合体のゴムのMIは1.9g/10m1n、密度は
0.864g/a&、 D S Cの最大ピーク温度は
32℃、沸騰n−ヘキサン不溶分は0重量%であった。
その評価結果を表1に示した。表1より、比較例1の結
果では引張強度や伸びが劣り、かつ耐油性が劣ることか
ら、マッドガードのような苛酷な用途には望ましいもの
ではないことが明らかとなった。
比較例2 市販の直鎖状低密度ポリエチレン(8石すニレックスA
F2320.日本石油化学■製品)を用いて物性を測定
した。このポリエチレンのMIは1.0g/10m1n
 、密度は0.922g/cJ、 D S Cの最大ピ
ーク温度は123℃、沸騰n−ヘキサン不溶分は97重
量%であった。その評価結果を表1に示した。このよう
な直鎖状低密度ポリエチレンは、引張強度や伸びは優れ
ているものの、硬すぎて柔軟性に欠け、かつ屈曲性に劣
ることから、マッドガードのような用途には必ずしも望
ましいものでなり)。
−Zj − 24一 実施例4 実施例1のエチレン・ブテン−1共重合体100重量部
に5重量部のカーボンブラックをブレンドし、Tダイ付
押出機を用いて厚さ1.5mm、巾60■、長さ90G
のシートを作った。このシートを大型トラックの後部車
輪のマッドガードとして取り付け、約5万一走行後に各
部の点検を行った。その結果何ら変化が認められず、良
好な結果が得られた。
〈発明の効果〉 以上述べたように、本発明のマッドガードは特定のエチ
レン・α−オレフィン共重合体を用いているため、柔軟
性が良好であるとともに、強度、低温特性、耐摩耗性、
耐油性、耐屈曲性等のバランスが非常に優れており、従
来のゴム等に比べて優れた耐久性が期待される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)少くともマグネシウムおよびチタンを含有する固体
    物質と、有機アルミニウム化合物とからなる触媒の存在
    下で、エチレンと炭素数3〜12のα−オレフィンとを
    共重合させて得られる下記(i)〜(iv)の性状を有
    するエチレン・α−オレフィン共重合体を使用した車両
    用マッドガード: (i)メルトインデックス 0.01〜100g/10
    min(ii)密度 0.860〜0.910g/cm
    ^3(iii)示差走査熱量測定法(DSC)による最
    大ピーク温度 100℃以上 (iv)沸騰n−ヘキサン不溶分 10重量%以上2)
    前記エチレン・α−オレフィン共重合体中のα−オレフ
    ィンが炭素数3〜6のα−オレフィンである特許請求の
    範囲第1項記載の車両用マッドガード。
JP18097885A 1985-07-29 1985-08-20 車両用マツドガ−ド Granted JPS6255276A (ja)

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