JPS61200151A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPS61200151A
JPS61200151A JP4077185A JP4077185A JPS61200151A JP S61200151 A JPS61200151 A JP S61200151A JP 4077185 A JP4077185 A JP 4077185A JP 4077185 A JP4077185 A JP 4077185A JP S61200151 A JPS61200151 A JP S61200151A
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resins
block copolymer
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省司 柳沢
Takeji Jogo
城後 雄児
Takumi Miyaji
巧 宮地
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、従来に比べて加工性及び透明性の低下が少な
くて、耐衝撃性の改良された樹脂組成物に関し、更に詳
しくは、特定の構造を有するビニル芳香族化合物−共役
ジエンブロック共重合体と熱可塑性樹脂とからなる樹脂
組成物に関する。
(従来の技術) ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレンなと、更
にはエンジニアリングプラスチックと呼ばれるポリフェ
ニレンエーテル、ポリアセタール、ポリカーボネートな
どの熱可塑性樹脂は、それぞれの特性を生かして、食品
容器、家庭用品、自動車部品、家電用品、工業用品等幅
広い用途に用いられている。
しかしながらこれら有用な樹脂も、用途によっては、耐
衝撃性が不足したり、加工性及び透明性が不十分であっ
たりして、必ずしも満足すべきものではない。
なあ、本発明でいう透明性とは、本来の透明性のほかに
、更に目視では不透明な樹脂であっても透明感を有する
ものも含めるものとする。
例えば、ポリスチレンは安価で加工性に優れしかも成形
品の透明性と外観に優れていることから、有用な樹脂で
はあるが、耐衝撃性に欠けるため、単独ではその用途は
著しく限定されている。このポリスチレンの耐衝撃性を
改良する目的で、製造されたゴム変性ポリスチレンは耐
衝撃性はかなり改良されたものの、ポリスチレン本来の
特性である透明性が著しく劣り透明性が要求される用途
への利用に制限をうけている。
例えば、ポリエチレンやポリプロピレンなとのポリオレ
フィン樹脂も、安価であり、電気特性、耐溶剤性などに
優れているため、フィルム、家電用品等幅広い用途に用
いられている樹脂ではあるが、耐衝撃性や透明性が改良
されれば、ざらに需要と用途が拡大する樹脂である。
更にABS樹脂、耐衝撃性ポリスチレン(HI PS)
など本来不透明な樹脂においても、透明性(透明感)を
与えることは好ましく、樹脂を着色する場合には、鮮明
な着色が可能であり、また必要な顔料も少量でよく、そ
のためコストの低減、物性の低下をおさえることができ
るので顔料の使用恒低誠の効果は大きい。
ポリエーテル系樹脂、就中ポリフェニレンエーテルは耐
熱性、機械的性質及び電気的性質等に優れたエンジニア
リング樹脂であるが耐衝撃性、加工性が劣るという欠点
があり、それを改良する方法としてスチレン系樹脂を添
加にする改良方法が知られている。しかし耐衝撃性を主
体に改良すると加工性が犠牲になり、加工性を主体に改
良すると耐衝撃性の改良が十分でなく、従って従来の改
良方法では耐衝撃性加工性の物性バランスが十分でない
、それに透明性も低下するという難点があった。
最近になって、これら熱可塑性樹脂の問題点特に耐I!
i撃性を改良する方法として、スチレンとブタジェンか
らなるブロック共重合体を、これら熱可塑性樹脂に配合
する方法が知られている。
例えば、特公昭53−417や特開昭58−14123
3には熱可塑性樹脂に共役ジオレフィン−ビニル芳香族
化合物からなるブロック共重合体を配合して耐衝撃性を
改良する方法が述べられている。
(発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、これら文献に述べられているような、熱
可塑性樹脂とブロック共重合体からなる組成物において
も、用途によっては、まだ耐衝撃性が不十分であったり
、また一般に、熱可塑性樹脂にブロック共重合体を配合
すると、加工性及び透明性が低5したり、光沢が低下し
たりする傾向が見られ好ましくない。
従ってi4 !i撃性と透明性に擾れた熱可塑性樹脂組
成物の開発が切望されていた。
本発明者らはかかる現状に鑑み、耐衝撃性と加工性及び
透明性を同時に満足するバランスの良い組成物を開発す
べく、鋭意検討した結果、特定の構造を有するビニル芳
香族化合物−共役ジエンブロック共重合体を熱可塑性樹
脂に配合することによって前記目的を達成することを見
出し、本発明に至った。
すなわち本発明は、 (a)ビニル芳香族化合物−共役ジエンブロック共重合
体5〜95@伍%と(b)熱可塑性樹脂95〜5重量%
とからなる樹脂組成物であって、該ブロック共重合体(
a )が一般式(A−B−)HX (式中、A:ビニル芳香族化合物重合体ブロック、 B:結合ビニル芳香族化合物が1 〜20重量%のビニル芳香族 化合物と共役ジエンとのラン ダム共重合体ブロック、 X:カップリング剤残塁、 0:2〜6の整数。) で表わされ、かつ該共重合体の全結合ビニル芳香族化合
物が10〜90重量%であり、かつ重量平均分子量が5
0.000〜600゜OOOであることを特徴とする樹
脂組成物を提供するものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明の特徴は一般式(A−B九Xで表わされる分岐状
のブロック共重合体においてB部分が特定範囲の結合ビ
ニル芳香族化合物含量のランダムな共重合体であり、か
つ特定範囲の重量平均分子量、更には分岐構造を有する
ブロック共重合体を用いることにある。
この特徴を有するブロック共重合体を熱可塑性樹脂に配
合した場合ブロック共重合体が特定範囲の結合ビニル芳
香族化合物量のランダムな共重合体であり、特定範囲の
分子量及び分岐構造を有するため、該ブロック共重合体
と熱可塑性樹脂との相溶性が増し、耐衝撃性、加工性、
透明性が改良された樹脂組成物が得られる。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明で使用する成分(a )のブロック共重合体は、
例えば炭化水素溶媒中で有機リチウム化合物を開始剤と
してエーテルまたは第3級アミンの存在下でビニル芳香
族化合物を重合し、更にビニル芳香族化合物と共役ジエ
ンを共重合したのち、ハロゲン化ケイ素化合物でカップ
リングして(停られるもので、一般式<A−B+11X (式中、A:ビニル芳香族化合物重合体ブロック、 B:結合ビニル芳香族化合物が1〜 20重量%のビニル芳香族化合 物と共役ジエンとのランダム共 重合体ブロック、 Xニカップリング剤残基、 n:2〜6、好ましくは3〜6の整 数。) で表わされ、かつ該共重合体の全結合ビニル芳香族化合
物が10〜90重量%であることを特徴とづ−る分岐状
ブロック共重合体である。
本発明の分岐状ブロック共重合体は全結合ビニル芳香族
化合物が10〜90重量%、好ましくは20〜70重澁
%、更に好ましくは20〜60重厘%である。全結合ビ
ニル芳香族化合物量が10重量%未満では樹脂組成物の
透明性の改良効果が期待できないので好ましくない。
本発明の分岐状ブロック共重合体の最も大きな特徴は、
一般式(A−B殆Xで表わされる分岐状ブロック共重合
体においてB部分が特定範囲の結合ビニル芳香族化合吻
合□□□のランダムな共重合体であることにある。すな
わち、B部分の結合ビニル芳香族化合物は1〜20十聞
%、好ましくは2〜10重量%、更に好ましくは3〜8
重儀%である。この範囲外では耐衝撃性の改良効果が期
待できず好ましくない。
B部分のビニル芳香族化合物と共役ジエンのランダム共
重合体は炭化水素溶媒中にランダマイザーとしてエーテ
ルまたは第3級アミンを添加して重合することによって
得られる。
従ってかかるランダマイザーを使用しない重合方法では
本発明の目的とするB部分のビニル芳香族化合物と共役
ジエンのランダム性は得られない。
エーテルまたは第3級アミンを添加するとポリ共役ジエ
ン部分のビニル結合が増加するが、このビニル結合金量
は、5〜50重量%であることが好ましく、更に好まし
くは15〜30重量%である。ビニル結合が5重j%以
上あれば、B部分のビニル芳香族化合物と共役ジエンは
実質的にランダム共重合体である。しかし、ビニル結合
金量が多すぎると耐衝撃性の改良効果が期待できず好ま
しくない。
またビニル結合金9が少なすぎるとB部分のビニル芳香
族化合物がテーパーブロックになって好ましくない。か
かる観点からエーテルまたは第3級アミンの使用量は七
ツマー100部あたり0.5〜20部が好ましい。
本発明のブロック共重合体の製造に用いられるカップリ
ング剤としては、ジビニルベンゼン等のジごニル芳香族
化合物、ジブロモメタン、ジブロモエタン、ジブロモプ
ロパン、塩化メチレン、ジクロロエタン、ジクロロプロ
パン、ジクロロブタンなどのジハロゲン化炭化水素類、
ジメチルジクロルシラン、ジエチルジクロルシラン、ジ
メチルジブロモケイ素、ジエチルジクロロケイ素、ジエ
チルジブロモケイ素等のジアルキルジハロゲン化ケイ素
類、ブロモホルム、クロロホルム、四臭化炭素、四塩化
炭素、トリブロモエタン、トリクロロエタン、トリブロ
モプロパン、トリクロロプロパン、テトラブロモエタン
、テトラブロモプロパン、テトラクロロエタン、テトラ
クロロプロパン等のトリハロ炭化水素類やテトラハロ炭
化水素類、安息香酸エチル、安息香酸フェニル、安息香
酸メチル、酢酸エチル等のカルボン酸エステル類、トリ
ブロモシラン、四クロロケイ素、四ブロモケイ素、モノ
メチルトリクロロケイ素、モノメチルトリブロモケイ素
等のハロゲン化ケイ素類、ビストリクロロスタニルエタ
ン等が用いられる。
これらのうちでは、ハロゲン化ケイ素類が好ましい。
カップリング剤の使用量は、ブロック共重合体末端リチ
ウム原子1当世に対し、カップリング剤のハロゲン原子
0.2〜2当闇が好ましく、更に好ましくは0.5〜1
.5当m、特に好ましくは0.9〜1.2当量である。
また、分岐を生成するカップリング剤−炭素結合はカッ
プリング剤−ビニル芳香族化合物結合であるよりはカッ
プリング剤−共役ジエン結合である方が柔軟性と機械的
強度が改良され好ましい。
このため本発明の分岐状ブロック共重合体は炭化水素溶
媒中、エーテルまたは第3級アミンの存在下で有機リチ
ウム開始剤を用いてビニル芳香族化合物ブロックを生成
した後、ビニル芳香族化合物と共役ジエンのランダム共
重合体ブロックを生成し、ついで有機リチウム開始剤の
Li 1グラム原子当り1〜20モルの共役ジエンを添
加し、ハロゲン化ケイ素化合物でカップリング反応を実
施することにより最も好ましい共重合体が得られる。
本発明に使用するビニル芳香族化合物としては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、m−メ
チルスチレン、〇−メチルスチレン、p−tert−ブ
チルスチレン、ジメチルスチレン、ビニルナフタレンな
どが使用できる。このうちスチレンが好ましい。
また共役ジエンとしてはブタジェン、イソプレン、ピペ
リレンなどが使用できる。このうちブタジェンが好まし
い。
本発明の分岐状ブロック共重合体の重量゛平均分子量は
50,000〜600,000である。好ましくは15
0,000〜500゜OOO更に好ましくは200,0
00〜40o、oooである50.000以下では耐衝
撃性が改良できず、一方600,000をこえると加工
性が損なわれる。
本発明の分岐状ブロック共重合体は等温重合法でも断熱
重合法でも得られるが、特に断熱重合法が好ましい。ま
た好ましい重合温度範囲はO℃〜120℃である。
本発明の分岐状ブロック共重合体の製造に用いられる炭
化水素溶媒として、例えばシクロペンタン、シクロヘキ
サン、ベンゼン、エチルベンゼン、キシレン及びこれら
とペンタン、ヘキサン、ヘプタン、ブタンなどの混合物
が用いられる。
有機リチウム化合物としては例えば、n−ブチルリチウ
ム、5ec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウ
ム、n−ヘキシルリチウム、イソプロピルリチウム、フ
ェニルリチウム、ナフチルリチウム等があり、七ツマー
100重間部当り0.04〜1.0重量部で用いられも
エーテル及び第3級アミンはランダム化剤であり、同時
に共役ジエン部分のミクロ構造の調節剤でもある。
例えばジエチルエーテル、ジブチルエーテル、アニソー
ル、テトラヒドロフラン、ジメトキシベンゼン、エチレ
ングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジ
ブチルエーテル、トリエチルアミン、N−ジメチルアニ
リン、ピリジン、NNN’ N’ −テトラメチルエチ
レンジアミンなどのエーテル化合物及び第3級アミン化
合物が用いられる。
次に本発明に使用される熱可塑性樹脂(b)は、本発明
の(a )成分以外のもので、ポリスチレン系樹脂、ポ
リエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ジエン系樹
脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポ
リカーボネート系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂
、ポリスルフォン、ポリフェニレンサルファイドなどか
ら選ばれる1種または混合物である。
ポリスチレン系樹脂の具体例としては、一般用ポリスチ
レン(GPPS)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)
、スチレン−アクリロニトリル共重合体(As樹脂)、
ABS樹脂、AES樹脂、MBS樹脂、MASAs樹脂
ASAs樹脂のスチレン系グラフト重合体、スチレン−
ブタジェンブロック共重合体、スチレン=MMA共重合
体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、などスチレン
単独またはスチレンの共重合体、及びこれらの混合物で
ある。これらのうちではスチレンを主成分とするものが
好ましく、GPPSSHI PS。
AS、ABSなどが好ましいものとして挙げられる。
ポリエチレン系樹脂とは高密度ポリエチレン、低密度ポ
リエチレンなどのエチレン単独重合体、及びエチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸
共重合体(アイオノマー)、エチレン−エチルアクリレ
ート共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体
などエチレンを主体とする共重合体、及びこれらの混合
物である。
ポリプロピレン系樹脂とは、プロピレンの単独重合体及
びプロピレン−酢酸ビニル共重合体、プロピレン−塩化
ビニル共重合体など、プロピレンを主体とする共重合体
、またはこれらの混合物である。
ジエン系樹脂とは、1.2−ポリブタジェン、トランス
ポリブタジェンなど、ジエン構造を有する単量体単独ま
たはこれらと共重合可能な単量体との共重合体、及びこ
れらの混合物である。
ポリ塩化ビニル系重合体とは、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデンなど、塩化ビニル、塩化ビニリデンの単独
重合体及び塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニ
ル−エチレン共重合体、塩化ビニル−プロピレン共重合
体、塩化ビニル−塩化ごニリデン共重合体、塩化ビニル
−スチレン−アクリロニトリル共重合体など、塩化ビニ
ル及び/または塩化ビニリデンを主体と覆る共重合体ま
たはこれらの混合物である。
ポリ酢酸ビニル系樹脂とは、酢酸ビニル単独重合体及び
酢酸ビニルを主体とする共重合体及びこれらの混合物で
ある。
ポリカーボネート系樹脂とは、ビスフェノール化合物と
ホスゲンの縮合反応による重合体である。
ポリアセタール系樹脂とはポリオキシメチレン及びその
誘導体、ポリアセトアルデヒドなどである。
ポリアミド系樹脂とは、アミノカルボン酸化合物単独ま
たは、ジカルボン酸化合物とジアミン化合物の共重合体
からなる重合体である。
ポリエステル系樹脂とはジカルボン酸化合物、グリコー
ル化合物の縮合反応による重合体または共重合体である
ポリエーテル樹脂としてはポリフェニレンニーデル(共
)重合体樹脂が好ましいものとして挙げられる。ここで
のポリフェニレンエーテル(共)重合体樹脂はポリスチ
レン変性あるいはゴム強化ポリスチレンやABS樹脂等
のゴム強化スチレン系樹脂により変性された変性タイプ
のポリフェニレンエーテル(共)重合体樹脂も含まれる
。(これらを以後ポリフェニレンエーテル系樹脂という
) 上記に挙げた熱可塑性樹脂は1種または2種以上で使用
づることができる。
本発明の樹脂組成物に使用される前記熱可塑性樹脂のう
ち好ましいものはポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系
樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂であ
り、その理由としてこれらの樹脂は他の樹脂に比べ、樹
脂本来の優れた性質を損なわないで耐衝撃性が改良され
る。これらのうちでは特にポリフェニレンエーテル系樹
脂が好ましい。
従来ポリフェニレンエーテル系樹脂は機械的性質、電気
的性質、耐薬品性、耐熱性、耐熱水性、耐炎性並びに寸
法安定性等の諸性性に優れた熱可塑性樹脂であるが、一
方、その溶融粘度が高いために加工性が悪く、また耐@
撃性が比較的劣るという欠点を有する。
ポリフェニレンエーテル系樹脂の優れた諸性性を保持し
たまま溶融粘度を低下せしめて成形加工性を改善する方
法として、ポリフェニレンエーテル系樹脂とポリスチレ
ン樹脂との複合物が知られている(例えば、米国特許第
3383485号及び特公昭43−17812号)が実
用的なノ゛、a工性の付与により、ポリフェニレンエー
テル系樹脂本来の耐熱性、耐炎性及び耐薬品性等の優れ
た特性が失われやすくなる。また、ポリフェニレンニー
デル樹脂の若干劣る耐衝撃性はポリスチレン樹脂の組み
合わせによっても余り改善されないために、ブタジェン
ゴムまたはEPDMゴムで変性したポリスチレン樹脂を
用いたり、更にスチレン系熱可塑性エラストマーを組成
物に混合して耐衝撃性の向上を計ることも知られている
。しかし耐衝撃性・加工性の物性バランスが十分満足で
きるものではない。
本発明に用いられる前記ブロック共重合体<a ンは、
ポリフェニレンエーテル系樹脂の加工性及び透明性を損
なわないで耐衝撃性を従来より大幅に改良し、かつ、該
ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物の射出成形品にお
いて従来問題となっていたス1−レスクラック、ウェル
ド強度等についても顕著な改良効果がみられる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物に使用されるビニル芳香族
化合物−共役ジエンブロック共重合体(a )と熱可塑
性樹脂(b、)との好適な組成比は、ブロック共重合体
5〜95重量%、熱可塑性樹脂95〜5重徂%であり特
に好ましくは、ブロック共重合体5〜50重量%、熱可
塑性樹脂50〜95重量%である。
ブロック共重合体が5重M%未満では、耐衝撃性の改良
があまり期待されず、また95重量%を越えると剛性が
低下して好ましくない。
本発明の熱可塑性樹脂組成物には、通常の熱可塑性樹脂
に用いられる添加剤を必要に応じて添加することができ
る。例えばフタル酸エステル化合物などの可塑剤、シリ
カ、タルク、ガラス繊維などの充填剤または補強剤、そ
の他酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、難燃剤、
滑剤、発泡剤、着色剤、顔料、核材、架橋剤、架橋助剤
なと、またはこれらの混合物がある。
その他必要に応じてゴム状重合体例えばSBR,NBR
,BR,EPTSEPR,NRlIR,1,2ポリブタ
ジエン、AR,CR。
11R,H3P等を添加することができる。
本発明において、ブロック共重合体成分(a )と熱可
塑性樹脂成分(b)及びこれらと前記の可塑剤や充填剤
などの各種添加剤の混合には、押出機(単軸、二軸)、
ロール、バンバリーミキサ−、ニーダ−、ヘンシェルミ
キサーなど、従来より公知のいずれの方法を用いても良
い。
また前記の方法で得た熱可塑性樹脂組成物の成形加工に
は、従来より公知の方法、例えば、押出成形、射出成形
、中空成形、圧縮成形、カレンダー加工などにより実用
上有用な成形品に加工することができる。また必要に応
じて、塗装、メッキなどの加工を施すこともできる。
本発明の樹脂組成物は、前記加工法により種々の用途に
用いることができる。優れた透明性、耐衝撃性、加工性
、低温特性、湿度依存性、相溶性、塗装性、印刷性、ホ
ットスタンプ性、接着性、深絞り性、すべり抵抗性、ゴ
ム弾性、ゴム感触、可どう性、耐ストレスクランク性、
引裂強さ、低光沢を活かして各種プラスチック改質材、
履物の底材、接着剤・粘着剤の素材、アスファルト改質
の素材、加硫ゴムの改質材等に利用できる。例えば食肉
鮮魚用トレー、青果物パック、冷菓食品容器などのシー
ト、成形用途、食品包装、日用雑貨包装、工業資材包装
用などのフィルム用途、スポーツシューズ、レジャーシ
ューズ、ファッションサンダル、皮靴などの履物用途、
テレビ、ステレオ、掃除機などの家電用品用途、バンパ
一部品、ボディーパネル、サイトシールドなどの自動車
部品、ホットメルト型接着剤・粘着剤、コンタクト型接
着剤、スプレー型接着剤などの素材、道路舗装材、防水
シート、配管コーティングなどアスファルトブレンド用
素材、その他日用品、レジャー用品、玩具、工業用品な
ど幅広い用途に用いることができる。
前記用途の中でもシート成形用途及び射出成形用途に於
て、本発明の樹脂組成物はその効果が有効に発揮される
ので、シート成形用組成物及び射出成形用組成物として
好ましい。
以下本発明を実施例を挙げて詳細に説明するが、本発明
の主旨を越えない限り実施例に限定されるものではない
なお、以下の実施例で使用したブロック共重合体につい
て示す。
実施例、比較例に於て使用されるブロック共重合体(T
Rともいう)種類及び性質を表−1に示す。
B部分の構造及び重量平均分子量は以下の方法により求
めた。
〔B部分の構造〕
J、POLYMER5CIENCE、5(’50)に開
示されたFINEMAN  &RO3Sの方法に従い、
ブタジェン、スチレンの反応性比r1、rzを求めた。
2) 次に定常状態を仮定したスチレンとブタジェンの
共重合体速度から下記の式を導き出した。
d(B)   CB)   (S)+  rz  (B
)d(S):コポリマー中のスチレン部分の増加速度 (1(B):コポリマー中のブタジェン部分の増加速度 〔S〕:モノマーブレンド中のスチレ ンの重量 〔B〕:モノマーブレンド中のブタジ ェンの重量 rl:スチレンの反応性比 rl:ブタジェンの反応性比 この式によりコポリマー中のスチレン差分百分率を算出
し、スチレンがランダムに共重合しているか確認した。
(@量平均分子量) 型口平均分子量(MW)はゲルパーミェーションクロマ
トグラフ(GPC)を用い特公昭55−7449号公報
に記載の条件で測定した。
〔実施例〕
本発明サンプル及び比較サンプルを前者は表−2、後者
は表−3に示した配合量で熱可塑性樹脂に配合し、50
manφ押出機で混練りしてペレット化したものを、射
出成形機を用いて試験片を成形し、アイゾツト衝撃強度
を測定した。
結果を表−2,3,4に示す。
表−2,3,4から、本発明サンプルを各種熱可塑性樹
脂に配合したものは、比較サンプルを配合したものに比
べ、衝撃強度が優れていることがわかる。
なお、表−2,3,4に用いた熱可塑性樹脂の略号は以
下の通りである。
HDPE :高密度ポリエチレン(三菱油化製 ユカロ
ンEZ−40) PP:ポリプロピレン(三菱油化製ノーブレン FG−
3B) POM:ポリオキシメチレン(ポリプラスチックス製 
ジュラコンM90) ABS :アクリロニトリル−ブタジェン−スチレン共
重合体(日本合成ゴム 製  JSRABS   #15) GPPS ニ一般用ポリスチレン(三井東圧化学製 ト
ーボレックス 50 HIPS:耐衝撃性ポリスチレン(三菱モンサンド化成
工業製 ダイサー ックス HT−76) AES :AES樹脂(日本合成ゴム製JSRAES 
 110A> MS:スチレンーMMA共重合体 (ST/MMA=70/30) AS:スチレン−アクリロニトリル共重合体(ST/A
N=74/26) PC:ポリカーボネート樹脂(三菱化成製ST−MAI
−(:スチレンー無水マレイン酸共重合体く積木化学工
業製 ダイラーク232) MAS :スチレンーアクリロニトリルーMMA共重合
体(ダイセル製 セビ アン MAS  10> PPE :ポリフエニレンエーテルは次の方法で製造し
たPPEを用いた。
ポリフェニレンエーテル(PPE−1)の製造反応器底
部に酸素吹込み装置、冷却用コイル、撹拌機を備えたス
チレン製反応容器内部を窒素で十分置換した後臭化第2
銅53゜6g、ジ−n−ブチルアミン1110SF、更
にトルエン40名に2.6−キシレノール8゜75 h
を溶解して添加した。攪拌しながら均一溶液にした後、
反応容器内部に酸素を急速に吹き込みながら90分間重
合を行なった。
重合の間冷即用コイルに水を循環させて内温を30℃に
維持した。重合終了後トルエン302を添加し、エチレ
ンジアミン四酢酸二ナトリウム430gを水に溶解した
20%水溶液を添加し反応を停止した。
遠心分離をして重合体溶液相を取り出した。
重合体溶液相を激しく攪拌しながらメタノールを徐々に
添加しスラリー状態にした。i戸別した模型合体をメタ
ノールで十分洗浄し更にて戸別した後乾燥しPPE−1
を得た。30℃、クロロホルム溶液で測定した〔η〕は
0.37 dl/ 9であった。
PPE−2の製造 PPE−1の製造において用いた2、6−キシレノール
の代わりに2,6−キシレノール/2.3.6−ドリメ
チルフエノール=90/10(モル比)の混合物を用い
て重合を行ないPPE−2を得た。30℃、クロロホル
ム溶液で測定した(η)は0゜37dl/gであった。
〔発明の効果〕
本発明の樹脂組成物は従来の方法による樹脂組成物に比
べて、熱可塑性樹脂成分の加工性及び透明性を損なわな
いで耐衝撃性を改良することができるので、工業的に利
用価値の高い樹脂組成物である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)ビニル芳香族化合物−共役ジエンブロック
    共重合体5〜95重量%と(b)熱可塑性樹脂95〜5
    重量%とからなる樹脂組成物であって、該ブロック共重
    合体(a)が一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、A:ビニル芳香族化合物重合体ブロック、 B:結合ビニル芳香族化合物が1〜20重量%のビニル
    芳香族化合物と共役ジエンとのランダム共重合体ブロッ
    ク、 X:カップリング剤残基、 n:2〜6の整数。) で表わされ、かつ該共重合体の全結合ビニル芳香族化合
    物が10〜90重量%であり、かつ重量平均分子量が5
    0,000〜600,000であることを特徴とする樹
    脂組成物。
  2. (2)ブロック共重合体(a)が5〜50重量%であり
    、熱可塑性樹脂(b)が50〜95重量%である特許請
    求の範囲第(1)項記載の樹脂組成物。
  3. (3)熱可塑性樹脂(b)が、ポリスチレン系樹脂、ポ
    リエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ジエン系樹
    脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポ
    リカーボネート系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリア
    ミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂
    、ポリスルフォン、ポリフェニレンサルファイドから選
    ばれる1種または混合物である特許請求の範囲第(1)
    または第(2)項記載の樹脂組成物。
  4. (4)熱可塑性樹脂(b)が、ポリエーテル系樹脂、ポ
    リスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレ
    ン系樹脂から選ばれる少なくとも1種である特許請求の
    範囲第(1)項または第(2)項記載の樹脂組成物。
  5. (5)熱可塑性樹脂(b)がポリフェニレンエーテル系
    樹脂である特許請求の範囲第(1)項または第(2)項
    記載の樹脂組成物。
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