JPS61293344A - 耐熱性チヨコレ−トの製造法 - Google Patents
耐熱性チヨコレ−トの製造法Info
- Publication number
- JPS61293344A JPS61293344A JP60135040A JP13504085A JPS61293344A JP S61293344 A JPS61293344 A JP S61293344A JP 60135040 A JP60135040 A JP 60135040A JP 13504085 A JP13504085 A JP 13504085A JP S61293344 A JPS61293344 A JP S61293344A
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- JP
- Japan
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- chocolate
- solidified
- resistant
- cooled
- heat
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、夏季または熱帯地方においても形や外観が失
われ難い、耐熱性のあるチョコレートを製造する方法に
関する。
われ難い、耐熱性のあるチョコレートを製造する方法に
関する。
本発明においてチョコレートとは、油脂分としてカカオ
脂を使用したいわゆる法規上の純チョコレートのみを指
すのではなく、種々のカカオ代用脂を併用した広い意味
でのチョコレート類全般を包含するものであって、法規
上の制約を受けるものではない。
脂を使用したいわゆる法規上の純チョコレートのみを指
すのではなく、種々のカカオ代用脂を併用した広い意味
でのチョコレート類全般を包含するものであって、法規
上の制約を受けるものではない。
(従来技術)
一般に、固形チョコレートは常温(20〜25℃)で硬
く、日中に入れたとき速やかに融解するような物理性を
有するが、脂肪分としてカカオ脂のみを使用したチョコ
レートでは、その耐熱温度は約29℃までである。従っ
て、このようなチョコレートは夏季または気温が30℃
を越えるような熱帯地方においては軟らかく、手で持つ
とべとついて指に付着したり変形する等、扱い難いもの
である。このため従来融点の高いカカオ代用脂を用いて
耐熱向上をはかっているが、その結果は口溶けの悪いも
のであった。
く、日中に入れたとき速やかに融解するような物理性を
有するが、脂肪分としてカカオ脂のみを使用したチョコ
レートでは、その耐熱温度は約29℃までである。従っ
て、このようなチョコレートは夏季または気温が30℃
を越えるような熱帯地方においては軟らかく、手で持つ
とべとついて指に付着したり変形する等、扱い難いもの
である。このため従来融点の高いカカオ代用脂を用いて
耐熱向上をはかっているが、その結果は口溶けの悪いも
のであった。
このような理由から、例えば特開昭57−115140
号では、26℃に冷却させてココアバターの微結晶を形
成させた後29.5℃に加温し流動状としたチョコレー
トに、少なくとも一部分が固体化されている脂肪質から
なる「水/脂肪質型」エマルジョンを添加分散させ、冷
却するという方法が提案されている。しかしながら、こ
のような方法は、実施に際して極めて注意深い操作が必
要で、例えば流動状チョコレート温度の僅かの上昇によ
りエマルジョン固形粒子が融解し、水がチョコレート中
で再分布して親水相の形成を起こし、著しい粘度上昇を
来たしていわゆるボテたような状態になるという欠点を
有する。
号では、26℃に冷却させてココアバターの微結晶を形
成させた後29.5℃に加温し流動状としたチョコレー
トに、少なくとも一部分が固体化されている脂肪質から
なる「水/脂肪質型」エマルジョンを添加分散させ、冷
却するという方法が提案されている。しかしながら、こ
のような方法は、実施に際して極めて注意深い操作が必
要で、例えば流動状チョコレート温度の僅かの上昇によ
りエマルジョン固形粒子が融解し、水がチョコレート中
で再分布して親水相の形成を起こし、著しい粘度上昇を
来たしていわゆるボテたような状態になるという欠点を
有する。
また、特開昭57−152852号ではコンチング処理
したペースト状のチョコレート原料を再度ロールかけし
て粉末細片状となし、これを篩にかけて均一化したもの
を押型または打錠方式による装置によって圧搾成形する
方法を提案するが、このようなチョコレートは、特別の
圧搾成形機を要すると共に、本来のチョコレートとは固
形分と油脂との構造が異なるものであって、食感が相違
する。
したペースト状のチョコレート原料を再度ロールかけし
て粉末細片状となし、これを篩にかけて均一化したもの
を押型または打錠方式による装置によって圧搾成形する
方法を提案するが、このようなチョコレートは、特別の
圧搾成形機を要すると共に、本来のチョコレートとは固
形分と油脂との構造が異なるものであって、食感が相違
する。
さらに、特公昭58−51738号ではチョコレート生
地を70℃以上に加熱して糖などの粒子による骨格構造
を形成させることによって硬化させる方法を開示するが
、このようなチョコレートは最早本来のチョコレート組
織、性状及び食感を有するものではない。
地を70℃以上に加熱して糖などの粒子による骨格構造
を形成させることによって硬化させる方法を開示するが
、このようなチョコレートは最早本来のチョコレート組
織、性状及び食感を有するものではない。
(解決課題及び解決手段)
本発明者らは、過去数年前に製造したチョコレートが極
めて硬く耐熱性を有することに気付き、その原因がチョ
コレート中の油脂の結晶形にあり、恐らく油脂の全てが
完全に安定な結晶形になっていてこの安定な結晶形をい
かに速く生成させるかによって目的が達成できるのでは
ないかと考えた。
めて硬く耐熱性を有することに気付き、その原因がチョ
コレート中の油脂の結晶形にあり、恐らく油脂の全てが
完全に安定な結晶形になっていてこの安定な結晶形をい
かに速く生成させるかによって目的が達成できるのでは
ないかと考えた。
このような考えに基づき種々検討した結果、本発明を完
成するに到った。
成するに到った。
即ち本発明は、常法にしたがって固形チョコレートを製
造するに際し、冷却固化させたチョコレート組成物を2
5〜30℃に保持することを骨子とする、耐熱性チョコ
レートの製造法、である。
造するに際し、冷却固化させたチョコレート組成物を2
5〜30℃に保持することを骨子とする、耐熱性チョコ
レートの製造法、である。
以下、本発明について述べる。
一般に板チョコレートや型物チョコレートは、カカオマ
ス、カカオ脂、粉糖、レシチン、要すればさらにカカオ
代用脂、全脂又は脱脂粉乳、香料等の原料を混合し、ロ
ールかけした後、精練(コンチング)し、次いで調温(
テンパリング)した後型に流し込み、冷却固化させるこ
とによって製造される。このようにして冷却固化させた
チョコレートは、更に熟成された後初めて出荷される。
ス、カカオ脂、粉糖、レシチン、要すればさらにカカオ
代用脂、全脂又は脱脂粉乳、香料等の原料を混合し、ロ
ールかけした後、精練(コンチング)し、次いで調温(
テンパリング)した後型に流し込み、冷却固化させるこ
とによって製造される。このようにして冷却固化させた
チョコレートは、更に熟成された後初めて出荷される。
熟成は、チョコレートに含まれるカカオ脂の結晶を安定
させるためで、通常チョコレートを約1〜2ケ月間、2
0℃程度で貯蔵することによって行われているが、本発
明においてはかかるチョコレートを25〜30℃、好ま
しくは27〜29℃に1〜2週間保持することによって
、該チョコレートに耐熱性を付与することができるので
ある。従って、本発明では固形チョコレートであればい
かなる配合のチョコレートであってもよく、カカオ脂よ
り若干融点の異なるカカオ代用脂を配合したものはそれ
なりの効果を有する。保持する温度が下限未満では効果
が得られ難く、また上限を越えると安定結晶が融解し目
的が達成できないので好ましくない。かくして得たチョ
コレートは、18℃と30.5℃に一定時間交互に放置
する、所謂サイクルテストの結果においても、耐ブルー
ム性は良好であった。
させるためで、通常チョコレートを約1〜2ケ月間、2
0℃程度で貯蔵することによって行われているが、本発
明においてはかかるチョコレートを25〜30℃、好ま
しくは27〜29℃に1〜2週間保持することによって
、該チョコレートに耐熱性を付与することができるので
ある。従って、本発明では固形チョコレートであればい
かなる配合のチョコレートであってもよく、カカオ脂よ
り若干融点の異なるカカオ代用脂を配合したものはそれ
なりの効果を有する。保持する温度が下限未満では効果
が得られ難く、また上限を越えると安定結晶が融解し目
的が達成できないので好ましくない。かくして得たチョ
コレートは、18℃と30.5℃に一定時間交互に放置
する、所謂サイクルテストの結果においても、耐ブルー
ム性は良好であった。
(効果)
本発明においては、上記の如く、冷却固化させたチョコ
レートを25〜30℃好ましくは27〜29℃に1〜2
週間程度保持することによって、耐熱性を著しく向上さ
せることができ、かつ通常20℃で数カ月間かかる熟成
期間が1〜2週間程度に短縮できのである。
レートを25〜30℃好ましくは27〜29℃に1〜2
週間程度保持することによって、耐熱性を著しく向上さ
せることができ、かつ通常20℃で数カ月間かかる熟成
期間が1〜2週間程度に短縮できのである。
(実施例)
以下に本発明の実施例を例示するが、本発明がこれらの
実施例に限定されるものでないことは云うまでもない。
実施例に限定されるものでないことは云うまでもない。
但し、例中に示す部は重量基準を意味する。
実施例
カカオマス(油脂公約50%)13部、クラム金粉23
部、粉糖44部、油脂20部、レシチン0゜5部、香料
!!量を常法に従い混合、ロール掛け、コンチング処理
及びテンパリング処理した後、縦30龍、横75龍、深
さ61mの型に流し込み、5℃に30分冷却した後チョ
コレートを型からはずし、20℃に18時間放置後25
〜29℃の各温度に1〜2週間保持してから再度20℃
に18時間放置して、チョコレートを得た。
部、粉糖44部、油脂20部、レシチン0゜5部、香料
!!量を常法に従い混合、ロール掛け、コンチング処理
及びテンパリング処理した後、縦30龍、横75龍、深
さ61mの型に流し込み、5℃に30分冷却した後チョ
コレートを型からはずし、20℃に18時間放置後25
〜29℃の各温度に1〜2週間保持してから再度20℃
に18時間放置して、チョコレートを得た。
かくして得たチョコレートの融点及びレオメータ(不動
工業側型、直径3龍のプランジャーを使用)測定値の結
果は次の通り。なお、上記配合中油脂20部として、カ
カオ脂及び市販のハードバター(不二製油■製、メラノ
バター5S−20)を使用した。また、表中融点は特公
昭59−18969号明細書に開示される、鋼球(3,
50g〜3.55g)及び鋼リング(土掻17.50〜
1B、00鶴φ、下径15.50〜16.0Q鶴φ、高
さ6.00〜6.50鶴)を使用したスリップ融点の値
であって、テンバリング処理後のチョコレートを金属板
上に設置した鋼リング内に流し込み、以下同様の温度処
理をして測定した値である。比較のため、20℃に保持
した対照区も同時に測定した。
工業側型、直径3龍のプランジャーを使用)測定値の結
果は次の通り。なお、上記配合中油脂20部として、カ
カオ脂及び市販のハードバター(不二製油■製、メラノ
バター5S−20)を使用した。また、表中融点は特公
昭59−18969号明細書に開示される、鋼球(3,
50g〜3.55g)及び鋼リング(土掻17.50〜
1B、00鶴φ、下径15.50〜16.0Q鶴φ、高
さ6.00〜6.50鶴)を使用したスリップ融点の値
であって、テンバリング処理後のチョコレートを金属板
上に設置した鋼リング内に流し込み、以下同様の温度処
理をして測定した値である。比較のため、20℃に保持
した対照区も同時に測定した。
以上の結果、油脂としてカカオ脂のみを使用した純チョ
コレートの対照区(20℃に4週間保持)は、融点34
.2℃であり、33℃におけるレオメータ値は軟らか過
ぎて測定不可能であったのに対し、25℃に2週間保持
したもののレオメータ値は30を示し、27℃及び29
℃に保持したものは、1週間でも従来方法のものより硬
く、更に2週間保持したものは融点35.0及び35.
8℃で、レオメータ値も一層高く、著しい耐熱性を有す
ることを示した。同じく、油脂として市販のハードバタ
ーを使用したチョコレートは、対照区(20℃4週間保
持)に比べて何れの場合もレオメータ値が高く、同様に
著しい耐熱性を有することを示した。
コレートの対照区(20℃に4週間保持)は、融点34
.2℃であり、33℃におけるレオメータ値は軟らか過
ぎて測定不可能であったのに対し、25℃に2週間保持
したもののレオメータ値は30を示し、27℃及び29
℃に保持したものは、1週間でも従来方法のものより硬
く、更に2週間保持したものは融点35.0及び35.
8℃で、レオメータ値も一層高く、著しい耐熱性を有す
ることを示した。同じく、油脂として市販のハードバタ
ーを使用したチョコレートは、対照区(20℃4週間保
持)に比べて何れの場合もレオメータ値が高く、同様に
著しい耐熱性を有することを示した。
Claims (3)
- (1)、常法にしたがって固形チョコレートを製造する
に際し、冷却固化させたチョコレート組成物を25〜3
0℃に保持することを特徴とする、耐熱性チョコレート
の製造法。 - (2)、保持する温度が27〜29℃である、特許請求
の範囲第(1)項記載の方法。 - (3)、保持する期間が1〜2週間である、特許請求の
範囲第(1)項又は第(2)項に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60135040A JPS61293344A (ja) | 1985-06-19 | 1985-06-19 | 耐熱性チヨコレ−トの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60135040A JPS61293344A (ja) | 1985-06-19 | 1985-06-19 | 耐熱性チヨコレ−トの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61293344A true JPS61293344A (ja) | 1986-12-24 |
Family
ID=15142534
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60135040A Pending JPS61293344A (ja) | 1985-06-19 | 1985-06-19 | 耐熱性チヨコレ−トの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61293344A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8940354B2 (en) | 2009-06-12 | 2015-01-27 | Mars, Incorporated | Polymer gelation of oils |
JP2015164405A (ja) * | 2014-03-03 | 2015-09-17 | 株式会社明治 | 油性菓子の製造方法 |
US11582983B2 (en) | 2012-09-28 | 2023-02-21 | Mars, Incorporated | Heat resistant chocolate |
US11896018B2 (en) | 2010-11-15 | 2024-02-13 | Mars, Incorporated | Dough products comprising ethylcellulose and exhibiting reduced oil migration |
US12016347B2 (en) | 2022-02-07 | 2024-06-25 | Mars, Incorporated | Chocolate compositions containing ethylcellulose |
-
1985
- 1985-06-19 JP JP60135040A patent/JPS61293344A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8940354B2 (en) | 2009-06-12 | 2015-01-27 | Mars, Incorporated | Polymer gelation of oils |
US11241021B2 (en) | 2009-06-12 | 2022-02-08 | Mars, Incorporated | Chocolate compositions containing ethylcellulose |
US11896018B2 (en) | 2010-11-15 | 2024-02-13 | Mars, Incorporated | Dough products comprising ethylcellulose and exhibiting reduced oil migration |
US11582983B2 (en) | 2012-09-28 | 2023-02-21 | Mars, Incorporated | Heat resistant chocolate |
JP2015164405A (ja) * | 2014-03-03 | 2015-09-17 | 株式会社明治 | 油性菓子の製造方法 |
US12016347B2 (en) | 2022-02-07 | 2024-06-25 | Mars, Incorporated | Chocolate compositions containing ethylcellulose |
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