JPS6281442A - 摺動部用部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「発明の利用分野」 この発明は、軸受、ピストンリング、メカニカルシール
、オイルシール等の摺動部用部材に関するものである。

「従来の技術、発明が解決せんとする問題点」一般に、
四ふり化エチレン樹脂においては、・機械的強度や耐摩
耗性を改善するために充填剤としてグラスファイバー又
はカーボンファイバーを配合することは公知であるが、
摺動摩擦な繰返えす摺動部用部材などにおいては相手面
を傷付は易く、また耐摩耗性及び摺動特性の面で必ずし
も充分ではなく、特にこれらの性質は摺動部用部材によ
り密封する流体が水である場合に著しく悪くなる欠点か
あった。

「問題点を解決するための手段」 この発明は前記従来の課題を解決するために、耐摩耗性
が大でＰｖ値が高く、相手面を傷つけることの少ない摺
動部用部材を提案するものである。

「実施例」 以下この発明を実施例について説明すると、四ふっ化エ
チレン樹脂を主材とし、この粉末にカーボン繊維粉末を
重量比にて３〜２０％、銅の粉末を４〜５０％それぞれ
均一に混合する。

この場合、銅の粉末は、完全な球状ではなく凹凸のある
粒状、鯖片状或いは繊維状のものを用いる。

上記のように配合した混合素材を型に入れて圧縮成形し
た後、炉内に入れて常温から約３時間かけて　３２０°
Ｃに加熱してこの温度を約１時間保持し、次に約２詩間
かけて　３８０°Ｃに昇温してこの温度を約３時間保持
し、更に約２時間かけて　３２０°Ｃに降温してこの温
度を約１時間保持した後、約３時間かけて常温に戻して
脱型し、これをそのまま又は所要の形に仕上げ加工して
、例えば軸受、ピストンリンク、リップシール、メカニ
カルシール等のシールリンクなどの摺動部用部材を構成
する。

このようにして成形された摺動部用部材は、その成形工
程において　３００°Ｃ以上に加熱されるため、配合し
た銅の粉末の表面か酸化し、この酸化皮膜は耐摩耗性及
び潤滑性が良いことから、耐摩耗性及び潤滑性か改善さ
れ、しかも銅は摺動に際して相手摺動面に転移し、この
転移した銅に対して四ふっ化エチレン樹脂及びカーボン
繊維は摺動性か極めて良く摺動特性か向上すると共に、
相手摺動面を保護してその傷付けか防止され、しかも相
手摺動面へ熱を効率的に伝導するため四ふり化エチレン
樹脂の脆化が防止され、耐久強度も向ｌ−することにな
る。

また、銅粉末は凹凸のある粒状、鱗片状、繊維状等、カ
ーフ３＜ン繊維粉末に対してからみ合い易い形状をなし
ているため、両者は四ふつ化エチレン樹脂中に均一に分
散して確実に保持されると共に、これらか摺動面に微細
な凹凸を形成し、これによって流体による濶滑膜の膜圧
を高める作用を行い、潤滑性能を向−１−することにな
る。

なお、カーボン繊維粉末を重に比にて３％以下、及び銅
粉末を重量比にて４％以下の配合と　　　゛する場合に
は、耐摩耗性か著しく悪くなり、またカーボン繊維粉末
を重に比にて２０％以上、及び銅粉末を重量比にて５０
％以Ｉ−の配合とする場合には、四ふっ化エチレン樹脂
の特性が低下することか分った。

そして、上記摺動用部材としての性能を得る上で最も好
ましい配合は、重量比にて８５％の四ふっ化エチレン樹
脂粉末に、カーボン繊維粉末を重量比にて５％前後、及
び銅粉末を重量比にて１０％前後の配合である。

「発明の効果」 以−Ｌの通りこの発明によれば、ＰＶ値が高く寿命の長
い密封性に優れた摺動部用部材を得ることかできる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 四ふっ化エチレン樹脂を主材とし、これにカーボン繊維
   を重量比にて３〜２０％、及び球体でない凹凸のある粒
   状、繊維状又は鱗片状の銅の粉末を重量比にて４〜５０
   ％、それぞれ均一に混合して予備成型した素材を３００
   ℃以上の温度で焼成してなることを特徴とする摺動部用
   部材。