JPS61261344A - 制電性熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

制電性熱可塑性樹脂組成物

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JPS61261344A
JPS61261344A JP60101512A JP10151285A JPS61261344A JP S61261344 A JPS61261344 A JP S61261344A JP 60101512 A JP60101512 A JP 60101512A JP 10151285 A JP10151285 A JP 10151285A JP S61261344 A JPS61261344 A JP S61261344A
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JP
Japan
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parts
thermoplastic resin
resin composition
polymerization
weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP60101512A
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English (en)
Inventor
Yusuke Tsuda
祐輔 津田
Hideji Tsuchikawa
土川 秀治
Shinichi Kimura
木村 慎一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は帯電防止性の著しく優れた熱可塑性樹脂組成物
に関する。
〔従来の技術〕
熱可塑性樹脂は軽量で成形加工性に優れ、自動車用部品
、電気製品など種々の分野に利用されている。
又、熱可塑性樹脂はその構造が有機化合物を母体とする
為、電気絶縁体であり、絶縁材料としては有効であるが
、反面帯電した電気を漏洩することができず、表面にほ
こシがついたり、電子機器関係で帯電した電気が防害を
与えるという欠点を有する。
そこで、これらの帯電防止の手段としては、一般に、帯
電防止剤、カーがンブラック、金属粉末を練り込む方法
が知られている。熱可塑性樹脂に帯電防止剤を練シ込む
方法は、樹脂の外観、加工性を損うことなく帯電防止の
性能を付与させる方法として有効であるが、性能が充分
でなく、具体的に述べるならば、表面固有抵抗値(以下
R,値と略す)で10〜10 Ωが上限であシ、これよ
シR1値を低下させることは困難である。
又、帯電防止剤を練り込む方法は、経時的な変化によシ
帯電防止性が低下した)、布などで成形品表面をふいた
場合帯電防止性が低下するという欠点を有している。
一方、カーゲンブラック、金属粉末を練シ込む方法は充
分な帯電防止性能を付与させ、R8値で105Ω以下に
することも容易に可能である。しかし乍らカーがンブラ
ックを用いた場合樹脂が黒色に着色されるので、任意の
色に着色できるという熱可塑性樹脂の特徴が大きく阻害
される。又、金属粉末を練シ込む場合は、成形加工性が
低下し成形樹脂表面の外観が損なわれ、また耐衝撃性な
どの物性が低下するという欠点を有してbる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は良好な帯電防止性を有し、任意に着色可
能であ)、成形加工性及び成形物外観がすぐれた熱可塑
性樹脂組成物を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明に従って、分子鎖に化学的に結合させたポリアル
キレングリコール基を含有する熱可塑性樹脂100重量
部と無機アルカリ金属塩0.1〜5重量部よりなる制電
性熱可塑性樹脂組成物が提供される。
本発明において分子鎖にポリアルキレングリコール基を
化学的に結合させ九熱可塑性樹脂は1例えば次の方法で
製造される: (1)熱可塑性樹脂とポリアルキレングリコールを高分
子反応によ)化学的に結合させる方法(2)  熱可塑
性樹脂の製造時にポリアルキレングリコールを含有する
ビニル単量体を共重合により導入する方法。
製造の容易さの面よりみて(2)の方法が好ましい。
ここでポリアルキレングリコール基含有ビニル系単量体
としては例えば次の一般式(1)及び(2)で示される
ポリアルキレングリコールのエステル類カ挙げられる。
(式中Rは−CH2−CH2−もしくは−CH2−CH
2−CH,−:R1は水素もしくは炭素数1〜10のア
ルキル基又はアルキルアリール基:R2は水素又はCH
5: R,は炭素数1〜10のアルキレン又はアルキル
アリーレン基;m及びnは、アルキレングリコールの付
加モル数であシそれぞれ3〜500、好ましくは4〜1
00である)。
上記式においてm及びnがそれぞれ3未満であれば帯電
防止性が充分でなく、一方500をこえるときは樹脂の
流動性が低下した多着色が著しくなる。またRとしては
−CH2−CH2−が好ましい。
また上記の熱可塑性樹脂としてはゴム変性したものでも
よく、かかるゴム変性熱可塑性樹脂゛の場合は(a)ゴ
ムとしての性質を付与するゴム質重合体相、(b)樹脂
としての性質を付与する樹脂質重合体相及び(a)ゴム
質重合体に樹脂質重合体をグラフトさせたグラフト相か
ら構成されているので、これらの三相の少なくとも一つ
の相にポリアルキレングリコール基含有単量体を共重合
させることが本発明の好ましい態様であ)、とくに好ま
しくはがム質重合体相(a)に共重合させる方法である
ポリアルキレングリコール基含有単量体の使用量は本発
明の最終組成物の特性を阻害しない範囲で任意に選択で
きる。たとえば、ゴム質重合体の製造時に共重合させる
場合(即ち上記(a)の方法)、単量体の全量100重
量部に対し2〜20重量部、好ましくは3〜15重量部
の範囲である。又、樹脂質重合体の製造時に共重合させ
る場合(即ち上記(b)の方法)、あるいはゴム質重合
体の存在下で樹脂質重合体のグラフト重合時に共重合さ
せる場合(即ち上記(a)の方法)、樹脂質重合体の製
造に用いる単量体の全量100重量部に対し3〜20重
量部、好ましくは3〜15重量部の範囲である。
最終的に得られた熱可塑性樹脂中に含有されるポリアル
キレングリコール基を含有する単量体の含有率は全樹脂
分に対し2〜20重量−が好ましく、更に好ましくは3
〜15重量%が好ましい。
2重量−未満の場合は帯電防止性が充分でなく好ましく
なく、20重量%を越える場合は樹脂の加工性の低下、
着色を生じ好ましくない・本発明に使用される熱可塑性
樹脂としては、ポリスチレン、スチレン−アクリロニト
リル共重合体(As樹脂)、スチレン−メチルメタクリ
レート共重合体(MS樹脂)などのスチレン系樹脂、ポ
リメチルメタクリレートなどのアクリル系樹脂、Iリエ
チレンやポリスチレンなどのポリオレフィン系樹脂、I
す酢酸ビニルやエチレン−酢酸ビニル共重合体などの酢
酸ビニル系樹脂、およびこれらをゴム変性したゴム変性
熱可塑性樹脂があげられる。
ゴム変性熱可塑性樹脂としては、例えばアクリロニトリ
ル−ブタノエン−スチレン共重合体樹脂(ABS ) 
、7クリロニトリル一エチレンーグロピンースチレン共
重合体樹脂(AES ) 、アクリロニトリル−アクリ
ル単量体−スチレン共重合体樹脂(AAS ) 、アク
リル単量体−ブタジエンースチレ/共11(合([脂(
MBS ) 、ブタジェン−スチレン共重合体樹脂(H
fF4)等が挙げられる註記熱可塑性樹脂の中で好まし
いのはスチレン系樹脂およびそのゴム変性樹脂であシ、
特に好ましいのはIリスチレン、As樹脂、MS樹脂、
ABS 、 AAS 。
HfF4であシ、更に最も好ましいのはAASである。
本発明の熱可塑性樹脂は、上記熱可塑性樹脂の製造に用
いる通常の方法によって製造することができる。
これらのうちゴム変性熱可塑性樹脂の製造はゴム質重合
体の存在下に単量体を加え重合するグラフト重合法によ
る方法が代表的であるが、ゴムと樹脂を機械的にブレン
ドする方法、及びグラフト重合法によるがム変性体を樹
脂と機械的にブレンドするグラフト−ブレンド法も適時
用いることが可能である。ゴム変性熱可塑性樹脂の製造
に使用されるがム質重合体としては、ポリブタジェン、
ポリイソプレン、ブタジェン−スチレン共重合体、イソ
プレン−スチレン共重合体、ブタジェン−アクリロニト
リル共重合体、ブタジェン−イソプレン−スチレン共重
合体、Iリクロロプレンなどのジエン系ゴム質重合体、
エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン
−ジエン共重合体などのオレフィン系ゴム質重合体、ア
クリル系ゴム質重合体などが用いられる。
グラフト重合させる単量体あるいはゴム質重合体とブレ
ンドする樹脂の製造に使用される単量体としては、芳香
族ビニル化合物、シアン化ビニル化合物、(メタ)アク
リル酸エステルから選ばれる1種以上であり、更にこれ
ら単量体と共重合可能な単量体を組合せて使用すること
もできる。
芳香族ビニル化合物としてはスチレン、α−メチルスチ
レン、メチルスチレンなどがあげられ、好ましいものと
してスチレンがあげられる。シアン化ビニル化合物とし
てはアクリロニトリル・メタクリレートリルなどがあげ
られる。
(メタ)アクリル酸エステルとしてはアクリル酸メチル
、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル
酸エチルなどがあげられ、好ましいものとしてメタクリ
ル酸メチルがあげられる。
更にこれらと共重合可能な単量体としてはアクリル酸、
メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン
酸、ジビニルベンゼンなどをあげることができる。
本発明の熱可塑性樹脂の製造は熱可塑性樹脂製造に通常
用いられている重合方法を用いることが可能である。更
にゴム変性熱可塑性樹脂について詳細に述べるなら、重
合開始様式としてはラジカル重合が好ましく、ペルオキ
シ化合物、とドロペルオキシ化合物、アゾ化合物及びこ
れらと還元剤との組み合せによるレドックス系で代表さ
れる開始剤が用いられる。更に必要に応じてメルカプタ
ン化合物、ジスルフィド化合物、テルペン化合物、−ロ
グン化合物で代表される連鎖移動剤を用いることが可能
である。
又、重合形態としては、塊状重合、溶液重合、懸濁重合
、乳化重合などが挙げられ特に好ましいのは乳化重合で
ある。
本発明で用いられる無機アルカリ金属塩は例えばアルカ
リ金属としては、Ll 、 Na 、 K 、 Rb 
Cm 、 Frが挙げられ、これらのうちではLl、N
a。
Kが好ましい。また、相対酸としては硫酸、ハロゲン化
水素、過塩素酸、チオシアン酸等が挙げられるが、これ
らのうちでチオシアン酸、ハロゲン化水素、過塩素酸が
好ましい。アルカリ金属塩の好ましい例としてチオシア
ン酸のLl 、 Na 、 K塩。
塩化リチウム、過塩素酸リチウムであり、最も好ましい
のはチオシアン酸カリウム(KSCN )及びチオシア
ン酸ナトリウム(NILSCN )である。
アルカリ金属塩の使用量は0.1〜5重量部、好ましく
は0.2〜5重量部、更に好ましくは0.5〜3重量部
である。0,1重量部未満の場合は帯電防止性が光分に
発揮されず、5重量部を越える場合は成形加工性、強度
が低下する。
本発明による樹脂組成物は通常用いられる各種の添加剤
を加えることが可能である。これらの添加剤としては、
例えば、サリチル酸フェニル類、ベンゾフェノン類、ベ
ンゾトリアゾール類、シアノアクリレート類、ヒンダー
ドアミン類などの紫外線吸収剤、ヒンダードフェノール
類、ヒンダードアミン類、含リン有機化合物などの酸化
防止剤、ステアリン酸の金属塩、エチレンビスアミド、
グリセリンのモノステアレート、脂肪酸アミドなどの滑
剤、フタル酸エステル、芳香族カルボン酸エステル、リ
ン酸エステルなどの可塑剤、含ハロゲン化合物、各リン
化合物、三酸化アンチモンなどの難燃剤、難燃助剤、ガ
ラス繊維、炭酸カルシウム、ホワイトカーボン、メルク
、アルミナなど無機系フィラーが挙げられる。
又、本発明の制電性熱可塑性樹脂組成物はその大きな特
徴としてカーがンブラックを帯電防止性付与剤として含
有しないので任意の色に着色可能であることが挙げられ
るが、各種の着色剤、例えば酸化チタン、酸化クロム等
の顔料を任意に添加することが可能である。
更に本発明による樹脂組成物は通常の帯電防止剤を加え
ることも可能であシ、例えば、アルキルサルフェート、
アルキルアリルサルフェート、アルキルアシッドホスフ
ェート、アルキルホスフェート等で代表されるアニオン
型帯電防止剤;アミ、ン中和塩、第四級アンモニウム塩
、錯イオン性塩等で代表されるカチオン型帯電防止剤;
ベタイン、スル7オベタイン、重金属塩等で代表される
両性イオン型帯電防止剤;アルキルアミン脂肪酸中和物
等で代表されるアニオン・カチオン中和型帯電防止剤;
ソルビタン脂肪酸エステル、モノグリセリド、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルアミン、トリアルキルホスフェート等で代表される
非イオン型帯電防止剤:アミンオキシド、ビスグリセリ
ルぎレートモノアルキレートで代表される半極性型帯電
防止剤が挙げられる。
又、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコールで
代表される水溶性高分子を添加することも可能である。
本発明による樹脂組成物は通常の熱可塑性樹脂で用いら
れる各種の成形方法、例えと射出成形、押出成形、圧縮
成形等を用いることが可能で工業上極めて有用である。
次に、実施例によシ本発明を更に詳細に説明する。
〔実施例〕
重量部は部と略す。使用したポリエチレングリコール含
有単量体の構造を次に示す。
PEG−2CH2=CH−C−(OCH2CH2)nH
Ha−約20 PEG−3CH2−CH−C−(OCH20H2)nH
n−約10 〔ゴム質重合体の合成〕 参考例−1 (ゴム質重合体A) 101攪拌機付オートクレーブにブタジェン90部、P
EG−110部、イオン交換水100部。
不均化ロジン酸のカリウム塩2部、ステアリン酸カリウ
ム0.5部を加え55℃まで昇温させ、過硫酸カリ0.
25部とイオン交換水からなる水溶液を添加後、50時
間重合させ念。重合転化率90%。
反応混合物に水蒸気を通じ未反応のブタジェンを除去し
た。このゴム質重合体をゴム質重合体Aとする。
尚、反応混合物の少量をアルコールで凝固させ、得られ
たポリマーの赤外吸収スペクトルを測定し九所、110
0 cm−’にPEG−1のエーテル結合に基づく吸収
が存在する。そこでポリブタジェン標準試料にPEG−
1を種々の割合で添加した試料の赤外吸収スペクトルを
測定し、検量線を作成することによシ、がム質重合体A
のPEG−1含有率を測定した。結果は含有率8.7重
量係であシ、重合仕込みに用いたPEG−1の大部分が
重合体に含有されていることが判明した。
参考例−2 (ゴム重合体B) 1ozm拌根付きオートクレーブにn−ブチルアクリレ
−) 23.75部、PEG−11,25部、イオン交
換水160部、ステアリン酸カリウム、1−ドデシルメ
ルカプタン0.7部、を加え40℃まで昇温させ、 E
DTAナトリウム塩二水塩物水和物0部、硫酸第一鉄0
.0015部、ナトリウムホルムアルデヒドスル7オキ
シレート0.1部とイオン交換水5部からなる水溶液を
添加し、ジインプロピルベンゼンヒドロペルオキシド0
.1部後、1時間パッチ重合を行った・ 次に、エチレンジアミンテトラアセテートナトリウム塩
二水和物0.1部、硫酸第一鉄0.003部、ナトリウ
ムホルムアルデヒドスルフオキシレート0.2部とイオ
ン交換水10部からなる水溶液と、ジイソプロピルベン
ゼンヒドロペルオキシド0.1部を添加後、n−ブチル
アクリレ−)71.25部、PEG−13,75部、t
−ドデシルメルカプタン0.1部よりなる混合物を3時
間にわたり連続的に添加し九(インクレメント重合)。
次に、EDTAナトリウム塩二水塩物水和物0部、硫酸
第一鉄o、oois部、ナトリウムホルムアルデヒドス
ルフオキシレート0.1部とイオン交換水5部からなる
水溶液とジイソプロピルベンゼンヒドロ(ルオキシド0
.1部を添加し、1時間ニーソングし重合を終了した。
重合転化率96. O%。このゴム質重合体をゴム質重
合体Bとする。
参考例−3 (ゴム質重合体C) 参考例−2においてパッチ重合時にn−ブチルアクリレ
ート22.5部及びPEG−12,5部を用い、インク
レメント重合時にn−ブチルアクリレート67.5部、
PEG−17,5部を用いた以外は参考例2と同様とし
た。重合転化率93.9 %。このゴム質重合体をゴム
質重合体Cとする。
参考例−4 (ゴム質重合体D) 参考例−2においてパッチ重合時にn−ブチルアクリレ
ート24.75部及びジビニルベンゼン0.25部を用
い、インクレメント重合時にn−ブチルアクリレ−)7
4.25部、ジビニルベンゼン0.75部を用いた以外
は参考例2と同様に行なった。重合転化率95.2 %
。このゴム質重合体をゴム質重合体りとする。
〔グラフト重合体の合成〕
(AAS−1〜6 、 HIPS−1、ABS−1,2
)前記ゴム質重合体A −Dの各々20部(固形分換算
)を101攪拌機付きオートクレーブに加え、不均化ロ
ジン酸のカリウム塩l、0部、水酸化カリウム0.05
部、イオン交換水160部と、表−1に示す割合でスチ
レン、アクリロニトリル、 PEG−2を添加し、t−
ドデシルメルカプタン0.35部を加え、40′cまで
昇温した。続いてビロリン酸ソーダ0.2部、ブドウ糖
0.25部、硫酸第一鉄0、004部とイオン交換水9
.546部からなる水溶液とクメンヒドロペルオキシド
0.133部を添加し、1時間重合した(一段目パッチ
重合)。
次ニ、不均化ロジン酸のカリウム塩1.0部、水酸化カ
リウム0.05部イオン交換水60部、表−1に示す割
合のスチレン、アクリロニトリル、PEG−2、及びt
−ドデシルメルカプタン0,03部を加えた後、ピロリ
ン酸ソーダ0.1部、ブドウ糖0、125部、硫酸第一
鉄0.002部とイオン交換水4.773部からなる水
溶液及びクメンヒドロペルオキシド0.14部を添加し
、1時間重合した(二段目パッチ重合)。
得られた重合体ラテックスは重合体100部に対し2部
の硫酸を用い約80℃で凝固した後、ろ過、洗浄、乾燥
し粒状重合体AAS−1〜6、HIPS−1、ABS−
1、2を得た。
〔樹脂質重合体の合成〕
(AS−1) 1(l攪拌機付きオートクレーブにイオン交換水180
部、不均化ロジン酸のカリウム塩、アクリロニトリル1
0.33部、ステ7レン21.3部、PEG−31,6
7部、t−ドデシルメルカプタン0.17部を加え、5
0℃まで昇温し、ET5TAナトリウムトリ水和物O,
OS部、硫酸第一鉄0.075部、ナトリウムホルムア
ルデヒドスルフオキシレー)0.06部とイオン交換水
12.5部よりなる水溶液とジイソプロピルベンゼンヒ
ドロペルオキシド0.033部を添加後、1時間重合し
た。
次に7クリロニトリル9.33部、スチレン22.3部
、PEG−31,67部、t−ドデシルメルカプタン0
.17部を添加し、 EDTAナトリウム塩二水塩物水
和物07部、硫酸第一鉄o、 o o s部、ナトリウ
ムホルムアルデヒドスルフオキシレート0.034部と
イオン交換水8部ニジなろ水溶液とジイソプロピルベン
ゼンヒドロペルオキシド0.033部を添加後、1時間
重合し念。
最後に、アクリロニトリル8.34部、スチレン23.
4部、PEG−31,66部、t−ドデシルメルカプタ
ン0.17部を添加し、EDTAナトリウム塩二水塩物
水和物037部、硫酸第一鉄0.005部、ナトリウム
ホルムアルデヒドスルフオキシレー)0.034部とイ
オン交換水8部よりなる水溶液とジイソプロピルベンゼ
ンヒドロペルオキシド0.033部を添加後、1時間重
合した。重合転化率91.51であり、参考例−4と同
様の方法にてPEG−3の重合体への含有率を測定した
所、4,7重量係含有されていることが判明した。又前
記と同様の後処理で粒状重合体(AS−1)を得た。
(PST−1) 前記As−1と同様の方法で、一段目にスチレン33.
3部、PEG−31,67部、t−ドデシルメルカプタ
ン0.17部を用い、二段目にスチレン33.3部、P
EG−31,67部、t−ドデシルメルカプタン0.1
7部を用い、三段目にスチレン33.4部、PEG−3
1,66部、t−ドデシルメルカプタン0.17部を用
い、ぼりスチレン重合体(PST−1とする)を得た。
重合転化率は90.8 %、PEG−3の重合体への含
有率は4.5重量優であった。
〔帯電防止熱可塑性樹脂の製造〕
実施例1〜17;比較例1〜8 上記で得られた重合体AAS−1〜6、HIPS−1、
ABS−1,2、as−1、PST−1、及び日本合成
ゴム製JSRAl18φ10を用い、表−2に示す種々
の割合でアルカリ金属塩、着色剤、帯電防止剤と混合し
、ベント式押出機を用いペレット状重合体を得、log
射出成形機を用い試験片を作成し、成形性を観察すると
ともに表面固有抵抗、洗浄後の表面固有抵抗、アイゾツ
ト衝撃強度を測定した。
〔測定条件〕
a)成形性:成形品の異常な着色、異物の発生、シルバ
ーストリーク等を観察した。これらの異常がみられない
場合は良好とした。
b)表面固有抵抗:成形後、相対湿度50%、23℃に
て244時間状態調した試験片を用い、横筒−Htwl
ett Paakard社製4329A型抵抗測定器を
用いて測定した。
C)洗浄後の表面固有抵抗:b)で測定した試験片を、
花王製中性洗剤ファミリーフレッシュでスポンジを用い
て両面をよく洗浄し、蒸留水でよく洗浄した後、かわい
た布でふき、相対温度50123℃にて4時間状態調節
した試験片を用いb)と同様の方法で測定した。
d)アイゾツト衝撃強度: ASTM D256に従い
、ノツチ付、23℃の条件で測定した。
帯電防止剤 TB−1ノニオンアルキルアミン系帯電防
止剤 TB−2フルキルサル7エートナト リウム塩系帯電防止剤 本発明による樹脂組成物は表面固有抵抗値で10’〜1
0 Ωの優れた帯電防止性を有し、又、洗浄後の表面固
有抵抗値の低下のほとんどなく優れた持続性を有する。
又1本発明による樹脂組成物は着色剤によシ自由に着色
でき、着色状態も良好である(実施例9゜10)。
一方、ポリエチレングリコール基を含有しない熱可塑性
樹脂を用いた場合、アルカリ金属塩を添加しても、効果
はない(比較例1)。
又、ポリエチレングリコール基を含有した熱可塑性樹脂
を用いた場合でもアルカリ金属塩を添加しないと充分な
帯電防止性は得られない(比較例4)。帯電防止剤添加
によ91表面固有抵抗は10120程度まで低下させる
ことができるが、洗浄によシ表面固有抵抗は著しく低下
しく比較例3)、本発明による組成物の持続性の有効さ
が示される。
アルカリ金属塩の使用量が本発明以外にある場合、す逐
わち、アルカリ金属塩が0.1部未満の場合は帯電防止
性が充分でなく(比較例5)、又、5部を越える場合は
成形性が低下し好ましくない(比較例6)。また無機ア
ルカリ金属塩の代シにアルカリ土類金属塩を用いた場合
には制電性改良効果がなく(比較例7)、またアンモニ
ウム塩を用いた場合には熱分解しやすく樹脂が着色する
などの難点があった。
〔発明の効果〕
本発明による樹脂組成物は、優れた帯電防止性とその持
続性を有し、工業価値が高く有益である。従来知られて
いる帯電防止剤、カーデンブラック、金属粉末の練り込
み方法と比較し以下の利点が挙げられる。
・帯電防止剤法よシも帯電防止性が優れ、持続性が高い
・カーがノブラック法と比較し、自由に着色できるとい
う利点がある。
・金属粉末法にみられる成形性の低下、異物発生等がみ
られない。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)分子鎖に化学的に結合させたポリアルキレングリ
    コール基を含有する熱可塑性樹脂100重量部と無機ア
    ルカリ金属塩0.1〜5重量部よりなる制電性熱可塑性
    樹脂組成物。
  2. (2)上記熱可塑性樹脂中のポリアルキレングリコール
    基を含有する構成単位の含有率が2〜20重量%である
    特許請求の範囲第1項記載の樹脂組成物。
  3. (3)上記熱可塑性樹脂が(a)ゴム質重合体相、(b
    )樹脂質重合体相及び(c)ゴム質重合体に樹脂質重合
    体をグラフト重合させたグラフト相の中の少なくとも一
    つの相にポリアルキレングリコール基含有ビニル単量体
    を重合させることにより得られる特許請求の範囲第1項
    記載の樹脂組成物。
  4. (4)上記無機アルカリ金属塩がチオシアン酸のアルカ
    リ金属塩である特許請求の範囲第1項記載の樹脂組成物
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6445483A (en) * 1987-08-14 1989-02-17 Sansui Kk Coating composition having antistatic effect
JPH02120370A (ja) * 1988-10-28 1990-05-08 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 帯電防止塗料組成物
KR100579468B1 (ko) * 2004-01-07 2006-05-12 주식회사 하나이화 대전방지성 용제형 아크릴수지
JP2008156529A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Mitsui Chemicals Inc 導電性オレフィン系重合体

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