JPS6144149B2 - - Google Patents

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JPS6144149B2
JPS6144149B2 JP59052739A JP5273984A JPS6144149B2 JP S6144149 B2 JPS6144149 B2 JP S6144149B2 JP 59052739 A JP59052739 A JP 59052739A JP 5273984 A JP5273984 A JP 5273984A JP S6144149 B2 JPS6144149 B2 JP S6144149B2
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JP
Japan
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wire
wire drawing
strength
temperature
present
Prior art date
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Expired
Application number
JP59052739A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60215751A (ja
Inventor
Kinya Ogawa
Katsuichi Takamura
Takaaki Nishama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP5273984A priority Critical patent/JPS60215751A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はAl−Mg−Si系の導電用高力アルミニ
ウム合金線の製造方法に係るものである。 本合金系はイ号アルミニウム合金、アルドラ
イ、6101,6201、アルメレツクなどと称され導電
用の高力アルミニウム合金として従来より広く使
用されてきているが、伸線後に熱処理を必要とす
るため製造コストが高いという欠点を有してい
た。また、伸線中の材料の温度を高温に保持しい
わゆる温間加工により高い特性の導体を製造する
方法も提案されているが、材料の温度を高温に保
持するために材料のみならず伸線機、潤滑油の加
熱保温も行わねばならずその結果製造コストが高
くなつてしまうという欠点もある。 本発明はかかる点に鑑み、研究を重ねた結果、
導体としての特性を損なわずに伸線後の熱処理を
省略して製造コストを低減せしめる製造方法を開
発したものである。 即ち、本発明はMg0.3〜1.6wt%、Si0.3〜1.2wt
%、残部通常の不純物とアルミニウムからなる導
電用高力アルミニウム合金線、またはMg0.3〜
1.6wt%、Si0.3〜1.2wt%、Fe0.1〜0.8wt%、
Cu0.005〜0.6wt%、残部通常の不純物とアルミ
ニウムからなる導電用高力アルミニウム合金線の
製造において、合金素材を連続伸線加工する際
に、伸線加工終了時の線温度が120〜260℃になる
ように伸線加工して巻取ることを特徴とする導電
用高力アルミニウム合金線の製造方法である。 本発明において合金成分を上記のように限定し
た理由は、Mgは強度を高くするために添加する
もので0.3wt%未満ではその効果が少なく、1.6wt
%を越すと導電率が低下する。Siも強度を高くす
るために添加するもので0.3wt%未満ではその効
果は小さく1.2wt%を越すと導電率が低下し実用
上好ましくない。またFeは導電率をあまり低下
させずに強度を向上させる効果があり0.1wt%未
満ではその効果は小さく0.8wt%を越すと強度向
上の効果は飽和してくる。Cuは微量の添加によ
り強度向上に効果がある。Cuが0.005wt%未満で
はその効果は顕著ではなく、また0.6wt%を越す
と導電率が低下し、曲げ特性も悪くなる。実用上
Mg0.4〜1.0wt%、Si0.4〜0.9wt%を含む合金或は
さらにFe:0.15〜0.40wt%、Cu:0.01〜0.3wt%
を含む合金が好ましい。 本発明の連続伸線加工に供する合金素材は連続
鋳造圧延法、展延法、押出法等で製造した素材
(荒引線)で溶体化処理、焼入れされたものを用
いる。溶体化処理、焼入れされていない素材では
実用上要求される強度が得られない。なお連続圧
延に際して圧延中に溶体化処理、焼入あるいはこ
れに準ずる処理が行われたものであれば本発明に
供する素材として適している。 展延材、押出材についても同様に溶体化処理、
焼入れに準ずる処理が施されていれば良い。 これらの合金素材を連続伸線するに際して線温
度を120〜260℃にするのは伸線時の加工発熱を利
用し巻取後、線の蓄熱により焼戻し処理が行われ
るために、伸線後あらためて熱処理を施す必要が
なく製造コストが低減される。ここで120℃未満
の温度では熱処理の効果が得られないないため強
度、伸び、導電率とも低く、また260℃より高い
温度ではいわゆる過時効現象により導電率は高く
なるが強度が低下してしまう。また連続伸線に際
しての減面加工率は素材の線径から実用の素線径
まで加工するために必要な加工度とし、通常は減
面率60%以上である。 また本発明において、線温度を120〜260℃に調
整する手段としては伸線速度、1パス当りの減面
加工度、伸線機キヤプスタン線とのスリツプ率、
潤滑油の量、などの調整によつて行ない特に加熱
装置を必要としない。 本発明の実施に際して伸線に供する素材はあら
かじめ加熱する必要はなく、常温から連続伸線を
行ない連続伸線の後半から特に最終パスにかけて
線の温度が120〜260℃になるように上記伸線条件
を調整して巻取る。巻取り後は特に急冷を行なう
ことなく放冷により焼戻し効果の促進をはかるこ
とが好ましい。なお最終パスの線温度は160〜220
℃にすると特性上特に好ましい線材を得ることが
できる。 次に本発明を実施例により詳しく説明する。 実施例 純度99.7%の電気用アルミニウム地金を溶解
後、Al−20%Si、Al−50%Cu、Al6%Feの各母
合金およびMg単体を用いて第1表に示す組成の
合金を溶製した。
【表】 これらの合金をベルトアンドホイール型の連続
鋳造圧延機を用いて9.5mmφの素材(荒引線)を
製造した。これらから連続鋳造圧延後溶体化、焼
入れ処理を行なつたもの()、および圧延中に
溶体化、焼入れ処理を行なつたもの()の2種
類を製造した。これらの素材を用いて連続伸線機
により線温度を調整して3.5mmφに伸線した。従
来の伸線条件で伸線した線材については120〜260
℃で焼戻し処理を行ない、本発明の方法に従つて
線温度120〜260℃で伸線したものは伸線後の熱処
理は行なつていない。 本発明における伸線後の線温度を120〜260℃に
する伸線条件としては、伸線速度1000〜2000m/
min、1パス当りの減面加工度は25〜30%、伸線
機キヤプスタンと線のスリツプ率は5〜10%、潤
滑油は高粘度の伸線用精製鉱油を使用し、従来の
使用量の60%とした。また比較のため線温度の高
くならない従来の伸線条件としては、伸線速度
400〜800m/min、減面加工度は15〜25%、スリ
ツプ率は3〜6%とし、潤滑油は低粘度の伸線用
鉱油を使用した。これらの線材の加工条件および
導電率、引張強さ、伸びを測定した結果を第2表
に示す。
【表】 No.1〜4およびNo.11〜14は本発明方法により製
造したもので連続伸線機出口での線温度が160〜
220℃であり導電率は52.2%IACS以上、引張強さ
30.6Kg/mm2以上、伸び6.2%以上の値が得られて
いる。 一方比較例No.5およびNo.15は線温度が100℃と
低いため、特性がすべて低くなつている。No.6お
よびNo.16は線温度が280℃、300℃と高過ぎるた
め、過時効となり導電率は高いが、引張強さと伸
びが低い。またNo.7,No.8,およびNo.17,No.18は
線温度が低いもので伸線後140℃〜170℃で焼戻し
処理を行うことによつて本発明方法のものとほぼ
同程度の特性が得られるが、伸線後、熱処理を行
なつているため製造コストが高くなつてしまう。
No.9,No.10およびNo.19,No.20は合金組成が本発明
のものと異なるので、No.9,No.19はMgが少ない
ので強度が低く、このため加工発熱も少なく焼戻
し効果がないので伸びも小さい。No.10,No.20は
Mg,Siが過剰のため導電率が低く、また脆くな
るので伸びも小さい。 このように本発明によれば低コストで高い特性
の高力アルミニウム合金導体を得ることができる
もので工業上顕蓄な効果を奏するものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 Mg0.3〜1.6wt%、Si0.3〜1.2wt%、残部通常
    の不純物とアルミニウムからなる導電用高力アル
    ミニウム合金線、またはMg0.3〜1.6wt%、Si0.3
    〜1.2wt%、Fe0.1〜0.8wt%、Cu0.005〜0.6wt
    %、残部通常の不純物とアルミニウムからなる導
    電用高力アルミニウム合金線の製造において、合
    金素材を連続伸線加工する際に、伸線加工終了時
    の線温度が120〜260℃になるように伸線加工して
    巻取ることを特徴とする導電用高力アルミニウム
    合金線の製造方法。
JP5273984A 1984-03-19 1984-03-19 導電用高力アルミニウム合金線の製造方法 Granted JPS60215751A (ja)

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