JPS6124785A - ドア構造体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ′（産業上の利用分野） 本発明は、ドア、主に木または木を下地とじた材料、い
わゆる木質材でできたドアに関する。これらドアは、外
部ドア、温度並びに湿度が異なった雰囲気を持つ領域間
を仕切るドア、炎が通り抜けるのを防ぐ領域間または当
該領域に至るドアとして、あるいはこうした目的を同時
に果たすドアとして使用される。

（従来の技術） そうした状況で遭遇する問題点には、ドアが遮蔽体とし
て、または温度および湿度条件の変化する領域の間の少
なくとも仕切りエレメントとして用いられるため、ドア
が晒されるゆがみや変形がある。

この問題点は長年にわたって研究されてきており、スイ
ス国特許第１４４　４１８号および第３３９　７４５号
で取り扱われている。

例えば、木の表面層での水分の動ぎがドアのゆがみに本
質的ｆ、に影響を及ぼす要因であることが確かめられて
ぎている。水分の動きを′遮り、拡散に対する遮蔽体を
設けるために、アルミニウム板をドア構造体の両側に用
いてきた。その結果、ドアのゆがみと当該ドアを通り抜
ける水分の動ぎとを少なくできる。

水分の動きを抑制していないと、表面層の間で、また時
には表面層とドア構造体の内側層との間で、含水率の差
が大きくなってしまう。何れの場合にも大きなゆがみが
生じ、多くの場合断熱性も低下してしまう。

アルミニウムは、遮蔽性と拡散密度との両者に関しては
要求を充分に満たしている。同時に、この材料は加工す
る際に木の加工用工具を使用することができる。このこ
とは、製造工程において不可欠の重要な要件である。

これに対し、アルミニウムの欠点は、ドアの耐火性能に
充分寄与できないことがある。アルミニウムは、実際に
起き得る温度の下で溶融してしまう可能性がある。さら
に、広く利用されている工具並びに方法をアルミニウム
に用いることができるため、製造上の観点からは都合が
よいが、押し込み強盗に対する防衛が不充分になる。

断熱性に関する要望が強くなるにつれ、結果的により高
性能の断熱材料を用いると相対的に熱膨張率の大きいア
ルミニウムによって問題が生じる。

断熱性を改善してもこれに伴って表面層間の温度差が大
きくなり、温度と水分とによりドアのゆがみが増加して
しまう。

（問題点を解決するだめの手段） 、本発明の目的は、前述した欠点を解消し、寸法の安定
性および断熱性、並びに耐火性および押し込み強盗に対
する防御と・いった要望を、ドアが満たせるようにする
ことにある。

本発明は、少なくとも外部から木製のドアとして識別す
ることができ、ゆがんだり炎が通り抜けるのに抵抗する
ドア構造体を提供している。本発明のドア構造体は、少
なくとも０．２ミリメートルの厚みを持つ鋼板が、ドア
の両側にある少なくとも１つの木質材層からできた外側
層の内側に接合されていることを特徴としている。

ホットプレスを利用することにより、すなわら高温の下
で接合を行なうことにより、鋼板と木質材層とでなる表
面層を事前に製造する際が、あるいはドアへの接−合を
行なう際に、構造体にプレストレスを加えておくことが
できる。このプレストレスにより、温度および湿度が変
化してもドアの変形が少なくなる。

特に好ましい構造体は、木質材の層の間に鋼板を取り付
けることで、すなわち、木質材の層がドアの内側に向い
た鋼板の側面にも取り付ける場合に、得ることができる
。

ある種の理由その他によりプレストレスを加える必要の
ない場合でも、鋼板の内側へ木質材の少なくとも１つの
層を設置することで、湿度および温度の変化に直面して
も寸法安定性を保つ好ましい効果が得られる。

前述したように、表面層に含まれる水分が変化すると、
ドアは水分の動きとゆがみに晒されることになる。これ
に対し、鋼板から内側の層はこうした変化に晒されるこ
とがない。従って、水分が移動しゆがもうとする傾向に
耐えることができる。

この好ましい効果は、ドアのコア材料が空気の拡散密度
を２０倍したものより大きいある大ぎさの拡散密度を描
えていれば、非常な顕著なものとなる。ドア内部で水分
の動きが実質的に起こり得ないからである。

同様に、例えば火事に伴って非常な高温に晒される場合
、保護された木質材製内側層は安定性を保つための要素
である。木質材製外側層が火によりで破壊されてしまう
ことにより鋼板が露出すると、ドアは激しいゆがみを生
じ、炎が裂は目を通り抜けてしまう危険性が大きい。木
質材製内側層は確実にこのゆがみに対して抵抗する。

鋼板は、アルミニウムからできた板より低い温度膨張率
を備えている。このため、ドアの外側と内側の間の激し
い温度差に耐えることができ、激しい水分の動きが内面
層内に起こる危険性がない。

このことを考慮入れて、本発明はドアのコア材料にさら
に改良を施している。前記コア材料は、概ね０．０１５
＜λ＜Ｏ，Ｑ５０　（Ｗ／ｍ／℃）の範囲の熱伝導率λ
を持つ充分な断熱性のある材料か５できている。

そうした材料は、スイス国特許第１４４４１８号による
一片の木のコア並びに多孔ラミネート本ＩＭ（スイス国
特許第３３９．７４５号）とは異なる。

これらスイス国特許の例では、Ａはそれぞれ０．１４と
０，１０である。

温度差によりゆがみ−が増加することを考慮に入れて、
多孔ラミネート本［ｔ（スイス国特許第３３９　７４５
号）を例えばλ−０，０２５の改良された断熱体に置き
換えても、解析および試験によると、ドアの表面層の間
に約４０℃の温度差があると、アルミニウムの温度差に
よるゆがみが２ミリメートル以上になり、ラミネート本
繊維の場合よりも大きくなることが判明している。

提案したように、フレームの両側またはドアの充分な断
熱性のあるコアの両側に鋼板を接合することで、実際に
遭遇することのある湿度および温度の環境条件の下で、
ゆがみが最終的に驚くほど少なくなる。

用語゛接合″は異なる意味を表わすこともある。

接合のタイプと使用する接合法に応じて、″“剛性のあ
る゛′接合材の層と゛滑り″接合部の両方に用いること
もある。強度を上げる観点からは、最初に指摘した方法
が最も適切であると考えられる。

今日用いられている多くの断熱材料、例えばポリスチレ
ン発泡体、ＰｖＣ発泡体またはポリウレタン発泡体は、
約＋６０℃から＋８０℃までの温度でポットプレスする
ことができる。特に好まし０効果が、＋８０℃から＋１
２０℃の範囲の高温でポットプレスすることにより得ら
れる。ぞうした例では、いわゆるフェノール発泡体を適
切に用いることができる。

このフェノール発泡体は、火災に対する危険性の観点か
らも利点がある。他の発泡体が溶融し、燃焼しおよび／
または多量の有毒ガスと煙を発作するのに対し、フェノ
ール発泡体は＾渇の下でも安定している。燃焼した場合
でも、最小限の安定した炭を残し、掻く限られた煙を生
じるのにすぎない。

木質材からできていて、鋼板／フェノール発泡体の組み
合わせ体を備えているドアは、１８０法により試験され
ているか、または多くの点で異なるＡＳＴＭ法で試験さ
れているかどうかに関係なく、耐火ドアに必要なすべて
の条件を満たすことができる。

鋼を木に組み合わせて加工することは、昔から一般に困
難な課題と考えられてきた。しかし、現在はこの作業を
完全に満犀のゆく状態で行なえるようになっている。こ
の方法は、例えば、フォーマット切断作業（ｆＯｒｌａ
ｔ　ｃｕｔｔｒｎｇ）を独立した幾つかの工程に分け、
表面層を切断する際、ブレードを約２０ミリメートルを
越えない切断深さで、好ましくは１４ミリメートルより
浅い切断深さで操作する。

（実施例） 以下添付図面に沿って本発明の実施例を詳細に説明する
。

第１図において、発泡プラスチックのコア（多孔構造プ
ラスチック）、この例では独立気泡（ｃｌｏｓｅｄ　ｃ
ｅｌｌｓ）を備えたフェノール発泡プラスチック１０が
木製フレーム１１内に設置されている。鋼板１２と１３
の一方の側は木質材層１４と１５に接合されている。こ
の実ＩＮ！Ｍでは、鋼板は０．３ミリメートルの厚みを
備えている。他方、各々の木質材層は１．５ミリメート
ルの厚みのベニヤ板の層からできている。

鋼板とベニヤ板からできた各ラミネー１−構造体は、予
めホットプレスされており、後でフレームに接着り−る
必要がある。ホットプレスは、＋８０℃から１−１２０
℃の間の渇瓜で行なわれる。ただし、各種のルメントを
互いにラミネー１−構造体に接着する作業は、フレーム
１１への取り付【ノと同時に行なうこともできる。

ベニヤ板、貼り合わせてない板等の木質材の又は木に似
た材料、例えばプラスチック剤の仕上げ表面１６が、ド
アの片面または両面に接合されている。

第２図では、鋼板１２と１３の両面にそれぞれ木質材層
１４と１７、および１５と１８が取り付けられている。

各ラミネート構造体１２．１４および１７と１３．１５
および１８は、好まし−くは、ポットプレスによって形
成された剛性のある接着剤の層を備えている。コア１０
が耐熱フェノールプラスチックからできている場合、接
着作業は＋８０℃から＋１２０℃の間の温度で行なわれ
る。

ベニヤ板、貼り合わせてない板またはその他木質材の仕
上げ表面１６が、ドアの片面または両面に取り付けられ
る。

第３図は、各ラミネート構造体が鋼板１２および１３と
、木１７’、１７“および１８′、１８″からなる内側
２重層と、同じように木質材１４’　、１４″および１
５’　、１５″からなる外側２重層とを備えている実施
例を示している。前述したこれら２重層は、適当な外装
材１６を備えている。

接着された構造体の加工作業は、独立した幾つかの工程
に分かれている。片面または両面に木質材層を持つ鋼板
を備えている表面層は、ブレードによって切断される。

このブレードは、約２０ミリメートルを越えない、好ま
しくは１４ミリメートル以下の切断深さを備えている。

本発明は、材料並びに層Ｉ１４造に関して多くの選択の
余地がある。理想的な結果の得られる選択例では、ドア
のコアの材料が、例えば、０．０１５〈λ＜Ｑ、０５０
の熱伝導率人を備えた充分な断熱性のある材料からなり
、しかも空気より少なくとも２０倍大きい拡散抵抗（ｄ
ｉｆｆｕｓｉｏｎｒｅｓ　ｒ　５ｔａｎｃｅ　）を持つ
ものとして実質的に特定することができる。

ベニヤ板の層１４と１５、並びに他の木の層は、ベニヤ
板以外の材料を備えることもでき、またこうした他の材
料から構成することもできる。同特に、必要に応じて２
重にしたりあるいは多重層にすることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図および第３図は、本発明がいかに実施で
きるかを幾つかの実施例で示す、ドアの一部を図示した
断面図である。 １０・・・フェノール発泡プラスチック（発泡プラスブ
ックのコア） １１・・・木製フレーム　　　１２．１３・・・鋼板１
４．１４’、１４”、１５．１５′、１５″、・・・木
質材層　　　１６・・・仕上げ表面１７．１７’、１７
″、１８．１８′、１８″・・・木質材層。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）少なくとも外部から木製のドアとして識別するこ
   とができ、ゆがんだり炎が通り抜けるのに抵抗するドア
   構造体において、少なくとも０．２ミリメートルの厚み
   を持つ鋼板（１２、１３）が、ドアの両側にある少なく
   とも１つの木質材層からできた外側層（１４、１５）の
   内側に接合されていることを特徴とするドア構造体。 （２）各々の鋼板が、前記外側層（１４、１５）と、少
   なくとも１つの別の第２の木質材層（１７、１８）との
   間に接合されていることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項に記載のドア構造体。 （３）ドア構造体のコア材料（１０）が０．０１５＜λ
   ＜０．０５０の範囲内の熱伝導率λを持つ充分な断熱性
   のある材料からできていることを特徴とする特許請求の
   範囲第２項に記載のドア構造体（４）前記コア材料がフ
   ェノール発泡体からできていることを特徴とする特許請
   求の範囲第３項に記載のドア構造体。 （５）ドア構造体のコアが、空気の拡散抵抗より少なく
   とも２０倍大きい拡散抵抗を持つ材料からできているこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第３項に記載のドア構造
   体。 （６）鋼板の接合が、ホットプレスにより形成された接
   合部からなることを特徴とする特許請求の範囲第１項か
   ら第５項までの何れか一つの項に記載のドア構造体。 （７）ホットプレスが＋８０℃を越える温度で行なわれ
   ることを特徴とする特許請求の範囲第６項に記載のドア
   構造体。 （８）ブレードにより約２０ミリメートルの最大深さで
   切断された切断部を有することを特徴とする特許請求の
   範囲第１項から第７項までの何れか一つの項に記載のド
   ア構造体。