JP2566589Y2 - ４クローラ式車輌のクローラ構造 - Google Patents
４クローラ式車輌のクローラ構造Info
- Publication number
- JP2566589Y2 JP2566589Y2 JP1991054752U JP5475291U JP2566589Y2 JP 2566589 Y2 JP2566589 Y2 JP 2566589Y2 JP 1991054752 U JP1991054752 U JP 1991054752U JP 5475291 U JP5475291 U JP 5475291U JP 2566589 Y2 JP2566589 Y2 JP 2566589Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crawler
- crawlers
- fuselage
- rotation fulcrum
- vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)
- Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、回動支点を中心に全体
が回動できる４つのクローラを有する４クローラ式車輌
のクローラ構造に関する。
が回動できる４つのクローラを有する４クローラ式車輌
のクローラ構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来は、回動支点を中心に全体が回動で
きる４つのクローラを機体下部の前後両側にそれぞれ装
備して構成する４クローラ式車輌において、前後の両ク
ローラは、前後進でクローラユニットの動きが異なると
安定的な走行ができないため、それぞれとも回動支点を
中心にして前後が対称形となる形状になることが好適と
されていた。
きる４つのクローラを機体下部の前後両側にそれぞれ装
備して構成する４クローラ式車輌において、前後の両ク
ローラは、前後進でクローラユニットの動きが異なると
安定的な走行ができないため、それぞれとも回動支点を
中心にして前後が対称形となる形状になることが好適と
されていた。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うに前後の両クローラをそれぞれとも回動支点を中心と
した対称形にすると、前後の転倒角が大きくとれないこ
とになり、大きくとろうとすれば機体の全長が長くなっ
てしまい、機体の安全性および走行性が悪いと、いった
不具合を呈していた。
うに前後の両クローラをそれぞれとも回動支点を中心と
した対称形にすると、前後の転倒角が大きくとれないこ
とになり、大きくとろうとすれば機体の全長が長くなっ
てしまい、機体の安全性および走行性が悪いと、いった
不具合を呈していた。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本考案は、そのような不
具合を解決し、好適に実施できるよう工夫したものであ
り、そのため、回動支点に軸支した駆動輪と、その下方
に配備した両端の遊動輪およびその間の複数の各転輪に
側面視３角状となるクローラをそれぞれ掛装し、対称形
となる前後の両クローラの回動支点を、各転輪の下方側
となるクローラ接地面の前後方向中心位置よりそれぞれ
機体の前後方向に同様に外側へ向けてオフセットして取
付け構成したものである。
具合を解決し、好適に実施できるよう工夫したものであ
り、そのため、回動支点に軸支した駆動輪と、その下方
に配備した両端の遊動輪およびその間の複数の各転輪に
側面視３角状となるクローラをそれぞれ掛装し、対称形
となる前後の両クローラの回動支点を、各転輪の下方側
となるクローラ接地面の前後方向中心位置よりそれぞれ
機体の前後方向に同様に外側へ向けてオフセットして取
付け構成したものである。
【０００５】
【作用】したがって、回動支点のオフセットにより、傾
斜地下り時の支点越えタイミングが早くなってクローラ
の斜面に対する追従性が向上することになり、前後進に
おける前後の両クローラの動きや、いわゆるおどりが同
じとなって安定した走行ができることになり、しかも、
機体の転倒角が大きくなって安定走行ができることにな
る。
斜地下り時の支点越えタイミングが早くなってクローラ
の斜面に対する追従性が向上することになり、前後進に
おける前後の両クローラの動きや、いわゆるおどりが同
じとなって安定した走行ができることになり、しかも、
機体の転倒角が大きくなって安定走行ができることにな
る。
【０００６】
【実施例】図１ないし図３において、座席６ａ、６ｂや
作業機７、エンジン１８等を装備した車輌Ａの下部の前
後両側には４つのクローラ２ａ、２ｂをそれぞれ配備す
るが、各クローラ２ａ、２ｂは、上方の駆動輪３と、下
方の両遊動輪４、４およびその間の３つの各転輪５とに
側面視３角形状となるようにして掛装し、４つの各クロ
ーラ２ａ、２ｂの駆動輪３は、前記車輌Ａの下部シャー
シ９の側部に固設したメタル１０に遊嵌する回転軸筒１
１の端部に固設するとともに、該回転軸筒１１の内端部
に固設した伝動スプロケット１２には前記エンジン８側
より駆動するチェン１３を掛装し、前記回転軸筒１１に
遊嵌した支軸１ａの端部には、前記両遊動輪４、４およ
び各転輪５を軸架したトラックフレーム１４の上部を着
脱可能に取付けてナット１５により固定し、前後の両ク
ローラ２ａ、２ｂの支軸１ａ中心となる回動支点１、１
を、図１に示すように各転輪５の下方側となるクローラ
接地面の前後方向中心位置Ｐよりそれぞれ機体の前後方
向にｌ長だけ同様にオフセットして前後に対称形にして
取付け、各クローラ２ａ、２ｂの全体が回動支点１を中
心にして回動できるように取付け構成する。
作業機７、エンジン１８等を装備した車輌Ａの下部の前
後両側には４つのクローラ２ａ、２ｂをそれぞれ配備す
るが、各クローラ２ａ、２ｂは、上方の駆動輪３と、下
方の両遊動輪４、４およびその間の３つの各転輪５とに
側面視３角形状となるようにして掛装し、４つの各クロ
ーラ２ａ、２ｂの駆動輪３は、前記車輌Ａの下部シャー
シ９の側部に固設したメタル１０に遊嵌する回転軸筒１
１の端部に固設するとともに、該回転軸筒１１の内端部
に固設した伝動スプロケット１２には前記エンジン８側
より駆動するチェン１３を掛装し、前記回転軸筒１１に
遊嵌した支軸１ａの端部には、前記両遊動輪４、４およ
び各転輪５を軸架したトラックフレーム１４の上部を着
脱可能に取付けてナット１５により固定し、前後の両ク
ローラ２ａ、２ｂの支軸１ａ中心となる回動支点１、１
を、図１に示すように各転輪５の下方側となるクローラ
接地面の前後方向中心位置Ｐよりそれぞれ機体の前後方
向にｌ長だけ同様にオフセットして前後に対称形にして
取付け、各クローラ２ａ、２ｂの全体が回動支点１を中
心にして回動できるように取付け構成する。
【０００７】したがって、回動支点１、１を中心にして
回動できる前後の両クローラ２ａ、２ｂにまたがる接地
長は図１に示すようにＬ長ほどに長くなって安定した走
行ができることになり、また、両クローラ２ａ、２ｂの
回動支点１、１を図１に示すように前後方向にそれぞれ
オフセットしたので、例えば、クローラ２ａ，２ｂの回
動中心である回動支点１，１が、水平地面から傾斜地面
へと角度の変わる点に達した時点でクローラは傾斜地面
に沿った角度に揺動する。すなわち、地面の角度変化に
追従するタイミングが早くなってクローラの斜面に対す
る追従性が向上したり、前後進における前後に両クロー
ラの動きや、いわゆるおどりが同じとなって安定した走
行ができることになり、しかも、機体の転倒角が大きく
なって安定走行ができることになる。
回動できる前後の両クローラ２ａ、２ｂにまたがる接地
長は図１に示すようにＬ長ほどに長くなって安定した走
行ができることになり、また、両クローラ２ａ、２ｂの
回動支点１、１を図１に示すように前後方向にそれぞれ
オフセットしたので、例えば、クローラ２ａ，２ｂの回
動中心である回動支点１，１が、水平地面から傾斜地面
へと角度の変わる点に達した時点でクローラは傾斜地面
に沿った角度に揺動する。すなわち、地面の角度変化に
追従するタイミングが早くなってクローラの斜面に対す
る追従性が向上したり、前後進における前後に両クロー
ラの動きや、いわゆるおどりが同じとなって安定した走
行ができることになり、しかも、機体の転倒角が大きく
なって安定走行ができることになる。
【０００８】図４ないし図７は他の例を示し、前記実施
例とは同一符号で示すように略同様に構成するが、支軸
１ａの内端部に固設したアーム１６と下部シャーシ９側
との間には、クローラ２ａ、２ｂ全体を回動支点１中心
に回動させることができる油圧シリンダ１７を介装し、
前方クローラ２ａの接地面後部および後方クローラ２ｂ
の接地面前部には図４に示すように離床角θをそれぞれ
形成して構成したものであり、図４に示すように接地長
Ｌ1 が長くなって安定した走行ができることになり、ま
た、旋回時には、図７に示すように両クローラ２ａ、２
ｂを回動させながら接地長Ｌ2 が短くなるようにして、
しかも前方クローラ２ａの後部と後方クローラ２ｂの前
部が充分に接地しながら充分な駆動力でもって良好に小
回りができることになる。
例とは同一符号で示すように略同様に構成するが、支軸
１ａの内端部に固設したアーム１６と下部シャーシ９側
との間には、クローラ２ａ、２ｂ全体を回動支点１中心
に回動させることができる油圧シリンダ１７を介装し、
前方クローラ２ａの接地面後部および後方クローラ２ｂ
の接地面前部には図４に示すように離床角θをそれぞれ
形成して構成したものであり、図４に示すように接地長
Ｌ1 が長くなって安定した走行ができることになり、ま
た、旋回時には、図７に示すように両クローラ２ａ、２
ｂを回動させながら接地長Ｌ2 が短くなるようにして、
しかも前方クローラ２ａの後部と後方クローラ２ｂの前
部が充分に接地しながら充分な駆動力でもって良好に小
回りができることになる。
【０００９】図８および図９はさらに別の例を示し、前
記実施例とは同一符号で示すように略同様に構成する
が、図９に示すように、エンジン８により駆動する両ポ
ンプ１８、１８により両側の両油圧モータ１９、１９を
それぞれ駆動し、両油圧モータ１９、１９の側方の減速
機２０、２０により駆動する両スプロケット２１、２１
には前後のチェン１３、１３をそれぞれ掛装して構成
し、油圧モータ１９を低くして居住スペースを広くした
り、重心位置を低くして安定走行ができるように構成で
きることになり、また、油圧モータ１９をバランスウエ
イトとしてとらえ、機体の前後バランスを改善する方向
にオフセットして好適に構成することができる。
記実施例とは同一符号で示すように略同様に構成する
が、図９に示すように、エンジン８により駆動する両ポ
ンプ１８、１８により両側の両油圧モータ１９、１９を
それぞれ駆動し、両油圧モータ１９、１９の側方の減速
機２０、２０により駆動する両スプロケット２１、２１
には前後のチェン１３、１３をそれぞれ掛装して構成
し、油圧モータ１９を低くして居住スペースを広くした
り、重心位置を低くして安定走行ができるように構成で
きることになり、また、油圧モータ１９をバランスウエ
イトとしてとらえ、機体の前後バランスを改善する方向
にオフセットして好適に構成することができる。
【００１０】
【考案の効果】このように本考案は、前後の両クローラ
２ａ、２ｂを前後方向に対称形にするとともにそれぞれ
の回動支点１を機体の前後方向に同様にオフセットして
上方に取付けたので、傾斜地下り時の支点越えタイミン
グが早くなってクローラの斜面に対する追従性が向上す
ることになり、前後進における前後の両クローラの動き
や、いわゆるおどりが同じとなって安定した走行ができ
ることになり、しかも、機体の転倒角が大きくなって安
全走行ができることになり、簡単な構造で走行性の良い
４クローラにして好適に実施できる特長を有する。
２ａ、２ｂを前後方向に対称形にするとともにそれぞれ
の回動支点１を機体の前後方向に同様にオフセットして
上方に取付けたので、傾斜地下り時の支点越えタイミン
グが早くなってクローラの斜面に対する追従性が向上す
ることになり、前後進における前後の両クローラの動き
や、いわゆるおどりが同じとなって安定した走行ができ
ることになり、しかも、機体の転倒角が大きくなって安
全走行ができることになり、簡単な構造で走行性の良い
４クローラにして好適に実施できる特長を有する。
【図１】本考案の実施例である要部を示した側面図であ
る。
る。
【図２】図１の一部を示した正面図である。
【図３】図２の一部を拡大して示した断面図である。
【図４】他の例を示した側面図である。
【図５】図４の一部を示した正面図である。
【図６】図５の一部を拡大して示した断面図である。
【図７】図４の作動状態を示した側面図である。
【図８】さらに他の例を示した側面図である。
【図９】図８の伝動部を示した平面図である。
１ 回動支点 ２ａ クローラ ２ｂ クローラ ３ 駆動輪 ４ 遊動輪 ５ 転輪 Ｐ 中心位置
Claims (1)
- 【請求項１】 回動支点１を中心に全体が回動できる４
つのクローラ２ａ、２ｂを機体下部の前後両側にそれぞ
れ装備して構成する４クローラ式車両において、前記回
動支点１に軸支した駆動輪３と、その下方に配備した両
端の遊動輪４、４およびその間の複数の各転輪５に側面
視３角状となるクローラ２ａ、２ｂをそれぞれ掛装し、
対称形となる前後の両クローラ２ａ、２ｂの回動支点１
を、各転輪５の下方側となるクローラ接地面の前後方向
中心位置Ｐよりそれぞれ機体の前後方向に同様に外側へ
向けてオフセットして取付け構成したことを特徴とする
クローラ構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991054752U JP2566589Y2 (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | ４クローラ式車輌のクローラ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991054752U JP2566589Y2 (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | ４クローラ式車輌のクローラ構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04137983U JPH04137983U (ja) | 1992-12-22 |
| JP2566589Y2 true JP2566589Y2 (ja) | 1998-03-30 |
Family
ID=31929638
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991054752U Expired - Lifetime JP2566589Y2 (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | ４クローラ式車輌のクローラ構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2566589Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57192152A (en) * | 1981-05-21 | 1982-11-26 | Fujitsu Ltd | Message communicating system |
| JPS63149272A (ja) * | 1986-07-01 | 1988-06-22 | Okano Kosan Kk | 不整地走行車 |
-
1991
- 1991-06-18 JP JP1991054752U patent/JP2566589Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04137983U (ja) | 1992-12-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |