JPS61266451A

JPS61266451A - 摺動部材用組成物

Info

Publication number: JPS61266451A
Application number: JP60108576A
Authority: JP
Inventors: Sanae Mori; 森　早苗
Original assignee: Daido Metal Co Ltd
Current assignee: Daido Metal Co Ltd
Priority date: 1985-05-21
Filing date: 1985-05-21
Publication date: 1986-11-26
Also published as: GB2177099B; GB8612339D0; JPH058219B2; DE3616360A1; GB2177099A; US4703076A; DE3616360C2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、低摩擦性と耐摩耗性にすぐれた震動部材用組
成物、特に摺動部材、シール材の全体又は一部を成形、
積層、又は含浸被覆するための特定フッ素樹脂系組成物
に関する。

［従来の技術］従来軸受材等のＷＪ動部材用の合成樹脂組成物ないしそ
れからなる摺動部材としては、例えば（１）特公昭４７
−３１０９７号公報、（２）特公昭５２−３４６９８号
公報、（３）特開昭５５−１６６５２６号公報、及び（
４）特開昭５９−１０３０２２号公報に開示されている
ものがある。

まず（１）の特公昭４７−３１０９７号公報記載のもの
は、ポリテトラフルオロエチレンを連続層とし、これに
ポリイミドを分散させた潤滑性耐摩耗性組成物であって
軸受用に用いられるものであり、（２）の特公昭５２−
３４６９８号公報の記載のものはオキシベンゾイルポリ
エステルと、テトラフルオロエチレン、パーフルオロプ
ロピレン、クロロトリフルオロチェレン及びビニリデン
フルオライドからなる群から選ばれた少なくとも１つの
不飽和ハロゲン化単量体の付加重合体であって、少なく
とも２０４℃（４００”Ｆ　）の温度で熱的に安定であ
り、且つ重合体中のハロゲン単位の少なくとも８０モル
％がフッ素であるポリフッ化付加重合体に、オキシベン
ゾイルポリエステルとポリフッ化付加重合体の重量比が
１：１００乃至ｉｏｏ：ｉの割合で含まれた組成物から
できた潤滑剤のいらないベアリングに関する。

また（３）特開昭５５−１６６５２６＠公報には、テト
ラフルオロエチレン樹脂９０〜９７重量％、ポリフェニ
レンサルファイド樹脂３〜１０重量％からなる合成樹脂
が摺動面に５〜５０ミクロン厚さに被着形成された摺動
部材とその製造方法が示されており、（４）特開昭５９
− １０３°０２２号公報には、金属裏金の表面に施された
多孔質金属層の孔隙とその表面に、（イ）テトラフルオ
ロエチレン−エチレン共重合体樹脂（ＥＴＦＥ）、フッ
化ビニリデン樹脂（ＰＶＤＦ入クロロトリフルオロエチ
レン樹脂（ＰＣＴＦＥ）及びフルオロエチレンプロピレ
ンエーテル樹脂（ＥＰＥ）からなる群から選ばれた１種
を０．１〜５０容量％と、残部の実質的にテトラフルオ
ロエチレン樹脂（ＰＴＦＥ）とからなる組成物、（ロ）
テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共
重合体樹脂（ＦＥＰ）、テトラフルオロエチレン−パー
クロロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂（ＰＦＡ）
　、ＥＴＦＥ、ＰＶＤＦ、ＰＣＴＦＥ及びＥＰＥからな
る群から選ばれた少なくとも１種を０．１〜５０容量％
と、残部の実質的にＰＴＦＥとからなる組成物、及び（
ハ）ＦＥＰ、ＰＦＡ、ＥＴＦＥ、ＰＶＤＦ、ＰＣＴＦＥ
及びＥＰＥからなる群から選ばれた少なくとも１種を０
．１〜５０容量％と、鉛、錫及びその合金などの低融点
金属潤滑剤、金属酸化物、金属硫化物、金属フッ化物及
びグラファイトなどの固体潤滑剤、カーボンファイバー
などの繊維材料、並びにＳｉＣなどのセラミックスから
なる群から選ばた少なくとも１種を、０．１〜３５容量
％と、残部の実質的にＰＴＦＥとからなり、ＰＴＦＥ以
外の各成分の合計が０．２〜７０容量％である組成物、
のうちのいずれかの含浸被覆用組成物が含浸及び被覆し
て形成された耐摩耗性にすぐれた軸受材料が示されてい
る。

そしてこれらフッ素系樹脂組成物ないしそれからなる摺
動部材は、いずれも潤滑性がありかつ耐摩耗性がすぐれ
他の樹脂からなるものと比べてこの分野の各種用途に広
く利用されている。

［発明が解決しようとする問題点］上記のとおり（１）〜（４）公報に開示のものはそれな
りに摺動材組成物ないしそれからなる摺動部材として有
用ではあるが、近時これらに要求される性質が多様とな
っていることもふまえると、特に摺動性を支えるために
極めて重要とされる低Ｓ擦性及び耐摩耗性の点において
は必ずしも満足できるところまできているとはいえなか
った。

本発明者は、この点に着目しより改善されたものとして
、既に特願５９−１１３９４９号明細書記載の発明を完
成している。

その要旨は、金属裏金の表面に施された多孔質金属層の孔隙とその表
面に次の含浸被覆用組成物即ち（イ）　　ＦＥＰ、ＰＦ
Ａ、ＥＴＦＥ、ＰＶＤＦ、ＰＣＴＦＥおよびＥＰＥから
なるＡ群からえらばれた少なくとも一種を合計で０．１
〜５０容量％：複合金属酸化物０．１〜３５容量％；及残部が実質的に
ＰＴＦＥとからなり、ＰＴＦＥ以外の各成分の合計が０．２〜７０容伍％であ
る組成物、〈口）　　ＦＥＰ、ＰＦＡ、ＥＴＦＥ、ＰＶＤＦ。

ＰＣＴＦＥおよびＥＰＥからなるＡ群からえらばれた少
なくとも一種を合計で０．１〜５０容伍％；複合金属酸化物：金属酸化物；該金属酸化物と上記複合金属酸化物との合
計量は０．１〜３５容伍％、及び残部が実質的にＰＴＦＥからなりＰＴＦＥ以外の各成分の合計が０．２〜７０容伍％であ
る組成物、（ハ）　　ＦＥＰ、ＰＦＡ、ＥＴＦＥ、ＰＶＤＦ。

ＰＣＴＦＥおよびＥＰＥからなるＡ群からえらばれた少
なくとも一種を合計で０．１〜５０容四％：複合金属酸化物；Ｐｂ、Ｓｎおよび／′まｌごはその合金などの低融点金
属Ｂ滑剤、金属硫化物、金属フッ化物およびグラファイ
トなどの固体潤“滑剤、カーボンファイバーなどのＪＪ
Ｊ維材料、ならびにＳＩＣなどのセラミックスからなる
Ｂ群から選ばれた少なくとも一種：該Ｂ群から選ばれた
少なくとも一種と上記複合金属酸化物との合計量は０．
１〜３５容量％、及び残部が実質的にＰＴＦＥからなりＰＴＦＥ以外の各成分の合計が０．２〜７０容伍％であ
る組成物、（ニ）　　ＦＥＰ、ＰＦＡ、ＥＴＦＥ、ＰＶＤＦ。

ＰＣＴＦＥおよびＥＰＥからなるＡ群がうえらばれた少
なくとも一種を合計で０．１〜５０容伍％；複合金属酸化物：金属酸化物；Ｐｂ、Ｓｎおよび／またはその合金などの低融点金属潤
滑剤、金属硫化物、金属フッ化物およびグラファイトな
どの固体ｒＩＪ滑剤、カーボンファイバーなどのｍＮ材
料、ならびにＳＩＣなどのセラミックスからなるＢ群か
ら選ばれた少なくとも一種；該Ｂ群から選ばれた少なく
とも一種と上記複合金属酸化物と上記金属酸化物どの合
計量は０．１〜３５容伍、及び残部が実質的にＰＴＦＥとからなり、ＰＴ、ＦＥ以外の各成分の合計量が０．２〜７０容伍％
である組成物、のうちのいずれか１つの含浸被覆用組成物が含浸および
被覆して形成された、耐摩耗性にすぐれた慴動材料にあ
るが、これでもまだ要求に対しては低摩擦性及び耐摩耗
性の双方共十分とはいえなかったのである。本発明者が
今回採りあげた解決しようとする問題点も、同じくこの
延長線上にあるのであり、したがって本発明の目的とす
るところは、前記従来の摺動部材用組成物ないし摺動部
材の欠点を改善しより低摩擦性及び耐摩耗性のすぐれた
摺動部材用組成物を提供することにある。

Ｕ問題点を解決するための手段コそして、上記問題点を解決し低摩擦性及び耐摩耗性のす
ぐれた摺動部材組成物ないし摺動部材を提供するために
、本発明は、以下に説明するとおりの特定手段を採用し
たものである。すなわち、第１の発明は、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニル
エーテル共重合樹脂（以下ＰＦＡという、）、テトラフ
ルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合樹脂
（以下ＦＥＰという。）及びフルオロエチレンプロピレ
ンエーテル樹脂（以下ＥＰＥという、、）よりなるＡ群
から選ばれた少なくともＩＦｍの樹脂の０．１〜５０容
員％、オキシベンゾイルポリエステル、ポリフェニレン
サルファイド及び熱硬化性樹脂よりなるＢ群から選ばれ
た少なくとも１種の樹脂の０．１〜５０容伍％並びに残
部が実質的にテトラフルオロエチレン樹脂（以下ＰＴＦ
Ｅという。）とからなりこのＰＴＦＥ以外の各成分の合
計が０．３〜７０容伍％である摺動部材用組成物を内容
とし、第２の発明は、ＰＦＡｌＦＥＰ及びＥＰＥよりな
るＡ群から選ばれた少なくとも１種の樹脂の０．１〜５
０容母％、オキシベンゾイルポリエステル、ポリフェニ
レンサルファイド及び熱硬化性樹脂よりなるＢ群から選
ばれた少なくとも１種の樹脂の０．１〜５０容母％、金
属潤滑剤、金ＲＷＩ化物、複合金属酸化物、金ＷＡ硫化
物、金属弗化物、炭素系固体ｆｆ！滑剤、繊維材料及び
セラミックスよりなる０群から選ばれた少なくとも１種
の０．１〜５０容母％並びに残部が実質的にＰＴＦＥか
らなり、このＰＴＦＥ以外の各成分の合計が０．３〜７
０容量％である摺動部材用組成物をその内容とする。

そして、両発明共フッ素系樹脂としては、勿論ＰＦＡ、
ＦＥＰおよびＥＰＥからなるＡ群のもの１種以上とＰＴ
ＦＥを組み合わせた種々の場合すなわちＰＴＦＥ−ＰＦ
Ａ、ＰＴＦＥ−ＥＰＥ、ＰＴＦＥ−ＦＥＰ、ＰＴＦＥ−
ＰＦＡ−ＥＰＥ。

ＰＴＦＥ−ＰＦＡ−ＦＥＰ、ＰＴＦＥ−ＰＦＡ−ＥＰＥ
−ＦＥＰの組み合わせ配合したものがすべて使用可能で
あるが、これらは焼成段階で相溶して元のＰＦＡ、ＦＥ
Ｐ、ＥＰＥ、−又はＥＴＦＥ及びその単なる混合物とは
全く異なる別の特性を有する単一物質となるものである
。この点は焼成前は、ＰＴＦＥＳＰＦＡ、ＦＥＰ、ＥＰ
Ｅの各々の溶融点（ｍ、ρ）を示すが、一度焼成すると
溶融点は一つとなることからもわかるが、この単一物質
を光学的顕微鏡及び示差走査熱量計（ＤＳＣ）による分
析で調べてみると、前記各組み合わせ配合物は相溶した
組織となっており、組み合わせ配合物の各成分の境界は
存在しないことがわかる。

すなわち、本願発明の組成物は単純なポリマーブレンド
ではないのである。

なお、上記Ａ群の成分をＰＦＡ、ＦＥＰ及びＥＰＥと特
定したのは、他のフッ素樹脂例えばＥＴＦＥ、ＰＶＤＦ
、ＰＣＴＦＥ等又ハソレラヲ含めて摺動部材を成形する
場合（この場合の製品は以下単体又は単体摺動部材とい
う。）に製造工程の焼成段階において分解、亀裂、フク
レ等の著しい変形を生じたり、また機械的強度が著しく
低下することがあるからであるが、あらかじめ製造され
た摺動部材用基体にこれらＡ群の成分（ＰＦＡ、ＦＥＰ
、ＥＰＥ）を含浸被覆により一体化させる場合（この場
合の製品は複合体又は複合層動部材という。）には、上
記他のフッ素樹脂（ＥＴＦＥ。

ＰＶＤＦ、Ｐ６ＴＦＥ等）を併用することもできる。

このＡ群の成分の使用長は容量％で全体の０．１〜５０
％であるが、この限定理由は、０．１容量％未満の場合
には目的とする低摩擦性、耐摩耗性が著しく低下し、他
方５０容母％をこえると耐摩耗性が向上するけれども摩
擦係数と摩擦温度が上昇して摺動特性を低下させるから
である。

ただ、その範囲としては２〜３０容量％が特に好ましい
。

次にＢ群の成分としては、オキシベンゾイルポリエステ
ル、ポリフェニレンサルファイド又は熱硬化樹脂のいず
れか又はそれらの２種以上の組み合わせが選ばれその使
用量は全体の０，１〜５０容母％、好ましくは２〜３０
容量％であるが、但しこの量が０．１容量％未謂の場合
は低ＦＪ擦性、耐摩耗性が著しく低下し、また５０容母
％をこえると耐摩耗性が向上するけれども摩擦係数が上
昇して摺動特性、軸受特性を低下させることになる。

なお上記熱硬化性樹脂とはポリイミド、ポリアミドイミ
ド、シリコーン樹脂等からなり焼成段階において分解、
亀裂、フクレ等の著しい変形を生じない樹脂を示す。

また０群の成分としての金属潤滑剤、固体潤滑剤、ｔＪ
ＡＮ材料、又はセラミックスの使用量も、０．１〜５０
容量％、好ましくは２〜３０容量％であるが、０．１容
量％未満では耐摩耗性に関し組成物を添加したことによ
る効果が生ぜず添加する意味がない。また、５０容母％
をこえて添加すると脆化して実用に適さなくなる。

ナオ、金Ｒ潤滑剤とハＰ　ｂ　、　Ｓ　ｎ　、　Ｃｕ　
、　Ｚ　ｎ　。

Ｂｉ、Ｃｄ、ｌｎ、ｌ　ｉ、及び／又はその合金を示す
。また金属酸化物とは、Ｚｎ、ＡＩ、Ｓｂ。

Ｙ、Ｉｎ、Ｚｒ、Ｍｏ、Ｃｄ、Ｃａ、ＡＱ、Ｃｒ。

Ｇｏ、Ｔｉ、Ｓｉ、Ｍｎ、Ｓｎ、Ｃｅ、ｗ、３ｉ。

Ｔａ、Ｆｅ、Ｃｕ、Ｐｂ、Ｎ　ｉ、Ｔｅ、Ｎｂ。

Ｐｔ、Ｖ、Ｐｄ、Ｍｇ、Ｌ　ｉ　、の各酸化物を示し、
複合金属酸化物とは、Ｃｏｏ−Ａ　ｌ□０３、丁’　Ｏ
ｚｎｏ　　１Ｐ　ｂｏ　　Ｔ　ｉ　０２、ＣｏＯ−８ｎ
Ｏ，１ｔｌｏ−Ａ１２０３、ｚｎｏ２−＄１０２、ｃｏｏ−△１２０３−ＭｑＯ。

Ｃｏｏ−Ａ　Ｉ　　Ｏ−Ｃｒ２０３、ＣＯＯ−ＺｎＯ−ＭＱＯｌｐｂ　　〇　＝ｓｂ　　ｏ　　−Ｔｉ０２．Ｃｒ　　Ｏ
−３ｂ２０３−ＴｉＯ２、Ｃｒ２０３−ＣＩＪＯ−Ｍｒ１０２、Ｃ００−Ｃｒ　Ｏ−Ｆｅ２０３、ＣＯＯＺ　ｎ　ＯＮ　ｉ　０２　　Ｔ　ｊ０２、Ｃｏｏ
−Ｏｒ　　Ｏ−Ｍｎ０２−Ｆｅ２０３、などであり、金
属弗化物とは、ＰｂＦ２、ＡＩＦ　　、ＣｄＦ　　、Ｂ
ａＦ２などを示し、また炭素系固体′ｆＡ滑剤には、弗
化黒鉛、グラファイト、コークス及びカーボン等がおる
。繊維部材とはカーボンファイバー、グラスファイバー
、木綿（セルロース）、アスベスト、ロックウール、チ
タン酸カリウム繊維、芳香族ポリアミドｍ紺などの天然
及び人工繊維を示し、セラミックスとは５ｉＣＳＴｉＣ
，ＴｉＮ、Ｂ４　Ｃ，ＢＮ、Ｓｉ　　Ｎ　　、ＡＩＮ、
ＨｆＮ、ＴａＮ、ＷＣ１ＴａＣ１ｖｃ、ｚｒｃ、などを
示す。

以上の成分を用いるが、更にＰＴＦＥ以外の各成分の合
計量を０．３〜７０容ロ％、好ましくは５〜５０容量％
とする必要がある。何故なら、各構成要素の合計で０．
３容は％より小さい場合は添加の効果がなく、この合計
が７０容市％をこえると脆化して実用に適さなくかつ各
構成要素の相乗効果が失われて摩擦係数と摩擦温度が上
昇して摺動特性が低下するからである。

これらの成分から組成物を製造するには、乾式法と混式
法の二通りの方法があり、乾式法は単に混合すれば良い
が混式法は、ＰＴＦＥデスバージョン［ＰＴＦＥ３０重
量％、残部７０重量％が水である水性分散液］にＰＴＦ
Ｅ以外の成分と更に必要に応じ表面活性剤、トルエン等
の有機溶剤、硝酸アルミニウム等の凝固剤等を添加混合
してベースト状の混合物とする方法である。本願発明の
組成物は、単体、複合体の製造に用いられるのであるが
、特に複合体製造法としては、含浸被覆する方法の外、
シー１〜に一旦成形して貼合わせる方法等がある。

なお、本発明に使用される裏金は鋼以外の金属でもよく
、また裏金にはメッキなしかまたは銅メツキ以外の他の
金属、合金でもよく、また裏金に形成される多孔質は前
記青銅など銅系合金以外の他の金属、合金を用いてもよ
い。

［実施例コ以下従来品と本発明実施品とについて、その製造方法と
試験結果を詳述する。

例１（単体製造の場合）次の工程順で単体摺動部材を成形した。

（ａ）計量工程まず表１の組成比の粉末を計量した。

（ｂ）混合工程混合機（例えばヘンシェルミキサー）で２〜１０分間混
合した。

（Ｃ）圧粉工程１．０００Ｋｇ、”Ｃｍ２なる圧縮力でもって直径５Ｑ
ｍｍ、長さ５Ｑｍｌｌ１寸法の丸棒または外径３５ｍｍ
、内径１５ｍｍ、長さ４Ｑｍｍ寸法の中空丸棒（円筒体
）の圧粉体を製造した。

（ｄ）焼成工程不活性ガス（例えばＮ２ガス）または大気（空気）雰囲
気中で常温より徐々に昇温（）、３２７℃〜４００℃で
数時間焼成保持後、炉冷する。前記（ａ）〜＜Ｃ＞の工
程により、単体摺動部材に、１．２＜従来品）および社
３〜１０（本発明品）を得ることができた。

このものの軸受性能は表１に示し、試験条件を表２に示
した。

例２（複合体製造の場合）次の各工程により複合摺動部材を製造した。

（ａ）１．２４ｍｍ厚さを有する一般構造用低炭素鋼の
表面上に銅メッキを５μｍ施す工程、（ｂ）前記銅メツ
キ上に銅系粉末を厚さ０．３５ｍｍを散布する工程、（Ｃ）前記粉末を大気雰囲気で８００〜８６０℃の温度
で多孔質に焼結する工程、（ｄ）前記多孔質層の表面上に、表１に示した含浸被覆
用組成物を塗布後、ロール間に通して前記多孔質層の孔
間隙に、または多孔質層の孔隙とその表面上に前記組成
物を含浸および被覆させ、次いで３２７〜４００℃の温
度で２〜５分間焼成し、さらにロールを通過させて厚み
を均一にして総肉厚１．５０１１ＩＩｌｌとし、従来品（Ｎｕ、１１〜１３
）および本発明品（Ｎα、１４〜１７）を得た。

このものの試験結果を表１に示し、試験条件を表２に示
した。

例３（複合体製造の場合）次の各工程により複合摺動部材を製造した。

（ａ）上記例１で作成された直径５Ｑｍｍ、長さ５Ｑ＋
ｎｍ寸法の丸棒を例えばスカイビング法等によりＱ、５
ｍｍ厚さのシートを得る工程、（ｂ）１．０ｍｍ厚さを
有する一般構造用低炭素鋼を脱脂後、表面をショツトブ
ラスト、ワニッシャーベルト等により粗面化させる工程
、（Ｃ）エポキシ系接着剤にて接着させるか、あるいは
ＰＦＡ、ＦＥＰフィルムを炭素鋼とシートの間に介して
熱圧着させて鋼とシートを接着させる工程。

表２［発明の効果コ表１かられかるように、従来品［試！ｐｆＮａ１．２（
単体）及び試料Ｎα１１〜１３（複合体）］と、本本発
明品試料Ｎα３〜１０（単体）及び試料“１４〜１９（
複合体）１を比較すると、摩擦係数及び摩耗量について
次のとおり本発明の方が明らかに改善されているのであ
る。

まず単体については、従来品Ｎａ　１と本発明品のＮＱ
　３を比較すると、本発明品ｊ４α３は、従来品ＮＱ　
１の組成にただＡ群に属するＥＰＥを添加含有さけるの
みであるが、摩耗量がＮα１の１９．０ｕｍに対し６．
５μｍで約１７３に減少して耐摩耗性の向上を示してお
り、また摩擦係数も低下し明らかに低摩擦性であるとい
うことができる。

また従来品１ｌｌＱ２と本発明品Ｎα４を比較すると、
上記摩擦、摩耗特性について一段と改善されていること
がわかる。更に従来品Ｎａ　１ど本発明品Ｎα５へ・１
０を比較してもいずれも上と同様にｆ！ｌ擦摩耗　　　
　゛特性の向上がみられることがわかる。

同様に複合体については、従来品Ｎα１１と本発明品Ｎ
α１４を比較づると、本発明品Ｎｏ、　１４は従来品Ｎ
α１１の組成に単にＡ群に属するＥＰＥを添加含有させ
るのみで摩耗間が１／３．５に減少しており、これは１
ｌｉ４摩耗性にすぐれていることを示し、かつｌｌｊ擦
係数も本発明品Ｎα１４の方がかなり低い値となってお
り低摩擦性であることを示しているのである。

また、従来品Ｎ０１２と本発明品Ｎα１５を比較すると
、本発明品Ｎ０１５は従来品Ｎα１２に更にＢ群に属す
るオキシベンゾイルポリエステルを添加含有させるのみ
で、摩耗量が１／４．５に減少し、かつ摩擦係数も小ざ
く、低Ｉ？！擦性を有するということができる。

更に、従来品Ｎα１３と本発明品Ｎ０１７を比較すると
、本発明品〜Ｑ１７は従来品Ｎ０１３の組成に単にＢ群
に属するＰＰＳのみを添加含有させるのみで摩耗■が約
１／２．７に減少し、かつ摩擦係数も低く、低Ｉ！！擦
性を示すのである。そのほか本発明の開動部材用組成物
を例１のように単体活動部材として使用（比較的低荷重
用として使用）して−〇よく、また例２のように複合摺
動部材として使用すると、前者（例１）に比し後者（例
２）は金属裏金を備えることによって機械的強度の向上
、熱伝導性の向上を図り耐荷重性、非焼付性２寸法安定
性などの軸受特性を飛躍的に向上させることができる。

なお、例３は例２とほぼ同等の軸受特性を有づる。

本発明の摺動部材用組成物を使用して製造さ４た単体摺
動用部材の用途を具体的に説明すると、０Ａｌａ器、自
動車用ショックアブソーバ−用ピストンリング、オイル
シールおよび一般産業用機器であり、複合摺動部材の用
途は、具体的には自信車用ショックアブソーバ−の油圧
シリンダのＪ：つな往復活動する機構の軸受、又はシー
ル材、ポンプ用軸受、一般産業用機器、その他油潤滑あ
るいは無潤滑用軸受などの種々の用途に使用し得る。

以上、説明した通り本発明は、実用的、経済的に産業上
極めて有用なものである。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキル
ビニルエーテル共重合樹脂、テトラフルオロエチレン−
ヘキサフルオロプロピレン共重合樹脂及びフルオロエチ
レンプロピレンエーテル樹脂よりなるＡ群から選ばれた
少なくとも１種の樹脂の０．１〜５０容量％、オキシベ
ンゾイルポリエステル、ポリフェニレンサルファイド及
び熱硬化性樹脂よりなるＢ群から選ばれた少なくとも１
種の樹脂の０．１〜５０容量％並びに残部が実質的にテ
トラフルオロエチレン樹脂からなりこのテトラフルオロ
エチレン樹脂以外の各成分の合計が０．３〜７０容量％
である摺動部材用組成物。
（２）テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキル
ビニルエーテル共重合樹脂、テトラフルオロエチレン−
ヘキサフルオロプロピレン共重合樹脂及びフルオロエチ
レンプロピレンエーテル樹脂よりなるＡ群から選ばれた
少なくとも１種の樹脂の０．１〜５０容量％、オキシベ
ンゾイルポリエステル、ポリフェニレンサルファイド及
び熱硬化性樹脂よりなるＢ群から選ばれた少なくとも１
種の樹脂の０．１〜５０容量％、金属潤滑剤、金属酸化
物、複合金属酸化物、金属硫化物、金属弗化物、炭素系
固体潤滑剤、繊維材料及びセラミックスからなるＣ群か
ら選ばれた少なくとも１種の０．１〜５０容量％、並び
に残部が実質的にテトラフルオロエチレン樹脂からなり
、このテトラフルオロエチレン樹脂以外の各成分の合計
が０．３〜７０容量％である摺動部材用組成物。