JPS6132193B2

JPS6132193B2 -

Info

Publication number: JPS6132193B2
Application number: JP56177262A
Authority: JP
Inventors: Jei Paaseru Robaato; Ii Ueeru Kenesu
Original assignee: Caterpillar Tractor Co
Current assignee: Caterpillar Inc
Priority date: 1972-08-22
Filing date: 1981-11-06
Publication date: 1986-07-25
Also published as: IT990472B; GB1440819A; JPS5736191B2; BR7306374D0; DE2342938A1; JPS57107964A; DE2342938C2; CA977392A; JPS4958540A; US3826325A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、車輛を円滑且つ効果的に運転するた
めにその構成要素を適当に動かす懸架装置を備え
た車輛に関する。

軌道型車輛は、一般に、車輛の両側面に配置さ
れた軌道フレーム上に回転可能に結合された複数
個の支持用軌道ローラーを含んでいる。一般に、
回転部材が軌道フレームの両端部に取り付けられ
ており、この遊び車は軌道ローラーと共に無限軌
道に係合している。例えば、サンダーリン
（Sunderlin）等の米国特許第3435908号、バービ
ー（barbee）の米国特許第3595333号、及びレイ
ンスマ（Reinsma）の米国特許第3332725号を参
照されたい。これらは全て本出願人に譲渡された
ものである。

ある場合、即ちレインスマとバービーの特許に
於ては、車輛の前部回転部材に反跳手段が付いて
いる。しかし、このような比較的剛性のシステム
に於いては、懸架運動がほとんど或いは全くな
く、車輛が比較的荒れた地形を渡るとき、軌道チ
エーンと地面との良好な接触が維持されない。従
つて、荒れた地形にても軌道チエーンが地面とし
つかり接触するように、無限軌道フレームの適切
な支持を保ちながら軌道ローラーと回転部材を適
当に懸架運動させることが望ましい。

上記の如くの懸架運動を可能にする手段を一般
的に組み込んだ車輛が、本願出願人に譲渡された
ハンガー（Hunger）等の米国特許第3063510号と
ラーゼン（Larsen）の米国特許第3254738号に示
されている。これらのシステムは、操作上は比較
的効果的であることがわかつたが、デザインが比
較的複雑であることに注意されたい。適切な牽引
のための最も効果的な操作方法や運転を最も円滑
にすることを目差しつつ、上記如き懸架システム
のデザインを単純化することが常に望ましいこと
であることは言うまでもない。

一般に、従来の懸架システムは、比較的堅固に
取り付けられた遊び車と軌道ローラーを持つてい
るか、或いはこれらの要素を中間のバネや油圧ク
ツシヨンを介して取り付けた比較的柔らかな懸架
装置を有していた。前者のシステムは平面上では
堅固なプラツトフオームを与えるが、荒地への適
応性に欠け、懸架装置を経て伝達される衝撃負荷
を軽減できない。後者は、一般に衝撃負荷を除去
でき車輛を高速で運転できるが、非常に柔らかい
ために、その懸架システムはブルドーザブレード
やリツパーの如き車輛に取り付られる工具にかか
る種々の負荷に対して安定でない。

本発明の目的は、軌道型車輛に於いて、車輛が
比較的荒れた土地の上を移動するときでもその軌
道が地面との高度の接触を維持するような懸架シ
ステムを提供することである。

本発明の他の目的は、車輛を最も円滑に運転さ
せる、軌道型車輛の懸架システムを提供すること
である。

本発明のその他の目的は、上述の目的を満た
し、しかもデザインが単純な、軌道型車輛の懸架
システムを提供することである。

本発明のその他の目的は、荒地にての比較的高
速の移動運転にも、車輛に取り付けられた工具に
かかるいろいろな負荷を伴う比較的低速の作業運
転にも適応するように改良された、軌道型車輛の
懸架システムを提供することである。

概説すれば、本発明は車輛フレームを有する車
輛に於ける懸架装置にある。この懸架装置は、車
輛フレームに取り付けられた軌道フレームを含ん
でいる。クランク部材がその両端間の一点にて軌
道フレームの一端にピボツト連結されており、第
１及び第２の脚がそのピボツト点から延びてい
る。第１回転部材がクランク部材の第１脚に取り
付けられている。ローラー手段がクランク部材の
第２脚に取り付けられている。第２回転部材が軌
道フレームの他端に取り付けられている。軌道チ
エーンは第１及び第２回転部材並びにローラー手
段を取り巻いてこれに接しており、クランク部材
−軌道フレームピボツト点にて軌道フレームの一
端が第１回転部材とローラー手段とによつて支持
されるようにクランク部材が配置されている。

本発明の上述の目的並びにその他の目的は、以
下の説明並びに添付図面から明らかになるであろ
う。

車輛フレーム１２を有する車輛１０の全体が第
１図に示されている。軌道フレーム１４は前端１
６と後端１８を有し、前端１６と後端１８との間
の後端１８に隣接した点にてピン２０により車輛
フレーム１２にピボツト連結されている。クラン
ク部材２２は、クランク部材の両端間の一点２４
にて、軌道フレーム１４の前端１６にピボツト連
結されている。クランク部材２２は軌道１４の後
端１８から遠ざかるようにほぼ前方に延びている
脚２６と後端１８に向かつてほぼ後方に延びてい
る脚２８とを持つている。回転部材３０は、本実
施例に於いては遊び車であるが、脚２６に回転可
能に設置されている。ローラー手段３２は脚２８
が取り付けられている。このローラー手段３２
は、脚２８にピボツト連結された台車３４を含ん
でおり、この台車３４に軌道ローラー３６が取り
付けられている。クランク部材３８は、クランク
部材の両端間の一点４０にて軌道フレーム１４の
後端１８にピボツト連結されている。このクラン
ク部材３８は前端１６から遠ざかるようにほぼ後
方に延びている脚４２と前端１６に向かつてほぼ
前方に延びている脚４４を持つている。回転部材
４６は、本実施例に於いては遊び車であるが、脚
４２に回転可能に設置されている。ローラー手段
４８は脚４４に取り付けられており、脚４４にピ
ボツト連結された台車５０を含んでいて、この台
車５０に軌導ローラー５２が取り付けられてい
る。

軌道チエーン５４は、遊び車３０，４６、軌道
ローラー３６，５２、及び車輛フレーム１２に取
り付けられ遊び車３０，３６の間の上部に配置さ
れている駆動スプロケツト５６を取り囲んでこれ
らに接触している、軌道フレーム１４の前端１６
は、ピボツト点２４にて、遊び車３０及び図示の
ように軌道の接地部分に接触する軌道ローラー３
６によつて支持されている。これらの要素は支持
三角形を定め、その支持三角形内にばねなどを使
用することなく前端１６を確実に支持している。
これはピボツト点２４が軌道チエーンの接地部分
の上部で且つ遊び車３０が軌道する点とローラー
手段３２が軌道に接する点との間にあるためであ
り、非常に安定性がある。

軌道フレーム１４の後端１８は、遊び車４６と
軌道ローラー５２により同様な方法で支持されて
いる。

クランク部材２２，３８がそれぞれピボツト点
２４，４０のまわりにピボツト運動できるので、
第４図及び第５図に示されているような動きがで
きることは明らかであろう。本発明の重要な特徴
は、ピボツト点２４と５８，５８ａで示された
“作用線”との関係である。この“作用線”５
８，５８ａは、軌道チエーン５４によつて遊び車
３０及びローラー手段３２にかかる力の合力を表
わしている。これらは第４図及び第５図に示され
ており、そしてその方向はクランク部材２２の姿
勢に依存している。ピボツト点２４は作用線５８
の上方にくるように選ばれ、従つてクランク部材
２２はその作用線に強制されて脚２６と遊び車３
０を下方に、脚２８とローラー手段３２を上方に
ピボツトさせることに注意されたい。そのように
回転するとすぐに前端１６及び脚２８に取り付け
られた球面状の弾性ゴムパツド６２，６４から成
るストツプ手段６０が作用して、この向きに回転
したときクランク部材２２を確実に位置決めす
る。また軌道チエーン５４の長さの変化を最小に
し、懸架行程、すなわち遊び車３０とローラー手
段３２の上下行程の大きさを相対的に大きくする
ために、ピボツト点２４が作用線５８，５８ａ並
びに遊び車上に巻かれた軌道チエーン５４の巻き
角の二等分線に近接していることに注意された
い。

ストツプ手段６６は、クランク部材２２と前端
１６に取り付けられており、ローラー手段３２を
下方に、遊び車３０を上方に動かすようにクラン
ク部材が回転運動するのを制限する。このストツ
プ手段６６は前端１６上に形成されたストツプ部
材６８、及び脚２６上に形成され上述のような回
転が生じたときにストツプ部材６８に接触するよ
うに工夫されたストツプ部材７０から成る。かく
して、クランク部材２２の両方向の回転運動を制
限する有効なストツプ手段が得られる。

クランク部材３８及び後端１８もこれらに取り
付けられた同様なストツプハツド及びストツプ手
段を有し、同様な方法で操作され、脚４２は脚２
６に対応し、脚４４は脚２８に対応している。

リンク部材７２は軌道フレーム１４の一端で遊
び車３０に隣接して前端１６の内側にピボツト連
結されている。リンク部材７４は軌道フレーム１
４の一端で遊び車４６に隣接して後端１８の内側
にピボツト連結されている。これらのリンク部材
７２，７４は、それぞれのリンク部材−軌道フレ
ームピボツト点から互いに向き合つて延びてお
り、その端が互いに接近している。ローラー装置
７６，７８はそれぞれリンク部材７２，７４上に
取り付けられており、リンク部材７２，７４にピ
ボツト連結された台車８０，８２を含んでいる。
軌道ローラー８４は台車８０に取付けられてお
り、軌道ローラー８６は台車８２に取り付けられ
ている。軌道チエーン５４はローラー装置７６，
７８を取り囲んで接触していて、軌道ローラー８
４，８６と係合している。

リンク部材７２，７４及びそれに関係するロー
ラー８４，８６が、軌道フレーム１４に関して、
お互いに独立に上下にピボツト運動できることは
明らかであろう。

ストツプ手段９８（第２図参照）はリンク部材
７２と軌道フレーム１４とに関係している。この
ストツプ手段９８は、それぞれ軌道フレーム１４
とリンク部材７２に取り付けられ、且つリンク部
材７２が上方にピボツトすると互いに接触してそ
のようなピボツト運動を制限するように配置され
ている。球面状弾性ゴムパツド１００，１０２か
ら成つている。ストツプ手段１０４はリンク部材
７４と軌道フレーム１４とに関係している。この
ストツプ手段１０４もまた、それぞれ軌道フレー
ム１４とリンク部材７４に取り付けられ、且つリ
ンク部材７４が上方にピボツトすると互いに接触
してそのようなピボツト運動を制限するように配
置されている球面状弾性ゴムパツド１０６，１０
８から成つている。

車輛１０が通常の無負荷状態にあるとき、車輛
自重はクランク部材２２（弾性パツド６２，６４
を経て）、クランク部材３８（それに関する弾性
パツドを経て）リンク部材７２（弾性パツド１０
０，１０２を経て）、及びリンク部材７４（弾性
パツド１０６，１０８を経て）、そしてもちろん
車輛１０の反対側の軌道に関係する同様の構造物
により支えられている。このような無負荷状態で
は、遊び車３０，４６は少し持ち上がつた状態で
普通に移動し、負荷がかかつたときだけ下がる。
そのような負荷がかかると、脚２６，２８及び脚
４２，４４の長さがほぼ等しいため、クランク部
材にかかる負荷は、それに関係する遊び車と台車
との間でほぼ等分される。

第４図及び第５図は懸架システムの働きを明確
に示している。くぼみと隆起が組み合わさつてい
る地面の上を軌道チエーン５４が前進するとき、
脚２６は上方にピボツトし、脚２８は下方にピボ
ツトする。このピボツト運動により、軌道５４の
前部と地面との接触が適切に維持される。更に、
くぼみのために、リンク部材７２は軌道フレーム
１４から離れて下方にピボツトし、もはや負荷を
支えない。しかしながら、リンク部材７２が下方
に移動することにより、軌道チエーン５４は地面
としつかり接触し、ローラー８４はまだ軌道チエ
ーンと係合しており、案内の働きを果たしている
ことに注意されたい。更に、この領域に隆起が近
づくと、リンク部材７２は適切に位置決めされ負
荷を支える位置に移動する。

第５図は、軌道チエーン５４に関して隆起前図
と異なる位置にある場合を示している。このよう
な場合、クランク部材２２及びリンク部材７２が
ともにピボツト運動し、それぞれの弾性ストツプ
手段が作用し出す。これらのストツプ手段は今度
は負荷を無限軌道フレーム１４に伝達し、一方ス
トツプ手段の弾力性により図示のように軌道チエ
ーンと地面との接触が適切に維持される。

懸架装置の後部も、もちろん、同様に作動す
る。

このような作用に於いては、適当な懸架運動と
共に安定なプラツトフオーム効果が維持される。
例えば、車輛に取り付けられる装置の負荷により
車輛１０が前方に傾斜したとすると、一般にピボ
ツト点２４のまわりに車輛がピボツト運動し、リ
ンク部材２２が軌道フレーム１４に関してピボツ
トして遊び車３０が負荷支持部材として作用する
ことは明らかであろう。この状態に於いて、遊び
車３０及び軌道ローラー３６が前端１６の負荷を
支え、弾性部材６２，６４の負荷が漸次減少し、
ピボツト点２４の直接的機械的負荷が漸次増大す
る。この様にして、適当なプラツトフオームが維
持される。

車輛１０が後方に傾斜したときは、車輛１０の
後部が同様に作用する。

このような安定プラツトフオームは、あらゆる
状態で、例えば車輛１０が隆起上を動くときにも
維持される。そのような場合、遊び車には負荷が
かからず、隆起はリンク部材７２，７４及びクラ
ンク部材２２，２８に関係する弾性手段により吸
収され、即ち隆起が包み込まれて、安定プラツト
フオームが維持される。しかし、遊び車が負荷支
持部材として作用するや否や、遊び車はそれと関
係する軌道ローラーと共に作用して、上記の如き
プラツトフオームを定めることに関与する。従つ
て、適切な懸架運動を達成しながら、あらゆる条
件のもとで、安定な車輛プラツトフオームを実現
している。

遊び車３０及び軌道ローラー３６が同一のクラ
ンク部材２２に取り付けられているので、本装置
中に反跳システムを組み込んでおけば、前部クラ
ンク部材２２及びそれに関係する構造物のすべて
をいつしよに引き込ませることができる。このよ
うな反跳システムに於ては、前端１６は後端１８
から分離しており、後端１８に対して前後に運動
できるようになつている。このような反跳システ
ムを設ければ、遊び車３０及びローラー３６がい
つしよに前進並びに後退するので、非常に安定し
た前端１６支持構造が得られる。

本明細書にて説明した懸架システムは、非常に
荒れた地形でも円滑に運動するのに効果的であ
り、この観点に於て従来の設計に勝ることが証明
されている。これは、上述した様な、新しいクラ
ンク部材とリンク部材のシステム、独特なピボツ
ト点の選択や、ストツプ手段、及び遊び車、台
車、軌道ローラーとそれらに関係するすべての構
造物の成果である。このような円滑な運転によ
り、安全に、操縦者を労れさすことなく、迅速に
作業を遂行することができる。更に、本懸架シス
テムはデザインが非常に単純であることが明らか
であろう。

本発明の実施態様及び関連事項を挙げれば、次
の通りである。

(1) 車輛フレームを有する車輛に於いて、懸架装
置が、 (a) 車輛フレームに取り付けられた軌道フレー
ム、 (b) 両端部間の一点にて軌道フレームの一端に
ピボツト連結され、且つ該ピボツト点から延
びている第１及び第２の脚を有しているクラ
ンク部材、 (c) クランク部材の第１の脚に取り付けられた
第１回転部材、 (d) クランク部材の第２の脚に取り付けられた
ローラー手段、 (e) 軌道フレームのもう一つの端に取り付けら
れた第２回転部材、及び (f) 第１及び第２回転部材及びローラー手段を
取り巻いてこれらに接触する軌道チエーン、から成り、クランク部材は軌道フレームの一端
が第１回転部材とローラー手段とによつてクラ
ンク部材−軌道フレームピボツト点にて支持さ
れるように配置されている、ことを特徴とする
車輛。

(2) 実施態様第１項の車輛にして、第１回転部材
とローラー手段に作用する軌道チエーン力によ
つてクランク部材上にくる作用線の上方にクラ
ンク部材−軌道フレームピボツト点が位置して
いる車輛。

(3) 実施態様第２項の車輛にして、クランク部材
−軌道フレームピボツト点が作用線のすぐ近く
に位置している車輛。

(4) 実施態様第３項の車輛にして、該作用線に沿
つて作用している軌道の力によつてクランク部
材が一方向へピボツト運動するのを制限するた
め、クランク部材及び軌道フレームに協働する
ストツプ手段を含んでいる車輛。

(5) 実施態様第４項の車輛にして、ストツプ手段
がクランク部材及び軌道フレームに協働する弾
性パツド手段である車輛。

(6) 実施態様第５項の車輛にして、クランク部材
のもう一方の方向へのピボツト運動を制限する
ための、クランク部材及び軌道フレームに協働
するストツプ手段を含んでいる車輛。

(7) 実施態様第６項の車輛にして、第１回転部材
が遊び車である車輛。

(8) 実施態様第７項の車輛にして、ローラー手段
が、クランク部材の第２脚にピボツト連結され
た台車、及び台車に取り付けられ、無限軌道チ
エーンに係合する軌道ローラーからなる車輛。

(9) 実施態様第８項の車輛にして、軌道フレーム
がその両端間の一点で車輛フレームにピボツト
連結されている車輛。

(10) 車輛フレームを有する軌道フレームに於い
て、懸架装置が、 (a) 車輛フレームに取り付けられた軌道フレー
ム、 (b) 両端間の一点にて軌道フレームの第１端に
ピボツト連結され、そして軌道フレームの第
２端から遠ざかるように延びている第１脚及
び軌道フレームの第２端へ向かつて延びてい
る第２脚を有している第１クランク部材、 (c) 第１クランク部材の第１脚に取り付けられ
た第１回転部材、 (d) 第１クランク部材の第２脚に取り付けられ
た第１ローラー手段、 (e) 両端間の一点にて軌道フレームの第２端に
ピボツト連結され、そして軌道フレームの第
１端から遠ざかるように延びている第１脚及
び軌道フレームの第１端へ向かつて延びてい
る第２脚を有する第２クランク部材、 (f) 第２クランク部材の第１脚に取り付けられ
た第２回転部材、 (g) 第２クランク部材の第２脚に取り付けられ
た第２ローラー手段、及び (h) 第１及び第２回転部材及び第１及び第２ロ
ーラー手段を取り巻いてこれらに接触する軌
道チエーン、から成り、軌道フレーム第１端が第１クランク
部材−軌道フレームピボツト点にて第１回転部
材と第１ローラー手段とにより支持され、軌道
フレームの第２端が第２クランク部材−軌道フ
レームピボツト点にて第２回転部材と第２ロー
ラー手段とにより支持されている車輛。

(11) 実施態様第10項の車輛にて、第１及び第２回
転部材が遊び車である車輛。

(12) 実施態様第11項の車輛にして、第１クランク
部材−軌道フレームピボツト点が、第１遊び車
及び第１ローラー手段に作用する軌道チエーン
の力により第１クランク部材上にくる作用線の
上方に位置し、これによつて第１クランク部材
が該作用線に強制されて第１遊び車が下方へ且
つ第１ローラー手段が上方へとピボツト運動
し、また第２クランク部材−軌道フレームピボ
ツト点が第２遊び車及び第２ローラー手段に作
用する軌道チエーンの力により第２クランク部
材上にくる作用線の上方に位置し、これによつ
て第２クランク部材が該作用線に強制されて第
２遊び車が下方へ且つ第２ローラー手段が上方
へとピボツト運動する車輛。

(13) 実施態様第12項の車輛にして、第１及び第
２クランク部材−軌道フレームピボツト点がそ
れに関係するそれぞれの作用線の近隣に位置す
る車輛。

(14) 実施態様第13項の車輛にして、第１遊び車
を下方へ且つ第１ローラー手段を上方へ動かす
第１クランク部材のピボツト運動を制限するた
めの、第１クランク部材及び軌道フレームに協
働する第１ストツプ手段、及び第２遊び車を下
方へ且つ第２ローラー手段を上方へ動かす第２
クランク部材のピボツト運動を制限するため
の、第２クランク部材及び軌道フレームに附随
する第２ストツプ手段を含んである車輛。

(15) 実施態様第14項の車輛にして、第１及び第
２ストツプ手段がそれぞれ第１クランク部材と
軌道フレーム、及び第２クランク部材と無限軌
道フレームに協働する弾性パツド手段から成る
車輛。

(16) 実施態様第15項の車輛にして、第１遊び車
を上方へ且つ第１ローラー手段を下方へ動かす
第１クランク部材のピボツト運動を制限するた
めの、第１クランク部材と軌道フレームに協働
する第１追加ストツプ手段、及び第２遊び車を
上方へ且つ第２ローラー手段を下方へ動かす第
２クランク部材のピボツト運動を制限するため
の、第２クランク部材と軌道フレームに協働す
る第２追加ストツプ手段を含んでいる車輛。

(17) 実施態様第16項の車輛にして、第１及び第
２ローラー手段が、それぞれ第１及び第２クラ
ンク部材の第２脚にピボツト連結された第１及
び第２台車、及びその第１及び第２台車に取り
付けられ軌道チエーンに係合している軌道ロー
ラーからなる車輛。

(18) 実施態様第17項の車輛にして、軌道フレー
ムがその両端間の一点で車輛フレームにピボツ
ト連結されている車輛。

(19) 車輛フレームを有する車輛に於いて、懸架
装置が、 (a) 車輛フレームに取り付けられた軌道フレー
ム、 (b) 夫々軌道フレームの第１端及び第２端に取
り付けられた第１及び第２回転部材、 (c) 第１回転部材に隣接して、軌道フレームの
第１端の内側にピボツト連結された第１リン
ク部材、 (d) 第１リンク部材に取り付けられた第１ロー
ラー装置、 (e) 第２回転部材に隣接して、軌道フレームの
第２端の内側にピボツト連結された第２リン
ク部材、 (f) 第２リンク部材に取り付けられた第２ロー
ラー装置、及び (g) 第１及び第２回転部材、並びに第１及び第
２ローラー装置を取り巻いてこれらに接触す
る軌道チエーン、から成ることを特徴とする車輛。

(20) 実施態様第19項の車輛にして、第１及び第
２ローラー装置が、それぞれ第１及び第２リン
ク部材にピボツト連結された第３及び第４台
車、及び第３及び第４台車に取り付けられた軌
道ローラーから成り、第３及び第４台車に取り
付けられた軌道ローラーは第１及び第２回転部
材の間の下部を通過する軌道チエーンの部分に
接触する車輛。

(21) 実施態様第20項の車輛にして、第１及び第
２リンク部材が、それぞれのリンク部材−軌道
フレームピボツト点からほぼ向かい合つて延び
ており、その延びている端部が互いに接近して
おり、第１及び第２リンク部材は互いに独立に
軌道フレームに関して上方及び下方にピボツト
運動できる車輛。

(22) 実施態様第21項の車輛にして、第１リンク
部材と軌道フレームに協働し、第１リンク部材
の上方へのピボツト運動を制限する第３ストツ
プ手段を有し、該第３ストツプ手段が作用する
と車輛自重の一部が第１リンク部材を介して支
えられ、また第２リンク部材と無限軌道フレー
ムに協働し、第２リンク部材の上方へのピボツ
ト運動を制限している第４ストツプ手段を有
し、該第４ストツプ手段が作用すると車輛自重
の一部が第２リンク部材を介して支えられる車
輛。

(23) 実施態様第22項の車輛にして、第３及び第
４ストツプ手段が、第１及び第２リンク部材と
軌道フレームに協働する弾性パツド手段からな
る車輛。

(24) 実施態様第23項の車輛にして、両端間の一
点にて軌道フレームの第１端にピボツト連結さ
れ且つ軌道フレームの第２端から遠ざかるよう
に延びている第１脚と軌道フレームの第２端へ
向かつて延びている第２脚とを有する第１クラ
ンク部材、及び両端間の一点にて軌道フレーム
の第２端にピボツト連結され且つ軌道フレーム
の第１端から遠ざかるように延びている第１脚
と軌道フレームの第１端へ向かつて延びている
第２脚とを有する第２クランク部材を含み、該
回転部材が第１及び第２クランク部材のそれぞ
れの第１脚に取り付けられており、第１ローラ
ー手段が第１クランク部材の第２脚に取り付け
られ、第２ローラー手段が第２クランク部材の
第２脚に取り付けられており、軌道チエーンが
第１及び第２回転手段並びに第１及び第２ロー
ラー手段を取り巻いてこれらに接触しており、
軌道フレームの第１端が第１クランク部材−軌
道フレームピボツト点にて第１回転手段及び第
１ローラー手段により支持され、軌道フレーム
の第２端が第２クランク部材−軌道フレームピ
ボツト点にて第２回転手段及び第２ローラー手
段により支持されている車輛。

(25) 実施態様第24項の車輛にして、第１及び第
２回転手段が遊び車である車輛。

(26) 実施態様第25項の車輛にして、第１クラン
ク部材−軌道フレームピボツト点が、第１遊び
車及び第１ローラー手段にかかる軌道チエーン
の力により第１クランク部材上にくる作用線の
上方に位置し、これによつて第１クランク部材
が該作用線に強制されて第１遊び車を下方へ第
１ローラー手段を上方へとピボツト運動し、ま
た第２クランク部材−軌道フレームピボツト点
が、第２遊び車及び第２ローラー手段にかかる
軌道チエーンの力により第２クランク部材上に
くる作用線の上方に位置し、これによつて第２
クランク部材が該作用線に強制されて第２遊び
車を下方へ第２ローラー手段を上方へとピボツ
ト運動する車輛。

(27) 実施態様第26項の車輛にして、第１及び第
２クランク部材−軌道フレームピボツト点が、
それに関係するそれぞれの作用線に近接してい
る車輛。

(28) 実施態様第27項の車輛にして、第１遊び車
を下方へ且つ第１ローラー手段を上方へ動かす
第１クランク部材のピボツト運動を制限するた
めの、第１クランク部材と軌道フレームに協働
する第１ストツプ手段、及び第２遊び車を下方
へ且つ第２ローラー手段を上方へ動かす第２ク
ランク部材のピボツト運動を制限するための、
第２クランク部材と軌道フレームに協働する第
２ストツプ手段を含んでいる車輛。

(29) 実施態様第28項の車輛にして、第１及び第
２ストツプ手段が、それぞれ第１クランク部材
と軌道フレーム及び第２クランク部材と軌道フ
レームに協働する弾性パツド手段からなる車
輛。

(30) 実施態様第29項の車輛にして、第１クラン
ク部材と軌道フレームに協働し、第１遊び車を
上方へ且つ第１ローラー手段を下方へ動かす第
１クランク部材のピボツト運動を制限する第１
追加ストツプ手段、及び第２クランク部材と軌
道フレームに協働し、第２遊び車を上方へ且つ
第２ローラー手段を下方へ動かす第２クランク
部材のピボツト運動を制限する第２追加ストツ
プ手段を含んでいる車輛。

(31) 実施態様第30項の車輛にして、第１及び第
２ローラー手段が、それぞれ第１及び第２クラ
ンク部材の第２脚にピボツト連結された第１及
び第２台車、及びその第１及び第２台車に取り
付けられ軌道フレームに係合している軌道ロー
ラから成る車輛。

(32) 実施態様第31項の車輛にして、軌道フレー
ムが、その両端間の一点にて車輛フレームにピ
ボツト連結されている車輛。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の懸架システムを取入れている
車輛の側立面図である。第２図は軌道チエーンと
懸架装置の一部分を切欠いた側面図である。第３
図は第２図と同様の図面であり、懸架システムの
要素の動きを示している。第４図及び第５図は懸
架システムの前部の断片図であり、車輛を種々の
地形の上で運転したときの要素の動きを示してい
る。図に於いて、１２：車輛フレーム、１４：軌道
フレーム、２２：クランク部材、２４：ピボツト
点、３０：遊び車、３２：ローラー手段、３４：
台車、３６：軌道ローラー、３８：クランク部
材、４０：ピボツト点、４２：遊び車、４８：ロ
ーラー手段、５０：台車、５２：軌道ローラー、
５４：軌道チエーン、５６：駆動スプロケツト、
７２及び７４：リンク部材、８０及び８２：台
車、７６及び７８：軌道ローラー。

Claims

【特許請求の範囲】１車輛フレームを有する車輛に於いて、懸架装
置が、 (a) 車輛フレームに取り付けられた軌道フレー
ム、 (b) 夫々軌道フレームの第１端及び第２端に取り
付けられた第１及び第２回転部材、 (c) 第１回転部材に隣接して、軌道フレームの第
１端の内側にピボツト連結された第１リンク部
材、 (d) 第１リンク部材に取り付けられた第１ローラ
ー装置、 (e) 第２回転部材に隣接して、軌道フレームの第
２端の内側にピボツト連結された第２リンク部
材、 (f) 第２リンク部材に取り付けられた第２ローラ
ー装置、 (g) 第１及び第２回転部材、並びに第１及び第２
ローラー装置を取り巻いてこれらに接触する軌
道チエーン、 (h) 第１リンク部材と軌道フレームに協働し、第
１リンク部材の上方へのピボツト運動を制限す
る第１ストツプ手段であつて、これが作用する
と車輛自重の一部を第１リンク部材を介して支
えることができるところの第１ストツプ手段、
及び (i) 第２リンク部材と無限軌道フレームに協働
し、第２リンク部材の上方へのピボツト運動を
制限している第２ストツプ手段であつて、これ
が作用すると車輛自重の一部を第２リンク部材
を介して支えることができるところの第２スト
ツプ手段を具備し、 (j) 上記第１及び第２ストツプ手段が第１及び第
２リンク部材と軌道フレームとに協働する弾性
パツド手段を備えていることを特徴とする車輛。