JPS6130979Y2

JPS6130979Y2 -

Info

Publication number: JPS6130979Y2
Application number: JP1980060426U
Authority: JP
Priority date: 1980-04-30
Filing date: 1980-04-30
Publication date: 1986-09-09
Also published as: JPS56162232U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はコンベヤ装置に関するものである。

パレツト等の品物を搬送する搬送コンベヤの両
側に供給コンベヤを接続し、品物を対向する両側
方から搬送コンベヤ上に供給するような場合、品
物を搬送コンベヤ上の所定位置に正確に供給する
ため供給コンベヤの前方にストツパを設けるが、
このストツパは反対側の供給コンベヤにより反対
方向すなわちストツパの後方からの品物の供給を
妨たげないように、後方から供給される品物に対
してはその進行を妨たげないようにする必要があ
り、そのため、従来、ストツパにエアシリンダ等
の駆動機構を取付けていたが、この場合、ストツ
パの機構が複雑であつたり、駆動機構の制御装置
が必要であつたりした。

本考案は、このような点に鑑みなされたもの
で、ストツパの構造を工夫してストツパに駆動機
構などを設けることなく搬送面に進退することが
できるようにし、簡単な構造により品物を搬送コ
ンベヤ上の所定位置に供給するようにしたもので
ある。

次に本考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。

１は品物としてのパレツトＰを搬送する搬送コ
ンベヤで、この搬送コンベヤ１は、フレーム２に
多数のローラ３を軸架並設するとともに、この各
ローラ３をスプロケツトおよびチエン等からなる
伝達機構４を介して上記フレーム２の一側下部に
設けた駆動モータ５の回転軸に連結することによ
り形成され、上記モータ５を駆動することによつ
て上記各ローラ３が同一方向に回動し、ローラ３
上に載支されたパレツトＰを第１図において下方
に搬送するようになつている。

そして、上記搬送コンベヤ１の基部の両側に供
給コンベヤ１１が直交する方向に接続され搬送コ
ンベヤ１の上方に相対する両方向からパレツトＰ
を移送するようになつている。

すなわち、上記両側の供給コンベヤ１１は、そ
れぞれ供給コンベヤ１ローラ３より上方の位置に
おいてフレーム１２の両側の前後端部に駆動およ
び駆動のスプロケツト１３，１４を軸架し、この
各スプロケツト１３，１４間に無端状の搬送チエ
ン１５を巻回し、フレーム１２の前端部両側の駆
動スプロケツト１３を駆動軸１６の両端部に固着
し、この駆動軸１６をスプロケツトおよびチエン
等からなる伝導機構１７を介して上記フレーム１
２の前端下部に設けた駆動モータ１８の回転軸に
連結することにより形成され、上記モータ１８を
駆動することによつて上記両側の搬送チエン１５
が同期して回行し、搬送チエン１５上に載支され
たパレツトＰを搬送コンベヤ１の上方に移送す
る。

なお、上記各供給コンベヤ１１の前端部の両側
にはパレツトＰの送り出しローラ１９が軸支さ
れ、また、一側方には上記搬送チエン１５と平行
にパレツトＰの位置決め用ストツパ２０が立設さ
れている。

そして、上記両側の供給コンベヤ１１間すなわ
ち上記搬送コンベヤ１の基部に移載機構としての
移載コンベヤ２１が設けられ両側の供給コンベヤ
１１によつて搬送コンベヤ１の上方に移送された
パレツトＰを受け取り、搬送コンベヤ１上に移載
するようになつている。

すなわち、上記移載コンベヤ２１は、上記各供
給コンベヤ１１と同様に、フレーム２２の両側の
両端部に駆動軸および従動スプロケツト２３，２
４を軸加し、その各スプロケツト２３，２４間に
無端状の搬送チエン２５を巻回し、フレーム２２
の前端部両側の駆動スプロケツト２３を駆動軸２
６の両端部に固着し、この駆動軸２６をスプロケ
ツトおよびチエン等からなる伝動機構２７を介し
て上記フレーム２２の下部に設けた駆動モータ２
８の回転軸に連結することにより形成されている
が、上記フレーム２２および駆動モータ２８はリ
ンク機構２９および図示しない昇降装置によつて
水平状態を保つて昇降する昇降台３０に取付けら
れているとともに、上記駆動モータ２８は正逆回
転駆動ができるようになつている。

そうして、移載コンベヤ２１は、上昇位置すな
わち両側の搬送チエン２５が上記各供給コンベヤ
１１の搬送チエン１５と同一ないしやや低い状態
において、各供給コンベヤ１１によつてパレツト
Ｐが移送されると、両側の搬送チエン２５がその
供給コンベヤ１１の搬送チエン１５と同期して同
方向に回行し、パレツトＰを受け取り、ついで、
リンク機構２９および図示しない昇降装置により
下降位置すなわち両側の搬送チエン２５が上記搬
送コンベヤ１のローラ３より低い状態まで下降す
ることによりパレツトＰを搬送チエン２５上から
搬送コンベヤ１のローラ３上に移載する。

なお、上記移載コンベヤ２１の両端部の両側に
は、上記各供給コンベヤ１１の送り出しローラ１
９に対応して受け入れローラ３１が軸架されてい
る。

また、上記移載コンベヤ２１の両端部の両側す
なわち上記搬送コンベヤ１の基部両側部の前後部
にはストツパ３２が設けられ上記両側の供給コン
ベヤ１１によつて上記移載コンベヤ２１に移送さ
れたパレツトＰを移載コンベヤ２１上の所定位置
に停止してパレツトＰを上記搬送コンベヤ１の所
定位置に移載するようになつている。

すなわち、上記ストツパ３２は、第３図にも示
すように、略へ字状に形成され、中央部を上記移
載コンベヤ２１のフレーム２２の横繋ぎ部材２２
ａに垂直面に沿つて一定範囲回動可能に軸着し、
先端の係止部３３を移載コンベヤ２１の中央部に
向かつて突設するとともに、後端の下部には重錘
３４を取付け、上記係止部３３を常時上方に付勢
して係止部３３を搬送チエン２５の上方に突出さ
せている。

そうして、ストツパ３２は、前方からパレツト
Ｐが移送された場合に、パレツトＰに係止部３３
が当接してパレツトＰを停止させ、また後方から
パレツトＰが移送された場合には、パレツトＰが
係止部３３に乗り上げて係止部３３が下降しパレ
ツトＰを通過させる。

また、上記ストツパ３２は、パレツトＰが移載
コンベヤ２１から搬送コンベヤ１に移載されると
きには係止部３３が搬送チエン２５の下方に下降
し、パレツトＰの搬送を妨たげないようになつて
いる。

すなわち、上記ストツパ３２の重錘３４に対す
る作動体３５を上記搬送コンベヤ１のフレーム２
の両側に支枠３６を介して突設し、上記移載コン
ベヤ２１が下降したときに作動体３５がストツパ
３２の重錘３４を上方に押し上げ上記係止部３３
を下降させる。

次に、作動について説明する。

まず、搬送コンベヤ１に駆動するとともに、移
載コンベヤ２１を上昇させておき、そして、両側
の供給コンベヤ１１上の所定位置にパレツトＰを
載置しておく。

この状態で両側のコンベヤ１１のどちらか一方
を駆動するとともに、移載コンベヤ２１を駆動し
た一方の供給コンベヤ１１の搬送方向と同方向に
同期して駆動し、パレツトＰをその供給コンベヤ
１１から移載コンベヤ２１上に移送する。

このとき、パレツトＰは移載コンベヤ２１両端
部すなわち搬送コンベヤ１の基部の両側部の各ス
トツパ３２のうち手前のストツパ３２を後方から
押動し、手前のストツパ３２を下降させて進行
し、ついで前方のストツパ３２の係止部３３に当
接し所定位置に停止するようになつている。

その後、供給コンベヤ１１および移載コンベヤ
２１の駆動を停止するとともに、図示しない昇降
装置を作動してパレツトＰを載支した移載コンベ
ヤ２１を下降し、パレツトＰを搬送コンベヤ１上
に移載するとともに、搬送コンベヤ１で搬送す
る。

このとき、各ストツパ３２は、移載コンベヤ２
１が下降するとともに重錘３４が搬入コンベヤ１
の両側に設けられた作動体３５に当接して上方に
押動され、先端の係止部３３が下降し、パレツト
Ｐの搬送を妨たげないようになつている。

そうして、パレツトＰが搬送コンベヤ１により
搬送コンベヤ１の基部すなわち移載コンベヤ２１
部から搬出された後、移載コンベヤ２１を上昇さ
せ上記と同様にして次のパレツトＰを搬送コンベ
ヤ１に供給する。

本考案によれば、搬送コンベヤに対し両側から
品物を供給するような場合において、両側の供給
コンベヤから、昇降可能な移載機構を介して上方
から搬送コンベヤに品物を移載するので、品物や
搬送コンベヤに無埋な力が加わることがなく、そ
して、両側の供給コンベヤから上昇位置の移載機
構に品物を供給する際には、移載機構の両端部の
シーソー状のストツパが、その重量バランスによ
り、前方からの品物を停止させるとともに、後方
からの品物を通過させて、相対する両側方からの
品物を所定の位置に位置決めするので、ストツパ
に特別の駆動機構などの設けることなく簡易な構
造により品物を搬送コンベヤ上の所定位置に供給
することができ、また、移載機構を下降して品物
を搬送コンベヤに移載した状態では、移載機構の
ストツパが搬送コンベヤの作動体に係合してこの
ストツパが下降するので、搬送コンベヤで品物を
搬送する際に、特別の駆動機構などを設けること
なく簡易な構造によりストツパを退避させること
ができ、品物の搬送がストツパによつて妨げられ
ることがなく、ストツパや品物が破損することも
ない。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図は
コンベヤ装置の平面図、第２図はその正面図、第
３図はストツパ部の正面図である。１……搬送コンベヤ、１１……供給コンベヤ、
２１……移載機構としての移載コンベヤ、３２…
…ストツパ、３３……係止部、３５……作動体、
Ｐ……品物としてのパレツト。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

品物を搬送する搬送コンベヤと、この搬送コン
ベヤに対して昇降可能に設けられ品物を上方から
搬送コンベヤに移載する移載機構と、この移載機
構の上昇位置に対して上記搬送コンベヤと交差す
る両側方向から接続され品物を相対する両方向か
ら移載機構に供給する両側の供給コンベヤと、上
記移載機構の両側部に互いにその先端の係止部を
対向させて移載機構上に出没自在に軸支されかつ
常時は重量バランスによりその係止部を上方に突
出させ移載機構に供給された前方の品物を所定位
置に停止させるとともに後方から供給される品物
に対しては品物に後方から押動されてその係止部
を下降することにより品物を通過させ品物の通過
後に上記重量バランスによりその係止部が上昇復
帰する両側のストツパと、上記搬送コンベヤの両
側部に設けられ上記移載機構の下降により上記各
ストツパに係合してその係止部を下降させる作動
体とを具備したことを特徴とするコンベヤ装置。