JP2516215B2 - 可塑性チョコレ−ト - Google Patents

可塑性チョコレ−ト

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JP2516215B2 JP62122877A JP12287787A JP2516215B2 JP 2516215 B2 JP2516215 B2 JP 2516215B2 JP 62122877 A JP62122877 A JP 62122877A JP 12287787 A JP12287787 A JP 12287787A JP 2516215 B2 JP2516215 B2 JP 2516215B2
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秀樹 馬場
依子 南川
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Fuji Oil Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業技術分野) 本発明は可塑性チョコレートに関し、詳しくは常温に
おいて自由に成形可能な可塑性を有したチョコレートに
関する。
なお、本発明においていうチョコレートとは、カカオ
マスを配合したチョコレートとカカオマスを配合しない
ホワイトチョコレートを総称するものであり、また特に
各成分が法規上の制限を受けて指称されるチョコレート
に限定されるものではない。
(従来技術) 従来、融解したスイートチョコレートにシロップと水
飴との混合物を加え、充分に練りながら冷却し棒で延ば
して型抜きする、チョコレートプラスチックの製造方法
(特開昭51−101173号)及びテンパリング処理したチョ
コレート材料100重量部と水飴25〜150重量部とを主成分
として含有する混合物を延ばして所望の厚さとし、型抜
きして装飾形状に成形し乾燥する、装飾チョコレート菓
子の製造方法(特公昭60−5252号)が知られている。前
者のスイートチョコレートは、そのベース油脂がカカオ
脂であってテンパリング型の油脂であり、後者のチョコ
レート材料もそのベース油脂はカカオ脂又はカカオ脂中
の特殊成分であるオレオパルミトステアリン(POS)含
量を多く含むカカオ代用脂であってテンパリング型であ
る。
このように、従来公知のプラスチックチョコレート
は、何れもテンパリング型の油脂をベース油脂としたも
のであるが、カカオ脂をはじめとするテンパリング型の
油脂は融解性状がシャープなため低温では硬く体温付近
で急激に融解するという物質を有し、作業温度幅が狭く
且つ成形作業中に手乃至指の温度で融解し手指に付着し
て汚れるという欠点を有する。
(本発明の解決課題;目的) 本発明は、作業温度幅が広くて細工がし易く、特に低
温域においても細工が容易な可塑性チョコレートを得る
ことを目的とするものである。
(課題解決手段;構成) 本発明者は、特定の固体脂含有指数を有した非テンパ
リング型の油脂を使用することにより、上記課題を解決
し得るという知見を得て本発明を完成した。
即ち本発明は、必須成分として、チョコレート材料60
〜98重量%と糖濃度60%以上の液状糖40〜2重量%とを
含有するチョコレートであって、チョコレート材料に使
用する油脂が、該油脂の樹脂脂肪酸中トランス酸を30%
以上含み、且つ固体脂含有指数が20℃で50以上、30℃で
20以上、40℃で10以下であって、チョコレートの18℃と
30℃におけるレオメーター値(g/0.785cm2)の差が550
以下である可塑性チョコレート、である。
本発明におけるチョコレート材料は、カカオマス及び
又はココアと非テンパリング型の油脂を主成分とするも
のであって、テンパリング処理は不要である。特に、非
テンパリング型油脂は構成脂肪酸中にトランス酸を30%
以上含むものであり、また固体脂含有指数(SFI)は20
℃で50以上、30℃で20以上、40℃で10以下である。該指
数が上限を越えるとチョコレート自体が硬くて作業性が
悪く、逆に下限未満では軟らか過ぎて手指に付着する
等、同様に作業性が悪い。これらの非テンパリング型油
脂は、大豆油、菜種油、米糖油等の液体油或いはパーム
油、シア脂、サル脂、マンゴー核油等の分別軟質油を異
性化硬化することによって、要すれば該硬化油を分別す
ることによって得られる。このような非テンパリング型
の油脂はカカオ脂との相溶性が悪いため、本発明におい
てカカオマスを大量に使用することはできず、チョコレ
ート材料における油脂中のカカオ脂含量は25%以下が適
当であって、該含量が25%を越えるとブルーム現象を発
生する恐れがある。
このようなチョコレート材料を製造するには、従来公
知のチョコレート製造法に準ずればよい。
また、本発明における液状糖は、糖濃度60%以上のも
のが適当であって例えば各種液糖或いは水飴等が例示で
き、他に糖アルコールを添加したものを含む。
本発明において可塑性チョコレートを製造する一般的
な方法を示すと以下のようである。即ち、上記する如く
従来公知の方法によって調製した固型の非テンパリング
型チョコレート材料60〜98%を約50℃に加温融解した
後、冷却して約30℃〜35℃になった時点で液状糖40〜2
%を加えて混合し、しかる後型に流して約5℃に冷却す
ることによって容易に得られる。ここに、チョコレート
材料と液状糖との混合割合は、得られる可塑性チョコレ
ートの18℃〜30℃におけるレオメーター値(g/0.785c
m2)の差が550以下となるように予め実験的に決定して
おくのがよい。混合に際して、チョコレート材料に液状
糖を加えてもよく、また液状糖にチョコレート材料を加
えてもよく、両者の添加順序は何れであってもよいが、
チョコレート材料の温度が余り高過ぎると液状糖と混合
したとき分離し易い傾向にあるので注意を要する。ま
た、例えば水飴等液状糖の粘度が高くて混合し難いよう
であれば、該液状糖を約30℃に加温してもよく、さらに
適宜糖アルコール等を混ぜて粘度を低下させたものを使
用してもよい。混合時の撹拌は高速で行うのは好ましく
なく、低速で効率よく混合するのがよい。
かくして得られる可塑性チョコレートは、厚さ2〜5m
m程度に薄く延ばし、網目模様等種々の模様を付けた
り、或いは動物、人形、花等の各種の形状に型抜きし、
細工して装飾材料として使用する。またモールドに入
れ、一回り小さいモールドを使用し適当な厚さをもって
押し込み冷却後離型して容器として使用してもよい。
本発明においては、可塑性チョコレートが通常のダー
クチョコレートの他に種々の色彩を呈したカラーチョコ
レートであってもよく、例えばオレンジ、レモン、苺等
の果実類或いはヘーゼルナッツ、ピーナッツ、アーモン
ド等のナッツ類ペースト等を配合して得られる、種々の
色調及び風味を有するチョコレートは美観を呈し、風味
とあいまって一段と食欲をそそるものである。
(実施例) 以下に、製造例及び製造比較例を例示して本発明の効
果をより一層明確にするが、これは例示であって本発明
の精神がかかる例示によって限定されるものでないこと
は言うまでもない。なお、以下に示す部は重量基準を意
味する。
製造例1 ホワイトチョコレートタイプ チョコレート材料配合 砂糖 48 部 乳糖 4 部 全脂粉乳 19 部 カカオ脂 3 部 市販ハードバター* 26 部 レシチン 0.4部フレーバ 適量 *:非テンパリング型のハードバターで、 トランス酸:65% SFI値(%) 20℃:74 30℃:45 40℃:0 以上の配合で公知方法によって調製したチョコレート
材料68部を融解後約33℃まで冷却し、これに約30℃に加
温した水飴(糖濃度75%)32部を加えて混合した後型に
流し5℃まで冷却した。レオメーター値(g/0.785cm2
は以下のとおり。
18℃:620 20℃:480 25℃:295 30℃:154 製造比較例1 製造例1において、非テンパリング型のハードバター
の代わりにカカオ脂を使用し同様に実施した。
レオメーター値(g/0.785cm2)は以下のとおり。
18℃:880 20℃:710 25℃:320 30℃:150 製造例2 ダークチョコレートタイプ チョコレート材料配合 カカオマス 8 部 ココア 5 部 乳糖 3 部 全脂粉乳 10 部 砂糖 50 部 菜種硬化脂* 24 部 レシチン 0.4部フレーバ 適量 *:融点35℃で トランス酸:35% SFI値(%) 20℃:54 30℃:25 40℃:0 以上の配合で公知方法によって調製したチョコレート
材料98部を融解後約33℃まで冷却し、これに約30℃に加
温したコーンシロップ(糖濃度75%)2部を加えて混合
した後型に流し5℃まで冷却した。レオメーター値(g/
0.785cm2)は以下のとおり。
18℃:550 20℃:430 25℃:220 30℃:40 使用例 製造例及び製造比較例で得た品温約20℃のそれぞれの
チョコレートを厚さ約2mmに延ばし、型抜きして種々の
形状に細工したところ、製造例1で得たものは極めてス
ムーズに細工できたが、製造比較例1で得たものは硬く
て細工がし難かった。また、製造例2で得たものは若干
硬い状態にあったが、製造比較例1で得たものより細工
がし易かった。
(効果) 以上の如く、チョコレート生地中に非テンパリング型
の油脂を使用して得られるチョコレートと液状糖とを練
り合わせた可塑性チョコレートは、従来のプラスチック
チョコレート又は装飾チョコレート菓子に比べて作業温
度幅が広く、特に耐熱性があるにも拘わらず、低温域に
おいて軟らかいため細工がし易いという顕著な効果を有
するのである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】必須成分として、チョコレート材料60〜98
    重量%と糖濃度60%以上の液状糖40〜2重量%とを含有
    するチョコレートであって、チョコレート材料に使用す
    る油脂が、該油脂の構成脂肪酸中トランス酸を30%以上
    含み、且つ固体脂含有指数が20℃で50以上、30℃で20以
    上、40℃で10以下であって、チョコレートの18℃と30℃
    におけるレオメーター値(g/0.785cm2)の差が550以下
    である、可塑性チョコレート。
JP62122877A 1987-05-19 1987-05-19 可塑性チョコレ−ト Expired - Fee Related JP2516215B2 (ja)

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